高校生の美月は、偶然手に入れた古い新聞記事をきっかけに、自分と全く同じ名前・誕生日・顔を持つ少女「結月」の存在を知る。
その少女は15年前に事故で亡くなっていたはずだった。だが戸籍の不自然な記録、母親の動揺――少しずつ、美月の周囲の“普通
”がほころび始める。
自分は誰なのか?
なぜ、自分は「美月」として生きてきたのか?
たどり着いた過去の研究施設で明かされる“プロジェクトMIRROR”の記録。
そして現れる、もう一人の“自分”。
これは、失われた記憶と名前の意味を問い直す、静かなサスペンス。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-17 16:00:00
2932文字
会話率:39%
「私の中に、虫がいます」
17歳の少女から届いた、一通の奇妙なメール。
“誰かに身体を支配されている”と語る彼女は、医者に寄生虫だと診断され、薬を処方されたという。
だが、薬を飲むたびに“自分”が薄れていくと感じている。
依頼を受けたナズ
ナは、静かに調査を開始する。
だが次第に明らかになるのは──
それが本当に“虫”なのか、それとも“言葉”によって埋め込まれたものなのかという、曖昧で深い問いだった。
これは、「自分の中の自分でないもの」と向き合う少女と、
その声の正体を探る、ひとりの探偵の記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 07:31:41
1452文字
会話率:7%
世界は人間によって緑を失い、唯一の生存圏「ワールドネイション」に閉じこもった。
人間と植物を掛け合わせた兵器《プラントヒューマン》。
反逆軍として駆除対象となった彼らの中で、討伐軍の少年イオは、自らの“本当の正体”を知る。
野薔薇の変異
種・ノアとの出会い。
人間か、植物か、それとも“自分”か。
葛藤の先で、イオが選んだのは、世界に“根を張る”という選択だった。
人類の支配か、自然への回帰か。
その狭間で、少年はただ静かに、優しく、世界を抱きしめる。
【ディストピア×植物×共生】
これは、一人の少年が“蔦に絡まれたその先”で、
世界と繋がる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 03:46:48
11485文字
会話率:31%
「この毎日、本当に“自分”が生きてるのかな?」
目立たない中学生・翔太は、誰にも言えない心のもやもやを抱えていた。
放課後は部活、クラスでは空気を読んで波風を立てないように過ごす毎日。
そんなある日、クラスの人気者・彩花が、翔太にふと声をか
けてくる。
「なんだか君、最近ちょっと違う気がするんだ」
放課後の静かな時間に始まった、ふたりだけの秘密の会話。
次第に心を通わせていく中で、翔太は「レプリカ」のようだった自分の心に、本物の気持ちを取り戻していく。
そして、気づけばそこには――恋の予感が。
中学生のリアルな悩みと、優しく芽生える恋心を描いた、等身大のヒューマンドラマ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-08 11:40:23
1774文字
会話率:43%
見知らぬ街で、なぜか懐かしい風を感じるときがある。
何も知らないはずなのに、胸の奥がふっとざわつく。
それは、名前のない記憶が呼びかけている証かもしれない。
少女は旅をしている。
行き先に特別な理由はない。
ただ、穏やかな日々の中を歩いて
いるだけ。
けれど、彼女には“ひとつだけ奇妙なこと”があった。
――自分の子ども時代を、まったく思い出せない。
16年分の記憶は日記のようにくっきりと残っているのに、
その前の時間だけが、まるごと霧のように失われている。
まるで“最初からそこに何もなかった”かのように。
そんなレンのそばにいるのは、
落ち着いた雰囲気をまとう女性。
どこか姉のようで、どこか影のある彼女は、
“過去を知っている誰か”のように見えた。
ふたりがたどり着いたのは、春風が吹く街。
古びた写真、奇妙なペンダント、見知らぬ誰かの言葉――
「前にも、あなたに会った気がするんだよ」
静かな違和感が、やがて確信へと変わる。
記憶、感情、そして“自分”という存在への問い。
――人は、記憶を抱えてどう生きていくのか。
――感情を失ったとき、何が残るのか。
――忘れられない記憶は、祝福か、それとも呪いか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-08 06:30:00
38705文字
会話率:22%
「誰かが、君にこうあってほしいと願った──その記憶が、見えるんだ」
平民の少年、ユウマ=ノクトールは、他者が受けた“期待”の記憶を視ることができる特殊な能力「継想の瞳(セリュアン=リシェル)」を持つ。
その力は、他人の理想像をなぞり
、一時的に“期待された通りの存在”に変わるというもの。だが、他者の理想をなぞるたび、彼は“自分”という存在を少しずつ見失っていく。
そんな彼が出会ったのは、銀青の髪を揺らすエルフの美女、フェリシア=ルーヴェリス。彼女はユウマに対して、ただ一言こう言った──
「私はあなたに、なにも期待しません。ただ、無事でいてくださればそれで」
誰かの理想であろうとし続ける少年と、何も望まないことで彼を救う少女。“期待”と“自我”が交錯する異世界ファンタジー、ここに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 17:20:00
111183文字
会話率:34%
――わたしのなかには、もうひとりの“わたし”がいた。
誰かみたいになりたくて、ずっと笑ってきた。
でも本当は、怒りも、悲しみも、寂しさも――ずっと抑えつけてきた。
変わりたかった。でも、変わったら“わたし”がいなくなってしまいそうで、怖
かった。
大学の夏休み、東雲荘という小さなアパートで暮らす雨は、
ある日、もうひとりの“自分”――ハルと出会う。
やさしさが重くて、好きが苦しくて、
誰かの言葉で生きている気がしていた日々。
過去の友人、理想の他人、そして、自分自身。
そのすべてと向き合う、ひと夏の物語。
「わたし」で在ることを、もう一度選ぶために――
感情を失った少女が、“ほんとうの自分”を取り戻す再生のストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 22:58:47
21764文字
会話率:8%
音が舞い、色が戦う。旋律が力となる世界――
「聖彩の泉」
それは、神聖なる色彩を宿す泉。
その雫を飲みし者は、音楽に魔力を宿し、
音符で攻防を繰り広げることができる。
これは、音楽を武器にして戦う者たちの物語。
美しき旋律が戦場を染め、
魂の深奥を暴き出す。
信念と感情、そして“自分”そのものが試される世界。
色彩を得た音が響くとき、新たな伝説が幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 21:35:52
4630文字
会話率:33%
17歳、伯爵令嬢、そして“悪役令嬢”。
王子との婚約、宮廷での暮らし、そして冤罪――
すべてを奪われた少女は、名を変え、顔を変え、魔法だけを頼りに生き延びた。
彼女の新しい名前はティナ。
平民として生き直せと命じた神の言葉を、彼女は静かに
拒む。
「黙って終われる人生なんて、いらない」
王宮に舞い戻ったティナは、誰にも気づかれぬまま策略を張り巡らせる。
だが、唯一その正体に気づいたのが――
黒髪の第一王子、シリウス・フェルナンド。
冷徹なはずの彼が、なぜか彼女にだけ優しい理由。
過去の誤解、胸の痛み、消えない罪。
ティナは「悪役令嬢」としてではなく、“自分”として未来を歩むために、真実と向き合っていく。
復讐、再生、そして赦しと恋。
これは、名前も立場もすべて失った少女が、
ひとりの女性として“人生を選び直す”物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 19:00:00
29069文字
会話率:27%
願いを叶える魔女は、今日も人の人生を“いじくる”。
失恋した令嬢を死なせず別ルートへ、
恨みを持つ者に復讐の舞台を、
後悔に囚われた者に、記憶の中で“やり直し”を――
すべては、彼女自身が「見たい人生」を観るため。
数千年を生きる魔女は、
世界を物語として遊んでいた。
だがある日、ひとりの少年が現れる。
彼の名はリックヴォルグ。
“自分”を消費して魔女の傍に立ち、
彼女の願いに、躊躇なく“代償”を払おうとする。
そして彼は、気づいてしまう。
――魔女の癒えぬ傷を。
――そして、彼女がほんとうに叶えたかった“願い”を。
これは、最愛が最悪を抱きしめて、
誰よりも不器用な魔女に“愛し方”を教える物語。
人の人生を操ることに耽溺した魔女が、
たったひとつの愛に、人生を変えられるまでの――
歪んだ世界で、いちばん真っすぐな恋の記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 09:24:36
63601文字
会話率:29%
名もなき村を旅立った少年、レオ・フール。
自由な心を持つ彼は、空白の地図を手に、自らの「運命」を探す旅へと出た。
道中で出会うのは、人の内面を象徴する不思議な存在たち。
創造を司る魔術師、沈黙の女教皇、母なる女帝、秩序の皇帝……
そして旅
を通じて彼は、恋に揺れ、戦いに挑み、力を知り、死と再生をくぐり抜けていく。
この旅は「学び」の連続であり、「自分自身と向き合う儀式」。
レオは、大アルカナ22の試練を乗り越えたあと、
**四つの王国(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)**へと歩を進める。
情熱、感情、思考、現実――
それぞれの領域で待ち受ける16のアルカナたちとの出会いが、
レオの“魂の完成”へと導いていく。
そして最後に彼は知る。
「運命とは与えられるものではなく、自ら創り出すもの」だということを。
――これは、タロット78の象徴をめぐる旅。
一人の愚者が、世界を巡り、再び“自分”に還ってくるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 16:34:50
23623文字
会話率:30%
彼は誰かの背中を見た。それが誰だったのか、どこで見たのか、なぜ追いかけたのか──わからない。でも気づけば、もう“元の場所”には戻れなくなっていた。
霧の底に落ちた渓谷。知らない少女。名を呼ばない犬。
消えた道。動かない風。少しずつ変わってい
く“自分”。
この世界では、
名前はひとつしか許されない。
ここにいるのは、間違った誰か。
そしてそれに気づいてしまった“俺”。
世界が歪んでいるのか、
俺が、歪んでいるのか。
これは、「正しさ」を選んだ先に、“取り返しのつかない選択肢”が待っている物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 14:00:00
3635文字
会話率:20%
「死体が、笑っていた。
その顔が、私だった気がした。」
高校に通う秋月しおりは、ある日“自分の死体”らしい夢を見る。
夢の中の死体は、顔がぼやけ、名前も記憶も曖昧なまま、ただ制服だけが“自分”を思わせた。
悪夢として片づけようとするしおり
だったが、その夢は繰り返し訪れ、やがて現実を侵し始める。
恋人の朝凪みつきは、しおりに微笑みながら、少しずつ彼女の生活や外見を“真似”し始める。
「おそろいだね」「これが、愛だよ。ね?」──愛情を囁くその声はやさしくて、どこか冷たい。
一方、親友の篠森灯花は、しおりの異変に気づきながらも何も言わず、ただ傍に居続ける。
夢に見た死の光景。
それが“未来”なのか、“過去”なのか、しおりにはわからない。
ただ確かなのは、何かが少しずつ狂い始めているということ。
やがて、夢の中で見た“死体の構図”が現実に重なり始めるとき、
三人の関係は愛と執着と狂気の果てに、静かに、確実に崩壊へと向かっていく──。
すべてが重なったとき、最後に聞こえるのは、
あのやさしくも残酷な囁き。
「これが、愛だよ。ね?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 06:00:00
90159文字
会話率:12%
夜ごと同じ夢を見る少女・ノゾミは、現実でも人には見えない“何か”を感じる体質を持っていた。
夢の中で目を覚ます彼女が辿り着くのは、時と記憶が歪んだ「闇の空」に包まれた世界。
その場所で彼女は、もうひとりの“自分”に出会う。
影のようなその
存在は、ノゾミに語る――「君は“器”、灯を継ぐ者」だと。
崩れかけた夢の世界、欲望に支配される現実、そして心の奥に眠る“言の葉”。
忘れていた想いとともに、ノゾミの中に眠っていた光が目を覚ます。
これは、世界の終わりから始まる、再生と記憶の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 12:51:24
1792文字
会話率:8%
20XX年、地球。星獣と呼ばれる星の力を宿す怪物が宇宙から飛来してはや数十年が経過していた。
いじめに遭い家でも居場所のない少女高宮アサヒは、ある日星獣の襲撃に遭う。絶体絶命の彼女は、無我夢中である剣の名を呼んでいた──閃光剣トライボルト、
と。それは所在が不明とされていた幻の剣のはずだった──彼女の体から顕現するまでは。
なぜトライボルトはアサヒの体に眠っていたのか? その謎を解き明かすため、そして何よりも“自分”を守るため、アサヒは星獣討伐部隊月花舞人へ加わる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-02 00:38:54
3748文字
会話率:38%
『記憶のサイコロ』
目を覚ました少年・カイは、白い部屋の中で自分の名前すら思い出せない。唯一の手がかりはテーブルの上に置かれた不気味なサイコロと、「運命の監視者」と名乗る謎の声だけだった。
「このサイコロを振れば、お前の記憶は一つ戻る
。ただし、その代償に“誰かの大切なもの”が失われる。それでも振るか?」
失われた記憶を取り戻したい一心でサイコロを振ったカイ。戻ってきた断片的な記憶は、自分が“記憶操作”を巡る恐ろしい実験に関与していたこと、そして自分が追われる身であることを示していた。だが、そのたびに世界から何かが消えていく――愛する人の絆、大切な夢、そして誰かの命さえも。
「自分が過去に何をしてきたのか知りたい。でも、それを知ることで、また誰かを傷つけるのなら……」
真実を追うたびに心を蝕む罪悪感。カイは、自分の中に眠る“能力”の本質に気づき始める。それは、他人の記憶を奪い改変するという禁忌の力だった。自分が誰なのか、何者なのか。そして、このサイコロを握る“運命の監視者”の正体とは――?
「一人の記憶は、他の誰かの希望を奪うことになる。それでもお前は真実を求めるか?」
選ぶたびに世界が変わり、自分さえも信用できなくなる迷宮の果てに、カイは“記憶”と“自分”の全てを賭けた最後の選択に挑む。
記憶と運命が交差する究極の心理サスペンス。 すべてを知りたいあなたに――最後の一振りは、あなた自身が決める。
※流血シーンやグロテスクなシーンは一切ありません。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-01-26 13:00:07
3803文字
会話率:31%
自分とはなんぞや?
自分っていったいどんな人間?
そんな事を考えた事はありますか?
考え方のバリエーションの1つになれば幸いです。
ただ、これを最後まで読んだら、“自分”がゲシュタルト崩壊するかもしれませんよ(笑)
私 み た い に
ね !(自爆)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-14 19:40:42
3420文字
会話率:4%
週に一度、練習を兼ねて400字詰め原稿用紙一枚前後で短編小説を書いております。長編のワンシーンを切り取ったようなイメージで書いているので、様々な世界を覗き見ていただけたらと思います。
はてさて、今回は、溶けていくアイスを見つめる“自分”の
物語――――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-09 18:00:00
451文字
会話率:0%
週に一度、練習を兼ねて400字詰め原稿用紙一枚前後で短編小説を書いております。長編のワンシーンを切り取ったようなイメージで書いているので、様々な世界を覗き見ていただけたらと思います。
はてさて、今回は、魔法の壺を巡った“自分”の物語―――
―。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-29 18:00:00
539文字
会話率:0%
週に一度、練習を兼ねて400字詰め原稿用紙一枚前後で短編小説を書いております。長編のワンシーンを切り取ったようなイメージで書いているので、様々な世界を覗き見ていただけたらと思います。
はてさて、今回は、腐れ縁と会う“自分”の物語――――。
最終更新:2021-05-09 18:00:00
489文字
会話率:0%
二年拾参組ーーー通称「ガラクタ箱」
ひと学年が20組に届こうかという大マンモス校「救世白亜大高校」に存在する愉快で不思議な仲間と共に、 副風紀委員長がほのぼのと怪奇現象に挑む。
「さぁ、“自分”の為に“今日”を生きよう」
最終更新:2021-01-24 09:00:00
28350文字
会話率:29%
ーー最強のスキルに目覚めたのはいいんだけど……。
高校生の成瀬有は、気がつくと誰もが異能力を持つ世界にいた。自分を呼んだという自称女神に話を聞くと、どうやらユウにこの世界のどこかにいる“自分”を探して欲しいらしい。何の特技も力もないユウ
は、死に物狂いで迷子の女神探しをはじめる。
そんな生活を送る中で、ある日ユウに目覚めたのは『触れたモノの力・速度はおろか、魔力や耐久力、あるいは流れる時間すらもゼロにする』最強の力。しかし、そのスキルを使った反動か否か、彼にとんでもない状態異常が降りかかる。
最高難易度の世界で、ユウは神様を見つけることができるのか?
★感想、ブクマ、評価などいただければすごく励みになります!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-28 08:23:18
168685文字
会話率:35%