年老いたメイドのゲリは伯爵親子の罠にかかり、老後の資金として蓄えていたお金を全て奪われ、屋敷から追放されてしまう。
冷たい雨の振る中、絶望に打ちひしがれるゲリ。
そんなゲリに救いの手を差し伸べる美女が現れた。
はたして彼女の正体とは
?
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※小説家になろう先行投稿。
※ラジオ大賞4参加作品。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-26 16:32:01
996文字
会話率:8%
不当な扱いを受けつつ細工師ギルドで働いていたテイル・フェイン。彼はある日、事前通告もなく一方的にそのギルドを解雇され、現地を訪れるも門前払いされてしまう。困った彼は、当面の生活資金を工面するため、元々の経験を活かして冒険者として働き始めるこ
とを決意。
だが以前Aランク冒険者として活動していた経歴は破棄されており、最低のEランクのスタートで……気楽にやるつもりだった冒険者生活は始まりから魔物に殺されかけた冒険者の女の子を助けたり、ギルドで横柄な態度を取る冒険者を叩きのめしたりと波乱づくめ……。
それでもそんな事は気にせず、慕ってくれる仲間達と共に出会う人々を助けながら、彼は一周目とは違った楽しい冒険者生活を満喫してゆく。
一方でテイルの能力を疎み、細工師ギルドから追放したギルド長ゴーマンは当初自分の地位を脅かす目障りな若者が消えたことに喜んでいたが、次第に彼がいなくなった為ギルドの経営が立ち行かなくなり焦りだす。やがて悪辣な手段をもちいてテイルを再びギルドの管理下に置こうとするものの、それは上手く行かず逆に自らの身を危うくしてしまう……。
不遇であった主人公が新しく出来た仲間達と共に二度目の冒険者生活を気の向くままに謳歌していくお話です。
※◇、◆等が行頭に着く回は主に他者視点のお話となっています。また、他サイト様でも掲載させて頂いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-10 19:03:36
241555文字
会話率:47%
無能なラップに耐え兼ね、解雇した男。しかしその後段ボールになって帰ってきた。相変わらず無能である。さてどのように解雇したものかと、男は悩み始める。
最終更新:2022-11-23 22:08:19
1882文字
会話率:61%
解雇、雇い止め、相手都合の別れ(失恋)、友人からの絶縁、
誰かの気まぐれに振り回されて、傷ついた経験はありませんか?
筆者体験をもとにした、傷を乗り越えるための考え方です。
最終更新:2022-11-17 18:17:47
797文字
会話率:0%
聖女様が国を浄化するには身の回りの環境を整え、リラックスさせるのが大事。
そして侍女である私、エクシアの役割は彼女の身の回りを一生懸命お世話すること。
なのに聖女様はとんでもなくワガママ。いつも無茶苦茶な要求ばかりで、遂には私を解雇してしま
った。
聖女様のワガママにうんざりした私は隣国へと向かい、新たな道を歩む。
そこで出会った人達や伯爵家の主人に、聖女様のお世話で鍛えられた才能を見出され……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-17 06:00:00
5861文字
会話率:48%
とつじょ世界から精霊がいなくなった。
理由はわからない。環境の変化か、あるいは酷使され嫌気がさしたとも。
だが、どうあれ困ったのは魔法使いだ。精霊の力を借りられなくなってしまったからだ。
なかでも最も影響があったのが精霊を召喚し、使役する者
だ。
冒険者として活躍するエムもそんな召喚士のひとり。
「あんた、もうクビよ」
召喚のできない召喚士などお荷物でしかない。エムはパーティーを解雇された。
途方にくれたエム。だが、ある日、不思議な扉をみつけたことから運命がかわりはじめる。
扉のなかにあったのは小さな世界。だれも入れない自分だけの隠れ家。
「お! なんだここ。精霊がいっぱいおる!! よ~し、精霊使って、いっちょ農業でもやったるか」
精霊の力にものを言わせた農業で、エムは大富豪になっていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-15 13:38:22
385371文字
会話率:24%
「お前みたいな宮廷鍛冶師なんて存在する価値ないよね」
宮廷鍛冶師として世界最強と謳われるリトバー王国の軍を支えてきたアイラであったが、彼女のことを何も理解していないカリン第三王子に罵倒され、更に追放宣告もでされてしまう。
「お前が作る武
器や装備は全て行き届いている。となると、アイラは宮廷にいる必要ないよね?」
アイラが作る装備は強力なものだが、定期的にメンテナンスが必要だった。しかしそれを知らないカリンは【武器がもう行き届いているから】と言う理由で追放処分をしてしまう。
呆れるアイラだったが、ふと思う。
これで私、自由なんだよね?
それに気がついたアイラは、誰にも縛られることなく自由に鍛冶師をやることを決意する。自由を求めて辺境にアイラは向かったのだが……何故か自分が作る装備が【伝説級】と持て囃されています!?
対して、カリンは自分がどれほどの罪を犯してしまったのか知ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-12 18:06:43
6821文字
会話率:39%
あらすじ
結婚以来専業主婦をしていたハナコは50代直前で働くことを決意し、以前から憧れていた病院に採用され勤務する。だが社会から完全に切り離されていたハナコは職場に慣れるのに一苦労。その上、そこはとんでもないブラック企業だった。院長は殿様
、スタッフは家来、問答無用で解雇同然の切り捨て、院長の好みで変わる評価、サービス残業当たり前、パートは有給がとれない、社員が有給申請すると院長に厭な顔される。雇用保険・労災保険・各種保険は院長の気分で申請が決まる。ここは福利厚生なんて存在しないのだ。そんな職場で9年間も働き続けてしまったハナコの有り得ない末路・壮絶記録である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-04 13:50:30
76416文字
会話率:16%
超未来、マイナス重力物質と超空間航法の発展により地球を脱出した人類は遥か彼方の宇宙まで進出していた。その結果、人知を越えた数多の資源、あらたな技術を獲得し、さまざまな社会問題をクリアし文明は繁栄の一途を辿る反面――戦争から脱却できずにその
業がありとあらゆる宇宙民族に及びついにかつてない規模の宇宙戦争が勃発していた……。
――そんな、宇宙の片隅で。
一人の兵士が『軍人の資質無し』と解雇されようとしていた。彼は物心が付く頃から武器以外を握ったことが無い根っからの人殺しだが、それが信の厚い上官の勧めとはいえ二つ返事のノープランで軍を除隊してしまった。さて、これからどうやって生きようか――転職の充ても無く仕事を辞めてから考え出す阿呆はそこで初めて人生というものに悩んだ。
ドッカンドッカン、ズゴーン、バコーン! していれば生きていられた、それ以外の生き方を知らなかった。とりあえず平和な街で彼に出来る仕事はない、なら一先ず都会を出ようと短絡的に向かった空港で、受付嬢に薦められた。広い宇宙辺境での開拓民の募集――
ノルマを熟せば開拓した土地と家に住民権まで手に入るというそれに、元軍人はまた何も考えずに行先を決めた。とりあえず、これなら死ぬことは無さそうだ、と。
……だだっ広い宇宙で、また一人の若者がスローライフを始めようとしていた。
その行く先で、一人の天使が舞い降りるとはまだ知らずに……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-31 21:00:00
280062文字
会話率:35%
【リストラによる解雇を経て人生を立て直そうとす中年男性のヒューマンドラマ】
■あらすじ
リストラされ無職の古山は人生を見つめ直し、昔見たドリフのコントに憧れて芸人になることを決意し、大阪のオシモト興業のお笑い学校に入学した。その学校に通いな
がらお笑いコンテストに参加しまくるが・・・。
※400字詰め原稿用紙換算枚数:23枚
※非ラノベ作品です。
※こちらの作品はエブリスタ、カクヨム、小説家になろう、ノベルデイズの各小説サイトにも掲載予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-29 12:00:00
7135文字
会話率:25%
王国の嘱託剣士として城に仕えていた主人公シド・ツルギはある日、国王に解雇を言い渡され城を追い出されることになる。
城を去った彼は再び冒険者として活動を始めるが、依頼中に一人の少女を拾ったり、城仕え時代に嫌われていると思っていた姉妹が訪ねてき
たりと彼の日常は騒がしいものとなるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-22 12:28:03
7187文字
会話率:55%
アルトバイエルン伯爵領にて〝英雄〟と呼ばれた魔族の主人公、シド・ヴェノムヴェインはある日その伯爵から解雇を言い渡され追い出されてしまう。
そして次の領地へと向かう道中にて一人の少女と出会うのだが、その少女は魔族にとってなくてはならない存在で
あった────折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-18 22:30:27
35821文字
会話率:54%
※「私のせいで婚約破棄されたそうでお城を解雇されました。」と「私のせいで婚約破棄されたそうでお城を解雇されました。……の娘の話。」の続編です。
レナトゥスはリュクレース王国ド・モラクス公爵家の嫡子であり、光魔法の使い手である母オーレリアの力
を受け継ぎ強力な光魔法が使えました——が、彼は名前のとおりドが付く馬鹿でした。
マルダウ公国で行われた晩餐会で、彼は光魔法を使ってカッコよくポーズを決めて登場したのですが、婚約者シャルトナー王国の第三王女イングリットに思いっきり怒られました。「これほど恥をかかされたのは初めてです! あなたとの婚約は破棄します!」そう言ってイングリットは帰りました。落ち込みはしませんがなぜだろうと悩んでいるレナトゥスのもとに、因縁ある人物がやってきてこう言いました。
「一つ頼みがあります。ニュクサブルクのとあるやんごとない令嬢と、会ってはいただけませんか? ただでとは言いません、報酬に曰く付きの神剣を差し上げましょう」
レナトゥスは二つ返事で了承しました。闇魔法の使い手であるギネヴィア・トランヴィーユの引きこもる闇へ、光魔法の使い手であるレナトゥスは光りながらお邪魔します。「初めましてこれが俺の考えた最強にカッコいいポーズだ!」
一方、イングリットは本国で怒られていました。「もう一度行ってよりを戻してこい」と国王に言われ、嫌々ド・モラクス公爵領へ行くと、ギネヴィアと演劇をやっているレナトゥスを見つけてしまいました。訳の分からない感情と嫉妬にまみれたイングリットは、その劇へ乱入します。
※この作品は他サイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-16 20:26:13
17973文字
会話率:45%
ド・モラクス公爵家の令嬢エスターは、母や兄ほど強い光魔法が使えないことがコンプレックスの十五歳。ある日、エスターは初めて領地を離れて王城にやってきました。呼びつけた宰相ウォールドネーズ曰く、隣国ニュクサブルクの密偵『テネブラエ』が第一王子イ
ヴリースの婚約者プレツキ公爵令嬢アマンダを籠絡しようとしている、というのです。そこで、エスターの力を借りたい、ということですが……?
※「私のせいで婚約破棄されたそうでお城を解雇されました。」https://ncode.syosetu.com/n7719hu/の続編です。そんなに長くならないと思いますが、一日一回以上できるだけ更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-26 07:00:00
39238文字
会話率:44%
ロスケラー男爵令嬢オーレリア・プレヴォールアーは貧乏男爵家のために頑張っていました。オーレリアの得意とする光魔法は毎晩広い王城中の明かりを灯すために必要とされていたから、お給料もたんともらっていました。
しかしある日、オーレリアは仕事中、う
っかりユーグ王子とアフリア侯爵令嬢ソランジュの密会に遭遇してしまいます。そのことが王城中を揺るがせ、なぜかオーレリアは罰として追放されてしまいました。
オーレリアは出稼ぎに出ることにしました。すると、ド・モラクス公爵家の求人を見つけ、これ幸いと当主のモルガンのもとに自分を売り込みに行きます。広い王城の明かりを十分に灯してきた人材であれば申し分ない、とモルガンは歓迎します。ド・モラクス公爵モルガンは生まれつき太陽の光に弱く外にも出られないことすらあるため、人工的な魔法による光をいたく気に入ります。オーレリアの光魔法に助けられたモルガンは、オーレリアをそばに置くようになりました。
一方で、オーレリアを追い出した王城は暗くなっていました。
※この作品は他サイトでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-27 23:01:53
8814文字
会話率:43%
「お前の『マナー講師』って、浮いてないか?」
「なんで『勇者』・『弓使い』・『魔導士』ときてマナー講師がいるんだよ」
「お前と冒険するの息苦しいよ」
どこにでもいる冴えない高校生の真鍋という男(16)が神の手違いで死亡。
お詫
びにキャラクタークリエイトをやり直して異世界で第二の人生を送らないかという誘いを快諾したのはいいものの、エディット出来るのは見た目だけでジョブ(職業)はランダムだった。
……キャラクリは気合を入れて美少女にしたのに戦闘で役立たずだと思われて追放されることに。
「でも一方的な解雇は、普通1ヵ月までにその予告をするか、最低30日分の平均賃金を解雇予告手当として支払うのがマナーだよな……」
そうぼやいた途端、勇者は物凄い嫌そうな顔をしながら手当を渡してくる。
さらに1ヵ月は置いて貰えるって……?
いやもう空気が終わってるのでいいです。別の生き方を考えます……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-04 15:42:16
1544文字
会話率:3%
聖女を解雇されてしまったミールナ。
能力が劣っている? それなら第二の人生は自分の好きなタルト作りを仕事にする!
ハロウィンの日、仮装の子どもたちの後にやってきたのは、正真正銘の魔物さま。
どうやら、子どもたちに渡したお菓子のにおいに釣られ
てやってきたようで……。
ハロウィン×聖女
恋愛はほんのりです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-04 11:45:39
9050文字
会話率:45%
闘神の体を持つ、ぶっちぎりに最強な城兵。
その力は最強ランクのモンスターさえも一撃で倒す。
その名もタケル・ゼウサード。
彼はその力で陰ながら勇者パーティーを支えていた。
ところが勇者アレンの、最強にわがままな判断でパーティーを解雇されてし
まう。
タケルの理想は、可愛い猫をなでながら優雅にお茶をすすること。
彼の理想は叶うのか?
解雇通達を母国に出す為に立ち寄ったデイイーアの街。
そこで投身自殺をはかる女性を発見。それはママジャン王国の姫、マーリアだった。
彼女は気持ちがたかぶると周囲を凍らせる呪いをかけられていた。
心優しいタケルはマーリアを助ける決意をするのだった。
一方、タケルを追い出した勇者グレンはモンスターに遭遇するも負けてばかり。
このままでは魔王退治なんて夢のまた夢。
グレンは嘆く。
「くそぅ! この辺のモンスターは強敵だぜ!」
でも実は、ボスクラスの敵はタケルが殲滅してくれていたのだった。
そんなタケルのサポートにも気がつかず、グレンは今日もヒィーヒィー言うのであった。
「なぜだ! なぜこんなに勝てないんだぁぁぁぁああッ!!」
「簡単ですよ。タケルさんをクビにしたからです。謝ってもう一度戻って来てもらいましょうよ!」
「うるせぇぇぇええええええッ!! 俺は絶対にあいつを認めない——ぎゃぁあぁあああスライムに噛まれだぁぁぁぁああ!!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-17 23:22:06
143172文字
会話率:34%
魔法の設計士とは、魔法の設計を行う職業である。
ファイヤーボールを400の魔力量で撃つより200で撃った方が効率がいい。
魔力量を抑え、かつ威力を上げることが設計士の使命。
そんな設計士の主人公、アリアス・ユーリィ。
彼は4年間勤
めた研究所を不当な理由でクビになった。
しかも、どういうわけか国外追放になっていた。
新天地は王都ジルベスタル。
彼はそこで新しい研究所に赴任し、大活躍をする。
彼の設計する魔法は全てにおいて効率が良い。
人々は彼の能力の高さに惹かれていくのだった。
一方、アリアスを解雇にした研究所は衰退していく。
全ては彼の能力による恩恵だったのだ。
痛快、追放ストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-17 15:12:25
41037文字
会話率:46%
万能の魔法使いの少女ミーシャ。国々を練り歩きどこかに身を置くことにし、王国で宮廷魔術師の地位に就くことになったが初日で王国周辺に生息するモンスターの討伐隊支援役に任され、仕方なく務めてきたが二か月後に男達に何もやっていないと勘違いされ、そし
て流れるように宮廷魔術師を解雇され、更に王国を追放された。
絶望はしてないが、これからの事を考えながらトボトボと歩いていると冒険者ギルドの掲示板に難攻大迷宮の記事を見つけ、別に行く所のなかったのでひとまずそこへ向かう。
大迷宮内で出くわしたのは、丁度迷宮攻略をしていたパーティが強いモンスターに囲まれていた。
その状況でパーティがとった行動は一人の少女を囮にし、その場から逃げる作戦に出たようだが、モンスター側もバカではないので、完全に包囲された。
その時に痺れを切らしたミーシャがその間に現れ、魔術師とは思えないほどの身体能力で白の杖を一振りし、オークに負傷を与え、戦闘になり……。
置き去りの少女、魔術師であるリーネと会話していくうちにミーシャの過去の記憶が揺らぎ、勇者と魔王の時代が去り、変化した時代で新たな存在が動き出す!!
過去に関わった者達の心を継ぎ、我流を信じ、降りかかる理不尽を打ち砕き、無双する――!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-16 13:00:00
168161文字
会話率:34%
平安時代中期から安土桃山時代まで、駿河国(現在の静岡県)北東部一帯を支配していた豪族、三田居(みたい)氏の子孫である三田居若(わか)は、キャビンアテンダントを養成する学校を卒業したにもかかわらず、一○○円ショップのアルバイトや派遣社員など
、職を転々としていた。
一方、若の実家では父の政孝が母の亮子に相談もなく脱サラし、本家を継いで農業に転身。しかしその直後の台風被害により、収穫はゼロ。従って収入もゼロになってしまい、家計は火の車となってしまう。
しかもそれだけでは終わらず、実家のリビングと一階の和室が雨漏りし、二階へ上がる階段の壁にも水が染み込み、変色してしまう。若はその状況を、「家族の家が死んで行く」と表現した。
大手電機メーカーの製造部に派遣されるようになって職場が落ち着いていた若だったが、折からの不況で解雇されてしまう。
一から職を探さなければならなくなった若は、解雇を告げられた日の夜に求人雑誌を購入。雑誌の中で芸能事務所の事務職の求人を見付けた若は、早速面接の予約をし、見事合格する。
事務職を始めて三ヶ月後、若の前に現れた小説家志望の神谷汐弥(しおや)。彼は小説を執筆しながら、若と同じ事務所に勤務しているのだが、合コン好きで社内でも有名な人物だった。
そんな神谷に「オレと付き合わない?」と告白された若は、一週間考えた末、「セフレとして付き合わない?」と提案する。神谷は困惑しながらも、若の提案を承諾した。
しかし神谷は、若が知る由もない秘密を隠し持つ人物だった。
年が明けて元日。若のもとに亮子から妹の武弥(たけみ)が病気かもしれないと連絡が入る。武弥本人の話では、肺胞に水が溜まる肺水腫で、入院して手術すれば大丈夫との事だったが、相変わらず三田居家は問題続きである。
そして若の身にも――
事務所の社長から「グラドルに興味ない?」と、直々にスカウトされる。若は「二、三日考えさせて欲しい」と答えて神谷に相談。彼の「駄目だったら事務に戻れば良い」との言葉に背中を押され、デビューを決意する。
デビューした若には、写真集やDVDの発売。イベント出演やテレビ番組のレギュラーなど、順調に仕事が与えられるのだが、彼女にはグラドルに誇りを持てない悩みがあった。
その上で若が見出した結論とは――
そして神谷は隠し持っていた秘密を告白する。果たしてその内容とは――
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2022-09-12 10:42:01
47643文字
会話率:43%
二四歳の中山裕介(ユースケ)は現在無職。彼はうつ病を患っているが、大学進学後は比較的症状は安定していた。
しかし、大学四年の時に声優志望の女性に一
目惚れした事で、状況は一変する。その女性とコンタクトは取れないかと連絡先を訊くも体よく断わら
れ、この出来事も一因となり、裕介に再び病の症状が忍び寄る。遂には大学卒業後に派遣社員として勤務していた職場でも、病を理由に偏見を持たれ解雇されてしまい、学生時代の友人とも音信不通となってしまう。
病の症状と時間、孤独だけが残った裕介だが、無職となって三ヶ月後のある日、テレビでタレントとしても活躍する男性放送作家を目にした事がきっかけで、放送作家を志望すようになる。
だが、養成スクールに通う資金もない裕介は、友人の夕起、本名、渋谷文夏(しぶたに あやか)に連絡を入れる。彼女は元人気風俗嬢で、引退後は小説家に転身し、テレビなどのメディアで活躍している。
裕介の頭にあったのは、「メディアの世界にいる夕起に話せば何とかなる」だけ。全くの他力本願だった。そんな彼の態度に我慢ならなかった夕起は、自分が勤めていた風俗店に裕介を「監禁」し、「本気で放送作家に成りたいのなら、ここでひたすら企画書を書け」と命じた。
初めは狼狽する裕介だが、これは夕起の慈愛だと再考し、一念発起する。裕介の改心を認めた夕起は、友人の女性放送作家を紹介し、その作家の伝により、遂に放送作家事務所への入所が決まる。
新人放送作家、中山裕介の前に現わる諸先輩を含める灰汁の強い面々。次々に出される難題を、気紛れにつき愚鈍な裕介は、どう対処して行くのか。
引っ込み思案で生真面目で人が好い……裕介の遅咲きの青春が始まる。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2022-09-12 04:57:59
67570文字
会話率:44%
ある誤解から不当に解雇された執事と、屋敷のご令嬢のお話。
最終更新:2022-09-12 01:24:22
8858文字
会話率:58%
封印都市フィサエルにて≪魔境≫を隔てる巨大な結界――通称、大結界。その維持管理、修復を行っていた俺、ソル・ラヴィアスに対して、唐突に解雇が告げられた。
「引きこもりのおっさんはいらん」と告げられ、職も住居も失った俺は、全てに絶望して旅に出
ることにする。しかし、俺は二十年以上も大結界の管理をしてきたから、特に『結界術』に関しては一流の腕を持っており、俺だけでアーティファクト並の結界を張ることができるようになっていた。
そんな俺が旅路で出会った大貴族――ルキア・フォン・ノーマンは俺の価値を理解し、その上で好待遇で迎えたいと言ってくれて、俺は新たに仕事を見つけることができた。
俺がいなくなって、大結界が壊れた? 知らねぇよ、勝手に滅びてくれ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-05 12:00:00
272187文字
会話率:46%
エルダーはオスタシス王国の第二王子に婚約を破棄された。義妹のティナが聖女の力に目覚めてから、婚約者を乗り換えられたのだ。それから、家も追い出され、王宮での仕事も解雇された。
それでも母が残したハーブのお店がある!
ハーブの仕事さえ出来れば幸
せなエルダーは、義妹の幸せマウントも気にせず、自由気ままに生きていた。
しかしある日、父親から隣国のロズイエ王国へ嫁ぐように言われてしまう。しかも、そのお相手には想い人がいるようで?!
聖女の力に頼りきりでハーブを蔑ろにしていた自国に限界を感じていたエルダーは、ハーブを大切にしているロズイエに希望を感じた。「じゃあ、王子様には想い人と幸せになってもらって、私はロズイエで平民としてお店をやらせてもらえば良いじゃない?!」
かくして、エルダーの仮初めの妻計画が始まった。
王子様もその計画に甘えることにしたけど……?
これは、ハーブが大好きで一人でも強く生きていきたい女の子と、相手が好きすぎてポンコツになってしまったヒーローのお話。
※前半ヒーローが何やってんだよ!って感じですが、ちゃんと後半糖度高いです(笑)
※設定緩め、ご都合主義です。温かい目でお読みくださいm(_ _)m折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-04 12:05:00
79534文字
会話率:40%