「相手が自分より強いなら、自分より弱くすればいい」
三年間、英雄と旅を共にしてきた少年、アレイス=グレイ=クリストローゼのモットーである。
少年は国家魔導士資格を持たぬ魔導士見習い。
義母であり、【黄昏の魔女】と呼ばれる世界の
英雄、ディアナハート=クリストローゼの雑用係《パシリ》として日々コキ使われながら、彼女の仕事を手伝う生活をしていた。
そんなある日、その魔女からある仕事を依頼される。
「アリス。オマエ、明日から学院に通いな」
何でも、近頃フヌケ始めた学院の魔導士見習いたちをしごいてこいという。
自分に全くメリットが無い、とその意向に反対したアレイスは、登校を断固拒否する姿勢を見せる。
しかし、その夜、買い出し中にまさかの身内である彼女に家を焼かれ、所属していた魔導組合すら追放される形となってしまう。
唯一残された拠り所として、アレイスは学園の入学推薦状を手に、泣く泣く魔導士養成学園の名門、ギルフォード帝国魔導学院の門を叩くも、編入試験で彼は支援魔法しか使えない『無属性』の魔導士であることが発覚。
「他人がいなきゃ機能しない支援魔導士なんてゴミクズ以外の何者でもないわ」
世間の通説。補助でしかない無個性。無能の象徴。
ところが、アレイスは普通の支援魔導士とは一味も、二味も違った。
豊富な実戦経験と、柔軟且つ瞬発力のある戦術思考能力。
後方から抜群のタイミングで繰り出されるサポート支援・牽制。
史上最強の魔女と謳われる義母とパーティーを組み、世界各地の魔導戦場を渡り歩いてきたアレイスは、強化《バフ》と弱化《デバフ》に特化した、超凄腕の支援魔導士だった。
「辿り着きたいなら手を伸ばせ。足りないのなら振り絞れ。強くなるっていうのは、そういうことだ」
英雄の影に隠れた《道化》
あらゆる魔法使いの《天敵》
絶体絶命を打ち破る《切り札》
ギルド所属時代の少年のコードネームは、《ジョーカー》
これは、最弱と揶揄される見習いの支援魔導士がバフとデバフで無双し、その傍らでクセのある生徒たちを鍛えたり、可愛い美少女たちや友人と青春したり、カッコ良く世界を救ったりする、そんなお話である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-20 00:02:26
30881文字
会話率:47%
勇者達との戦いに破れた魔王、最後の切り札として"世界を滅ぼせる秘宝"を使い自分もろとも世界を滅ぼそうとするが、秘宝は何故か世界を滅ぼさず魔王と勇者達を包んで消えてしまった。ここから魔王の異世界での冒険が始まる。
最終更新:2019-07-14 07:00:00
8751文字
会話率:53%
2019年、東京。その街は女神に守護されていた。突如現れた正体不明の化け物、『ハザード』。ラ・デエースと名乗る3人の女神たちが、超常の魔法を行使し、ハザードから人間を守っていた。ある日、ラ・デエースは1人の少年を化け物から救う。新宮鉄心、1
6歳。誰もが目をそむけるような、醜い顔を持つ少年である。
その3ヶ月後、ラ・デエースはハザードに敗北する。1人は封印され、1人は失踪。ただ1人残された泣き虫な女神は、それでも人々を守ろうとする。そして、ヒーローは地上に舞い降りた。天鎧機甲『薄金』。超国家特殊部隊『USF』の切り札。白き鋼鉄の戦士である――――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-04 23:15:43
57887文字
会話率:51%
魔法が存在するとある世界の、月の綺麗な夜のお話。
中世ヨーロッパをイメージしたファンタジー世界の、お城の庭の一コマを切り取った短編です。
小説投稿サイト「カクヨム」様の短編投稿イベントにて執筆した作品です。
「切り札はフクロウ」というお題
を元に描いた、コメディです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-25 21:56:20
1854文字
会話率:25%
人と人の『縁』を結び、『縁』を切ることを生業にしている『縁故』。
『縁故』として仙台で働いていた山本結果の視力が、突如として失われてしまった。切り札でもある伊達聖人を頼れない状況を、佐藤政宗と名杙統治はどうやって乗り越えるのか。
一方
、名杙に反逆して謹慎を喰らった名波蓮の元に、生前の『姉』を知っているという女性が接触を試みる。そこで知ってしまった事実が、蓮の胸に暗い影を落としてしまう。
絆が試される第6弾。是非、最期まで見届けてください。
■この物語は、『エンコサイヨウ(https://ncode.syosetu.com/n7211cv/)』から続くシリーズ第6弾です。過去のシリーズの内容を把握した上でお読みいただければ、より楽しめるかと思います。
■この物語に登場する人物や団体名等は基本的にフィクションであり、私の想像の産物です。たまに実在する地名や銘菓等が登場したりしますが、実在する本物とは一切関係がありません。
■作中に、東日本大震災、及び津波を連想させる描写が登場しますので、それらに拒絶反応がある方は、読み進めることをお控えください。
■この物語を通じて、現在の東北、宮城、仙台に興味を持っていただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-17 20:00:00
215335文字
会話率:36%
明石春道はある日、魔族に対する切り札として召喚された。
しかし色々あって城を追われ、色々な事件に巻き込まれて色々していく。
タイトル詐欺?知らないな。
*作者が飽きたら多分エタります。ごめんね。
最終更新:2019-06-14 18:00:00
17907文字
会話率:32%
神聖カサマー帝国。それは10年程前に生まれた人間を主とする帝国である。
戦乱が終わらぬクウゴ大陸の小国であった人間の王国。
しかし、ナーガ族との戦いを機に東部地域を侵攻して東部半分を支配する強大な帝国となった。
躍進の秘密は勇者召喚……
…
ナーガ族を含む多くの種族との戦いに切り札として使い、戦に勝ってきたのである。
皇族は1年に1回、1か月間だけ、勇者を召喚して、こき使い帰還してもらう………。
勇者は財宝も美女も名声も欲することなく帰還していくのだ。
人々はこれこそ勇者と褒めたたえる。
そんな勇者をこき使う帝国は平和を甘受して新たなる戦いに勝っていくのであった。
なにせこき使う側は勇者のことなど気にしない。
それなのに、勇者は文句ひとつ言わない。
そんな勇者たちの正体は………。
これは勇者をこき使う帝国の話である。
ガションガション、勇者出ますっ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-11 18:44:51
88223文字
会話率:27%
沢辺可夢偉は平成生まれでアイヌ民族の血を引いた漁師の家に生まれた。可夢偉は、幼い頃から読書が大好きだったが、文学少年とは裏腹に恵まれた体格と身体能力を持ってた為(15歳で180cm、80kg)家庭が貧しいので、家業の手伝いに駆り出される事が
多かった。15歳のある日、父親と3歳年上の兄と一緒に三人で沖合に出ると可夢偉だけが高波に触られて船から転落してしまう。それは、可夢偉を8年に渡り異世界に送り込まれ、魔族やその他への戦乱の道に否応なしに引きずり込まれた。
ゼフィール王国のゼファーソン王に召喚された可夢偉は、最初は魔族討伐の為の知恵をゼフィール王国の人々に助言していたが、自らの能力が優れている事がゼファーソン王に認められて、ゼフィール王国の切り札的存在となっていく。自らの成長と数多の手柄を立てた為ゼファーソン王の股肱之臣として、周囲から信頼されていたが枕元に神(カムイ)が立ち、アイヌの血引く英雄に元居た世界に帰還して、アイヌ民族が迎える悲劇から民族を救済せよと啓示を得る。
可夢偉は、ゼファーソン王から帰還許可を得る代わりに、キンヴァリー姫の結婚を望み、さらに8年間の異世界での生活の中で、可夢偉の人柄や能力に魅了された者達の面倒も見ろと要求する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-02 18:00:00
1696文字
会話率:78%
※本作は5月1日〜5月10日まで、00:00頃に毎日更新されます。
1962年のキューバ危機に端を発する、全面核戦争が起きてしまった世界。その動乱に巻き込まれた日本は放射能に汚染される中で、かつてのような軍国主義へと逆行してしまう。
やがて昭和、兵成、零和という歴史を経て。この国は、政府の手先である生物兵器が絶えず跋扈する、暗黒の時代を迎えてしまった。
そして。国防軍の頂点に立ち、独裁の限りを尽くす不動猛征首相は――諸外国から取り入れた生体兵器を従えて、とある目的のために圧政を敷いていく。苦しむ人々の声に、決して耳を傾けることなく。
そんな彼に抗するは、反乱軍の切り札たる3人の男達。正義をも穿つ一閃の大義を掲げ、国防軍に叛旗を翻す「閃隊」であった。
これは――私達が暮らしている「核戦争が起きなかった世界」から遠く離れた、「起きてしまった異世界」での物語である。
(本作はカクヨム、ハーメルン、暁、エブリスタでも掲載する予定です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-10 00:04:08
55573文字
会話率:44%
数年前。突如として開いた地獄の蓋。溢れ出す魔族。迎え撃つ人類。しかしその戦いにも決着が付き、人類と魔族は共生の道を歩もうとしていた。
そこからさらに時が経ち、人類側の切り札の一人。水の神剣の担い手、シスイは隠居という形で表舞台から姿を消し、
日々ダラダラと生きていた。しかし、戦争終結から数ヶ月後、自分の屋敷の庭に一人の魔族が落ちてきた。それは過去に殺しあった魔族、シアンであった。
これは二人の再会から始まった間違った男の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-02 00:00:00
25209文字
会話率:41%
異世界で起きた最大最後の戦争、「聖魔大戦」
その戦いは混沌を極め、人類の切り札、七星勇者の全員が正十二魔王によって殺された……。
もう、終わりを待つだけの人類かと思えたが、七星勇者の一人、賢者のルイスによって編み出された大秘術「異界への
扉」が残されていた。
そして、大秘術「異界への扉」にて魔王を追放することに成功した人類――
――しかし大秘術「異界への扉」で追放された魔王が流れ着いた先は我々の住む地球だった。
実体を失った魔王達は自分に合った人間を探し出しその人格を乗っ取り、今度は地球の支配を始めていた。
そんな中、《森羅万象》の魔王ノイシュタインはいつまでたっても地球には入らなかった。
時空の狭間にて地球を観察しているとある少年が目に留まった。
その少年は幼き体に《原初の魔王》を宿していた。
その後の魔王ノイシュタインと《原初の魔王》との出会いが激動の時代の幕開けである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-27 20:09:40
3374文字
会話率:34%
卒業式に思いを伝えられなかった俺には切り札がある。
最終更新:2019-04-26 18:00:00
3484文字
会話率:27%
私の通っている学園には
『名探偵』というあだ名のついた先輩がいる。
学業優秀、スポーツ万能、容姿端麗。
それでいてクラスメイトの周りで起きた事件を解決する名探偵。
……そんなに完璧な人間っている?
だから私は――
その先輩に、ちょっと
した推理勝負を吹っかけてみたのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-12 19:06:07
3294文字
会話率:31%
勇者と魔王が争う異世界に放り込まれてしまったマサキ。
魔法もスキルも持たないマサキだったが、一つだけ最強の切り札を持っていた。
それは、創造主でなければ知り得ないような、世界の秘密を含んだ知識。
この知識を駆使すれば、古代魔術の秘宝を手に入
れることも、最強の魔族を従わせることもできる。
迫害される立場から一転し、徐々に力を蓄えていくマサキ。
そして、勇者と魔王の戦いに巻き込まれるうち、彼は第三の勢力として世界のバランスを変える存在となっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-09 20:33:59
142808文字
会話率:35%
東の国『アースヘルム国』と西の国『ザンダリウス国』は長きに渡って争っていた。東の国には『東の切り札』と呼ばれる男性が、西には『西の姫騎士』と呼ばれる女性が。二人が二国の争いで初めて出会い、惹かれ合う物語。残酷な描写は保険です。投稿は不定期で
す。作者がシリアス苦手なので、あんま無いと思います。会話多めです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-02 20:00:00
30050文字
会話率:56%
普通の高校生だったシュンは異世界に召喚され、ひょんなことから魔王軍と戦う切り札、勇者となってしまった。
しかし、勇者としての生活は血生臭くシュンが思い描いたものとはほど遠かった。
もとの世界に戻るため、シュンは魔王との最終決戦に望むがそこで
あった魔王が可愛すぎて一目惚れしてしまう。
どうなる勇者!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-21 19:33:06
1600文字
会話率:8%
地球人の女神ミトが、地球の遺跡の封印から解放された。その封印を解除したメンバーの一人が、歴史遺産・遺跡管理局局長のハチベイだった。
ミトを連れて歴史遺産・遺跡管理局へ向かう途中、宇宙船の故障により惑星カーマンに寄った。
惑星カーマンの
宇宙港で神官エルフのエルとエムがミト達の元に現れる。
二人は女神ミトを導く為にやって来たという。
ハチベイが、エルとエムと話し合っていると、宇宙港がテロリストの襲撃を受ける。
女神ミトを守る為に一行は、宇宙船が停めてあるドックへ逃げる。
ドックから外を見る。するとターミナル内で暴れる人型ロボット、アーマードバトルスーツが狼藉を働いていた。その時、「ターミナルビル中に爆弾を仕掛けたから、投降して待合ロビーに集れ」と、テロリストのリーダーの放送があった。
そこで神官エルフのエムはテロリストのリーダーがいる管制室に行く。そして、ハチベイは自分のアーマードバトルスーツに乗ってテロリストのアーマードバトルスーツを倒しに行く。
ハチベイのアーマードバトルスーツはテロリストのそれより、かなり強かった。しかし、テロリストのアーマードバトルスーツを倒すと大爆発を起こし、宇宙港に被害をもたらすことを知る。宇宙港に被害を出さないように戦っている事を敵に知られてしまいハチベイは苦戦する。
一方エムは、テロリストの攻撃や罠に苦戦しながらもテロリストのリーダーの居る管制室へ到着する。しかし、爆弾のリモコンスイッチを押されて困るので、簡単に手をさせない状況であった。その為、しばらく機会を窺う事にした。
この膠着状態を何とかしようと女神ミトが、自分のアーマードバトルスーツで登場する。
敵見方共に、女神ミトの乗る古いアーマードバトルスーツが戦力になると思っていない。
すぐに敵のアーマードバトルスーツにタコ殴りされて激しい煙を上げる。
しかし、その煙から別のアーマードバトルスーツが登場する。
新たに登場したアーマードバトルスーツが魔法を使うとテロリストのアーマードバトルスーツがすべて動かなくなり、爆弾のリモコンも使用不能になる。
切り札を失ったテロリスト達は捕まる。
宇宙船の修理に時間がかかる事を知り、ミト達一行は、エルとエムを加え宇宙船の定期便で歴史遺産・遺跡管理局へ向かう事にする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-16 10:00:00
29207文字
会話率:48%
高松健太、24歳は大学三年時より続けていた就活に失敗し続け、内定が出ないまま既卒1年目も間もなく終わりを迎えようとしていたのだが……
最終更新:2019-03-08 18:38:57
2244文字
会話率:25%
トレーディングカードゲームでレアカードにほぼほぼ縁のないお気楽な学生が、担任から貰ったカードパックをあけると、変な魔法少女キュアトロールが現れた。
魔法少女らにふりまわされるお話。
最終更新:2019-02-28 15:49:47
85742文字
会話率:58%
物語が始まる以前、この世界を律していたのは宗教と大自然、そして魔法であった。表題の物語本筋はこれよりはるか下った、私達の世界のほぼ十九世紀末~二十世紀初頭に当たる、古い力と、機械に代表される人間の知恵が一瞬均衡を保っていた(ように見える)時
代背景のもと《共和国》と隣国《教国》の間で展開する。
巨大な《教国》の驚異に対抗するため、《共和国》はその国力を総動員して、空飛ぶ戦艦〈共和制〉号、みなの通称『大空魔艦』を建造した。なぜ《共和国》はこのような異形の兵器の就役を急ぐのか? 実は、そのころその巨大な宗教国家である隣国《教国》では、国家と軍の改革に進展を見せた支配者『総主教』レノルトが死の床にあり、開明派の彼の各種改革に抗する旧い反動勢力が、再度権力奪取の工作を画策していたのだ。
物語はこの状況下、最新機械技術の粋である《共和国》の切り札大空魔艦が進空し、各種試運転を行う過程を、軍事・近代艦艇に門外漢の主人公であり魔法に通じたこの艦所属の従軍導法師シリルの行動・視点を追いながら進行する。人が手にした空といった新しい活動の場で、彼女はこの艦が浮き上がる瞬間に立会い、その後何者かが艦に侵入させた『サラマンダー(火吹きトカゲ)』対策に奮戦し、軍艦の大口径主砲の発射にたちあって驚いたり、その間に地上で酒を飲んだりする。明朗・闊達なシリルは新しい船ににふさわしい人物であった。
仮想敵《教国》は、伝統的に『神を尊ばない共和の人達を(武力)で改心させる』事に熱心で、ここでもし旧い派閥が権力を握ると戦禍が予想される。その《教国》旧派閥は、自派が長じている魔法に類する手段によって機械兵器の頂点たる大空魔艦を除去し、その事実で他派を恫喝、最高権力者『総主教』選出の場である『選挙』での票をとりまとめる、といった工作を画策していた。彼らは自らが持つ持つ古い力の象徴『ドラゴン』を大空魔艦にぶつける事を試み、様々な準備をすすめ始める。
一方、全能ではない《共和国》政府は、この局面で《教国》に対する軍事的威圧効果を期待し、試運転中の大空魔艦を《共和国》《教国》の国境が引かれている深い『森』の国境線近辺を飛行させる決定を下した。そこでついに。鋼の、人が造った大空魔艦と、生身の、過去が造り上げたドラゴンは、正面から激突したのだが------折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-27 22:03:58
124394文字
会話率:39%