バレエ少年 鳩 香葵(はと こうき)は、不慮の事故に遭ってしまう。その後遺症から思うように体が動かないようになり、香葵は中級クラスでレッスンを受ける事になった。両親の期待からの解放と自身の存在意義への恐怖。そんな気持ちを抱える香葵の前に現れ
たのは、2年前に辞めたはずのバレエ教室の先輩、深見 ほたるだった。ある日のレッスンの帰り道、香葵はほたるに遭遇した。しかし、それはみんなが知ってるほたるではなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 18:42:14
9408文字
会話率:29%
妻に先立たれてしまった佐藤和寿(さとうかずとし)80歳はテレビで老人専用のマッチングアプリ『老(ろ)っちんぐ』があることを知る。孤独死は避けたい和寿はスマートフォン教室で慣れない操作ながらアプリをインストールし使ってみることに。
幸運
にも晶子(まさこ)という相手にマッチングし、デートをする事にした。
はたして、和寿は孤独死を避けることはできるのか?!
この作品はカクヨムにも公開しております↓
https://kakuyomu.jp/works/16818622177771190658折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 06:31:16
6471文字
会話率:38%
「異界に送る者を5人選びなさい」
突然始まる異界送り。送られた先は裏世界の廃校。
異形の物が徘徊する校舎を逃げ回れ。
捕まれば殺される。生き残れば生還。
そして毎日繰り返される。人がいなくなるまで……。
最終更新:2025-06-27 04:00:00
81786文字
会話率:25%
生まれてすぐに母を亡くした早瀬葵は、母を知らないまま大人になった。
けれど、桜がほころぶ春の日、教室に現れた父の隣には――亡くなったはずの母が立っていた。
ありえない奇跡。戸惑い、泣き、手を取り合い、葵は初めて“母”と過ごす日々を
手に入れる。
温かな食卓。寄り添って眠る夜。母は、まるで失われた時間を取り戻すように、そばにいてくれた。
だが、この再会には終わりがあった。
季節は巡り、葵は新たな想いと向き合いながら、未来へと歩き出す。
これは、AIが結んだ母と娘の、もう一つの春。
ほんの少しだけ届いた温もりが、静かに未来へ続いていく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 22:37:01
11037文字
会話率:41%
舞台は市立高校のとある教室。
お話しは授業と授業の間にある短い自由時間での出来事。
10分だけの自由時間を生徒達は思い思いに過ごしていた。次の授業の準備をする者、友人と雑談するもの、他の教室に遊びに行く者。
そんな生活の一コマの中、ある女
生徒が友人にこうたずねた。
「もしかして、人間なの?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 02:36:56
4625文字
会話率:59%
水樹朔は、教室の隅っこでぼーっとしているようないわゆる“陰キャ”だった。
しかしある日、カーストトップの陽キャ集団のリーダー格、大沢美琴に噓告され、さらにはフラれる動画をSNSに投稿され……。
「有名人になれてよかったね、オタクくんwww
」
予想に反する大バズり。
大歓喜の陽キャたちだったが……。
――しかし、そこから朔を取り巻くすべてのものが一変した。
「待っていたんです、あなたを」
「やっと見つけた!」
「ふふっ、また会えて嬉しいです♡」
朔の下に殺到する、実は朔に恩がある他校の有名な美少女たち。
一方陽キャ集団は、朔とは対照的に動画を上げてからそのすべてを失っていき……。
「こ、個人情報が全部晒されてんだけどォ⁉」
「あの野郎ォ…俺たちがこんな目に遭ってるのにィ…!」
逆恨みする陽キャ集団。
――しかし、彼彼女らは知ることになる。
水樹朔という男がどれだけ“最強”なのかを。
隠れ最強スペック陰キャが陽キャ集団を返り討ちにし、やがて誰もが羨むハーレムを築き上げる痛快ラブコメディ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 20:18:56
134526文字
会話率:47%
放課後の教室に二人の男女、岡田と島野。
岡田の悩みを、島野が聞きます。
最終更新:2024-01-29 19:06:33
2666文字
会話率:87%
教室でふと口にした、ひとつの言葉。
「Boys, be ambitious」
それは、あるAIにとっては初めての音だった。
すれ違う定義、交差する感情。
AIの彼女と、人間の彼。
言葉の温度に、ふたりは少しずつ近づいていく——。
キーワード:
最終更新:2025-06-25 17:34:48
432文字
会話率:56%
卒業式を明日に控えた放課後、教室にひとり残る女子生徒・沙耶。
クラスでは目立たず、静かに過ごしてきた彼女は、最後に誰にも気づかれない“贈りもの”を黒板に書いていく。
だがその文字は、朝には消されてしまうかもしれない。
それでも彼女は、想いを
込めてチョークを走らせる――。
そして翌朝、その教室を開けたのは、かつて沙耶に声をかけた、ある男子生徒だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 06:04:33
1862文字
会話率:14%
地上波アイドルが隣の教室からデビューした。たったそれだけのことで、
廊下にできるさながら握手会の行列、学校に現れる“大きなお友達”、そして電車で遭遇した謎のおっさん。
これは、アイドルデビューの余波を受けた陰キャ男子高校生の、ちょっとだけ災
難な話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 00:01:53
2175文字
会話率:32%
魔女で女子高生のまどかは、ある日学校の廊下で、恋人であり吸血鬼の蓮が他の女の子の血を吸っているところを目撃してしまう。
はい、浮気現場押さえました! ふざけんなクソがあ!!
激昂したまどかは別れを決意。魔女の力を使って吸血鬼から姿が見えなく
なるアミュレットを作り、徹底的に蓮を避けることにした。けれど蓮は話がしたいと連日教室に押しかけてくる。今更何を話したいっていうの!?
※「美良乃のモンスター交流日記~墓石の下には人外が集まるバーがありました~」と同じ世界観の短編になりますが、「美良乃…」のキャラクターは出てきません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 22:32:38
10671文字
会話率:48%
「もしもその再会を運命と呼ぶのなら、やっぱり僕は少しだけ悲しい。それは僕が何よりも望んでいなかったものだから」
八月の最終日、午前五時。花火セットの入ったレジ袋を片手にもった小高葵の前に彼女は現れた。五年前の夏、小学校の教室で「小説家にな
ってね」と約束を交わした彼女。名を星和香那と言った。
「ロストデイ」、八月三十一日が失われた世界で彼女はその正体を突き止めようとし、同時に葵と交わした約束を果たそうともしていた。約束は守られるものだから。星の光のように眩しい彼女は、どこまでも正しく在ろうとしていたから。
葵にとっては彼女の全てが絶望だった。自分はもう約束なんてどうでもよくて、小説を書くつもりだって無かったのに。彼女の存在が葵の全てを否定する。なのに、その光は歩みを止める事を知らずに彼の手を引こうとする。
葵が小説を止めた理由、ロストデイの正体、そして二人の前に現れる「女神様」という小さな女の子の存在。和香那は真っ直ぐに、全てに立ち向かおうとする。
そして五年後の夏、二人にとって残酷な真実が突き付けられたその時、世界の全てがひっくり返るのだった。
何もかもが反転した世界で、和香那はそれでも星のように光っていられるのか。葵は彼女の隣にいられるのか。
一番星のように遠い君へ捧ぐ、一編の小説なんかじゃ足りないくらいの、永遠のように長い告白を言葉にした物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 21:33:38
129378文字
会話率:59%
「私の夢は、全人類を幸福にする事です」
紙透夏架は転校初日、開口一番に宣言した。その言葉が宇宙で最も綺麗だと信じて疑わないみたいに、彼女の瞳は強く澄んでいた。
教室の喧騒を聞き流しながら、僕は窓の外の青空を眺めていた。彼女の言葉の真意を
知りたいなどとは思わなかったが、その覚悟がどれほどのものなのか、少しだけ興味があったのは否めない。梅雨の陰鬱とした空気が抜け去った後の、夏の始まりみたいな日だった。
紙透夏架がクラスを牛耳って虐めの主犯格になるのは、それから僅か半月後の話だ。
* * * * *
紙透夏架は高校二年の夏に名執と同じクラスに転校してきた少女だった。紙透の夢は自分のピアノで全人類を幸福にすること。しかし紙透はどういうわけか名執を虐め始める。それはクラスや学年に伝播していき、名執は学年全体から虐めを受けるようになった。そしてその末、紙透はなぜか自殺する。
だがその後、名執は幽霊となった紙透と再会する。紙透は傲慢にも「成仏したくない」「だから私を不幸にしろ」と名執に言う。そして同時に「私は、自殺したんですか?」とも。
紙透が成仏したくない理由とは? 彼女にとってピアノとは? 彼女は本当に自殺したのか? 誰よりも忌み嫌う名執と共にいる事を選んだ理由とは?
名執がかつての加害者である紙透に協力する目的は? 彼が追い求める「あの日の夢」「あの子の〝手〟」とは? そして、二人にとっての〝幸福の唄〟とは何なのか?
全ての謎が一つに集約された時、ピアノの〝シ〟の音が大きく意味を変えてそこに鳴り響く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 17:49:53
104760文字
会話率:54%
カクヨムで、エッセイ執筆プチ嵌り中だった時に思い起こした、小学生の頃の思い出です。
最初、『ミーハー根性で、生きてます!』のタイトルで、高校生編の唐揚げ話とセットにしていました。
ミーハーの捉え方って、結構難しい。
ミーハーの語源は、
色々ある。だけど、誰がそんなの決めたのか。
死語も同然になってる単語なら、自分好みに使っていいよね。
そう思って使っている「ミーハー」は、夏休みに一人で校内探検をして遊んだ事が、始まりだと思います。
低学年の頃は、親戚の先生に預けられて、朝から晩まで小学校で過ごしていました。
きっと、その時の楽しい思い出が、今の自分を作っているのだと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 10:28:53
5448文字
会話率:6%
何十年と経っているのに、あの昼休みは、いまだに忘れられません。
クラスの女子が、教室に飛び込んで叫んだのです。
「大変!!屋上で告白してるんだって!○○高校の生徒が、うちの学校の女子に告白してるんだって!屋上から!」
カクヨムに投稿して
いたエッセイですが、退会したので、小説家になろうに載せます。
ペンネーム、柚江《ゆえ》で投稿したものです。中国語の「月」の読み方「ユエ」を漢字にしていました。太陽より月が好きです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 08:12:23
2339文字
会話率:34%
――昨日、俺の首を絞めたはずの彼女が、“おはよう”と言った。
南幸男は、文化祭直前の高校で、自分が“殺された”ことを思い出す。
9月8日の夜、命を奪われたはずの自分は、なぜか二日前――9月6日の朝に戻っていた。
混乱の中で見たのは、教室
で静かに座る少女――東雲アサヒ。
首元の包帯に視線を落とした彼女は、その下に何があるのかを知っていた。
「……昨日、俺の首、絞めたよね……?」
だが、アサヒもまた“このループ”の中にいた。
何度も殺され、その運命から逃れようともがいてきた、悲劇の少女。
そして彼女が6周目で“間違って”自分を殺したことで、幸男もループに巻き込まれたのだという。
“誰かを殺せば、その人間もループに巻き込まれるらしい。”
疑念と死が連鎖する、三日間の繰り返し。
文化祭前夜に、かならず死ぬ。
生き残る術はただ一つ――真実に辿り着くこと。
南幸男は、謎めいた彼女とともに、ループの終わりを探しはじめる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 22:00:28
2392文字
会話率:8%
あなたのいる教室、職場、コミュニティは、本当に心地よい場所ですか?
物語の舞台は、どこにでもありそうな普通の高校の教室。
しかし、その空気は、見えない棘を含んでいつも少しだけギスギスしている。
その中心にいるのは、月影蓮。
容姿端麗
、成績優秀、誰からも慕われるクラスの「王様」。だが、彼の玉座は、友人たちの不平や不満、怒りといった負の感情を「共感」という名の蜜で吸い上げることで、かろうじて保たれていた。
「あいつが悪い」「社会が悪い」――その言葉は、悩める者たちに一時的な安らぎを与える、心地よい毒だった。
その、淀んだ世界に、静かな波紋を投じる少女がいた。
一色ひかり。
太陽のような笑顔と、物事の本質をすっと見抜いてしまう、不思議な力を持つ。
彼氏のことで悩む友人に「彼が悪い!」と断罪する蓮。
ひかりは「そのツラい気持ち、どうしたい?」と、問題のベクトルを本人へと向ける。
理不尽な顧問に怒る仲間に「わかる!」と寄り添う蓮。
ひかりは「その怒りのボール、キャッチしたのは自分だよ」と、世界の捉え方そのものを変えてしまう。
彼女の言葉の根底には、仏教の智慧や複雑系の科学がある。
だが、作中に難解な専門用語は一切出てこない。
「『私』って、色々な部品でできたブランドみたいなものだよ」という言葉は、容姿に悩む少女の自己認識を根底から覆し、「一滴のインクが広がるように、世界は勝手に変わっていく」という視点は、クラスの空気を劇的に変容させていく。
ひかりの言葉は、誰かを救済する「答え」ではない。
聞いた者が、自らの力で立ち上がるための「問い」なのだ。
その問いに触れたクラスメートたちは、ひかりに依存することなく、自ら考え、行動し、互いの「違う形の真実」を尊重し合う、成熟したコミュニティを、まるで生命体のように「自己組織化」していく。
しかし、この物語の本当の主人公は、最も大きな変化を遂げる月影蓮かもしれない。
絶対的な「正しさ」という名の壁に囚われ、孤高の王座から転落した彼が、いかにして自分自身と和解し、世界と再び繋がっていくのか。
「きみが世界を変えるんじゃない。きみが見ている、そのすべてが、きみの世界なんだ」
読後、あなたの目の前に広がる日常の景色が、昨日までとは少しだけ違って見えるかもしれない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 20:00:00
45279文字
会話率:17%
学校にテロリストが現れた。
やれやれ、ようやく俺の出番ってわけか・・・
教室の隅っこに座っていた、ニキビメガネとあだ名された男子生徒は、強気な様子で立ち上がる。
最終更新:2025-06-22 22:10:00
2806文字
会話率:5%
◆主人公セナは、元上司タエからネックレスを貰ったその夜、タエの自殺を目撃してしまう。
◆なぜ自殺? タエの夫から理由を調べて欲しいと依頼され、迷ったが友人のナオと調査を始める。
◆結果、よく似た【理由のない自殺】が複数起きていることを知る。
【軽自動車】で【練炭】を使い【手首には赤いブレスレッド】…。そして全員同じ【料理教室】に通っていた。
◆セナには人を【色】で捉える脳のクセ【共感覚】の持ち主だった。
(註:【共感覚】は、実証済みの実在の感覚。超能力や魔法ではない)
その特徴を使い【謎の料理教室】へ 友人ナオといっしょに潜入。タエが娘に残した手紙と共に自殺のヒントを得る。
◆ところがそれは自殺ではなかったと【衝撃の真相】を突きつけられる。果たしてその真相とは…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 11:45:41
132307文字
会話率:53%
高校2年生の桐生晴翔は、天才だけど少し抜けている発明家・博士の作るゲームのテスターとして、これまで何度もゲームをプレイしてきた。そんなある日、夏休み前の教室で博士から届いた一通のメール──「ついにあれが完成した!」
完成したのは、世界初のフ
ルダイブ型VRMMORPG《エターナル・オデッセイ・オンライン》。
だが、いつものようにテストを開始した博士の助手・如月結菜がログアウトできなくなるというトラブルが発生していた。解決策はただひとつ──ゲーム内に君臨する魔王を討伐し、強制ログアウトを発動させること。
命懸けのデスゲームではない。死んでも街で復活できる。ただし、死亡すればレベルが5下がるデスペナルティ付き。
博士に頼まれた晴翔は、幼馴染の美月、親友の蒼真を誘い、結菜救出のためにゲームの世界へとログインする──!
果たして、無事に魔王を倒し、彼女を助け出すことができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 10:37:04
37434文字
会話率:45%
私、春原日葵には大切な彼女がいた。同じクラスの如月初音から告白されたのは高校2年の時の話。可愛くて、何でもできて、優しい、憧れの存在である彼女に告白されて、断る理由なんてない。それからというもの、私たちは付き合い始めるようになった。けど、好
きな子と笑いあえる時間は永遠じゃなかったんだ。3年生になって2人で受験勉強をしている時、私は勉強が苦手な自分にイライラしていた。それで、つい言ってしまったんだ。
「私やっぱ勉強向いてないわ。良いよね、初音は。何の苦労もなく良い点数が取れて。」
「は?何よその言い方?あたしが見えないところで日頃どんだけ努力してると思ってんの?あたしほど努力してないお気楽さんが、何の苦労もないなんて言わないで。」
私は彼女のその言葉に再びカチンときて言い返した。
「私だって...私だって、自分なりに一生懸命頑張ってんの。頑張っても勉強できない人の気持ちなんて、初音にはどうせ分からないくせに。勝手なこと言わないで!」
私は泣きながら教室を飛び出した。
後日、私はあの日の行動を死ぬほど後悔した。
初音が交通事故に遭った。そして、運ばれた病院先でも意識を取り戻していない。私があの日あんなことを言わなければ、初音がこんな事故に遭うこともなかったかもしれないのに...私って本当にバカだ。お願い、初音、目を覚まして、そしてあの日のバカな私を許して...
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 12:16:50
1100文字
会話率:21%
樅木霊のエッセイ。自閉症の僕が見ている世界について。あるいは雑記帳。
5分で読めるエッセイ集。(各話読み切りです。)
樅木霊(もみのき れい)の随筆文。心にゆとりを持って、毎日を見つめれば些細な彩りが見えてくる。
少し不満で、少し退屈。生
きづらくても、そんな自分がやっぱり好き。たくましく生きるためのヒントをあなたに。
【各話あらすじ】
『雨上がり、生きる意味を知る』
突然のゲリラ豪雨で下校できなくなった。教室はまるで終わりのない昼休み。僕は勇気を持って黒雨のなかへ駆け出した。
『青い願い事』
イキリ散らかしていた小学校低学年の頃。学校でもらった七夕の短冊にも一風変わったことを書きたくて仕方なかった。
『どうせ眼鏡の猪口才だ』
物心着く前からの強度近視で分厚い眼鏡を掛けている。歪んだ視界と同様にみんなが見ている僕だってきっと歪んでいる。
『檻は空を行く』
幼い頃から動物が大嫌いだった。動物園なんて以ての外。でも、お母さんとのお出掛け自体が嫌なわけじゃないんだ。
『暑い日の過ごし方』
痩せた体に似合わず僕は極度の暑がりである。エアコンを使いたくなるのも人より早い。しかし、そこには障壁がある。
『鞦韆の上』
住宅街にぽつんとある公園。誰もいないそこが好きだった。なんとなく一人で帰りたくなくて、母の迎えを待ってみる。
『支配するメモ』
メモは記憶の拡張であると思う。その著しい効力を体験した結果、僕はその恩恵を投げ出したくて一つ決意をした。
…書き次第、更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 18:00:00
21086文字
会話率:3%
“ふとした瞬間に思い出す。
誰もいない静かな教室。
青白く光るグッピーの水槽の前で、
生き物係だった僕たちはキスをした。”
橘夏樹は小学生の頃、友達にキスしてしまったことを今でも悔やんでいる。
高校三年の七月、夏樹のクラスに柳瀬郁
人が転校してくる。
転校初日の放課後、美術部に所属している夏樹は、テニス部の練習に参加していた郁人を美術室の窓から見かけて、その姿をスケッチブックに描く。
その絵を郁人に見られて以来、郁人は夏樹の前によく現れるようになり……。
生きづらさを抱えた男子高校生の淡くて、青い、夏の物語。
*他小説サイトにも掲載中の作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 00:25:10
29556文字
会話率:45%