ゲスな父親が結婚式でド修羅場を演じて急死。巻き込まれて気絶したマルティーヌは、気がつけば前世を思い出していた。
アラサーだった私が十二歳の美少女に! そして一人娘の私が伯爵家を継いで当主になるという。うーん、ちょっと思考を放棄したい。とに
かく甘い物を食べて横になろう――と思ったけどできるはずもなく。
面倒ごとは大人に押し付けてぐうたらしたいのに、領主ともなればそうもいかず。怠け癖のついた使用人の解雇やら、後見人探しやらで、もう息つく暇がない。
あれ……? なんか調子に乗ってあれやこれやと手や口を出しちゃったけど、領地でまったりスローライフという選択もあったんじゃ……?
前世の知識と魔法のお陰で生活環境は改善されつつあるけれど。後見人の公爵の要求レベルが高すぎてついていけない……。あれ? 王都からうちの領地までは馬車で二日もかかるのに、公爵閣下、頻繁に来すぎではないですか? それってあれですよね? うちでしか食べられないご飯とお菓子が目当てですよね? イケメンだけど食いしん坊な公爵閣下――。
◇恋愛はスローテンポで甘さ控えめ。後半にちょっぴりシリアスな展開を挟む予定ですが、どうなるかわかりません。でも、どんなことがあってもハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 12:05:58
380166文字
会話率:32%
ブルノワ王国は絶大なSランク魔力を有する王族が代々支配していたが、二代続けてAランクしか生まれず、血統の危機が内政に影を落としていた。
王族に次ぐ地位にあるマーロー・シュタイン侯爵は、娘のマルグリットが魔力を持たない平民と結婚したことで、王
家との姻戚関係を結ぶことに失敗したが、孫娘のピスチェを使って権力を我が物にしようと企んでいた。
平民として幸せに暮らしていたピスチェは、両親の借金返済のため、祖父が出した交換条件をのみ王立魔術学園に入学することに。
ピスチェにあっという間に手玉に取られるうぶな第二王子のエイデン。
結婚相手に相応しい魔力の持ち主を探している第一王子のティモシー。
ピスチェは彼らと関わっていくうちに生まれ持った強大な力に目覚めていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-04 15:15:56
60161文字
会話率:45%
セラフィネは、一目惚れで結婚した夫に裏切られ、満足な食事も与えられず、自宅に軟禁されていた。 ……私が馬鹿だった。それは分かっているけど悔しい。夫と出会う前からやり直したい。そのチャンスは意外な人物からもたらされた――。
9話で完結する
予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-29 14:27:28
23103文字
会話率:33%
俺は女運がなかった。
好きな女の子に告白しても振られるのは当たり前。告白を受け入れられたと思ったら浮気や寝取られ展開が待っていた。
あげくの果てに結婚詐欺や美人局。必死に働いてためたお金を持っていかれて、俺は失意の果てに自ら命を絶った。
それらの不幸は、なんと神様のミスによるものだった。
詫びとして異世界に転生させてもらったけど、恋愛にはもう嫌気がさしている。魔法の勉強をして自分みがきの日々を満喫する。
許嫁、伯爵令嬢、その他美少女が言い寄って来るけど、俺はそういうのに興味ない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 12:05:05
68062文字
会話率:27%
結婚目前と思ってた彼氏に振られて、ソロキャンを始めてみたら、そこそこ楽しくなってしまった私。
望月五月。27才。
何の因果か、山を買うことに。それがまさかの異世界だったなんて。
まずはテント生活からの脱出を目指します。
恋愛よりもスローラ
イフな五月の、異世界暮らしが始まります。
※ゆるゆる設定
※R15は念のため
※異世界⇔現実世界を往復できます
※カクヨムにて先行掲載中(同時掲載:アルファポリス・iらんど)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 12:05:02
1261576文字
会話率:43%
階段から落ち、気づいたら貧乏伯爵家三男になっていた。これは転生?
両親は元近衛騎士団副団長、母は元第三王女。魔法属性のない母は王族である家族から魔法が使えなくても生活できるようにしつけられたが、周囲の貴族から魔法属性がないことで虐げられて
いた。兄である王太子のご学友であった父と一目会ったその日からの熱愛後結婚。しかし周りからは大反対。王家からは何があろうと頼るなという約束をさせられ結婚に至った両親である。それでも家族、領民と貧乏ながら楽しく暮らしていた。
そして、俺、いえ、僕(僕と言わないと怒られる)魔法属性がないが膨大な魔力量とスキルで今世おいしくない料理と領地の生活改善をしていこうと奮闘。しかしあくまで陰で、誰かを盾にして、家の脛かじり生活を望んでいるやらかし系少年ケビン。周りを巻き込みながら、虎視眈々と将来の昼行燈生活を夢見る、普通?の日常生活を送る少年の話です。
王道中の王道、ありきたりな転生のお話
ゆるゆる設定です。気軽に読んでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 12:00:00
450646文字
会話率:55%
「すまない、私はクララと生涯を共に生きていきたい。離縁してくれ」
大富豪 伯爵令嬢のケイトリン。
領地が災害に遭い、若くして侯爵当主なったロイドを幼少の頃より思いを寄せていたケイトリン。ロイド様を助けるため、性急な結婚を敢行。その為、旦那
様は平民の女性に癒しを求めてしまった。この国はルメニエール信仰。一夫一妻。婚姻前の男女の行為禁止、婚姻中の不貞行為禁止の厳しい規律がある。旦那様は平民の女性と結婚したいがため、ケイトリンンに離縁を申し出てきた。
旦那様を愛しているがため、旦那様の領地のために、身を粉にして働いてきたケイトリン。
その後、階段から足を踏み外し、前世の記憶を思い出した私。
離縁に応じましょう!未練なし!どうぞ愛する方と結婚し末永くお幸せに!
*女性軽視の言葉が一部あります(すみません)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 07:00:00
43619文字
会話率:52%
生け贄として崖に身を投じた少女は、呪われし神の伴侶となる――。
二年前から不作が続く村のため、自ら志願し生け贄となった香世。
しかし、守り神の姿は言い伝えられているものとは違い、黒い子犬の姿だった。
生け贄など不要という子犬――白麗は、香
世に、残念ながら今の自分に村を救う力はないと告げる。
それでも諦められない香世に、白麗は契約結婚を提案するが――。
これは、契約で神の妻となった香世が、亡き父に教わった薬草茶で夫となった神を救い、本当の意味で夫婦となる物語。
※他サイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 12:00:00
25739文字
会話率:45%
前世聖女だった記憶があるシャルロット。
前世では共に魔王を倒した勇者と結婚したものの、勇者をめぐる痴情のもつれに巻き込まれ若くして死んでしまった。
今世こそは『幸せな結婚生活』を目指すものの、尽くしてきた婚約者からは他の女性と子供ができたと
言って婚約解消されてしまう。
絶望していたシャルロットのもとに、なぜか今まで独身を貫いていた辺境伯からの縁談が申し込まれる。
今度こそ理想の幸せな夫婦となるため、全力で前世の力を使い辺境伯に気に入られようと頑張るシャルロットだったが、辺境伯の方にも何やら事情があるようで……?
少しズレた方向で一生懸命なヒロインと、愛が重い前世魔王ヒーローのお話です。
◆◆氷雨そら先生ご企画「#愛が重いヒーロー企画」に参加しております!◆◆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 23:16:34
111641文字
会話率:47%
結婚を誓った恋人と別れ、亡き妻を愛し続ける国王の下に嫁ぐこととなった宰相家の末娘ティア。
貴族の娘に産まれたからにはと責務を果たすつもりだったのに、国王から投げかけられたのは「白い結婚」を求める言葉だった。
愛のない義務ばかりの結婚で、やつ
れていく一方のティアの元に、ある日、元恋人からの贈り物が届くのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-25 15:15:41
8784文字
会話率:45%
とんでもない悪女だという根も葉もない噂のせいで婚約が破断になったフィオリーナ。
そんな彼女に舞い込んできたのは、偏屈な田舎領主との結婚話だった。
世間知らずのフィオリーナにあるのは悪い噂と不思議な同居人だけ。でも──悪女さまは幸せになりまし
た。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 12:00:00
432863文字
会話率:32%
不可抗力で異世界に落ちて早一年。
散々苦労して目的地に辿りついた葉子を待っていたのは、突然降って沸いた結婚話。
しかも結婚相手はたった一人で世界をもてあそんだとんでもない悪魔。
――ラウヘルと葉子の二度目の出会いから始まる、少し切なくて優し
い新婚小話集。『とりかえっこ漫遊記』スピンオフ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-07 00:00:00
18192文字
会話率:23%
平凡な事務員の凛子には特殊な性質がある。
それは、どういうわけだかお金持ちに好かれてしまうこと。
だけど、身の丈に合った結婚をしたい!
そんな彼女がようやく出会った人は、優しくてのんびり屋な、青い車に乗った人だった。
最終更新:2014-06-25 00:00:00
66351文字
会話率:27%
『将来の夢は、幼なじみと結婚すること。』
だったのに、彼の制服姿を見た瞬間、前世の記憶が蘇った。
この恋、ゲーム通りなら報われないって、知ってしまった。
前世の記憶を思い出して、恋はもうしないって決めてたことを思い出した。
私が転生した世界
は、大好きな乙女ゲームの世界で、私はただのモブキャラだった。
そして、幼なじみの彼――ルイは、ヒロインと結ばれるはずの攻略対象。
だから私は、誰よりも彼を想っていながら、隣にいることしかできない運命だったことに気がついてしまった。
それでも、彼の優しさに揺れて、笑顔に惹かれて、気づけば目で追ってしまう。
ーーこの気持ちは、叶わないから。
すれ違い、嫉妬、戸惑いのなかで、彼のまっすぐな想いに触れたとき、背を向け続けた恋が、静かに、でも確かに動き出す。
これは、好きに素直になれなかった私が、ようやく誰かと心を重ねるまでの、すれ違いじれキュン・学園ラブストーリー。
(毎日12時更新いたします。最後までお付き合いいただけますと幸いです。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 12:00:00
66529文字
会話率:28%
結婚を諦めた二人の男女が出会うまでの優しい物語。
最終更新:2023-10-24 17:00:00
3121文字
会話率:24%
らすじ:『おっさんを捕まえないと出れない部屋』
異世界の街・プラトリチル地方は、少子高齢化と未婚率の上昇に悩むファンタジー都市。結婚相談所が乱立する中、カズヤ(32歳、魔法使い)は「おっさん特化」の相談所「大人のオアシス」を運営する。元日
本の婚活プランナーで転生者である彼は、催眠魔法で相手の本心を引き出し、30代後半~50代後半の女性クライアントに信頼できる「おっさん」をマッチングするプロだ。だが、魔法のコントロールが下手で、周囲に影響を及ぼさないよう、結界の部屋で一対一の対話が必要。街では性犯罪や詐欺が増加し、昔は女性職員がスカウトをしていたが職員を守るため、カズヤ自身が頑固な「おっさん」たちをスカウトする羽目に!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 11:42:09
2378文字
会話率:27%
<あらすじ>
前作『お見合いで運命の人に出逢いました』で無事に結婚した二人。
新婚旅行を終えたある日。
左京が風邪を引いてしまうが、蘭は出張をキャンセルできずに出発する。
・・・という上記本編の裏側。
お客様に同行する、蘭の一コマを描いたS
Sです。
前作で当て馬?だった築地さんと、『末っ子アイドルは推しと結ばれたい!』の珂南が出てきます(´∀`*)
二人の新婚生活編を描いた『熱愛新婚』シリーズの番外編SS!
前作・シリーズ本編はKindle版でお楽しみ下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 11:30:00
1255文字
会話率:37%
<現代BL小説/全年齢BL>
恋愛・結婚に性別は関係ない世界で
エリート彼氏×天然くんが紡いでいく
ピュアラブʚ♡ɞハッピーストーリー!
こちらは、Kindle配信中の『エリート彼氏と天然くん2』のエピソードになります!
こちらの作品のみ
でもお楽しみ頂けます(^^)
♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡
五十鈴(いすず)は、大学から付き合っている恋人、将(しょう)と遠距離恋愛中。
エリートの将は仕事が忙しく、なかなか会えない。
電話をする時間もないので、せめて毎日メールを送っているが、あるとき将から「ボイスメッセージを送って欲しい」とリクエストされて…!?
♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡
ラブラブで甘々な二人のお話です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 15:03:35
2382文字
会話率:25%
<現代BL小説/全年齢BL>
恋愛・結婚に性別は関係ない世界で
エリート彼氏×天然くんが紡いでいく
ピュアラブʚ♡ɞハッピーストーリー!
Kindle配信中の『エリート彼氏と天然くん』の大学生時のエピソードになります!
こちらの作品のみで
もお楽しみ頂けます(^^)
♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡
進学で田舎から上京してきた五十鈴は、羊のキャラクター「プティクロシェット」が大のお気に入り。
バイト先で知り合った将が、同じキャンパスの先輩で、プティクロシェットが好きと分かり、すぐ仲良くなる。
夏前に将に告白され、付き合うことになった。
今日は将と、初めてアイスを食べに行くことになり…!?
♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡
ラブラブで甘々な二人のお話です♡
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-20 18:10:00
4782文字
会話率:41%
双子の聖女が表と裏で国を支える小国ポリウス。双子の姉セイラは、表舞台で活躍する妹ルシアのために裏聖女として聖女の力を奮ってきた。
だが、突然隣国レインダムに政治的材料として売られてしまう。粗暴で荒々しい国と噂されていたレインダムだったが、実
際は穏やかで豊かな国だった。
ポリウスでは裏聖女として質素で地味な生活を余儀なくされていたが、レインダムでは聖女として優遇な扱いを受け戸惑うセイラ。セイラが聖女として求められることは黒騎士と言われる最強の騎士ダリオスの病を治すことだった。さらに、ダリオスとは契約結婚するように言われてしまう。
一方、セイラがいなくなったことでポリウスは日に日に国力が落ち、天変地異や瘴気による厄災が後をたたない。表舞台に立つ聖女ルシアは、セイラの力に胡坐をかいて聖女としての祈りを怠っていたために力が無くなっていた。
慌てるポリウスの国王とルシアはセイラを取り戻そうとするが……。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-27 10:55:04
142468文字
会話率:47%
限られた人間しか入ることのできない王立図書館中枢部で司書として働く公爵令嬢ベル・シュパルツがお気に入りの場所で昼寝をしていると、目の前に見知らぬ男性がいた。
素性のわからないその男性は、たびたびベルの元を訪れてベルとたわいもない話をしていく
。本を貸したりお茶を飲んだり、ありきたりな日々を何度か共に過ごしていたとある日、その男性から期間限定の婚約者になってほしいと懇願される。
とりあえず婚約を受けてはみたものの、その相手は実はこの国の第二王子、アーロンだった。
「俺は欲しいと思ったら何としてでも絶対に手に入れる人間なんだ」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-15 21:22:36
5013文字
会話率:57%
伯爵令嬢のアベリアは、義妹であるイザベラの嘘により「妹や気に入らないメイドをいびり倒す悪役令嬢のような姉」と噂されていた。
冷酷非道と噂される精霊公爵フェイズに嫁ぐことになったアベリアは、「悪役令嬢」という噂を信じるフェイズから「白い結婚の
ままでいい」と言われる。
だが、アベリアに懐くフェイズの妹シャルロッテが二人に助け舟を出して……。
周囲の身勝手な噂に負けず、お互いを知ろうとする二人の大逆転ラブストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 19:39:30
22615文字
会話率:43%
理不尽な理由で屋敷の別邸に軟禁されて育った侯爵令嬢コルネリア。父は義妹ばかりを可愛がるし、義妹は何かと嫌味たらしく絡んでくる。
ある日、コルネリアは敵国との政略結婚を命じられる。嫁ぎ先は格下の子爵家。しかも、領地は辺境。長女でありながら、
義妹が嫌がったせいでコルネリアにお鉢が回ってきたのだ。
それでも、長年閉じ込められていた屋敷から解放され外の世界を見てみたいコルネリアは政略結婚を了承し、敵国の辺境へと旅立つ。
そこで、コルネリアを待っていたのは、婚約者からの溺愛と、初めて感じる安らぎ、そして、正当な評価を受ける喜びだった。
やがて、実家侯爵家の領地が災害で壊滅的被害を受けたと、コルネリアに助けを求めてくるが……、知ったことではありませんわよ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 10:20:00
339956文字
会話率:42%
王国で権勢を誇る大公家の次女アデールは、母である女大公から嫌われて育った。いつか温かい家族を持つことを夢見るアデールに母が命じたのは、悪名高い辺地の子爵家への政略結婚。
わずかな希望を胸に、華やかな王都を後に北の辺境へと向かうアデールを待
っていたのは、戦乱と過去の愛憎に囚われ、すれ違いを重ねる冷徹な夫と心を閉ざした継子だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 07:20:00
116412文字
会話率:44%
結局のところ、貴族令嬢の運命など後ろ盾次第だ。
幼くしてお母様を亡くし、公爵だったお父様を12歳で亡くして5年。
わたし、公爵令嬢フェリシア・ストゥーレは、よく持ちこたえた方だと思う。
婚約者の第3王子に婚約破棄を突きつけられ、お飾り同然の
結婚をしたわたし。
嫁ぎ先から向かったのは、亡き両親の眠る辺境の地。
3年ぶりに眼鏡をかけ、大好きな本に囲まれて過ごすうちに、どうやら、わたしは夫に溺愛されているらしい。
けれど、生憎とわたしはまったく気付かない。
なぜって?
本が面白くて、それどころじゃないから!
これは、亡き両親の墓守をしながら、第2の人生を謳歌しようとした公爵令嬢の物語。
......え? 陰謀? 何か企んでるんじゃないかって?
まさか、まさか。
わたしはただ、静かに暮らしたいだけですのよ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 18:10:00
32262文字
会話率:34%
人生の絶頂期ともいえる結婚式当日。
幸せな今後に思いを馳せて最愛の人と夜の散歩と洒落こんでいた所で事故にあい、異世界にTS転生してしまった主人公。
目覚めるとそこは全く知らない場所。全身に大怪我を負いまともに身体も動かせず、挙句の果てに
は身体が小さくなっていた!?
それを斜め上な現実的解釈により、謎の組織に実験体にされて子どもの身体になったと勘違いした主人公は記憶を失ったフリをして現状の把握に勤めるものの、知らない言葉で話す謎の美少女たちに色んな所をお世話されててんやわんや。
脱走を計画する彼は、やがてここが年端もいかない少女たちが娼婦として働かされている娼館である事を知る。
自身がTSしている事にも異世界に転生した事にもなかなか気付かない主人公が、時に子どものようにはしゃいだり、時に少女達を助けつつ、狂気に狂った世界を少しでもまともな物にする為にサキュバスの王国を作り上げ、サキュバスクイーンになるお話。
※残酷な表現があります。
※異性との性的な表現はなるべく避けるつもりですが、百合的な性的表現はあります。
※ヤンデレ的な表現もあります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 10:00:00
273635文字
会話率:24%
シャーロット・カールストン侯爵令嬢は、元上級妃。
このたび、めでたく(?)国王陛下の信頼厚い側近に下賜された。
花嫁は下賜された翌日に一人の侍女を伴って郵便局に赴いたのだ。理由はお世話になった人達にある書類を郵送するために。
その足で実家に
出戻ったシャーロット。
実はこの下賜、王命でのものだった。
それもシャーロットを公の場で断罪したうえでの下賜。
断罪理由は「寵妃の悪質な嫌がらせ」だった。
シャーロットには全く覚えのないモノ。当然、これは冤罪。
私は、あなたたちに「誠意」を求めます。
「下賜された元妃は多くは望まない」から「元妃は多くを望まない」に題名変更します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 10:00:00
20251文字
会話率:27%
伯爵令嬢のバーバラは幼くして、名門公爵家の若君と婚約をする。
両家の顔合わせで、バーバラは婚約者に罵倒されてしまう。
どうやら婚約者はバーバラのふくよかな体形(デブ)がお気に召さなかったようだ。
父親である公爵による「愛の鞭」にも屈しないほ
どに。
文句をいう婚約者は大変な美少年だ。バーバラも相手の美貌をみて頷けるものがあった。
両親は、この婚約(クソガキ)に難色を示すも、婚約は続行されることに。
帰りの馬車のなかで婚約者を罵りまくる両親。
それでも婚約を辞めることは出来ない。
なにやら複雑な理由がある模様。
幼過ぎる娘に婚約の何たるかを話すことはないものの、バーバラは察するところがあった。回避できないのならば、とバーバラは一大決心する。
食べることが大好きな少女は過酷なダイエットで僅か一年でスリム体形を手に入れた。
婚約者は、更なる試練ともいえることを言い放つも、未来の旦那様のため、引いては伯爵家のためにと、バーバラの奮闘が始まった。
アルファポリス、カクヨム、にも公開中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 08:00:00
74198文字
会話率:38%
勇者一行によって滅ぼされた魔王。
勇者は王女であり聖女である女性と結婚し、王様になった。
他の勇者パーティーのメンバー達もまた、勇者の治める国で要職につき、世界は平和な時代が訪れたのである。
そんな誰もが知る勇者の物語。
御伽噺にはじか
れた一人の女性がいたことを知る者は、ほとんどいない。
月日は流れ、最年少で最高ランク(S級)の冒険者が誕生した。
彼の名前はグレイ。
グレイは幼い頃から実父の話を母親から子守唄代わりに聞かされてきた。
「秘密よ、秘密――――」
母が何度も語る秘密の話。
何故、父の話が秘密なのか。
それは長じるにつれ、グレイは理解していく。
自分の父親が誰なのかを。
秘密にする必要が何なのかを。
グレイは父親に似ていた。
それが全ての答えだった。
魔王は滅びても残党の魔獣達はいる。
主を失ったからか、それとも魔王という楔を失ったからか。
魔獣達は勢力を伸ばし始めた。
繁殖力もあり、倒しても倒しても次々に現れる。
各国は魔獣退治に頭を悩ませた。
魔王ほど強力でなくとも数が多すぎた。そのうえ、魔獣は賢い。群れを形成、奇襲をかけようとするほどになった。
皮肉にも魔王という存在がいたゆえに、魔獣は大人しくしていたともいえた。
世界は再び窮地に立たされていた。
勇者一行は魔王討伐以降、全盛期の力は失われていた。
しかも勇者は数年前から病床に臥している。
今や、魔獣退治の英雄は冒険者だった。
そんな時だ。
勇者の国が極秘でとある人物を探しているという。
噂では「勇者の子供(隠し子)」だという。
勇者の子供の存在は国家機密。だから極秘捜査というのは当然だった。
もともと勇者は平民出身。
魔王を退治する以前に恋人がいても不思議ではない。
何故、今頃になってそんな捜査が行われているのか。
それには理由があった。
魔獣は勇者の国を集中的に襲っているからだ。
勇者の子供に魔獣退治をさせようという魂胆だろう。
極秘捜査も不自然ではなかった。
もっともその極秘捜査はうまくいっていない。
本物が名乗り出ることはない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 08:30:00
11814文字
会話率:34%
私は15歳の時に予言の勇者とされ、魔王討伐を成し遂げた。その褒美としてお姫様と結婚して豊かな領地をもらえることになった。絵に描いためでたしめでたしなのだけど、一つ問題がある。それは私が、女だと言うことだ。
どうすればいいのかわからないまま、
結婚式をあげてしまった。その夜、私はようやく覚悟を決めてお姫様にすべてを話すことにした。
その結果、色々あってなんやかんやで幸せな家庭を築く話。
ファンタジー年の差百合。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 10:00:00
235377文字
会話率:48%
お姉ちゃんのことが大好きで、本気で結婚をしたいって思ってる。だけど子供の私がいくら本気で言ったって伝わるわけない。だから冗談ぶって、わざと子供のふりをして結婚しようって言った。可愛い子供の冗談として、うんって言ってくれてもいいはずなのに。な
のにお姉ちゃんは真面目だから、いつもなんでも我儘をきいてくれるくらい優しいお姉ちゃんは、姉妹は結婚できないんだよって言うのだ。
優しくて残酷なお姉ちゃん。でも子供の私にはどうしようもなくて、私はただ、妹として甘えることしかできない。
年の差実姉妹百合。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-24 10:00:00
5784文字
会話率:32%
私には目に入れても痛くないくらい可愛がっている妹がいる。可愛い可愛い真美子。そんな真美子だけど、どうやら私と両思いの恋人で将来結婚するのが当たり前だと思っていたらしい。衝撃の事実。
でも勘違いするのもわからないでもないし、指摘するのも可哀想
だ。だからじっくり、真美子が飽きるまで付き合おう。
そんないい加減で流されやすい私が妹と本気で結婚したくなるまでの話。
一歳差実姉妹百合。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-19 10:00:00
14757文字
会話率:41%
婚姻のその日まで、俺、オズワルド王子は妻となる魔族の姫エルセリアと対面する事はなかった。
銀のベールを頭から覆い、顔も見えぬままの姫と婚姻の儀を交わした晩、月明かりの落ちる寝室にて初めて互いの顔を見合わせたのだった。
これは、犯罪
ではないか?
それが、エルセリアを見た時に初めて抱いた感想だった。
艶やかな肌、輝く髪、整った顔立ち、子やぎのような白い耳を恥ずかしそうに寝かせている。
そして何より
若い。
人間で言ったらまだ少女と言っても良いような見た目だ。
いやいや、さすがにこれはまずいだろう。
いくら相手は魔族で国の定めた婚姻とは言え、こんな美しく可憐な少女を娶るのは犯罪級に後ろめたい。
俺は恐る恐る尋ねた。
「失礼ですが、エルセリア姫はおいくつになられるのですか?」
「魔歴で10万17歳になります。」
10万、ですか。
「あー、じゃあ、まあ、大丈夫っすね。」
✴︎
妾腹として産まれたばかりに王子のくせに長く修道院暮らしをしていたオズワルドと、世間知らずの深窓の令嬢エルセリア。
二人は人間と魔族の末長き和平の証として夫婦となり、末長く幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。
カルチャーショックに戸惑う事も多々あるけれど、嫁がかわいいので問題無し!
どのくらいかわいいかって?
仕方がない、そんなに聞きたいならお話ししましょう。
自慢っぽくなっちゃいますけど大丈夫ですか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 09:15:47
45468文字
会話率:37%
辺境警備の任を解かれ生まれ故郷へ戻ったおっさん戦士リチャードは現在就活中。
名門魔導学院高等科を卒業した年の離れた妹、ステラとの二人暮らしが始まったのだが、何だが妹の様子がおかしい。
その容姿と頭の良さとは裏腹に、下町育ちのガサツ
な性格、兄と呼ぶにはあまりにおっさんのリチャードを毛嫌いしていたはずの妹が、ずいぶんとしおらしく、甘えん坊になっている。
それもそのはず、なんと公爵家の令嬢、ジェラルダインが妹の身体を借り、結婚前の束の間の"休暇"を楽しんでいるらしい!?
公爵令嬢の覚えめでたきともなれば、聖都での仕官も夢ではない。
そんな下心を胸に、リチャードは使役動物ベルと共にジェラルダインの面倒を見始める。
※あくまでもこれは就活です。断じてシスコンではありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-02 00:15:06
39339文字
会話率:38%
結婚後も妻も働く共働き夫婦。
妻は結婚前、結婚後も変わらないのだけれど
夫婦平等をよしとしていた夫がだんだん変貌していき
妻にストレスを与えるようになってゆき
ふたりの間に亀裂が入ります。
夫の実家にかしずけ~
早く孫産めぇ~
仕事なん
てやめちまえ~
女性の人権をどんどん無視し始めるのです。
『ふんっ、やってられないわっ』By Tsuma
悲しいかな……
恋しかった人は、いらない人に変わっていきました~❀
********
❀2025.6.23~折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 09:00:00
3626文字
会話率:26%
結婚後、2か月足らずで夫の心変わりを知ることに。
結婚前から他の女性と付き合っていたんだって。
それならそうと、ちゃんと話してくれていれば、結婚なんて
しなかった。
呆れた私はすぐに家を出て自立の道を探すことにした。
それなのに、私と別れ
たくないなんて信じられない
世迷言を言ってくる夫。
だめだめ、信用できないからね~。
さようなら。
*******.✿..✿.*******
◇|日比野滉星《ひびのこうせい》32才 会社員
◇ 日比野ひまり 32才
◇ 石田唯 29才 滉星の同僚
◇新堂冬也 25才 ひまりの転職先の先輩(鉄道会社)
2025.4.11 完結 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 09:00:00
26496文字
会話率:16%
水野俊と滝谷桃は社内恋愛で結婚。順風満帆なふたりの結婚生活が
桃の学生時代の友人、淡井恵子の出現で脅かされることになる。
学生時代に恋人に手酷く振られるという経験をした恵子は、友だちの
幸せが妬ましく許せないのだった。恵子は分かっていなかっ
た。
お天道様はちゃんと見てらっしゃる、ということを。人を不幸にして
自分だけが幸せになれるとでも? そう、そのような痛いことを
仕出かしていても、恵子は幸せになれると思っていたのだった。
異動でやってきた新井賢一に好意を持つ恵子……の気持ちは
はたして―――彼に届くのだろうか?
そしてそんな恵子の様子を密かに、見ている2つの目があった。
夫の俊の裏切りで激しく心を傷付けられた妻の桃が、
夫を許せる日は来るのだろうか?
――――――――――――――――――――――
2024.6.1~2024.6.5
ぽわんとどんなstoryにしようか、イメージ(30000字くらい)。
執筆開始
2024.6.7~2024.10.5 78400字 番外編2つ
❦イラストは、AI生成画像自作
連載期間
2024.10.13 ~ 2025.1.27 完結予定
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-25 09:00:00
82661文字
会話率:17%
白の魔法使いは、弟子を逃がさない~溺愛、そんなの聞いていません~の続編。
結婚式当日、オーレリアとクリスティアンは幸せな新婚生活へ向かうはずだった。そこにチャーリーと名乗る男の子が現れる。
クリスティアンのことをおとうさまと呼ぶ男の子。まさ
かの隠し子疑惑だ。
昔付き合っていた女性との子供?
幸せな新婚生活は一転、いろいろな騒動に巻き込まれていく。果たしてオーレリアとクリスティアンは平穏を取り戻せるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 08:39:36
213435文字
会話率:55%
スコット侯爵家の末娘クリスティーヌは、5歳の時に階段から落ち前世の記憶を思い出した。前世の美咲は男運の無い女性で、友人にクズ男ホイホイと言われていた。
前世の死因は、付き合っていた借金男にキレられて、突き飛ばされた結果階段落ち…死ぬ間際
に、男運の無さを嘆いたのを神様が哀れに思ったのか、目覚めたクリスティーヌには、男性の頭上にその人の性格、女性に対する態度が文字として見えるチートが……。さらに、クズ男であればあるほど近づくと体調が悪化するおまけつきだ。
最悪なことに転生したこの国の結婚制度は一夫二妻制だった。前世日本人だったことを思い出したクリスティーヌにとって、女性二人を娶るこの国の男性はクズ男認定されてしまい、ほとんどの男性を受け付けなくなってしまった。男性恐怖症になった結果、5歳から引き籠ることになった。
このままでは一生引き籠っている、それは流石に拙いと思ったクリスティーヌは8歳の時、王宮の主催するお茶会に参加した。そこに参加していた第一王子ギルフォード殿下に気に入られかけるが、この王子が最強のクズ男らしく、激しい体調不良に襲われてしまう。ここで何かの間違いで婚約者に指名されたら詰むと思ったクリスティーヌは、16歳で成人して一夫一妻制の隣国に留学し、そこで運命の旦那様を見つけるべく、奇跡的に体調が悪くならなかった第二王子のアルバート殿下に契約婚約をもちかけた。
チートに翻弄されながらも、幸せになろうと空回りするクリスティーヌは、運命の相手を見つける事が出来るのか??
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-25 08:37:09
140810文字
会話率:62%
古くからの名門であるにもかかわらず、父の放蕩と政争によって没落寸前のアウストリア侯爵家。その最後の希望は、侯爵令嬢エレノア・アウストリアだった。彼女には何の取り柄もないと周囲からは思われているが、実は誰よりも冷静沈着で、家門の存続のためなら
手段を選ばない覚悟を秘めている。彼女が目をつけたのは、冷酷非情と噂される新興貴族、ラインハルト・フォン・シュヴァルツ公爵。彼は莫大な財力と強大な権力を持ちながら、女性関係には一切興味を示さないとされている。エレノアは、自身の清廉潔白なイメージと処女性を武器に、彼に政略結婚を迫る大胆な策略を練り始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 08:22:30
6215文字
会話率:36%
公爵令嬢セシリアは、厳格な教育のもとで育った生真面目な乙女。恋愛経験がなく、男性との交流も少ない彼女は、ある日、些細な出来事をきっかけに、子爵家次男であるアルベール・デュランという男性の行動を「私への熱烈な求愛」だと盛大に勘違いしてしまう。
彼が何気なく差し伸べた手や、偶然の優しい言葉を、貴族としての「責任」と受け止め、結婚を迫ることを決意する。アルベールは突然の申し出に困惑し、必死に誤解を解こうとするが、彼女の純粋で一途な瞳に圧倒されてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 08:01:54
7441文字
会話率:29%
剣士ライン=キルトは、冒険者として名を馳せることを夢見て、血と汗と剣を捧げてきた。
幼い頃から剣を握り、パーティの中堅として名が通るようになったこの頃、ライン=キルトはようやく手応えを感じ始めていた。
……その矢先だった。
「悪い
けど、ここで終わりにしましょう、ライン。あなたには……未来がないもの」
恋人であり、仲間でもあった魔術師アイリスが、そう言い放った時、何を言われているのか理解できなかった。
「……どういう意味だ、それは」
アイリスは視線を逸らし、パーティのリーダーであるグレイが代わって口を開く。
「すまない、ライン。お前の剣の腕が信用できないわけじゃない。だが……今回、新たに加わることになった“彼”が条件を出してきたんだ」
「“彼”?」
聞き返すまでもない。今、貴族の道楽で冒険者を気取っている、あの男――リオネル=ダンバリー伯爵家の令息だ。
小手先の魔法と派手な装備を振りかざし、貧乏くさい冒険者の中でやたらと目立っていた。金とコネで危険な任務を避け、戦果だけを誇る男。
その男が言ったというのだ。「アイリスを専属魔導士にする。だが、あの“しがない剣士”とは縁を切ることが条件だ」と。
「私……選んだの。ごめんなさい、ライン」
目を伏せるアイリスの言葉に、ラインの胸は張り裂けそうになった。
何も言えず、何も聞こえず――店の扉を開け、ふらふらと外へ出た。
気がつけば、ギルドの前に立っていた。
まだ陽が高い。依頼掲示板の前に人だかりができている。
ラインは、呼吸を整えて掲示板に目をやった。これまで何度も挑んできたように――ひとりででも、やってやる。
「すみませんねえ、ラインさん。最近、伯爵家からの圧力がありまして……あなたに依頼を渡すのは、ちょっと……」
この街の冒険者ギルドでの依頼は受けられなくなっていた。
夕刻。人通りの少ない裏道。
貴族に歯向かえば、全てを失う。それが“この街”――貴族が支配する街の現実。
だが、だからこそ、ラインの中に燃え盛るものがあった。
「見ていろ、アイリス……ダンバリー……」
その時、ラインの中で何かが生まれた!それは、剣聖になる決意!
この時、剣聖ラインへの道が誕生した。
このまま終わってたまるか。
ここからラインの復讐劇が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 08:20:00
169428文字
会話率:34%
カールは学園の卒業式を終え、心の中で晴れやかな気持ちを抱えていた。長年の努力が実を結び、婚約者リリスとの結婚式の日が近づいていたからだ。しかし、その期待は一瞬で裏切られた。
「カール、私たちの婚約は解消するわ。」
リリスの冷たい声がカ
ールの耳に響いた。周囲の生徒たちがざわめく中、リリスは冷徹な目で彼を見つめ、婿養子先として選んだのは、他の家の美しい子爵家のダンガーだった。
カールはその瞬間、胸に重い衝撃を感じた。だが、それ以上に、心の中で何かが揺らぐのを感じた。自分は一体何者なのか、この世界のことはどうしても忘れられない、という感覚が、まるで記憶の底から押し寄せてきた。
そして、その瞬間、過去の記憶が一気に甦った。
「そうか…俺は過労で死んだんだ。」
彼は呟いた。過去の現代での生活、無理をして働き続けた結果、命を落としたこと。その死が、まさにこの世界への転生の原因であったのだと気づいた。
「今度こそ、無駄に死ぬわけにはいかない。」
カールは立ち上がり、婚約破棄の現実に打ちひしがれながらも、心の中で新たな決意を固めた。過去の無駄な労働に囚われることなく、この世界で新しい人生を生きるべきだと。
追放と新たな発見
カールの異世界での記憶が完全に戻ったことで、伯爵家からはさらに厳しい処遇が下された。追放されたカールは、家族との絆を完全に断たれ、辺境の村でひっそりと暮らすことを余儀なくされた。しかし、追放されることは、ある意味彼にとっての新しいチャンスだった。
「これで自由だ。」
カールは、冷徹に自分を追放した伯爵家に対して、怒りよりも安堵を感じていた。彼は異世界の知識を駆使して、どこででも生きていける自信を持っていたからだ。
いまこそ、カールの婚約破棄から始まる追放生活は始まろうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 07:20:00
284531文字
会話率:36%
魔法学院最後の一幕
ネーデラ王国魔法学院の広場には、卒業生たちの笑顔が溢れていた。その中央で、ひとつだけ異様な空気が漂っていた。
「これ以上、婚約関係を続けるつもりはない。悪いが、今日で終わりだ」
その言葉に、会場の空気が凍りついた。
「なに言ってるの?」
ロッテ伯爵令嬢。理知的な眼鏡越しに目を見開いていた。彼女の横に立つのは、かつての婚約者ハーグ。式典の途中、突然の婚約破棄宣言だった。
「俺様、もうアインと付き合ってる。あいつの方が魅力的さ」
そう言って彼が肩を抱いたのは、ピンクの髪を軽やかに揺らした少女。アイン。男爵家の令嬢。にやりと笑って言う。
「だってぇ、ロッテってお堅いん。男の人、楽しませなきゃ♡」
「一年後に、結婚って」
「気が変わったんだよ。俺様のせいにすんな」
「やめて」
振り返り、駆け出した。銀髪が宙に舞い、ドレスの裾が風を切る。群衆の視線を引き裂くように、ロッテは会場から飛び出して。
誰かに思い切りぶつかった。
「あっ、だ、大丈夫ですか?」
低く、どこか気の弱そうな声。ぶつかった相手は、金髪に分厚い眼鏡をかけたマルセルだった。物静かで目立たない、けれど学院でも知る人ぞ知る天才魔術師。実は隣国の伯爵家の三男だ。
「ご、ごめんなさい。いま、わたしっ」
「足をひねったみたいですね。すぐに医務室に」
「ダメ、式場に戻るなんていやなの」
「わかった。外に出ましょう。ボクが支えますから」
学院の門を抜けると、夕暮れが街を金色に染めていた。ロッテの歩幅に合わせて、マルセルはゆっくりと歩いた。街角に立つ、木造の看板。その文字がマルセルの視界に飛び込んだ。
魔酒とハーブの宿酒場
マルセルが小さく喉を鳴らした。無意識に、口元がゆるむ。彼の頬がわずかに赤くなる。
「飲みたいの?」
ロッテがふと、尋ねた。マルセルは慌てて視線を逸らした。
「い、いえっ、そんなことは!た、ただ、ちょっと看板が……気になっただけで!」
「ふふ。いいよ、わたし、おごってあげる」
「えっ?」
「わたしも今日はボロボロになって飲みたい気分なの。だから、付き合ってよ。先に酔いつぶれたら許さないから」
「は、はい!」
チリン、と澄んだ鈴の音が鳴った。夕暮れと、木の香りと、ほんのりと漂うハーブ酒の香りが、彼らを迎え入れた。
不思議な二人の、忘れられない夜が始まろうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 08:10:00
81155文字
会話率:44%
高梨春。川に落ちて死にました。齢19。短い人生でした………と思いきや、気づけば見知らぬ土地にいて。ここは異世界で、男女比がおかしくて、異世界から来た女性は尊ばれて夫をたくさん作って大事にされるのだとか。
いやいやいやいや。ないないないない。
※流されまいとするもののあっさり流されちゃうチョロい春ちゃんと、そんな春ちゃんにあっさり惚れちゃう辺境騎士団のチョロい夫たちとのお話。
夫は6人予定。
エロはありませんが、行為を望む夫たちの本音は炸裂してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 08:07:49
161462文字
会話率:37%