岡山県玉野市に恐ろしくも悲しい伝説がある。
今を遡ること動乱のさなかの室町時代、安芸出身の盲目の座頭たち五人がいた。
一念発起して信濃の善光寺へ参るべく、瀬戸内の海を船旅の途中であった。
ところがその全財産に眼がくらんだ船頭。座頭たちは金
品をまるごと奪われたうえ、ちっぽけな岩礁に置き去りにされ、潮が満ちてきて海の藻屑と消えたという。
それ以来、周辺では怨みを飲んで死んだ五人の無念か、すすり泣く声が聞こえたり、火の玉が飛ぶなどとよからぬ噂が飛び交った。地元漁師は気味悪がって近寄りたがらない、いわくつきの岩礁だった。
……この悲劇伝説には諸説がある。
五人とも溺れ死んだのではなく、うち一人が近くの海岸に打ち上げられ生き残ったともされているのだ。
本作は、この生き残った座頭の逸話を題材に、恣にアレンジした物語である。
岩礁から近くの無人島に命からがら逃げた座頭の一人、杜の市。琵琶法師だった。
口封じするために追ってくる船頭、鬼市郎。
因果な運命の綾糸が織り成すさなか、得体の知れない不気味な島で命がけの遊戯がくり広げられることになる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-14 10:07:34
61867文字
会話率:13%
前世と違って五体満足、これ以上の幸運は無い。小さな田舎村の小さな幸せを噛み締めながら、今日も元気な少女フラノ。異世界の不思議に無縁な生活を送っていた少女の身に起こる、〝ちっぽけな〟出来事。それが少女の運命と生き方を変え、〝ちっぽけな〟冒険の
序章となる。
全二話の異世界転生小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-13 23:12:35
26243文字
会話率:37%
あれこれ悩んだり、考えたり、後から考えるとちっぽけなことでも、当時は大きな問題だったりする。
迷ってもがきながらも、案外前に進んでいるのかもしれない。
人間って案外単純?
特に山もオチもない、通学中の大学生の話。
こちらの話はカクヨムにも
投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-12 17:12:19
1678文字
会話率:0%
※あくまで個人の体験です。
最終更新:2021-07-05 14:11:07
2286文字
会話率:0%
遠い遠い昔、二つの王国は世界の覇権をかけて争いを始めた。奪い合い、潰しあいその争いは熾烈を極めた。
1000年後、ご永遠に続くと思われた争いは突如として終わりを告げた。
そしてそれは敵よりもより強く賢く優れた存在であろうと望む時代の終りを意
味していた。
一方、その世界とは違う世界で一人の心が空虚で満たされて望みを忘れた少年がその短い生涯を終えた。
二つの終わり。それらは決して交わることはない物語であるはずだった。
しかし天の神様が運命の糸を操ったのか、二つの終わりは出会い。そして新しい始まりを迎えたのだった。
果たして、望みを失った少年は望みを失った世界で何を望むのか。或いは世界は彼に何を望むのだろうか。
これは世界を打ち破る物語。これは望みを望む物語。
そしてこれは終わりを迎えて始まる物語。
水面に投じた一つのちっぽけな小石が波紋を作る様に。
注意:この物語を完結まで描くことを私はこの場で誓います。2020年9月14日。波積 形り。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-26 20:00:00
285698文字
会話率:49%
異世界で辺境伯の貴族令息に転生した【俺】は、十八歳の年に中央の貴族学校に入学する。そこで出会ったのは一癖も二癖もあるヒロインばかり。
恋人? いやそりゃ前世からゴニョゴニョ年いないからほしいけど……俺みたいな転生しても頼りないちっぽけな男
のこと、誰も好きになるわけないよな……と思っていたら、何故かヒロイン全員俺を好き!?
いやいや、流石に嘘だろ。
この何故か聞こえてくる【ヒロインたちの心の声】は、たぶん前世から彼女いない歴XX年の俺が錯乱した妄想で、【チート能力】なんかじゃないんだって!
魔法もすごいチートもないけれど、本当に地味な能力で時には傷付いたこともあったけれど、きっと異世界にだって愛はありますよね?
あります、よね?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-18 21:00:00
11577文字
会話率:32%
秋が近づいてきているというのに気温は相変わらず三十度を超え、蝉がうるさく鳴いている。
そして、私の目の前には三浦茜と私の名前が書いてある赤点だらけのテストが広げられていた。
「次のテストで赤点取ったら留年だからね」
楽しい高校生活を過ごすつ
もりだったはずの茜に突如訪れた、留年の危機。
九月末には毎年楽しみにしている収穫祭もあるのに、全ての楽しみが消えてしまうかもしれない。
果たして、茜は留年を回避することが出来るのか!?
ちっぽけな村で彼女たちが送る、ちょっと不思議で、特別で、ありふれた願いを叶えるための高校生活が幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-09 00:07:42
26848文字
会話率:35%
僕の友達にヨシダさんという人が居ます
歳は四十代半ばで長身痩躯。酒豪。ちなみに中々の二枚目でもある
職業タクシー運転手。2006年の或る日、僕が新宿駅西口でたまたま停めたタクシーの運転手さんがヨシダさんでした
目的地で降りるまでの間
、ぽつぽつと話をしました。すると若い頃に僕と同じ街に住んでいた事がわかりました。会話をする中で妙にウマが合ったので連絡先を交換し、それ以来の付き合いになります
ヨシダさんと僕の共通点は同じ街で過ごしたという事と、同じ自動車が好きだという事
そして話を進めていく中で明らかになったのが二人とも今まで数多くの不可思議な現象に遭遇し、様々な恐怖を経験した事でした。ことヨシダさんの経験してきた心霊体験や怪奇現象に修羅場の数々は驚きの連続で、彼から沢山の怪談を聞きました
そしていつの間にか、その場に僕も連れて行かれるようになりました。初めは数か月に一度、多い時はひと月に二度三度、僕は彼といっしょに日本のあちこちにある曰くつきの廃墟の数々に足を踏み入れました
行けば高確率で死ぬほどの恐怖を味わい、行かないと言えば小馬鹿にされる──
僕は悔しくて意地になってヨシダさんにくっついていきました。ヨシダさんと一緒でなければ、あんな真似は出来なかったでしょう
暗く恐ろしい場所に踏み込むとき、僕がこれまで経験したこともないような恐怖に呑み込まれてしまったとき
いつも助けてくれたのもヨシダさんでした
そして最後にはその恐怖に呑まれ、引きずられていったのも
いま僕は何年もヨシダさんに会えないでいます
最後に会った時、彼はあの世とこの世の狭間に居ました。そして僕だけがこの世に帰ってきてしまいました
僕はずっとヨシダさんからの連絡を待っています
ある日思い立って、かつてヨシダさんから聞いた話や彼と共に過ごした日々の思い出を書き出してみました。現実に起こり得るはずのない、信じられないような事が沢山ありました
出会った当初からは想像もつかないような物語に、いつの間にか僕は放り込まれてしまいました
これは僕が謎多き親友、ヨシダさんと共に主に恐怖を味わい、時に過去を振り返りながら束の間を共に過ごした記憶の中から幾つかをピックアップしたものです
この世の片隅で確かに起こっていた男たちのちっぽけな物語を、どうか読んでやってください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-06 21:38:04
254445文字
会話率:53%
妖精は人の幸せのために生きる。しかし人が妖精の存在を否定すると死んでしまう。
小さな誠意が祝福を齎す、ちっぽけな奇跡の物語。
オムニバスで毎回主人公を変え、人間関係と背景世界がどこかで重なっていて、普遍的な死生観、絆の連鎖を紡ぐ。
旅商人
の青年が自称妖精の女の子と出会う。しかし過酷な現実に、ロザリオを投げ捨て妖精の存在を否定してしまう……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-22 07:13:07
120399文字
会話率:40%
支援役ロベル・モリスは、勇者パーティーに無能・役立たずと罵られ追放された。
お前のちっぽけな支援スキルなど必要ない、という理由で。
しかし直後、ロベルの所持スキル『エンカウント操作』がチート覚醒する。
『種類』も『数』も『瞬殺するか?』ま
でも選んでモンスターを呼び寄せられる上に、『経験値』や『ドロップ・アイテム』などは入手可能。
スキルを使った爆速レベルアップをきっかけに、ロベルの戦闘力は急上昇していく。
そして勇者一行は、愚かにも気づいていなかった。
自分たちの実力が、ロベルの支援スキルのおかげで成り立っていたことに。
ロベル追放で化けの皮がはがれた勇者一行は、没落の道を歩んで破滅する。
一方のロベルは最強・無双・向かうところ敵なしだ。
手にした力を支援に注ぎ、3人の聖女のピンチを次々に救う。
小さい頃の幼馴染、エルフのプリンセス、実はロベルを溺愛していた元勇者パーティーメンバー。
彼女たち3聖女とハーレム・パーティーを結成したロベルは、王国を救い、人々から賞賛され、魔族四天王に圧勝。
ついには手にした聖剣で、魔王を滅ぼし世界を救うのだった。
これは目立つのが苦手なひとりの男が、最強でありながらも『支援役』にこだわり続け、結局世界を救ってしまう。そんな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-20 20:24:26
134475文字
会話率:66%
僕はいじめられて不登校で友達もいなくて、おまけに後七日で世界は終わりを迎えて。半年前にそれが分かってからというもの、どいつもこいつも、必死で毎日生きている。誰かのために一所懸命に生きている。半年前には、半年も経たずに絶滅すると思っていたのに
、中々頑張るじゃないか、人類。なので僕も遅ればせながら、ちっぽけな僕でもできる事をやろうと思った。とりあえず日常生活を大事にしようと思って、僕は久しぶりに学校へいったんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-10 00:09:49
5828文字
会話率:15%
とある世界、とある洞穴に、ちっぽけな命が異世界から零れ落ちた。
まだ、世界は知らない。
ありとあらゆる不吉を孕んだその生命が
何を成すのかを。
最終更新:2021-05-08 07:00:00
46562文字
会話率:21%
出る杭は打たれる、それを、こんなにもわかりやすく伝えてもらうことは、今後無いかもしれない…
(一応今後の連載前提の構成ですが、伸びなかったらお蔵入りとなります)
最終更新:2021-05-05 11:43:09
3142文字
会話率:30%
雑文となります
面白くはありません
最終更新:2021-05-02 11:02:59
3828文字
会話率:0%
いろんなことから逃げ続けて、何者にもなれなかったワタシ。
ある出会いをきっかけに、自分が生きる道がみえてくる。
とてもちっぽけで、ありふれていても。
最終更新:2021-04-30 14:58:47
4453文字
会話率:35%
異世界召喚ワンパン系博物学ダンジョンもの。
大陸最大級のダンジョン“刳岩宮(こがんきゅう)”によって空前の繁栄を遂げる欲望の都、ルーストリア王国ティルトワース郡。ここに一人の男あり。
異世界よりこの地に訪れ、史上有数の魔力を持ちながら、
栄誉栄達にはなんの興味もない男。
ちっぽけな昆虫の生態や、木の肌に生えるコケにしか興味を惹かれぬ男。
博物学者にして迷宮の奇人。彼は今日も、自らの好奇心を満たすため、迷宮に潜る。立ちはだかる障害を、一撃で粉砕しながら。
人は彼をこう呼ぶ――粘菌術師、吉良ハガネ。
*セルバンテスにも投稿中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-18 08:00:00
232750文字
会話率:47%
むかしむかし、とおいむかし、とあるはるかかなたのぎんがけいにあるちっぽけな村に住んでいた米男はひょんなことから、押すと100兆ドルが湧き出るボタンを手に入れる。米男はそのボタンでお金を生み出し、村の全てを買い占めようとするのだが……。
最終更新:2021-04-17 19:33:40
10290文字
会話率:56%
十六歳の十代の少年、ダミアン-ブレックマンは、別の世界に召喚されました。 ここで彼の外観を変える召喚者を作るものです。 携帯電話で武装し、それはほぼ五パーセント、財布(彼の通貨はこの世界では使用されていないので、何のために有用ではありません
)、そして彼の思い出です。 彼の外見は変わっており、彼はまだ関係を持っていません。..。
彼は本当にこの世界で何が起こっているかを発見したとき、それだけで最悪になります。
彼は召喚のわずか四分前にソウルマークを受け取った。
それは、別の存在と一緒に、自分の肌の上に置かれるシンボルです。 二人のパートナーはまったく同じマークを持っており、彼らはソウルメイトとして識別されるときです。 一つの魂の伴侶が死ぬとき、別の魂の伴侶が死ぬ。 誰も何からそれを取り除くことはできません。 何も美しい九歳との関係を得ることよりも大きいことができませんでした。 努力のない白髪の女の子。
彼は彼女のような美しさが彼のソウルメイトであることをたるんでいます。
ダミアンはチャンスを逃れるために周囲の土地を決定します。 この世界の歴史に関する深刻な情報の欠如は、本当に彼を紛争に導くでしょう。 この新しいファンタジーの世界で弱いまたはうぬぼれティーンエイジャーの探査に合わせた強力な女神。 ダミアンは本当に全く新しい世界で彼の人生を始めるでしょう。
これらの境界の背後にある根底にある真実。
無害な世界からのちっぽけな人間;あなたは今、別の世界に召喚されています。 彼は光と闇の両方によって迎えられるでしょう。 この過酷で容赦のない場所で、彼は彼の前にいることが彼の魂につながっていることを発見しました。 マークは、負荷の両側に戦いを区別し、やっていました。 彼の人生は永遠に不滅ですが、彼女はそうではありません。
その結果を取り入れていくことも可能魂やってくるところがいいですね。 あるソウルメイトが死ぬと、別のソウルメイトが死ぬ。 このまだ一見許されない世界で嘘、悲劇、そして悪夢のような驚異に応答して、彼と彼女はより多くになるために上昇しなければなりません。
残酷で容赦のない世界と明るいファンタジーの世界の両方に閉じ込められ、旅行して再起動する方法は死ぬことです。 ダミアンと"彼女"は暗い世界を啓発することができますか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-05 09:43:34
4637文字
会話率:0%
今、年老いて庭先の日を浴びながら
あの頃のボクを思い出している。
夢うつつの中で、微笑みながら、、、
最終更新:2021-04-01 22:54:35
3206文字
会話率:0%
これは残酷な世界に立ち向かう、ちっぽけな少女の反逆劇。
人類文明の根幹が科学ではなく、魔法である世界。
魔法力の源泉たる元素結晶を求め、狂暴な魔物を狩る収穫者(ハーベスター)はヒーローであり、
誰もが一度は夢見る憧れの職業だ。
ティータ
ニア・ン・サムルニュットも収穫者(ハーベスター)を目指し、
物心ついた時から研鑽を重ねてきた。
しかし、ある出来事で、心に深い傷を負い自分の殻に閉じこもってしまう。
一年後。十四になった彼女は再び収穫者(ハーベスター)の夢を追い始めるが、
一年の空白期間で進学資格を失ったあと。高学歴が必須とされる収穫者(ハーベスター)には、
厳しい状況だった。
かつて神童と称されていた彼女も、その分厚い壁に歯が立たず、書類選考ではじかれ続ける。
奇跡的に採用してくれたのは、国内八十余りある収穫企業でも最低評価の会社だった。
七八四年 四月十一日。
意気揚々と初出社したティータニアを待っていたのは、もぬけの殻となったオフィス。
経営者達は借金まみれとなった会社を彼女に押し付け、逃げ出していたのだ。
会社を放棄して収穫者(ハーベスター)の夢を捨てるか。
莫大な借金と共に会社を引き取って収穫者(ハーベスター)となるか
。
残酷な二択に対し、彼女は。
「私は一度全部を捨ててしまいました。たったひとつ拾い直せた夢を、また捨ててしまったら。
私は私じゃなくなっちゃいます」
都合のよい幸運も、恵まれた特殊能力(チート)もない。仲間のひとりすらいない。
壊れかけた夢を懸命に握りしめ、決して挫けない真っ直ぐな誓いだけを武器に、
残酷な世界に立ち向かう、ちっぽけな少女の反逆劇。
※定期更新は月~金の午後9時を目安としています
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-01 21:00:00
57217文字
会話率:17%