【名は体を表す】と言う。
“そいつ”は一つという建前である。
一人に一つの正体なのだ――という事になっている。
だが、その実は違う。
その身は一つだが、その顔は時による。
詰まる所、その名も一つでは無い。
建前、立場、気分。
時の顔ご
とに、人間は別の名前を持つ。
己は何者かを表す為か。
名をいくつも束ねて持ち合わせるものだ。
例えば、高3男子。
どこにでもいる、“万年モブ”。
その名前は、桐矢夕<キリヤ ユウ>。
彼は、ネットの上で名のある凄腕RPGゲーマー。
“常世の覇者”――として、名を馳せた者。
ゲームの攻略一点において、彼に敵う者はいない。
そんな彼が、事故に遭って死んでしまう。
そして目覚めると、そこはファンタジー的異世界だった。
傍らには、美少女実存だ。
つまりは、異世界転生だ。
その日、彼は“主人公”となったのだ。
その意志に関わらず――
――“運命”が、彼を待っている。
【全てを奪うスキル】と【一つを与えるスキル】。
二つの才を使う、遣わされし“亡者の少年”。
彼は友を探す旅に出た。
その果てに待ち受けるもの。
それは、希望か、それとも……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-18 19:41:51
12947文字
会話率:25%
私そっくりの男が、私の周囲で動き回って、私の邪魔をしている。
そいつを見つけて後を追跡すると・・・
最終更新:2024-07-14 21:57:09
2334文字
会話率:29%
弱さを抱える優しさを持つ青年は、強さを秘める優しさに憧れていた。ある日、学校の帰り道に青年は道路に落ちていたウサギのぬいぐるみを見つける。人間のように言葉を使い、宇宙人を名乗るそいつは何でも願いを叶えられると話す。願いを現実にする力を手にし
た青年はどう生きる?折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-12 19:02:41
10109文字
会話率:60%
死んだ。やっとあいつが死んだ。
私には昔っから苦手な奴がいた。そいつが死んだのだ、病気で。
いつもヘラヘラしてたし、そのわりにはすぐ愚痴を言うし、好きな人とか好きな芸能人のことはめちゃくちゃ喋る。ほんとに凄く喋ってた。そんな奴に
心を開いていた。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-10 02:00:53
1440文字
会話率:0%
廊下で呼び止められて尋ねられた。
「なぁ、『ツクエのノート』って知ってる?」
聞いてもいないのに、そいつは噂話を話し始めた。
最終更新:2024-07-07 00:53:24
2104文字
会話率:22%
ぐちゃぐちゃ……ガツガツ……
目の前で初恋の人で、おそらく両想いだった少女が宇宙人に喰われた。
小学生だった頃の話だ。
トラウマを抱えた俺は、そのせいで恋人いない歴イコール年齢のまま、高校生になっていた。
何事もない平穏な日々を探してい
たある日、転校生が俺のクラスに来た。髪も目の色も違うし、もちろん名前も異なるものの、かつての初恋の少女とそっくりな顔をしていた。
そいつは……初恋の少女を食っちまった宇宙人は、宇宙の慣習だか、常識だかを掲げて俺と子供を作るだの何だの言い始めた。
国家レベルの、いや、宇宙レベルに外堀を埋められているが、俺は絶対にコイツと結婚なんかするものか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-02 22:23:22
83119文字
会話率:30%
――ある日俺は理想の唇と運命的な出会いをした。ただ、そいつはクラスメイトの男だった……
霜月紅輝は自分が唇フェチ&口紅マニアであることを隠しながら生きていた。とはいえ、誰かに口紅を塗って試したい、理想の唇を探すということをやめられず悶
々と過ごす日々。
そんなある日、自分の理想とする唇を持つ同級生・柊木美智彦にビビットくる霜月。
お金を払うから塗らせて欲しいと彼にお願いし、美智彦の家に上げて貰うことなる。その後、汚い美智彦の部屋の掃除をする羽目になり、ようやく口紅を塗らせて貰う。
それから、美智彦は自分の部屋を片付けるのを条件に唇をかすことを霜月にいい、二人は秘密を共有する関係になるが……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-28 09:00:00
24746文字
会話率:71%
容姿が極端に悪かった俺は最悪な人生を歩んだ。
特にいじめは俺の人生の大半を占める最悪な出来事だ。
中学高校はどこにいってもいじめの餌食にされた。
ブサイクな俺の入学は、周りからはご馳走に見えんたんだろう。
そして当然ながらこんな俺は恋愛なん
て手の届かない事だった。
俺は生まれ変わりたかった。
せめて普通の見た目になって、普通の人生を歩みたかった。
そして奇跡がおきた。
周りの環境は全く同じだったが、俺の希望を超えるイケメンとして生まれ変わることができたんだ。身体能力や頭脳も前世よりも遥かに高い。
でも、俺にはここまでのスペックは正直不要だった。
普通の幸せさえあればそれで良い。そう考えていた。
そんな俺は、目立たずに静かに平凡な暮らしをしようと考えていた。
しかし・・・
気持ちいい。気持ちいい。気持ちいい。
優越感に浸ることが気持ちいい。女に惚れられて振るのが気持ちいい。
男に嫉妬されるのも気持ちいい。
振られた人・奪われた人は悲しい表情を浮かべている。俺がイケメンだから悪いのか?俺のスペックが高いから女を奪ってしまったから悪いのか?
いいや、俺は悪いことはしていない。
ただ俺のスペックが高いだけだ。そう。これは犯罪ではない。
合法的に俺が優越感に浸り、人を悲しませることができる。
こんな快感を知ったら後には戻れない。
狙った女は俺に惚れさせてやる。そして振ってやる。
男は俺の才能に嫉妬しろ。俺の力を見せつけてやる。
そして、前世の俺を最もいじめた奴がいる。そいつは生まれ変わった俺が全力で不幸にしてやる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-22 17:12:29
74728文字
会話率:59%
俺が入社した会社には『ブンガクさん』と呼ばれている冴えないおじさん社員がいた。この会社で上を目指す俺にとって、そいつはカップの底で酸化したコーヒー程度の、どうでもいい存在だった。しいなここみさん主催『純文学ってなんだ?企画』参加作品です。
最終更新:2024-06-15 17:24:18
4982文字
会話率:30%
地元に新人立候補者が出たのだけど、そいつの行動がどうにもおかしい。地元を潤わせようという気持ちがないみたいだ。
最終更新:2024-06-10 22:00:00
2904文字
会話率:8%
ある日、女子高生のマホは、地元のホームセンターごと異世界へ召喚されてしまう。
その場所は地下奥深く――世界最大級の未踏破ダンジョン『メルクォディア大迷宮』の最深部だった!
地上へ脱出しようにも、すぐ上の階にいるのはラスボスのレッドドラゴン
で、そいつ倒さなきゃ話にもならない状況。唯一の連れ合いは、マホを呼び出した自称迷宮探索者のフィオナのみ。
マホのホームセンター頼りのダンジョン攻略(ただし最下層スタート)が始まる。
「なんとかなるよ!だってここには無限に使える商品があるんだから!」
――これは、廃迷宮とまで言われたメルクォディアを、世界最大の迷宮街へと成長させた魔導主マホ・サジマと、迷宮伯フィオナ・ルクス・ダーマの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-10 12:00:00
241435文字
会話率:42%
リシュリー・アルコは約束が出来ない。
約束をしようとすると体がこわばり、声が出なくなってしまう。気絶することもある。
たまに夢に見る、見ず知らずの壊れてしまった女の人が何か影響しているのだろうか。
でも、約束が出来ないこと以外、今と
っても幸せで特に問題無いので気にしないことにしている。
それより困っていることは、なんとなく苦手な幼馴染がいることと、定期的にそいつの血を飲まないと寝たきりになってしまうことだ。
元殺され悪役令嬢(?)の、生まれ変わりのんびり牧場ライフ(時々吸血)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-06 21:47:53
453263文字
会話率:18%
かんからさん。
そいつに出会ったら最後らしいです。
気をつけてください。
最終更新:2024-05-29 00:28:29
200文字
会話率:0%
混霊獣という化け物がいる世の中で、そいつらを殲滅させる。
最終更新:2024-05-18 23:17:43
1326文字
会話率:40%
朝、俺を起こしたのは、見覚えのない俺の『息子』だった
独身・彼女無し・独居の俺にいきなり中学生の息子とか、そんなわけあるか!
と思ったが、そいつとの時間は不思議と居心地が良かった。
最終更新:2024-05-15 12:45:39
5654文字
会話率:40%
パーティを追放されてしまった俺。
しかも片思いだったパーティメンバーはリーダーの愛人だった。
その上借金の一括返済まで迫られて、俺はもうどうにもならなそう。
そんな時、俺は池のほとりで子猫を拾った。
そうだ、こいつを池に投げ込んで自作自演の
猫救出動画でバズれば儲かるんじゃないか!?
だけど。
「ギャー!? ゴボゴボあばばぼえーっ」
池の中で子猫は少女に変身したのだった。
子猫の正体はダンジョンから抜け道で地上に逃げ出してきたワーキャットだったのだ!
「お姉ちゃんのところに帰りたい……」
しょうがねえなあ、ダンジョン奥底にいるというこいつの姉のところまで送り届けてやるか。
俺はワーキャットの彼女と、ダンジョン内で死んで幽霊となったレイス少女とともにダンジョン内を進んでいく。
その先に、なにがあるかも知らずに――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-12 08:10:00
80702文字
会話率:28%
世の中には関わってはいけない物がある。怪異や物の怪の類。
そんな物はいないって? いいや、奴らはそこら中にいるんだ。そして、僕にはそんな奴らが見えてしまう。もしも、奴らに見えることがばれてしまったらどうなってしまうのか。その結果を想像するの
は容易いことだろう。
だから、僕は見えないふりをするのだ。
だけど、この世界には他にも関わってはいけないものがあるんだ。
それは、僕が住むアパートの下にいるヘンタイさんだ!
そいつは幽霊なのかって? いやいや、彼は歴とした人間のはずだよ……多分……。
これは思春期の少年が、ヘンタイさんと怪異たちを見て見ぬふりをしようとする物語である。
※この作品は一話完結型となっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 17:18:44
91221文字
会話率:47%
そいつのためなら、どんなことがあっても必ず味方でい続ける。
俺……氷室京水(ひむろきょうすい)には昔、そう思えるほどの親友がいた。
でもそいつは、小学2年生で転校してしまった。どうやら親の都合で、海外に引っ越してしまったらしい。
二度と会えないかもしれない。俺は小さいながらにそう思い、泣いたのを覚えている。
もう顔も朧気で、名前しか覚えていない。
火咲奏多(ひさきかなた)。
元気で、活発で、いたずら好き。誰とでもすぐに仲良くなれ、少し喧嘩っ早い。
あいつは今、外の国でも元気でやっているのだろうか。
「火咲奏多です。よろしくお願いします」
そんなあいつが、高校1年生の時に転校してきた。
──女物の、制服を着て。
「お前……女だったの!?」
「気付いてなかったの!?」
誰もが羨むほどの美貌を手にした奏多は、昔と同じように絡んでくる。
スキンシップは激しく、スカートでもぴょんぴょん跳ねまわり、俺の前でも平気で着替え……男女の距離感ではなく、『男友達』の距離感で接してきた。
こんなん、好きになっちゃうでしょうが!?!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 15:55:35
82567文字
会話率:50%
雨の日の電柱横に、そいつはいた。
最終更新:2024-05-08 07:00:00
428文字
会話率:0%
そいつは、身から出た錆ってもんだ。
最終更新:2024-04-14 07:00:00
256文字
会話率:0%
すきま風は招かれざる客だが、そいつをありがたがるか、うとましく思うかはひとそれぞれ。
最終更新:2023-07-02 07:00:00
339文字
会話率:0%
ある日、学校帰りに車にはねられた中学3年生の「鈴木ハルト」は目が覚めると天国にいた!そこには神様がいて
そいつは自分の望んだものに転生をさせてくれるらしい。そこでハルトが望んだものは……魔王の右腕的なやつである。そして転生すると……………
最終更新:2024-04-29 19:09:21
1119文字
会話率:76%