俺が入社した会社には『ブンガクさん』と呼ばれている冴えないおじさん社員がいた。この会社で上を目指す俺にとって、そいつはカップの底で酸化したコーヒー程度の、どうでもいい存在だった。しいなここみさん主催『純文学ってなんだ?企画』参加作品です。
最終更新:2024-06-15 17:24:18
4982文字
会話率:30%
心の内をのぞいてみせる、奇妙な男に私は出会った。
かつて別れた恋人が亡くなった、その知らせを受けて訪れた、恋人の故郷の島で。
シルクハットをかぶった、奇妙な男は言い当てた、私が島を訪れた理由を。
「見つかるとよろしいですな。『空白を
埋める言葉』」
私は空白を抱えていた、かつての恋人が死んだと聞いても、何の感情も湧かなかった。空白だけが居座る胸の内を埋める何か、『空白を埋める言葉』を探して、恋人の故郷へと来たのだった。
そして奇妙な男は、その旅に同行を申し出る。ハザマダ ブンガクと名乗るその男は。
「お探しのもの見つかるように、このブンガクがお供します。お嫌なら、ま、結構ですが。ただしゆめゆめ忘れぬように、人は誰しも一人とて、文学からは逃れ得ぬこと。それはまるで自身の影から、いやいやまさに自身から、決して逃れ得ぬように。えぇ、決して」
ブンガクはひざまずくように、うやうやしく礼をしながらそう言った。シルクハットを取りもせずに。
喪失と空白と、小さな島と。心と言葉をめぐる、小さな旅が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-30 19:00:00
29419文字
会話率:37%
スウガクスキー?ブンガクスキー?そんな宇宙人が身近にいたら?「よって、ここに二人は永遠に・・・QED」みかけたとある一文から連想した数学チックな表現。数学勉強中の高校生?を眺めている気分になりました。登場人物、場所、出来事などは架空です。い
つもお付き合いいただきありがとうございます<(_ _)>(*^-^*)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-08 15:17:35
488文字
会話率:72%
僕と彼女は図書委員。
いつも図書室で僕は本の整理を、彼女は私物の本を読み耽る日々を送る。
そんな或る日、僕は言った。
『僕に、ハイ・カルチャーの嗜みを教えてくれない?』
彼女が紹介してくれる文学の話、それぞれの解釈を、僕らは語り合う。
最終更新:2020-09-30 12:51:05
3533文字
会話率:40%
僕と彼女は図書委員。
いつも図書室で僕は本の整理を、彼女は私物の本を読み耽る日々を送る。
そんな或る日、彼女は言った。
『ねぇ、文学の定義ってなんだと思う?』
何気ない日常、お互いの思う文学についての会話、そして―――
最終更新:2020-09-12 04:15:31
5713文字
会話率:44%
僕、こと荻野 秀幸《おぎの ひでゆき》には威圧感がない。
生まれてこの方人に恐がられたことはないし、そのせいでよく変な人に絡まれる。
こんな人生が死ぬまで続くのかな…
最終更新:2020-08-30 22:04:04
6789文字
会話率:53%
異常なまでに“普通”であろうとする中学二年生、遊佐奏太。彼はある日、仲間内での賭けに敗れ、罰ゲームとして、「図書室の地縛霊」と呼ばれる根暗少女、秋月文乃に告白する事になってしまう。
「お友達からなら……」という文乃の言葉により、成立するは
ずがないと高を括った告白はまさかの成功。遊佐には彼女(仮)ができてしまい、仲間達からは文化祭までの三週間、しっかりと文乃と付き合う事を義務付けられてしまう。
図書室での勉強会、放課後の寄り道、休日の遊園地デート……嘘から始まった繋がりの中で、遊佐は徐々に文乃の魅力に気がつき、文乃と一緒にいる事に安寧を覚え始める。しかし、それと同時に、文乃に嘘の告白をした罪悪感に押しつぶされそうになり、葛藤してしまう。
悩んだ末、遊佐は文乃に真実を伝え、関係を一から構築し直す決意をする。しかし、遊佐の文乃に対するその姿を、真っ直ぐな姿勢を仲間達は良く思っておらず…………
カクヨム様でも連載しています!よければそちらもどうぞ!→ https://kakuyomu.jp/works/1177354054900539809折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-21 12:00:00
67990文字
会話率:23%
主人公であるぼくが、芸術を忘れた街で、ひとり詩人を目指すお話。
あるいは、おおきなおおきな、とてもおおきなうんこの物語り。
最終更新:2019-06-09 13:00:00
21225文字
会話率:26%
25歳の時に書いたジュンブンガクもどき。それは7年前の話である。
最終更新:2019-03-30 23:11:42
20160文字
会話率:44%
文学の書き方がよくわかりません。
ていうか、そもそも文学ってなんやねん。
自分で「これが文学です」って言いきったら文学なんでしょうか。そんな気がする。
考え過ぎて、なんか漢字つかうのもめんどくさくなってきた。
とりあえずブンガクについてくわ
しくて、ひまなひとがいたら、よんでみてください。よろしこ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-10 18:00:32
6356文字
会話率:45%
三鞭酒を飲む二人の男のおはなし。
散切り頭を叩いてみれば、ほんのりと殺し屋小説の香りがします。
最終更新:2015-08-29 21:56:07
1752文字
会話率:59%
ふと通りかかった公園に、鎖につながれ痩せ細った犬がいた。
彼は、僕が気まぐれで与えた餌を、食べようとしなかった。
最終更新:2014-02-14 21:04:29
1794文字
会話率:24%
唐突に始まって、唐突に終わり、何も発展しないで終わった、そんな話。ショートショート作品。
最終更新:2011-07-16 14:32:55
1561文字
会話率:23%