蘭は、日頃、国民に焚き出しをしたり慈善活動に熱心で、賢明な王女と名が高い。
けれど、もとは誰彼かまわず、剣で対戦を申し込んだり、いっときじゃじゃ馬だった頃がある。
時が経ち、米不足になって、蘭は隣国の王涼昌を訪ねようとしていた。
その王
は、蘭が昔、絡んだ強気な王子だったが、今では聡明で寡黙な王として知られていた・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 12:44:36
5349文字
会話率:44%
その日届いた新聞や買った本、貰ったチラシに至るまで、リビングのテーブルに重ねて置いておく。その日中は家族が自由に手に取ってよく、翌日の朝になると各々が回収したり処分するのが我が箕蘭黛家の習慣だ。
漫画家を目指している私・箕蘭黛 滾夏(みらま
ゆ ともか)は、特にその夢を家族に話してはいないが、最近の私がテーブルに置くのは漫画雑誌や単行本、絵の技法書だから、恐らくみんな察していると思う。
我が家の習慣は、今家族が向けている関心の共有になっている。
しかし、いつも新聞やチラシ等しか置かず、本を読む様子もない寡黙な父については、そもそもどういう人であるのか娘ながら殆ど知らなかった。
だけど父の事は別に嫌いじゃないし、父が私を嫌っているという事もないだろうし……でも、多分ずっとこのままだ。
このままでも別に問題はないのだ。
……多分。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-04 11:00:00
9458文字
会話率:56%
――リーゼファ・アインローゼ。汝をナディアード殿下付き護衛に任命する。
憧れのナディアード殿下のおそばに♡ 護衛なんだから、ずっと一緒にいられるのよね♡ いっぱいお守りしちゃって、「リーゼファ」なんて名前まで呼ばれるほど仲良くなったり
して♡
そして、そして、そして……。
――きみといると、僕はただのナディアード、一人の男として安らぎを感じるんだ。
――殿下……。
――二人っきりの時は、「殿下」ではなく、「ナディアード」と名前で呼んでくれないか。
――ナ、ナディアードさま……。
なーんて甘い展開が待ってたりして……キャーッ! どうしようっ!
とかなんとか、頭のなかでイロイロ妄想するけれど、実際の私は、表情一つ変えない(変わらない)し、口に出して何かを伝えることもない。頬を染めたこともなければ、眉一つ動いたこともない。
寡黙な父と厳格な祖母に育てられた結果、ついた二つ名は、「氷壁」。
氷のように冷たく、硬く、取り付く島のない女。
騎士として充分な実力を備えているものの、女性としては面白味もかわいげもない。
今日も、脳内煩悩を爆発させながら、黙々と護衛の任に就く。
思考と現実。ギャップ激しい一人の女騎士の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-03 17:00:00
84973文字
会話率:26%
平凡な高校生、鈴木健太郎は、学校に向かう途中、突然異世界に召喚される。
美しい女神から「どんな仲間でも召喚できる力」を授かった健太郎は、早速ハーレムを作る夢を抱いて、美少女たちを召喚しようと意気込む。
ところが――現れたのは、屈強なイケメ
ン騎士、アルベルト。
彼に続いて、次々と現れるのは、陽気な魔法使い、寡黙な戦士、策略家の盗賊、癒し系ヒーラー。
全員が男!
しかも、どれも個性豊かで頼りになる仲間たちばかり。
「俺のハーレム計画はどこへ行ったんだ……?」
ハーレムを夢見ていた健太郎は、男だらけの冒険チームを率いる羽目に。
しかし、彼らとの絆が深まる中で、健太郎は自分の求めていたものが単なる「ハーレム」ではないことに気づいていく。
さらに、謎の人物フェリックスの登場により、物語は思わぬ方向へと展開していく……。
異世界で繰り広げられる、友情と成長、そして予想外の冒険が今、始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-01 13:36:47
15457文字
会話率:31%
都内某所の閑静な住宅街にひっそりと構えている、24時間営業の”サンサンランドリー”
そこに通う寡黙な女子大生、浜音美波-はまおとみなみ-は、物事を必要以上に読み解いてしまう妙な癖があった
僅かな情報しかない中で、OLの衛藤光莉-えとうひ
かり-と、世捨人?男性の片桐-かたぎり-とともに、不可思議な事件や奇妙な騒動に隠された真実を推論していく
「あくまで私の推論ですが」——今日もまた、密室“推論”劇が始まる
真実は、洗濯が終わるまでに……
この作品は「カクヨム」でも、掲載をしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-01 00:10:04
145783文字
会話率:52%
猫耳の主人公・白梅は、目覚めると記憶がなかった。
なぜかひざまずいていた黒髪の美青年と一緒に、記憶を探しにいくことに。
恥ずかしがりな白銀髪美人 & 中性的な寡黙クール美形 (人外) が、事件に首をつっこんだり、性別にふりまわさ
れたり、とある陰謀?に巻き込まれていく和風異世界ファンタジー。
※ヒロインとヒーローが女体化・男体化の性転換あり注意折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-28 17:30:31
105737文字
会話率:25%
「うん。これはもう、好きに生きていいってことだね?」
テンプレ婚約破棄に開き直ったコゼットは、“クソ真面目な地味令嬢”の皮をばっさり脱ぎ捨てて、氷の城にこたつを作ることを画策する。
洋風世界に合わない? 知らん。
快適な場所
でまったりぬくぬく療養しなければもう何も出来ない。
できないったら、出来ない。
こたつでジャ○プを読みながら肉まん食べるまでは自分以外のためには何もしないと、そう決めた。
自分の望む環境を、なんとしてでも作り出す。
これはそんな感じで快適ライフを目指すちょっぴり傷心な女の子と、寡黙で不器用な青年の、ちょっとしたすれ違いのお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-21 08:28:58
19868文字
会話率:26%
高校生の最後の夏休み、家を出た姉が突然音信不通になった。
家とはほぼ絶縁状態の姉の生死を、両親は気にもしなかったから、唯一姉と連絡があった僕が姉の行方を捜しに出た。
そこで出会ったのは、キツネのお面を被った寡黙な女子高校生ーー秋村泉子
と、彼女が所属する怪しげな探偵事務所だった。
そして、死と、欲望と、どうしょうもない暴力と、別離の中で僕の目に焼き付いたのは、飛び交う血しぶきの中で振りかざされる彼女のダガーと、ダガーの刃先よりも鋭い彼女の眼光だったーー
*カクヨムでの連載あり折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 20:53:19
3862文字
会話率:50%
無口で寡黙な主人公と、
傍若無人なヒロインが織りなす、
ハートフルラブコメディ。
最終更新:2024-07-27 23:41:57
246文字
会話率:11%
|久遠の花《エターファ》と呼ばれる優秀な薬師の一族。
そんな彼らを守り続けていた|守り葉《ガディファ》と呼ばれし者たち。
花を守るべく育てられた一族の子供・ミナムだったが隠れ里を襲われ、多くの仲間や両親を失い、姉・イザーミィと生き別れてし
まう。ミナムは男装して身を守りながら薬師となり、姉との再会を夢見ながら行方を探していた。
八年後。
ミナムの前に現れた、瀕死の重傷を負った青年レオニード。
彼は一族の者でなければ治せない毒に侵されていた。
青年を助けて事情を聞けば、何か分かるかもしれない。
ようやく掴んだ手がかりを逃すまいと、ミナムはレオニードに治療を施す。
彼との出会いが、ミナムの運命の歯車を動かしていく―――。
※男装の麗人で、芯が強くて自分の手を汚すことを厭わない主人公と、そんな一筋縄ではいかない主人公を一途に想う、寡黙で真面目な青年の物語。過去作『黒き薬師と久遠の花』のリメイク作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-26 22:52:11
173522文字
会話率:25%
※本作は『ある盾役の憂鬱』の外伝です。先に本編をお読みいただくことを推奨します。
https://ncode.syosetu.com/n0811if/
【あらすじ】
「パーティメンバーを増やそうと思っているんだ」
冒険者パーティ
『レニゴールの絶対守護者』に所属する魔法士ヨネサンは、リーダーのカイルからそう告げられた。
候補となっているのは小さな村で暮らすアリーシャという名の少女。類まれな魔法の才能を持つその少女は、モンスターの魔の手から領主の命を守ったのだという。
ヨネサンはリアム、シェルファ、ライザールらと共に村へ赴き、アリーシャをパーティへと誘うが、彼女にはそれに応じることができない、ある事情があった。
冒険者に憧れ、魔法士を志しているはずの少女が頑なに仲間になることを拒むのはなぜなのか。その胸の内に秘めたる想いとは――。
『ある盾役の憂鬱』の一年前。アリーシャとの出会いとパーティの結束を描く外伝シリーズ第一弾!
【登場人物】
ヨネサン 本作の主人公。冒険者パーティ『レニゴールの絶対守護者』に所属する攻撃役。魔力付与が得意な魔法士。
アリーシャ 小さな村で暮らす少女。冒険者に憧れている。
リアム パーティの盾役。寡黙で屈強な戦士。
シェルファ パーティの回復役。精霊魔法を操るエルフ族の少女。
ライザール パーティの攻撃役。あらゆる攻撃魔法を使いこなす天才魔法士。
カイル パーティのリーダー。戦士。
ダイアナ パーティの回復役。魔法士。
イスタリス パーティの攻撃役。魔法士。
――――――――――――――――
全十六話の中編です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-18 20:11:23
62307文字
会話率:38%
ある、貝の、
寡黙な、
確かな存在。
キーワード:
最終更新:2024-07-14 10:37:09
308文字
会話率:0%
映画研究部に所属する、高校三年生の井出冬馬(いで とうま)。
中学時代のトラウマと元来のビビリな性格が相まって、青い春を経験しないまま過ごしていた。だが、新一年生の春香が映研部に入部してきたことで、ビビリから卒業したいと思うように。
「足が
速い人に憧れる」という春香の言葉を信じて、体育祭でいいところを見せて勢いで告白しようと意気込んでいた。だが体育祭前日、隣の席の強面寡黙男子、佐藤日向(さとう ひなた)が落としたスケッチブックを拾おうとして激突。更には、滑って転んで足首まで捻ってしまうという大惨事に。
そんな中迎えた体育祭。悲しい結果に落ち込む冬馬がひとり教室に戻ると、何故か教室にいた日向に「その怪我は俺のせいか」と詰め寄られる。
常に人を睨んで眉間に皺が寄っている日向にビビりまくっていた冬馬に、日向は「下僕と呼んでくれ」ととんでもない提案をしてきて――?
アオハルBL、強面寡黙同級生xビビリ。ハピエンです
※スパダリは出てきません
※冒頭、女子が好きな表現が入りますが、長くは続きません
※固定CP折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-12 06:12:50
115256文字
会話率:38%
酒場の看板娘のユリアは、結婚間際だった婚約者である騎士団員レナートに「真実の愛を見つけた」と突然婚約破棄を言い渡される。しかも「真実の愛」の相手は、同じ酒場の同じく看板娘のナタリア。ナタリアが高価な指輪を贈られているのを見て、ユリアは諦めて
しまう。
しかし、問題はお金がないことだ。すでに買ってしまった花嫁衣装代に引っ越す予定で処分してしまった家財道具、更に家の契約も今月一杯。レナートに手切れ金を要求したが、期日当日は顔を見せず、困り果てたユリアに声をかけてきたのは、同じ黒の騎士団の寡黙な団員、マキシムだった。
マキシムは話をユリアから聞き出すと、何故か「挽回の機会を与えてくれ」と懇願してきて……?
世界観は緩め設定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-06 16:04:05
11729文字
会話率:46%
十二歳の時からずっと片想いをしていた三歳年上の騎士コルンと念願の婚約を結んだアリーチェ。
しかし私たちの間には少々甘さが足りないのではないかしら!?
好きで好きで堪らないコルンともっとラブラブな時間を過ごしたいアリーチェは、友人のエリーか
ら借りた小説を参考にハッピーエンドを目指す! ……つもりで「君を愛することはない」なんて言ってみたら、渡されたのはまさかの婚約破棄合意書だった!?
いや!! 婚約破棄なんてしたくなぁ~い!
もう一度コルンの婚約者に返り咲くため、その日から自分磨きを頑張ることにしたアリーチェだけど――
言葉足らずな寡黙な騎士×愛に突っ走り気味な令嬢のお話です。
※エブリスタ様でも公開しております。
※R18版を同名タイトルでムーンライトノベルズ様、アルファポリス様でも公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-06 04:18:24
20218文字
会話率:34%
地球上自称为「神」のカールは、ある日、退屈すぎて地球を破壊しようと考えた?! しかし、その時、神秘的な手紙が彼を異世界へと導いた。同じく召喚されたのは、刀を携えた和服の少女と、アイマスクをつけ、寡黙な女の子。彼女たちの前に現れたのは、元凶で
ある白犽だった。手紙の中の「自分自身の答えを探し、過去との繋がりを断ち切り、「アルカディア」へ来てください」という雄大な言葉に応え、三人は白犽と共に「何が答えなのか」を探す旅に出た……
同作品は「https://book.sfacg.com/Novel/581049/」でも配信されている折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 12:53:58
113581文字
会話率:39%
第一王子ダレンに婚約者として指名され、王宮に入った公爵令嬢エマ。エマはダレンに尽くそうと努力するが、当のダレンにその気はない。ダレンは王子の肩書と、それに伴う不自由さに辟易としていた。
ダレンとエマの関係は、果たして改善するのだろうか。
※ハッピーエンドとは言い難いです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-04 20:00:00
60312文字
会話率:45%
結婚して三年。
半年前に子どもも生まれて、順風満帆。幸せいっぱいの家庭。
外からみると、そう。
でも、家の中は息が詰まりそうなほどの空気。
何も話さない夫。ただこちらを鋭い目つきでじっと見つめてくるだけ。
――――もう、我慢ならないっ!
******
閲覧ありがとうございます!
ブクマや評価などしていただけますと、作者のモチベーションに繋がりますです。
そして、笛路が小躍りして喜びますヽ(=´▽`=)ノ♪ワハーイ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-03 07:45:09
5239文字
会話率:47%
寡黙な彼との一週間。
友人からの紹介だった。
※色々と問題作です(土下座)
最終更新:2022-12-15 08:06:40
751文字
会話率:43%
五歳で魔力なしと判定され魔力があって当たり前の貴族社会では恥ずかしいことだと蔑まれ、使用人のように扱われ物置部屋で生活をしていた伯爵家長女ミザリア。
十六歳になり、魔力なしの役立たずは出て行けと屋敷から追い出された。
途中騎士に助けられ、成
り行きで王都騎士団寮、しかも総長のいる黒狼寮での家政婦として雇われることになった。
それぞれ訳ありの二人、総長とミザリアは周囲の助けもあってじわじわ距離が近づいていく。
命を狙われたり互いの事情やそれにまつわる事件が重なり、気づけば総長に過保護なほど甘やかされ溺愛され……。
孤高で寡黙な総長のまっすぐな甘やかしに溺れないようにとミザリアは今日も家政婦業に励みます!
最初はじれじれもだもだです。恋愛要素は中盤以降。
他サイトにも掲載
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-31 21:34:38
229337文字
会話率:30%
キャラバンが行き交う砂漠の王政都市マーハ。
大宮殿で生まれ育った踊り子少女は、とある奇妙な出来事に巻きこまれ、越えてはならない王宮の城壁を越えてしまう。そこで出会ったのは、お調子者の少年奴隷と、寡黙な青年奴隷。
もう一度舞台に戻るため、踊り
子少女は砂漠の街で奮闘する。
少女は世界の残酷さを、そして、一人の青年奴隷の心を知っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-28 21:00:00
110393文字
会話率:33%
死のない怪物が森で見つけたのは、死縁あつまる奇妙な少女。自分に無い「死」を一身に集める縁起の悪さを興味深く観察するうち、怪物は少女を死なせたくないと考えはじめる。
■血を得るため不特定多数の餌をたらしこみ、女性から本気になられると躊躇わず
捨てる遊び人(吸血鬼)が初恋童貞こじらせながらヒロインの内面に向き合おうとする話です。威厳ある人外はいません。思慕を自覚しだすのは成年編~、自覚してからは手遅れです(幼少編は不快な描写が含まれますのでご注意ください)。恋愛への関心が薄いヒロインです。報われたとしても甘さはひかえめ。
■名前
マキ(吸血鬼)寡黙・無愛想・淡白。顔以外はろくでもない
相良(人間)寡黙・無愛想・淡白。突拍子もないことを真顔で行動に移す
■趣向
遊び人×鈍感 吸血鬼×人間 初恋童貞 無自覚 すれちがい 勘違い 精神外傷 微ファンタジー 転生要素有
(年齢制限表現に引っかかりミッドナイトノベルズで移行更新した履歴があります→ https://novel18.syosetu.com/n6561gs/ こちら内容ほぼ同じため検索除外設定済み)
■本作品は単体で独立しています。転生後時間軸(現代)、二人の周囲がメインストーリーである「あわい」という作品の過去編位置づけではありますが読解にあたりまして現代編の知識は一切不要です。当過去編が現代編の裏側を含んでしまう側面はご了承ください。
■個人サイトにも同文章を掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-19 18:07:28
157363文字
会話率:37%