放課後の教室で孤立感に苛まれる主人公、ミノル。周囲の生徒たちは友達同士で楽しそうに過ごす中、彼はひとり席に座っている。彼の心は静かな絶望に包まれていた。かつての友人たちは彼を遠ざけ、他のグループに所属している。ミノルは自身が何かを間違えたの
かと悩みながらも、答えを見つけられないでいた。
寂しさに耐えながらも、周囲の生徒たちが楽しそうに過ごす姿を見て、ミノルは自分もそうでありたいと願う。しかし、その願いは叶わず、彼は教室でひとりぼっちのままでいる。放課後も部活に参加せず、ただ静かに帰宅するだけだった。
しかし、ある日の通学路で突然の出来事に見舞われる。天井から何かが落ち、ミノルの頭に激痛が走った。意識が遠のいていく中、彼は見知らぬ美少女に助けられる。その美少女の頭上には感情が光の粒子として表れている。ミノルはこのスキル、”感情を読む”を使って異世界で様々な問題を華麗に解決し、今までのさえない自分とは真逆の、皆から頼られる冒険者としての第二の人生を歩み始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-02 17:35:14
3965文字
会話率:33%
ごくごく普通の高校生 大宮 喜助(オオミヤ キスケ)。同じく親友の高さ3mのでかいプリンのプリン島プリン乃介、アーマードダイナソーの恐竜島メカ雄。3人で一緒に帰っていたら、突然魔法陣が現れて気づいたら異世界に!
魔王を倒すための勇者とし
て召喚された喜助はチート能力を与えられていたが、他の2人にはチートなし。けれど、2人は一緒に帰るために、そして友達のために特技を使って協力してくれることになる。ちょっと変わった友人たちとの異世界珍道中はどういう結末になるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-18 14:13:36
14489文字
会話率:64%
主人公である黒川雫は見た目は普通の高校生。だがその身体には大きな秘密があった。その秘密を狙って異世界に住む精霊という者たちが雫の命を狙っていた。
常に死と隣り合わせの毎日ながらも友人たちの協力を得て今日まで生き残り、〈日常〉を満喫していた雫
であるが、『ある人物』との出会いを経て雫にとっての〈日常〉が大きく変わっていくことになる……
とある少年、少女たちと精霊たちとの戦いを中心に描くバトルファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 01:28:15
171419文字
会話率:62%
ウェザーリゾートという異世界で暮らす、気象精霊と呼ばれる者たちの生活を描いた日常コメディ
主人公アマガサは少しヤンでる一人の少女。
そんなアマガサの周りには一癖も二癖もある奇妙な友人が集まってくる。
ときに流され、ときに周りを振り回しなが
らも、そんな友人たちとの他愛ない日常は今日も続いて行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-02 21:44:41
88497文字
会話率:67%
生まれながらに天才で最強だった主人公――レリアス。だがその才能の代償として、生まれながらに短命の病に罹患していた。しかしながら、任された己の役目である友人のセラシルを女王陛下として君臨させることを見事に果たし、一気に我が名を轟かせた。だがそ
れも限界。レリアスは己の背負った病に倒れることに。視界が消えていく感覚に襲われ、死を覚悟して受け入れる。しかしその瞬間、意識がハッキリとした。レリアスは現代日本に転移してしまったのだ。
そこから始まる新たな人生――長坂七生としての人生。そして出会う片足不自由な新たな守るべき主。更に出会い続ける個性的で相性抜群な友人たち。
これはレリアスにとっての異世界日常ラブコメである。
カクヨムにも連載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-08 23:33:26
308127文字
会話率:62%
主人公――歌枕奏は、声フェチだった。特に女性の特徴的な声に魅力を感じるほどに。そんな奏はとある日の放課後、いつもと変わらない時間を過ごしていた。耳にはイヤホン。そこから流れるのは、自分の好みの声であり、好きな人でもある、少し変わった同級生―
―夢咲日和の声だった。勝手に録音して聴いていた奏は、今日も今日とてその幸せな声音に心躍らせていた。するとその瞬間、突然肩に手のひらの触れる感覚が。何かと思い先を見れば、そこにはイヤホンから聴こえる声音を持つ本人――普段から寡黙と言われる日和が居た。
そんな不意な出来事から始まる、2人のフェチを中心とした、奏と日和と、新たな友人とのフェチ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-21 17:22:16
12870文字
会話率:48%
四国の大学生嶌紗月は、クリスマスに友人たちとクリスマスパーティーをしようと提案したが、自分以外は全員先約があったため断念。
仕方なく紗月は空いた時間を再び四国旅行へと費やす。
長編「野宿ガール」の番外編。
最終更新:2024-03-05 09:02:30
11977文字
会話率:43%
大学進学を控えたある日、主人公:鈴木龍太は友人からあるDVDを受け取る。その映像で恋人と友人の関係を知った龍太は、別れのメッセージを送った。気晴らしに出かけた龍太はそこで元友人たちと出会うと、目の眩むような光に包まれ気がつけば異世界にいた。
無能であったことで龍太は召喚された城から出され、一人で生きていくことを決意する。
そして力を蓄え、旅に出た先で、彼は運命と出会う。
傷付き、孤独と絶望に苛まれた彼を待つ運命とは……。
※気まぐれ更新
※細かいこと考えずにゆるっと読んでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-25 23:23:44
32794文字
会話率:33%
侯爵令嬢リアーチェ・デイネルスは、生れた時から婚約者がいた。相手はレイモンド・デルスパニア第三王子殿下。
病に倒れた王子に代わり、学園への通学実績を作るための影武者として選ばれた平民のテイラム。
王子の側近候補として選ばれた成績優秀
な子爵家次男、エザール・ランドール。
王家や侯爵家と縁を結ぼうとする自称友人たち。
王子の病弱を理由に王家から婚約解消の申し出が来て、状況は一変。リアーチェは侯爵家の跡取り娘。その婿の座を狙った騒動が巻き起こる。
「わたくし、婚約解消を了承した覚えはございませんわ」
『彼は男爵家の後継者に成りたいだけだった 伯爵? 公爵? 無理無理無理!』のシリーズです。登場人物はそのままですが、設定やストーリーに変更があります。パラレルものとしてお楽しみください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-25 18:36:48
14206文字
会話率:37%
サイコと幼なじみの渚は異世界に飛ばされてしまう。その途端、2人の精神状態が急変する。その世界の友人たちは、学校でも彼らを助けることができるのだろうか?
最終更新:2024-02-25 07:10:34
3243文字
会話率:43%
恋愛なんて、いいよ――。
姉の“大人の姿”を見てしまって以来、奥手に拍車がかかってしまった草間仁恵は、元々人見知りをする内気な女子高生だ。
ときめきは、本の中だけでじゅうぶん。そう思って、キレイなだけの恋愛に憧れ続けてきた。
そんな彼女の
目の前に、まるでお伽噺の世界から飛び出して来たような、あまりにも美しい転校生がやって来た高校二年の春。
美しく、気高く。
そして誰にも優しく、いつも穏やかに笑っている彼の名は――有村洸太。
外見も性格も理想的な彼にひと目で心を奪われた彼女は、やっと訪れた初恋に精一杯の勇気を振り絞る。
彼の瞳が暗く翳る。
その理由のひとつも知らないで――。
+ + + +
愛を知らなかったメランコリー男子と、恋を知らなかった純情女子の織り成すままならない恋愛模様を中心に、その友人たちを巻き込んで駆け抜ける青春群像劇です。
章毎にストーリーが“彼女パート”“彼パート”と、交互に進んでいきます。
彼女パートは女子三人に焦点を当てた基本的には明るい恋愛モノですが、男子四人が奔走する彼パートはそれと異なり暗い場面を多く含みます。
一部に性的なものをにおわせる描写があります。またネグレクトや自傷行為など回想レベルですが含みます。苦手な方はご注意ください。
自サイトにて連載している小説になります。こちらは毎週火曜に更新中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-13 21:00:00
1997410文字
会話率:53%
ミコットと友人たちの間では、ちょっとしたいたずらを仕掛け合う遊びが流行っていた。その最後のいたずらで、ミコットは曰く付きの人形を渡されることになる。何かよくないことが起きた場合には専門の場所で見てもらうようにと注意を受けていた数日後、友人
たちが体調を崩し始めてしまった。日々体調が悪化していく友人たちを助けるため、ミコットが専門の場所へ赴こうとしたその夜、夢の中。呪いを名乗るモノが現れた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-08 16:28:35
23019文字
会話率:52%
人間と魔族が暮らし争い合っている世界。
その争いは激しさを増し、一時は両種族の全盛期の一割にまで人口が減ってしまった。
だがそれでも両者は争いを止めることができず、代わりにとある方法を取ることにした。
両種族の丁度真ん中に線を引き、許可なき
者は通ることができない絶対の境界となる、世界を分断する壁を作り出すことにした。
だが、ただ分けただけでは誰も納得しない。そのため、十年に一度、その境界を設定し直すことができるようにしたのだ。
それが、『境界戦争』。
十年に一度、各陣営百の戦士を用意し、事前にルールと賞品を決めて争わせ、勝った方が負けた方から賞品——領土を奪うことができる。そんな戦争だ。
だが、そんな境界戦争も数千年と言う長きにわたっても終わることなく続いていた。時に勝ち、時に負け、そうして戦い続け、領土を奪い合い続けた。
そんな中、一人の剣士が生まれた。剣士は境界戦争に参加し、目覚ましい戦果を残し、勝利し続けた。
その数、七度。たった一人の剣士の存在が、七度連続での人間陣営の勝利を引き起こした。
『剣王』と呼ばれるようになった剣士の勝利によって人間は魔族の領土を大地全体の三割以下にまで狭めることができ、このまま戦い続けたら遠からず人間が魔族を滅ぼすだろう。そう語られることさえあった。
だが、そうはならなかった。寿命だ。いかに剣王といえど、人間である以上は寿命からは逃れられない。
剣王は弟子や友人たちに後を託し、剣を捨てて満足しながらこの世を去った。——はずだった。
剣王の死後からおよそ三百年。なんの因果か剣王は一般人の子供へと転生したのだ。
だが、どうにも周囲の様子がおかしい。調べてみると、かつては領土を三割まで追い込んだはずの魔族が、六割まで回復していたのだ。しかも、首都だったはずの土地が魔族に奪われていた。
このままでは人間どころか、自分や家族までもが苦しむことになる。
それを防ぐため、かつての剣王は人間を救うために一度は捨てたはずの剣を再び手にすることを決意した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-07 07:00:00
308634文字
会話率:51%
期末試験が終わり、夏休みは目前。外岡圭人は夏らしいイベントに期待しつつも、友人たちと過ごすいつも通りの夏休みを予感していた。そんな中友人たちと帰りに寄ったファミレスで、リンネから花火大会に行かないかと提案される。
最終更新:2024-02-04 18:14:01
30724文字
会話率:43%
※しばらくは更新頻度が遅くなります
※他5作品同時連載中です
高校二年生の寒川俊哉(さむかわしゅんや)はSNSサイト【学生広場】に複アカを作り、2つのアカウントでそれぞれ活動していた。
【学生広場】の規約では同一ユーザーが複数アカウン
トを持つ行為は禁止されており、発覚した場合はアカウント削除(通称垢BAN)される決まりとなっている。
俊哉の表アカは普通の高校生キャラだが、裏アカでは日々の鬱憤や世間への愚痴を吐き出していた。
そんなある日、ひょんなきっかけから俊哉がアカウントを2つ持っていることが友人たちにバレてしまい――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-03 20:41:17
73682文字
会話率:51%
※他4作品同時連載中です
※カクヨム、アルファポリスでも同時掲載中です
※タイトル詐欺です。超能力要素はおまけ程度です
※チート系や無双系ではありません
高坂宏彰は私立貴津学園高校 第二進学科(通称2科)在籍のちょっとオタクな2年生。
貴津学園では1科と2科、二つの学科に分かれており、学科によって制服のネクタイやジャージの色、教室の位置など、同じ学園の中でも明確に区別されている。
そして各科での一番の違いは『学内地位』だった。
1科は普通の共学校と同様に男女ともに在籍しており、ルックスが良く、スポーツが得意で明るくコミュニケーション能力が高い生徒が多い。
一方の2科は全体的に勉学は優秀だが外見がイマイチで華がなく、スポーツが苦手でコミュニケーションに難がある生徒が多い。
更に女子生徒が一名も在籍しておらず、実質男子校状態となっている。
そんな構成のためか、1科生徒の中には2科生徒を見下したり、得体の知れない集団と嫌悪する生徒も少なくなかった。
特に辻堂晴生は2科生徒を見つける度に因縁をつけてくるため、多くの2科生徒が怯えていた。
そんなある日のこと、宏彰はまたも辻堂から侮蔑の言葉を羅列されるが、ついに我慢の限界に達して友人たちとともに1科に挑戦することを決意する。
その裏で『負の記憶』を媒体とした超能力の存在も動いており――――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-26 13:38:48
314466文字
会話率:48%
今、王立アカデミーでは「なんちゃって婚約破棄」がブームになっていた。婚約破棄の話を持ち出し、婚約者がどう反応するかを見極めるという余興だ。もちろん、貴族の婚約が簡単に覆ることはない。これはあくまで婚約破棄のフリをして、お互いの愛を確かめるの
が目的だ。
ノヴァも友人たちの空気にあてられ、食い気味で婚約者に今日も詰め寄る。しかし今か今かと待っていたら、目の前に差し出されたのは婚約解消に関する書類だった。
引くに引けなくなった伯爵令嬢と、彼女を溺愛している婚約者とのラブコメ。
※R15は念のためです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-29 14:20:10
9496文字
会話率:37%
主人公の藍は、アニメや漫画、ゲームが好きな女の子。
だけどどんな作品でも、推しキャラが死んでしまうし、
ゲームがヘタクソなせいで、自分のとる選択が裏目にでまくり、
いつもバッドエンドばかり辿り着いてしまうため、
友人たちからは死神という不名
誉なあだ名をつけられている。
ある日乙女ゲームをプレイしているとそのゲームの中に入り込んでしまう。
ゲームの中で目覚めた主人公は、メイン恋愛候補である勇者を助ける巫女・モルテになっていた。
どうやら夢ではないようで、しっかりと感覚もある。
ということはつまり、ゲームのように失敗することは許されない。
巫女の役割は勇者と真実の愛を見つけ、魔王から世界を救うこと。
そのことは勇者も理解しているようで、なにかと主人公と恋愛フラグをたてようとしてくる。
しかし主人公は勇者ではなく魔王のことを推しているので、
なんとか魔王が滅ぼされないように、
魔王も勇者も死なず、世界も滅ばないエンディングを目指して動こうとするが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-18 18:15:53
2890文字
会話率:27%
中学3年生の春に修学旅行で北海道へ行っていた海堂翔二。
小学生時代の友人に会おうと札幌の住宅街に行った際に班の友人たちとはぐれてしまう。
静かな住宅街で響き渡る女性の叫び声を聞き、向かった先は友人の両親が殺される現場だった。
初めて人が殺さ
れる現場を目の当たりにし、人の命の重さ、人間の憎悪や悪意をたくさん経験する翔二の刑事になる第一歩。ここからスタートです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-16 23:11:39
571477文字
会話率:21%
高校二年生の白石京宇は、バレンタインデーの日に友人達の告白現場に遭遇してしまう。
四人の女性が一人の男性に思いを告げ、そして振られてしまう光景だ。
初めて見る友人たちの泣き顔や悲しむ姿をみてしまった京宇は、モヤモヤとした気持ちで家路に
ついた。
家に帰る道中考えるのは彼女達の事ばかり。モヤモヤしつつもイラつきながらも歩いていると、気が付けば薄暗い路地裏に。まるで誘われるように入り込んだその路地裏には一人の老人が座り込んでいた。
「いらっしゃいませ」
ホームレスかとスルーしようとした時に飛び込んできた小さな声。どうやら物売りのようだが、売っているのは小汚いヘンテコなボタン、しかも十円、しかし気になる商品名。
「……LORDって、なんですか?」
「LORDはLORDでございます」
十円ならと深く考えずに購入し、京宇はボタンを押してみる。すると急に目の前が暗くなり、明るくなったと思えば家に戻っていた京宇。
いつの間に家に……あれ? 季節は冬のはずなのになぜか暖かい、というか桜が咲いてんだけど。あれ?カレンダーの日付が4月……? 今日はバレンタインデーだよな?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-11 12:08:35
16539文字
会話率:25%
大学3年目をスタートさせた西田くんは、交際中の彼女との別れを決断する。
イケメンの友人たちは、見た目はいいけど少々癖ありで・・・
等身大の彼の日常と恋愛模様は、日に日に変化をもたらしていく。
他作品で何度か主人公として登場していた、高津
咲夜 の友人である西田くんのスピンオフです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-07 00:17:54
229780文字
会話率:52%
世界魔術師連盟の魔術実験が失敗し、世界中に多くの幻獣が召喚されてしまった。実験の責任者だった秋幡辰久は、人を襲う幻獣から息子を守るため、自分の契約幻獣を派遣することにした。一方で、友人たちと肝試しを行っていた秋幡紘也は幻獣に襲われていた。
魔術師の息子ながら魔術を使えない紘也は簡単に取り囲まれてしまう。そんな紘也を一人の少女が助けた。圧倒的な強さを見せる彼女の正体は、なんと幻獣ウロボロスだった。――戦う力はないけれど、仲間のために立ち上がる主人公。お調子者ゆえに扱いは残念だが、可愛らしく芯が強いヒロイン。そんな彼らが織り成すハイテンション現代ファンタジー。※縦書きPDFだと文字化けする文字を使用しております ※カクヨムにても掲載しています。
※ノベルアップ+にも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-04 13:55:06
879658文字
会話率:50%
「君は、辞退しようという気にはならないのか」
今日も今日とて、彼を侮る高位貴族の子弟が学園内で子爵家の次男を呼び止める。誰だか知らないが、知らなくても誰かは分かる。その用事も。
「子爵家の次男ごときが、本当に自分が彼女の夫として相応しい
とでも思っているのか?」
「あ、その件でしたら公爵家の方へ直接お願いしますね」
「なに……?」
「そもそも婚約者を公募なさったのは公爵家ですし、公募自体も公女さまご自身のご意向だと伺っております。私をお選びになったのも公女さまご自身だと、当の本人から伺っておりますので」
「くっ、それは」
「ですのでご不満がお有りなら公爵家に、そして公女さまに直接申し上げてくださいませ。では」
そこまで言い捨てて一礼し、子爵家の次男は踵を返す。まさか反論されると思っていなかったようで驚きに顔色を染めていたが、知ったことではない。
やれやれ、自分だって釣書を送って、その上で落選したんでしょうに。相手がしがない子爵家だからって、思い通りにしようとか傲慢ですよ先輩?
筆頭公爵家には女児がひとりしか生まれなかった。将来的に男児の誕生を期待したものの生まれずに、唯一の娘である公女は正式に跡継ぎとなった。
そんな公女の婚約者を、なんと広く公募して決めると公爵家が表明したのだ。たちまち彼女の元には応募の釣書が殺到した。
そんな公女に悲劇が訪れる。学園の放課後に友人たちと街遊びに行って、ひとり公女だけが誘拐され乱暴されたのだ。
純潔を失ったことで、公女の婚約者への立候補者たちはみな辞退していった。そうして中々決まらなかった彼女の婚約者は、公募開始から2年を経てようやく決まった。
なんと、しがない貧乏子爵家の次男だったのだ。しかも決まったというのにふたりの仲はどう見ても険悪で、だから一旦は辞退した高位貴族の子息たちも色めき立った。
そういうわけで、今日も子爵家次男の元には婚約者を辞退するよう迫る子息たちがやって来る。公女とその婚約者が何を画策しているか知らぬままに。
そんな中、王国の第三王子が声高に宣言したのだ。公女の誘拐暴行事件の犯人が、他でもない子爵家次男だと⸺!
◆例によって設定なし、主役のふたり以外に名前はありません。全11話、1話あたり約1500字ですっきりハッピーエンド。
◆この作品はアルファポリスでも同時公開します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-31 21:00:00
17786文字
会話率:43%
最愛の恋人を事故で亡くした松橋慧人(まつばせ えいと)は失意の日々を送っていた。それでも友人たちに支えられようやく前を向いて生きる決意を固めた彼は、少しずつ日常を取り戻してゆく。
その日も彼は大学から郊外の安アパートに帰る途中で、最寄り
駅から住宅街を抜け、坂を登りきれば自宅、というところまで来ていた。
ふと、聞き慣れない声を聞いた気がして彼は足を止める。
というか……今の声、どこから聞こえた?
再び声がして、彼は声のした方向を見上げた。
その彼の目の前に、轟音と地響きとともに落ちてきたのは⸺
「お久しぶりです、マイマスター!」
いや誰だよ!?知らねえよ!?
これはそうやって不思議すぎる出会いを果たした“マイコ”と、俺こと松橋慧人との、たった一週間だけの邂逅の記録。それが世界を変える出会いになると、この時俺は、まだ知らない⸺
◆“未来”からやって来た不思議な美少女と、彼女に深く関わることになる(今はまだ関わってない)彼とのドタバタコメディ。「ラブ」になる予定はありません。今のところ、一応。
タイトルは仮題です。もしかしたら一週間書けない……かも?
◆多分20話くらいで終わると思いますが未定です。現状8話を執筆中です(爆)。
毎日更新ですがストックが尽きたら不定期更新になります。ご了承下さい。
◆設定の都合上、舞台は2022年5月の九州北部のとある街です。そのつもりでお楽しみ下さい。
◆この物語はフィクションであり、実在の人物、団体、企業、国家などとは無関係です。また法令違反や暴力行為を推奨するものではありません。
◆作者の投稿作は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。故に他作品に本作の登場人物が予告なく再登場することがあります。
どの作品も独立しているのでそれぞれ単品でもお楽しみ頂けますが、合わせて読めば二倍楽しいです。多分。
◆アルファポリスでも公開する予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-22 21:00:00
22817文字
会話率:46%