大国コロルは、人間を殲滅させるために天から舞い降りた有翼人たちによって脅かされていた。
コロル軍は日夜、有翼人の襲来と戦い続ける。
そんなコロル軍後方支援部隊、通称テネブラエに属するカヌスは、ある日、赤い髪の怪しい軍人と出会う。
万能と言
われる有翼人と人間の間に生まれた子どもたちの中で、灰色の有翼人とのハーフであるカヌスは唯一無二の無能。
ゆえにハーフであることを隠してカヌスは30年生きてきた。
平穏を望むカヌスと、それを脅かす赤髪の軍人の、ささやかで限りなくエゴに近い愛の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-04 13:43:10
83192文字
会話率:34%
悪友からプロポーズ紛いの誘いを受け、とあるゲームを始めた。そのゲームは人と人外が自由に世界を発展させる、物語もなければ、筋書きもない、言葉も通じなければ、常識もない。まさに魔境だった。人外となり、世界を無自覚に、非常識に、混乱に陥れていく。
多種多様な魔物が混在するこの世界では、小さな水滴を垂らしても津波を起こしてしまう。雨を降らせば、どれだけの影響が出るだろうか……
※最高順位日間総合18位、週間1位、日間1位
※ブクマ5000件を目指してコツコツ更新してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-03 23:09:54
873055文字
会話率:41%
アイドルグループ・フローレンの大ファンである大学生の孝雄(たかお)は、親友の聡(さとし)の家で、彼の父・健一郎(けんいちろう)(製薬会社研究員)がコーラの中に注入していた研究用のウィルスを誤飲してしまう。そのウィルスは、①肌接触(はだせっし
ょく)、②飛沫(ひまつ)接触、③視線の一致、が同時に起こった時に感染し、接触した人と人の精神が入れ替わる恐ろしいものだった。
何も知らない孝雄は、フローレンの握手会で、最初に並んで握手をしたメンバー、(3人のうちの1人)aミーナと身体が入れ替わってしまう。もともと、ララ推(お)しだった孝雄は、ミーナの身体を手に入れ楽しく芸能活動を開始するが、ララがイケメン俳優の美加島(みかしま)と恋仲になりそうなことに気づいた。 嫉妬に狂う「孝雄」は、ララとの密会の為にミーナのマンションを借りに来たb美加島に掴(つか)みかかり再度身体が入れ替わる。(このウィルスは感染して24時間以内に再度①②③を同時に行うと、再度精神の移動が行われてしまう、感染を元に戻すには、最初の体と精神に戻した上で、24時間の対人非接触(たいじんひせっしょく)が必要)
一方で、身体を乗っ取られたミーナは、孝雄のスマホの履歴(りれき)から聡を見つけてミーナの身体を取り戻しにかかる。ミーナの自宅マンションで待ち伏せして、c帰宅時を襲い「接触」を行い身体を取り返したミーナだったが、実は、bの後でミーナの身体の中にいたのは美加島だった。結局、孝雄の身体に美加島が、イケメン俳優美加島の身体に孝雄の精神が入ってしまう。
不幸にも、能天気な孝雄は24時間以内のタイムリミットを知る由もなく、 芸能人を満喫して身体を返す素振りさえ見せない。ミーナ・聡・美加島は協力し、ミーナのマンションでララと密会中の孝雄を妨害し身体を取り戻す作戦を実行するが、そこには他にいくつもの試練が待ち構えていた。
ウィルスの開発成功は国家機密の為、、関係者外に他言してはならない。それに加えて、聡の母・順子(じゅんこ)はライバルの製薬会社の社長で同じウィルスを開発している。 健一郎の実験成功は順子に知られてはいけない。これらの試練を乗り越えて、全てのこじれた入れ替わりを解消するまでの青春会話コメディ劇小説。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-16 02:00:00
74491文字
会話率:52%
「愛のキューピット」
それは下界に住む人と人との恋愛を手助けし、成就させることで人類の繁栄をもたらす大切な存在。
そして、天界では天使学校で優秀な成績を収めた、ほんのひと握りの天使にしか就けない古から続く大変人気な職業である。
私こと天使
の天知(てんち)も多分に漏れず、幼い頃から愛のキューピットになることが夢であった。
努力の末、天界天使学校で優秀な成績を収め、愛のキューピット採用試験もクリアし、学校を無事卒業した私は今、“受付”をしている。
「なんの受付かって?ようこそ、ここは天界管理局。通称“ヘブンズターミナル”。最上階には愛のキューピットの部署がございます。そして私が今いるのが 2階 転生部“異世界転生課”です!(泣)」
――転生が許された魂は、ここ転生部に集まり転生先を探す。
かつて神々や天界の者達は、『現世』いわゆる“下界“のみで魂の転生を繰り返させ、その様子を見て楽しんでいた。
故に、天界管理局では転生課しか存在しなかったの“だが”現世での人々の様子を観察する事に飽きた神々は、新たなる世界『異世界』を創りだした。
すると異世界は、天界はおろか地獄など様々な界隈で反響を呼び、異世界からの魂の需要が伸び、“異世界転生課”が設立される運びとなった。
多種多様な異世界を作り出す創造神も増えていく中で、異世界への転生を希望する魂も増えており、異世界転生課は設立して間もなく毎年激務と人材不足に喘ぎ悩まされていた…。
そんなこんなで何故か希望とそぐわぬ形で多忙な異世界転生課で働くこととなった私、天知にロックな災難(できごと)が襲い掛かるドタバタ天界コメディ「たーみなる・へぶんず・ろっく」をよろしくお願い致します。アウィエー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-06 18:00:00
2701文字
会話率:47%
とある片田舎で貧困の末に殺された3きょうだい。目覚めてみれば神様の世界で「指名で転生させる事になった」と異世界「アスガルド」へ移り住む事になった。
その先でなんと事故死した両親もその世界で生きていることがわかり。3きょうだいの長女弥生は両親
と合流して今度こそ家族幸せな生活を目指す事を目標に奮闘する。
しかし、現代の様に発達した移動機関も無ければ弟や妹のように魔法の才能もなければ運動神経も皆無の無い無いづくしな弥生は悩む。
そこに集うのは元魔王とその義妹、雪女の旅館女将に10式戦車の付喪神。果ては指名手配の亡国のお姫様筆頭の擬似家族。
七転八倒悩んだり笑ったり、戦ってみたり、国を巻き込んでお祭りをしてみたり。
人と人との繋がりを増やしながら家族が集う物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-06 13:15:11
689175文字
会話率:51%
「さあ、はじめましょうか」
2023年、感情が花になって体に咲くという不可思議な体質を持った、フラワーという人間がいる世界。フラワーはその異質さから嫌われ、フラワーというだけで理不尽な扱いを受けることが多かった。
そんなフラワーを討伐するフ
ラワーキルという団体があった。
人と人の感情が織りなす、
美しくも、儚く、時に残酷な物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-04 15:58:12
1669文字
会話率:41%
なんでだろうか、気が付くと俺は異世界にいた。
―――俺の名前は痲草茉莉。
しがない普通の学生である。いや、あった……だな。
気がついたら俺はなぜか異世界に居て。暮らしていこうと思った矢先に事故にあって。
魔女の呪いでまさかの女体化!しかも魔
法使いとして覚醒!っときたもんだ。
我乍らびっくりであるが……それでも俺は生きていく。
これは、人と人ならざる者達と、魔法と魔術を繋ぐ、魔法使い奇譚。
出会いと別れとを紡ぐ、俺たちの物語――興味があるのなら、ページを開いてご覧あれ。
毎週土曜日更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-03 12:50:18
1021876文字
会話率:42%
『LOVE YOU!』のスピンオフになります。『LOVE YOU!』未読で読まれても、
たぶん大丈夫かと。
弁当作りがきっかけで既婚者、亀卦川康之と一度はそのような関係になった
アラフォーの桂子。
だが、そののち、康之にはご執心の彼女が
でき。心中複雑な桂子のとった行動とは?
◇ ◇ ◇
そして長年同じ職場で働いてはいるものの、いうほど親しくもなかった同僚、
原口知世が自分が幸せを掴めたためか、いい人になって桂子に急接近してくるのだった。
ちょっとした人と人との係わりで人生が大きく動く様子を描いてみました。( ꈍᴗꈍ)☆彡
◇ 小説を書き始めてからの、初めてのスピンオフになります。
宜しくお願い致します。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-03 05:00:00
47995文字
会話率:15%
この作品は『星すくい』から始まる「星と海」シリーズのまとめ、加筆版です。
とある海辺の町に、
星に手を伸ばした少女がいた。
星を尊い思い出として胸にしまう男がいた。
星を好きな少女に恋した少年がいた。
星を嫌いになった少女がい
た。
星が好きではなくて、けれど嫌いになることもできない少女がいた。
いつだって、星は天に輝いていて。天空の星は、星を模した地上に光る星々は、そっと人々を照らしている。
そうして、星は人と人をつなげ、物語を紡いでいく。
これは、星がつなぎ、紡がれていく、死と孤独と愛と人の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-31 20:00:00
188331文字
会話率:20%
生まれつき持病を抱えていた少年は、病を克服し、順風満帆な学校生活を送っていた。
ようやく手にしたその幸福な日々がいつまでも続くと、彼は何の根拠もなく思っていた。
だから、ひたりひたりと近づいてきた不安の種から目をそらし、彼は日々を謳歌した。
その種が芽吹くとき、彼は試練に立たされる。
星々の願いは紡がれ、人と人をつないでいく。
――その結末はきっと、星の祝福があったから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-20 16:00:00
11892文字
会話率:18%
エセボウズのジョウカイは、正しくは人ではない。いつもの散歩にでていたとき、『白い蝶』をみかけるのだが、その蝶は人の魂であって、ふつうには《とばせない》はずなのだが・・・。
ジョウカイという少しおせっかいな坊主が散歩にでたときのはなし。
そのうち『西堀の』隠居のともだち、ヒコイチともかかわるので、あとでシリーズに加えると思います折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-27 19:08:38
13316文字
会話率:38%
口元に布が常にピタリとついた状態て暮らす日々に慣れてきました。たまに友人と食事するとこの人こんな顔だったかな‥‥と変な感覚になります。人と握手するときも以前ほどスムーズにいきません。会いたい人にはなかなか会えません。一生会えずにさよならする
こともあります。
この小説の第一章はそんな過酷な環境の中で福祉の仕事をしている現場を描きました。人と人との繋がり、報われない現実。そんな中で心が近づいていく2人の姿から何か感じでもらえると嬉しいです。
そして、第二章からは転生の話が入るので、推理的な要素が強くなります。最後の結末はなかなか予想出来ない内容だと思うのでお楽しみ頂ければと思います。
拙い文章ですが、ストーリーは自信があるので是非お読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-27 11:00:00
56226文字
会話率:36%
人類が大気圏を越え、宇宙に進出の足を飛ばしても、娯楽というものはそう簡単には変わらないものらしい。
──火星
未だ茫々たる荒野が広がり、開拓を必要とされている発展途上の星。
地球から追いやられ、金にも食べるものにもありつけない者たちが最後
に辿り着く、負け犬の星でもあった。
彼らは、貧困と過酷な労働の日々に喘ぎながらも、鬱屈とした空気を忘れようと、娯楽に走る。
それが、ボクシングだった。
人と人とが殴り合い、血と汗を散らす様はまさに非日常。
非日常の中であればこそ、人は日常を忘れることができる。
リングの数は急激に増え、そこにリングチャンプと呼ばれる男達が現れ始めた。
そして、そのリングチャンプに喧嘩を売る男がまた一人──
男は、拳を握る。
負けたかない、勝ちを獲る。
ただそれだけに熱を駆られた男は、リングという名の四角い荒野をひたすらに歩んでいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-19 21:03:30
57133文字
会話率:5%
獣人の大国アニモー。この国の住人は匂いで「運命の番」となる伴侶を決める習性があった。
獅子の獣人レオ王子は外遊先のミント国の第一王女ベルガモットに「運命の匂い」を嗅ぎつける。
誘拐同然に彼女を攫い自国に戻るとそのまま妃に迎えた。
ベルガモッ
トは抵抗すればミント国が滅ぼされる可能性を考え、妃となることを承諾する。
しかし十年経っても世継ぎが出来なかった結果、獣人国の人間はベルガモット役立たずと殺そうとした。
それでも王になったレオはベルガモットを手放そうとしない。
彼女の侍女がミント国に助けを求める。
そしてミント国の次期女王が立ち上がった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-13 04:24:14
2526文字
会話率:6%
エーヴィヒ王国は獣人と人間暮らす国である。
13歳になったエリーナはデビュータントで王宮を訪れた。そこで『運命のツガイ』に出会ったが2人は一緒にいる事が出来なくなる。
そんな時エリーナはこの世界が小説の中だと気づく。
エリーナ達家族に支えら
れて運命と生きる事が出来るのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-09 07:00:00
40823文字
会話率:31%
魔王が世界を侵略するさなか、人類はこのままでは魔王に敗北してしまうことを悟り勇者召喚を行うことにした。そして勇者として召喚されたあまり人を信じていない高校生 境井悠里 による至って真面目な勇者活動...ではなく、魔王がいることによって一時一
致団結しているものの、貴族同士の争いや亜人と人間の溝、王国間の不仲になど仮に魔王を討伐してもその後が怖いため魔王討伐後を見据えた不信な勇者活動である。
*主人公の性格はかなり酷い*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-08 21:20:54
4746文字
会話率:26%
鳴川ハヤテ。16歳。
狼の獣人である父と人間の母の間に俺は生まれた。
獣人と人間。
この世界には2種類の人がいる。
昔々、愛を我慢することが出来なかった1匹の動物と1人の人間がいた。
それが獣人の始まりなのだと言う。
名前も顔も姿も知らない
。
その誰かさんのことを俺は恨んでいる。
その時、我慢していてくれたなら、俺はこんな姿で生まれなかったのにと。
猫じゃらし様主催の「獣人春の恋祭り」参加作品になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-07 14:14:06
5386文字
会話率:28%
ノーフェ王国にある、王都『ヘイスタ』では様々な貴族がいる、そしてその中には王族と関係が深い貴族がいた。その名も『クリスピア公爵』
クリスピア家の長女、ユーリは消えた妹達を見つけるため信頼出来る友と旅に出るのだが…何故かその親友に溺愛される、
そんな少女の不思議で切ない恋愛冒険物語。
設定
ノーフェ王国
戦力、財力が一番と言われた国でノーフェ王国に戦争を吹っ掛けた国は必ず敗北するという。
北にあるグランシェ皇国とは協定を結んでおり、互いに支え合っている。
ヘイスタ
ノーフェ王国の王都。警備が厳重で王族と関わりが多い貴族が住む。
クリスピア公爵
主人と三姉妹には獣耳や尻尾が生えており、獣人の血を引いている。
王族である、ノーフェ家の従兄弟にあたる家系で唯一王城に自由に入ることが出来る。
魔術師の証
緑:ルーキー、魔術師になり初めの頃に貰える証
青:人並み、殆どの人が持ってる証、一般的な魔法が使える。
赤:騎士団、騎士団に入れる証、騎士として最低でも取らなければいけない資格
黄:達人、魔法を極めた者が持つ証。殆どの魔法が使える。
紫:使徒、禁忌魔法を使えて、全ての魔法属性を使いこなし魔力量が王族に匹敵する者に与えられる証。
ノープ、1ノープ=三百円
ユーリ・クリスピア
クリスピア家の長女。妹達と弟を大切にしている
過去に魔力を暴走させたことがあり魔法を使うことを制限されている。
イア・クリスピア
クリスピア家の次女。王族が引き起こした事件に巻き込まれ魔石になってしまった。
カノン・クリスピア
クリスピア家の三女。領地に戻る帰り道で行方不明。
カイン・クリスピア
クリスピア家の長男。ウィンブル騎士団の団長。第一王子の近衛騎士。冷血騎士と呼ばれている。シスコン。
ロイ・クリスピア
クリスピア家の次男。頭は良くないが何故か政治関連は詳しい。
ハル・クリスピア
公爵夫人。
ノクタール・クリスピア
公爵。宰相
ルーナ・カルメア
ユーリの親友。魔術師で紫の証を持っている。ユーリのことが好き。
シルビア・タシメン
ユーリの親友。剣術が優れている。ユーリのことを信頼している。
この作品はカクヨム、pixivにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-05 23:36:04
10276文字
会話率:65%
時は未来。
人類がその生存圏を宇宙へとを広げ、獣人と人間、そしてその混血種が混生する世界。宇宙を股にかける便利屋、アルバトロス商会のヴィンセント・オドネルはきままな便利屋生活を送っていた。
銃に、麻薬に、悪徳警官。時代は変わっても相変わらず
鬱屈としてる世界で彼は生き、様々な人達と出会い成長していく。
宇宙狭しと飛び回る便利屋、アルバトロス商会の爽快アクションを御覧あれ!
イラスト追加しました。
★マークの章には挿絵が追加されております。
面白かったなどの、気軽な感想でも送っていただけると嬉しいです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-29 12:00:00
1019533文字
会話率:52%
手のひら孫悟空と耳にするが、手のひらは実に美しい。
触れ合い一つになり、また分裂する。
ぬくもりの連続があるが、そのぬくもりを忘れたフリをする。
満足感を他人から求めていれば満足しないだろう。
美しき手のひらと手のひらの触れ合い。
ふれあいの握手には、大きな力がある。
小さい子と親が手を結ぶ。
きらめくあの人と手を結ぶ。
目に見えないやり取りは、美しさに溶け込んでいく。
ああ、この美しさは無限に拡がり何処へ行ってしまうのだろう。
還りたくない、戻りたくない、触れ合いから人である日常が始まる。
その日常に、人と人が手を結び、人だけでないものに手を結べればそれほど美しいものも少ないだろう。
隣りにいるひとと手を結ぼう。
差し出すイメージだけでも問題ない。
「頭がおかしくなった」と思うなら、自分の心と手を結ぼう。
手のひらの孫悟空であることが幸せに感じるだろう。
小さな小さな一体が大きなる一体として創造されていく。
手のひらの中にブラックホールのような穴を感じるのであるだろう。
まるで永遠に閉じ困ってしまった大きな悩みのように感じるだろう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-29 10:29:45
743文字
会話率:0%
慶長五年(西暦1600年)二月陸奥国栗原郡、平蔵は豪農の厨房で差配するなど人と人の間を行き来して暮らしていた。平蔵はある日、馬に乗った侍に目隠しをされ連れ去られた。目隠しを外されるとそこは厨房。四人分の夕餉を作れと言う。平蔵は貝汁に塩だけ
を入れた潮汁などを調理した。
それから時は流れて三十年近く経った頃、平蔵は仙台で煮売家をして暮らしていた。そこで彼は伊達政宗より思わぬ依頼を受けた……。
歴史物です。内容は史実ではなくフィクションです。この作品は仙台短編文学賞に応募したもので、最終候補に残ったらしいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-18 11:27:16
8396文字
会話率:32%