時は20XX年。
現代日本では異世界に勇者として召喚される若者が後を絶たない。
そのほとんどはファンタジー世界側の勝手な都合により、本人の意思とは関係なく無理やりに呼び出されるというケースだ。
そして理不尽なことに、苦難の末に魔王を倒しても
今度はその力を恐れられ、次の迫害の対象となる勇者もいる。
当然ながら召喚されたまま異世界の地で朽ち果て、戻る事が叶わなかった者も続出。
それだけの事をしておいて、ファンタジー側は今日も新たな犠牲者(ゆうしゃ)を召喚する。
そんな無責任なファンタジー側に対し、ついに現代日本人の怒りが爆発!
そっちがその気ならば……いいだろう。
かつてタダ同然でコキ使われ、ファンタジー側に恨みを持つ被召喚者達が一同に集まり、ひとつの組織を結成。
それは勇者派遣協会。協会とは名ばかりの、ある意味ファンタジー側への意趣返しのための組織。
あらかじめ素質のある若者たちをスカウトし、最高の教育と訓練を施して優秀な勇者として育て上げる。
そしてファンタジー側が懲りずに日本から勇者を召喚しようとするタイミングを狙い、割り込むように協会から勇者を送り出し、何食わぬ顔で召喚されたフリをする。
派遣される勇者には、もちろん協会が全面的にバックアップ。
強力な武器に強力な魔術、そして強力な相棒で冒険の一部始終をサポート。
そして依頼達成と引き換えに、莫大な報酬を要求だ!
なに……? 払えない……?
契約違反ですね。分かりました。
弊社の屈強な勇者軍団が、これから取り立てに参ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-03-12 14:00:25
68364文字
会話率:21%
それは12月上旬の月曜日の朝のことだった。
クラスメートからのイジメに堪えられずに、学校の屋上から飛び下り自殺をしようとしていた中学二年生の男子、尾根川護《おねがわまもる》はある一人の幽霊少女と出会う。
その少女、『ゆな』は「とり
憑いた」と言って護に付きまとい始める。自殺のタイミングを逃した護はゆなをそばにいさせたまま学校生活を再開させることとなる。
護はその少女と時間を過ごしていくうちに大切なことに気づいていくが、彼女にはある秘密があった。
自殺未遂少年と幽霊少女の、出会いと交流の物語。
※この物語はフィクションです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-03-09 21:33:45
2832文字
会話率:3%
受験勉強。
しなくちゃと思っても、なかなか進まないものですよね。
そんな時、好きな人からの一言で頑張れる事ってありませんか?
…そんなナイスタイミングを短編でどうぞ。
最終更新:2011-01-03 21:34:40
714文字
会話率:31%
食堂でのお話。食べたい料理を何とかして注文しようとする僕と、悪気はないのだが、結果的には僕の邪魔をすることになってしまう店員との攻防。タイミングをはずすと、言いたくても言えなくなってしまうことってありませんか?。
最終更新:2010-12-26 16:49:58
7698文字
会話率:68%
暇人は冒険の書(日記)を読んだ!
『今日も辺境に住む暇人は暇でした。
そういうわけだから、暇つぶしに魔王退治に行くことにしました。
この世界には魔王がたくさんいるのです。自称も含めて、それはもうたくさん!
そして、いつの時代も一
人は必ずいる、まじめに世界征服をたくらむ暇人……いや、魔王が。
だから魔王を倒しに行こう! 世界を救いましょう!
そう思い立ち暇人は勇者と魔術師を探し出し、旅立ち、云々と……。
彼らの企む悪だくみ(的な何か)を阻止するために、襲いくる魔物や四天王や魔王をばったばった切り捨てました。
そうして勇者は世界を救ったのです』
「そう言う話♪」
「云々と……って、大事なところ省略しすぎじゃない?」
「じゃあ、あの冒険を一言一句逃さず、丹精こめて読み上げようか?」
「遠慮しておくわ」
先手必勝、即座に断った。
「じゃあ、読むよ?」
しかし同時に、その返事をかき消すようにそう言った。そして間をおかず息を大きく吸い、本を片手に部屋の真ん中で一人芝居を始めた。
「はいはい、そう言う話だったわね。それにしても勇者様はいつまで寝ているつもりなのかしら」
「……ぼくはやっぱりただ流されていくだけなのかな」
布団から出るタイミングを見失い、狸寝入りをしていた勇者は布団の中でそっとささやくのでした。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-08-31 07:55:44
56231文字
会話率:42%
しゃべり通しの彼と聞き上手と言われる「私」。タイミングを逸した大人の男女の思惑が交差する……
最終更新:2007-06-20 11:48:42
2125文字
会話率:8%