瑞穂国を治める国司の娘である雪代氷織。彼女が生まれた年は雪が長く降り続け、「氷雪姫」と陰で囁かれている。
側室の娘であることを理由に、氷織は城の離れに閉じ込められ、孤独に生きてきた。
十七歳になったある日、義妹の華怜の手によって城から追放さ
れてしまう。
命の灯火が消えそうなそのとき、人間と天狗の血が流れる蒼玄に助けられる。
蒼玄は湯守人として温泉の素材を捜し、様々な病や怪我を治してきた。しかし長年の苦難を強いられ、凍りついた氷織の心は、蒼玄の温泉でも治せなかった。
「俺はお前さんの心を見たとき、ぞっとしたよ。
お前さんの周りの人間は、世界は、どれほどの苦しみを与えてきたのかと。想像するだけで泣きそうになった」
蒼玄の提案により、氷織の凍った心を溶かすための旅に出る。
氷織の見張り役だった岳も加わり、三人で温泉の素材を捜す日々。
郷の人々との関わりや、蒼玄の優しさに触れ、氷織の凍った心はだんだんと溶けていく。
愛を知らずに育った少女が真の愛を見出し、新たな未来を切り開いていく物語。
半天狗のあやかし × 虐げられた姫
和風ファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 18:30:00
80001文字
会話率:39%
『あやかしの王が死んだ』
あやかしと人間が共存する世界。
あやかしの王が亡くなったことで、異変が起きる。
あやかし専門協会に籍を置く無所属の男ノワール。実は、あやかしと人間の混血であり、その父親がまさかの亡くなった王だった。
亡くなっ
た王と同じ金色の瞳を持つノワールは、あやかしの王候補に巻き込まれていく。
あやかしの世界『楽園』に誘われ、『おにごっこ』という危険な遊びによって、命の危機を回避したノワール。
その瞳によって人間社会にも溶け込めず、平凡な日常を過ごしてきたノワールは二年いた場所を追われ、相棒である銀狐のあやかしルッカと、新たな仲間と共に各国を巡る旅へ出る。
あやかしの王が亡くなったことで現れた『赤い月の夜明け《ブラッド・ムーン》』によって目覚めた聖女。
中立、友好、反対派に分かれるあやかし協会を巡る旅の中で、出会うあやかしはもちろん、人間の協力者を得て、あやかしと人間の世界の変革を考え始めた。
平凡な日常を取り戻すため、人間だけが持つ魔法の力によって、人間でもあやかしでもない半端者で不真面目男のノワールは、あやかしの頂点である王を目指す。
◆◇◆◇
◆一部あやかしの紹介が、ページ下部へ記載されています。
※三月中は毎日連載になります。
そのあとは活動報告にてお知らせします。
投稿日:2025年03月01日折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 19:10:00
135416文字
会話率:42%
「22時以降は出歩くな」呪文のように囁かれる2024年の現代日本。
家の事情で休学して、バイトに明け暮れる平凡な大学1年生の光永雪璃(みつながせつり)は、帰り際『あるモノ』と遭遇してしまった。
それは、幾年前に突然姿を現した『あやかし』
と呼ばれる存在。
死が間近に迫るとき、ヒーローのように颯爽と現れたのは、セーラー服姿の美少女。柏野彩(かしのあや)
ハンターと呼ばれる、あやかし国際協会で密かに活躍する身体能力者(ホルダー)。人間の希望と囁かれる『魔法使い』
あやかしの王を殺せるのは、魔法使いだけだから。
彩に守られながら、協会の新人として彩が率いる区間の仲間と共に、あやかしを葬っていく。
チャラ男に言い寄られたり、美女に冷めた目で見られたり、優しいお兄さんに憧れたり!
まさかの美少女は、後輩で?変態だった。
非日常に巻き込まれた雪璃は、彩との出会いを通して成長していく。
謎の美少女高校生×平凡な大学生が織り成す、あやかし現代ファンタジー
※こちらは、完結済みの作品を毎日投稿しています。
投稿日:2024年11月1日
完結日:2024年12月1日折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 08:04:14
106527文字
会話率:44%
主人公の琴音は、平凡な毎日を過ごす普通のOL。
そんな中、幼馴染の結婚式の帰り道にふと足を運んだ神社の裏参道で、不思議な霧に包まれ、妖怪の世界へと迷い込んでしまいます。
異世界で出会うのは、ミステリアスな妖怪たち。
優雅な雪女、いたずら好
きの狐火、そして高慢な天狗などなど。
中でも蒼月という妖怪は、彼女の運命を大きく変える存在で、蒼月との関係を深める中で、琴音は自身の血筋に隠された秘密、そして人間界と妖怪界の境界に立つ自分の役割を知ることになります。
それぞれの妖怪が琴音に試練や友情、そして少しの恋心をもたらします。
過去と現在、運命と選択、愛と友情が交錯する物語。
琴音が選ぶ道はどこへ続くのか?
果たして、彼女は自身の運命を切り開くことができるのか?
新たな出会いが、彼女の人生をどのように変えていくのか?
魅惑の妖怪たちとの心温まる交流と、運命の恋を描いた和風ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 08:50:00
699338文字
会話率:32%
和風シンデレラ小説で姉を虐げ最後にざまあされる義妹に転生した私は、姉が政略結婚の末に手に入れる幸せ溺愛生活のため、その邪魔をしないよう努めたつもりだった。でもそれが結果的に姉の結婚を、邪魔してしまい──
最終更新:2025-05-26 10:16:19
10363文字
会話率:33%
観光客で賑わう伊勢志摩のおはらい町。その片隅の路地裏に、深い悩みや満たされぬ欲望を抱えた者だけが辿り着けるという「縁結(えんむすび)神社」がある。
宮司のような謎多き美青年・常世(とこよ)と、彼と心を通わす不思議な尾長鶏は、訪れる客に八百万
(やおよろず)の神々の力が宿るという「縁(えにし)」、すなわち特別なアイテムを授ける。
しかし、それには必ず守るべき「約束事」があり、その選択が客の運命を大きく左右する。幸福、教訓、それとも破滅か…。様々な人生が交差する、現代のあやかし奇譚集。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 12:40:00
135620文字
会話率:17%
仕事を辞めたばかりで将来の見えない日々を送っていた谷山慶太は、大学時代の先輩・木村雄介の誘いで、心霊調査団「あやかし」の撮影サポート兼記録係としてバイトをすることになった。
初仕事の現場は、取り壊しを控えた古びた一軒家。
依頼者はこの家
のかつての住人の女性――。遺産として譲り受けたのはいいものの、借り手も買い手もつかない家を持て余していたのだという。
≪心霊調査団「あやかし」≫のファンだという依頼人は、ようやく決まった取り壊しの前に木村達に調査を依頼する。この家を、「本当に取り壊しても良いのかどうか」もう一度検討したいのだというが――。
調査のため、慶太たちは家へ足を踏み入れるが、そこはただの空き家ではなかった。風呂場から聞こえる水音、扉の向こうから聞こえるかすかな吐息、窓を叩く手に、壁を爪で削る音。
次々と起きる「不可思議な現象」は、まるで彼らの訪れを待ち構えていたかのようだった。
軽い気持ちで引き受けた仕事のはずが、徐々に怪異が慶太達の精神を蝕み始める。
その「家」は、○△を招くという――。
※保険の為、R-15とさせていただいております。
※この物語は実話をベースに執筆したフィクションです。実際の場所、団体、個人名などは一切存在致しません。また、登場人物の名前、名称、性別なども変更しております。
※ホラー・オカルト要素を含みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 10:10:51
31689文字
会話率:32%
この世は呪いに満ちている。
太古の大昔、最厄の妖狐が人間をそう定めたために。
とある事件により心を閉ざす大国の若き皇帝・紅焔は奇妙な妃を迎えた。
そなたを愛するつもりはないと言い放った彼に、美しい妃は「それでかまわないから、都に怨霊や呪い
の影があれば自分にすぐ教えるように」と条件を出す。
その言葉通り、妃は皇帝を突如襲った「血塗れの怨霊」を不思議な力で追い払ってみせた。
妃は一体何者なのか。徐々に明らかとなる、妃と千年前の大妖妃との関係とは。
中華風ファンタジー世界が舞台の、謎多き妃×傷を抱えた皇帝のオカルトミステリー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 22:39:51
241311文字
会話率:39%
大学一年生の春。夢の一人暮らしを始めた鈴だが、毎日謎の不幸が続いていた。
悪運を祓うべく通称:縁結び神社にお参りした鈴は、そこで不思議なイケメンに衝撃の一言を放たれてしまう。
「だって君。悪い縁(えにし)に取り憑かれているもの」
彼に
連れて行かれたのは、妖怪だけが集うノスタルジックなカフェ、縁結びカフェ。
そこで鈴は、妖狐と陰陽師を先祖に持つという不思議なイケメン店長・狐月により、自分と縁を結んだ『貧乏神』と対峙するけども……?
人とあやかしの世が別れた時代に、ひとと妖怪、そして店主の趣味のほっこり焼き物が交錯する。
これは、偶然に出会い結ばれたひととあやかしを繋ぐ、優しくあたたかな『縁結び』の物語。
※アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-31 20:00:00
122621文字
会話率:50%
小さい頃から聞かされてきたこの神社に伝わる巫女様伝説。
その神社の一人娘である久遠和葉は、ある日祖父に蔵の掃除を頼まれる。
蔵で一冊の本を手に取ると、和葉はその本の世界へ誘われてしまった。
目が覚めると、そこは知っているようで知らない場所
。
そして、和葉を待ち受けていたのは大昔に終わったはずの戦い。
和葉は、そこで様々な思いを抱えている協力者と出逢い、彼らと共に世界を救うべく旅に出る。
彼らの抱えている思いとは―――?
和葉は協力者と共に苦難を乗り越えることができるのか?
そして元の世界へ戻ることができるのか?
彼らの心を救い、彼らと共に世界を救おうとする一人の少女の物語――――――。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 10:20:00
84969文字
会話率:64%
「妖」。人の世に住む異端の存在。人と妖が生きるこの世で起こる不可解な出来事には決まって妖が関係していると言われている。しかし、一般人には妖は見ることができず、その存在に気が付くこともできない。
その妖を祓い、人の世に調和をもたらす存在が
「陰陽師」である。
「倉宮晴人」は普通の高校生だった、ある日までは。
その日、晴人は子供の頃の夢を見た。京都にある父の実家に遊びに行った日の夜のこと。桜の木の上に座る人影を見た晴人は何となく話しかけに行って・・・。
そんなある日の出来事を夢に見たのが前兆だったのかこの日は普段感じない嫌な感覚を朝から感じていた。何とか高校へ行く準備は整え、家を出たが、気配は増す一方でどうにか振り切ろうとするが、遂には周囲を囲まれてしまう。
気配の正体は大量の妖で彼らは何故か晴人を狙っていた。妖達が一斉に襲いかかった直後、晴人を守るように無数の斬撃と炎が妖を薙ぎ祓った。たじろぐ晴人を守るようにして五人の「式神」が姿を現し、晴人を抱えてその場を後にした。
倉宮家の別邸に一時避難した晴人は式神「朱雀」から父「晴信」からの手紙を受け取った。中には倉宮家がどういった家なのか、晴人が狙われる理由、五人の式神についてが書かれていた。手紙を読んだ晴人は自身の身を守るため、陰陽師について考えるため、そして何より自分を主と呼ぶ式神達について知るために陰陽道を学ぶ塾「青霊堂」に入学することを決めた。
陰陽の道を学んでいく内に自身の血と妖に狙われる訳について知った晴人は式神達と共にどうやって迫りくる脅威を退け、自らの運命と向き合うのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 21:32:39
232773文字
会話率:30%
和風ゲーム『明治アヤカシ伝』──
爆発的人気を記録している乙女ゲームのキャラクターに転生した私。
転生先はなんと悪役令嬢である『音羽 由姫(おとわ ゆき)』。
しかし問題発生っ!!
私は共通ルート弐章の序盤までしか進めておらずその先を知
らない!
なんか帯刀も許された最強術師の『陰陽姫』らしいから、
とりあえず街に蔓延るアヤカシでも倒しときます?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 15:19:07
43669文字
会話率:34%
内大臣家の末娘の結姫は、父親に望まない輿入れを迫られていた。嫌気が差したある日、幼馴染の従者に、幽世で駆け落ちしてくれるあやかしを探してきて欲しいと頼み込む。けれど、従者はずっとそんな姫君に片想いをしていて──
異類婚活を目指すお姫様と片思
い従者のどたばた、シリアス、平安和風ファンタジー主従もの。
一万三千字程度の短編なのでもしよろしければ。
(他サイトにも投稿済みです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 22:42:50
13030文字
会話率:53%
【のじゃロリ神様】×【ぼんやりもののけ神使】×【現代和風ファンタジー】
※カクヨムでも先行して連載中
時は現代。
自分を祀る廃神社を放り出し、適当に現世をふらついていた流浪の神•ミツルギは、ある日、自分を祀る神社が復興されたと知らされる。
ところが豊穣神であるのに、なぜか勘違いされ、「武神」として祀られていた。
そして建て直された新しい神社には、頭に大量のお札を貼られた奇妙なカラスがいて......!?
「心配するでない。わしはこの神社の神、ミツルギじゃ。そなたをとって食おうなどせぬ。安心せい」
そう言って奇妙なカラスを拾ったミツルギは、そのことがきっかけであれよあれよと面倒ごとに巻き込まれてゆく。
おまけに偉そうなお子様龍神に、ド派手な雷神まで現れて、ミツルギの波瀾万丈の神様生活が幕を開ける。
※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・神様とは一切関係ありません
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 19:51:37
50658文字
会話率:39%
――此処はかつての讃岐の国。そこに、古くから信仰の地として人々を見守って来た場所がある。
弘法大師が開いた真言密教の五大色にちなみ、青黄赤白黒の名を冠した五峰の山々。その一つ青峰山の近くでは、牛鬼と呼ばれるあやかしが人や家畜を襲い、村を
荒らしていたという。
やがて困り果てた領主が依頼した山田蔵人という弓の名手によって、牛鬼は退治されたのだった。
青峰山にある麺処あやかし屋は、いつも大勢の客で賑わう人気の讃岐うどん店だ。
ただし、客は各地から集まるあやかし達ばかり。
早くに親を失い、あやかし達に育てられた店主の遠夜は、いつの間にやら随分と卑屈な性格となっていた。
それでも、たった一人で店を切り盛りする遠夜を心配したあやかしの常連客達が思い付いたのは、「看板娘を連れて来る事」。
幽霊と呼ばれ虐げられていた心優しい村娘と、自己肯定感低めの牛鬼の倅。あやかし達によって出会った二人の恋の行く末は……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 21:30:10
129135文字
会話率:43%
彩歌市社会福祉協議会が運営するデイサービスで働く介護士の有栖川香恋は、訳あり物件で一人暮らしを始めた。
なかなかのボロアパートにも前向きに喜ぶ楽天家の香恋。
しかしその訳あり物件にいざ足を踏み入れてみれば、和室のど真ん中で、電気も点
けずにこちらへ向いて土下座して待っていた和服姿の男性。
非常に腹ペコらしいその男性は、香恋好みのイケメン貧乏神だった。
貧乏神の得意技は節約、家事、そしてマッサージ!
住めば貧乏になってしまうというデメリットはあるものの、家賃も格安のこの物件を気に入っていた香恋は、貧乏神との同居に踏み切る事に。
「あれ? あれ? 無い。財布が無い!」
「あぁ、早速出てしまいましたか。私のご利益です」
悲しそうな貧乏神の早速のご利益? にも楽天的な香恋は、この同居生活で何を失って何を得るのか。
二人の恋の結末、その後に出会う彩歌市民との個性的なエピソードは、疲れたあなたを癒してくれる……かも知れません。
※『アルファポリス』様掲載中
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-17 18:30:00
53051文字
会話率:39%
この世に未練を残して死んだ高野アンナは、幽霊となり高台で街を俯瞰していた。偶然出会ったトメ子というお婆ちゃんの家に棲み憑く事になったのだが、そこは妖(あやかし)や幽霊などが多く寄り付く幽霊屋敷だった!
悪戯好きな座敷童子に、アンナの不
思議な力を狙う狐男に、喋る白猫……。
お婆ちゃんや妖、幽霊等の悩み事を解決していくうちに、みんなの未練が次第に解けていく。
アンナも無事に成仏できるのであろうか!?
◯完結したら、ネトコン13感想タグを貼ります!◯折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 14:01:16
14500文字
会話率:37%
霊感の強い女子高生。栞(しおり)が、夢から目覚めると、煎餅屋を営む蛇目の美青年と目が合う。彼は自分のことを「ヤマタノオロチ」と名乗り、三種類の自家製煎餅を栞に食べさせた。
栞が全ての煎餅を食べ終わったとき、彼女は自分や、その周囲の過去を
知ることになる。
自身の霊感を酷く嫌っていた栞であったが、蛇神の煎餅屋で知った彼女の母親の最後の願いをキッカケに、その力の可能性を信じて見ようと決意した。その日から栞は、蛇神の煎餅屋で働くことに。
これは、蛇神のお煎餅屋さんが、様々な悪霊に憑りつかれたお客さんを、悪霊ごと神様と一緒に浄化し、癒す。そんな物語。
時々常連のあやかしや神様も遊びにやってくるとかなんとか。
●毎週『日・月・土』午後8時更新●折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-21 15:15:17
23706文字
会話率:38%
モノノケが見えることで狂人扱いされてきた少女、四辻茉莉。彼女は最愛の両親とペットを亡くし、自らも命を絶とうとしていた。そこに現れた謎のシルクハットの青年、鴨公宏。彼は茉莉の自殺を止め、あろうことか自身が経営するモノノケ専用ダンスクラブ『モ
ノノケダンスフロア』のスタッフとして彼女をスカウト!?
茉莉とモノノケ達が織り成す笑いあり涙ありの痛快ヒューマンドラマ。ラブもちょっとあったりなかったり...
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 22:59:46
13367文字
会話率:57%
「愛しい巫女姫よ。龍神の寵愛をもってして、人間として、やりなおそう」
とある龍神信仰の村。
幼いころから神社に監禁され、悲惨な目に遭いながらただ生かされてきた巫女、ひな。
人間らしい経験をなにひとつさせてもらえなかった。
挙句の
果てにひなは、三十歳になる誕生日に、巫女としてもう用済みだからと、もはや龍神をまともには信じていない村人たちに殺された。
ひなの命はそこで終わるはずだった。
だが、そうはならなかった。
若き龍神の陽が、生涯を龍神への信仰に捧げたひなを迎えに来て、自身の嫁として娶る。
村人たちに虐げられ続けてきたひなの生涯を知る陽は、超越的な龍神の力でひなを幼女のころの姿に戻し、ひなの経験できなかった人間らしさを、ひとつひとつ、心からの愛しさとともに与えてくれるという。
「甘えればいい。ひなは、俺の可愛い可愛い、小さなお嫁さまだから」
ひなは村で虐げられていた生涯のつらさに苦しめられながらも、陽のそばで人間らしさをゆっくりと取り戻し、本来のひなという人間として再出発していく。
すべては、若き龍神の寵愛のゆえ――。
※「ノベマ!」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 21:00:00
20739文字
会話率:26%
「……これが恋というものか」
絶大な力と美貌を持つ大蛇の君の初恋は、忌み子として虐げられていた少女、硯(すずり)だった。
まだ、人々が神々とあやかしに近く生きていた時代。
村にはひとり、まもり神がいた世界。
硯は双子の姉として
生まれたばかりに、忌み子とされて不遇な日々を送っていた。
対照的に、双子の妹の清(さやか)は、村の跡継ぎとして自由気ままに振る舞い、硯を見下していた。
清は、二年前に新しく現れたまもり神と婚約をしたことで、更に硯を見下すようになった。
そんなある日、硯は傷ついている小さな白い蛇を拾い、怪我を治して看病する。
蛇は、新しいまもり神の命令で忌むものとされ、村人たちはふれることも嫌がる。
しかし、おなじく忌むものとされている硯には、傷ついている蛇は放っておけなかった。
その蛇――紅瞳(べにひとみ)が、絶大な力と美貌を持つ、帝の義兄にあたる「大蛇の君」であるとも知らずに。
そして、これまで恋を知らなかった紅瞳が、硯にひと目で惚れていたことも。
紅瞳を助け、紅瞳に愛されたことが、硯のしあわせのすべてのはじまりになるとも知らずに――。
※「ノベマ!」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 21:00:00
30164文字
会話率:37%
わけあって正体を隠している少女、灯然(とうねん)。
灯然は即位したばかりの皇帝、蒼氷臥(そうひょうが)の夜警をすることになる。
氷臥は「呪われた皇帝」と噂されている。
彼の警備をする者は次々と、宮中から姿を消していくのだった。
その上、人付き合いを避ける変わり者で――。
だけれども、氷臥と灯然は心を通わせていく。
「夜は長い。話相手をしてくれないか、……灯然」
氷臥の秘密と、彼を狙う不穏な動き。
だけども。
灯然は炎の力を持つあやかし、炎狼(えんろう)の姫君。
「とても美しい雪解けだ」
彼女は持って生まれた炎の力で、氷臥を助け、愛される。
※「ノベマ!」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 11:00:00
29696文字
会話率:36%
シンフォニック・エラー。誰もが耳を抑え、口を閉ざし、震え上がる言葉だ。街角のこじんまりした料理屋で、掃除係をしている俺のところに、狐の化身が依頼にやってきた。
その依頼は、人為的に造られたあやかしたちを助けてくれというものだった……。
お暇つぶし程度にお読みくださいませ。巫女と勇気の八大地獄巡りと同時進行します。
度々、改稿、加筆修正をします。申し訳ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 10:41:49
17947文字
会話率:51%
死者を弔うために地獄を旅する巫女と、罪を犯して死んだ妹を探すために地獄マニアの勇気が一緒に旅をする。
勇気リンリンの地獄巡り。
来年の春ごろ本格連載開始ですが汗 ナイツ・オブ・ラストブリッジと同時進行していきます! 度々改稿、
加筆修正を致します汗 本当に申し訳ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-27 17:16:16
69821文字
会話率:39%
ノラは薬屋『陽だまり薬店』でエサをもらっている、ネコのあやかしだった。両親の死後『陽だまり薬店』の店主となったユキは、大店『ドン・キニーネ』のバカ息子に狙われていた。ノラはバカ息子が邪悪な人間であると見抜いていたので、快く思っていなかった。
そんな時、ユキが行き倒れの男を拾ってくる。ムサシと名乗るその男の正体は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 07:44:26
5777文字
会話率:46%
職を転々とするフリーターの藤宮あかねは、ある日、旅行で訪れた有馬温泉で、あやかし旅館「縁の坊」で大旦那を務める金狐の時景と出会う。自分が作ったスコーンをたいそう気に入った時景から、宿のパティシエになってほしいと頼まれたあかね。しつこい勧誘に
折れたあかねが向かった先には、幽世から現世へと観光に来たあやかしたちが滞在する、絢爛豪華な温泉宿があった──。
日本三古泉の一つ、神戸の有馬温泉を舞台にした現代あやかしファンタジーをお楽しみください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 19:54:29
84940文字
会話率:47%
名家の生まれである水無月あやめは、帝都でも一、二を争う格式高い九条家の次期当主との縁談話が進んでいた。だが、何でも手にするあやめを密かに妬んでいた隣家の令嬢・高羽椿によって、無実の罪を着せられてしまう。そんなピンチの中、椿にある話を持ちかけ
られたあやめは、罪を認める供述をすることになり──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 10:56:00
110907文字
会話率:50%
ゆかりちゃんは小学2年生の女の子。
シングルマザーのお母さんと二人暮らし。
お母さんはタクシーの運転手をして、生活費を得ています。
タクシードライバーは、休日や深夜に仕事することがあったり、十数時間の長時間勤務があったりと、時間が不規
則。
ゆかりちゃんと一緒に過ごす時間をなかなかとれません。
でも母親としての勤めはしっかり果たそうと、仕事でアパートにいないときも、できるだけ自分の手で作ったご飯を用意して、出勤するようにしていました…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 08:00:00
1842文字
会話率:5%
私の仕事は怪談ライターです。
そういう仕事をしていると、たまに聞かれることがあります。
「私に霊が憑いているかどうかわかりますか?」
ご本人は軽い気持ちで質問しているのでしょう……
最終更新:2025-03-13 08:00:00
973文字
会話率:13%
高校生のとき、私は自転車通学でした。
いくら寝ても寝たりない高校時代ですから、毎朝、遅刻ギリギリまで寝て、母にたたきおこされるのがいつものパターン。
ねぼけまなこで朝食をかきこみ、急いで自転車に乗ったものです。
そして学校が終わると、
部活をしていなかった私は、沈みかけた夕日に照らされながら、自転車をこいで自宅へ帰りました……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-25 08:00:00
1600文字
会話率:0%