探偵、凸守龍太郎は世捨て人のような生活を続けていた。そんな凸守の元に、小鳥遊小鳥という依頼人が訪れる。小鳥の依頼は、家を出たまま戻らない婚約者の「佐藤一郎」を探すこと。最初は断る凸守だったが、佐藤は家を出る前に「僕は神さまが設計ミスした人間
。生きていてはいけないのかもしれない」という謎の言葉を残していたことを知る。奇しくもそれは、自殺した凸守の妻、羊が言っていた言葉と同じものだった。妻がなぜ自殺したのか?その原因がわかるかもしれないとかすかな希望を抱き、依頼を引き受けることに。職場に行くなどして調査を進めていくうちに、佐藤のステータスには、ある不審な点があることに気がつく。なんと「固有の眷属は一人につき一体」という理に反し、佐藤は複数の眷属を所有しているようなのだ。どうにか佐藤を見つけ出すものの、今度は依頼人である小鳥が誘拐されてしまう。彼女を拐った犯人は高橋と名乗る男で、目的は佐藤の眷属「神威属性 大蛇」を奪うこと。佐藤を守るために奮闘する凸守だったが、高橋の眷属の前に苦戦を強いられる。結果、佐藤の命と引き換えに勝利することができたが、凸守の元には次々と「八咫烏」という組織の刺客がやって来るのだった。やがて凸守は、国家がひた隠しにしてきた「天津神計画」に巻き込まれていき、衝撃の事実を知ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 19:55:10
29211文字
会話率:24%
日本の何処かに在る町、沖牟中市。この町では日本でも数少ない炭坑と路面電車が現役で走る、未だに石炭による蒸気機関が電気や石油といったエネルギーと共存する不思議な町であった。この町の学園の新入生である女学生、櫻井姫華は、入学式の日に、同じ新入生
の美しい人を見かける。そして、その美人……三池玉姫と出会ったその日から、姫華は今まで知らなかった、この町の裏側に潜む者達との日々に巻き込まれるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 22:03:04
37285文字
会話率:31%
病気により命を落とした女子高生、黒野心。自分の愛する乙女ゲームのやられ役悪役令嬢マルニに転生したが、主人公であるヒロイン、ソルスが大好きな彼女はソルスをいじめる悪役令嬢になんかなりたくないと奮起した結果…!?
最終更新:2025-07-12 21:06:22
205456文字
会話率:34%
ウルトラマンの34話で、ハヤタ隊員が、スプーンで変身する有名シーンがある。
最終更新:2025-07-09 00:00:00
351文字
会話率:0%
竜と蛇は、干支でも争っている。
最終更新:2025-06-11 00:00:00
698文字
会話率:0%
鏡太朗は、想いを寄せる同級生さくらの姉のもみじに弟子入りし、杖術と神伝霊術の修行を開始する。
鏡太朗は、人間が魔物になったカッパ族の転校生、河童(かわわらわ)と知り合うが、かつて魔物ハンターとして危険な魔物と闘ってきたもみじは、河童(か
わわらわ)を警戒して酷いことを言って傷つけ、鏡太朗は、魔物だという理由だけで偏見を持つもみじに泣きながら抗議する。
学校では、人間と融合して進化する魔物の一族、天狗族が生徒をさらい始め、その頃、顔の半分が包帯で覆われた奇妙な教育実習生が赴任してくる。
さくらが天狗族にさらわれ、鏡太朗は雷獣のライカ、もみじとともに異空間である天狗族の隠れ里へ向かう。鏡太朗はライカと一緒に、天狗族のリーダーである大天狗と闘い、危ないところを教育実習生に助けられるが、教育実習生の正体は、魔界から来た魔物、八岐大蛇で、鏡太朗とさくらに卵を産みつけて子どもの宿主にしようと企んでいた。鏡太朗は雷の神様に導かれた術で八岐大蛇を倒すが、八岐大蛇は脱皮してさらに強くなる。
鏡太朗とは別の空間で、もみじは鴉天狗や大勢の木葉天狗を倒すが、天狗族の生き神であり、神伝霊術を遣う霊術天狗に圧倒され、かつて魔物ハンターのバディであった悪魔クロリリィを召喚して霊術天狗を倒す。
八岐大蛇に全く歯が立たない鏡太朗は、自分の中の悪霊の封印を解いて怪物に変貌し、八岐大蛇を食い尽くすが、商店街へ向かって人々を食おうとする。
ライカやさくら、河童が怪物に変貌した鏡太朗を阻止し、最後には鏡太朗自身が悪霊に食われそうになるが、さくらが護符を貼って鏡太朗の中に悪霊を封印する。
大天狗の死に涙する木葉天狗の姿を見て、その悲しみを痛いほど感じたもみじは、誰かを大切に思う気持ちに種族など関係ないと気づき、魔物への偏見を抗議した鏡太朗の言葉に共感するのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 11:20:00
85260文字
会話率:54%
「100年越しの月下美人の器の少女」 御子柴聖七歳は代々古くから伝わる陰陽師一家で一族の中でも聖は逸材だった。
しかし、十年前に大妖怪八岐大蛇に一族を惨殺され、右脚を失った聖に八岐大蛇は呪いを掛ける。
自分の命を吸い尽くす月下美人の呪
いを解く為に、十年の時を経て、十七歳になった彼女は、百鬼夜行と戦う事になる。
その先に待っているのは…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 20:36:49
19670文字
会話率:29%
ある時までの記憶を失った少年・阿曽。
彼は突然現れた少女に殺されかける。―――『鬼』である。そんな身に覚えのない理由で。
逃げきれないと諦めかけた時、阿曽を助けてくれた青年がいた。
彼は、『鬼』の証左である紅い瞳を持っていた。
中つ国と呼
ばれる地上世界、更に高天原、黄泉の国を舞台に、阿曽と仲間たちの冒険が始まる。
鬼の名を持つ温羅、地祇である八岐大蛇。そして、天津神である須佐男。
頼もしく温かな彼らと共に、堕鬼人を巡る謎と阿曽自身の謎へと迫っていく。
日本神話の登場人物たちと出逢いながら、阿曽は真っ直ぐに己の運命と対峙する!
※カクヨム掲載作品。自主企画から生まれました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 22:41:13
307621文字
会話率:51%
【死を恋う神に花束を 白百合を携える純黒なる死の天使】をスマホ向けに修正した作品です。大幅な加筆修正も加えており、少し違った作品となっております。
兵士の罪を、背負うことを定められた青年カイム。そして、最強の幼き人外である、無性別のヘルレ
イア。愛なき契りを求められ、思惑で結ばれる二人は、本当の愛を見つけられるのか。
兵士達をまとめる最高主権者、カイム・ノヴェクは、純黒の軍服まとい白百合を携える。その姿の彼を、誰もが天使と呼んだ。
死の具現、ヨルムンガンド・ヘルレイア。神話の大蛇を号して、世界最強の力を誇り、人界に災厄をもたらす死の神。
だが、この二人は生と死を違えた。
守るために殺め続ける人間。
過去の愛に不殺を誓う死神。
気紛れな糸に引き合わされた二人が、戦いの末に下す、決断とは――。
世界へ災いを喚ぶ、双生児ヨルムンガンド。人間が認知しうる究極の美を誇り、黒い髪に白い肌、その瞳は青く蛍火のように灯る。双生児は人間と愛を交わすが為に美を具えた。自身は性を持たず、番として交わった人間と、相反する性別へと自在に変化する。性別を得て幼蛇は大人になり、番となった人間の地位に寄生し、己の巣として支配下に置くのだった。そして、双生児はただ互いを殺し合う為に存在する。双子は社会に死と苦痛を蔓延させ、紛争を裏から手引きし、終わりのない災禍を招くのだった。
ヨルムンガンド・ヘルレイア――ヘルレア
王であるヘルレアは、十代半ばを迎えており、既に死期も間近に迫る。世界蛇は、番を持たなければ、十代半ばまでしか命がない。そんなおり、民間軍事会社〈ステルスハウンド〉の代表カイム・ノヴェクが、ヘルレアの番として名乗りを上げる。ヘルレアと交渉した彼なのだが、その風貌で突っぱねられてしまうのだった。番の話しは破談。だが、些細なきっかけでヘルレアと再開。今度は、舞い込んできた紛争で、双方の思惑が一致し、共闘することに。カイムの兵士は、自らを猟犬と呼んだ。猟犬の一人ジェイドは、雪深い東占領区へと、ヘルレアと協力して潜入していくのだが、猟犬達と王は仇敵。猟犬はヘルレアへ憎しみを抱いている。ただ主人であるカイムの言葉を胸にして、王と歩む道を選んだだけにしかすぎない。
王と猟犬。
相容れない二者は、苦難の道行きに希望を見い出せるのか。双生児、その相対する二王の壮絶な戦いが始まる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 12:29:00
587291文字
会話率:42%
飛騨の山中に伝わる、戸上流忍術宗家の最後の試練が訪れた。それは「共鏡(ともかがみ)の間」という、自分の姿を無限に移す合わせ鏡の遥か向こうに心理を見いだす、というものだった。佐紀は心を鎮め、数時間の瞑想の後開いた双眸に映った光景に息を飲んだ。
巨大な大蛇に、自分諸とも人々が飲み込まれようとしていたのだ。戸上流を継ぐ者は、その力を世の中を平定するために振るわねばならない。自らを鼓舞して列車に乗った若者を待っていたのは、東京という巨大な迷路だった。闇の中で佐紀は、鏡に飲まれた者を求めて彷徨うのだが ───
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 18:57:07
7345文字
会話率:25%
11歳の誕生日、アシルは未来の記憶を思い出した。
分家の生まれだが光魔法の最上位『天光』の才能をその身に秘めるアシル。だが、未来での彼は本家に売られ、『光の楔』を心臓に打たれて自由と意思を、才能を支配されてしまう。
本家の暗殺者とし
て使い潰された挙げ句、最後は命じられるままに自害して死んだ……はずだった。
だが今、過去へ戻ったアシルは決意する。
「これは復讐でもなければ報復でもない。未来の僕を縛ったお前達への――逆襲だ」
彼の前に立ち塞がるのは巨大な権力を持つ皇族、九頭大蛇【ヒュドラ】と称される九大公爵家。
世界を敵に回しても、今世は己の意思を貫き通す。
かくして、覚醒を果たした少年アシルの快進撃と逆襲がここに始まった!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-26 22:07:27
73695文字
会話率:33%
作品『黒潮の記憶 ~車窓に映る想い出たち~』は、一人の女性・奈緒子さんの半生を、自動車の変遷を通して描いた感動的な物語です。物語は、黒潮大蛇行の終息を報じる新聞記事をきっかけに始まり、特急列車の車窓を舞台に、彼女が語る「車歴」が紡がれていき
ます。結婚直後に乗ったカローラから始まり、カリーナ、シビック、スカイライン、ランドクルーザー、そしてアルファードに至るまで、車は単なる移動手段ではなく、家業や家庭、時には夢や挑戦を運んだ人生の証人として描かれます。特に桜エビ加工業という地域産業を背景に、時代の変化や経営の葛藤、夫婦の協力、母としての愛情までもが織り込まれ、読者に静かな感動を呼び起こします。最後には、再び巡る黒潮の希望とともに、次の章を予感させる余韻が残る一作です。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-23 23:05:54
6752文字
会話率:60%
古の神蛇「八岐大蛇」の伝承が残る辺境の地・神蛇村。そこでは五年に一度、新月の夜に生まれた女児を“生贄”として祠に捧げる儀式が今もなお続いていた。だが、ある年の儀式で現れたのは八岐大蛇ではなく、異形の黒龍であった。黒龍は村の掟を嘲笑い、二人の
赤子を攫い、自らの眷属として育て始める。
黒龍の血と魔力に適応した赤子たちは急速に成長し、人の姿を保ちながらも“龍の花嫁”として変貌していく。やがて彼女たちは他村へと潜入し、龍信仰を乗っ取るべく暗躍する。「調和」と「混沌」の二大勢力が衝突するなか、黒龍の巫女として覚醒した少女は、世界を蝕む“災厄の胎”となっていく。
すべては、かつて廃れた黒龍信仰を復活させ、支配の胎動を再び世界へと広げるため。
黒龍の眷属が生まれ、そして世界の均衡が崩れ始める——。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 16:07:28
35703文字
会話率:34%
新解釈十二支物語。
目が覚めた時、どういう訳か、寂しいような、嬉しいような、そんな感情が体の中を吹き抜けていった気がした。八岐大蛇であるはずのこの身に、心、というものなど、存在しないはずなのに。
今宵、年明けとともに、蛇は辰から十二
支の仕事を引き継ぐ。
他サイト…pixiv、エブリスタでも読めます。
2013年に他サイトにあげていたものを、サイト閉鎖に伴い再編成したものを含みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 22:24:00
7999文字
会話率:35%
ベルナルド家の令嬢、アリッサは馬車で移動中、盗賊に襲われ記憶を失い森の中をさまよっていた。
森を支配している魔法使いのレン・ウォーカーに救われふたりは生活を共にする。
しかしある日アリッサが重い病にかかってしまう。
彼女を救う方法は大蛇の生
き血を飲むこと。
だがそれと引き換えにレンは「大事なもの」を失うことになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 20:23:33
452484文字
会話率:27%
「……これが恋というものか」
絶大な力と美貌を持つ大蛇の君の初恋は、忌み子として虐げられていた少女、硯(すずり)だった。
まだ、人々が神々とあやかしに近く生きていた時代。
村にはひとり、まもり神がいた世界。
硯は双子の姉として
生まれたばかりに、忌み子とされて不遇な日々を送っていた。
対照的に、双子の妹の清(さやか)は、村の跡継ぎとして自由気ままに振る舞い、硯を見下していた。
清は、二年前に新しく現れたまもり神と婚約をしたことで、更に硯を見下すようになった。
そんなある日、硯は傷ついている小さな白い蛇を拾い、怪我を治して看病する。
蛇は、新しいまもり神の命令で忌むものとされ、村人たちはふれることも嫌がる。
しかし、おなじく忌むものとされている硯には、傷ついている蛇は放っておけなかった。
その蛇――紅瞳(べにひとみ)が、絶大な力と美貌を持つ、帝の義兄にあたる「大蛇の君」であるとも知らずに。
そして、これまで恋を知らなかった紅瞳が、硯にひと目で惚れていたことも。
紅瞳を助け、紅瞳に愛されたことが、硯のしあわせのすべてのはじまりになるとも知らずに――。
※「ノベマ!」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 21:00:00
30164文字
会話率:37%
母親が亡くなって8年と言う月日が流れた。≪朝霧家≫の娘・麗奈。彼女は夜には怨霊退治、昼は学生として過ごす。
厳しくも母が亡くなった事で仕事以外の会話をしなくなった父の誠一、時々家に遊びに来る祖父の武彦、浄化師であり部下でもあり兄にも近い
存在の裕二。
母が亡くなってからも支えられてきて、迎えるのは高校の卒業式。
その日を境に彼女達の状況が一変する。
式が終わった時に感じた気から厄災として封印されていた大蛇の復活。それに親友のゆきが巻き込まれる。
麗奈は大蛇を封印と言う形ではなく完全に排除し満身創痍の中で彼女達2人は異世界へと転移してしまった。
「ここはラーグルング国の王の間だよ。お姉さん達、何処から来てどうやって入ったの?」
その中で助けてくれたのは最年少の騎士、リーグ。
魔法と剣の世界で陰陽師としてその力を使い、保護してくれた国で暮らしていく。自分に大事な物が見付かっていく中で、彼女達の選択した道は――。
※最新話投稿しながら、序盤の方を改訂していきます。
☆印:改訂済み折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 23:47:11
1929986文字
会話率:41%
異世界に転生した少女ユリネは、チート級のステータスを手に入れて、女神の頼みである蛇神の魂を解放します。
この蛇神の魂の一部と一体化した魔剣が大蛇へと姿を変え、この大蛇と共に少女は旅に出ます。
最終更新:2025-04-11 20:33:18
25094文字
会話率:43%
僕は新木勇人18歳。
現在実家暮らしのフリーター。
趣味はこれと言ってない。
ごく普通の日常。
繰り返しの毎日。
不満はないが満足もしない人生。
そんな僕が突然の成り行きのようなもので神様になることになった。
最終更新:2025-02-06 02:30:51
122402文字
会話率:86%
転生したら、大蛇となって洞窟でも生まれてました。これからどうするの?主人公ちゃん!
最終更新:2025-02-02 07:15:47
44270文字
会話率:28%
この地域は七年に一度上流にある沼に棲む大蛇が暴れることになり、大きな水害に見舞われる。それを鎮めるためには娘を一人、大蛇の生け贄に差し出さねばならない。
今までは事故や病気で親を亡くした娘が選ばれてきたが、今回は適当な者がいなかった。
そんな中、この地域の治める豪族の娘榛名姫が自ら生け贄に名乗り出たのである。
と言うことになってはいるが、実は豪族の当主とその後妻、そして、その子どもたちが先妻の娘である榛名姫を疎んじて、自ら名乗り出たことにして、生け贄に決めたということはこの地域の者たちであれば誰もが知る公然の秘密であった。
それを知るこの地の民たちは姫を待つであろう過酷な運命を思い、憐れんだ。
しかし、榛名姫は単なる悲劇のヒロインになるつもりは全くなかったのである。
ありま氷炎様主催「第十回春節企画」参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-29 00:00:00
2428文字
会話率:37%
八岐大蛇(やまたのおろち)信仰と製鉄・鍛冶の里『八畑村(やはたむら)』では八つの家が管理するたたら場で神代より鉄を鍛え続けてきた。その八家(はちけ)には神器と神通力が伝承され長きに渡りこの地を妖(あやかし)から守り続けている。
そんな
八畑村に事件が起きる。なんと八家筆頭当主が病に倒れ幼い一人娘が家督を譲り受けることとなった。その娘『八早月(やよい)』は当時わずか八歳、しかし周囲の不安と心配を意に介さず、彼女は歴代最高の巫(かんなぎ)と称された。
それから四年、十二歳の少女となった八早月は村の分校を卒業し街にある中学校へと入学した。初めて村を出た八早月は、今までと異なる生活環境に触れ様々な経験をすることになる。それは初めての出会い、友情、出来事、そして初めての――
この物語は、稀有な幼少期を過ごした少女による初めてづくしの体験談―― そんな彼女を取り巻く人々や環境、学園や社会生活における時の移ろいをそっと覗いてみてみませんか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-27 05:00:00
991948文字
会話率:33%
日本のどこか、おそらく本州の北側に『八岐大蛇』を信仰する限界集落『八畑村』があるという。その村には妖と戦い一族を率いる少女がいた。少女は成長しながら結婚や出産も経験し、やがて大人の女性となっていった。
少女だった頃はいつも一緒で、多く
の時間を共に過ごしてきた友人知人たちとの関係性も昔のままではなく、皆それぞれが大人として社会の中で生きている。それはごく当たり前で自然なことである。
そんな生活がウン十数年続いていたある日、大分歳を召したかつての少女たちが再開する機会がやって来た。連絡を取り合ううちに気の許せる関係であることに変わりはないと感じた少女たちは、過去を思い出し振り返りながら一堂に会することを楽しみに準備を進める。
これは少女たちがたどり着く一つの可能性、『もしも』の物語。
※『限界集落で暮らす女子中学生のお仕事はどうやらあやかし退治らしいのです』外伝となります。本編の登場人物や出来事を振り返る内容だとご承知おきください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-21 00:00:00
10858文字
会話率:65%