奈良時代初期、希望も誇りもない底辺の若者たちの運命が、一人の国守との出会いによって大きく変わる。恋と青春と陰謀の万葉ストーリー。
下総国葛飾郡(千葉県市川市)。若き志高い国守・高向(たかむくの)大足(おおたり)が赴任してきた。下総国は前
国守と葛飾郡司の圧政で貧困と労役に苦しんでおり、賤民である木葉と龍麻呂ら兄弟姉妹、そして仲間の綾苅(馬の扱いが得意で女たらし)、真熊(すぐに力に訴える)、光藍(私度僧)たちが圧政を訴えようと国守交代の時を狙って飛び出した。大足は彼らを許し、新国守の志に触発された木葉は文字すら読めないにもかかわらず無謀にも女医になりたいと言い出す。大足が木葉の教育係に指定したのは、郡司の甥で地位と名誉を求める高慢な医学生の勝(すぐる)だった。
牧や軍団や鍛冶工房でそれぞれの道を歩み出した下総国の若者たち。しかし、奇妙な出来事が続けて起こり、その裏には前国守の影が見え隠れすることがわかる。他方、木葉に厳しく接する勝と、木葉を口説こうとする綾苅は対立するが、勝は従兄である郡司の息子・徳麻呂から前国守と共に天皇家への謀反をたくらんでおり、毒薬を作るよう頼まれてしまう。医学への情熱を燃やす木葉に次第に惹かれた勝は、一族を裏切りその野望を国守に明かす。そのうちに、下総国では偽の疫病や倉庫の火災や軍団の不服従など不穏な動きが出始める。郡司を追い詰めつつある中、木葉が彼女を妾にしようとする徳麻呂によって呪いをかけられ意識を失ってしまう。綾苅を木葉の側に残し、勝は徳麻呂と剣を交え、倒れる。目覚めた木葉は勝の元へ急ぎ、愛を告白する。葛飾郡の伝説の乙女の助けで、瀕死の勝は一命を取り留め、仲間たちの活躍で謀反の証拠も押さえられた。
数年後、大足の推薦で平城京で研修することになった木葉と勝は、それぞれ女医と女医博士に任じられ、故郷の下総国へ帰還するのだった。
※pixivに重複投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-27 11:35:39
322677文字
会話率:46%
公家×サッカー!
現代にタイムスリップしていた平安時代の貴族、難波頼輔。実は彼は、蹴鞠の名手だった。現代を舞台に繰り広げられる美少女(?)による理不尽な仕打ちと、熱いサッカーの物語。蹴鞠のテクニックは運命のゴールを決めるのか? 公家がサッカ
ーと出会ったとき、何かが起る。
「いや、何も起らないでおじゃるよ」
サムライジャパンならぬ、公家ジャパン、ここに誕生!!
【登場人物一覧】
・難波頼輔(ばんば・よりすけ):主人公。白塗りの顔に鳥帽子。公家。
・難波咲(なんば・さき):暴力系ヒロイン。いわゆるツヨイン。
・難波翔香(なんば・しょうか):咲の母。ボス。公家も逆らえない。
・青空翼(あおぞら・つばさ):蓮峰高校サッカー部の主将。頭がちょっとおかしい。
・狂武士渚(くるぶし・なぎさ):蓮峰高校サッカー部員。ツンツン系男の娘。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-05 04:49:52
36004文字
会話率:54%
水麻呂、通称ミズチさまは、坂之上家、つまりは万葉の歌人
大伴家の一族の末裔、はる子の氏神で、水をつかさどることから
ミズチさまと呼ばれていた。
ミズチさまは、はる子の生まれたときから纏わり憑くイヤな臭いに反応し
それとなく警戒していた。
は
る子が年頃になると
その兆候が著しくあらわれ、はる子の生命をおびやかすまでになってきた。
ミズチさまは死んだはる子の祖父から授かった『例の物』を手に
はる子を守護する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-26 10:06:19
2337文字
会話率:50%
他のサイトにも掲載しております。
地球とは遠く離れた惑星の、
一人の姫と一人の青年のハナシ。
最終更新:2013-05-11 22:06:48
1236文字
会話率:2%
平城宮跡に立って春日山にのぼる満月を眺めていたぼく。突然、なにかの穴に吸い込まれてしまった。
三回に分けてお届けします。
他サイトにも重複投稿しています。
最終更新:2012-09-21 22:00:00
9174文字
会話率:48%
異世界平安絵巻。主人公、加賀美は大納言の六の姫として生まれるが、母の身分が低い為、神官の元に預けられ、父と大納言が他界した後、巫女となる。加賀美は他人にはない能力を、持っていた。加賀美をいつも守ってくれる、渡り、従兄の継俊と共に、呪術師の真
部人麻呂に立ち向かう。ちょうどその頃、都では月の姫という得体のしれない姫に、貴族の男君が求婚しては、無理難題を押し付けられ、臥せる者まで出ていた。町の衆では、土塀修理の九、屍運びの蓮などに出会う。加賀美と渡り、継俊の三人の心の動き、触れそうで触れない微妙な関係。蓮の初恋のような、でも、まだ恋までいかない感情。登場人物の心が、事件と共に動く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-03 19:04:22
66336文字
会話率:38%
これは昔友人とのチャットより書き殴ったオリジナル戦隊っぽい駄文です。
キャラ名はやる夫系キャラより割り振っています。
一部アニメ・漫画・特撮等から小ネタを入れて?たりします。
最終更新:2011-10-17 05:13:29
2700文字
会話率:68%
飛鳥寺の建立のために工房で働く若い飛騨の匠平麻呂は、ペルシャから渡来した師の娘、マニファラに心惹かれていた。ある日、工房に来たマニファラと友達になる約束を交わしてから、彼の心は彼女に翻弄されていく。
最終更新:2011-04-10 17:21:22
6700文字
会話率:33%
今を遡る事1000年の昔、倭国が藤原氏の支配下に置かれていた頃、
京都の平安京に国の重役を務める大臣がいた。
その名は大根麻呂という。
この男、重役を務める割には怠け者。
しかし、彼が織り成す仕事の質はとても高く評価されている。
我々と
変わらない気持ちで、「嫌だ」「眠い」「疲れた」と嘆きながらも、
大根麻呂は国を動かす力を持っているのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-10 17:50:31
5421文字
会話率:27%
さてと、どの時代にも「天然」という最強の、「秀才」にも勝る種族が
存在する。貴族が謳歌したこの平安の世にも。
平安京に暮らす男の名は大根麻呂。天然な男である。
まあ、天然とはいえども、本人は「⑨」だと言うのだが。
最終更新:2009-10-30 22:47:47
202文字
会話率:0%
天使と悪魔が戦争を繰り広げていた遠い昔、魔軍に新しい『兵器』である少年の悪魔が生まれて…
最終更新:2010-01-01 21:32:07
5299文字
会話率:30%
嵯峨天皇の絶大な信頼を得て若くして権力を掴んだ冬嗣(ふゆつぐ)は、勢力を伸ばそうとたくらむ葛野麻呂(かどのまろ)や緒嗣(おつぐ)といったライバルと宮中で冬嗣と対立する中、他者の上に冷酷な存在として君臨する。だが、権力を掴んだ冬嗣の前に立ち
はだかっていたのは日本史上最悪と言われる飢饉だった。その上、以前より続いてきた出挙を軸とする経済はバブル崩壊を迎えて破産者が相次ぎ、日本全国で失業者と餓死者が続出して税収がなくなり、田畑は捨てられ、都には生活を失った人があふれるようになった。冬嗣は貧困を無くそうと借金の税率を引き下げ、生活に困った国民にコメを分配するも貧困はかえって悪化する。
飢饉は国境の外でも発生し、東北地方の蝦夷が日本人の集落への侵略を開始。頼りとする勇将坂上田村麻呂も病に倒れて命を落とし、侵略を跳ね返すための負担が国庫を悪化させる。戦乱は国内の日本人と蝦夷との民族対立も呼び、各地で扮装が勃発する。それでも、苦しみながらも日本軍は蝦夷を追い詰め、三八年間続いてきた蝦夷との戦いを、本州統一という最高の形で終えることとなった。
しかし、平和は訪れなかった。本州統一直後に海の向こうから新羅が襲来する。対馬は蹂躙され九州に軍勢が押し寄せるが、国家をかけた戦いは日本の完勝に終わり、新羅軍は無条件降伏した。戦勝も状況の改善にはつながらず、一方で、財政危機は役人と貴族の腐敗を招いた。国庫からはコメが尽き、金銭に経済の主軸を移させるがそれがかえって大インフレを巻き起こす結果となる。持つ者と持たざる者との格差が拡大し、貧困はいっそう悪化して国に救いを求める人が増えるが、冬嗣にはその全てに応えることはできなかった。冬嗣に頼れなくなった国民は国の力を借りず生きていこうとする。地方は次第に独自の権力を持ち、後の武士の誕生のきっかけとなった。
自然災害で日本各地は壊滅的なダメージを毎年のように受け続ける。嵯峨天皇はただ一度を除いて好景気を経験することのないまま責任をとって退位し、本人は拒絶するも弟の淳和天皇が即位した。冬嗣は人臣の最高位である左大臣へと上り詰め二人の息子を貴族としてデビューさせるが、淳和天皇は平城上皇と薬子の起こした反乱の関係者を赦すという名目で、冬嗣の権力のきっかけとなった反乱鎮圧と首謀者の殺害の出来事を批判した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-12-06 11:57:57
99478文字
会話率:9%
新聞記者の桜井智也は会社に出勤したある日の朝、会社から突然の辞令を言い渡される。それは自分の地元への単身赴任であった。そして、東京に結婚を考えていた彼女の麻衣子を残し離れてしまう。二人は出発日前日にお互いの気持ちを確認して、智也は赴任先の風
下村に行ってしまうのだが・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-09-13 01:57:35
18281文字
会話率:64%
白川孝(しろかわたかし)は27歳のフリーターで就職活動中である。ネットカフェで求人を探すがある女性からあやしいメールが届く。そして、その女性と会うのだが・・・。
最終更新:2009-09-13 01:20:14
184289文字
会話率:63%
被害者のノンフィクション作家・立木源幽の関係する出版社訪問の為に東京を訪れた大分県警の棚橋刑事は私立探偵の大和太郎とともに殺害方法を推理する。そして、真犯人の存在が浮かび上がる。国東半島の古代遺跡をめぐる物語へと展開していく。
最終更新:2009-07-18 12:17:41
32610文字
会話率:16%
白く靄のかかった、夢のような世界。「鬼さんコチラ、手の鳴る方へ…。」小さく響くわらべ唄に、少女歩美は導かれていく―。☆☆イラスト小説企画、小説風景12選「10月」参加作品☆☆
最終更新:2008-10-07 19:44:12
2268文字
会話率:9%
世界に三人どころか十人はいそうな平凡男子学生、柚木(ゆずき)は、絶世の美女―と見せかけた女装男子、優希(ゆうき)とほのぼの学園ライフを送っていた。しかしそこに強烈ゴスロリ娘、雪(ゆき)が割り込んできて―。普通の男1:女2では済まされない、ど
こかズレたラブコメディーがここに誕生!さてさてどうなることやら…。*BLではございません。あくまでコメディです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-07-01 22:26:30
19531文字
会話率:18%
過去に罪を犯してしまった犯罪者紅嬉はとある人物によって学園へと連れて行かれる。しかしその学園は国家機密事業のカモフラージュにすぎなくて・・・特進クラスの奇人変人たちの送る、シリアスあり笑いあり涙なしのブラックシリアスコメディー!*しばらくお
休みさせていただきます^^;折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-04-01 23:12:45
6454文字
会話率:28%
金の布に横たわる、ひどく精巧な人形。言葉にならない想いを胸に、絵美亜は今日も、美術館を訪れる──☆★☆イラスト小説企画『小説風景12選』〈9月〉参加作。乙麻呂先生のイラストを元にした物語です☆★☆
最終更新:2008-08-13 16:18:54
3201文字
会話率:16%
夢を見る。絢爛な着物をまとった女の夢。彼女はあたしを見つめ、そうして告げるのだ……──☆★☆乙麻呂先生のイラストを元にした物語です☆★☆
最終更新:2008-07-19 01:36:43
3167文字
会話率:23%
今は昔。右大将歌舞戸蒸麻呂というお公家様がいらっしゃいましたとさ。(もちろんフィクションです)
最終更新:2008-07-23 23:05:11
533文字
会話率:74%
第四天魔王の娘、鈴鹿御前は坂上田村麻呂に恋をしました。しかし、田村麻呂は人間。鈴鹿御前は鬼女。決して結ばれる筈がありませんでした。何れは自分も殺されると分かっていながら、鈴鹿御前は愛しい気持ちを抑え切れませんでした。妖しと人間の哀しい物語。
最終更新:2008-01-05 23:47:14
3015文字
会話率:33%
咲姫は親友の憂と同じ南高に通う女子高生。見た目はギャルと変わりなくても心は純粋そのもの。たらしは頑固お断り。一見クールで冷たそうに見えても、人情に熱く、困ってる子をほっとけない。決して顔には出さないが、人には言えない悲しくつらい過去をもって
いる。人に捨てられ、傷つけられて、それでも人の優しさに触れて涙を流す。誰もが経験したことのある裏切りや、信頼を元にした恋愛ストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2005-07-07 13:16:26
14566文字
会話率:29%