時には真実を知らないほうが幸せなこともある。フェアリーリングから始まった世界の混乱を終わらせるため、私たちはドラゴンを倒して、平和な元の世界を取り戻すはずだった。十年間、そう教えられ続けてきた。でも、本当は違っていた。倒さなければいけない
ものは、人類を崖っぷちに追い詰めていたのは、本当は他にあった。坂井美春は真実を知ることになったが、今まで以上に無力なことにかわりはなかった。それなら最期の瞬間までなにも知らずに生きていたほうが幸せだったかもしれない。
だがこの世界のすべてが私たちを見捨ててはいないようにも思えた。私たちが最期を迎えないように、この世界では不可思議な事象が起きている。さらに英雄にはとても見えない一人の女性が、人々に影響を及ぼし続けている。その女性はフェアリーリングの最初の犠牲者となったサラ・ケイの姉であるセリア・ケイであった。そう考えるとセリア・ケイの行動は行方不明となった妹の霊によって守られているのかもしれない。
実はそのことが最も重要だったのかもしれない。小さな女の子であったサラ・ケイが、もしも願いを託さなければならなかったとしたら、見ず知らずの英雄よりも、自分にとって最も身近な人に託すのではないだろうか?
フェアリーリングで坂井美春がこの世界のさらなる真実に接した時、セリア・ケイは妹の霊を身近に感じるとともに、時が満ちようとしていた。それは世界の混乱が収拾に向かう反面、妹との永遠の別れでもあった。
本作品はフィクションであり、実在する、人物・地名・団体とは一切関係ありません。また、世界観設定、時代考証、生物考証、軍事考証などは正確ではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-18 06:00:00
452377文字
会話率:39%
信頼するということ。それは簡単なことだと思っていた。でも、とても身近な人ですら信頼に価しなかった。それでも俺は前を向かねばならない。前を向かねば、心が折れてしまうとそう感じたから……。地獄でまた会おう、親友。
最終更新:2018-03-19 10:52:05
7827文字
会話率:53%
『そうして私は、いまもオムレツの亡霊と共にここにいる。』
通夜帰りの友人は、半年前に恋人を亡くした私を心配してアパートに立ちよる。
冬の寒さに凍えた友人は横柄にもてなしを要求し、私は湯気たつ黄色いオムレツを差しだした。
しかし友人は味付け
に文句をつけながら、長い愚痴を始める。
愚痴の中で語られる亡くなった人の奇妙な気配。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-05 06:55:48
6079文字
会話率:22%
自殺を希望した少女達が殺された事件にゾッとした。
だって私も中高生の頃に「死にたい」と願って居たから。
今思えば、「死にたい」じゃなくて「一番愛して」「心配して」「苦しいよ」「助けて」って言葉の要約のようなものだった。
「死にたい」と願って
自殺方法を考えては、痛いのは嫌とか、迷惑をかけたくないとか、葬式代が…とか沢山の理由をつけては行動に移す勇気のなかった自分の臆病さを私は今称賛している。
そして、本来的、彼女達もそうなるんじゃなかったのだろうかと思っている。
今は闇の中でも、10年後には「死にたい」って思ってしまう自分ごと愛せるようになっていたのでは…と。
もし私があと10年遅く、都心で生まれていたら、あの中に私の名前が刻まれていたかもしれないと思うと他人事に思えなくて心が張り裂けそうになる。
彼女達の事は知らないが、彼女達の中にはきちんと愛されている子達が居ると思う。
優しすぎて、身近な人に「助けて」って言えない弱さにつけこんだ最悪の事件だ。
そんな優しい我が子を愛情が伝わりづらい時期に上手く伝えられなかったために奪われるなんて、こんなのありかよって思わずにはいられない。
今は闇の中でも10年後、20年後に待っていただろう彼女達の輝かしい未来と愛情を上手く伝えられなかった遺族のやるせなさを思うと泣きそうになる。
本編と個人的には関係があるけど、無関係にしか見えないかもしれません。
それでも言いたかった。
不適切だと思われた場合、あらすじは削除します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-05 12:02:42
2205文字
会話率:1%
小さい頃に親をなくし親戚に引き取られるが、親戚からは虐待され学校ではいじめられていた主人公。
親戚の生活費のために、強制的にアルバイト。
学校での成績は学校内1位の天才。
そんな人生に疲れていた主人公は、ある女の子が車に轢かれそうになってい
るところを見てしまい
反射的に体が動き女の子を庇い死んでしまう。
そんな主人公の最後の願いが、
もし生まれ変われるなら、愛される子になりたい。
その願いを神が聞き入れ、乙女ゲーム風の異世界へ転生する。
そこは、魔法や魔獣がいる世界だった。
吸血鬼の美少女に転生した主人公は、転生前の記憶と知識を生かして身近な人の役に立ち、みんな主人公を好きになっていく(ハーレム)
だが、主人公は自分が愛されるなんてありえないと思っている。
これは、そんな主人公の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-24 21:56:59
3944文字
会話率:48%
俺祐介はループという超能力が使える。
いつも使える訳ではない。
身近な人が危険に合うそのようなときに発動する。
この能力を使って死ぬはずだった人を助け出せるのか?
最終更新:2017-09-06 18:30:40
908文字
会話率:28%
これは、どこにでもいるバカな女の、恋愛日記。
身近な人には教えられないことを、見ず知らずのあなたに聞いてほしい。
最終更新:2017-09-04 23:31:44
1387文字
会話率:34%
※注意
この作品は、サイトで連載している作品です。
この作品の続編との関係上、内容はシリアス傾向、バッドエンド指向となっています。
過度な表現は避けていますが流血描写が所々あるため、十五歳未満の方、苦手な方はご注意ください。
【あらすじ】
妖精と人間との戦争終結してから、十七年。
両者の仲は修復可能にまで至っているのだが、それを助長しているのが、それまで存在しなかった魔物と、それを統括する魔王という存在だった。
人間と妖精の混血児として生まれたルアスは、妖精の住む町の片隅で、迫害されつつも、姉と幼馴染と共に幸せな日々を送っていた。
けれどある日、魔王討伐を望む不思議な存在と出会う。
この巡り合わせが新たな出会いを生み、ルアスの意思とは関係なく戦いに巻き込まれていく。
魔法を一切使えないというのに、忌み嫌われた炎を扱えることが、それを助長していた。
それは同時に身近な人々の運命さえ、左右していくことになる。
これは様々な思惑が交錯する、語られることのなかった物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-03 13:00:00
544323文字
会話率:28%
男性の気持ちを持っている養護教諭麻里子。
身近な人間のみに打ち明け、秘密にしてきたのだが、ある日カウンセリングにやってきた女子生徒三樹に見透かされる。
「愛してる」
女の外見、男の心。
そんな自分に日常的に愛を呟いてくる彼女に、麻里子は
________折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-09 03:51:46
569文字
会話率:34%
短編10000文字以内です。
第3弾になります。
第1弾は短編1万文字で人を泣かすことが出来るか?を考えて書きました。
それが霊安室の誕生日です。
第2弾、僕に包丁で刺される為に生まれてきたうさぎのぬいぐるみ、君は僕に買われて幸
せですか?
はリアリティを追求しながらチャー丸ワールドで書いてみました。
第3弾の今回は、
先を読ませないように、深夜ドラマチックにと、頭で構想を、練り考えて書きました。日々勉強です。
そんなにタイトルに比べたら内容は重くないと思います。
しかしながら私チャー丸こういう執筆系に特化したクリエイターになります。
なので、こんな作品になります。
次回は明るい物を書いてみようと思います。あまり得意ではないですが。
今回の作品はこういうことをすると、こうなってしまいますよという短編のフィクションのお話になります。
これでもエンディングはかなりマシな方です。
実際は、後悔してもしきれない人はたくさんいると思います。
結婚し、妻を貰ったなら、その妻の為に死んでも悔いは無し!
そう思う方もたくさんいるでしょう。
そうでなかった主人公が取った行動の結末はこうなりますを書いてみた短編です。
悲しい嘘は人を傷つけます。
愛してないのに愛してるも同じです。
そんな身近な大事な人の大切さに気がついてくれるような物を書きたいなと思い今回は書きました。
皆様も身近な人は大切に。
その方はあなたが想う以上にあなたを大切に思ってくれているかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-26 20:44:37
9549文字
会話率:14%
復讐に燃えていたハクは、身近な人物の裏切りによりあっけなく死亡。
よく分からないまま異世界に転生したハクはフィーネと名乗る少女と出会いあたしの騎士になってほしい、と頼まれる。
最初は断るハクだったが、フィーネの一つだけ願いを叶える、と言
う条件につられ騎士になることを決意するが...。
日曜日には必ず更新します。それ以外も不定期に更新します。感想、ブックマークよろしくお願いします!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-18 21:18:20
8231文字
会話率:50%
作者が身近な人を亡くした時に、浮かんだ気持ち。
生まれて亡くなるまでの人生がこうであって欲しいと思う気持ちを書いた。
最終更新:2017-06-07 08:14:48
530文字
会話率:0%
楽しさが1ミリもない小説となりました
主人公が日常的に自分の心の闇に捕らわれてしまいもがいているようなお話です
共感は得られないような小説かもしれません
しかし普段笑顔を見せている自分の身近な人の中にも、このように苦しんでいる人がいるかもし
れないと思って頂けると嬉しいです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-23 10:04:25
2359文字
会話率:0%
2009年某日、その日榊原探偵事務所にもたらされた依頼は、何と「団員不足に陥った劇団の劇を成功させるために誰でもいいから役者を集めてほしい」というもの。主役だけはすでに本職の役者に依頼がなされていたが、当然榊原たちにその筋のつながりがある
わけもなく、やむなく自分たちの身近な人間に協力してくれるよう声をかけて無理やり役者を寄せ集める事になる。ところが、本番当日に主役を演じるはずだった俳優が自宅で殺害。しかもその殺害犯・浜島響はとある偶然から自分の殺した主役の俳優と間違われて劇場に連れて来られてしまい、かくして正体を隠す事に必死な殺人犯が主役の、榊原たちが集めた寄せ集め劇団による、前代未聞の「剣と魔法の物語劇」が幕を上げる事になってしまう……! 果たして、この状況で榊原たちは劇を成功させる事ができるのか! そして、自分の正体を隠す事に必死な殺人犯の正体を暴く事ができるのかっ! 榊原シリーズとしては珍しい外伝的異色小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-04 00:11:32
32918文字
会話率:62%
時折ブクマから作品が消えます。最近また一つ…いや…一つの作品の第1部と第2部が一度に消えました…長編で気に入っていて、第2部がこれからって時だっただけに残念でなりません。そんな気持ちを綴ってみました。自分は基本読み専です。ブクマから作品が消
えた事を話して共感してくれる身近な人が居ないので、ここでその気持ちを晒してみようと思いました…「その小説、アレじゃね?」と思われた方がいらしたら、作家さんの名前かURLをこっそり教えて頂けると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-20 21:30:01
458文字
会話率:0%
スラム街の孤児少女ファースト
商人の息子 セカンド・ブライアン
ラクティアス王国第13王子 サード・マルクス・ラックウェル
会ったこともない3人はお互いのことを誰よりも理解していた。
「だって全部俺だもの」
記憶、人格、感情そういっ
たものが三人の間では生まれつき共有されていた。
昔はそれが普通だと思いその事を身近な人たちに話したこともあったが、病院に連れていかれたり、笑われたりした。
今はもう分かっている。これはおそらく俺にしかない能力、普通はありえない能力だ。
ならば利用するしかないでしょ!
スラム街で魔術を!王子に冒険を!商人に権力を!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-31 16:00:00
2160文字
会話率:32%
自殺しようと考えているひと、考えたことのあるひとへ。
今、思うことを。
※カクヨムにも掲載しています。
(あとがきに書いたことを以下にも載せておきます。およみ下さった上でお進みください。)
ご感想の中で、「ただ闇雲に『死ぬな』と言ってい
る」「命令された」と誤解をなさったかたがあるようなので、補足をしておこうと思います。
そのようなことを「命令」できる人などいません。
作中にも、「そんな権利はない」とも書かせていただいております。
ですから、これは、ただ身近な人に勝手に逝かれてしまったことのある人間の、ただの「お願い」であり、「叫び」です。
それを受け取ってくださる方が、もしも、ひとりでもおられれば、との思いから書いたものです。
いま現在、それぞれのお立場で、非常につらい状況にある方々のお気持ちを無にするつもりも、いっさいありません。
ご理解のほど、どうぞよろしくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-24 17:37:27
810文字
会話率:0%
物語の舞台は2200年 日本
パソコンやスマホが現代よりも進化し、人間たちはそれに頼りっきりの生活をおくっていた。
そして世界初の、コンピューターだけの会社が誕生する。
会社名は【Soft】
便利なアプリを作成し、販売、その売上をまた新
たなアプリ開発に使うとゆうとても優れた会社であった。
ただ、あの二日間を除いて・・・
Softは月に2回、日本全国16歳~60歳の人間の【IQ順位】を
ネット掲示板に発表する。
順位は各都道府県で別々に発表され、その順位で最下位になると
その人間はなぜか消息不明になってしまう。
Softはそれを「罰」といい、人々もそれを受け入れて生活している。
人間が機械に支配されているようなそんな世界を
高校1年生の主人公 「神野 翔」はひどく嫌っていた。
「機械よりも賢く、速く、正確に」
そんな考えをして生きていると、いつの間にか人間たち、
つまりは友達、先生、家族、そんな身近な人たちとの差が広がり
気付けば「天才」と呼ばれるようになっていた。
そんな天才高校生の戦いが今始まろうとしている・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-09 23:49:42
1238文字
会話率:13%
身近な人が死んだ時に、思うこと。
最終更新:2016-08-22 14:32:42
290文字
会話率:27%
「だーれだ?」の声と共に後ろから両目を塞がれ、知っている身近な人の名前を云うと、刺殺され、何も云えなかったり、でたらめな名前を云うと絞殺されるという噂が、スマホのネット上で広がった。
最終更新:2016-08-13 20:00:00
7488文字
会話率:19%