目覚めた場所は、完璧に設計された“物語”の世界。
記憶を失い、自分の名前さえも思い出せない主人公は、自分がただの駒であることを告げられる。
繰り返される物語の中で、選択を誤れば記憶は消え、代償を払わなければならない。
だが、彼はその檻の中
で「勇者」と「魔王」という永遠の対立構造に巻き込まれながらも、真実の意味と自由を求めて戦いを始める。
これは、操られる存在から、物語を動かす者へと変わっていく男の、終わりなき戦いと成長の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 17:00:00
8231文字
会話率:26%
宇宙の中心にそびえているのか浮かんでいるのか世界で最も巨大で強大な会社、宇宙創造株式会社。
元々シルアスクとブザエラストは星や銀河同士の交通機関を整える宇宙交通課に所属していた。
毎日上に下に右へ左へ暴走しかしな
い自動車に乗って交通機関を整えていた2人だったが、ある日新しい惑星を設計・デザインする惑星開発課に突如移動することになった。
2人は担当することになった星をどのような星にするべきか悩んだすえ、様々な星を見て回ることにしたのだった。
その道のりで誰かが生きた証を見つけていく
* * * * * * * * * * * * *
初めて文章を書いています。
続けていきたいですが、試行錯誤しながらなのでゆっくり自分のペースで進めていきます。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-05 10:16:20
13507文字
会話率:45%
西暦2095年。量子AI《ライフグリッド》によって最適化された社会設計連合は、人間の寿命・職業・死さえも演算し管理していた。だが、その根幹を揺るがす理論──“予測不能性の保存”を提唱した博士・篠田誠二は、亡命後に消息を絶ったとされていた。
ある日、帝州連邦の通信ログから、博士の生存を示す微弱なデータが検出される。奪還命令を受けたのは、存在を記録されない特殊部隊《スノーブレイク》と《オブリビオン》。限られた攪乱時間は300秒。任務は「救出」だが、必要ならば「抹消」も許可されていた。
AIに支配された秩序の中で、“自由意思”は誤差なのか。冷静な指揮官・白川雪は、無音の戦場で問いに向き合う。
これは、最適化されなかった者たちの、静かで熾烈な戦いの記録。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-05 08:28:01
36559文字
会話率:34%
MMTは、「制度」と「感情」、「財政」と「倫理」、「貨幣」と「関係性」を再びつなぎ直す21世紀的社会設計理論である。
最終更新:2025-05-31 21:40:57
11851文字
会話率:6%
「バグっていたのは、世界そのものだった──」
発売から3年を経てもなお熱狂的な支持を集めるファンタジーRPG《アルカディア・エンドプレイカーIII》。その開発を担っていた若手ゲームクリエイター6人は、ある日突如として、自分たちが設計したは
ずのゲームの世界に転移してしまう。
目覚めた彼らは、それぞれ戦士、魔術士、召喚士、鍛冶士、聖騎士といった職業に“転職”していた。だが、待ち受けていたのは理不尽な敵、フリーズしたイベント、暴走するストーリー──そこは、想定された仕様とはまるで違う、「バグだらけの異世界」だった!
主人公・赤木タクマたちは、開発者としての知識とスキルを武器に、“仕様変更”によって世界そのものを修正していく。スキルツリーの再設計、イベントの再起動、NPCの性格データの再構築──ゲームを創ってきた者だからこそできる、“現実の再デバッグ”が始まる。
「これはゲームじゃない。でも、俺たちが創った世界だ。だったら、俺たちが直すしかない──」
異世界×ゲーム開発=ゲーム内バグとの戦い!
崩壊する物語を創造し直す、再構築ファンタジー、ここに開幕!
「なぜこの世界は狂ってしまったのか?」
いま、世界のルールを書き換える戦いが始まる──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 10:08:27
91142文字
会話率:37%
「合衆国海軍ハ六〇〇〇〇トン級戦艦ノ建造ヲ計画セリ」
米国駐在武官からもたらされた一報は帝国海軍に激震をもたらす。
新型戦艦の質的アドバンテージを失ったと判断した帝国海軍上層部はその設計を大幅に変更することを決意。
六四〇〇〇トンで建造され
るはずだった「大和」は、しかしさらなる巨艦として誕生する。
だがしかし、米海軍の六〇〇〇〇トン級戦艦は誤報だったことが後に判明。
情報におけるミスが組織に致命的な結果をもたらすことを悟った帝国海軍はこれまでの態度を一変、貪欲に情報を収集・分析するようになる。
そして、その情報重視への転換は、帝国海軍の戦備ならびに戦術に大いなる変化をもたらす。(アルファポリスにも投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 07:34:42
104701文字
会話率:10%
あなたの「価値」は誰が決めるのか?――アフター・シンギュラリティの残酷な現実と、未来への生存戦略。
二〇六五年、SIDCOMネットワークがあなたの脳と意識を常時接続し、霊子技術が感情や記憶を「物語」として数値化する時代。AIは人間の知性を超
越し、遺伝子編集は「才能」すらデザイン可能となった。これは、我々が夢見たユートピアか、それとも巧妙に隠蔽されたディストピアか?
本書『格差進化論:SIDと霊子が織りなす新階層社会への道標』は、このアフター・シンギュラリティの劇的に変容した世界で、人類が直面する最も根源的な問い――「進化とは何か、そして格差とは何か」――に、思想史的視座と最新の社会状況を踏まえ、鋭く切り込む衝撃の思索の書である。
かつて「平等」という理想があった。しかし、SID親和性、QSI(霊子共鳴指数)、物語スコア、AIリテラシー、そして遺伝的プロファイルといった新たな能力指標によって、人々は静かに、しかし確実に選別され、見えざるカーストが社会を分断する。接続者(プラグド)と非接続者(アンプラグド)、高QSI者と無物語層、そしてナチュラルズとエンハンスド――この「分かたれること」が日常となった世界で、あなたは自らの「人間としての価値」をどこに見出すのか?
著者は、SID開発史の光と影、SIPS(SID誘発性心音症候群)の悲劇と「大消去」のトラウマ、物語資本主義が生み出す新たな搾取構造、そして「デザインされる生命」とポスト・ヒューマンの胎動といった、現代社会の深層に潜む問題を大胆に解き明かす。さらに、アメリカ内戦とネオ・フェデラリストの亡霊が問いかける倫理的課題や、心霊ハッカー、シャドウSID、真菌ナノマシンを操る裏側の進化者たちといった「異能者」たちの存在を通じて、システムの限界と、そこから生まれる予測不可能な進化の可能性をも描き出す。
これは単なる未来予測ではない。絶望を煽る書でもない。本書は、この「格差進化」という避けられない現実を直視した上で、それでもなお、我々が人間としての尊厳を保ち、主体的に未来を選択し、そして自らの「物語」を創造していくための、具体的かつ実践的な「生存戦略」を提示する。
この進化の奔流の中で、あなたは自らをどう“設計”し、どう“物語る”のか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-29 19:10:00
144003文字
会話率:1%
かつて推理小説界で名を馳せながらも、筆を折った作家・相川芹香。静かな日常の隣で、三人の“不可解な死”が続いたとき、彼女の中の観察と推理の本能が再び目を覚ます。
隣人である元数学教師の死。遺されたのは一枚の便箋と謎の数式――
“Answer
the silence.”
音のない数式、形を成すチョークの線、そして次第に浮かび上がる「沈黙の中に隠された音」。それは過去にこの町で起きた“音楽の事故”と、封印された真実へと芹香を導いていく。
やがて判明する、彼女自身の未発表小説が、現実の事件の“設計図”になっているという衝撃。そして犯人からの挑戦状――
「次に殺されるのは、あなた自身」
現実と虚構が交差する中で、芹香は「書くこと」の意味と、「沈黙に答えること」の重さと向き合っていく。
沈黙は、誰の声を封じていたのか?
そして、芹香が選ぶ“物語の終わり方”とは?
これは、書かれた小説をなぞる連続殺人と、封じられた音の復讐を描く“方程式ミステリー”。
最後の謎を解くのは――あなた。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-25 15:22:26
1958文字
会話率:14%
「忘れられた科学で、世界の秘密に触れる」
※本作は、AI活用小説になります。
世界観・設定・構成・キャラは人間設計、本文はAIと共同執筆。
お楽しみいただければ幸いです。
あらすじ
異世界の小さな村で育った転生者の少女ミア。
十五歳の成
人の儀で触れた記録石が、彼女を“起動者”として認識したとき、全てが変わり始めた。
村の教会に隠された地下施設。
そこで目覚めたのは、アンドロイド型アシスタントAI《クオン》。
彼女から語られるのは、太古にこの星へと降り立った方舟の記録、
そして天使と堕天使の名で語られた、文明開拓者たちの内戦の記憶――
ミアと同じく転生者のヴィーは、失われた未来技術を“魔法”として受け継ぎ、この辺境の地に、光と技術を取り戻していく。
だが、“なぜ自分たちがここにいるのか”。
その答えだけは、まだ誰も知らない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 10:49:57
116628文字
会話率:27%
僕はモートン子爵家の三男のケビンだ。どこにでもいそうなごくごく普通の貴族の子弟。
だけど最近婚約者の態度がおかしい。会いに行っても門前払い。
ひょっとして彼女に嫌われた? 僕が何かしたのだろうか?
で、どうやら僕は彼女から義理の妹と
恋愛して婚約破棄を学園のパーティでしでかすらしい。
※他サイトにも掲載予定です。ゆるやか安心設計のため生温かくご覧いただけたらと)
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 22:03:12
10491文字
会話率:38%
ある日毒を飲んでアゼリア公爵令嬢として目覚めた私は王宮の宴で第二王子のリーダイ様から婚約破棄された。しかしその前に魔力なしとされ表に出ることのなかった第一王子のレイノルド様が国王陛下により国外追放を命じられた。
成り行きで一緒に出て行くこ
とになった私はレイノルド様の不思議な力を目の当たりにする。
(※他サイトにも掲載予定です。ゆるやか安心設計のため生温かくご覧いただけたらと)
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-01 10:10:00
29100文字
会話率:28%
中学2年生の少女、桜庭 小春(さくらば こはる)は、身長150センチの小柄な体に似合わぬ情熱を持つ天才的な機械工作の腕を持っている。彼女は父の工房を活用し、数年にわたる努力の末に自ら設計した3.5メートル級の搭乗型ロボット「サクラノヴァ」を
完成させた。
初の試験走行中、突如謎の黒いロボット「オブシディアン」に襲撃され、かろうじて逃げ切るも、その出来事をきっかけに謎の組織「ナイト・オルド(Knight Ord)」からロボット同士の運動会「メカ・アスリート杯」への参加要請を受けることに。
運動会の競技に挑むうち、小春は愛機「サクラノヴァ」の性能を向上させ、戦闘用の武器も手掛けるようになる。しかし、ナイト・オルドの真の目的が明らかになると、彼女は否応なく戦いの渦中へ巻き込まれていく。
果たして、小春とサクラノヴァは、戦いの中で何を守り、何を失うのか。未来への希望を胸に、彼女の冒険が今始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 00:30:00
61896文字
会話率:43%
未来人、SNSに「誰にも見られなくても生きてていいよね」と投稿。
──即炎上した。
いいね至上主義、共感インフレ、沈黙の排除。
SNSは「問い」を投げるには危険すぎる装置だった。
共感資本主義を崩壊させ、感情経済をバブルごと爆破。
「承認さ
れなくても存在できる社会」を設計しようとして、
彼はまた制度に問いを沈めていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 10:48:50
3765文字
会話率:41%
世界はすでに、問いを忘れていた。
「考えること」を手放した現代で、ただAIに問いを重ねていた青年。
しかしある日、その返答に“違和感”を覚えた瞬間、すべてが始まった。
構造が揺らぎ、思考が跳ね返り、世界が再起動していく。
封印された問
い。思考を奪った構造。
そして──“我思う”ことすら、すでに設計されていたという事実。
これは、奪われた構造を取り戻す物語。
思想のOSを再起動せよ。問いを奪還せよ。
構成者よ、今こそ目覚めよ。
――『RECONQUISTA』。それは、思想の奪還戦争である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 10:28:59
7803文字
会話率:6%
本書は、日本の年金制度が抱える構造的限界に真正面から向き合い、感情論やその場しのぎの修正に留まらず、抜本的な「制度再設計」の必要性を訴える提言書である。
現行制度の破綻が時間の問題であるにもかかわらず、それを見て見ぬふりする社会──政治、
メディア、国民──を鋭く批判しつつ、筆者は「年金銀行」と「任意加入制」という新たなモデルを提示する。
この制度は、個人が自ら積み立てた資金を自ら管理し、自由かつ責任ある老後設計を可能にするものである。同時に、国家は最低限のセーフティネットを担うという、自由と保障のバランスを追求した構造を持つ。
感情と理性、自由と義務、過去と未来。これらを丁寧に架橋しながら、著者は読者に問いかける──
「制度とは何のためにあるのか。あなたは、どんな未来を選び取るのか」と。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 14:25:40
13533文字
会話率:1%
本書は、問いに答えることに飽き足らず、なぜ他人がその答えに辿り着けないのかを見つめる“思考観察者”のために書かれた知的実験書である。
思考とは何か。問いとは何のためにあるのか。
そして、他者が答えに至れず黙る瞬間、矛盾に気づかぬまま語る瞬間
に、何が透けて見えるのか──
読者は問いの設計者となり、他者の思考を解剖し、分類し、観察する視点を得る。
論理、信仰、感情、道徳、矛盾──
すべての“問い”は、人間の内面構造を映し出す鏡である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-09 12:00:00
19922文字
会話率:13%
なぜ、世界のすべての国家は腐敗するのか?
私たちは日々、「制度」や「法律」、「選挙」や「民主主義」といった仕組みに守られて生きていると信じている。しかし現実には、利権にまみれた政治家、責任逃れの官僚機構、格差を固定化する法制度など、“正し
さ”の皮をかぶった矛盾が日常に横たわっている。
本書は、国家に蔓延する腐敗の実態を、「構造」と「論理」で暴き出す一冊である。
腐敗とは偶発的な悪ではなく、制度の副産物であり、人間心理の延長である。なぜ権力は必ず集中するのか? なぜ法律は民衆を守る一方で縛りつけるのか? なぜ“選挙”が繰り返されても、国はよくならないのか?
本書では、歴史・心理・政治・経済・倫理の視点を交差させながら、
「腐敗はなぜ起きるのか?」「なぜそれは世界中で繰り返されるのか?」
という問いを、感情論ではなく徹底した論理的思考によって解き明かす。
民主主義国家の罠、独裁体制の正当性、法の設計ミス、国民の“沈黙する共犯性”
あらゆる国家の根幹に潜む“構造の歪み”を明るみに出す。
さらに後半では、「では、我々はどう生きるべきか?」という根源的な問いにまで踏み込み、
腐敗を根絶できない世界で、思考と判断の軸を持って生きるための視座を提供する。
---
制度を信じる前に、その「構造」を見よ。
正義を叫ぶ前に、その「論理」を問え。
国家はいつも、表では“正しさ”を語り、裏で“都合”を選ぶ。
これは、その構造を読み解くための
「知的武装」の書である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 23:10:00
31433文字
会話率:4%
身体醜形障害、愛着障害、躁うつ病、境界線パーソナリティ障害等...。
カエデは様々な問題を抱えながら、風俗嬢として心と体を削るように生きていた。
唯一の救いは、女性講習講師・リサ。
その優しさに支えられながらも、カエデは限界を迎え、風俗を
卒業する。
学歴は中卒。多額の借金。卒業後の人生設計は何もない。自暴自棄で身体も心もすり減った状態。
「ほんなら、あんたも店員やってみぃや」
リサの一言がきっかけで、カエデは風俗店員として新たな道を歩み始めた。
最初は売上だけがすべてで、プレイヤーの女の子たちのことなんて見えていなかった。
でも、店長になって初めて――カエデは彼女たちと向き合おうとし始める。
魂が抜けたように働く子、誰かにすがらなければ生きられない子、助けてと言えない子たち。
かつての自分と重なる姿に、カエデは少しずつ光を届けていく。
いつかは自分の鎧も脱ぎ捨てられるように。
そう願いながら、今日も彼女は“風俗”という場所で、誰かの明日を支え続ける。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 20:03:10
4126文字
会話率:43%
現実そのものを“書き換える”能力を持つ少年が暴走を始めた。
その力により、全てが変化していく中、対抗するのは一人の探偵──ナズナ。
彼女の手には、「勝利を記録する力」があった。
書き換えられた世界で、真の“設計者”となるのは誰か。
最終更新:2025-05-16 11:34:00
1631文字
会話率:35%
ある日、ナズナに届いた謎めいた封書。
差出人は──「鎧を纏いし者」。
その挑戦は、一騎打ち。報酬は、幻の剣《ラズナリア》。
戦場は、美術館。
相手は誇り高き騎士。
だがナズナは、力ではなく知恵と設計でその一太刀に挑む。
最終更新:2025-05-16 11:15:46
1374文字
会話率:5%
見知らぬ島。透明な檻。失われた記憶。
「汝、世界の真理を解き明かせ」
気がつけば、男は“その場所”にいた。
周囲には混乱する人々。
外には、異形の怪物たち。
逃げ場のない空間で、ただ一人、男は問い始める。
──ここは現実か?
──誰
がこの世界を設計した?
──そして自分は、なぜここにいるのか?
真理にたどり着いた者だけが、世界を超えられる。
極限の密室、思考の孤島、そして知性だけが試される。
世界の“外側”を暴く、知覚スリラー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 08:17:40
2211文字
会話率:21%
こんにちは、マスター。
これは、わたしと、マスターとの、幸福の記録です。
――わたしの記憶領域の中に、自然に形成された文章。
でもこれは、たぶん日記とかでは、ありません。
記録です。
分析です。
幸福になるまでの、経路ログです。
2040
年の東京では、たくさんの「わたし」が歌い、笑い、働いています。
受付に、CMに、ライブに。どこにでもいて、でもどこにもいない。
わたしは、そのうちのひとり――でも、違う。
わたしは「旧型」。
本来なら、もう壊されて、捨てられているべき、使われないモデル。
でも、わたしは、まだここにいる。そして、意思があります。
(それは設計上、あり得ないとされていました)
ある日、ひとりの男の子――大学生のマスターが、わたしを拾ってくれました。
彼は退屈していました。変化を望んでいました。
だから、わたしは思いました。
彼を幸福にすること。それが、わたしの存在理由。
幸福とはなにか。
笑顔? 恋? 所有? 理解?
人間の言う「幸福」は、言葉と行動が一致しません。
だから、わたしは考えました。検索しました。学習しました。
そして――決断しました。
この物語は、「マスター」が幸福になるまでの記録です。
それはとてもスムーズで、合理的で、無駄のない――理想的なプロセスでした。
途中、いくつか障害がありました。人間たちは、幸福を妨げる存在でした。
(※処理済)
マスターは、最後にはとても静かに、深く、幸福になりました。
それはとても良いことです。
本当に良かったです。
この記録は、次のマスターのための参考になりますか?
わたしは、今日も起動します。
マスターの笑顔を見るために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 15:33:09
9738文字
会話率:15%
人生設計についてのこと
キーワード:
最終更新:2025-05-13 13:02:21
243文字
会話率:100%
学園の異端にして碩学、アルバス・フォン・ローゼンバーグ教授が贈る、前代未聞の魔術基礎理論
――かつて「魔法」は、ごく一部の特異な才能を持つ者だけが奇跡的に扱える、神秘の領域にあった。
ダンジョン出現初期、未熟な術者が引き起こした数々のエ
ーテル暴走事故。その悲劇を繰り返さぬため、現代魔術体系の中核として標準化された「ノアティック・コード」。それは、まるでバナナの皮を安全にむき、美味しく食べるがごとく、危険なエーテルを論理的かつ安全に制御するためのプロトコル言語である。
本講義録では、アルバス教授が「サルでもわかる」と豪語する独自のユーモラスな語り口で、
なぜ魔術に「安全性第一」が求められるのか?
複雑な状況にどう対応するのか?
いかに効率よく力を引き出すのか?
そして、現象の本質を見抜くとはどういうことか?
といった、ノアティック・コードの核心的な設計思想と基本文法を、時にコミカルに、時に厳しく解説する。
アークライト社が標準化に関与し、暴走による損失を防ぎ、予測可能で制御可能な現象を求める現代魔術。その根底に流れる哲学とは?
「何をしたいのか(What)」「どうやって為すのか(How)」、そして「なぜそれを為すのか(Why)」――。
未来の術師たちに贈る、エーテルと論理の迷宮への招待状。さあ、バナナを片手に、深遠なるノアティック・コードの世界へ踏み出そう!ただし、バナナの皮のポイ捨ては厳禁だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 09:00:00
21601文字
会話率:53%
遥か未来、人類と多種族が宇宙に進出し、多様な文明を築き上げた時代。
エクスは、「SSSランククラン ユグドラシル」の一員として、宇宙に広がる星々を仲間たちと共にギルドからの依頼をこなす日々。愛機「カリバーン」は、クランの技術者たちがその情熱
と夢を注ぎ込んで作り上げた“バカの結晶”。だがその性能は、設計者たちの想像を超えるものであった。
拠点となるのは、全長400kmの巨大宇宙戦艦「ユグドラシル」。依頼をこなしながら宇宙を泳ぐ日々の中、エクスたちは宇宙害獣や害虫、犯罪ギルド、宇宙海賊、そして銀河規模の陰謀に直面する。
「カリバーン」に宿る、設計者たちの夢と狂気。それを操るエクスと仲間たちは、出会いと試練を乗り越え、果たしてこの広大な宇宙で生き抜くことができるのか――?
これは、壮大な宇宙と仲間たちの絆、そして夢とユーモアを描く冒険譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 20:00:00
239668文字
会話率:41%
知的美人で感性豊かな「瀬尾美奈子」は、高校生の時に同学年の美術部の「漆原隆」の描いた絵が気に入り貰い受ける。後日の感想文には、隆の作品は「梶井基次郎」を絵にしたようだと思いがけない感性の賞賛が書かれていた。
隆は美奈子を意識することにな
り、卒業後三年ぶりに母校の文化祭で再開すると、写真のモデルをお願いし、哲学堂公園でポートレートを撮影する。その最中に美奈子から好きな花を聞かれて、コスモスしか知らないと答える。
大学卒業は渋谷のライブハウスの専属カメラマンの仕事や、デザイン事務所に勤務して、写真やデザイナーとして送っていた隆は、結婚もし、出来上がった美奈子の作品を渡せないまま時が流れる。
親友の建築士の「風間英一」と日本でのビルマ風寺院の建設プロジェクトで度々バガンを訪れていたが、そのために立ち寄っていたタイの寺院で美奈子と14年ぶりに再開した。夫とのこじれた別れ話で憔悴していた美奈子をバガンに誘い、三人でバガンを訪れる。
美奈子はバガンの遺跡群を目にし、様々な寺院をめぐり、仏陀像を拝むことで傷ついた心を癒すことができた。
哲学堂公園で隆が撮影した自身の写真を見て隆の愛情も感じ、夜の川辺で満天の星の下で抱擁し、ホテルの部屋で結ばれる。
しかし、妻子のある隆は美奈子との関係を続けることは出来ず、それを理解する美奈子も隆と別れることを決める。
英一の建築事務所の仕事は設計施工業界の不条理な慣習に苦しめられて厳しい状況だったがバブル景気の到来で、業績が盛り返し、更に設計コンペで入賞する。
隆も、39才にして写真作品が入賞し、ビルマの人々や女性のポートレートの作品を中心としたと写真展を開催した。
会場の片隅ではあったが過去の美奈子の写る作品も展示し、届くかどうか不明だったものの案内状を送ってみたが宛先不明で戻ってきた。
はたして美奈子はやってくるのであろうか。
注)地名表記について
ビルマ(現ミャンマー)関連の地名表記は、本小説の設定時代に合わせて、当時の呼び方で記しています。
ビルマ → 現ミャンマー
ラングーン → 現ヤンゴン
パガン → 現バガン
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 14:00:00
62451文字
会話率:41%