「おお、ユウよ! 死んでしまうとはなにごとだ!」
少女、ユウは天界で神様と謁見していた。
「ちがうよ神様。また“死ねなかった”んだってば」
「わかっとるわ、このボケが。何回おなじ失敗を繰り返すんじゃ。現世に身体を残したまま、魂だけでこ
こへ来ても成仏できんと言うとろうが」
ユウはなくした身体を探してすでに十回以上、転生をくり返している。
目的は成仏すること。
そのためには本当の身体をみつけ『きちんと死んでから』天界にくる必要があったのだ。
身体を持たず、時空を超越して定期的に現れ問題をおこす彼女は、地上の人々から『時をかける大悪霊・ユウ』として恐れられていた。
そして、ついに最後の転生がはじまる。
ユウが降り立った新しい世界、そこは誰もいない静かな街。
彼女以外に人の姿はなく、鳥や動物たちすら存在しない空っぽの街の空にひとり漂っていた。
背中を確認しても翼などない。
それでも意のままに空を飛ぶことができ、大抵のものはすり抜けられる。
「これって――幽霊ってやつだよね? ねぇ! ねぇってば!?」
ちょっとおバカな幽霊『憂』と、小生意気な女子中学生霊能力者『彩葉』が織りなすドタバタ“スピリチュアル”ファンタジーです。
楽しんでいただければうれしいです!
※カクヨムさんにも投稿させて頂いております。
■彼女がヒトでなくなるその前に ~自身が誰かのコピーだと知ったとき、彼女は人権を失い『モノ』になる~
https://ncode.syosetu.com/n0277jb/
別作品です。こちらも是非、チェックしてみてください(現在、第2章まで完結済み)。
アメリカ、アリゾナ州を舞台にした近未来SFです。
SFといっても、難しい専門用語がでまくるような内容ではないです。
海外ドラマのようなクライム・サスペンス物として楽しんでいただければと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 10:20:00
35092文字
会話率:39%
202X年、日本列島は未曾有の国難に直面していた。紀伊半島沖で発生した南海トラフ巨大地震は、日本全土に壊滅的な被害をもたらし、広範囲を襲った巨大津波は沿岸都市を飲み込み、国土は一瞬にして焦土と化した。その地震の最中、太平洋の深淵に秘匿されて
いた旧時代の水爆が誘爆。それは単なる物理的な爆発ではなく、時空の構造を歪める特異点を生み出した。
混乱と絶望の中、台風が猛威を振るう嵐の夜、被災した紀伊半島沖の海上に、現代の常識を覆す巨大な船影が突如として姿を現す。厚い霧と稲妻が走る中、その船影は幻のように現れては消え、また現れるという不可解な現象を繰り返していた。それは、「時の間(ときはざま)」、すなわち我々の知る歴史とは異なる次元から現れた、「防衛強化型超護衛艦ヤマト」だった。
ヤマトは、核融合発電を主機とし、30mm12連装リニアバルカン砲を主砲に、連装対艦対地滑空弾発射機、連装レーザー対空火器、そして多数のVLS搭載ミサイルやドローン、航空機を擁する、圧倒的な兵器体系を持つ。その力は、地震で防衛能力が麻痺した日本にとって、まさしく希望の象徴となるはずだった。
しかし、その存在は**「時の間(ときはざま)」の不安定性に影響されており、ヤマトは重要な局面で突然消失したり、予期せぬ瞬間に再出現したりする**という不安定な特性を抱えていた。この予測不能な出現と消失は、日本政府や自衛隊にとって、ヤマトを戦力として完全に計算に入れることを困難にする。
日本の弱体化に乗じ、領土や資源を狙って周辺諸国が侵攻を開始する中、ヤマトは「時の間(ときはざま)」から現れた異界の守護者として、圧倒的な力で敵対勢力を排除していく。だが、その存在は諸外国に新たな警戒心を生み、国際関係は一層複雑化していく。
ヤマトの艦長やクルーたちは、元の世界への帰還を望みつつも、目の前の日本の危機に直面し、その使命と能力の限界に葛藤する。そして日本側は、ヤマトという不安定な「希望」にどう向き合い、国土を、そして国民の未来を守っていくのか。
**「時の間(ときはざま)」**を行き交う超兵器ヤマトと、絶望の淵から立ち上がろうとする日本の戦いが、今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 22:48:16
17702文字
会話率:34%
九歳の夏、澪は一通の手紙と写真を瓶に詰め、海に流した。
それは幼い願い──「どこかの国の誰かと友だちになれますように」。
瓶は異世界の王子カイルのもとに届く。
言葉を解読し、手紙を送り返してきた彼と澪のあいだに、時空を越えた文通が始まった
。
趣味の話、お菓子の交換、声と言葉のやり取り……少しずつ深まる心の距離。
世界が違っても、想いは届くのか──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 17:25:26
30164文字
会話率:30%
『転移するあの子に、人類最強の装備を与える。私達には、それしかできない。』
ニホンから来た少女マナ。暴漢を一蹴し、物を喚び出す異能力を持つ彼女は、ニホンを守るため“巨大な生き物”を探す使命を帯びていた。そんなマナに助けられ、憧れと好奇心
から同行を願う魔法使いのユリアム。二人は巨大生物の痕跡を追い、滅びた都市へと調査に向かう。瘴気に沈む廃墟の奥には、恐るべき脅威が潜んでいた。殺意の視線が二人を捉えたその時、マナの決意に灰銀の機竜が起動する……!
見よ、究極の戦闘マシン。
感じよ、少女たちの魂の共鳴。
今ここに、時空を超えた巨大決死戦(ギガンティック・デス・バトル)が幕を開ける!
※カクヨム、ネオページなどでも同一作品を掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 20:00:00
61267文字
会話率:48%
1 あらすじ(約300字)
超高度統治支援AI「大御所システム」が管理する電脳都市・大江戸シティ。若年寄直属の特命隠密「朧月」こと月影静馬は、巷で囁かれる謎の「暗号落語」の調査を開始する。その裏には、バーチャル噺家「電脳亭夢遊」と、テロ組織
「電脳黒船」の影があった。彼らは「大御所システム」の初期化と、古の存在『虚空を喰らうもの』の降臨を目論んでいた。情報屋お竜、電脳浪人鉄斎、AI絵師北斎オルタら仲間たちの協力を得て、静馬は江戸城地下の祭祀場での最終決戦に挑む。システムと人の意志が交錯する中、静馬は己の「正義」を賭け、電脳江戸の未来を揺るがす巨大な陰謀に立ち向かう。
2 登場人物紹介
月影静馬:本作の主人公。表向きは腕の良いからくり師だが、その正体は幕府の特命隠密「朧月」。過去の事件の影を背負いながら、電脳江戸の闇に挑む。
飛燕のお竜:非合法な情報と欲望が渦巻く「電脳遊郭」を縄張りとする、妖艶で腕利きの情報屋。金にはがめついが、静馬に協力する。
鉄斎:元武官のサイバーセキュリティ専門家。豪放磊落な性格の電脳浪人で、静馬の頼れる仲間。
北斎オルタ:旧市街の廃墟に住む、予知能力を持つAI絵師。人見知りだが、その絵は事件解決の重要な鍵となる。
電脳亭夢遊:髑髏柄の羽織と狐面が特徴の、カリスマ的な人気を誇るバーチャル噺家。その正体と目的は謎に包まれている。
柳生十兵衛:静馬の上司である若年寄。冷静沈着に静馬を支え、幕府の立場から事件に対処する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 18:10:45
150614文字
会話率:35%
1889年9月9日パリに旅立った香苗は、安宿に落ち着くと街を散策する。セーヌ川の雄大な流れ。対岸にはルーブル美術館が見えた。河畔に建てられたオルセー駅から、黒い煙を吐いて力強く走る蒸気機関車。そして目玉のエッフェル塔。街全体を観光客が埋め
尽くし、大道芸人が広場に集まっていた。その片隅に、美しいヴァイオリンを響かせる若者がいた。聞き入る観客の中少年たちが近づいてきた ───
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-20 18:42:23
6320文字
会話率:15%
過去への旅の準備を進める香苗は、亡き父が残した謎を解こうとした。なぜバイオリンの弓を持ち帰ったのだろうか。母も心当たりがなく、旅行先との接点もわからない。仕事で関わったキャンペーンを控え、忙しい日々の中、出発の日が近づいてくる。未来の技術
革新を夢見て過去に遡った父。そして今、社会との関わり方に苦悩する香苗にも大きな転機が訪れる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-17 02:00:00
6320文字
会話率:23%
かつて鬼を退治した桃太郎だったが、鬼ヶ島の奥深くで封印されていた「黄泉の帝」が復活。世界のバランスが崩れ、各地に異変が起こり始める。
それを察知したかぐや姫は、月からの記憶を頼りに、三人の「月の子」=桃太郎・浦島太郎・金太郎のもとを訪ね歩く
。
やがて四人は出会い、力を合わせることに。鬼の軍勢、時空の歪み、山の怒り、月からの追手など、様々な障害を乗り越えながら、世界の真実に迫っていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 11:10:00
22300文字
会話率:33%
冒頭部分や一部戦闘?シーンなどに残酷な描写が含まれている?のかもしれません
この作品は時空モノガタリ様、エブリスタ様にも掲載しています。
最終更新:2025-07-08 05:07:25
114863文字
会話率:32%
一部に残酷な描写?を含むかもしれません。
この作品は時空モノガタリ様、エブリスタ様にも掲載しています。
最終更新:2018-12-09 06:55:19
32473文字
会話率:39%
王女への忠誠を尽くした騎士クルトは、主殺しの濡れ衣を着せられ、無念のまま処刑された。しかし、時を超えた生命保険により、冤罪で失われた彼の未来は、莫大な保険金となり、大商人アルベルトとして第二の人生が与えられる。
過去を捨て、スローライフを始
めるはずだったそんな彼の前に、正体を知る奴隷の獣人少女が現れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 16:59:48
24242文字
会話率:35%
かつて世界は「たったひとつ」だった。
その世界の起源──ゼンレス・ゾーンと呼ばれる“原初の座標”は、人類が決して触れてはならない真実の構造だった。しかし、プロメテウス――時間を分子化し、情報だけを多世界線へ転送する時空装置――が稼働した
その日から、すべては変わった。
今、私たちが生きているこの現実は、ただの「セカンド・タウン」にすぎない。
舞台は数百年後の地球。国家は都市ブロックへと変貌し、社会は電子と記憶で構築され、空間すら“加工された現実”として日々更新されている。TOI-700 dと識別されたこの多世界線では、人類は科学の力で“永遠”を求めた結果、自らの存在の輪郭を見失いつつあった。
そんな世界で、降谷環は特殊犯罪対策課に所属する捜査官として、治安の最前線に立っている。合理的で冷静、任務には一切の妥協を許さない――だが彼女の心には、いまだ拭えぬ「ある記憶」が残っていた。
それは7年前に別れた初恋の男、黒瀬駿一。
彼はGIFTED――プロメテウス由来の異能を持つ者たちの一員となり、殺人事件をきっかけに姿を消した“指名手配犯”だ。
ある日、駿一の目撃情報が届く。
場所は、ネオ・トーキョー郊外、かつて二人が一緒に訪れた廃墟の街。
環は同僚にも上司にも秘密のまま、独自に調査を開始する。
彼は本当に、まだこの世界にいるのか?
それとも彼の存在そのものが、“嘘の世界”に残された残像なのか?
恋と記憶と、存在の意味が交差するとき。
降谷環が見つける「真実」は、彼女自身が“どの世界”に生きているのか――その答えへと繋がっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 19:33:42
1814文字
会話率:5%
あらゆる時空が交差する並行世界、——『ライブ・ビューイング』を自由に行き来することができる少年、スコール。
彼は「リンク」という特殊能力を生まれ持ちながら、並行世界の中の運命を変えるための配送屋(トレーサー)という職業についていた。
“エンドポイント”と呼ばれる終末点から、世界は無限に増殖する「不可侵領域(エンシェント・シー)」の渦に呑み込まれようとしていた。
世界は一度滅んだ。
エンドポイントの座標は並行世界を管理する“スカイネットワーク”と呼ばれる電波塔と重なっており、この電波塔は“世界が一度滅んだ後に”作られたと言われている。
スコールはスカイネットワークの中に存在している「プライマル」という人間であり、過去にも未来にも属していない人間だった。
故に彼は時空を越え、あらゆる未来や過去の中間を飛び越える翼を持っていた。
——そう、配送屋とは、世界が滅びる前の「空」を取り戻すために、『リンク』という特殊能力を持っていたのだ。
全ての世界を統合する一本の塔、スカイネットワークの中心に生じている、時空の揺らぎを閉じるために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-18 01:45:26
609文字
会話率:0%
世界に存在しない区画、『第零番地区(ゼロ・ゾーン)』。
ここでは、“世界に属さない人たち”が暮らしており、現実世界とは対をなす「場所」として、巨大な機械都市が建設されていた。
ゼロ・ゾーンは、現実世界の“片割れ”であると言われる
場所であり、また、過去と未来の交差点でもあった。
現実は、たった一つの選択によって生まれ、一つの時間の先につながっていく。
私たちが暮らしている「現在」とは、事象の地平面において1つの確率が収束した姿であり、時空の揺らぎが閉じた状態でもある。
ただし、世界には“裏のチャンネル”と呼ばれる場所が存在していた。
その場所は、まだ「現在」が「現実」に到達していない場所であり、また、過去と未来が“動き続けている場所”でもあった。
現在にたどり着けていない、あらゆる可能性の集う場所。
「ゼロ・ゾーン」とは、すなわち、“そうならなかったという時間”が集まる場所のことを指していた。
「A」であり、「B」であるもの。
それでいて、現実ではないもの。
私たちは普段の生活の中で、何気ない選択を取ることがあるだろう。
しかしその選択は、たった1つの時間と空間の岸辺に辿り着き、決して変わることのない「結果」へと結びつく。
——もし、あの時ああしていたら…
長門高校に通っていた赤木ユウタは、突如として街中に現れた謎の球体に吸い込まれる。
暗闇に包まれた視界の中で、走馬灯のような目まぐるしい景色が頭の中に駆け巡った後、得体の知れない化け物が、自分を襲おうとしていることに気づいて…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-11 23:21:44
2376文字
会話率:2%
「私、ピンクのサクラが見たい!」
惑星リバースアに存在する6つの大陸。
大陸のひとつ、グランディオスにある大都市グランパレシオン。
グランパレシオンには遥か昔より時空を繋ぐ力が「可能性の神子」によって受け継がれてきた。
その神子の中
でも問題児とされている少女、ミーヤ・エダクタス。
キラキラするものとワクワクするものが大好物な好奇心旺盛天真爛漫な神子である。
リバースアには蒼い桜しか存在せず、外の世界「地球」には薄桃色の桜が存在するという。
晴れて可能性の神子となったミーヤは、その桜を見に行くという母との約束を果たすため、衝動に駆られるまま時空の扉を開いた。
薄桃色の桜を見ることも叶って、リバースアに戻ったまさにその時だった。
謎の男と遭遇し、時空の扉の制御を奪われてしまった。
この大罪は誰が望んだものなのか……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 19:00:00
108851文字
会話率:37%
川崎・臨港倉庫の闇に、深夜3時だけ現れる謎の無人コンビニ。入れば最後、時空がねじれ、記憶が薄れ、存在すら歪む──。大学生・凌は失われた友を追い、過去と未来の狭間で運命のレシートを握り締める。時間に喰われる恐怖の都市伝説ホラー。
キーワード:
最終更新:2025-07-06 19:00:00
3277文字
会話率:40%
2024年10月、都立桜高校2年B組の42名の生徒たちは、学園祭の準備中に謎の時空嵐に巻き込まれる。目を覚ますと、そこは1560年の戦国時代—織田信長が桶狭間の戦いで今川義元を討ち取った、まさに戦国の世が最も激しく燃え盛る時代だった。
現
代の平和な学校生活から、突然放り込まれた戦国の世界。電気もガスも水道もない世界で、生徒たちは甲斐・信濃・尾張・三河・駿河の各国に散り散りになって目を覚ます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 14:34:46
52328文字
会話率:44%
戦国時代、織田信長の配下となった浪人・**梨鍋遜大(はしなべぽんた)**は、知らぬ間に今川家への裏切り行為に加担してしまう。信長に謀反の疑いをかけられ、追放される運命に。しかし、彼が関わるのはただの戦だけではない。今川家の女性・柳原和泉との
禁断の恋に溺れ、裏で交わされた密かな契約が彼をさらに追い込む。
信長と今川義元、それぞれの思惑に振り回される遜大は、ついには強引に信長の女性と結婚させられ、戦から逃れるために子供を産ませることを余儀なくされる。しかし、運命はさらに奇妙な方向へと進んでいく。遜大はある晩、時空を超えて異なる時代に迷い込む――。戦国の渦中で彼が選ぶ道は、歴史をどう変えるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 19:54:40
90107文字
会話率:33%
――命あっての物種。
それはわかるけどさ、声を大にして、俺は言いたい。
いくらなんでも、これは「ナシ」じゃねえかな。なあ、「顕し」さんよ!
高校二年生の俺、宮代昴(みやしろ・すばる)は、由緒正しき魔法使い一族「宮代家」の一員。
家の威信を
かけたイベント当日、敵の魔法爆弾に巻き込まれて命を落としかけた俺が、とっさに発動させたのは――
“万願成就”という触れ込みの裏で、「願いを忖度しすぎる」仕様のヤバすぎる魔法、『顕し』。
⋯⋯その結果が、見知らぬ和室で目覚めたら「5歳の幼女の身体を、本人の人格と共有してしまっていた」って、斜め下か上すぎね!?
しかもここ、俺の生まれるより、更に10年も前の“四半世紀昔の世界”。
さらに言えば、出会ったのが「若かりし日のししょー本人(14歳!)」って、タイムリープものにも程がなくねえかなあ。
とはいえ、レベッカを巻き込んでしまったのは、どう差し引いたって、俺の責任だし――
故郷への帰還を目指して、俺の後押し通り、さしょーの最初の弟子となったレベッカ。
過去への干渉を避けるため、そして何より、俺が割り込んでしまったことで生じた彼女への「埋め合わせ」のため、レベッカの黒衣として振る舞いながら、未来への帰り途を探し出すことを俺は決意する。
⋯⋯けど、まさか。
ししょーの黒歴史“以上”のあれやこれやに、レベッカともども「身を以て立ち合わせてもらえる」だなんてさ、そんなの予想だにしていなかったけどな!
時空を越えて出会ってしまった、魔法使いの弟子たちの帰還譚、開幕!
※この物語は、魔法使いの素養がスマホで観測可能になって間もない世界の過去から始まる【魔法使いたちの//クロスロード ver.⏩️C】編です。
こことは別の、「異なる魔法観を持った世界」で繰り広げられる物語 ver.D⏩️【https://ncode.syosetu.com/n8736kl/】
と合わせて読むことで、【世界の真相】が、いずれ姿を現します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 09:10:00
73423文字
会話率:28%
我らは介入者(インタービーナーズ)である。
彼がこの船に来た時、最初に読まされた本の書き出しにそう書かれていた。
時空移動船バイト、時空の狭間を漕ぎありとあらゆる世界を行き来する箱舟。超越的な科学力を有し、ありとある目的の為にあらゆ
る世界の事柄に介入し資源と技術を肥大化させるその船で、一人の青年がボヤいていた。
「……はぁ、下っ端かぁ」
彼は思う。超越的な技術を持つ人徳組織だと謳うプロバガンダは表向きで、自分たちはそんなたいそうなものではなく、ただの悪質な善意押し売り業者だと。
――人間はユートピア(理想の生活)に片足を突っ込んでいても利己的で誰かを差別して自己評価上げる生き物なのである。
つまるところ、インタービーナーズとはこの船において危険が伴う下級職なのであった。
アラム、そんな名前の彼も元はしがない研究職であったが、とある理由で職にあぶれ危険な“現場”へと放り出されるのである。
誰も彼も、本人でされも、これが壮絶な冒険の序章だとも知らずに――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 08:10:00
919717文字
会話率:56%
剣道に青春を捧げ、三国志ゲームをこよなく愛する現代の高校生、山栗的斗(やまぐりてきと)。ある日、彼は三国志の英雄・趙雲子龍として、乱世の真っ只中に転生してしまう!
手には馴染みのない槍、周囲は言葉も通じぬ異世界。しかし、彼には現代知識とゲー
ムで培った戦略眼、そして何よりも「趙雲」としての圧倒的な武勇と、その身に宿るという伝説の「龍の血脈」があった。
「マジかよ…俺が趙雲!?なら、歴史を変えてやる!」
董卓の暴虐、呂布の無双、そして立ちはだかる曹操の野望。的斗は、持ち前のゲーマー魂と現代知識、そして徐々に覚醒していく龍の力で、次々と強敵を打ち破り、乱世にその名を轟かせていく。
黄巾の残党から忠義の士へと変わる周倉、廖化、裴元紹。義に厚き弓の名手・太史慈。堅実なる盾・徐盛。長江の暴れ龍・甘寧。そして、知略縦横の軍師・徐庶、陳宮、法正。さらには、あの桃園の義兄弟、関羽と張飛までもが彼の「仁義」の旗の下に集う!
そして、彼の運命を大きく変える、絶世の美女・貂蝉との出会い。戦乱の中で育まれる、時空を超えた愛の行方は――?
これは、ただのゲーマーだった男が、三国志の英雄となり、仲間たちと共に新たな歴史を創り上げ、天下泰平の「白龍王朝」を築き上げるまでの、愛と友情、そして戦いの壮大な物語。
果たして的斗は、自らの天命を全うし、真の英雄となることができるのか?
そして、彼が最後に掴むものとは――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 17:18:16
165379文字
会話率:28%
省エネ至上主義の捻くれ者・日陰 蓮と、才色兼備(ただし若干ズレてる)室長・白峰 凛。二人が所属する「特殊状況対応準備室(仮)」に居候中の、自称・次元迷子の少女キィは、ある日とんでもない勘違いをしてしまう。「レンとリンは、本当はラブラブなんだ
!」―――かくして、キィによる迷惑千万な『ラブラブ大作戦』が秘密裏に開始された!
キィの持つ不思議な石ころパワーにより、特準室に閉じ込められたり、都合よく(?)雨に降られたり、図書館で本棚が崩壊したり、クリスマスに屋上でロマンチック(?)なハプニングに見舞われたり…。次々と起こる珍騒動に振り回される蓮と凛。反発しあいながらも、協力して危機(?)を乗り越えるうちに、互いの意外な一面――蓮の隠れ甘党っぷりや、凛の犬へのデレデレぶり――を知ってしまい、二人の距離は不本意ながらも急接近!?
これは、勘違いキューピッド(暴走中)に振り回される、不器用な二人の甘酸っぱくて、ちょっとだけドキドキするドタバタラブコメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 00:00:00
31712文字
会話率:34%
「面倒事は避けたい」それが信条の日陰 蓮と、「あらゆる可能性を考慮する」才色兼備(?)の白峰 凛。二人が所属する「特殊状況対応準備室(仮)」は、今日も学園の些細な謎を追っていた――はずだった。
謎の転校生キィが現れるまでは。
自称「次元迷子
」の少女キィは、確率や空間を歪める奇妙な石ころを持っていた! 彼女の登場により、蓮たちの『日常』はSF的な『非日常』へと塗り替えられていく。突然現れる追跡者、暴走する未知のテクノロジー、そしてキィが背負う、時空を超えた秘密と後悔。
現代を舞台に繰り広げられる、少し不思議で、かなり面倒で、だけど放っておけない少女を巡る物語。捻くれた主人公とヒロインの関係も、予測不能な急展開!?
中二心をくすぐる現代SFと軽妙ドタバタ劇が融合した、新感覚のファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 19:00:00
29453文字
会話率:38%
西暦20XX年、異世界より襲来した魔法を用いる先進文明『ヴィジター』との数十年に渡る全面戦争は、追い詰められた人類が開発し、最終決戦において投入した空間破壊兵器『ゲートバスター』による次元門破壊とその後発生した世界規模での時空間の崩壊という
破滅的な結末によってその幕を下ろした。
最終決戦より約100年、地上には魔法の媒体となると同時に人体に致命的な毒として作用するエーテルが充満し、それによって人を含めたあらゆる動植物は汚染されたミュータントへと変貌を遂げていた。
人であって人でなくなった者達がかつての文明の遺産を巡って覇を争い、狂暴化した魔獣や亡者が跳梁跋扈し、物理法則を無視しした異常空間『アノマリー』が無秩序に荒れ狂う魔境にあって、地下へと逃れ汚染を免れた一部の純粋人類は諦める事無く地上への復帰と文明の復興を目指して汚染された土地に挑戦を続けている。
そんな終わった後の世界に生まれて落ちた一人の男の物語。
2019/2/17 もうだいぶまえになってしまいましたがPIXIVの方は店じまいしてこっち主体にしました。
序章の用語にルビを振って読みやすくなるように編集しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 00:21:57
921788文字
会話率:21%
愛梨は、失恋をきっかけに三年半前にタイムリープする。それは、自分を騙して捨てた男、修二と出会う前の時間軸だった。
愛梨は、今回は修二とは関わりを持たず、タイムリープ前から大好きだった推しのバンドを、全力で応援しようと決意する。
タイ
ムリープ前は超有名になっていた彼らも、今ならまだ結成したばかり。小さなライブハウスで演奏する彼らを、近くで応援できるチャンスだ。
推しを追いかけ、前向きに生き始めた愛梨。
そんな中、愛梨のもとを、タイムリープ前の時間軸では疎遠になってしまっていた友人、優樹が訪ねてくる。
推し活と優樹のおかげで、愛梨は徐々に心の傷を癒していく。
また、愛梨の推しバンド、その中でも最推しのヴォーカリストと、優樹には、意外な関係があるようで――?
推し活が繋ぐ、時空を超えた運命の恋の行方は――。
※ この物語はフィクションであり、登場する人物や団体は、すべて架空のものです。現実に存在する人物・団体とは何の関係もございません。また、法令に違反する行為を推奨または容認するものではありません。
※ こちらは旧題「タイムリープしたら、推しと恋をする世界線でした」第三版です。第一版をエブリスタ様に掲載しています。設定が大幅に変更されていますので、ほぼ別物と思ってお読みください。
※ カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 18:10:00
101115文字
会話率:40%
中学生の鼠川モモコは、ある日突然現れたデグー似の生物クロモフから魔法の熊手「ネズミーリボン」を渡され、魔法少女ネズミー・デグーに変身! 悪の組織クマー団から異世界ネズミーランドの女王様を救う使命を負います。
ショッピングモールでの初陣では、
知的な青川ルリ(ネズミー・チンチラ)が、公園ではスポーツ万能な緑川ヒスイ(ネズミー・フェレット)が仲間入り。図書館では、双子の姉胴川サンゴ(ネズミー・モルモット)と妹胴川コハク(ネズミー・ハムスター)が加わり、ネズミー☆スターズが結成されます。
激しい戦いの最中、モモコは謎の時空の旅人・那智と出会い、彼に惹かれていきます。彼の助けと仲間たちの絆、そしてモモコの歌声でクマー団を追い詰める中、二人の間に甘く激しい恋が芽生えます。しかし、女王様を完全に絶望させようとするクマー団の最後の企みが、モモコたちの前に立ちはだかるのです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 20:10:00
16665文字
会話率:42%
名古屋の泰平を焼き鳥で治め、世界を串で統一した男、松平源之助。
時空の導きにより光の中へ消えた彼は、目を開けると、そこは――
異世界だった。
最終更新:2025-06-29 11:11:01
17183文字
会話率:23%
殿様の江戸の価値観と現代社会のズレ。
ホームレス仲間とバカ騒ぎ→ひょんなことから政界進出→意外と殿様の統治術が国会でウケてのし上がる。
クライマックスはいかに!!
最終更新:2025-06-29 09:51:23
6431文字
会話率:43%