青春とは何だろうか?
青臭くみっともない、何もかもが未完成で不完全な、継ぎ接ぎの跡すらも隠せない、痛みと後悔と傷と失敗で満ちた――素晴らしき日々。
「実は|山城《やましろ》先輩は、"あの事件"に関わってるらしいん
ですよぅ」
平穏な日々、いつも通りの情景。
刺激もなければ代り映えもしない田舎町で暮らしていた少年、|信濃一樹《しなのかずき》の生活は、穏やかながらも充実していた。朗らかな友人、気の利く後輩。そして何より、惰性で続くような心地よさ。
「探しているの、このあたりにいると思ったのだけど。アテが外れたわ」
けれど、それは放課後の教室に佇む少女――|山城綾奈《やましろあやな》との出会いによって一変する。
連続殺人。
夜の校舎に現れる怪人。
そして――"症候群"。
「――あなたの大切な誰かも、被害に遭うかもしれないのよ」
彼の日常は、脆くも崩れ去ってゆく。
これはミステリではなく、サスペンスでもなく、活劇でなどあるはずもない。
救いようがないほどに愚かで、けれど瑞々しく陰惨な、朗らかで心躍る、血の匂いと腐臭に塗れた――青春の物語。
――僕らは、青春の責任をとらなければならないのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-06 09:00:00
143290文字
会話率:25%
物語には終わりと始まりがある。
登場人物すべてに物語があり、語り部が語るはほんの一部。
教室に残る十人の男女。時計の針は数字の十を指している。月を覆う濃い雲は淡い光を隠していた。
トランプの擦れる音、唾が喉を通る響きだけがやけに増幅して聞
こえる。
仲が良い、訳じゃあない。小学生からの付き合いというだけの十人はよく言って悪友か。放課後の教室に、堂々残り見つかることも気にしていない。
金曜日の二十二時、どうせ明日は休日だ。子供と大人の猶予に生きる、秘密を共有したい年頃の男女は小さな宴に浸っていた。世界が崩れ去ろうとは知らずに。
これは旅の物語。紡がれるのは幸福か、それとも絶望か。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-30 04:07:56
51227文字
会話率:48%
放課後の教室、幼馴染のふたり。
最終更新:2022-06-28 23:16:51
2016文字
会話率:34%
中学から好意を寄せていた相手、華宮睦月に振られた文月颯太は、如月裕也の無理やりな勧めで、絶対当たる占い師、占衣薰愛に未来のお嫁さんを占ってもらうことになる。しかし、占いの結果は教えられることもなく、何故か颯太は、薰愛に嫌われてしまう。諦め
きれない颯太は、またも同じ場所に向かうも、そこには薰愛の姿はなかった。
恋も悩みも諦めた颯太であったが、放課後の教室で、未来の夫を占う2人の薰愛を見つける。焦る薰愛の持つ水晶の中を見ると、そこには颯太の姿が映ってしまう。絶望の薰愛と、薰愛を慰める双子の姉、薰恵、そして、薰愛の反応と占いの結果に、1番絶望したい颯太だが、この結果を打開するために、3人である提案をする。
占衣家と颯太の青春を守るため、そして華宮睦月と幸せになるために。未来のお嫁さんを変える、青春ハチャメチャラブコメディが今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-20 23:15:39
3592文字
会話率:56%
山川光は、デカくて顔が怖いこと以外はごく普通の男子高校生。同じクラスの文学少女・江草万帆に密かな恋心を寄せていた。ある日、光が忘れ物を取りに放課後の教室へ向かうと、学年一の美少女・清宮瑞樹が光の体操着をくんかくんかしていて……
最終更新:2022-06-18 12:30:57
140694文字
会話率:56%
放課後の教室。ふたりきりで委員会の事務作業。窓の外は暗くなる。私は彼と約束を交わす。/★以前「エブリスタ」に投稿していた作品です。
最終更新:2022-06-03 06:40:46
6539文字
会話率:37%
藍坂アキトが放課後の教室で見たのは、同じクラスで隣の席の優等生、間宮ユウがブラウスのボタンを空けて胸元を露出させながら自撮りをしている姿だった。
逃げようとしたアキトだったが、
「これでもう、私に逆らえないね」
ユウは優しい笑顔を浮かべ
ながらアキトに自分の胸を揉ませ、証拠写真を撮って脅迫した。
写真で逆らえなくなったアキトはユウが自撮りをしていた理由――裏垢女子であることを共有させられ、写真撮影の手伝いをするようになった。
「秘密にしていてくれるなら――いい思い、させてあげるよ?」
しかし、表の顔のユウは優等生の姿を崩さない。
学業優秀、先生や生徒からの信頼も厚いユウは、アキトに対しても同じように接していた。
「本当に優しいやつは言われる前にやってるって」
「……それでも、やっぱり優しいと思いますよ?」
微笑むユウは、間違いなく優等生だった。
だけど、放課後は裏垢女子としての裏の顔を見せる。
ユウは秘密にしてくれる分の対価としてアキトにパンツやおっぱいを見せるだけでなく触らせたり、写真までも送るのだった。
「夜のおかずにでも、と思って」
「無駄な配慮ありがとな。……マジで要らねえ」
表と裏。
二つの顔を使い分ける優等生で裏垢女子な美少女との、ちょっとエッチな学園ラブコメディ。
少しでも面白いと思ったらブクマや評価をしていただけると嬉しいです! 執筆のモチベーションにも繋がりますのでよろしくお願いします!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-19 20:15:26
199482文字
会話率:42%
あなたはUFOを実際に見たことはありますか? 私は、いつか見てみたいとどこかで願っていても、一度も目撃したことはありません。ですので、UFOと言えば、某レトロゲームのミステリーな宇宙船が一番なじみ深いです。
本作は、おてがるSFパニック
を目指して書きました。
※二人称小説で、変態的な描写がメインのため、ご注意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-17 01:21:46
2840文字
会話率:14%
桜の木の下には死体が埋まっている……そんな話がまことしやかに語られている。
放課後の教室の窓から、大きな桜の木を眺める、二人の女子生徒。ネネとロミ。
いつもと変わらない、たわいもない会話の中で、いつもより花の色が濃くなっている桜に、思いを
馳せる二人。
ネネは知っていた。あの桜の木の下に、本当に死体が埋まっていることを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-12 18:09:58
17480文字
会話率:51%
(今日も花田が格好良くて困る)
◇
一年前、好きな人からもらった答えは「無理」だった。
◇
高校二年生の江藤凛は、自分をこっぴどく振った相手・花田陽介と『友達』である。彼を好きな気持ちは今も変わらず、こっそり胸をときめかせる日々。だが、
もう伝える勇気はない。
くだらない話をしながら隣で過ごす時間が、ただ楽しかった。
しかしホワイトデーの朝、花田に好きな人がいることを知ってしまう。自分は彼にとって、『女の子』ではない。
二度目の失恋をした凛は、友達として彼の恋を応援しようと決意する。
放課後の教室ではじまった、花田との恋バナ。それは凛の想像とは、かけ離れたものだったーー。
(絶対に、絶対に言えないけど。――やっぱり、好きだ)
◆振った花田と振られた凛の、心を紡ぐ、お喋り恋愛。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-01 17:13:38
21480文字
会話率:53%
中学校に入学したばかりの紅颯人(くれないはやと)。颯人には生まれた頃からの幼馴染である来栖音夢(くるすねむ)がいた。颯人は音夢のことが幼い頃からずっと好きだった。そんな音夢が、放課後の教室で他の男子生徒と楽しそうに話しているのを目撃してしま
う。それを見て嫉妬してしまった颯人は、音夢をデートに誘い、そこで告白することに決めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-05 19:00:00
7489文字
会話率:65%
「お願いします……その事は黙っていてください。その……何でもしますから」
放課後の教室。
彼女はその身を抱きながら、俺に懇願した。
――その日から、俺と柊真白の奇妙な関係が始まった。
最終更新:2022-03-21 13:05:01
8775文字
会話率:38%
ノートに文字を記述するたび、ペンシルでなぞる筆音が響き渡る放課後の教室。
そこには自宅へ帰るのが面倒だと言い張り居残る男生徒と、電車やバスの時刻が合わないと居残るしかなかった女生徒。
二人は担任教師の助言で放課後の勉強会を成り行きで始め
る。
それが今日で何日目か、互いに定かではない。
いつしか当たり前になってしまったからだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-21 12:30:27
6900文字
会話率:47%
「アーリア・ウルク!貴方との婚約を破棄させてもらう!」
王宮で開かれた婚約パーティーで突然、婚約破棄宣言された。私が驚いて言葉が出ない間も"元"婚約者のザグロス・フェルガナ王太子様は大声で喋り続けている。
「貴方は
ロゼッタの悪口を言い、彼女の私物を隠したそうだな」
私はそんなことした覚えはないのですけれどどういう事なのかしら?そもそもロゼッタと言う女性は知りませんわ。
「私はそのような事、見に覚えがありませんわ。何か証拠はありまして?」
「証拠ならある。ロゼッタ!」
ザグロス様に呼ばれて前に出たのは可愛らしい女性。髪色は柔らかいブラウン。目が大きくて髪色よりも少し明るい色をしている。
その時、頭の中で何がチカチカと光り、文が浮かんできた。
"ザグロス様、怖いですわ"
あら、これはなんでしょう?
「ザグロス様、怖いですわ」
え、今何と……
"ロゼッタはザグロス様に腕を絡め付け、胸を押し当てている"
思い浮かんだ言葉通りの光景が目の前に広がっている。まるでこれから起こることを予告されているようで気持ちが悪い。
その時、頭の中の文とザクロス様の声が重なった。
『アーリア・ウルク、お前を国外追放とする!これは王太子としての命令だ』
それと同時にたくさんの"記憶"が浮かび上がってくる。私ではない誰かの記憶。でもそれは他の誰でもない"私"だ。
学校で授業を受け、休み時間に友達と笑い合い、放課後の教室のベランダから友達とサッカー部を眺めているものもあった。
これは私の前世の記憶。私が"山瀬 鈴蘭"(やませすずらん)として生きていた頃の。
全てを思い出した。
この世界が前世で私が書いた小説だと言うことも全部。
この世界は前世で自分が書いていた小説の中だと知ったアーリア。婚約破棄され、国外追放までされてしまったアーリアはこれからどうなるのか!?
溺愛系、ざまぁ要素ありのハッピーエンドな作品です!誤字報告、感想等お待ちしております!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-24 20:08:53
5017文字
会話率:47%
子爵令嬢のマリーはヴァイセ魔導学院中等部の入学式で侯爵令息フレデリックに一目惚れする。持って産まれた大きな魔力と美貌はあっても頭脳は普通。そこを多大な努力で補う事で彼と同じ上クラスになり彼を射止める事に成功した。勉強は辛くても好きな人と一緒
にいられる。そんな幸せな学園生活を過ごしていた中、フレデリックの妹のフローラも学院に入学した事からマリーの幸せな学院生活は少しずつ崩れ始め、ある日フレデリックから放課後の教室に呼び出され唐突に婚約破棄を切り出される――
(本作は別作品「異世界に召喚されたけど価値観が合わないので帰りたい。」より約3年前のお話です。)
※この小説は「カクヨム」にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-10 12:34:07
222152文字
会話率:31%
2学期の最終日。
放課後の教室で梅林さんが一人で……。
そこからなぜか梅林さんとの交流が始まり意外な面を知っていく。
投稿サイト「カクヨム」にも投稿しておりますが、
加筆訂正しております。
最終更新:2022-01-23 18:00:00
4934文字
会話率:31%
男は女に呼び出され、放課後の教室へ向かう。
そこで突如として女に投げかけられる妙な質問から、案の定男は妙な展開へ巻き込まれていく……
最終更新:2022-01-17 21:00:00
3502文字
会話率:67%
本土より南の果てにあるリゾート地、国津島の高校に季節外れの転校生がやって来た。
それは射干玉のように艷やかな黒髪と、物静かで神秘的な雰囲気を持つ少女、塔ヶ崎杏(とうがさき あんず)だ。彼女は教室に現れるなり、瞬く間に学内の話題の渦となってい
った。
そんな彼女に読書家の青年、聡(さとし)は放課後の教室に呼び出される。話を聞くと杏は、聡の兄の博嗣(ひろつぐ)に一目惚れをしてしまったという。
しかし聡はこの思わぬ展開に落胆するどころか、深く感激していた。博嗣は自慢の兄だったが、コミュニケーション能力が非常に乏しい、いわゆる陰キャと呼ばれる残念な人種だったからだ。
「俺の自慢の兄に惚れてくれてありがとう、塔ヶ崎さん! 相談だけと言わず、俺が二人の関係を取り持つよ! 兄貴のことなら俺に任せて!」
その日から聡と杏の奇妙な関係が始まった。
ギラギラと輝く南海の夏島で、街を歩いて、話して、笑って、目的を共有して、いつか二人の恋を成就させよう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-23 19:21:33
58431文字
会話率:48%
幼馴染の様子がおかしい……。
昨日からおかしい。
「涼夜、私から離れちゃやだ……」
「一緒にお風呂入るもん!!」
「……キスしてくれなきゃどかない」
どうした優菜!?
お前、そんなキャラじゃなかっただろ!?
最終更新:2021-12-10 12:25:15
16938文字
会話率:45%
なろうラジオ大賞3応募作品です。
放課後の教室で、突然クラスメイトから話しかけられた主人公は、この後ある事をするのだが……。
最終更新:2021-12-05 08:00:00
666文字
会話率:36%