インディグム帝国の皇太子であるルキウス・サシャ・フォン・インディグムには、定められた
婚約者がいる。国益のためと分かっているが、受け入れられずに八年が過ぎた。
二学年下の入学式の日、一人の生徒に目が留まる。
胸まであるストレートの
黒髪をひとつに結い、赤みがかった金茶の瞳はきつい印象。修道服を模した紺色の制服越しにもわかるほど緩急のついた身体は、十六歳のそれとは思えない。姿勢を伸ばして粛々と歩く女生徒。
自分には見せない表情で、男子生徒と会話をしている。
そんな婚約者の様子に見入っていると。
トン!
「あ!ごめんなさい」
婚約者とは対照的な女生徒がぶつかってきて……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-20 15:47:25
158325文字
会話率:49%
友よ。志高き友よ。君は必ず気高きままでいて、功名心に勝っておくれ。
君は疑いようもなく、尊重されずとも素晴らしく、尊敬されずとも誇らしい人だ。
友よ。忘れないでおくれ。
苦しみ、苛まれ、質の悪い酒と煙草が君の身体を蝕む限り、君は自分を大切に
出来ていて、そして君は君自身ためにあるということを。
注意しておくれ。
一度、楽な姿勢で、高価なワインと葉巻を味わったならば、君の中から、君はいなくなってしまうのだということを。そこにいるのは、好奇心と探求心の代わりに、自尊心と飽食を拾った、君ではない何かなのだということを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-07 09:15:29
12667文字
会話率:35%
白い髪が黒い髪を残酷に支配すること四百年。限界はすぐそこまでやって来ていた。黒い髪の反乱が頻発し、白い髪らが鎮座する宮廷は、反乱を鎮めるため「最も有能な黒い髪」を宮廷に召喚した。
白い髪の王子は宮廷に突如現れた、規格外に美しく賢く強く、屈し
ない姿勢の黒い髪の軍人に憧れを抱くが、それは悲劇の始まりだった。
※BLというほどでもないのですが、一部分に表現が入るためBLと表記しました。
※この作品は2005年に作成され95%がそのままですので、文章が荒いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-28 22:23:29
50371文字
会話率:31%
ファーストインプレッションは、姿勢の綺麗なひと――ただ、それだけだった。
契約書を作る仕事を10年担当している清見は、日々を淡々と生きている。多くを望まず、高い目標を掲げることもせず、自分のペースで生きる彼女の唯一の楽しみ――それは、近所の
サンドイッチ店『ベルガモット』のフルーツサンドを食べること。
そんな清見は或る朝、オフィスで見慣れない男性を見かける。姿勢の綺麗なそのひとは、どうやら新しくできた本部の本部長のようで……。
会社を舞台にした初々しいラブストーリー、知さん主催『ぺこりんグルメ祭』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-28 08:31:36
7308文字
会話率:24%
結婚相談所を訪れて相手を探していた28歳の女医さん。寛容な姿勢で婚活に臨む彼女に対し、職員は新たに設計された結婚相手紹介プラン「つみたて兄さん」を提案したものの……
※この作品は「小説家になろう」「アルファポリス」「カクヨム」「エブリスタ
」に投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-25 21:28:47
2412文字
会話率:79%
2022年版 歴史の教科書「ミュンヒ王国の歴史」より抜粋
ロサ·ミュンヒ
彼女はミュンヒ王国第八国王王妃である。我が国の十七世紀の発展にもっとも影響を及ぼした人。
貨幣の統一(p.78~)、犯罪の厳罰化(p.83~)、奴隷の解放(p.8
6~)、1000年に一度と言われるスタンビートの完封(p.88~)、永世中立国宣言(p.101~)など、彼女の偉業は数知れない。
彼女は町へ下り、民の声を聞くことを大切としており、その姿勢は現在の王家にも受け継がれている。
私の名前はロサ·ミュンヒ。
先日、若干22才にして王妃になりました。
夫のハウゼン王を支え、この国をもっと発展させていきたいと思っています。
運の良いことに私には前世の記憶があり、また魔力量も申し分ないため、その能力を存分に活用していこうと思います。
ちなみにハウゼン王とは幼なじみのようなもので、持ちつ持たれつの心地よい関係を気づけたらと思っています。
まぁそういうことで、この物語はロサがミュンヒ王国をそのチートな能力で発展させていくお話です。
所々に自分の知識も混ぜていくので知らない単語とか出てくるかもしれませんが、楽しんで読んでくれたらと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-23 22:14:20
62087文字
会話率:24%
忍便--その名の通り便意を耐え忍ぶ競技--はその年の豊作を祈る神聖な儀式として、毎年欠かさず行われる。
便意を耐え忍ぶという、人として生を受けたのならば一度は経験した事のあるであろう状況。
競技としての忍便は、食物を鱈腹食べて起きた健
全且つ猛烈な便意を神様の前で耐え忍ぶ事を求められる。
豊作への祈り、艱難辛苦を乗り越えるという姿勢。そうした意義の元で紀元前より忍便が行われてきた事は、日本人であるのならばDNAに刻み込まれている程の常識である。
また、忍便をする競技者は毎年の春を迎える時期に、そのような苦難を耐え忍ぶ事により矜持を伴うような位の高い人間の中から無作為に選出される。
そして私の父はその競技に参加する事となり、公衆の面前で早々に脱糞して憤死した。
失敗した父は国恥として、弔われる事もなく。私は親族を含めて、名前を変え、隠れて生きる事を強要されたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-14 19:23:12
3820文字
会話率:3%
現在執筆中の官能小説=『教務課女子事務員凌辱』の内容紹介的文書です。
私の官能小説に対する考え方を割り合い巧く表現できたなという思いと、近々ネット接続が切られてしまいそうなので、私は確かにここにいたのだという存在証明のようなものを残してお
きたいなという思いとから、この文書を1エッセイとして投稿することを思い立ちました。
あまりいい投稿姿勢でないことは重々の承知のうえですので、どうかどうかご容赦ください。
本編は『第 31 回フランス書院文庫官能大賞』に郵送で投稿しようかと思っております。ではでは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-30 19:00:00
1178文字
会話率:0%
剣と魔法の世界を舞台に、必死に生きていくレイとノアの物語。
古風なヒューマンドラマ系のバトルファンタジーです。
東の大街道沿いの要塞都市シエンナには、国境の街道を守るシエンナ騎士団があった。騎士団とは言っても名ばかりで、ここ東の要所
シエンナで汚れ仕事をやらされる、傭兵隊に毛の生えた程度の集団だ。ここを治める領主トラヴィス直属の騎士団でもないし、もちろん強大な力を持っている中央、国王直属の騎士団とは何の関わりもない。
それでも、シエンナ騎士団に入れれば、身分が保障され、衣食住に困ることはなく生きていくことはできる。この時代、それが目当てでここシエンナにやって来る者も多かった。辺境の北の地からやって来たレイもその一人だった。まだ少し幼なさの残る顔立ちながら、鍛え上げられた体と身のこなしからは剣術を修練して来た者の姿勢が窺えた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-06 14:54:33
148863文字
会話率:53%
イジメられている主人公(友田慎)は、イジメっ子の藤橋綺羅にクラス中で「妊娠させられた」と嘘を吹聴されてしまう。今まで反抗するのを我慢してきた慎だったが、魔が差して「孕ませた」と反抗の姿勢を見せてしまう。その時の満足感が癖になった慎は藤橋綺羅
を俺の虜にしてしまおうと企む。そんな一風変わったイジメっ子とイジメられっ子のラブコメ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-04 21:11:13
1445文字
会話率:9%
友人の誕生日を料理で祝うために、買い物に出掛けた京沢明日は、変わった少年と変わり者のお姉さん砕子に出会う。
砕子は唐突にアノマリーについて話すも、明日は相手にしない姿勢。しかし砕子が友人の名前を出して、彼女もアノマリーだと告げる。
最終更新:2023-03-10 00:16:15
30546文字
会話率:59%
AV症候群とは私が勝手に名前をつけた症状です。アダルトビデオを最初から最後までじっくり見て「いい作品だった」と感想を言う人がいるだろうか。小説が読めないのは、小説をAVのようにインスタントに感動を貰える道具と見てしまっているからではないか。
最終更新:2023-03-05 14:43:32
1631文字
会話率:0%
保守とは姿勢であり、ビジョンではない。
キーワード:
最終更新:2023-02-27 12:45:34
1155文字
会話率:0%
聖なるバレンタインを迎えた兵庫の夜。
そこで愛らしくもいじらしい、人の少女が断固とした反抗姿勢を見せる。
「絶対に降りないから!」
バレンタインの夜に浮かぶ天空神殿に逃げた恋する乙女の頑固でちょっとファンタジーなバレンタインデーが起きる。
最終更新:2023-02-23 00:53:54
6082文字
会話率:44%
(*リアルの都合で多忙になり、「ツインズ」の方を途中で止めたままにしてしまっています。こちらの作品は、同時期に構想だけあったものを、暇な時間にちょくちょく書き直しているものです。書き溜めがあるうちは毎日更新していきます。リアルが落ち着いたら
、「ツインズ」も更新していきたいと思います)
ーーーーー
両親の離婚、母親との別離、そして半分しか血のつながらない弟妹の存在。それでも、僕は、この世界に美しいものがあると信じている。そして、弟、妹にも、そう信じてもらえるように育ってほしいと思う。
そんな、恵まれない環境にあっても、弟妹への純粋な願いを持った男子高校生、庄司纏。この物語は、トラウマものの過去によって望まずして鍛えられたメンタルと、家族のためになら努力を惜しまないひたむきな姿勢で、彼が自分の本当の「かぞく」を手に入れるまでのお話、の、予定。
彼らを取り巻く、女子生徒との交流や、周囲の大人たちとのふれあいも書いていきます。なので、ちょっとした恋愛要素あり。シリアス多め。ヤマなし、オチなし。
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基本的には一日一話更新を予定。感想・レビュー・評価、いただけると嬉しいですし、私の勉強にもなりますので、ぜひお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-18 20:00:00
36305文字
会話率:52%
「体制」は制度の様式、「体勢」は姿勢。同じ音でも違う意味。しかしこの二つ、間違えている作品が多いのです。気のせいかしら?
最終更新:2023-02-13 18:31:15
1414文字
会話率:0%
リザステリア帝国の侯爵令嬢であり、現在世界で唯一の聖女でもあるリーゼロッテは、今年で十七歳を迎える。そのため、大好きで誰よりも信頼できる叔父に本格的な婚約者探しをお願いした。リーゼロッテの婚約者については以前から候補が挙げられていたが、有
力候補である聖女専属護衛の聖騎士クラウスとの婚約は絶対に嫌だと、リーゼロッテは頑なに拒否の姿勢を示す。それは、過度な忠誠心を持つクラウスは、リーゼロッテが望む幸福を与えてくれることはないと知っているからだった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-03 13:00:00
229402文字
会話率:41%
17歳の冬、私は子供の頃から大好きだった彼の婚約者になった。
彼はエイデン・ウェスティン伯爵令息。真っ直ぐな黒髪に黒い瞳。男性にしては背は高い方ではないけど、いつも姿勢が良くてその眼差しはとても凛々しい。
……ついにこの時が来たわ。
私は立ち上がって声高に言い放った。
「私は婚姻の日までにエイデン様からの『感動的なプロポーズ』を要求します!」
「………………は?」
いつも眉間にシワを寄せている1つ年上の男の子を、気がつけば大好きになってた女の子が頑張って追いかけるお話です。
拙作「私の望み通り婚約を解消しようと言うけど、そもそも半年間も嫌だと言い続けたのは貴方でしょう?〜初恋は終わりました。」に登場していたエイデンの婚約者視点になります。
今作だけでも読めるように書いていくつもりですが、前作も読んでいただけると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-26 07:18:08
50187文字
会話率:42%
燈榊花火の通う全寮制の中高一貫校、百籃学園には『時空を遡れる魔女』がいる。学園七不思議的なの存在として、一般生徒の中に紛れて学生生活を送っていた。しかも日ごろから正体を隠すどころか偽らず、誰に訊かれても自らの口で魔女だと自称する。花火の先輩
にあたる渡堺聖果。
中等部の頃は七不思議どころか、周りが囁く様々な噂にすら興味もなくぼんやりと過ごす花火。そんな花火のもとに噂好きの友達から七不思議について調べようと誘われる。持ち寄られた情報を頼りに『時空を遡れる魔女』と自称する聖果を訪ね、しばらくの間勝手に行動を共に観察を始めた。ほとんどの授業に出席はせず、気の向くままに屋内外を徘徊する。特にお気に入りなのか、放課後は毎日のように図書室で静かに本を読む。それでいてテストの成績は常に学年首位をキープし、教師ですら聖果の行動を黙認している状況。毎回のように追試ギリギリの花火は、聖果の置かれた環境に驚愕と羨望の眼差しから弟子入りを申し込む。だがその申し出はあっさりと断られ、花火の中で聖果が本当に魔女だから特別扱いされているのではと謎が深まっていく。
最初は成り行きではあったものの、花火は聖果へと興味を抱きだす。
以前と変わらず聖果を尾行し、絶対に魔女である証拠を掴もうと躍起になっていく。隙あれば弟子入りを申し込む日々を過ごしていると、月末に迫ったテストが花火を襲う。ただでさえ授業についていくのすらままならず、ここしばらくは聖果のことで手いっぱいだった。いつの間にか七不思議にのめり込んでいた花火は友達に泣きつき、手厚く勉強をみてもらうも何一つ理解ができずに刻々と時間だけが過ぎていく。
だがそんな頑張りも虚しく、追試になってしまう花火。そんな矢先、聖果が頻繁に出没する情報が耳に飛び込んできた。追試には合格しなければいけない。だけど、七不思議についても追いたい気持ちもある。それでも目先の追試を頑張らなければと意識を切り替えるも、聖果の方から花火に近づいてきた。しかも勉強をみてくれるというありがたい申し出に飛びつき、数日という期間をマンツーマンで指導を受ける。厳しくも優しい聖果、何よりも初対面でしかない花火のことを第一に気遣う姿勢。偶然とはいえ一緒に過ごす時間が増え、みえてくる聖果の素顔。
些細なキッカケから学園の七不思議にのめり込んでいく花火と、存在自体が謎に包まれた聖果との学園百合物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-25 00:00:00
101653文字
会話率:39%
これといって他より秀でた才能や、何かに夢中になれたことのない黒沼颯来。出来のいい姉、黒沼薙弥と比べられて育ってきた。そんな高校二年の春先、学校側から突きつけられた進路に悩まされる。両親からは「好きにしていい」と遠巻きに言われるも、見え隠れす
る姉と同様の抱く期待。高校から知り合った友達もすでに進路をしっかりと定め、自分だけが出遅れた感に浸っていた。考えや気分を変えるためにちょっとした家出と称し、普段は降りない駅前で時間を潰しているとナンパされてしまう。年齢=彼氏いない歴の颯来には断り方どころか、父親以外の男性との遭遇に何もできず焦るばかり。
そんな中、颯爽と助けに割って入ってきた岬桜華と出逢う。自分よりも年上でスーツ姿が似合い、しかも体格的に大柄な相手に臆するどころか堂々としている。見ず知らずの颯来を不安がらせないよう、身を挺してまで庇ってくれて姿勢に心奪われてしまう。どうにかその場を切り抜ける颯来たちだったが、向かった先で現実を目の当たりにする。階は別だが同じマンションに住むと知る颯来は、最初は気づかなかった桜華が酒臭いこと。挙句、部屋が見るも無残で家事が壊滅的な残念な一面に唖然とする。一瞬だけ抱いた理想は砕け、何件もの帰りを心配して着信を送る家へと帰宅した。
心のどこかで両親の期待に応えて姉のように、先を行く友達を真似して何となくで進学を選んだ颯来。後悔がないかと問われると首を傾げてしまうが、ひと段落ついた矢先に桜華と再会した。あの時のお礼がしたいと桜華の自宅へと招かれ、記憶に新しい惨状よりも目も当てられない光景。それでも桜華は何食わぬ顔どころか、助けられたはずの颯来に精いっぱい感謝の意を示そうとする。悪い人ではないがだらしなく、現実感を見せつけてくる桜華に我慢しきれず颯来は立ち上がった。最低限過ごせるよう、年上だからとお構いなしに颯来は桜華の部屋を片付けだす。
それをキッカケに週三回、まるで家政婦のように雇われてしまう颯来。手のかかる妹のようで、社会に出て働くもだらしない姉的な存在の桜華。なし崩しながらも心配で家を行き来していく内に関係も深まっていく。
そして気づく、颯来が抱き始めた桜華への芽吹いた気持ち。今までにない何かを手にすることに戸惑いながらも、新たな一歩を踏み出していく。
女子高生と社会人OLの百合物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-22 00:00:00
122966文字
会話率:37%
俺、相良仁(さがらひとし)には高嶺の花と言われている幼馴染がいる。
名前は二条愛花(にじょうあいか)。彼女は才色兼備で学業優秀それでいてピアノやバイオリンのコンクールで賞の常連らしい。
そんなハイスペックな彼女はプライドも非常に高く、幼馴染
の俺は学校では話しかけるなと言われている。
しかし、そんな彼女が電話では何故か低姿勢で……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-09 18:28:31
3672文字
会話率:32%