1969年(昭和44年)6月24日、午前2時頃、旧国鉄山陰線で一人の若い女性が鉄道自殺により自らの命を絶った。高野悦子、二十歳。立命館大学文学部史学科3年生。
学園紛争の真っ直中、時代の波に押し流され自分の居場所を見つけられないままその短い
人生に自ら終止符を打った
『二十歳の原点』と言う書物に出会った私は、そこに綴られた彼女の生きた証を読み進めていくうちに違和感を感じ始めた。彼女は自分の父親の存在をどのように感じていたのだろうか?自分の孤独感を自分の父親に押し付けて自らの命を絶ってしまった彼女の身勝手な行動に無性に腹が立ってきた。
私は自分の家族を見つめなおしてみた。
高野悦子さん。私はあなたの取った行動は決して容認できない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-13 09:00:00
22057文字
会話率:22%
沿岸都市バッカニアの港のすぐ近くにそれはある。
冒険者組合ロズウェル、バッカニア支店、命知らずで恐れ知らずな連中が集う場所だ。
そもそも冒険者組合とは何ぞや? という諸君のために説明しよう。
かつて世界は未知に溢れていた、鬱蒼とした森
、千尋の谷、古代文明の遺跡、そんな危険な未開地を切り開いた男がいた、彼はその旅で巨万の財宝を持ち帰り莫大な財産と名誉を手に入れた・・・・・。
めでたしめでたし。
さて、ここまではおとぎ話だ、現実的な話をしよう。
その冒険は彼一人の手で成し遂げられたのだろうか、いや違う!
そう、彼には仲間がいた、史学を極めた者、歴戦の魔法使い、屈強な戦士、物資を準備した商人、それを買う資金を出してくれた豪族・・・それまでの冒険で得た品を担保になんとか口説き落とした銀行・・・。
彼は額に汗した、冒険の最中はもちろん、その前の段階でも・・・だからこそ、彼は晩年私財を投げ打ち一つの組織を設立した。
知的好奇心、野心、開拓者魂、なんでも良い、まだ見ぬ地を夢見る者達を支える組織。
それが冒険者の、冒険者による、冒険者のための組合、ロズウェルなのだ。
これは、そこで出会った1人の男(謎の宗教団体所属)と1人の女(戦禍を逃れたお嬢様)が、神々の秘宝を目指す旅を綴った物語である。
(章単位で書き貯めてから掲載したいのでその間更新は止まります、ごめんなさい)
※65章を更新した後に34章を載せていない大ミスが発覚しました、読んでくれていた方、本当に申し訳ありません
※75章を更新した後に、全体的に描写不足&説明不足な神喰らい編を修整しました、大まかな話の流れは変わっていません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-10 20:16:24
392515文字
会話率:38%
この物語は『歴史改変戦記「信長、中国を攻めるってよ」』の続編になります。正編のあらすじは序章で説明されますので、続編から読み始めても問題ありません。
タイム・マシンが実用化された近未来、歴史学者である私の論文が中国政府に採用され歴史改変実験
「碧海作戦」が発動される。私の秘書官・戸部典子は歴女の知識を活用して戦国武将たちを支援する。歴史改変により織田信長は中国本土に攻め入り中華帝国を築き上げたのだが、日本国は帝国に飲み込まれて消滅してしまった。信長の中華帝国は殷賑を極め、世界の富を集める経済大国へと成長する。やがて西欧の勢力が帝国を襲い、私と戸部典子は真田信繁と伊達政宗を助けて西欧艦隊の攻撃を退け、ローマ教皇の領土的野心を砕く。平和が訪れたのもつかの間、十七世紀の帝国の北方では再び戦乱が巻き起ころうとしていた。歴史を思考実験するポリティカル歴史改変コメディー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-01 20:00:00
132209文字
会話率:29%
タイムマシンによる時間航行が実現した近未来、大国の首脳陣は自国に都合の良い歴史を作り出すことに熱中し始めた。歴史学者である私の論文は韓国や中国の反感を買い反日デモが起る。豊臣秀吉が大陸に侵攻し中華帝国を制圧するという内容だ。学会を追われた
私に中国の女性エージェントが接触。中国政府が私の論文どおりの歴史介入実験を行うことを告げた。中国共産党は織田信長に中国の侵略を命じた。信長は朝鮮半島を蹂躙し中国本土に攻め入る。それは中華文明を西洋近代文明に対抗させるための戦略であった。もうひとつの歴史を作り出すという思考実験を通じて、日本とは、中国とは、アジアとは何かを考えるポリティカルSF歴史コメディー。
※この作品は「カクヨム」「アルファポリス」にも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-05 18:00:00
264903文字
会話率:25%
※この作品は『歴史改変戦記「信長、中国を攻めるってよ」』第一部を増補・改稿したものです。
タイムマシンによる時間航行が実現した近未来、歴史の謎は次々に解明されていく。歴史の「もしも」を探求する比較歴史学会は百家争鳴となり、大国の首脳陣は自
国に都合の良い歴史を作り出す歴史改変実験に熱中し始めた。歴史学者である「私」はひとつの論文を書き上げ、中国政府は私の論文を歴史改変実験に採用した。織田信長による中華帝国の統一という歴史改変を目的とした「碧海作戦」が発動されたのだ。これは近代において、中華文明を西欧文明に対抗させるための戦略であった。神の位置から歴史改変の指揮を執る私たちは、歴史の創造者なのか。それとも非力な天使なのか。もうひとつの歴史を作り出すという思考実験を通じて、日本、中国、朝鮮の歴史を、おちょくりつつ検証する、ちょっと危ないポリティカル歴史改変コメディー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-04 18:10:37
101115文字
会話率:20%
「博物館の年間来場者5万人を達成できれば存続を許可しましょう」
ここは人口流出と税収減に悩む香川県船出市。新市長の緊縮財政により、年間来館者数5000人の船出市立郷土博物館にも閉鎖の危機が訪れる。
郷土博物館で働く辰巳あずさは転職も考えて
いたが、存続を訴える市民団体と市の方針とで板挟みになっていた。だが市民団体を率いるポスドク史学者のシュウヤの活躍により、市長の口から年間来場者数5万を超えれば博物館閉鎖を免れるという約束をこぎつけたのだった。
来場者の増加を目標にあの手この手を尽くして奮闘するシュウヤたちに、博物館職員であるあずさは否が応でも巻き込まれてしまう。だがやがてシュウヤたちと接する内に、あずさは博物館の価値と存在意義を実感し、博物館存続のため尽力することになる。
これは何ということのない地方の一博物館が、一大人気スポットとして再生するまでの物語。
「さあ、博物館に行こう!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-19 17:21:50
160922文字
会話率:38%
ガチでSF小説界にケンカを売る、禁断のアンチSFショートショート集『ケンブリッジ大学史学部シリーズ』、満を持して堂々スタート!
「このGWの間に俺は、SF小説の第一人者になってみせる!」宣言も華々しく、『小説家になろう』様と『カクヨム』様
の両方のサイトにおいて開始いたしました、GW記念SF小説連続投稿企画『SF69(ロック)2018SPRING!』の第二弾は、すでに『小説家になろう』様のサイト上ではおなじみの禁断のSS集『881374ショートショート69!』のGW特別編にして、アンチSFショートショートの最高傑作を自負する、その名も『ケンブリッジ大学史学部シリーズ』です!
※第一章のみは、『カクヨム』様のサイトにおいても公開しております。
※第二章以降は、『第七回ネット小説大賞』一次選考通過記念として、特別に期間限定的に復活した新パートであり、『小説家になろう』様においてのみ公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-27 08:19:22
84319文字
会話率:76%
現実とは別の世界であるバルティス、その中のナディアという国に住む歴史探訪が好きな女の子・ロリエは、自身が通う高校のすぐ近くにある、名前を知らない古びた建物をよく訪ねている。あるレポートの中間提出日、その建物に彼女の担任で、歴史学者でもある女
性・ウインリィを連れてきた時、バルティスの歴史や未来の歯車は、大きく揺れ動くことになる……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-22 21:54:49
211313文字
会話率:49%
ギデオンフェル王国の辺境にある山で奇怪な事件が発生した。山頂にある村落の住民すべてが命を落としたのだ。王都より憲兵隊とともに派遣されたレトとメルルは現場を目の当たりにして動揺する。一方王都では、行方不明になった貴族の青年をコーデリアとヴィク
トリアが捜索していた。そして、青年が下宿している屋敷の地下室で彼女たちが目にしたのは、ひとを襲う屍霊(グール)と化した一体の遺体だった!
事件の謎に迫ろうとするレトたちだが、あまりに少ない手がかりのために真相に迫ることができない。そのような状況のなか、辺境の地で出会った歴史学者に導かれ、レトは手掛かりを手に入れて真相に迫っていく。やがて、辺境の地の大量死と、王都の殺人事件が結びついたとき、事件は王都を揺るがすものへと変貌するのだった。さらなる惨劇を防ぐため、レトは荒野を駆けることになる。
剣と魔法の世界を舞台にしたミステリ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-30 05:00:00
207372文字
会話率:52%
“读未来这样的女儿有 我应该得到那个女儿 采用了各种各样的方法。 那是相当的悍马。”
“未来を読むという娘有り
我はその娘を手に入れるべく
様々な方法を用いた。
あれはかなりのじゃじゃ馬であった。“
近年、中国のとある場所で、三国
志で有名な曹操の手記が出土した。
保存状態からは一部分しか解読はされなかったが、今までにない発見で世界中が注目した。
未来を読むという娘とは……
世界中の考古学者、歴史学者、その他多くの人の話題となった。
私、|林明凛《はやしあかり》もそんな中の1人であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-26 17:23:13
6602文字
会話率:22%
私にとって永遠の課題です。大学のレポートを加筆修正したものですが。
最終更新:2019-02-24 02:22:41
2098文字
会話率:30%
数千年前の過去に存在したという七大大公が一人ショテラニーユ。
永遠の美少年として語られるかの大公であるが、その行いの多くは時に埋もれ、明らかになっていない。
かの人物に魅了された歴史学者を自称するデヴィルの学者は、偉業の記録を隠すものをその
手で掘り返していく。
この作品は「新任大公の平穏な日常(N6762CI)」及び「魔族大公の平穏な日常(N0520CM)」などの「ある魔族の平穏な日常」シリーズの二次創作です。作者の古酒様より許可を頂いています。
「ある魔族の平穏な日常」シリーズで描かれる時代よりも古い時代の人物や、彼らの業績を追う学者たちをメインに据えた外伝的な二次創作集です。
以前に寄稿させていただいた作品も含みます。
先に「ある魔族の平穏な日常」シリーズを読まれることをお勧めします。
『いにしえの時代の魔族大公』本作品を、作者、及びサイト運営者の許可なく、転載、又は翻訳による転載を固く禁止致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-19 06:00:00
321970文字
会話率:42%
第一志望校に合格できなかったため、推薦入試で合格していた大学に通うことになった新大学生。
小学校・中学校で同級生だった悪友と再会し、さらには美人な女性とも知り合った!入りたかった大学ではないが、好きな歴史も勉強できるしで、幸先のいいキャンパ
スライフは始まったばかり。
だというのに、サークル見学中に美人が知り合いを見つけたことで、大学一回生にしてディープな歴史の世界に飛び込むことに……。
○古文書読解を物語で進めていきます。筆者個人蔵の古文書を使うので、実力不足で読解できていないところもあります。予めご承知おきください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-10 19:12:44
13767文字
会話率:52%
三百年前、メリディアニ王国は強大な武力で大陸全土を支配し太平の世をもたらした。
だが現代、王国の王子で史学科の学生カールスは歴史書を紐解き、その支配が完全でないことに気付いた。
「まだ降伏してない国がある」
それは、ヤポニカ魔導王国。
当時のメリディアニ王国はヤポニカ領を極限まで削り取ってヤポニカ王の
私邸のみ残すという嫌がらせをして降伏勧告をしたが、他国との戦争が
忙しくなってその後の処理が忘れさられたのだ。
それ以降のヤポニカ魔導王国の行く末は、誰も知らない。
そこでカールスはあることを思いつき、後輩の学生ルビィに話した。
「ルビィくん! この国を探して大陸統一を俺の手で完遂させるんだ!」
「……先輩、探し出してどうするんです? まさか戦争でも?」
「いや、和平交渉だ。俺は魔導王国の子孫に結婚を申し込む」
「えっ、いやですけど」
「えっ」
実はルビィこそヤポニカの正統後継者、ルビィ=サクラバ=アソヌ=ヤポニカだった。
ルビィは亡き両親から「国を守るように」と遺言を託された上、
平穏な生活を手放して大国の王家に嫁ぐ気などない。
「幸せにするから!」
「ですからいやです!」
これは平和な時代の名ばかり王子と一人だけの国の王女の、恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-29 21:00:00
24934文字
会話率:53%
空想の世界を面白くする為には細かい設定が必要だと考える。
そのためにもいろいろ熟成に熟考を重ねていきたい。
最終更新:2018-12-22 22:39:21
8540文字
会話率:0%
何だこのはにわ!……何がそんな驚くの!?
とある歴史学者とはにわの日常…
最終更新:2018-12-15 18:00:00
891文字
会話率:91%
歴史学を教える23歳の大学助教授で可愛い女の子が大好きな百合である奏が迷い込んだのは戦乱の時代にある女しかいない異世界であった。運動は駄目度胸もまるでない奏の唯一の強みは大の兵法マニアである事だった。大学助教授の繋がりで様々な兵法書を研究す
る彼女がこの世界で生き抜くすべは軍師しかない。そして天下一の軍師になってたくさんの女の子といちゃいちゃする、そんな野望を胸に歩み始めた奏、彼女が希代の名軍師になるか、それとも異世界から来たと主張するただのおかしな人物となるか、この時知るものは誰もいなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-30 18:18:32
7130文字
会話率:52%
世界史学習者の多くの方を魅了するのが、中国史です。
中国史は、三國志や項羽と劉邦など、ストーリーとしても魅力的な話が多く、更に、日本の歴史とも関わりが深いと思います。
そんな中国史の講義録を本稿では執筆していきます。
ロシア史への誘い
も更新中です。宜しくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-31 01:25:37
10051文字
会話率:2%
ジャール史学局発行 「英雄譚に語られる人物レーダーについて 無記名伐龍記事をめぐって」
史書に見える伐龍の記述は『将軍府龍文書』に多く見られるように「何某が幾らの軍を率いて何処にて龍を伐つ」という形式が主である。
例として『クラシテ王統
記』にて
キニン公、3万を以てクラシテに龍を伐つ。
とあるものが挙げられる。
しかしながら『アゲイア帝国年代記』のアーラブルフ5世の3年の条には
2月、ファリシタに龍現る。3月、これ屠らる。
とあり、形式に沿っていない。この征伐者を明記しない形式はこれ以降各地での伐龍の記事に頻出するようになる。竜王戦争の時期に最も多く現れるようになりその後急速に減少するが、並行して旧来の形式も現れることから何らかの区別が行われているとみられるが、定説は得られていない。
ただ、この形式の伐龍記事について吟遊詩人はレーダーという英雄の活躍を語る。
『屠龍列伝』には以下のようにある。
レーダーは、アゲイア帝国ミャスラフの人。姓無く氏無く、家無く親無し。剣客。
殺した龍を数えること未だ並ぶものなし。
皇帝アーラブルフ5世の時に初めて龍を屠る。
しかしながら多くの無記名伐龍記事について、すべてをレーダーという一人の冒険者の事績であると考えるのは無理があるのでは無いだろうか……(後略)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-11 01:49:16
8123文字
会話率:41%
新木海斗
15歳という若さで歴史学者になり、たった二年で世界一の天才と称えられた。だが、その裏は奴らに復讐するためだった…
最終更新:2018-07-20 00:22:04
18625文字
会話率:48%
『武神英雄』ソラ・アームズノア
遠い昔、彼は全ての武を極め、英雄としての名声を欲しいままにした。
大陸で彼の名を知らぬ者はいない。
彼が亡くなり数百年経った今でも彼を讃える物語、演劇、歌劇、音楽は次々と作られ、世に出て行く。
大陸各地の
彼の伝承が伝わっており、歴史学者がそれを纏めたのが『武神英雄物語』である。この書物は歴史書としても評価が高く、王国内の全ての街の図書館に10冊単位で所蔵されている。
しかし、最も信頼性の高い『武神英雄物語』にも『実際』とは大きな隔たりがある……歴史の裏側を覗いてみましょう!
/なろう投稿2作目です。1作目を優先したいのでこちらは不定期更新とさせていただきます。また、見切り発車ですので、告知無しで改稿する事があります。ご容赦を折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-01 16:00:00
55375文字
会話率:41%
試行錯誤の末、やっとタイトルを決定しました。
資料第一主義の歴史学ですが、昨今は多方面の科学技術や復元技術の進歩によって日々新説や新発見が続々なされています。
そんな切磋琢磨な歴史学において、まだ紙切れの資料しか信用しない本
の虫や、個人的感想を「逆説」と喜ぶ困ったちゃんもいるんですけど。
ホントウに、アホです。
私も含めてそんな歴史アホがたくさんいる。
アホだから歴史が好きになる。
そして新発見があれば、また新しいナゾが発生する。
ナゾが珍説と新しいアホを生産させる。
『ナゾと疑問だらけ、だから歴史は面白い』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-30 09:03:16
19538文字
会話率:7%