二十四世紀のある日、実験用潜宙艦オクタゴンは、亜空潜行中にトラブルを発生、観測員ナギサが緊急脱出装置によって艦外に強制転移させられた。
一方、後の世に言う安土桃山時代、天正十一年十二月の末、会津の刀工『古川兼定』の三代目、孫一郎は旅の途
中、和泉国を訪れる。そこで人さらいに追われる少女を助けようとした際、黒い衣を着た謎の女法師と出会う。彼女こそオクタゴンの観測員ナギサであったのだが、孫一郎はそれと知らず旅の道連れとなる。
【カクヨムとアルファポリスでも公開中】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-17 22:00:12
131658文字
会話率:55%
十二月二十五日。竜胆竹生(十八歳)は近所の「川住書道教室」に今日も向かった。そこに着くと山田花梨(十四歳)や戸橋林檎(十四歳)、川住水仙(五十二歳)といった面子が揃っていた。花梨の書は無意識的、感情的、人間的で、一方の林檎の書は意識的、理性
的、機械的だった。彼女達は竹生への好意を「竜胆竹生」と書いて表現する。二人は書の良し悪しを競うではないが、竹生をどれほど好いているかの勝負ではある、勝負ではない勝負というのを行った。その頃、水仙が見た目は美しいクリスマスケーキを持ってくる。結局彼自身がそれを食べ、食べた彼は卒倒する。花梨と林檎は竹生の書を鑑賞する。それは完璧で非の打ち所がなかった。だから二人は竹生に、書家になる夢は必ず叶うと言う。三人は本日の書を終了させて帰宅する。家に帰ってからも竹生は自身の夢の実現のために精進し続けた。十二月二十六日。竹生は川住宅で川住藍(二十二歳)と久しぶりに会う。藍は竹生の書を酷評し、竹生に「書家にはなれないのかもしれない」と言う。そう言われた竹生はすぐに自宅に戻る。彼は父母からもらった字典のことを思い出す。そしてそれを用いての書道を自室で行う。竹生は書の最中にその字典にまつわる記憶を呼び起こす。昔の自分のことや父母と交わした会話のことを思った彼は、自分は父母のために書家にならなければならないことを改めて胸に刻む。一月一日。果たし状のような年賀状によって川住宅に招かれた竹生は藍と二人で書き初めをする。それで竹生は藍に父母のための書道を示す。しかしそれが完全に表現された時、彼の目からはぽろぽろと涙がこぼれる。それは彼が父母がもういないことをようやく理解出来たから流れた。藍はそんな竹生を抱き締めつつ彼に夢を諦めて欲しいと言う。しかしそう言われた竹生はなおも書家になることを諦めない。竹生は日常へと戻っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-07 12:07:16
145449文字
会話率:76%
突然異界から世界中に噴き出した魔素により人々に現れた特殊な力。混乱が起きようかという矢先、ギルド連合という国を超えた組織群が現われ混乱を収拾し、ギルドカードによる能力管理を確立した。
各国政府は1つの例外もなくギルド連合に従い、内乱や戦争状
態の国家は、ギルド連合により平定された。
日本では、ステータスによってはちょっとお得な特典がつくマイナンバーといった感覚でギルドカードを持ち、表面的には魔素流出前と変わらぬ日常が流れていた。
そして今日、ギルドカード交付を受けにきた一人のおっさん。彼に交付されたギルドカードの意味、そして、彼のステータスとは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-31 00:00:00
6295文字
会話率:43%
夜、一年四組に入ると呪われる。好奇心で侵入した西条真樹は、翌日から立て続けに怪異に襲われる。
その頃、十五年前に呪いに触れた御堂隆幸にも異変が起こる。友人が消えた原因を作ったことを後悔する隆幸は、平野晴人・桜井楓とともに呪いを調べ始める。
極秘裏に『計画』を遂行しようとする少女・穂高桐葉と『何か』を握る福田賢治先生、さらに以前呪いを受けた岩見翠も加わり、事態は最悪へと動き出す。
全貌が明らかになるにつれ、全ては鬼口真樹が消えた、十二月八日に集約されていく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-06 12:02:29
132720文字
会話率:41%
二○○二年十二月十七日(火)、小松東公園。
おびただしい血だまりの中、
香山 利絵子(十八)が死体で発見された。
最終更新:2019-04-09 03:00:00
3795文字
会話率:0%
心に傷を負った男
中西工業社長、守の非摘出子として
生まれてきた後藤義信は、
貧しい暮らしの中、
成長していった。
時は過ぎ、中西守は、
自分に見合った他の女と結婚。
そして、家庭を築き、二人の子供に恵まれた。
その頃、母
子家庭の中、育った義信は、
貧乏も重なり、母親が
過労死してしまう。
身寄りを亡くした義信は、
怒りと憎しみを抱え、青年になり、
中西工業に就職。
そして、真面目を装い、
復讐のチャンスを窺う。
そんなある日。
中西守が呼吸不全で
豊田市の増井病院に運ばれたことを知り、
守が運ばれた増井病院に、
夜中に忍び込み、
医療事故に見せかけて、
中西守を殺害する。
だがその時の守の死に顔の凄さを、
目の当たりにし、義信はこの先、
ずっと陰鬱な気持ちを引きずることになる。
この事件を、警察は医療事故と見るが、
豊田署の女性が苦手な独身の板垣警部補が、
他殺の疑いをもち、
単独で捜査に乗り出す。
それから二年後。義信の復讐は、
中西家へと向かう。
中西工業の一千万円にも上る使途不明金、
守の妻光子と重役の関係に対する風評被害に、
娘の瑠唯の妊娠と、
不可解な事件は続き、
そして、息子である英二にも被害は及ぶ。
そんな中、この一連の事件に
興味を抱いたもう一人の人間がいた。
東海新聞の三田優子だ。
彼女も素人ながら、板垣と共に、
事件を調べ始めるようになる。
義信とは反対に、裕福な家庭で、
何の不自由もなく育った守の息子、
英二は日本が認めるプロボクサーに成長。
そして、二十四歳の十二月二十四日のクリスマス・イブに念願の世界タイトルマッチが決定する。
やがてそのクリスマス・イブ当日。
警察は会場のレインボーホールに限らず、
名古屋市一帯に巨大な捜査網を敷き、
二千人近い厳戒態勢で義信を待ち構える。
それでも、義信は銃を手に、
会場に忍び込むことに成功。
そして、今までの陰の道を正し、
陽の道を歩けるよう、ある計画を練った。
それは英二がリングに登ったその瞬間に、
撃ち殺すことだったー。
一人は日本を代表するボクサーとして、
もう一人はいくつもの事件を重ねる逃亡者として、まったく違った性質の二人が、
レインボーホールの会場で、対峙する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-03 16:19:34
159413文字
会話率:37%
カクヨムのweb小説大賞で特別賞を受賞しました。十二月一日。スニーカー文庫より、発売されます。
ルーミア・セルヴィアソンは吸血鬼である。
始祖を名乗る吸血鬼に血を吸われて以降四世紀に渡り生きてきた『奇っ怪なるもの』である。
そんな彼女はあ
る夜、喉の乾きを潤すために夜道を歩いていると一人の男と出会う。
ルーミアは彼の血を吸おうとしたのだが、彼の身体には『血が流れていなかった』
「ごめんね、僕の体には血が通っていないんだ」
これは吸血鬼とゾンビ、実に奇妙で奇っ怪な二人のちょっとおかしな恋愛談
第三章まで完結
四章未定。
カクヨムでも連載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-27 23:19:57
296982文字
会話率:33%
十二月の寒い日に、十八歳の少年が始発の電車で素敵な女性に恋をする話です。
最終更新:2019-02-11 12:59:28
4964文字
会話率:0%
美術部の顧問である大蛇(オオミ)は美術部の生徒である崎代 要(サキシロ カナメ)と作間(サクマ)の行く末にその周りの子供達の観察を何よりも楽しんでいるお話
最終更新:2019-01-16 18:16:34
10388文字
会話率:25%
十二月二十九日。
俺の部屋の前に、一人の少女が転がっていた。
俺はその少女のことを知らない。
ただ、成り行きで少女を泊めることになり――。
少女と二人で過ごす年末年始。そこで物語は紡がれる。
※「カクヨム」にも掲載しています。
最終更新:2019-01-02 15:00:00
20289文字
会話率:30%
本作は「冬の詩企画」参加作品です。
企画の概要については下記URLをご覧ください。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2157614/(志茂塚
ゆり活動報告)
なお、本作は下記サイトに転載します。
http://huyunosi.seesaa.net/(冬の詩企画@小説家になろう:seesaablog)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-31 09:06:45
266文字
会話率:0%
十二月二十五日は世界的にイエス・キリストの誕生日である。家族と過ごし日々の生活に感謝と愛情を伝え、来たるべき新年に向け年の瀬を祝う日である。
十二月二十五日は日本的にクリスマスである。愛する人に思いを伝え、恋人同士が活気づく日である。
十二月二十五日は私にとって最悪の日である。
いたずら好きな妖精パックによって作られた恋心に翻弄される若い男女、クリスマスの仙台を舞台に「私」の恋心は「彼女」に届くのだろうか。
注 仙台を舞台にしていますが、創作の都合上、実際とは異なる表現をしているところがあります。
この物語は、シェイクスピアの「夏の夜の夢」のパロディとなっております。
クリスマス、12月25日中に完結します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-25 22:50:33
23896文字
会話率:43%
十二月二十四日、十年ぶりのホワイトクリスマスを迎え、街は輝きに満ちて人々には笑顔があふれる中、ある噂が密かに拡がっていた。
――――願いが叶うサイト
数奇な運命に導かれるようにそれはある人物に結び付く。
名前は早乙女 輝《さおとめ ひ
かる》
彼はとても普通の高校生とは言い難い悲しい人生を送ってきた。
彼には親もおらず、頼れる身内もいない。
たった一人の兄は十年前に突如謎の失踪。
そして彼の妹は過去のとある事件に巻き込まれて精神障害を引き起こし、一切の感情を殺された。
あの日を境に彼の心に暖かさというものは存在しない。
ただあるのは記憶に込められた思い。
それは約束と言う名の呪縛
まだ捨てられない過去を引きずりながら彼は何を願い、何を望んだのか。
今を生きているすべての人々に問いたい
――――あなたには、命を懸けてまで守りたいという存在はいますか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-25 21:56:11
38183文字
会話率:41%
二〇二X年十二月二十九日早朝、福島第一原発廃炉作業区に突如出現した正体不明の巨大球体による襲撃を端緒にして、複数の原発において過酷事故が連鎖的に発生した。国民の約半数が避難民となり、国土の約半分が無人地帯と化した未曾有の惨禍に発展する。
い
わゆる「摩耗核惨事」の発生である。
巨大球体は当日中に崩壊し、その襲撃は止んだが被害は甚大であった。
事件からおよそ七ヶ月後、新内閣が招集した臨時国会において、復興政策や事件の責任の所在、巨大球体の正体等について激しい論戦が交わされていた。指摘される諸問題に対し、その場限りの詭弁的答弁に終始する彼等のうち誰一人として、海底で新たな事態が進展していることに気付く者はいなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-22 06:43:35
126021文字
会話率:0%
時は明応二年(1493年)十二月の初め、すでに新興都市であった堺での物語。
豪商「臙脂屋(べにや)」の妻は、夫が海外へ出掛けている間に、他の男と逢い引きを重ねていた。
ある雪の夜、その召使いが、間違って違う男を屋敷に引き入れてしまう所からこ
の話は始まる。
果たして、その男の正体は?
そして、助けを求められた臙脂屋の妻の父親は何とかこの一件を収めようとするのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-12 09:46:23
29757文字
会話率:57%
高校一年の十二月。両親と幼なじみに祝ってもらった十六歳の誕生日、その後に告げられた真実。
専業主婦だと思っていたうちの母さんが異世界の魔王をやってるって!?
しかも僕にその仕事を手伝えってだって!!!!????
それが僕の、高校生と魔王の
二股生活の始まりだった…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-02 21:00:00
102227文字
会話率:66%
イギリス貴族の娘アナベルは、貧民街に住む少女セーラとひそかに友情を育んでいた。十二月のある日、風邪で寝込むセーラの代わりに働くことに。路上でマッチを売り歩いているところを、婚約者のジェラルドに見つかってしまう。
最終更新:2018-11-27 22:28:55
17562文字
会話率:47%
中学三年生の十二月、入院することになった百恵。人間関係、容姿、勉学、自分を取り巻く物事への悩みが溢れていた百恵は、喜んで入院を受け入れる。しかし告げられた病名は『横紋筋肉腫 』という小児がんだった。小児病棟で患者仲間と出会い、家族や親友に支
えられながら治療を続ける百恵。次第に、何事も投げやりだった百恵は大切なことに気づき、取り戻していく⋯⋯。病気になったからこそ見えてくる光と悲しみ。笑いあり涙ありのハートフルストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-09 17:17:14
4369文字
会話率:46%
FGO(ファンタジー・ガールズ・オンライン)の押しキャラであるマキナを召喚しようとしていたところ、見事異世界から逆召喚された主人公 十二月三十一日 悠里。
取り敢えず、お前ら爆死しろ。
最終更新:2018-10-01 00:00:00
1654文字
会話率:22%
十二月十三日の深夜零時半……その時刻に学校にいた者は、白装束の女が出て来て連れ去られる。
そんな、いかにもな怪異譚が残る古い学校に在籍する主人公は、ある日、友人の新垣にこう誘われた。
「俺達で、伝統の怪談が嘘だと暴いてやろうぜ?」と。
最終更新:2018-09-17 11:29:03
21010文字
会話率:28%