”雪の国”は突如、隣国”風の国”からの侵攻を受けた。
国境沿いの砦を任された雪の国の将・ヒョウは、迫りくる敵軍を迎え撃つ。
襲来する風の国の軍を率いる新王・ナギは、同じ幼年学校に通ったヒョウの同期である。
幼年学校時代、ヒョウはナ
ギに苦杯を舐めさせられた苦い記憶があった。
それは雪国育ちの彼が、冬を嫌いになった理由でもあった。
屈辱未だ消えず、ナギへの雪辱に燃えるヒョウ。
彼は侵攻軍を撃退するべく、因縁の相手から勝利をもぎ取るべく、必勝の策を練り上げるのだが……
雪降り積もりし北国の戦場で、男たちの策略が火花を散らす!
(※本作はノベルアッププラスで開催された「私が冬を嫌いな理由」投稿フェアに寄稿した、拙作『氷壁』を改題したものです。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-12 22:16:41
9644文字
会話率:18%
雪が降った翌日の道は水溜まりが凍っていて。
おそるおそる、踏んでいました。
キーワード:
最終更新:2025-02-09 23:23:41
200文字
会話率:0%
冒険者のエルロックは、契約する精霊・エイダとの約束を果たす為、グラシアル女王国の王都へやって来た。
第一章:Ⅰ.女王国編 Coup de foudre
グラシアル女王国。かつては雪と氷に閉ざされていた貧しい国だったが、絶大な魔力を持つ女
王の存在により、豊かな国へと成長した。
第二章:Ⅱ.王都編 Embrasser
ラングリオン王国の王都・アヴェクノーヴァ。大陸屈指の巨大な城塞都市として知られる。中央以北は富裕区で、南へ進む程、貧困層が増えるのが特徴。サウスストリートの果て、職人通りに薬屋がある。
第三章:Ⅲ.冒険編・前編 Chercher, Partie "Aller"
ラ・セルメア共和国。ラングリオン南部に位置し、二年前まで、ラングリオンと国境戦争を行っていた。琥珀の産地として知られる。
・・・つづく
※小説家になろうver.に改稿中。完了次第、順次投稿予定。
※長くなることが確定してるので、気長にお付き合い下さい。
序章 2023/12/9
Ⅰ-ⅰ.ライラ 2023/12/10〜折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-08 19:00:00
248218文字
会話率:53%
林シュウエンは皇龍連邦の城壁に立ち、足元で咆哮する妖獣の群れを見下ろしながら、腕に浮かぶ三つの霊気の渦を蒼き光輪へと変えた。測定器が「黄級九階」と表示した時、彼の精神世界で丸まっていた雪霊蛇が龍の瞳を開いたことに誰も気づかなかった。
「こ
れが人類最強の力か?」クレイ連邦から届いた降伏勧告書を踏み潰すと、背後にある虚空の裂け目から九尾火狐の鋭い爪が現れた。六連邦の連合軍が百里先で集結しているというのに、彼の妖獣たちは最後の妖核を誰が食べるかで喧嘩していた。
この世界は知らない──
ノーザ砂漠が禁術で人造妖王を作り出した時、彼が道端で拾った傷ついた小蛇が、一振りで機甲軍団全体を海底に沈めたことを。
デノス連邦が霊媒師を獣使いより劣ると嘲笑した時、彼が三つの渦を逆転させて造り出した神殺しの槍が、白濤連邦の護国巨鯨を氷崖に串刺しにしたことを。
そして最も皮肉なのは──
六連邦が血眼で争う「霊力コア」が、実は雪霊蛇の抜け殻に過ぎないことを。
「人間と妖獣の戦争?」紫薇連邦の交渉団を見やりながら、林シュウエンは肩で霜を吐く雪霊蛇を撫でた。「心配すべきは…」
空間を引き裂く手振りと共に、九頭の妖獣の幻影が背後に現れた。
銀鱗蛟龍が皇龍連邦の誇る龍脈結界を粉砕し、
玄甲地犀がデノス連邦の不落を謳う砂塵要塞を蹂躙する。
そして常にペットと間違われる雪霊蛇は、額の龍紋を輝かせて戦場の妖獣たちを次々と懐柔していく!
連邦上層部は絶対に認めまい──
この「人類反逆者」が妖獣契約紋で彼らの霊力ネットワークを逆侵食していることを。
この「黄級の落伍者」が三霊気渦覚醒時から玄級妖獣を素手で握り潰せたことを。
そして最も致命的なのは──
衛星で追跡中の「妖獣女帝」が今、林シュウエンの寮で滅世龍炎を使って焼き芋を作っていることを!
「追殺令か?」六連邦の秘法が刻まれた霊気の翼を広げながら、林シュウエンは笑った。雪霊蛇が氷晶の剣となって掌に収まる。
剣先が指す先で、クレイ連邦の浮遊島が龍の咆哮と共に崩壊する。
「教えておくが──」ノーザ最強の体術師の残骸を踏み台に浮上しながら、彼は宣言した。「妖獣契約紋を精神空間に刻んだ瞬間から…」
「この戦争の名前は『俺の契約獣征服計画』に変わるべきだったんだ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-03 16:10:22
2502文字
会話率:21%
悪魔と天使の決闘は好きになったら負け。
問題児のメアと生徒会長のアンジュは学院長に逆らえず決闘をすることに!?
悪魔と天使の恋がはじまる。
別のペンネームでカクヨムにも掲載しています。
最終更新:2025-02-01 13:00:10
7376文字
会話率:49%
とあるマンションに住む女。彼女はここ最近、同じ夢を繰り返し見ていた。
――はあ、はあ……。
荒い息遣いが響く中、ただひたすら雪山を登る夢。夢だとわかっていながらも、その感覚はあまりにもリアルで、冷たさと過酷さが肌に迫ってくる。ピッ
ケルを氷壁に突き立て登り、体を丸めて吹雪を耐え凌ぐその感覚は、無視できないほど鮮明だった。
一人称視点ではあるが、まるで映像を見せられているように自分の意志で動くことができなかった。その息遣いから、登山者が男であることだけはわかったが、それ以上のことは何もわからない。あるのは真っ白な雪ばかりだった。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-01-29 11:00:00
1577文字
会話率:0%
巳神家では20年に一度、いけにえの少女が選ばれる。深雪は頬に赤痣があるため、家族から忌み嫌われていた。それ故に白蛇の生贄となったのだが……。
ありま氷炎様の春節企画作品です。
最終更新:2025-01-29 00:00:00
4265文字
会話率:18%
氷室十夜は普通の少年だった。幼馴染や友達と平和に毎日を暮らしていた。家族もいい人ばかりだった。
しかし、高校一年の時「ある事件」のせいで家庭が崩壊した。結果それからは家にもろくに帰れず、学校でも辛い生活を続けていた。そして、ある日ついに
雪に降る夜凍死した。
次に目覚めた時、十夜は見知らぬ白い空間にいた。そこは所謂「あの世」。何も存在せず、ただ死んだ魂達が浮かんでは消える虚無の部屋。しかし十夜は何故か意識を保ててしまった。それからは地獄だ。真の孤独。それは普通の人間ならば発狂してしまう空間。誰も何も存在しない筈の空間で、人より長く自我を保てた十夜も結局は変わらない、筈・・・だった。
救いはあった。それは小さな、されど確かに存在する「亀裂」。そこからは懐かしい生命の息吹を感じた。十夜はすかさず手を伸ばし・・・
次に目覚めた時は赤ん坊として異世界に生をなした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-26 18:00:00
181174文字
会話率:45%
色々考えた結果、再びなろう様で投稿を再開することにしました。応援していただけると幸いです。
正義の女神に絶望したフェンリル騎士団の青年スルトは、祖国たる氷雪の都を飛び出し、あてのない旅に出た。異世界人を自称する表情の薄い美少女カナエと
犬みたいな弟分のユーリ。ひょんなことから出会った二人と共にスルトは世界を放浪する。
真の神を探すため、頼れる漢になるため、元の世界に帰るため、交わるはずのない運命が重なった時、新たなる人間賛歌の神話が幕を開ける。
そして、炎魔と呼ばれた男はやがて正義の神に至る。
※タイトルが短いという逆張りなうえに処女作ですが、私は自信に満ち溢れています。キャラについての質問などネタバレになる所以外全て答えますので是非コメントお願いします!批評もじゃんじゃんください!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-21 17:11:02
405694文字
会話率:48%
南極観測基地で働く気象学者・野村雪絵は、突如として1911年にタイムスリップする。しかも、スコット探検隊の気象学者ジョージ・シンプソンとして! 現代の気象学とアマチュア無線の知識を持つ彼女は、歴史に残る悲劇的な探検の只中に投げ込まれる。
スコット隊の運命を変えることは許されるのか? 科学的な観測と探検の栄光は両立できるのか? そして、才能ある女性科学者との文通は、未来への希望となるのか?
極限の地で、科学と人間の物語が交差する。現代の知識を持つ者の小さな抵抗が、静かに、しかし確実に歴史を動かしていく――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-14 12:00:00
13600文字
会話率:36%
終わらない冬が支配する世界。氷に閉ざされた自然の中で、主人公は難しい選択を迫られる。雪の下に隠された唯一の希望、それは儚くも美しい薔薇。その運命は、主人公の決断一つ一つにかかっている。救済か滅亡か?再生か消滅か?
この物語は、冷たさと闇を
越える感動的な旅路を描く。主人公の行動が真実への道を切り開き、永遠の冬の鎖を断ち切り暖かさを取り戻すことができるのか、それともその過ちが最後の希望を失わせてしまうのか?冬は無情だが、主人公の選択がすべてを決める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 06:45:04
129674文字
会話率:15%
貴方は何故か此処に来て居ました。
吐く息も凍る様な寒い冬です。
辺り一面まっしろです。
樹木が氷の衣装を身に纏っています。
無音の世界です。
命の気配が在りません。
引き返さないといけない。
そう思っているのです。
ですが足は自分の意思とは
反対に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 21:08:02
1069文字
会話率:0%
私立黒羽高校は男子校だ。
しかし昨今の生徒数の減少により、私立白峰女子高校と統合することになった。
俺の名前は八ツ橋葉月。──黒羽高校の生徒会長。
そして彼女は、雪宮氷花。──白峰女子高校の生徒会長だ。
統合初年度ということも
あり、任期が満了するまで生徒会長が二人という体制体制となった。
美しく、クールで、完全無欠。
氷の女神様と呼ばれている女性と。
しかしその実態は──どんなことにも手は抜かず、融通も利かない。超が付くほどバカ真面目な、真の意味で氷のような女神様だった。
しかも引越し先のお隣が、まさか雪宮氷花のお隣で。
図らずも隣人になった俺は、完全無欠と思われていた雪宮氷花の、とんでもない秘密を知ってしまったのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 15:06:21
174643文字
会話率:46%
「冬童話2025」エントリー作品
厳しい冬が訪れる世界で、孤独な少女リオは、謎めいた存在「氷精のフロスト」と出会う。長きにわたり封印されていた魔女の復活が迫り、世界は崩壊の危機に瀕していた。リオはフロストと共に、魔女を封じた「氷の鍵」を巡
る旅に出る。
旅の中で、彼女は自らの秘密を知り、選択を迫られる。鍵を使って魔女を完全に封じるのか、それとも力を利用して新たな秩序を築くのか――。
リオが選んだ答えは、魔女の憎しみを断ち切り、希望を未来へ繋ぐことだった。壮絶な戦いを経て、彼女は奇跡を起こし、凍りついた世界に春を呼び戻す。仲間との絆と成長を描いたこの物語は、寒さに閉ざされた人々の心に温かな春を届けるだろう。
「春の訪れ」は、すべてを乗り越えたリオが新たな未来に向かって歩き出す姿で幕を閉じる。奇跡を超えて描かれるのは、希望と選択の物語――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 12:04:14
7833文字
会話率:46%
雪と氷に閉ざされた冬の国を統べる美しき孤高の女王
花咲きみだれる春の国の民であった瀕死の少年
女王の凍てつく吐息で少年は春を捨て冬の民となった。
脆弱な少年は月日を経ていつしか最強の冬将軍として
女王の横に並び立つ。
しかし女王に向けるそ
の視線は、主君へ向けるまなざしではなく
一人の女性へ向ける男のひたむきな情愛に満ちていた。
愛を知らず感情さえ凍り付いた女王に
男ははたしてそれを『わからせ』る事が出来るのか。
冷酷冷徹な一途激重執着系将軍と
喜怒哀楽を失った国と民の為に生きる生真面目ツンドラ女王の
溺愛ファンタジー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-29 19:00:00
132755文字
会話率:15%
5年前のクリスマス、氷は死んだ。それは雪にとって、最悪のクリスマスプレゼントだった。
今年もまたクリスマスがやってきて、春人は雪にクリスマスプレゼントを届ける。
最終更新:2024-12-25 13:20:16
3307文字
会話率:26%
怖いきつねの話
極寒の『白狐塚の谷』に住む少女「お雪」と妖狐との暗黒の交流の物語。
この小説は過去に制作した作品を改稿したものです。
著作:斎藤薫
構成
第一章 狐の唄
第二章 死者の唄
第三章 赤色の瞳
第四章 桃色の花
第五章 氷の
花
第六章 狐地蔵の坂
第七章 修羅の崖
第八章 獄門峡
第九章 赤狐門折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-13 18:16:15
82960文字
会話率:26%
しんしんと雪の降る山にゆきんこのぼたんは兄弟たちや雪女と暮らしていました。
ある日、ぼたんはうっかり氷を割って池の中に落ちてしまい──
最終更新:2024-12-12 12:00:00
3036文字
会話率:33%
妖怪、怪異、物の怪、妖異。
どれほど時代が進もうと、古い妖怪も新たな怪異も側にある。
瘴気は生まれ、妖異と化し、人に仇なすモノを狩るのが退魔師。
高校生ながら退魔師協会所属の"底辺"退魔師、炎使いの日向夏樹。
同じく高
校生で、”ただの助手”の神宮寺氷華。
彼らの日常とその退魔記録。
そういう感じです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-06 21:30:00
78327文字
会話率:44%
世界に存在するはずのない、赤い髪と赤い目を持った旅人・リズと、普通ならば魔法使いが連れているはずの、茶髪に青色硝子の目の小さな魔導人形・タルト。そんなただでさえ目立つ旅人二人がやってきたのは、水晶の街・フリューリング。しかし、今では長い長い
冬にとざされたその街は、氷と雪の街になってしまっていた。旅の観光気分で訪れたはずが、泥棒騒ぎに巻き込まれ、街が冬にとざされた原因がある氷の城へ行くことに。はたして街に伝わる氷の娘と青年の物語は本当なのか?
(改訂版。他サイトに改訂前のものを載せる予定)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-11 14:03:38
64918文字
会話率:45%
吾輩は雪見大福である。
白い猫である。
人間たちは吾輩をメインクーンなどと分類しているらしい。
アライグマのような乱暴者と同一視されるのは、甚だ遺憾だが理知的で心優しい猫として、寛容な心で許そうと思う。
そんなことより吾輩は憂い
ていた。
猫飼い主達の結婚状況を憂いていた。
ほんの少し身体が丸くなったせいで、飼い主からオヤツのちゅーとろが貰えないことを憂いていた。
それもこれも飼い主が落ち込み気味なのが悪い。
残業帰りのお疲れモードでも優しい飼い主だが、お酒が入ると「出会いがない」と嘆く日がある。
仕事は充実しているらしい。
花形の秘書課などと呼ばれる組織に配属されて、氷帝と呼ばれる若きイケメン社長という推しのそばで仕事できて嬉しいと言っていた。
正直、飼い主がなにを言っているのかわからん。
職場に出会いがあるではないか。
吾輩はそう思うのだが、社長とやらはあくまで観賞用らしい。
仕事が出来すぎて、自分にも他人にも厳しい。
ミスで叱責や詰問されることなどはない。
けれど優しいわけではない。
なんでも無言で人を見限り、他の部署に飛ばすのだとか。
そのため氷帝とやらが社長になってから秘書課は入れ替わりが激しいらしい。
飼い主が秘書課に配属されたのもそのおかげだとか。
人間とは大変である。
飼い主の愚痴が増えたのは先月の誕生からだ。
どうも人間社会では25歳を過ぎればアラサーという呪いにかかるらしい。
いくら仕事が充実していようと、恋人がいないと焦燥感に駆られて悲しくなるのだとか。
人間とは複雑である。
ちなみに吾輩のちゅーとろが減ったのはその前からだ。
飼い主が吾輩を見て、深刻な表情で「ダイエットさせなきゃ。私も一緒に頑張るから」などと言い始めたのだ。
人間とは失礼である。
そんなとき吾輩は知ってしまった。
家を守っているときに、適当にテレビ番組をつけていて知ってしまった。
人間は猫を飼うと結婚しないらしい。
なんと犬を飼うよりも結婚しないらしい。
これは家猫として看過できない問題である。
このままでは家猫の地位が危ない。
飼い主の婚活を促進しなければ。
こうして吾輩は外に出て、電車に乗り、飼い主の会社に向かった。
そして現在、吾輩は社長室で氷帝と対面している。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-02 11:00:00
32132文字
会話率:30%