アメリカ大陸に派遣された私が最初に目にしたのは、駐屯地を囲むデモ隊だった。
怒号を飛ばし、プラカードを持った群衆が車両を取り囲む最中、自分がこの地に降り立ったことを不思議に思った。
1948年、日本はアメリカに勝利し、アメリカ大陸の
西海岸を手に入れた。
植民地というシステムが形骸化しつつある時代、傀儡政権という形で樹立した西アメリカ帝国は、安定とは程遠い国家であった。
武装勢力との飽くなき戦闘、現地政府との軋轢、仕留め損なった隣国との拗れが、我々兵士に降り注ぐ。
イデオロギーが人の信念を強固なものに変え、狂乱へと誘うことは歴史が証明していた。
我々は繰り返すことしかできないのだから、また繰り返す為に殺すのだ。
資本主義も共産主義も民主主義も社会主義も、皆滅んだ後に何が残ると言うのだろう。
アナーキスト達の楽園だろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 12:35:53
239934文字
会話率:34%
炭倉ミクラが配属されて2か月が経った“ケストレル”第2小隊では、今日も日常が続いていた。訓練と整備が終われば、レイル・ウォーカーの整備班と軽口を叩き合い、食堂では地球出身者とエデン出身者がそれぞれの「故郷の味」を巡って舌戦を繰り広げる。──
ここは地球を覆うリング状ステーション「エデン」の一角。軌道海兵隊は、外宇宙から降り注ぐ敵性指向隕石「メテオ」に備えるべく、今日も任務に挑むが……。
──これは、盛大に何も始まらない物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-19 16:32:55
1888文字
会話率:45%
実家の神社の秋祭の日、私は巫女装束姿で舞台に立っていた。
毎年、変わる事なく。
あと少しで調べが終わり、終演。
今年も踊りきったと、少し気は早いが安堵していたのに?
突然の光と女性の声に風景が変わった。
気付くと見知らぬ雨の降り注ぐ寂し
げなコンクリートビル群。
刻印の噴水。
そして、女神様!?
私『司田・紫音』は女神様に仕える巫女に選ばれました!
世界が滅びないように支える為に。
そして使命は、これは『島』の開発事業じゃない!?
「とにかく、まず島を栄えさせて下さい。後は好きなようにしていいですから、ね?」
何だこの女神(ひと)!丸投げしたよ!?
不安すぎる使命だけど、私、島国創るもんね!
世界と神々の思惑も知らぬ少女の、導きと再生の国創りの物語の舞台が今、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 18:01:50
197670文字
会話率:19%
『音楽魔法具店 店員求む。業務内容:ミュージカリー・カップの鑑定。勤務地:ロンドン ピカデリーサーカス』
風変わりな広告を片手に、元ロンドンの歌劇場の歌姫はその店の門をたたいた。「やぁ、ティナ。待っていたよ」
そこにいたのは顔の左半分にマス
クをしたピアノ弾きの男―-まさかの元彼だった!
過去に手ひどく裏切った彼の元で働くなんて。
だが、音楽学校に通いたいという妹のために、ここはこらえるしかない――。
元気な妹チュチュがティナのために購入したバロタン・ボックスに隠された謎とは?
出張先の湖水地方にあるという、人の才能を奪う音楽魔法具の宝庫を訪れる女性の隠された想いとは?
何の変哲もない一音だけを奏でる六色のブローチが織りなす意味とは?
そして、ヒューがただ一つ、命がけで探している音楽魔法具とは――。
ミステリー色が少々降り注ぐ、ミュージカル・ファンタジーの開幕です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 12:01:54
102813文字
会話率:39%
夏が始まり、そして親友が死んだ。
親友を殺された男、須藤道也はもう一人の親友木田鋼牙と殺された斎藤涼子が何故殺されなければならなかったのかを解明せんと決意する。
蝉が鳴き喚き、日差しが降り注ぐ中彼はただ彼女の死と折り合いをつけるために奔走
し、謎を解き明かすまでもなくある一つの真実に到達した。
死を目の当たりにした彼らが何を思うのか、そしてどう生きていくのか。
子供達が前を向き、その先にあるものは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 18:30:00
34324文字
会話率:39%
◎毎日20時更新。1日2000字前後です。
―☆―☆―☆―
「僕の歌では、誰も救えない、救うことなんて出来なかった」
無力感に苛まれ失意の底で死を選んだ、シンガーソングライターの青年。
夜、踏切を越えて電車の前に飛び出した彼を待ってい
たのは、熱望した死ではなかった。
異世界レ・ラムゥ。
魔法を使う魔法生物族、魔力を帯びた道具を操る妖精族、そして侵略の手を広げている人間族が三つ巴の争いを繰り広げている世界。
青年は、魔法生物族の"エンバードラゴン"の子供として、前世の記憶を持ったまま、新しい生を受ける。
「お前は、エンバードラゴンの…いや、全ての魔法生物の希望だ」
産まれて間もなく、青年は父と母に守られながら、危険な森を抜けようとする。
そんな彼らを襲ったのは、ドラゴンの魔力と躯を求めて"狩り"をするゴブリンの妖精族、"ドラゴンライダー"として悪名高い男だった。
ゴブリンの卑劣な罠にかかり、命を奪われる父と母。
力の使い方も何も継承されていない青年は、為すすべもなく瀕死の重傷を負わされる。
しかし、秘めたエンバードラゴンの魔力が暴走し、その大破壊の最中、青年は傷ついた体を引きずって森の中に身を隠すのだった。
今際の際に、前世の夢を見る……。
そんな中、彼を包んだのは、確かに聞き覚えのある、小さな歌声だった。
【力】を持って再び生を受けた、絶望に染まった心の青年。
そして、同様に【力】の呪縛に苦しむ少女との出会いが、物語を加速させる!
異世界転生ハイファンタジー、ここに開幕!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 20:13:21
28253文字
会話率:27%
木漏れ日降り注ぐ、林床のなか。
今日、私は、夢を見る。
森を訪れているアドリアナは、その光景にただただ言葉を失ってぼんやり眺めた。いつかの自分が見た花を思わせる、その白いキンポウゲの花は、わずかな日の光を浴びて神聖な力を持っているよ
うに見えた。
この花には、小さな妖精が後ろに隠れているように見えた。
キンポウゲ―改め、リリアン(※アドリアナがお花につけた名前)と、ジュスト(森の妖精)のやりとりを、彼女は目撃するのだ。 以下、妖精とアドリアナによるおはなし。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-30 21:20:59
4944文字
会話率:78%
邪悪な神を討ちなさい――
討った暁には、叶えられる願いを一つ叶えましょう――
真面目で心優しい少年、緒方咲弥に天使はそう告げた。
天使から特殊な能力を与えられ、なかば強引に別の世界へと放り込まれる。そんな咲弥には、ある一つの願い
があった。
再び家族のもとへ帰り、ただいまと言いたい。
だが、やって来た新たな世界では、絶え間ない困難が降り注ぐ。
文明や、魔物から別の使徒の存在と理由はさまざまだ。
咲弥のほか、九名も同様の使命が与えられ、別々の特殊な能力を授かっている。その仔細までは、何も知らされていない。
たった十人――使徒達が放り込まれたことにより、その世界での理が壊れ、人々の運命が変化し、徐々に混沌に満ちていく。
最初はただ、もとの世界に帰ることだけが目的だった。
それだけのために、どんな苦難をも乗り越えてきたのだ。
しかし仲間と巡り合い、多くを経験していくうちに――
咲弥の心や誓いは、解答のない疑問で溢れ返っていく。
やがてそれは、咲弥の心を大きく揺さぶる結果を招いた。
大切な仲間に加え、密かに想いを寄せる――
咲弥はただひらすら、自分の心を押し殺し続けた。
そんな心の中にある矛盾を抱えながら、邪悪な神を目指すのだ。
少年が掴むのは、もとの世界への帰還か――
それとも――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-28 23:05:52
1324263文字
会話率:31%
悪役令嬢、ベアトリス・バーナードは、婚約破棄され、中庭のベンチで泣いていたのだが……突然、頭上に流星が降り注ぐ。それは、聖女が降臨した時とまったく同じだった。あまりの眩しさに目を閉じ、次に開けた時、
────そこは現代日本だった。
ギャルに話しかけられ、九十歳のおばあちゃんに拾われ、電気屋のお兄さんにTシャツをもらって……色々な人と関わりながら、彼女は現代日本……異世界旅を謳歌する。
「絶対に元の世界に帰ってみせますわ!」
……数日後
「お茶と梅干しをダースで持って帰りたいですの」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-26 20:12:08
13864文字
会話率:52%
君の心は手に入らない
突如として隕石が地球へと降り注ぐ
女子高校生のら私はモロに体に受け止めて死んだ。
かと思ったら
私は100年後の世界にいた!
別人の体として!
イケメンとこの世界の謎を解き明かす旅が始まる!のか?
最終更新:2024-10-15 18:22:17
14257文字
会話率:48%
ー僕は子供のころ何になりたくて生きていたんだろう。ー
僕は最近そう考えるようになった。夢もなく同じような日々を過ごす毎日。
そんな毎日にとあることがきっかけで光が降り注ぐ。
それは夢ができたことだ。そんな主人公が自分の夢を追いかけていく…
最終更新:2024-10-14 13:01:26
2100文字
会話率:40%
アメリカの田舎にある、とある小さな街。
ゾンビのあふれた終末世界で、怖がりの少年ジョシュは、物資の回収に向かった元高校の廃校舎に取り残されてしまう。
恐ろしい脅威から息を潜めて逃げる途中、そこで意外な人物を発見する。
傷つき倒れていたその人
物を介抱しながら、降り注ぐ恐怖の中、ジョシュは廃校舎からの脱出を目指すのだった――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-03 11:26:28
22323文字
会話率:20%
二〇××年、地球へ宇宙より謎のエネルギーが降り注ぐ。
そのエネルギーは地球の磁場に影響して異界とも融合する。
宇宙エネルギーと異界の影響を受けた未知の新エネルギー源により人類の超人化が起こる。彼らは能力者と呼ばれるようになり、宇宙や融合した
異界から未知の敵対生物も現れ世界に混沌が訪れた。
そんな混沌期から数十年経ち、地球に住む人類は、宇宙や異界の垣根を越えて新たな国家群と勢力に分かれた。
過激派と呼ばれる勢力に位置し、悪の組織を自称する通称シャドウレコード。その組織の四天王の一席を任されているザーコッシュこと本名、日和 桜(ひより さくら)
彼が四天王会議にて、とある新進気鋭の能力者達によるヒーロー部隊の調査を組織のボスから命ぜられる所から物語は始まるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-28 12:00:00
417930文字
会話率:43%
自らの安定さについて
キーワード:
最終更新:2024-09-18 13:41:22
280文字
会話率:0%
少しずつ暖かくなる感覚は
最終更新:2020-02-26 10:31:04
230文字
会話率:0%
「かかって来なさい、光の速度で殴られたいのなら!」
ルクシア・ターディオンは特に何か凄い訳でもない、サポート専門属性である光属性魔法の使い手だった。
光属性魔法は照らす事に特化しており、攻撃魔法はノロノロと飛ぶ光る玉や矢を飛ばす
だけで非常に弱く、全属性最弱の魔法だ。
そんな光属性くらいしか使えない彼女は、学院に通っていた彼女はある日、とある先生に『光の本当の姿を教えてやる』と呼び出された。
そこで彼女は、光本来の速度を知ってしまった。
魔法とはイメージによって発動する物、つまり光の速度のイメージを世界で始めて確立した彼女の光魔法は『光速魔法』へと進化した!
そして光速へと至ったルクシアはまるで光の如く進化を始めてしまった。
·····が、実際は光の性質を勘違いしたまま理解してしまっており、そしてそれを『事実』だと思い込んだ彼女は、物理法則をも超越してしまう。
光の速度で世界を駆け巡り
亜光速で殴れば世界が揺れ
降り注ぐ太陽光を集め周囲を暗闇にし
集めた太陽光でSF作品の如きレーザー光線を放つ
そんなバケモノが、異世界ファンタジーの世界に、今、解き放たれる·····!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-29 12:00:00
160413文字
会話率:49%
突如として空から降り注ぐ緑の光によって、世界は魔法にかけられた。大国アンデルセンの第三王子はカエルの姿へと変わってしまい、元に戻るには自らを愛してくれる人と出会う事だと魔法使いに告げられる。魔法猫(マジックニャンコ)のカラバと共に、カエルの
王子は今、旅に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-03 23:10:00
7204文字
会話率:63%
久瀬 恭介(くぜ きょうすけ)26歳。
20歳の時に社会人としての重圧に敗北した彼は、それから6年間ニートとして自堕落な日々を過ごしていた。
現実の非情な秩序に立ち止まり、流れに取り残されるように引きこもる。
辛いことから逃げ、夢を失い、
何のために生きているのか分からない。
それでも世の中は様々な責務を突きつけてくる。
「異世界転生……本当にそんなものがあるなら、俺は変われるんだ」
あるはずがないものを妄想をして、強く現実逃避をする毎日。
そんなある日、突然の強い睡魔に襲われた恭介に謎の声が響く。
「……おい……嘘だろ? こいつ、生き返ったのか?」
混乱する恭介をよそに、周りはざわめきに包まれる。
やっとの思いで目を開けると、そこは見慣れた自分の部屋ではなかった。
石レンガに囲まれた薄暗い牢獄。人の形をした巨大な狼。
異形の世界が目に映り、頭に過ったのはネット小説で読んだ異世界転移の物語。
理解できない現状に困惑が頭を支配する。
強く異世界転生を願ったからなのか、恭介は本当に異世界へ来てしまったのだ。
貴族達による審議の末、恭介は大監獄ベルバーグに収監されることとなる。
そこは数多の種族が混濁し、毎日のように争いが勃発する最悪の牢獄。
そんな監獄で生き抜く唯一の希望は、突然身につけた転生恩恵【理解力】であった。
数々の降り注ぐ災難に、恭介はこの異世界で生きぬくことができるのだろうか。
恭介の一風変わった異世界生活は、のちに異世界を大きく変えていくのであった。
※この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 20:18:09
172588文字
会話率:35%
実は太陽は2600万年周期で近接する恒星ネメシスとの連星であった。
ネメシスにも惑星がありそこには知的生命体が存在している。
その脅威に対抗すべく古代地球人が造り出したのが『縄文式玉髄(ぎょくずい)』である。
その多くは月面の地下で
生産され今でもそこに保管されているが、地上にもナンバリングされた数体の玉髄が残されている。
再開された有人月面飛行で、月に降り立った米空軍所属のエリックは、地下空洞で玉髄と遭遇し融合する。エリックから現代社会の情報を得た玉髄イオイラは、人類の滅亡を防ぐために現人口の大部分を淘汰する事を決め、地球のエリア51に飛来する。
一方月面の玉髄が起動した事を察知して、地球上の玉髄も縄文人のDNAを色濃く受け継いだ琢磨と融合する事で起動する。
玉璽は太陽から地球に降り注ぐ波動をエネルギー源とするが、月面の玉髄が陰波を使うのに対して地球上の玉髄は陽波という逆の位相を持つ波動を動力源とする。
地球上の現存兵器ではこの波動を使ったシールドは突破する事ができない。しかし二つの波動は互いに打ち消し合う事でお互いへの攻撃が可能となる。
人類の淘汰を阻止しようとする地球上の玉髄と、月面の玉髄たちとの戦いが始まる。
奇しくも両者の目的は同じく人類の存続である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-09 17:04:04
9988文字
会話率:40%
希望の雨、エメラルドが街を救う日
一年中酸性雨が降り続ける隔離された街で、人々は「エメラルドの雨」が降れば救われるという希望を持つ。街の外の情報を無線傍受していた主人公は、その噂が真実であることを知る。そして、ついに【エメラルドの雨】が降
り注ぐ瞬間を迎える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-09 16:45:09
1171文字
会話率:0%
ある時、雨が嫌いになった。
だけど最近、少しだけ好きになった気がする。
降り注ぐ雨が綺麗かもしれないと気付いた、そういうちょっとの心持ちの変化で最低で最悪な時間が、違うように見えることもある。
最終更新:2024-07-02 23:21:35
413文字
会話率:0%
「どうかこの手を取って」
小さな乙女は願った。ただ、幸せになりたいと望んだ。
孤独な少年は小さな乙女の願いを叶える。
叶わないはずの未来を望み、支え合う思いが運命を変えていく。
些細な違いがやがて死すべき定めを覆すうねりとなり、青年はは死の
闇を打ち払う光を乙女に求めた。
これは、種火のような淡い恋心がやがて世界を照らす光となるお話し。
2017/8/16 悲恋設定外しました。
2017/9/2 題名変更しました折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-04 01:12:09
132987文字
会話率:29%