「お上手なんだから」と本気にしてもらえない道楽公子は今日も華麗に空回る──
赤髪赤目の麗しき公爵家の末息子。
真実を見通す「天眼」と「怪力」のダブルスキル持ちの天才。
気に入らない者は全て拳でねじ伏せ、彼の暴れた後には血だまりが残る。
「
血紅(けっこう)の公子」とは、暴れん坊デルロイ・スカイラーを表すに相応しい二つ名だ。
しかし彼にはもう一つの顔がある。
一風変わった骨董品店の店主であり黒髪黒目の美丈夫、鑑定士のロイはデルロイのもう一つの顔だ。
「ああ、レディー・メラニアは今日もなんて美しいんだ。毎日のように貴女と会えて、僕は本当に幸せ者だよ」
「ふふ、今日もお上手ね。そんなことより、ロイさん! 私、昨晩は血紅の公子に会ったんです! とっても素敵でした……!」
ロイはずっと、客の一人である平民の女性メラニアに恋をしているのだが、彼女は「デルロイ・スカイラー」に憧れていた。
愛しい彼女から別の男(自分)の話をされ、心中複雑なロイ。
しかも、彼の本気の求愛はいつもメラニアに「お上手なんだから」と言われ、どういうわけか伝わらない。
「最大のライバルは自分、か。僕ほど完璧な紳士はいないからね。この世の誰よりも強敵だ」
はたしてロイはデルロイ(自分)に勝てるのか。
本気の求愛にはいつ気づいてもらえるのか。
人から悪意を向けられる血紅の公子へのゴタゴタ事件を、権力(力)と金(力)と拳(力)でゴリ押す男の、器用そうで不器用な一方通行の恋模様。
※2024年12月の文フリ東京に出展した「妄想リアリスト」さんの「一人称変化アンソロジー 僕→俺」に寄稿した作品の長編版です。
なお、ヒロインとの出会いも描かれている寄稿した短編は今の所アンソロ本でしか読めません。あしからず……。
※カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 21:00:00
68039文字
会話率:40%
〜あらすじ〜
彼女達の趣味は古着や骨董品集収、懐かしのゲーム収集、カフェは純喫茶に通うなど世間でいうレトロブームに乗っている最近の若者達だ。
古い物といえば色んな人の想いや念が宿っていると言われているる。中には出処が分からないものについて
は関わらないのが一番安全だとも言われる。
そんなレトロが大好きな彼女達に巻き起こる恐怖の数々を描く1話完結のストーリーである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 12:49:58
107348文字
会話率:13%
レイメンは、水没都市ウェステンマスの骨董品店で働く、辛い過去を持つ17歳の少女。頭が良く、皮肉屋だが、脆さを隠している。幼い頃から謎の病気に苦しみ、螺旋状の痕跡が体に残るが、それを隠している。貧困と有害な「家族」から逃れることを夢見ているが
、彼女の計画は突然崩れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 18:42:47
8368文字
会話率:29%
引きこもり続けて300年――ハイエルフのエドソンはある日驚愕の事実を知る。てっきり3徹(3日徹夜)程度かと思えばなんと300徹(300年徹夜)だったという真実。ひたすら魔導具の研究に明け暮れ恋すら知らないエドソンは突如外界に下りることを決意
した。不安はあった、何せ300年だ。長い年月を掛けて創り上げた魔導具とて、今ではとっくにカビの生えた骨董品扱いではないのかと? だがしかし、え!? 馬のいらない馬車! はい? 瞬間移動扉? ぎょえー! 誰でも魔法が使える鉄筒だってぇええぇえ! 彼の取り出す魔導具は300年後の世界においてもあまりに常識はずれの品ばかり。そんなチート級とさえ称される魔導具を運びながらハイエルフの魔導具師は時に魔導具で常識外の魔獣を倒したり、竜の眉間を撃ち抜いたり、潰れかけの魔導ギルドを建て直したりしていくのです。
※Eエブリスタ、カクヨム、アルファポリスでも公開しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 21:18:08
779632文字
会話率:63%
キール=フォン=ラスタル
彼はラスタル王国の第4王子であった。
しかし「成人した日に神様から授かった『職業』も、『ギフト』も、戦闘の役に立たないものばかり」という理由で、国王によって追放を宣告されてしまう。国外追放の日、キールは兄から骨董品
の鍵を押し付けられた。その時彼は、彼の『職業』と『ギフト』の本当の力を知った。
どんな困難もチートな力で道をこじ開ける、心優しき少年の無双ファンタジー、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 20:32:53
33267文字
会話率:67%
大学生の篝は、最近奇妙な夢と不安に悩まされていた。哲学の授業で聞いた「歴史は繰り返す」という言葉が頭から離れない。やがて、篝は教授の留意しない話に導かれように、一軒の骨董品店に足を踏み入れます。会ったのは、時間と運命を司るかのような「螺旋
の心臓」と呼ばれる不思議な遺物だった。 それを境に、篝の現実は少しずつ歪み始める。 夢と現実、過去と未来が交錯する中、彼女は自分の運命の輪を回すことになる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-11 11:33:07
4086文字
会話率:59%
「東那国では上級神位で鳴らした私が、まさか異国の地で、イチから信仰を集めることになるなんて……」
「おっと、この国で迂闊に神を名乗らないでくれよ。俺らの首が飛んじゃうよ、冗談抜きで」
インテリア目的で格安で買った曰く付きの骨董品の
宝剣。そこには、異国の島国・東那国の戦女神が封印されていた!
しかし彼女は、過去の戦乱で自身の御神体である神器たちが散逸し、その上、信仰不足により力を失ってしまっており、身体まで幼く縮んでしまったのだ。
さらに悪いことに、唯一絶対神による教義が支配するこの国で神を名乗ろうものなら、異端審問官が飛んでくる。それゆえ、信仰を得ることもできない。
残された手段はただひとつ。この国でその名声を高めるしかない。神としてではなく、一人の女勇者として。そうしなければ、存在そのものが消え失せてしまう……。
賞金稼ぎの男、ローウェンに導かれ、女神・雪花咲姫《ユキハナノサクヒメ》が己を取り戻す冒険がはじまる!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 18:14:44
15293文字
会話率:48%
この世界は産まれつき平等なんかじゃない。産まれてきた家柄、産まれてきた国、産まれてきた場所ーーー。神様というのは不公平にこの世界を作ってしまったのだ。そんな神様が適当に作り出したのか、はたまたなにかのイタズラか。この世界には不思議な能力を
持って産まれてきてしまった者達ーーー通称”ヴァンダー”が存在した。人智を超えたその能力は、ある国では”妖怪”と恐れられ、ある国では”殺戮兵器”として戦場に駆り出され、ある国では”神のお使い”として崇められた。そしてこの世界にはそんなヴァンダー達で構成された謎の組織が存在した。その名もーーーートリカブト。
彼らの目的は世界に散らばる不思議な力を持った”骨董品”を集めること。その骨董品を差し出せば対価として”どんな願いでも叶えてくれる”という。
この物語は、そんなヴァンダー達の苦しみや葛藤を描いた、そんなつまらない旅のお話だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 18:00:00
61127文字
会話率:57%
篠村光は、実家の骨董品店にある鏡は古くて忘れ去られた遺物だと思っていた。鏡の世界は不気味で、現実を逆さまに映し出し、時間が凍りついたように感じられ、あらゆる面が不穏な銀色に輝いている。その秘密に惹かれ、ヒカルはこの静かな次元を探索し始めるが
、深く掘り下げれば掘り下げるほど、鏡の世界は生命を感じさせないどころではないことに気づく。
奇妙な歪みが現れ始め、ヒカル自身の人生や彼の大切な人々の人生に亀裂を映し出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-24 10:19:27
249181文字
会話率:43%
2035年。岐阜県S市に住む九頭竜聖は、近所の骨董品屋で廃棄寸前のロボを決して安くない額で買い取った。店主曰く、「何やってもどっかでミスって使い物にならない」と評されたロボの姿を見た聖は、在りし日に母が語って聞かせた言葉を思い出し、「コロ
」と名付け、一緒に暮らし始めた。案の定、何もできないコロは聖に迷惑をかけるが、両親の事故死から塞ぎがちだった聖には久方ぶりの交流となり、失敗続きながらも決してめげず、努めて明るく振る舞うコロに癒され、少しずつ変わり始める。
しかし、世界は、人類の敵「ヴィルツ」は容赦なく牙を剥く。比較的平穏だったS市近郊に出現した圧倒的多数のヴィルツの襲来。掃討を担う黒鉄重工所属の治安維持部隊「シュヴァルツアイゼン」の横暴。そして、呪いの様に聖を縛る両親の言葉。避難しそびれた市民を助ける為、我が身を顧みず救出に向かった聖は、ヴィルツとシュヴァルツアイゼンの戦闘に巻き込まれる。その時……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 12:00:00
221930文字
会話率:66%
何気なく立ち寄った骨董品店で、奇妙なサルの玩具を手に入れた主人公。
それは、願いを叶えると言われる、不思議な力を持つ玩具だった。
半信半疑のまま願いを口にすると、やがて思いがけない出来事が次々と起こり始める。
だが、奇跡のような幸運の裏側
で、ふとした違和感が募っていく。
そして気づく――サルの玩具が、じっとこちらを見つめていることに。
静かに、歯を鳴らしながら。
願いを叶えたその先に、何が待っているのか。
「最後は、笑顔になるんですよ……へへへ」
店主の言葉の意味を、主人公はやがて知ることになる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 20:30:00
3309文字
会話率:19%
ルミエールは、時間の流れがどこか違う、不思議な魅力に包まれたヨーロッパ風の町。石畳の通りにはブティックやカフェ、骨董品店が並び、外の世界の人々には説明のつかない古き魔法が息づいている。ここは現実と幻想の狭間に存在する場所であり、現代の技術が
ある一方で、伝統や神話がなおも力を持ち続けている。
町の中心には、**アトリエ・ミラベル**がひっそりと佇んでいる。その外観は優雅ながらも、どこか時の流れを感じさせる。扉を開けば、熟成した布とラベンダーの香りが漂い、ステンドグラス越しの月光がドレスに降り注ぎ、まるでそれらが生きているかのように輝く。店に並ぶ衣装の一つひとつには歴史があり、耳を澄ませば、忘れ去られた秘密をそっと囁いてくるという。
このブティックを営んでいたのは、伝説のデザイナーである**祖母ミラベル**。彼女の手によって作られたドレスは、着る者の最も深い願いを叶えると言われていた。しかし、ある日突然、ミラベルは謎の失踪を遂げた。残されたのはただ一枚の書き置き——
**「運命の織り糸は繊細——慎重に縫いなさい。」**折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-05 20:44:28
103874文字
会話率:46%
散歩中に見つけた骨董品店で砂時計を買った。
キーワード:
最終更新:2025-02-14 19:31:23
1204文字
会話率:0%
家族と共に小さな骨董品店を営むハリエット・マルグレーンの元に、「霊媒師」を自称する青年アルフレッドが訪れる。彼はハリエットの「とある能力」を見込んで一つの依頼を持ち掛けた。「ガーネットの指輪」にかけられた「呪い」の正体を暴き出し、隠された真
実を見つけ出して欲しいということなのだが…。
胡散臭い厄介ごとに関わりたくないと一度は断るものの、差し迫った事情――トラブルメーカーな兄が作った多額の「賠償金」の肩代わりを条件に、ハリエットはしぶしぶアルフレッドに協力することになるのだが…。次から次に押し寄せる、「不可解な現象」から逃げ出さず、依頼を完遂することはできるのだろうか――?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-29 21:44:44
15323文字
会話率:21%
骨董店の鑑定士ハリエットは、飼い猫エイトのもふもふお腹を触れないまま5年が経過。初対面のアルフレッドがあっさりとエイトに気に入られ、腹部を堪能する姿に嫉妬し、心の中で敵認定をする。
番外編のSSです。本編に入れるつもりだったのですが、展開
の都合上泣く泣くカットした部分です。
こちらで文章を成仏させてください。
猫ちゃんを吸うと、個人的に幸せな気分になります。
本編は「骨董品鑑定士ハリエットとガーネットの指環」になります。
シリアスメインですが、ちょこちょこコメディが入ります。お時間ありましたら覗いていただけたら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-28 22:48:45
2286文字
会話率:14%
物は物。そこに思いは残らない――本当に?
老女の孤独な生を追う中で
私は彼女の遺品を手に入れる
奇妙なことが書かれた日記帳
捨てても戻ってくる人形
血塗れのひしゃげた指輪――
それらはやがて
どこへ行きつくのだろうか
掲載サイト:
カク
ヨム
NOVEL DAYS折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 00:00:00
138185文字
会話率:28%
離婚、新しい出会い、海外赴任、どうしても忘れられない人。偶然手に入れた骨董品の中にあった300年前の手紙に愛することを教えられる。彼は最後の人なのだろうか。
最終更新:2024-12-08 19:00:00
40958文字
会話率:40%
『音楽魔法具店 店員求む。業務内容:ミュージカリー・カップの鑑定。勤務地:ロンドン ピカデリーサーカス』
風変わりな広告を片手に、元ロンドンの歌劇場の歌姫はその店の門をたたいた。「やぁ、ティナ。待っていたよ」
そこにいたのは顔の左半分にマス
クをしたピアノ弾きの男―-まさかの元彼だった!
過去に手ひどく裏切った彼の元で働くなんて。
だが、音楽学校に通いたいという妹のために、ここはこらえるしかない――。
元気な妹チュチュがティナのために購入したバロタン・ボックスに隠された謎とは?
出張先の湖水地方にあるという、人の才能を奪う音楽魔法具の宝庫を訪れる女性の隠された想いとは?
何の変哲もない一音だけを奏でる六色のブローチが織りなす意味とは?
そして、ヒューがただ一つ、命がけで探している音楽魔法具とは――。
ミステリー色が少々降り注ぐ、ミュージカル・ファンタジーの開幕です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 12:01:54
102813文字
会話率:39%
夥しい数の骨董品が収められた蔵。
そこには視えない何かが巣食っていた。
そして、視える者がもう1人――
最終更新:2024-11-05 23:25:47
7110文字
会話率:0%
古美術商「鷹見堂」の娘・千鶴には、物に宿る「気」を感じる不思議な力があった。その力は、母から受け継いだもの。しかし母は、その力ゆえに悲劇的な最期を迎えたという。
ある日、店に一枚の屏風が持ち込まれる。そこには、百年前に忽然と消えたという
集落「蝉ヶ谷」の風景が描かれていた。そして現れた謎の女性・静香。彼女の身に秘められた壮大な謎が、千鶴を惹きつけていく。
「蝉の声が聞こえたら、決して振り返ってはならない」
その警句に導かれるように、千鶴は京都の底に潜む、驚くべき真実へと近づいていく。
これは、此岸と彼岸の狭間で紡がれる、魂の解放の物語――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-22 10:43:08
21752文字
会話率:49%
【あらすじ】
新之介は仕事帰りに知人の売れない文士(小説家)、茶川弥太郎と出会い、そのあまりのやつれように驚く。聞けば、骨董市で櫛箱(くしばこ)を買って以来、寂しげな表情を浮かべた娘が、毎晩夢に現れるというのだ。弥太郎には悪縁の骨董に惹か
れる妙な癖があり、櫛箱と因縁のある悪霊に憑かれたのだと考えた新之介は、高い霊力を持つ観風寺の住職、良月に除霊の相談をする。ところが、良月の見立ては、弥太郎がやつれたのは悪霊の祟りではなく、すでに亡くなっている娘に恋をしたせいだというものだった。この恋煩いを治すには、新之介と藤奴が弥太郎を過去に連れてゆき、娘と会わせてやるしかないと言うのだが……。
【登場人物/レギュラー】
澤口新之介 本編の主人公 三十五歳
浅草橋のたもとで骨董屋「嘉月堂」を営む。士族出身だが、親とは絶縁
骨董品にまとわりつく因縁の糸を見る能力を持つ。(良縁は白、金色。悪縁は黒、濃紺)
藤奴 新之介の古馴染み(愛人?) 実は妖狐である。
年齢不詳 外見は二十代後半。
柳橋一の人気を誇る売れっ|妓(こ)芸者。日本舞踊と三味線の名手。
新之助が見つけた因縁の糸を、時空を越えて辿る力を持つ。
茶川弥太郎(さがわやたろう) 小説家 二十七歳
骨董好きだが、いつも悪縁の品物をつかんでしまう。才能の割に売れないのは、呪われた
コレクションのせいとも……。
良月和尚 観風寺住職 五十歳
霊能者。新之助から呪われた骨董品の封印を押しつけられている。
八重 江戸時代の木綿問屋、田端屋の下女 池袋村出身 十六歳
田端屋|仙右衛門(せんえもん) 田端屋の主人 四十歳
太吉 八重の異母兄 二十七歳
平次 化粧道具売り 二十五歳
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-04 16:33:20
20023文字
会話率:57%
時代劇の要素を加味したタイムトラベルSF、開幕!
大正の世。浅草橋のたもとで骨董店「嘉月堂」を営む澤口新之介は、勘当された元士族。彼には骨董品にまとわりつく、良縁、悪縁の紐を見る特殊能力があった。しかも、古馴染みの芸者、藤奴(実は妖狐)
の力を借りれば、因縁の紐をたどって過去へと遡(さかのぼ)ることもできるのだ。もちろん、過去に干渉することは、重大な危険を伴うのだが……。いわくつきの逸品を抱えた人々が、今日も嘉月堂にやってくる!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-06 11:54:03
13903文字
会話率:61%