季節外れと吹雪くバス停。高校の卒業式に行くために夏目絢子は八時前のバスに乗るべく待っていた。
小屋上の透明なアクリルも濡れ滴る中、いつ来るか、まだ来ないかと苛立っていた。
三月のバスは必ず遅れる。諦めも肝心だが卒業式という日が絢子を
はやし立てる。
そこに二年間一緒にバスを待った同じ高校で二年生の、柳十和子と一緒に、高校生活最後のバスを待つ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-09 22:30:36
1909文字
会話率:28%
透明な感じに書きたい短歌詩。
キーワード:
最終更新:2024-08-07 19:22:17
264文字
会話率:20%
短歌のザ・ワールド
ふもとから
登って来たのは好きだから
好きが理由じゃいけないのかよぉ
こがね刺す
愛の火のうえヒラヒラと
だれにもみえない透明な蝶
とか、そんな詩が入ってます。
最終更新:2018-10-28 09:40:00
293文字
会話率:0%
不透明な夜を前にし、
自分を抱き締め、震えるよりほか、
なすこと、なにひとつない、無力さが虚しい。
最終更新:2017-12-04 00:44:49
428文字
会話率:0%
「ちょっと斉藤さん、いい加減名波くんと別れてよ!」
「はぁ? アンタらバカなの?」
昼休み、購買に向かう途中の廊下でいきなり拉致された挙句、なにアンタら全員で同じコスプレでもしてんの? みたいな巻き毛茶髪ギャルメイクな女子集団に囲まれ
た咲は、不機嫌さを隠そうともせずに言った。
もうダメだ。アウトだ。おしまいだ。
購買では今頃、飢えた学生たちがたかりにたかって、咲が買う予定だった火曜日限定販売のクロワッサンサンドは、買い尽くされてしまっただろう。
このために今日はお弁当も少なめにして、四時間目のチャイムの最初の音とともに教室を飛び出したのに。ていうかこのヒトら、咲を待ち伏せするために、わざわざ授業サボったんだろうか。
「……つーか、誰も通らないし」
低く小さく呟いて、舌打ちをする。
一番人気のない特別棟の廊下。今の時間生徒たちがやってくることは稀だろう。
小柄で可愛らしい女の子がおっかない女子六人に囲まれているという、なんとも助けがいのあるシチュエーションなのに。
「バカってなによ!」
「ちょっと斉藤さん、あんたちょっと可愛いからってチョーシに乗ってんじゃないの!?」
そんな感じに幼なじみのモテ男のせいでクロワッサンサンドを買えなかった咲と、彼女を好きだと公言して憚らない幼なじみ侑紀と、ふたりが突然見えるようになってしまった半透明な少年友成の、ホラー要素皆無の青春ドタドタバタバタラブコメディです。
昔書いた小説を発掘しまして、日の目を見ることもなかったのでこちらにアップすることにしました。最終話まで予約投稿済みです。
(8月4日から12時に一話ずつ公開されます)
ラストの五話、エピローグは同日公開となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-07 12:00:00
34104文字
会話率:52%
荒野と海原が重なりあった座標のうえ
最終更新:2024-08-06 22:08:12
1475文字
会話率:0%
まだ幼い半透明のコックローチが、真ん丸な黒目をしてこちらを見ていた。
最終更新:2024-07-31 00:13:58
901文字
会話率:0%
ある日、仕事から帰宅すると、ポストの中に野菜の種袋のようなものが入っていた。
そこには可愛らしい女の子のイラストが描かれており「女神の種」と書かれていた。
何となく気の迷いで、説明書きに従って種を植えてみた。
その途端、するすると一本の蔓が
生え、あっという間に先端に半透明の大きな球体が実った。
ぷちん、と落下した球体から、緑髪の小人が生まれてこう言い放った。
「はじめまして! 私があなたの女神なのですよ! あなたを、あなたが理想と考える世界へ連れて行ってあげますね!」
突然転がり込んできた女神様と主人公が、理想郷を旅するお話。
現世と理想郷を行ったり来たりしながら、楽しく冒険していきます。
毎週火曜日の朝6時の投稿予定です。
当小説は、アルファポリス様にも投稿しています。
新紀元社モーニングスターブックスにて書籍化しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-06 06:00:00
559982文字
会話率:51%
普段の生活とは離れた、非日常なコンサート会場で、非日常体験をした二人の物語。
幻想的な庭園、儚いフルート、バイオリンの音色によって、人々のやりとりも彩られます。
二人の人物を描きつつ、ファンタジーの詰まった瑞々しいやり取りがテーマ。
最終更新:2024-08-04 11:30:00
7498文字
会話率:31%
『女vs男! 男女は分かり合えないのだろうか? バトルの果てで何が!』
24世紀、200年前の衝撃的なファーストコンタクトで男性が地上から居なくなってしまった。
突如、ミュウ大尉の元に緊急任務が下った。
宇宙から謎の物体が地上に落下したと
いうのだ。
その調査に向かったミュウに何が起きるのか?
そこで初めて出会う物とは?
大型多目的万能人型メカ バトル・トレーサー
D-1 アールマティ
体長約10メートル。
人型メカの第四世代の機体で、それ以前は四肢付きの重機デザインであったが、アールマティは人型を意識したデザインになっている。
現時点でこの一機しか運用されていない。
顔のほとんどがセンサーで半透明な金属で保護している。
胴体は可動エネルギーシステムと四肢のメインサーボ、反重力システムも内装。
両腕には武器がつけられるハードポイント付き。
脚部は小型エネルギーシステムとショックアブソーバー、走りやすさと起き上がりやすさを兼ねた補助アーム付きで足が長くなっている。
背中には横に伸びたウェポンラックがあり、四ヶ所パイロンがある。
コックピットはお尻にキャノピーのない戦闘機の機種のような物がくっついていて、乗り降りのとき上下する。
人型の理由は謎の知的宇宙異生物ドーンと対抗するために造られたためだ。
カクヨムでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-04 01:30:00
10183文字
会話率:20%
【あらすじ】
——ある日突然、家族が何者かに殺された。
寂れた神祠・八岐神社で孤児として育てられた少女【桜華】は、突如として何もかもを失った。絶望に打ちひしがれた彼女は自害を試みるが、唯一自身と共に生き残った友に止められ、生きて復讐すること
を誓う。喪失によって開いた穴を埋める方法は、仇討ち以外に見つからなかったのだ——。
※1本作は私の過去作「天ノ恋慕」の設定の一部をピックアップ、拡大改変したものです。
※2本作は基本的に一人称視点ですが、場面によって変わることがあります。視点変更の際は、本文中に下記のように表示します。
・◇◇キャラ名◇◇:そのキャラ視点
・◇◇◇:三人称視点
【主要登場人物】
〇桜華(おうか)
十七歳の少女。綺麗な桜色の長い髪を馬尾結で束ねていて、目は透き通った濃い紫色をしている。背丈は五尺四寸強。赤ん坊のころに「高祠之国(こしのくに)」の桜並木の下で拾われ、「八岐(やまた)神社」にて孤児として育った。だがある時、八岐神社は何者かの襲撃を受け、桜華は家族のように思っていた孤児仲間たちを亡くした。それ以来、報復を目標にして生きるようになる。何よりも家族や仲間という存在を大事にするが、その中でも小町に対しては並々ならぬ情を抱いている。好物は豆大福。自称、お淑やかな美少女。
〇小町(こまち)
十七歳の少女。黒曜石のような黒い髪で、長さは肩につかない程度。目は透明感のある淡い青色をしている。背丈は五尺三寸弱。赤ん坊のころに八岐神社の鳥居の前に捨てられており、孤児仲間に加わった。襲撃から生き残り、桜華と共に報復を誓う。小町もまた家族や仲間を大事にする。昔なじみの桜華のことは特別に思っているが、素直な想いを口にすることは滅多にない。好物はみたらし団子。勝ち気な性格でありながら、甘えん坊でもあるという二面性を持つ。
〇大河(たいが)
享年四十歳の男性。黒髪の散切り頭。幼少期を孤児として過ごした経験から、辛い思いをする子供が少しでも減るよう願っていた。自身が宮司を務める寂れた神社、八岐神社に孤児を集めて育てるという活動に生涯を捧げた。優れた剣の腕前を持っていたが、八岐神社襲撃の際は子供を守る責務のために敗北してしまう。愛用していた刀には、とぐろを巻いた蛇の装飾が施されている。時に優しく時に厳しく孤児たちを育てた。
※カクヨムでも連載中
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-03 21:00:00
363198文字
会話率:60%
夏の昼間ふと冷凍庫の隅に放置していた透明な大きな氷の事を思い出し、処分する為にそれ取り出した。削って形を整えお茶に浮かべると、涼し気な雰囲気で夏の昼間が心地よく感じられ、昼食後もその氷が溶ける様子を眺めていると、だんだん不思議な気持ちに包ま
れていった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-03 18:33:06
3877文字
会話率:0%
夏のこと。それはSNSに突然現れた。
あまりに透明で幻想的な青。ただそれだけが写った写真。それが「何」なのか。明確には書かれていなかった。
ただ、それにはひとつの文章が添えられていた。
世界の底を見たくはないか?と。
夏のホラー2024参
加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-02 19:32:04
3790文字
会話率:13%
「出会い」というのは偶然なのか、必然なのか。
そんな哲学的なことはどうでもよくて、でも、「出会い」こそ地球上の人類が繁栄し続けるための唯一のキーワードであることは疑う余地がありません。
薄曇りの不安定な空模様のある日、何かに引かれ
るように二人の男女が出会います。
恥ずかしそうに語り掛ける女性。戸惑いながら答える男性。日常のそこかしこで見かける他愛もない光景。ほほえましいひと時です。
どこにでもあるそんな出来事ですが、たった一つだけ違うところが有りました。
そう、男性は「透明人間」だったのです。
透明人間の「ディアファン」と小学校教師の「はるか」はひょんなことから今時古風な交換日記を始めることになりました。普通の人間と透明人間が交際し始めるのに、何が適切か彼らなりに考えた方法だったのでしょう。
舞台は現在。透明人間という存在が公になってから約1年。もともと噂程度に「透明人間がいるらしい」という話は昔からありました。そんな半信半疑な中、とある事件がきっかけになって透明人間が明るみにでてしまい、出演したテレビでもトリックでないことが証明されました。
当時、最低支持率を更新し続けていた首相の人気取り政策で「透明人間保護法」というよくわからない法律が制定され、透明人間に基本的な人権と選挙権が与えられました。
当の透明人間たちは考え方もばらばらで、この機会にと「マイナンバーカード」を作る者もいれば、今まで通り密かに暮らし続ける者もいて、結局、数十人の登録者が「日本人」と認められました。
そんな世界の片隅で出会った二人でしたが、はたしてうまくいくのでしょうか。
まだ今は交際が始まったばかり。今後のことなんて二人は全然考えてなんかいません。
そんな二人の行く末を、我々は日記を盗み見しながら見守ろうではありませんか。
他サイトでも掲載しています
表紙は写真ACより転載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-02 18:00:00
74958文字
会話率:12%
日々を漫然と過ごしている浅木良太は、声が何色にも染まっていない美少女、國井氷雨に、分不相応にも好意を抱いている。
「彼女の声は透明だ」
これは、煌めきとは程遠い青春の一幕。
最終更新:2024-07-31 23:36:34
5175文字
会話率:26%
俺は会社を辞めた。パワハラを受けたわけでも、人間関係がこじれたわけでもない。
けれど、辞めた。
最終更新:2018-09-29 13:05:09
2503文字
会話率:19%
これ迄、「確かな事」は幾つ見つかっただろうか。
この先、それが幾つ残るだろうか。
誰しもが、求めていた憧れを追い、亡くしたくない想いを引き摺る。
そうして進んだ道に在るものとは。
遺ったものとは。
此れは、“森” から始
まる、紛れもない「貴方」の物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 04:28:55
9550文字
会話率:15%
ある日突然,透明人間が見えるようになった少年と透明人間の少年少女たちの出会いから時は収束に向かう。いつく先は,白か黒か_____。
最終更新:2024-07-31 01:16:17
236文字
会話率:10%
職場と家族を失い、佐々良ひさめは旅に出る。浜辺で出会った老齢の男にもらった飴を舐めて眠ると、ゲームの導入のような夢へ。そこで得たスキルや特殊能力を起きた後に使ってみると、〈透明化〉しながら〈飛行能力〉を発揮できた。野垂れ死に覚悟だった旅はや
がて意外な出会いと失った記憶を彼女にもたらすことに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-30 19:00:00
138693文字
会話率:23%
我が家に愛猫とは別の猫の存在がチラつく。確かにそこにいるのだが実体が掴めない。しかし、そんなある日、その猫の正体に気づいた。
キーワード:
最終更新:2024-07-29 20:00:00
733文字
会話率:14%
北川 源太郎(KITAGAWA GENTAROU)見方:アメリカ経済の先行きが不透明
キーワード:
最終更新:2024-07-29 15:33:51
1042文字
会話率:8%
人の命のはかなさは、まるでカゲロウのようだ。
カゲロウは風に舞うかのように空中を浮遊する。
カゲロウという名前は空気がゆらめいて見える陽炎が語源らしい。
はかなく弱いカゲロウは、成虫になって数時間で死んでしまうらしい。
しかし、数
時間というのは成虫となってからの命だ。
意外にも、幼虫の期間は昆虫の中では長い方らしい。
幼虫の時は何度も脱皮する。私たちも脱皮して成長してきたような気がする。
成虫の姿は生ある時の一瞬の姿だ。
カゲロウの幼虫から羽化したものは、亜成虫と呼ばれているらしい。
|翅《はね》があって空を飛び、成虫と似ているのだが、まだ成虫となってはいない。
亜成虫は、まるで私たちみたいだ。
ゆらゆら揺れる心。大人になりかけているのに、大人ではない。
無色透明な翅。私たちは見えない翅を持っている。羽ばたく準備をしている。
「死ぬ前に、俺と友達にならない?」
優し気な声が背中越しに聞こえる。
声の主は同じクラスの同級生。
飛び降りようとしている同級生の私に向かって平然と笑顔で手を差し伸べてくれた。
彼は不思議な光に包まれて私るように見えた。天使のように救いをあたえてくれる存在に思えた。
温かなぬくもりを全身に纏ったような人。
こんな状況なのに驚くこともなく、笑顔で対応する同級生の名前は羽多野空。
華奢で透き通るような肌色で中性的な雰囲気の少年だった。
「今、死ぬ必要ある?」
彼はそう言った。
「なんか疲れちゃって」
「俺は生きたくても長生きできないから、人生の長さを選択できる人が羨ましいよ。生まれつき病弱で成人まで生きられないと言われている。いつ、人生が終わるかわからない毎日を過ごしていっる」
「人生の長さをある程度選べる私は幸せなのかもしれないね」
彼と話していて価値観が変わった。
「親の干渉が辛いんだ。価値観を押し付けられてさ。コミュ力がないから、友達もできないし。スマホは親が持ってはいけない悪いものだと洗脳されている。勉強も一日中しろと監視されている。自由がないの」
でも、その人は成人の年齢、十八歳になってすぐに亡くなってしまった。
まるでカゲロウのようだ。
亜成虫の時期を共に過ごしていたのかもしれないと思う。
まるでカゲロウのように、成虫になってすぐに死んでしまうかのように――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-27 23:21:29
12154文字
会話率:13%
学校一目立つ人気者になりたかった少年・与謝証明は、ある日突然透明人間となった。
あいさつすら返してもらいない状況、盗撮窃盗など謂れのない疑い、透明人間ゆえに降りかかる不幸の数々、人気者とはかけ離れた運命に苛まれ、絶望の淵に叩き落されながら
も、彼は世界を股にかける超人気者へと成り上がるため、悩みを抱える人間に手を差し伸べる『レンタル透明人間』のサービスを始めるのであった。
※原題は『麒麟の透明人間』となります。
第一章はレンタル透明人間を始めるまでの話がメインのため、あらすじはざっくりになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-26 20:01:38
144641文字
会話率:35%
よぉ、オレはデビルちゃん。魂を頂く変わりに願いを叶えてやる、素敵な美悪魔ちゃんさ。
今回の契約者は性欲マシマシ変態野郎。透明人間になって日夜スケベな光景を覗きに行きたがる変態クソ野郎だぜ。叶えてやる願いはむろん「透明人間になる」だ。
お
っと安心してくれ、悪魔と契約したら3つの願いを叶える変わりに魂を奪われるから、願いを叶えても意味が無い! って思うだろう? そこでオレは考えた。「願いと魂の分割払い」ってやつを!
願い一つにつき魂を三分の一。全部は失わないから普通に生きていける。
さらにさらに! 魂についてはある程度選べるから、なんなら「要らない性質」をピックアップして捨てる事も可能! すげぇだろ、契約したくなってきたろ? 新設ルールの親切悪魔ちゃん、デビルちゃんと呼んでくれ。
そういうわけで今回のターゲットにくれてやるのは「透明人間になりたい」で、頂く代償は「性欲」だ。むろん、愛する者となら愛を育めるように加減して、しかし変態どスケベ野郎故に強大な性欲を頂く事で、代償を払ったついでに真人間になろうってんだ。
親身になって新味な願いを叶えてくれるデビルちゃんと、変態クソ野郎との短編小説。まぁ、楽しんでってくれや。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-25 16:00:00
1721文字
会話率:52%