誰にも気づかれなかった。
頑張っても、助けても、笑っていても。
僕の存在は、いつも透明だった。
それでも誰かの役に立てるならと、僕は笑い続けた。
報われなくても、名前を呼ばれなくても、ただ――それが僕の願いだった。
やがて命の灯が尽きて
、僕は白い世界に立っていた。
そこで言われた。「君は、よく頑張った」と。
性別も、役割も、何もない新しい世界。
そこで僕は、ただ“ユイ”として、もう一度生きることになった。
誰かのためじゃない。
今度こそ、自分の心で生きるために。
でもきっと、また僕は誰かを助けるのだろう。
それが、自分のままでいられる生き方だから。
そして――誰にも気づかれなかった僕の生き方が、
気づけば、世界を変えていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 18:00:00
1432文字
会話率:22%
「郷を滅ぼした人間は、皇宮にいる。だから私はその者たちを必ず見つけ出して、仇を取らなければならない」
何千年もの歴史の中で、初めてとなる女性の神力者・月花泉凪(つきはないずな)。
大切な者を守るため、家族の仇を討つため、そして真実を知るた
めに、史上初の女性の神力者、そして次期皇帝候補とし、男性だらけの皇宮でその命をかけ生きてゆく。
※若干の百合、BL描写があり。私情により、毎日更新はできません、ご了承下さい。ですが、沢山できる時は沢山します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 16:50:00
37188文字
会話率:35%
限りなく透明に近い何か
最終更新:2025-03-28 09:36:27
426292文字
会話率:1%
神無き大陸の東端にとある小国があった。
東端とはあくまで人類の版図の端という意味で、更に東には人類未踏の樹海が広がっている。
そして樹海には人類の脅威となる魔獣が無数に生息していた。
小国への魔獣の侵入を防いでいるのは、樹海と隣接している男
爵家だ。
男爵家には先祖代々、一子相伝で受け継がれる強力な精霊たちを使役する〈精霊使い〉がいて、小国の国防を一手に担っていた。
幸運にも男爵家は魔獣の侵入を一度も許したことがなければ、辺境ということもあり、代を重ねるごとに男爵家の重要性は国から次第に忘れ去られていった。
男爵家当主がシキという転生者の少年に代替わりしても、国防はひっそりと続くと思われたが……。
「えーっと、これは精霊じゃなくてロボットだよね」
シキが契約して初めて見た精霊は、強化合金の装甲で覆われた人型兵器であった。
右腕装備のアサルトライフルから撃ち出される弾丸は魔獣の分厚い毛皮を易々と貫き、左腕装備のプラズマシールドは火炎の吐息を完全に遮断した。
他にも光学迷彩による透明化、小型情報端末の散布による広域スキャン及び無遅延通信、完全自立型AIによる機体制御etc……。
「ミッションを受諾しました。マスターご命令を」
「リーダー、一緒に戦闘訓練をしましょう」
「先生! 威力偵察終わりました! 褒めて褒めて」
「ごしゅじんあそぼー」
それは〈Break off Online(ブレイク・オフ・オンライン)〉という日本のソシャゲのキャラクターたちであった。
数百年振りに日本語を理解する〈精霊使い(プレイヤー)〉が現れて精霊(AI)たちは大興奮。
全員がかまってちゃんと化した。
様々な要求要望を叶えていくうちに精霊を使っているのか、精霊に仕えているのか、もうどっちかわからなくなったシキの探索が始まる。
※タイトルは「せいれいつかい」と読みます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 07:10:00
268621文字
会話率:37%
人類の天井が迫っていた。
万物の霊長を自負するこの種は、ついに100億を超え、地球の隅々にまで広がった。
かつて空を目指し、海を渡り、未知を求めて進化してきた人類は、ほとんどの望みを叶えてしまったのだ。
「ならば、その先に何があるの
か?」
熱く燃えたぎるフロンティアスピリットは過去の遺物となり、
人々は無気力な安定に甘んじ、停滞と退屈が日常を支配する。
そして、そんな世界の中で、人類は自らの存在意義を見失い始めていた。
——だが、ある日。
突如として、それは現れた。
半透明のウィンドウが突然現れ、世界の摂理が変わったことを告げる。
"大いなる情報体"から人類へ課せられる無数の試練。
それは、人類に存亡の危機と、超常へ挑む力を合わせて与えるものだった。
生き残るか、淘汰されるか——。
世界の在り方そのものが、静かに、しかし確実に"変質"し始めたのだ。
帆世静香は、その変革の渦中にいつもいた。
始まりの記憶。その日、帆世は、今世で一度も着たことのないナース服に身を包み、見知らぬ地で目を覚ました。
——これは、人類の未来を決する戦い。少女は自由気ままに飛び跳ねる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 01:26:11
201365文字
会話率:25%
物語は2025年の万博が計画性の欠如や資金不足により歴史的失敗として記録されるところから始まります。主人公の篠原恵理子は当時子供として失敗した万博を見学し、50年後には首相として2075年の新たな国際博覧会の開催を決断します。
折しも宇宙か
らはプロキシマ・ケンタウリ星系から来た「アルタリアン」と呼ばれる地球外知的生命体が訪問。彼らは平和的な交流を望み、万博への参加を希望します。両文明の交流により、「光合成エンハンサー」などの革新的技術が地球にもたらされ、環境問題の解決に貢献します。
かつての失敗の反省から、2075年の万博は「過去の失敗は未来の成功の種」という理念のもと、「One Sky, One Future」をスローガンに開催されます。日本は2025年の失敗を隠さず展示し、その教訓を活かした国際協力と透明性のある運営で、史上最大の成功を収めます。
物語は、人類とアルタリアンの友好的な交流を通じて、失敗から学び前進する勇気の大切さを伝えています。恵理子の幼少期の挫折体験から首相としての成功までの50年間の変化が、日本と世界の未来への希望を象徴しています。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-27 23:28:16
7689文字
会話率:50%
Aランク冒険者の男、ライゼは目が覚めると姿が見えなくなるいわゆる透明人間となっていた。困惑しながらもライゼが街に出ると、とある冒険者パーティを見かける。そこには竜鬼(ドルム)という嫌われ者の種族の証拠を入れているのを見かける。
気になった
ライゼがそのパーティについていくと、まるでその少女を痛ぶる姿を見せ物にするような扱いをしていた。それを見かねたライゼは少女を助け、その少女とともに【頂点】を目指す事にする!
嫌われ少女と透明人間の冒険譚が今始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 18:01:34
41398文字
会話率:69%
一ノ瀬一二三(いちのせ ひふみ)はフリーのライターだ。
取材対象は怪談、都市伝説、奇妙な事件。どんなに不可解な話でも、彼にとっては「興味深いネタ」にすぎない。
彼にはひとつ、不思議な力がある。
――写真の中に入ることができるのだ。
しかし
、それがどういう理屈で起こるのか、なぜ自分だけに起こるのか、一二三自身にもわからない。
写真の中の世界は静かで、時に歪んでいる。
本来いるはずのない者たちが蠢いていることもある。
そして時折、そこに足を踏み入れたことで現実の世界に「何か」を持ち帰ってしまうことも……。
だが、一二三は考える。
「どれだけ異常な現象でも、理屈を突き詰めれば理解できるはずだ」と。
「この世に説明のつかないものなんて、きっとない」と。
そうして彼は今日も取材に向かう。
影のない女、消せない落書き、異能の子、透明な魚、8番目の曜日――。
それらの裏に隠された真実を、カメラのレンズ越しに探るために。
だが彼の知らぬところで、世界の歪みは広がっている。
写真の中で見たものは、果たして現実と無関係なのか?
彼が足を踏み入れることで、何かが目覚めてしまったのではないか?
怪異に魅入られた者の末路を、彼はまだ知らない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 07:00:00
52440文字
会話率:16%
不当解雇された清水光亮は、恩人である佐伯の元を訪ねた。
そこで、佐伯の娘である雪音に一目ぼれする。
調子づく清水であったが、雪音が強引な訪問販売やストーカーに悩まされていることを知り不憫に思う。更には、小学教師である友人がモンスターペアレン
トに困らされていることやいじめや浮気などで苦しむ人を目撃して、世知辛い世の中に絶望する清水であった。
そんな中、旧友である真鍋から透明マントの開発に成功したとの連絡が来た。
下らないいたずら復讐劇の幕開けである……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 19:52:15
38662文字
会話率:23%
彼女が最後に覚えているのは、トラックのけたたましいクラクション。
次に気がついた時、目の前に広がっていたのは――地獄だった。
果てしなく広がる溶岩の海、息を詰まらせる黒煙、そして燃え盛る炎に覆われた空。
ここが「死後の世界」だとは到底思え
ない。
そんな彼女の前に、突如として青白い透明の画面が浮かび上がる――
「ようこそ、新たなる旅人よ。エリディオンの世界へ。」
「新クエスト:地獄での第一歩――目標:24時間生き延びろ。」
魔法なし。
特別な能力なし。
やり直しもなし。
頼れるのは、自分の知恵と、生き抜く意志だけ。
そして、業火に包まれた巨大な怪物が彼女を見据えた瞬間、彼女は悟る――
これは、ただの異世界転生じゃない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 04:16:40
1246文字
会話率:2%
「知らないよ…!私はずっと、ずっと君のことが好きだったのに…!」
美紀が膝をつき、涙が床に落ちる。
俺は思い出す。中学の帰り道、恋愛映画を見た後に彼女が呟いた言葉。「遠距離なんて、私には無理だな」。それが頭に焼き付いてて、彼女を苦し
めたくないから別れを決めた。
でも彼女は、そんな俺の気持ちを無視して、4年間ずっと俺を待ってた。
「お前の気持ち考えて別れたつもりだった。お前が好きだったから、幸せになってほしかったんだ。」
「⁉何もわかってないよ…!告白してきた男、全部断って、君のことずっと待ってたのに…!」
そりゃそうだ。美紀は抜群に可愛い。ショートカットが似合う整った顔、華奢で儚い雰囲気。アイドルだって霞む透明感。男なら誰だって彼女に落ちる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-25 18:24:48
1505文字
会話率:48%
感情が「波紋」として視覚化される異世界に迷い込んだ心理カウンセラーの女性が、自分だけが持つ「感情を隠す能力」を武器に生き延びながら、その世界の歴史的謎に迫っていく。
「個人の秘密」と「社会の透明性」、「隠すこと」と「見せること」の間の複雑
なバランスをテーマとした、心理的駆け引きと社会的陰謀が絡み合うファンタジー小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-25 15:00:00
120714文字
会話率:49%
氷の女神症候群《スカジシンドローム》――空気中に含まれる毒を吸うことで罹患する氷の病。症状は下がり続ける体温と寒気、それから外気の寒さへの耐性。患者の体温は日に日に下がり続けるが、たとえ普通の人間が生きられない体温を下回っても死ぬことはない
。
氷の女神症候群の患者が命を落とすのは、病の進行と共に体温が零度まで下がった時。完全に熱を失った肉体はみるみる凍りつき、最期の吐息と共に透明な氷へと変わる。
主人公のイヒカは隊商《キャラバン》で働きながら各地を回っていた。彼が所属するのは氷の女神症候群の治療薬と、その材料を扱う数少ない隊商。
治療薬はその希少性ゆえに高額となり、それを運ぶ隊商は頻繁に襲われる。
しかし隊商が止まることはない。自分達がやめれば同じ病で助かる者がいなくなる――かつて氷の病に侵された者としての責任と、過去への懺悔。
イヒカを始めとする氷に呪われた者達の、出会いと別れの物語。
■□第一章は毎日1話更新□■
※1章15万字前後、全6章予定。
※カクヨムにて公開している以下短編の長編版です。(内容的には本作の第一章終盤になります)
『白銀テイルフィリア』
https://kakuyomu.jp/works/16817330647686642456
※主人公達が正論っぽいことを言いますが、読み返した時に「どの口で言ってるの?」となる内容を目指してます。
※主要キャラが全員生き残ることは保証しておりません。苦手な方はお気を付けください。
※誤字脱字・日本語間違いの指摘はありがたいですが、それ以外に関してはこちらからお願いしない限り不要です。
©2023- 新菜いに折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-25 09:21:26
975168文字
会話率:56%
魔王によって世界の半分が支配された世界。数百年に渡る戦いの歴史は、この世界を確実に蝕んでいた。一進一退をくり返す魔王軍と人類は、どちらも伝説の救世主を待ち望んでいた。
世界を滅ぼす力をもつという邪悪な竜。
世界を邪悪から救う力をもつ
という聖火神。
魔王は願った。確実に人類を滅ぼし、この世界を我が手にできる力を。
人類は願った。魔王を滅し、人類を救う大いなる力の降臨を。
黒髪黒目の野性的で精悍な青年ロイと、白いローブを着た清楚で透明感のある無表情の美少女シルヴィア。
世界を放浪しながらも人々を救う二人は、相反する世界が求める救世主なのか。
「ヒトは滅んだ方が、この星にとってはいいんじゃね?」
「わたしはヒトの革新を信じます」
聖なる力と邪なる力。
世界のあり方について問う、ハイファンタジー長編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-24 11:11:23
10033文字
会話率:62%
「忌み月」
空に浮かぶそれは、自在にその形を変える。
普段は丸い形をしているが、海月くらげのように伸び縮みし、時に風に流される水面のように波打つ。さらに、忌み月は色までも変化する。通常は透明だが、淡く発光したり、かすかに色づいたりする。そ
の変化に法則性はない。
しかし、太陽や月のように巡ることはなく、昼夜を問わず、ただ空の真上に居座り続ける。
古い文献にも、忌み月の記述が残されている。
それによれば、かつて忌み月は太陽や月と同じ大きさだったという。だが、現在の忌み月は、その大きさをはるかに凌駕している。この違いについて、人々は長い年月をかけて忌み月が膨張し、今の姿に至ったのだと考えた。
しかし、ここ数十年で、別の仮説が有力視されるようになった。それは忌み月が、地上へと近づいているのではないか、というものだ。
だが、それが何を意味するのか。そもそも、忌み月とは何なのか。
その答えは、今なお謎のままである折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 09:00:00
7745文字
会話率:28%
「世界を変えてみたいと思わないか?」
エナスタ共和国——。
テクノロジーが進化し、階級社会が支配する都市国家。透明市民として生活を強いられるルイは、戦争の爪痕を負いながらも、自らのアイデンティティを取り戻すことを夢見ていた。そんな彼の前に
、二人の不思議な男が現れる。
人との出会いや偶然の重なりが、彼を新たな道へ導く。
その道の先に、ルイの望んだ未来は果たして存在するのだろうか?
現代社会の神に挑む、彼等の代理戦争のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 07:00:00
35049文字
会話率:27%
二人でお祭りの金魚を弔うお話。
【Ace in the hole. ー最後の切り札ー】のスピンオフです。
ノワールとミナの透明な関係。
墓に埋めたのは、なんだったのでしょうか?
最終更新:2021-04-10 21:00:27
2587文字
会話率:14%
神木葵は凄惨な過去を抱え、逃げるように海を渡った。
共感能力の欠如からサイコパスと呼ばれた彼は、同居人と過ごす奇妙な毎日の中で、人の成長過程を辿るように感情の一つ一つを知覚して行く。だが、異なる価値観は凄惨な事件を巻き起こし、穏やかな平穏は
津波の如く呑み込まれてしまう。
透明人間、神木葵の告発。
懺悔と後悔、そして、赦しのお話。
【雨にも負けず】の続編です。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-28 19:41:14
371193文字
会話率:25%
罪人の獏は、人間の願い事を叶える善行を科されていた。
相変わらず獏は適当に人間の願い事を叶える。
新しく作ってもらった牢で罪人の日常を送りながら、獏は引き続き巻き込まれて振り回されて流され四苦八苦!
獣達と人の姿を与えられた生物達の不器用で
優しいモノクロームな物語、花咲き誇る第二幕。
キャラがわいわい、時々戦闘有り。男女比半々くらい。
第一幕を読んでいなくても、まあまあわかるように説明は入れてます。詳しくは第一幕へ。
毎週土曜日更新します。(残酷描写は毎回ではないです)
X(https://x.com/ti_h_noi)に絵も描いてます。
――第一幕のあらすじ――
雨降って地固まる所は固まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 20:22:01
212669文字
会話率:61%
夢を食べない獏が罪を償う善行のために人間の願い事を叶えるお話。
ほんのりダークファンタジー。
短いお話を連載していきます。
最終更新:2024-11-23 20:17:26
1439122文字
会話率:60%
180年間引きこもりの魔女と幽霊の謎解き?✖️ファンタジーになる予定
最終更新:2025-03-22 17:47:30
3807文字
会話率:54%
自分の人生を一冊の本に例えるならそれは無題で無色透明の無意味な物語だ
実の父親は殺人犯、さらに実の母親に殺されかけた過去をもつ西宮愛夢は孤独な人生を送っていた。そんな彼女の元に、密かに都内に蔓延る黄泉返る死骸アスピオンを討伐することを目的
とした政府特例機関《LET》から勧誘の声が掛かる。
これは自分に自信を持てない少女と仲間たちの物語、意味のないと思っていた透明な人生の物語を仲間と彩っていく物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 15:59:03
240430文字
会話率:43%
作家生活を続けてきたサランには二十歳より前の記憶がほとんどない。それでも時折、〝スー〟という少女を探さなければという強い衝動に駆られることがあった。
夫の死を契機に、サランは自分の記憶を取り戻す決意をするが……。
最終更新:2025-03-22 10:30:00
15874文字
会話率:18%