グンテル公爵家の令嬢クリームヒルトはある社交界で侯爵家の三男坊ジークフリートと出会ってしまう。その男は『宝玉』と比喩される程に美しく、貴族の淑女達から大層モテていた。そしてクリームヒルトもまたジークフリートの美しさに当てられ一目惚れをしてし
まう。彼女は公爵家の力を使い、彼を我が物としようとするが............
_____________狂い愛、ここに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-18 21:32:49
37387文字
会話率:40%
ジェットコースターも観覧車もない名ばかりなテーマパーク。
そのテーマパークでは、来場者が好きに屋台を出したりイベントをやったりと、自由な行動が許されており、更に準備は全てテーマパークがしてくれるという。
そんなテーマパークでは、人間離
れした美しさを誇る魔女が現れるという。
テーマパークにやってくる人々と魔女の織りなす不思議な物語を、お楽しみくださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-14 05:50:31
9620文字
会話率:23%
彼女との出会いは22歳の時、僕は海辺の小さな町に住んでいた。ある日、海岸でひとり海を眺めていると、美しい人魚と出会う。その人魚の名前はミナ。俺はそんな彼女の美しさに魅了され、不思議な友情を育んでいく。
最終更新:2024-06-10 13:15:55
1625文字
会話率:23%
普通の高校生、篠崎健太は日常の中で特別なことなど一つもなかった。そんな彼がある日、突然異世界エンカンティアに転生することになる。「ここは……どこだ?」目を覚ますと、彼の周りには見たこともない美しい景色が広がっていた。空はピンクと紫の色彩に染
まり、星が輝く草原が広がる。風は花々の甘い香りを運び、夢のような世界が彼を包み込んでいた。
「あなたが篠崎健太様ですね?」透明な羽根を持つ天使のような存在が現れた。彼女はアリアと名乗り、エンカンティアの守護者だという。アリアは、健太がこの世界を救うために選ばれた存在であることを告げる。突然の使命に驚きと不安を感じながらも、健太は自分の中に眠る特別な力を解放し、エンカンティアを守るための訓練を受ける決意をする。
エンカンティアは五つのエリアに分かれており、それぞれが独特の文化と神秘を秘めている。無限の空が広がる「セレスティアの大空」、透明な水晶の海が広がる「クリスタリア・アクアリウム」、永遠の春が続く楽園「フローラ・ズ・エデン」、常に燃え盛る火山地帯「イグニス・ヴォルカルノ」、そして常に夜が訪れる「ラノクターン・シャドウ」。健太はアリアと共にこれらのエリアを巡り、各地での修練を重ねることになる。
初めの数日間、健太は自分の内なる力を引き出すことに苦労する。手を合わせ心を静めても何も感じることができず、不安な日々が続く。しかし、アリアの忍耐強い指導と優しい声に支えられ、次第に彼は自分の力を感じ始める。そしてある日、内側から湧き上がる力を感じた瞬間、彼の周りに輝く光が広がり、草木が芽吹き、風が彼の髪を撫でる。初めて自分の力を実感した健太は、喜びに満ちた笑顔を浮かべる。
健太の力は美しさと力強さを兼ね備えていた。植物を生やし、風を操り、光を呼び出す力を身に付けた彼は、エンカンティアの平和を守るための使命に立ち向かう覚悟を固めていく。アリアの導きの下、彼は自分の力を解放し、魔法の世界での冒険に挑む準備を整えた。
この物語は、普通の高校生が異世界で自分の力を開花させ、絆を深めながら成長していく冒険の物語である。エンカンティアという美しい異世界での冒険と訓練を通じて、健太は自分の力を信じ、新たな使命に立ち向かう勇気を見つける。異世界での彼の旅が、今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-09 20:12:05
24093文字
会話率:26%
「小説は現実の贋作である。だって、この世界の美しさをそっくりそのまま描写することなんて不可能で、結局小説は現実には敵わないのだから」
と絶望する小説家は、ある日に思い出す――この世界の真実を。
最終更新:2024-06-07 11:24:03
11173文字
会話率:28%
「ね、ハイド。私を振ってくれないかしら?」第二王子のハイドは幼馴染の公爵令嬢、クララにそう言われて固まった。ハイドは長年クララに片思いをしていた。「ど、どうして?」「私がモテないからよ……もうお嫁に行かなきゃいけない年齢なのに、婚約者もい
ないの。きっと頭の良さも品性も容姿も足りないからだわ」クララはため息をつく。彼女は自己肯定感が異常に低いが、頭は良すぎるほど良いし品に満ち溢れているし絶世の美女だ。性格もすこぶる良い。むしろ高嶺の花で、そんな彼女に易々と近づけるものこそわずかだろう。もちろん婚約者がいないのにもとある訳がある。「でも、それがなんで振ることに繋がるの?そもそも付き合ってないよね、俺たち」「私、学んだの」クララがハイドに見せたのは最近貴族の令嬢の間で流行っている恋愛小説だった。「誰かに振られると人は悔しくてより自分の才能を伸ばしたくなるそうね?この本の主人公は美しさに磨きをかけてかつて自分を振った殿方を悔しがらせていたわ」ハイドは頭を抱える。おかしなことになってしまった。「ね、ハイド。私を振って?私、人間としてもっと成長したいのよ」クララが自分を見てくる。ハイドはため息をつく。振れるかばかやろう。
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最終更新:2024-06-05 23:30:59
3919文字
会話率:43%
もう引き返せない、ガールズラブの百合世界。
世界の歴史的な名車が美少女になって女子校に通い始めたぞ!
足の速さ(スピード)だけじゃなく美しさ(デザイン)やモテ度(生産台数)でも競い合ってるんだって。
彼女らの生活を是非とも覗いてみたい
ものだね!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-02 21:00:00
103181文字
会話率:53%
午後の昼下がり。散歩をしていたペロとコロは、たい焼きを通りがかったホームレスに与えた。
その礼として渡されたのはひと目でコロを魅了するほどに妖艶な美しさを持つ一枚の赤いカードだった。
興味を惹かれ、そこに刻まれた『RED HEARS』の文字
に調べ始めたコロは、同名の3つの噂をウェブに発見する。
謎のクラブ、秘密兵器、執行人。
ペロはそれらを「胡散臭い」と一蹴するが、コロは語る。
「この3つの噂には、妙な点があるの――」。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 00:06:36
133665文字
会話率:38%
──祈れ。抗え。そして、演じ続けろ。無限に広がる舞台の上で、希望を抱けるようになるまで。
雪月花に喩えられるほどの美しさを持つ青年は、それとは正反対の醜く穢れた宿命に耐えきれず、死を望むまでに疲弊していた。だがその最中、彼に手を差し伸べた
のは、自分と似たような宿命に苦しむ“演者”達。
意を決し、その手を取った青年にやがて訪れるのは果たして、希望に満ち溢れた生なのか、それとも──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-31 19:15:41
197022文字
会話率:57%
──この深き愛が、どうか届きますように。
“人間”と、彼らとは似て非なる、生き永らえるために血を必要とする種族、“吸血種”が存在する社会。その中のとある学園に設立された一つの音楽サークルで、個々の想いを強く響かせる者達がいた。
ある吸血
種の女性は、自らの命を救った人間の男性に温情を感じ、次第に惹かれていく。
彼女の双子の弟は、吸血種を虐げる“人間”に憤り、姉の想いの行く末を案じる。
唯一無二の歌声を持つ青年は、自身の支えとなる存在に、許されざる恋情を抱く。
絶世の美しさと穢れた宿命を持つ青年は、その彼の歌声に癒しと救済を求める。
始まりの血を受け継ぐ男は、声にならない感情を自身が紡ぐ旋律に乗せる。
自らを持たない少女は、彼の音を知り、彼と心の声を交わし合う。
そして、そんな面々と共に歩む道を決めた一人の男と、彼らを遠くから見据える存在。
──彼らが織り成す群像劇は、深き愛を歌い奏でる交響曲。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-28 15:26:46
279072文字
会話率:48%
これは長崎県に伝わる不思議な唄の謎を探る物語。まずはこの物語の起因となる古代中華の事件から紐解いていかなければならない。中国史において絶大な人気を誇る三国時代。三国志の一角をなす英雄孫権(そんけん)、そして後の世で神となる関羽(かんう)。
全ては孫権が関羽を処刑した事から始まる。
およそ千八百年前、呉(ご)の王、孫権に厄災が降りかかる。原因は関羽を処刑した事から始まった変死事件だ。このところ、関羽の処刑に関わった人物が次々と死んでいく。よりによって魏(ぎ)の王、曹操(そうそう)までもが変死にいたったとなれば、これは関羽の呪いと言うより他に無かった。
そして関羽の呪いの最終目標は、処刑を決行した自分である。若い頃、道志の呪いで兄を亡くした孫権は呪いと言うものを決して軽くは見ていない。むしろ過敏に反応していた。しかし入念に行われるお祓いもあまり意味をなさず、不明な死は兵達の間で後を絶たない。結局、生半可なお祓いではなんの効果もあげられていないのだ。
そこで孫権は神剣をもって関羽の霊を鎮めようと試みる。
大勢の配下に命じ、九振りの神剣を作らせた。神剣を関羽の墓前に供えると、それまで続いた変死騒動は治まり、孫権はその後三十年以上たいした厄災にも見舞われる事なく、天寿を全うする。
その後、呉の国が滅ぶまで九振りの神剣は祭られ続けるが、亡国時の混乱により、所在不明となってしまった。
この九振りの神剣の話は、伝説として現在でも中国に伝えられている。
その時造られた九振りの神剣に、百錬(びゃくれん)という大振りな美しい剣があったとも記録には残っている。刀身は青銅ではなく当時、精製の難しかった鋼で出来ており、その洗練された美しさは、見る者の眼を引きつけ離さなかったそうだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-27 20:30:00
99598文字
会話率:30%
不平等に引き裂かれた王国の中心で、ケロソロス王子は希望の光として立っていました。その優しさと先見の明のある理想により庶民から尊敬されていた彼は、生まれに関係なくすべての国民が自由と繁栄を分かち合う統一王国を夢見ていました。しかし、彼の高貴な
願望は、彼を危険な反逆者と見なしていた兄弟や支配階級の確固たる権力を脅かしました。
ケロソロスは反逆罪で無実の罪を着せられ、荒涼とした荒野に追放され、彼の夢は打ち砕かれたように見えました。絶望が覆いのように彼にまとわりついていましたが、不思議なファーランドバースの守護者を自称する奇妙なウサギとの偶然の出会いが、彼にわずかな慰めを与えました。自分の才能と美徳が大切にされるユートピアの約束に誘われて、ケロソロス 1 はウサギを追って超現実的な美しさと無限の喜びの領域へと向かいました。
若い王子は知らなかったが、この牧歌的な安息の地は綿密に作られた幻想であり、悪意のあるウサギの悪魔が仕掛けた罠だった。太陽神の生まれ変わりであるケロソロスは強大な力を持っており、悪魔はその力を世界に対する歪んだ復讐行為で消そうとした。しかし、ウサギの悪魔の邪悪な陰謀が展開し、楽園の幻想を打ち砕くと、ケロソロスの決意は固くなった。新たに見つけた幸福が破壊されるのを目撃したことで、彼の中に火が点火し、夢を取り戻し、ファーランドバースの魅惑的な外見の下に潜む闇を暴く決意が生まれた。
こうして、悪魔の神の暴君的な支配に対する聖戦、壮大な抵抗の旅が始まった。かつては亡命王子だったが、今では正義の擁護者であるケロソロスは、闇の勢力に挑み、絶望の淵に揺れる王国に希望を取り戻すために立ち上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-25 17:24:24
8065文字
会話率:17%
王家には精霊の血が入っている。
数百年に一度、先祖返りした子供が生まれ、精霊の子と呼ばれる。
人とは思えぬ美しさと、人とは思えぬ膨大な魔力の流れ。
王の一夜の過ちから芽生えた命。祝福されないはずの子供は精霊の子として生まれた。
罪の証
として、悪魔の子と呼ぶ者もいる。
崇め奉られ、恐れられる。
◆ ◆ ◆
母が死んだ。
私は一人になった。
父も、誰も私を愛さない。
私の目は誰も映さないし、映させない。
それなのに、あなたの姿が私の視界から、思考から消えてくれない。
人のことで笑って、人のために泣くあなた。
私のことを好きだと言ったあなた。
私の心を掻き乱すあなたが、私は大嫌いだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-25 10:09:09
270630文字
会話率:44%
推桐葵。
それはこの世に生まれた至宝であり、言葉では語りつくせないほどの美しさを秘めた女性。
簡潔に言うのであれば俺の『推し』である。
そんな何物にも代えがたい俺の推しがある日学校の屋上でたたずんでいた。
あまりにもこの世から消えてしまいそ
うな雰囲気を醸し出していた彼女に俺は思わず声をかけてしまった。
「君の遺伝子を後世に残すべきだ」と。
そこから俺の日常に推しとの絡みが、彩りが加えられていく。
これは深く関わりあうことがないと思っていた俺と推しとの話。ただそれだけの話である。
※本作品はカクヨム様でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-24 21:50:00
102278文字
会話率:41%
少女の暮らしていた小さな農村が他国の軍隊に襲われ、若い男は労働力に、若い女は軍兵たちの慰み者として捕らえられ、老人や子供は皆殺しにされた。主人公エンジュは、12歳という微妙な年齢だったが、労働力に使えると捕らえられ、他の女たちと共に王国に連
れてこられる。そこで下働きとして暮らすのだが、ある日少女は月光で輝く白い竜と出会った。竜はこの世界でも貴重な存在で、その鱗は防具として使え、血肉は貴重な薬となった。王宮で竜を飼っているというだけで格が上がると言われるほどだ。しかし、竜が人に懐くことはない。調教することを求められたが、誰もそれを果たせずにいた。そんな中、エンジュはその竜の美しさに魅了され、度々大人たちの目を盗んで覗きに来ていた。それを知った調教師の1人が、この手こずる竜の世話をエンジュにさせることに決めた。エンジュがどんなに寄り添おうとしても答えようとしない竜。近づけば怪我をさせられ、暴れることもしばしば。それでも彼女は懸命に竜を世話した。そして、彼女に幻の美しい花、『月下美人(カドゥプル)』という名を付けた。毎年恒例の王国の祭りの日、調教師の兵士たちも浮かれ、皆酒に酔い油断していた。その好機を逃すまいと兵士から竜につけられていた鎖のカギを盗み、彼女を城から救い出そうとするが、思いのほか大暴れした竜はエンジュと共に深い森の中に逃げ込んでいったのだ。それを必死に探し出そうとする兵士たち。そして、それに逆らい少女が竜を伝説の竜の楽園(故郷)の島、『レジュノルティア』に返そうと奮闘する物語である……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-19 18:51:28
104762文字
会話率:17%
女がベッドの上で体を崩している。
鮮血の着物は乱れ、芳香を放つ目には色眼鏡が添えられていた。
赤が似合い過ぎる、怪異のような女だった。
この女に情が沸く。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注
意事項2
恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。
生々しい下品な話を気合いで上品にしてます。
耽美奇譚です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-19 08:25:48
1127文字
会話率:40%
彼の膝の上で目覚めて早数秒。
どうやらかなり魘されていたらしい。
見た夢は前半幸せ、後半最悪なものだった。
二度寝してもアタリ引けたのは、膝枕されていたからだと思うんだ。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座
いません。
注意事項2
薄い恋愛です。
前半戦は結構アタリでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-25 22:03:30
908文字
会話率:45%
僕は美しい物が大好きでね。
崩れる事も、壊れる事もさせたくないんだ。
だから永遠にするよ。其れが生身の人間ならば尚のこと。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
言っていたヤンデレな話です。
苦手な方はご注意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-25 22:17:29
1057文字
会話率:37%
世界が灼熱の砂漠に包まれ、人類は絶滅の危機に瀕している。そんな世界で貧困層として生まれた、人一倍心が優しいウルメスは世界と、そこに生きる人々の残酷さに翻弄され続ける。けれど、過酷な環境下でも大切な人を守ろうと尽力するウルメス。母、恋人、友人
、子供。大切な人のために尽力する姿、その誠の行動に潜む美しさが描かれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-19 00:06:20
4286文字
会話率:21%
廃校になった学校で君と出会った。
君は今にも消えてしまいそうなくらい繊細な美しさをまとっていた。
明日消える僕が書いた手紙。
君は読んでくれるだろうか。
最終更新:2024-05-12 20:21:14
785文字
会話率:0%
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ
放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 20:00:00
1689388文字
会話率:43%
景色の写真ばかり撮る九条が人の写真ばかりとる東雲と出会い、
さまざまな経験を経て、人の美しさに触れていく物語。
最終更新:2024-05-08 19:18:21
1083文字
会話率:61%
自分たちを殺した犯人への怒りの復讐――怨霊となった彼女には生前の美しさも優しさも存在しない。
首を絞められたときに見た犯人の特徴を決して忘れない。呪い殺してやる――強い怒りと憎しみが心を支配した瞬間、意識が途絶えた。
殺害されたと
きの苦しみ怒り憎しみが、彼女のすべてを狂わせた。
復讐心とは執念なのか……それとも執念が復讐心となるのか……
怨霊、地縛霊、浮遊霊――念とは魂であり、それがこの世に存在する幽体の正体である。
誰もが住む可能性のある事故物件。死の連鎖が始まった理由とは――
遡ること三十年前――現在は廃村となり地図にも載っていない奇霧界村にて、母子とその恋人が、アパートの204号室で何者かに殺害された。彼らの死体は見つかっていない。同時期、幼女が誘拐されたが、この子は幽霊となり、自分の体と三人の遺骨を探している。
殺人事件から間もなくして、被害者が化けて出るようになり、それを境にして村は衰退し、廃村となった。いまでは若者たちの肝試しスポットとなっている。
田舎町に住む香田海斗(十六歳)は、殺人事件が起きたアパートと外観がそっくりな事故物件の204号室に母親と共に引越しする。
そこからが悲劇の始まりだった。理由があって怨霊に取り憑かれた海斗は、過去の事件に関わらざるを得なくなった。
当時女と関係があった者、事件に関係していた者たちが、自分と同じアパートに住んでいることを知る。彼らの目的とは?
この殺人事件の捜査は、何故かたった一年半ほどで打ち切られていた。その理由と隠蔽された黒い事情とは……
怨霊の呪いから解放されるには事件を解決するしかない。闇に葬り去られた未解決事件の真相を明らかにするため、高校生の海斗と、その同級生の結愛は、危険な世界に足を踏み入れることとなる。知ってはならない真実と、衝撃の犯人とは……
いままでありそうでなかった精神世界と繋がる異色の怨霊ホラーサスペンスがここに開幕。おもしろいので是非読んでみてください。年齢問わず楽しめます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 10:00:00
119994文字
会話率:46%