5月23日のキスの日にちなんだ短編
『沈む陽、昇る月』の後日譚
最終更新:2024-05-23 22:03:50
1752文字
会話率:13%
ユーラシア。
かつて、そんなふうに呼ばれていた広大な大陸があったことを、人々は掘り出した遺跡から知った。
そこに棲んでいた者達が強大な騎馬軍団を持ち、広大な大陸をあまねく征服し、支配したことも知った。
だが、いつしか彼らが消え去り、
悠久の時が流れた。
人々は、彼らの先祖たちが「ヨーロッパ」と呼ばれる土地に現れ、そこに棲み始め、天のあまねく星々にまで舟を出せるほどの高度な技を持っていたことも、知った。
だが、ある日、天地が鳴き、震え、太陽がそれまでとは別の方角から上り、それまでとは別の方角に沈むようになり、強大な力を持ちながらいつしか消え去ったいにしえの騎馬軍団のように、多くの先祖たちとその技もまた、滅び去ったことも、知った。
今、先祖たちの故郷の土地は、はるか北の、冷たい雪と厚い氷に閉ざされてしまったのも、知った。
酷寒の故郷から逃れた、わずかな先祖たちが、馬や羊を追ってこの草原の地に移り住んだことも知ったし、先祖たちがその草原の七つの丘のある地に自分たちの国を作ったことも、それから千年近い時が流れたことも、知った。
人々は、帝国を作った。周辺のまつろわぬ国や民と対峙し、日々戦っていた。
そんな帝国に、ある日、軍神の娘が舞い降りた。
娘の任務はただ一つ。それは、帝国に仇なす者を葬ることだった。
ノベルアッププラス、アルファポリスにてシリーズ連載中。すでに完結した第一作目を大幅に改変してお届けします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-19 19:10:00
184036文字
会話率:36%
侯爵令嬢のフィーリアは、婿養子を探すべく婚活に励んでいる。
けれどどういうわけか好きになった人はみんな妹のルシアを好きだと言う。
不器量な自分がダメなのだと失意に沈むフィーリアだったが……。
父はまさかの騎士団長ロイドにフィーリアとの結婚を
無理やり約束させる。
ロイドもまたルシアを好きなことをフィーリアは気付いているのに……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 12:01:59
17464文字
会話率:35%
「ケン……おまえは生きろ」
そう言ってセンは自身の喉を切り裂いた。すべては自身の愛すべき息子を助けるために。
そして一人残された獣人の少年 ケン。
父を、そして仲間たちを失って失意に沈むが、その裏に潜む裏切り者の存在に気が付き、その正体
を突き止めることを決意する。
しかし大切な人たちの死の裏には巨大な陰謀が渦巻いていて……?
これは最強の力を受け継ぎ、そして父の遺言に従って真実を知るべく魔女の塔を目指す一人の少年の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 17:32:09
49567文字
会話率:43%
事の発端は、凡ゆる宇宙の消滅から。
誰も予期せず、気付くことさえ出来ずに多くが消え去って行くのみでは、その未曾有の危機に立ち会い、『抗う』と決意した"三つの世界"が『新たに世を創る大いなる神』へと変じた折に始まる。
即
ちも、物語の主軸は『三柱の大神たち』にあって、その内の一つ、後に『アデス』と呼ばれることになる神性。
とりわけ件の大神は『怠惰』と『邪悪』が変じた『暗黒世界の神』であり、世界の再生が始まって以降も変わらず、消滅の脅威が迫る中にさえ無気力な日々を過ごしていた。
しかし、ある日。
生来に持ち得た権能を利用して久しく闇に沈んでいた神の元へと、異なる大神に連れ立っては"見慣れぬ神"が現れる。
その名は——『女神テア』。
先の創世の時期には存在していなかった新顔の女神であり、曰く『自身のルーツを探るために大いなる神を訪ねてきた』と探究心に富む彼女との出会いは、後にアデスの心情を強く揺るがすことになる。
さる日々には『理想とは』を投げかけた彼女との問答——『探究をし続ける』と言って、"交わした約束"。
だがして、永遠に続くと思われた時の流れにも、二者の約定が守られることはなく——激しく勢いを増す消滅の波濤、急変する世界。
後に『世界』の『有る』か『無いか』を分ける大いなる戦には『勇気を持って脅威に立ち向かった女神』を含む諸神が失われ、存続の道を勝ち得ても失意に沈む世相。
しかして、喪に服するアデスでも、変化の潮流は否応なく訪れる。
静謐を望む彼の者に、『愛する子を失った悲嘆』によってかは『狂乱に荒れる神』と向き合い、時として『光と闇の対決』も経ては——新たに立つ勝者が『真なる王』の名乗りを上げ、平定した世を末長く温情に、見守らん。
(この作品は『小説家になろう』および『カクヨム』で同時に掲載しています)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 18:06:36
259928文字
会話率:53%
─だってみんな海から生まれたんだから
集合団地の下で生まれた私は何不自由なく満足のいく生活をしていた。一方で、まだ見たことのない外の世界に強い関心を覚えていた。唯一外の世界を知るモグラと会話を交わす内にその関心は更に深まっていく。
そん
なある日、後輩のカブトムシからこの集合団地が沈むという話を聞いた。それは私がここで生まれて九年目の出来事だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-24 21:54:10
6354文字
会話率:48%
僕こと花舞伎リク六歳は、引き籠りである。
ジャンクフードも飽きたな~。出前でも頼もうか、でも、この辺りのデリバリーにも飽きているし。ならば、ここはカップ麺だよね。
焼きそばにしようかな~、ワサビラーメンにするべきか?やはり王道の、
豚骨ラーメンにしよう。
お湯を注いで、三分待ってね。三分あれば、ゲームができる。コントローラーに手を伸ばす。その瞬間、床に魔方陣らしきものが現れた。
「なにこれ!ドッキリ?」
ちょっと待って、体が床に沈む。怖いんだけど、誰か助けて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-22 04:50:07
1079文字
会話率:12%
この世界の影には、妖怪がいる。
誰もが知らない世界で、僕には友達ができた。
妖怪たちは、常に縄張り争いをしている。
その争いが、僕たちの世界の秩序を壊すことになるとは、まだ誰も知らない。
小さな頃、かくれんぼをしていた。
太陽が沈むと、暗い場所には何かが潜んでいる、そんな異質な雰囲気となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-15 08:04:52
207文字
会話率:0%
暗いと思うか、明るいと思うか。
夜の明けるころか、日の沈むころか。
あなたの見る景色は、あなたの心しだい。
まどろんで見るような夢に、静かに寄り添う掌編をお届けします。
この言葉たちが、少しでもあなたの心のカラッポに響くもので
あったなら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-17 15:02:23
5572文字
会話率:3%
世界各地にダンジョンが出現し、ダンジョン配信を生業にする者が現れるようになった現代。
ダンジョン配信者の雪代 悟(ゆきしろ さとる)は、スキル〈マッピング〉を活かし、企画担当という形で人気配信者グループDライブ・ユニットの再生数に貢献してい
た。
しかし、仲間の裏切りにあい、あらぬ濡れ衣を着せられた上で、グループを追放されてしまう。
信じていた仲間に裏切られ失意に沈む悟だったが、かつてダンジョン探索のイロハを指導した女子高生、坂下 榛名(さかした はるな)によって新たに立ち上げる配信者グループのプロデューサーとなるよう依頼される。
新たにプロデューサーとして再出発した悟は、持ち前の企画力を発揮し、榛名を人気配信者へ変貌させたのを皮切りに、人気配信者を多数発掘・育成し、最強の箱を創り上げていく。
一方、悟を追放したDライブ・ユニットは、面白い企画を思いつける人材がいなくなり、再生数を落とすと共にチャンネル登録者数が激減した上、炎上地獄へと陥るのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-14 17:45:17
196304文字
会話率:39%
その彗星は真っ白な尾を引きながら、地上を目指していく――。
ユールは、待ち望んだその様子に心を弾ませていた。
やがて彗星が地上へ沈むとき、彼の歓喜はさらに大きなものとなる。
最終更新:2024-04-06 14:41:35
2135文字
会話率:29%
その日、現代社会に疲れた真島景(まじま・けい)は突然の異世界トラックにより異世界へぶっ飛ばされ、そこで異世界の創造主たる猫――ニャザトースと邂逅した。
ニャザトースの話から、もう異世界へ移住するしかないと知った景は、その世界で憧れのスロ
ーライフを実現しようと考え、自ら望んで人里離れた森の奥を転移先に選ぶ。
こうして景は念願のスローライフを始めたのだが……スローライフ三年目となるある日、景はふと気づいてしまう。
自分がやっていたのはスローライフではなく、命がけのサバイバルであったことを……!
さらにこの事実は、スローライフが実態のない幻想であることを景に気づかせた。
失意に沈む景であったが、すぐに立ち直り、今度はスローライフなどというまやかしではない、真に悠々自適な生活を実現するために動き出す。
まずは忌々しい森を出て、人里に向かうところから……。
■この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-27 16:00:00
999311文字
会話率:37%
レプセント辺境侯爵家は、王太子の婚約者の長女モードリンが王太子暗殺未遂犯となったことで、謀反の意有りとされる。
モードリンの冤罪をはらし、取り戻すために、長男ユージュニー、次女セリアは逃げる。
長男ユージェニー、長女モードリン、次女セリアの
邂逅を交えて、それぞれの道を探していきます。
そして国の存亡をかけて、立ち上がっていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-26 00:00:00
142990文字
会話率:23%
初めまして、夢野カケラです。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂
き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
【アメーバブログ】
https://blog.ameba.jp/ucs/top.do
【男山教会ホームページ】
https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/
【YouTube】
https://www.youtube.com/@user-vh3fk4nl7i/videos
【YouTubeドラマにつきまして】
無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-18 11:27:56
2550文字
会話率:19%
「え?」
「ん? そこの君。何かね」
奴を紹介した上司のいやに弾んだ声。それが沈むと静まり返ったオフィス内。おれがつい漏らした声を拾うのは容易かったらしく、上司にそう聞き返されてしまった。
「いえ、な、と」
なんでもないです……
。そう言おうとしたおれを隣にいた同僚が肘でおれを小突いた。『こうなったら言ってやれ』の意味だ。
みんなの視線が集まる中、おれは仕方なしに上司に向かって言った。
「あ、あの、チンパンジーですか……?」
「そう、見たそのまま! 今話した通り本社から派遣された、今日からこの職場で働く我々の仲間、チンパンジーのチパくんだ! さあ、みんな拍手! ……と何かね」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-02 11:00:00
2267文字
会話率:47%
「はぁ……」
とある町の橋の上。夕日色に染まる川を眺め、その青年はため息をついた。物憂げな顔。と、そこへ近づく影が。
「……草野。お前、こんなところにいたのか」
「せ、先生……な、なんでここに、お、追いかけて来たの?」
「はははっ
、当然だろ? もう日が沈むし、この辺りはほら、不審者が出るって噂、お前なら良く知っているだろう。
それなのに、お前ときたら鞄も置きっぱなしで部室を飛び出してさ」
「そ、そりゃ、鞄持って行けるわけないだろ……。だってあの鞄には、みんなの財布が……」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-30 11:00:00
1371文字
会話率:82%
「……なんか、山野さんて高校時代もそうやって川を見て黄昏ていそうですね」
「……ああ、君か。それは誤用だ。『たそがれる』には物思いにふけるという意味はないぞ」
「でも意味は伝わっているようでよかったです。それで、ずっとそうしているつもり
ですか?」
「ははっ、黙れ舞台装置め」
「新堀光也です。僕の名前」
「知ってるよ。いや、どうだろうな。ほら、三十代となると記憶力があれでな」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-16 11:00:00
6875文字
会話率:59%
なんか、そう、アレだよ。船がなんか沈む話だよ。
最終更新:2024-03-02 02:02:18
791文字
会話率:43%
私の名前はアナスタシア。公爵令嬢でいわゆる悪役令嬢という役回りで異世界転生した。
――その日、我が学園の卒業パーティーは、豪華客船にて行われていた。
――ですが。
もうこの時点でお察しですよね。ええもう、沈みましたとも。
沈む直前、ここ
にいるヒロイン、クソ王子withその他攻略対象の皆さんに私は船上で婚約破棄イベントで断罪されていた。その最中にタコの魔物に襲われて。これ乙女ゲームですよね? そして気がつけば見知らぬ無人島。
私はそこで一人の青年に出会うのです。
ネタバレすると第一王子だったんですけどね!!
※※※
15Rですが品がない方面に舵を切ってますので、何でも許せる方向け予定です。
下品系が許せない方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-22 22:32:31
120975文字
会話率:38%
針が進む事に沼に沈む
キーワード:
最終更新:2024-02-17 23:00:00
207文字
会話率:0%
富を見せびらかすための旅
キーワード:
最終更新:2024-01-02 23:00:00
213文字
会話率:0%
何故埋もれてしまうのか
キーワード:
最終更新:2022-11-18 23:51:38
208文字
会話率:0%
「地球はあと十年で滅びます」
その報せから人類は人種宗教言語を越え、叡智を集結させて火星移住を目指した。
報せから三年後、完成した第一号火星移住宇宙船「きぼう」は儚くも大気圏で宇宙の藻屑となった。そして「『きぼう』だったもの」はそれまで均衡
を保っていた月を巻き込み、地球へと沈み始めた。
「地球はあと一年で滅びます」
「きぼう」の悲劇は終末時計の針を四倍速で進めた。
この星と共に運命を共にする覚悟を持つ者、全てを敵に回してでも火星へと逃げようとする者。
「月ヲ読ム」能力を与えられ、新人類へと至ろうとする者。
月が地球に沈むその日まで一年の人類の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-07 06:08:36
2139文字
会話率:28%
生まれたとき、期待されていた魔力がゼロだと認定された私は、伯爵である父の大きな期待を裏切った。そのため父に愛されることはなく、罵倒されて育った。
そして八歳のときに魔術師だった母親がなくなると、父親は子連れ女性と再婚し、今度は三人で私を
虐待し始めた。その上使用人達からも見下されて、彼らの仕事までさせられた。
そんな最悪の家庭環境の中にいたドアマット状態の私を救い出してくれたのは、同じ一門の伯爵家の三男の幼なじみだった。
その後私は、一門の長である侯爵様の取り成しで、我が家の嫡女と認定された上に、その恩人の幼なじみと婚約することが決まった。
しかし、その七年後に二人の婚約は解消されてしまった。弟が生まれたために私が廃嫡され、婿取りではなくなったからだ。
婚約者を心から愛していた私は大きなショックを受けて悲しみに沈むが、彼は平然としてそれを受けいれてしまった。その様子またショックを受けた私だったが、学園の卒業式に予想もしないとんでもない展開を迎えたのだった。
ドアマット伯爵令嬢と幼なじみの伯爵令息、そしてもう二人の幼なじみの意外とハイスペックな四人組の恋愛模様と友情の話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-03 19:00:00
28184文字
会話率:23%
眠れない夜に沈む誰かに贈る童話集。
最終更新:2024-01-29 23:58:11
2752文字
会話率:0%