人間に恋をした天使、メフィストフェレスは、彼女恋しさに天上界から堕ち、人間の世界を彷徨い歩く。
しかし彼女との再会は彼にとって地獄の幕開けとなった。
人を呪い、神をも呪う存在となり、『光を愛さぬ者』となったメフィストフェレスは、古城を
塒に眠り続けた。
しかし、ある時一匹の妖魔が人間の手から逃れ、メフィストフェレスの眠る古城へと迷い込む。
妖魔の名はイーヴァ。彼女は自分が人間ではないから蔑まれ、疎まれるのだと考え、人間になることこそが自分にとっての救いであるとメフィストフェレスに伝える。
メフィストフェレスは魔力を集め、イーヴァの額の宝玉が真紅に染まる頃、願いを叶えてやると約束をした。
歳月が流れ、イーヴァは 『古城のサキュバス』と謳われ人々から恐れられる存在となった。
彼女はキスにより人間から魔力を奪う。
人間になる事を夢見ていながら、人間から魔力を奪う必要があるイーヴァは、常に孤独を抱えていた。
自分の存在を否定し、孤独から逃れたいと考えた矢先、イーヴァを退治しに一人の男が古城へと足を踏み入れた。
彼の名はヴィートリヒ・クライバー。クライバー伯爵家の家長であるヴィートリヒは、実直な性格の持ち主だった。
王命としてイーヴァを討伐しに来たヴィートリヒは、討伐に失敗し、イーヴァを小さな子供の姿へと変えてしまう。
幼女さながらに泣き喚くイーヴァを前に困惑し、いくら妖魔とはいえ、子供に乱暴な事などできないと、ヴィートリヒは彼女を自分の邸宅に連れ帰る事にした。
しかしヴィートリヒは数々の妖魔討伐依頼に忙殺され、妻もいなければ人生を楽しむ余裕もない、寂しい生活を送っていた。
イーヴァはといえば、隙あらばヴィートリヒから魔力を奪おうと試みるが、ヴィートリヒは「幼女姿のそなたとは犯罪だ!」と、逃げ惑う。
次第にイーヴァはヴィートリヒの優しさに惹かれていき、人間になれなくてもヴィートリヒの側に居られるのならばそれで良いと思い始めるが——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-30 17:01:37
76775文字
会話率:48%
魔獣の黒猫ジャックは無理やり使い魔の契約をさせられ、人を呪う仕事をさせられていた。首輪には爆弾が埋め込まれ逃げ出すことも出来ない。
しかし、ある夏の日、異変を察知した。
連載中「恋する魔女の秘薬」の番外編です。
最終更新:2023-08-27 21:41:38
3865文字
会話率:34%
交通事故で足に障害を負った和子は、世界を呪う。自死寸前の彼女を世界に引き留めているのは、叔母の存在だけだった。ある夏の日、伯母は和子を海水浴に誘う。足を洗う海水に喜ぶ和子だったが、水際から上がる時に、泡沫なる存在から声をかけられた。泡沫は脚
を望むが、先に足を与えると言う。不平等な契約に不信感を抱いた和子だったが、母親の不実に怒った和子は、泡沫の言う奇跡に手を付けた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-22 18:41:27
15476文字
会話率:41%
人斬りの剣客を自称する悪霊・無迅に導かれて、二代目人斬り無迅と名乗るようになったリオ少年。
ほたるという小さな連れとともに鶴芝なる地を目指すものの、
現在地も行く先も分からなければ、飲まず食わずで飢えて彷徨い歩き続けるばかり。
よ
うやく小さな農村へ辿り着いたものの、
畑も水も枯れていて不穏な空気を醸し出していた。
村を呪う狐を退治することになってしまったリオだが、思いがけぬ事態に陥ってしまい……。
「もしかしてあんちゃん、美代姫様のこと好きだったの?」
「っ――な、なな、何、何をいきなり言ってるのかナ!?」
「うわあ、図星」
「何だよ、うわあって……!」
舞台は江戸時代っぽい、日の本っぽい世界。
歴史考証はさほど重要視しちゃいません。
人斬り無迅シリーズ
『人斬り無迅と悪夢を見る少年』 https://ncode.syosetu.com/n3677ga/
『人斬り無迅と妖刀シャガ』 https://ncode.syosetu.com/n8378gs/
『人斬り無迅と三途の使徒』 https://ncode.syosetu.com/n3947hg/
『人斬り無迅と神秘の赤花』 https://ncode.syosetu.com/n5066hp/
『人斬り無迅と悪霊の影』
https://ncode.syosetu.com/n9374hv/
上記の続きものなので先に読まないと分からないところも多いかと。
キーワードで察してください。
ゆるい雰囲気で書きました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 20:55:58
56537文字
会話率:48%
よく、浮気相手をぶん殴る恋人とかいるけどさぁ、相手が本気で騙そうとしたら、男女関係なく見抜けないもんだよ。
だから詐欺や浮気が横行する。
当たり前だよ、見破るのは本当に疲れるからね。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われた
ら申し訳御座いません。
注意事項2
これは私の勝手な意見です。
浮気を肯定する事はありません。
自分が見抜けないのに、相手に見抜けと言うのは酷な話ではありませんか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-18 18:09:15
912文字
会話率:44%
平民から勇者となったアレースと第一皇女の魔導士ルーナ、不器用な女騎士ディアーナの魔王討伐までのお話
魔王を倒し勇者。そしてその手は真っ赤に染まる。この世のすべてを呪う時……
全10話 毎日13時と20時更新で7月9日 20時で完結となりま
す。
短い間ですがお付き合いいただければ幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-18 11:26:54
28342文字
会話率:29%
【あらすじ】
神社に住む巫女の少女、いろは。実家である神社には全国各地、古今東西、多種多様な呪物が持ち込まれる。その中にあった着物を着た自称「呪いの人形」こと柊。柊はいろはを呪うべく日々奮闘しているが、どうにも上手く呪えない。柊の呪い攻撃を
あしらいつつも毎日のんびりと過ごすいろはは、ある日、強力な呪物の気配を感じて――。
【以下、当作品の説明です】
前後編からなる約15000字の短編です。お手軽にお気軽にさくっとお読みください。
巫女とか神社とか言っていますが、詳細な知識はないのでノリと勢いで書いています。色々違うところがあると思いますが、ファンタジーなのでお気になさらず。
(注意)残酷な描写ありのキーワードは登録していませんが、後編にて少し痛そうな描写があるので苦手な方はお気をつけくださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-13 23:00:00
15671文字
会話率:60%
「え。聖女なのに私、王国だけじゃなくて教会から追い出されるの?」
召喚された使えなさそうな勇者と、たった二人で魔王を討てとか、自殺しに行けと言われたに等しいわよね。
聖女って、祈りもするけど呪うことだって出来るんだから。呪われてしまえ~!
路銀も持たされない勇者って何?
ダサい金ぴか服を着せられちゃって……冴えない感じだし詰んだ。
私、詰んでる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-31 07:08:35
128906文字
会話率:35%
ダンジョンの現れた世界で、一人一つ芽生えたスキル。主人公は上司にイビられながら、不遇なスキルであったことを嘆いていた。そして自身の体にダンジョンが見つかったことで己の運命を呪う。しかし追い詰められた結果、自身のスキルが不遇ではなかったことを
知り、人生が変わり始めるのであった。
カクヨムでも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-15 08:08:06
87027文字
会話率:48%
帰社途中の電車から投身自殺した女の幽霊を見た。無視したがもう遅かった。
最終更新:2023-07-06 09:17:03
200文字
会話率:0%
彼女は人類をこの世に生み落とし、無償の愛をささげた。何年、何十年、何百年も。
やがて彼女は人類から「聖女」と呼ばれ崇拝された。
だが、人類の中には彼女の力だけを利用使用する者も現れた。
そこである聖職者が、一つの村にいる人々の寿命のすべて
と引き換えに、彼女を3000年封印することになった。
聖職者は聖女を封印することができたが、彼女を封印する間際、気分が高ぶったか、教会の人間が働いてきた悪事を彼女に伝えた。
これだけのことに貴女は気づくことすらできない「出来損ないの偽物の聖女」だとして罵った。
彼女が封印されて三日後、男は早朝に目を覚ます。やけに外が静かだ。
男は気になって外に出てみると、村全体が紅い。血液だ。大量の。そこかしこに人間のものと思われる臓物が転がっている。
ふと前方を向き目を凝らすと、見覚えのある一人の女が立っていた。
男の瞳が彼女の姿をとらえた瞬間。女は口を開いた。
「人は重ねて原罪を犯した。よって、汝らのこれまでの罪を数えよ。罪の数だけその首を落とそう。」
これは世界を生んだ聖女が世界を呪う物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-04 13:10:17
1685文字
会話率:11%
酒涙雨で終わりにしようか?からの犀花の前世シリーズ1弾
最終更新:2023-06-24 16:54:57
9549文字
会話率:55%
勇者が生きていた時代。
異世界の少年、ロカ、ニルンルートは英雄である両親の名前も知らずに孤児院で育った。
しかし自分の境遇を呪う事もなく、たくましく生きて行くお話です。
最終更新:2023-06-13 18:28:33
213329文字
会話率:33%
桜花雄一は事故により少し遅れて高校生になる。安全神話が崩壊した世界で彼に巻き起こるダークな高校日常生活。
最終更新:2023-05-28 23:33:28
12567文字
会話率:48%
それは自分勝手な願い
キーワード:
最終更新:2023-05-20 23:01:30
264文字
会話率:0%
世界は女に厳しかった。
どれだけ尽くしても報いはなく、それどころか、ありもしない罪を着せ、侮辱し、凌辱する。
世界に壊された女は世界を呪い、世界に復讐するために、世界を巻き戻す。
巻き戻された世界で唯一巻き戻し前の記憶を持った彼女は、世界を
呪う女の声に耳を傾け、復讐を誓う。
巻き戻された世界で、魔女が復讐を遂げるお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-04 12:00:00
5536文字
会話率:20%
学校でいじめられ人を呪う少女、それを止める妖怪との出会いから始まる物語。
二人の出会いは、人間をやめ血に染まって生きてきた天使との出会いを生む。
別々の場所で違う時間を過ごしてきた三人の道は重なり、同じ道を歩むこととなる。世にはびこる怪異
が起こす事件を解決する探偵として活躍する三人は、戦いの中それぞれの生き方を見つけていく。
桐・牡丹・橘、三輪の花は、春の月夜の下咲き誇れる日を夢みて生きていく。
別の作品『血染めの天使』『灰の魔女』の後の話ですが読んでなくても問題なく読めます。
しばらくは日曜日の朝7:00過ぎに更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-30 12:38:17
123831文字
会話率:42%
高校二年生の夏、男子生徒・乙倉は、同じ中学出身の同級生である女子生徒・甲田の異変を察知する。
彼女の様子を窺うため久し振りに話しかけてみると、なぜか彼女に食事をおごることになってしまった。
予想外の事態に巻き込まれていく中で、乙倉は彼女に起
きた異変の正体に近づいていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-15 21:09:19
70265文字
会話率:11%
神奈川に出向いたので書きました。
人間の愚かさを呪う少女の詩。
最終更新:2023-03-06 18:32:14
579文字
会話率:0%
その男は全てを失った……
カミア王女が男の娘と知らず彼女を愛してしまったシナーフはモリカとの婚約を破棄してしまった。しかし、キシュホーテ王国は保守的なお国柄。シナーフは王位継承権を失っただけではなく廃嫡され国を去らねばならなくなったのであっ
た。
そんな経緯でシナーフはLGBTに寛容なカミア王女の生国グウトンで平民となり二人で暮らしていた。国も継承権も財産も臣下も友も婚約者も失った彼は己の愚かさを呪うのだった……
『「君を愛することはできない」と真実の愛を貫いた婚約者。私がザマァするまでもなく自滅しました。』のシナーフ殿下とカミア王女のその後のお話しです。
前作をお読みになっていなくても楽しめると思いますが、できれば前作からお読みいただけると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-07 16:01:02
7777文字
会話率:40%