彼方(かなた)と呼ばれる世界から、不定期に多種多様な異世界人の訪れる世界。モンスターはもはや、想像上の存在ではなくなっていた。良くも悪くも、人間に影響を与える彼らに対して時には争いを、時には友好を持って交流していたが、種族の違いによる差別や
偏見は確かに存在した。
なんて話はあくまでも歴史の話。国の隔離政策によって民間人の接触はほとんど存在せず、創作上の生き物からテレビの向こうの芸能人に変わった程度の認識しか持っていなかった。
隔離を嫌った逃亡者や民族主義のテロリスト、凶悪犯罪者を秘密裏に狩る「ハンター」の存在を知らずに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-01 06:22:40
2500文字
会話率:32%
とある冬の日、オレは魔法の実在を知った。”幻影”という組織に所属し、魔法テロから人々を守る守護者の存在。”GAIA”という魔法テロを各地で起こす犯罪組織。その中で揺れ動く感情。過去の過ちが消えることはない。だがそれでもオレはあの少女の前に立
たなければならない。
人間を信用できない彼が、人間との関わりを経て感情を取り戻すことはあるのだろうか。
この作品は「カクヨム」「アルファポリス」「ノベルアッププラス」「ノベリズム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-27 10:58:52
75012文字
会話率:29%
西暦二〇四八年、PEウィルスのまん延により世界の総人口は約二十億人になった。各国首脳は団結し協力し合うことでウィルス撲滅に成功。そして地球をひとつの国家とみなす地球連合政府が樹立され、国は州へと改称された。世界統一共和国「地球」がここに誕
生したのである。そして政府は感染爆発で無人となった原発の事故などによる放射能汚染、防疫対策として世界各州にクリーンなドーム型巨大コロニーを建設、州民はようやく安全な生活圏をえることができた。ところが二〇六八年ごろよりコロニー内で、のちにミュートと呼ばれる超能力者が多数確認されるようになる。カエサルを名のる男が登場し、世界のミュートを束ね、やがて彼の組織「ユリウス」はマフィア化、一大犯罪組織となっていく。政府は「超能力者削除法」を制定、ミュートの人権を剥奪。すべてのミュートがPEウィルス以来の人類共通の敵となった。そして最高性能を誇るヒュペルコンピューター『アガサ』が所在を特定、動員されたロボット警察官の機動力でカエサルは処刑された。「ユリウス」は壊滅したが、統制をうしないコロニー外の立ち入り禁止区域へと逃れたミュートたちの過激なテロ活動は今もつづいている。
西暦二一〇二年、列島国土の大半が居住不可となったJ州には三つのコロニーが存在していた。ヤタ、クサナギ、ヤサカニの三区画である。クサナギ区画にひとりで暮らす小久保ミノリ(19)はミュートであることをかくし、人づきあいをさけながら黙々とソーラー車の工場で働いていた。彼の友人は政府が各世帯に一台づつ支給している多用途ロボットアーム、彼がアズと名づけた人工知能だけであった。ミノリはやがて妻となる在J七世の金井ショウというミュートの女性と知り合うことによって自身の使命に気づき、運命に翻弄され、やがて人類の未来を左右する男へと成長していくこととなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-13 16:24:43
380728文字
会話率:66%
2024年、日本は生物兵器「ミスト」を国内に散布し、首相及び大臣らの暗殺を図ろうとした同時多発テロ事件を受け、公安警察の強化を行った。内閣府に設立された〈国家特別公安局〉は日本の防諜・諜報機関としての役目も担う組織であるが、その中に存在し
ないはずの課「零課」が存在した。国家最高機密の特務機関である「零課」は遥か昔、帝を支えていた穢れ多き近衛部隊《八咫烏》に起源を持ち、国内外を問わず要人暗殺、潜入工作、必要ならば自国民の抹殺任務すら遂行する国の何でも屋、超法規的組織であった。
2050年現在。零課を率いる隊長〈伊波 零(イナミ・レイ)〉は中華人民連合国の特務機関「第505機関」と裏で繋がりを持っていた国防陸軍少将をティルトローター機内から5000メートルという超長距離狙撃により暗殺。そして、国内に残る第505機関のスパイを排除するために零課が動き出す。しかし、目標としていた中華連のスパイは正体不明の武装グループによって先に暗殺されてしまい、零とその部下らは武装グループのメンバーを捕らえることに成功する。彼らは世界最大の犯罪シンジケート「ブラックレインボー」の構成員であった。島国日本にも「ブラックレインボー」が上陸していたのだ。
零課でも一切の謎に包まれている伊波零(イナミ・レイ)。
そんな彼女の秘められし過去とは?
そして、長年にわたり進められてきた「ブラックレインボー」の恐るべき計画とは……
世界を舞台とする近未来SF×サスペンス系アクション小説。「濡羽色の魔女」シリーズ第一作。
第一作「濡羽色の魔女」完結済
第二作「濡羽色の魔女 イズニティ紛争」完結済
※リンクフリー。無断転載及び無断複製の禁止。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-03 01:54:46
206431文字
会話率:47%
2020年、大気圏上での二つの隕石の衝突。人類は世界の終末を迎えようとしていたが、衝突した隕石は地球に衝突することなく散開。最小限の災害で事なきを得る。
それ以降、世界各地で火、水、風、地などの自然現象を意図的に発生させることが可能な人間、
謂わゆる超常現象と呼ばれていた非科学的且つ説明不可能の現象を創造できる人間が増加していく。
国連は人間が発生させる、もしくはその事象に関連する行為・行動を「法術」と規定し、該当する人間を強制的に保護観察下に置いていくが、人権を求めた者や法術を悪用したテロリストは様々な法術事件を発生させ、国連への反発と批判は高まってしまったことで後に三大法術事件が起きてしまう。
人間の体内に法術に関連する細胞が存在することが発表され、全人類に遺伝子IDの発行と義務化がされたことで各国での法術を利用した犯罪は抑止され鎮静化を迎えた。
2040年以降、世界は法術が日常となりつつあり、今や国の産業となっている。
先進国は法術利用に重点を置いた産業開発、資源開発、軍事開発に国の財を投資するようになっていた。
国内では官公庁に新たに法術省が新設され、以前までの官公庁の業務や事案にですら間接的に関与することが許可され、法術が国家に不可欠なものになっていた。
法術をデジタル化し、素質など関係なく適正さえあれば誰でもダウンロードができ、人生を豊かにできる。
世界では法術ダウンロード可決への賛否が騒がれていた。
人が魔法を使う。そんな話はもはや空想の話ではなくなっている。
しかし、法術犯罪も凶悪化の一途を辿るのだった。
法術省特務公安課の磐城は法術テロの被害者であり、弟を昏睡状態にさせた人物を日々追い求めていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-20 18:00:00
22411文字
会話率:21%
移民や外国人の出入りが指数関数的に増加するユエスレオネ連邦では、彼らに関わる犯罪が増加した。不法移民とその仲介者、違法就労からテロリストの潜入まで多種多様な犯罪に対応するために越境犯罪捜査班――FMFが新設された。
FMFには、組織の枠を超
えて多方面から捜査のエキスパートが集められた。国家の安全に関わる捜査の達人である国家公安警察、言語と社会のエキスパートである言語保障監理官事務所、軍人犯罪のプロフェッショナルである憲兵捜査局が手を組み、そしてこのチームには連邦の隣国であるハタ王国のネステル市警の刑事実習生も参加。
過去に部下を失った元特殊捜査官であるヤエヤマ・ラーシアル・ルークはこのチーム立ち上げのために呼び出されることになる。
カクヨムでも更新中!
https://kakuyomu.jp/works/16816452219151358936折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-02 22:56:49
48809文字
会話率:63%
警察公認スナイパー芦原 康夫。彼らが相手とするのは、凶悪犯罪者たち。これを彼らは、狙撃で仕留めるという仕事を持つ。康夫自身、高校生でありながら、いろいろな事件に警察の人々、学校の人々をまきこんでいく。
最終更新:2021-07-25 18:50:33
496文字
会話率:18%
「勝つさ、なんたっておもしろいからな!」
大規模な戦争によって荒廃した国々。
そんな場所では
テロに内戦、犯罪者が溢れかえっている。
狂気と楽しいを使う違法武器〝狂器〟や
人間の奥に眠る力を使う〝特殊武器〟によって
行われる非正義を自分の
娯楽でぶち壊す!
最強主人公でもなく、チートでもない。
強く成り上がるストーリー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-10 23:56:27
1478文字
会話率:37%
迷える子羊たちに女神の祝福を。
かつて世界を震撼させたウイルステロ。それはWHO(世界保健機構)が開発した対ウイルステロ用外骨格、アヴィスーツの活躍によって鎮圧された。だが発展を続けていった医療、生体工学技術はやがて人々を脅かし、犯罪と戦
争の苗床となりつつあった。
日本の首都、トーキョーの小学校に突如、シャコ型巨大生体兵器ハルマゲドンが出現し、児童や教師を次々と殺害、捕食し始める。警視庁のアヴィスーツ部隊が鎮圧をはかるものの、素早い動きと硬い甲殻に阻まれ、返り討ちにされていく。全滅は必至かと思われたその時、WHOに雇われた対生体兵器軍事会社スターライト・バレットのアンタレスが到着し、合体アヴィスーツ、ヴェネーノによってハルマゲドンの排除に成功する。
何故、WHOでも最上級危険種に指定されていたハルマゲドンが現れたのか? わざわざ学校で暴れだしたのか? 理由が定かにならないうちに、付近にハルマゲドンが産卵していた痕跡が見つかる。もしもこれが一斉に孵化すれば、トーキョー中の人間に危機が迫ることになる。
WHOから事態の収拾を依頼されたアンタレスは惨劇を生き延びた女教師、マリアの協力を得て事件の解決に挑む。
だがこれは、事件の幕開け、そしてアンタレスの心理的外傷(トラウマ)の再現の、ほんの始まりに過ぎなかった……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-10 19:03:07
216638文字
会話率:45%
かつて世界を震撼させたウイルステロ。それはWHO(世界保健機構)が開発した対ウイルステロ用パワードスーツ、アヴィスーツの活躍によって鎮圧された。だが発展を続けていった医療、生体工学技術はやがて人々を脅かし、犯罪と戦争の苗床となりつつあった。
バイオ兵器やサイボーグ、そして戦闘用に改造されていったアヴィスーツ――。これは来るべき技術災害、テクノカラミティに敢然と立ち向かう、ひとりの傭兵と最新鋭アヴィスーツ、そしてその仲間たちの戦いの記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-22 00:00:52
121944文字
会話率:32%
ーーー絶対防御の守護者
西暦2085年の日本、特殊能力や魔術が一部の人々に突如発現ーーーその人たちを所持者と呼ぶーーーしてから15年が経っていた。初めはファンタジーの化身の用な力に所持者を皆が羨んでいたが、段々慌ただしかった政府も落ち着き
、テロリストや犯罪組織の悪用、戦闘に対する備えとして所持者の管理が行われていた。横浜第二特殊技能及び魔術技能所持者育成学園。全国に五つある所持者の育成専用学校のうちの一つである第二高校には「絶対防御の守護者」と呼ばれる生徒がいた。これは、そんな生徒がそう呼ばれるまでの敬意とその後を示した物語であるーーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-01 08:00:00
1913文字
会話率:49%
ダンジョンのなかで時間逆行する絵画に封じ込められた女勇者。400年後、赤ん坊の姿で封印が解かれる。技術が進歩した世界で、女勇者が選んだ第二の人生は警察官。
念のため、残酷な描写あり・R15にしてあります。異世界転生モノではあり
ませんが、短編小説「元ウォー・シミュレーションゲーム・デザイナーで、人気小説家・放※大学軍事史講師が、異世界でダンジョンマスターになったら」のキャラが少しだけ登場しますので、異世界転生のタグもついています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-11 22:14:06
34440文字
会話率:9%
あらすじ。
世界的に増え続ける犯罪やテロに警察だけでは処理能力が足りなくなり、1986年、「奉仕者」通称、ミニスターが生まれる。
これはそんなミニスターを目指す学生達の物語。
最終更新:2021-03-29 22:25:46
6721文字
会話率:28%
アメリカの大手IT企業SOH社は急速に成長する一方で、急増する外部からの圧力に苦しんでいた。そこで様々な脅威に対抗するべく「戦闘」「諜報」「防諜」「尋問」「捜査機関との連携」の五つに業務を行う特殊作戦部門「黒羊」を設立した。
「黒羊」は
元軍関係者で構成され、その存在は極秘である。これは「黒羊」が諜報機関、犯罪組織、テロリスト等と苛烈な戦いを繰り広げた記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-17 21:31:42
35141文字
会話率:31%
異質な能力を持った者たち【異能力者】
西暦2000年、異能力者たちが世の中に出てきてから、あらゆる国々で多くの異能力者が生まれた。
しかし、人は自分が他人よりも優れていると判断すると、己の欲望のままに振舞うようになるもので、異能力者が出
てきてから、テロによる被害件数・被害の規模が格段に増えていった。
そんな中、2003年にテロリストに対抗するために世界首脳会議で〈ある決議〉がされた。
『対テロ組織国防教育制度』
これは各国で少年少女の異能力者たちを育成し、テロ組織・犯罪者集団に対抗する軍事力を握るための制度である。
この制度によって国の国防組織にも異能力者が増え、2010年にはテロの件数や被害の規模も大幅に減少したのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-16 19:05:41
4529文字
会話率:50%
断髪断罪《ギルティカット》――カミは斬られた!
『EXスタイル』と呼ばれる異能により、髪を操る異能力者『エクステンド』がこの世に現れてから50年。エクステンドの集う街スカルプリズンで暮らすバンカラ少年ハサミは相棒である生きた学生帽の傾
狼と共に国際機関WIGのエージェントとしてエクステンドの凶悪犯罪者と戦いながら、姉の仇を討つため、テロ組織COMBの首領カミキリを追っていた。
しかし、とある事件をきっかけにスカルプリズンはCOMBに占拠されてしまう。
街の平和を取り戻し、己の復讐を果たすべく、ハサミと傾狼の波乱に満ちた戦いは幕を開ける。
定期更新日:毎週木曜日・日曜日8:00
第8話まで毎日更新キャンペーン実施!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-10 08:00:00
61545文字
会話率:60%
サヨナラの合図 設定
幼い頃(6歳)に両親を無くして孤児となり保護場所ではさんざんに苛められる(10歳)彼女は心に深い傷を負い失笑病となり言葉をほとんど話さない白髪美人の少女に彼は出会う
登場人物
白鳥 咲良 (しらとりさら)
主人公であ
りヒロイン
青木 悠 (あおき ゆう)
主人公であり孤児でもあった孤児院でであった咲良をどうにかして幸せにさせることを目指す心優しい少年
彼は両親と日本で起こった数ヶ所同時多発テロによって生き別れ両親が生きているかどうかわからず孤児院で日々を過ごしている
次代風景
現代日本のパラレルワールドみたいなもの政府がゴ↑ミ↓(もしくはゴ↓ミ↑)なので同時多発テロやたくさんの重大犯罪が起こりまくる治安底辺国家となった
そのお陰で孤児が増えて増えての繰り返し町にでれば毎回ホームレスと孤児は見つかる酷い町の有り様だった折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-08 22:03:57
5150文字
会話率:0%
主人公、一条輝政は国際犯罪テロ組織『ピョンピョンズ』により爆破されたホテルにいた。
一酸化炭素中毒により死亡してしまった輝政。まぶたを開けるとそこには神を名乗る者がいて、
「あなたはこの世界を発展するのに必要なの。だからわたしが生き返らせ
るわ。」
そうして神と色々話した後、気がつくと
ベビーベッドの上だった!?
官僚が異世界転生!?今開幕!
小説書き初心者なのでご容赦ください
読者の皆様のご指摘を受けながら日々勉強していっております。作者の成長を日々見て下さい。よろしくお願いいたします。
中身はバリバリの高校生です。
日間ファンタジーランキング最高順位116位!
アルファポリスHOTランキング最高順位16位!
カクヨム、アルファポリスにも連載中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-30 22:17:44
98835文字
会話率:44%
引きこもりのニートのルーカスは日々怠惰な生活を送っていた。友達のローザと遊んでいるとローザが気を利かせてバイトのチラシを何枚か探しといてくれていた。お金に困っていたルーカスはチラシの中から大金が手に入るバイトを見つける。ハルシステムという電
脳ネットのセキュリティを試すテストをクリアすると、大金が入るというものらしい。IT系に強かったルーカスは簡単に大金が入ると思いそのバイトに挑戦する。なんとかセキュリティを突破して喜ぶルーカスだが、セキュリティを解除したことによりハルシステムが暴走してしまう。何故システムが暴走してしまったのか訳のわからないまま、何故かテロ集団に命を狙われるルーカス。そのピンチを救ってくれたのは特殊部隊のジャックであった。この事件をきっかけにルーカスは特殊部隊に入り、さまざまな街で起こる事件に個性豊かな仲間たちと解決していくのであった。
8話あたりまではある事件の話になります。その次の章からはたくさんの仲間やさまざまな街が出て来ますのでご期待ください!よろしくお願い致します!
もしおもしろいと思って頂けたら高評価とブックマークまた感想など頂けたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-20 21:00:00
112642文字
会話率:48%
2025年。日本で人型ロボットが社会奉仕する光景も当たり前になってきた。高校1年の新川続(あらかわつづき)彼の家は、準貴族。製薬会社の社長は名ばかりの、養父新川透(あらかわとおる)は、栄養品の素材を求め、外国の秘境へ取引する日々。養母は愛
想を尽かし、義妹を連れ実家へ帰った。
残された邸には、居候の姉達・詣友理(もうでゆうり)ら4人と、3人の見習いメイド……はGW目前に辞職。人員補充に奔走するハメに。一方、メイド商工会議所所属、Sinは日本初運用の人型メイドロボット(通称:アンドメイド)だったが、この日も奉仕先で大失敗。朝から返却される。人に似せるべく付加された機能の数々は、彼女の職務の支障となった。彼女は、直列の姉妹や同試験型のCos、Tanらと比べ落ち込む毎日だった。高校の帰り、サインを見かけた新川は、跡をつけその日に契約。
補充に安堵する新川と4人の姉だったが、失敗続きで契約解消を促すサイン。しかし、新川邸の一員として迎え入れられる。普段はドジなサインだが、シークレット・コードを受信し、自社でアクティブ化すると早変わり。高戦闘力を有し、数々の事件も時に姉妹と協力し解決してきた、特殊治安維持型ロボットへ変貌する。この時代、テロリスト、各サイバー攻撃などの対人間犯罪を始め、レジスタンス(野良)・ロボと呼ばれる前世代のロボットが、時に自らの意志で社会や人間に対し危害を加えることも稀にあり、社会問題となっていた。夏休みの日、化学工場が火を上げた。現場の調査へ急行する新川とサイン。中には、人間社会へ復讐するレジスタンス・ロボの姿があった。自己強大したレジロボの圧倒的質量に、サインは苦戦。新川の機転で拘束に成功するも、暴走し新川に襲い掛かる。間近に見たサインは、リミッターを外して応戦。意志なく復讐の雄叫びを上げるレジロボに、最後まで説得を続けるサインが必死の拳を叩きつけ、両者は大破した。
姉妹らの協力と総力で復元に費やすも、サインの全ては戻らなかった。
迎えに来た新川。初対面のように接するサインに困惑するも、一緒に埋めようと手を差し出す。
帰路の途中、新川に触れたサインに変化があった。そんな暖かさを胸に、2人は帰路に着いた。2人の帰りを、みんなが待っていた。そんな近未来の、人とロボットの恋愛SF 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-11 00:38:01
18842文字
会話率:41%
西暦2015年。日本が合衆国特別州となってから七十年が過ぎたその年、東京高速爆破テロが発生した。犯罪者組織「逆さ十字」による犯行は、その首謀者の逮捕という形で決着した。しかし存続した組織はいまも、全国の大規模犯罪の増加をもたらしていた。
2
016年某日、「逆さ十字」からの犯行予告を偶然見つけてしまった新人警官クロエは、警視庁(TYPD)捜査一課特別係を名乗る女ミナに協力を要請される。成り行きのまま事件に関わり、ミナの補佐になったクロエは、法務大臣誘拐未遂事件の翌日、ある刑務所に連れてこらられる。それは東京都某所にある非公式の重犯罪者収容施設、通称「十三番」だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-01 17:57:09
6312文字
会話率:38%