この物語の主人公を貴方として、あなたの信じるものがあなた自身でありますように。どうか、どうか、貴方が貴方をしんじられますように。
最終更新:2024-06-26 16:00:00
3574文字
会話率:33%
「わかっている、許されることじゃない」
彼は寂しそうに、ぽつりと呟いた。
恐らく、俺がここにいることには気づいているのだろう。気づいていながら俺に向けた、言葉。
「私の愛しい血縁。あの子の幸せを誰より願っていたのに・・・自分の感情のため
に、そんなことのために今・・・あの子の望まぬ殺戮をさせようとしている。私は最低だ」
珍しく俯いている彼の表情は見えない。わずかに揺れる肩と吐息が、彼のやるせなさを教えてくれる。
「幼い頃から傍にいてくれた貴方に怯え、それなのにどこかで嘘だと言う自分がいる。そんな迷いのために、あの子たちを、どこに送ろうとしている?貴方のために、一人のために、あの子たちの命を・・・!」
全身を震わせて怒りに耐える。
俺は、ここにいないほうがいいんだろうか?
「生きて帰ってこられるかどうかわからない。私が貴方を殺していれば…あの子たちは生きていられた。それなのに私は、何をしている!?」
そう言うと、ばっと上を向いて空を睨み付ける。
「貴方が反逆したら、貴方だけではなく・・・あの子たちまで失ってしまう。私はこの手で、大切な者たちを殺そうとしている・・・!誰か・・・!」
叫びは虚空に消え、無力な人間が一人、残る。
「・・・私を殺してくれ」
物陰に立っていた俺は、そっとそこを離れた。
一人残された彼は、まだ不安定な10代の人間。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-19 19:00:00
77821文字
会話率:61%
貴方を思う、そんな詩。(※重複投稿しています)仲仁へび
最終更新:2024-06-15 16:00:00
225文字
会話率:34%
何度だって、大切な人と関係を結びなおそう。(※重複投稿作品)
最終更新:2022-12-15 23:00:00
601文字
会話率:14%
同じ思いでいてくれるなら、きっと会える。(※重複投稿しています)
最終更新:2022-11-20 23:00:00
261文字
会話率:100%
《ようこそ、いらっしゃいませ。我々は貴方の来訪を歓迎します。この箱庭には、今、変革の時が訪れています。それがより良いものとなるように、貴方の助力を期待します。武器を振るい、戦うも良し。物を作り、売るも良し。住民と親交を深めるのもまた良し。全
てが貴方の選択次第です。どうか悔いることだけは、無いように。
──では改めて。我々は貴方の来訪を歓迎します。》そんなメッセージとともに、ゲームを始めた一人のプレイヤー。彼は、始まりの街のコロッセオで闘争に明け暮れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-14 11:16:32
299710文字
会話率:17%
2年もの間、恋い慕っていた次期公爵家当主イクセル・アベンスとのお見合いの席で、フェリシアは何の前触れもなく前世の記憶が蘇ってしまった。
それは結婚秒読みだと思っていた彼から「ママが君との結婚に反対してるから、結婚は普通に無理」という信じら
れない内容で。その後、ショックのあまり外に飛び出し──前世の自分は事故死した。
あまりにクソすぎる前世の自分の末路に愕然としたフェリシアの視界に飛び込んできたのは、息子のお見合いを見守るイクセルのママの姿だった。
「イクセル様、この話なかったことにしてください」
前世と同じ轍を踏みたくないフェリシアは、お見合いを投げ出し別荘に引きこもる。
しかし別荘を訪ねてきたイクセルは、マザコンではないと訴え、フェリシアに期間限定の婚約者にならないかと提案する。
半ば脅され期間限定の婚約者になったイクセルには、何やら秘密を抱えているようで──
前世の自分と向き合い今世を歩みだす箱入り令嬢と、長すぎる片思いのせいでヤンデレ化しつつある拗らせ令息の、避暑地で織りなすひと夏の恋のお話。
※他のサイトにも重複投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-13 23:47:01
83092文字
会話率:43%
貴方を探し続けた人間の物語
貴方は今までの人生を糧にできるか、
最終更新:2024-06-09 15:36:16
791文字
会話率:40%
「大宮隼人、貴方を異世界に転生させてください。そして勇者となって魔族から世界を救ってください」
トラックに轢かれそうになった子供を助けて死んだ隼人に女神はそう告げた。
その世界が何処かなんて関係ない。
助ける相手が誰かなんて関係ない。
魔
族というものが何かなんて関係ない、
隼人の答えは決まっている。
「………チッ、しょうがねえな」
彼はいつだって素直になれないお人好し。
今日も彼の戦いは、名前も知らない誰かのために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-07 00:00:00
1594文字
会話率:35%
「殿下、私に貴方を愛するつもりはありませんわ」
地位、美貌、知性、人望ーー全てを兼ね備えた第一王子の婚約者。そんなリリアーヌの高い評判は、彼女自身が放った冷たい言葉をきっかけに地に落ちた。
婚姻の日取りが決まったその日から、人が変わっ
たように公の場でも王子に心ない言葉を向けるようになったリリアーヌは、今や国中から悪女認定されている。
第一王子のエーベルハルトは忍耐強くそんな彼女を受け止め続けていたが、ある日、ついにこう口火を切った。
「リリアーヌ、そろそろはっきりさせた方が良さそうだ」
断罪目前の冷徹悪女の運命や、いかにーーーー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-06 21:00:00
21234文字
会話率:37%
昼はしがない門番、
夜は凄腕の暗殺者“死神”として暮らす
ルーファス・カヴァデイルは、
ある日“死神”を追い求める
治安判事※の少女と出会う。
「今日からしばらく24時間、
貴方を監視させてもらいます」。
これまでのらりくらり
二重生活
を送ってきたルーファスは
この追求を逃れられるのか?
そして彼が迎える「Xデー」とは?
16世紀半ばの西方大陸、
女王が治めるこの国で
運命のカウントダウンが始まる──。
魔法と悪夢、虚無と栄華が交錯する
渾身のファンタジーサスペンス。
貴方はこの結末を予測出来るか。
※治安判事……
過去実在した職業。
現代における警察と裁判官、
2つの権限を持った法の執行人。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-25 17:10:00
178996文字
会話率:47%
男爵令嬢のクララは、伯爵令息との婚約を邪魔されて、ある醜聞塗れの侯爵の愛人にされてしまう。耐え忍ぶ日々に、救いの天使が現れた。※視点はクララ、ダニエル、シェリーで切り替わりますので、苦手な方はご注意を。※短編「愛する事はないと言ってくれ」h
ttps://ncode.syosetu.com/n0541jb/の続編ですが、単体でもお読み頂けると思います。※相変わらずダニエルは屑ですのでご注意下さい折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-24 21:21:48
10065文字
会話率:20%
俺が生まれたのは、魔族の中でも特に弱い奴らがひっそりと住むごみ溜めだ。母親は娼婦で、父親は初めからいなかった。母は俺を生んですぐに死んだ。成長し魔王となった俺の元に、一人の聖女がやってきた。
「貴方が王座に座ってから、魔族は更に力をつけた。
だから、貴方を倒して、戦力を削ぐの」「それが私の…聖女としての最後の務め。だから一緒に死んで、魔王」
彼女はそう言って、剣を上へと振り上げる。辺りが目映い白い光に包まれ、俺は耐えきれずに目を閉じた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-21 01:15:50
598861文字
会話率:55%
「リアナ。人を羨んではなりません。自分を哀れんではなりません。人を羨めば自分が劣ったもののように思ってしまいます。自分を哀れめば、世を恨むようになります。世を恨めば、心は醜くなり、その心はいつか貴方を不幸な道へと歩ませようとしてくるでしょ
う」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-28 08:28:08
9083文字
会話率:37%
貴方に愛を捧げましょう。
たとえそれが一方的な恋慕だとしても。
貴方の功績を全て奪い貴方を死に追いやったあの愚かな偽の『金色の聖女』に制裁を。
生きていた事を後悔するほどの絶望と苦しみを。
――私はそのためだけに悪魔に魂を
売ったのだから――
※陰湿に虐められ虐げられて自殺したヒロインの身体に悪魔の力で乗り移ったヒーローの復讐劇
※愛が重めのたぶんヤンデレ
※男女身体入れ替わり注意
※いつものご都合主義
※他Webサイトにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 12:07:36
102464文字
会話率:29%
赤田 緑子(あかた みどりこ)は、とある理由で自殺しようと蔵の中に入ったが、眠っていた黒い本ブラックをおこられてしまい、自殺できない呪いをかけられた…
呪いを解く為に、魔の宝という、不思議な能力を持つ物を集める事になった。
魔の宝を集め
る為に、緑子は怪異に挑む…少し残酷で少し不思議で勇気が与えられる物語…
にしたいです
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-13 10:30:00
8143文字
会話率:34%
クレマチス伯爵家で生を受けた少女は、深く狭い闇の中で密かに育てられた。
……時間だけが過ぎて行くのを独り静かに待ち続ける日々。彼女はそんな日常を疑問に思っていなかった。
―――偶然、外に出てしまうまでは。
一人の少年に救われた彼女は、彼
の為だけに頑張り続けてきた。けれども、それも無駄に終わった。
※ 本編は『今度は貴女を愛さない』『今度は君を幸せに』の番外編となっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 00:44:46
17656文字
会話率:9%
リリアン・ナフティ・ヴァーヴェリア、クロークス公爵家の長女であり、王太子の婚約者だ。
とある小説で登場するキャラクターで、悪役令嬢だ。
王太子から「お前を愛することはない」と言われ、ムキになって王太子を振り向かせようとするが、その行動
が裏目に出てしまい、婚約破棄され修道院送られることになる少女。
そんな悪役令嬢に転生した主人公が、逆に王太子に対して「貴方を愛することはありませんわ」と言ってしまったお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 11:29:57
6843文字
会話率:23%
貴方はなにも知らないのです。
初夜の床で、自分には番(つがい)がいるからそなたは愛せない、と言われた私の悲しみも。
愛されない王妃と嘲られ、建国からずっと忠義を尽くしてきた実家の侯爵家までも見下されていくことに傷ついていた私の苦しみも。
そ
れでも貴方を見るだけで貴方の声を聞くだけで、幸せを感じずにはいられなかった私の恋心も。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-03 06:00:00
4276文字
会話率:25%
「彼が本当に貴方を愛してると思ったの?」
フリージアは、婚約者であるシルフェン家の長男、ヴュート=シルフェンの裏切りを『聖女』である義妹、カルミアに告げられる。
「彼が愛しているのは聖女である私よ。ヴュート様も貴方の『力』も、持っているもの
を全部もらう」とカルミアの策略によって命を落とした。
……はずなのに、何故か二年前に回帰したフリージア。
ソルト公爵家の長女として生まれたフリージアは、父も、義母も、祖母にすら愛されず、カルミアの都合のいいように扱われていた。そんな人生で、唯一の心の拠り所であったヴュートの裏切りを知ったフリージアは……二度目は自分の為だけの人生を歩むことを決める。
……が、いずれ妹と恋に落ちるはずの婚約者がなぜか私との婚約に固執して……。
話はシリアスめのスタートですが、勘違い、誤解、すれ違いの両片思いラブコメです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 22:37:33
188563文字
会話率:42%
「私は貴方を愛することはありません」
そう婚約者に言い放ってしまった小国マールの王女、メレディーナ。
相手は宗主国である帝国が定めた婚約者エルガー。
気遣いからの発言だったはずなのに、思いきり失言をかました少し残念な王女、メレデ
ィーナが「もう遅い」「ざまあ」「婚約破棄」を回避しようと、じたばたもがいて右往左往するお話。
ちょっと考えが足りない王女様が、「愛さない」を撤回するその日は近いかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-17 23:14:06
190405文字
会話率:38%
「私はあなたを絶対に許さないッ!!」
シュトラス王国第一王女カノン・シュトラス・ディスペラーの専属メイドであるエト・カーノルドは、選考の場で、貴族の中でも身分の低い自分を選んでくれた事を光栄に思いカノン様に一生ついていくことを誓った。
上位貴族の同僚には、ぞんざいに扱われてもカノン様に仕えられるのであれば、小さな嫌がらせは全く気にならなかった。
しかし王女16歳の誕生日に事件が起こった。
王女の側使いの女性が1人死んだのだ。
死因は服毒である。
死んだ女性はよくエトに嫌がらせをしていた者なのでエトによる怨恨ではないかという噂が持ち上がってしまった。
「私は、私はそんな事やっていません!」
否定したが同僚達は不信感を募らせるばかりだった……。
そして王からは数日の謹慎を言い渡された。
「大丈夫、私は貴方を信じているわよ。必ず私が犯人をみつけるから安心して」
王女にそう言われて心は少し軽くなり、彼女を信じて待っていようと決めた……しかし。
王女側使いの死、それは悲劇の始まりにしか過ぎなかったのだ……。
ーーこれは普通のメイドである少女が敬愛する主の為に様々な苦難を乗り越え残酷な運命に抗う物語である。
1章はメイドになるまでの物語で、2章からメインの内容となります。
2章の中盤から暗い話になりますのでご注意下さい。
2020 6月6日3章スタート!!
他サイトでも連載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-08 23:04:12
363892文字
会話率:44%
貴方と二人で過ごすのが幸せだった。
貴方を起こすと、優しく頭をぽんぽんしてくれる貴方。
貴方以外はイヤよ。
キーワード:
最終更新:2024-04-04 22:33:03
3034文字
会話率:33%