私はかつてセプテントリオの妖精姫(ようせいひめ)、とあだ名されていたらしい。
未来の王太子妃として厳しい教育と公務に耐えながら、貼り付けた笑顔で愛想を振りまいていた、遠い時代の残滓だ。
今の私をそんな典雅な名で呼ぶものはいないだろう
。
五年もの間ずっと泥の中を這いずり回って戦って、ようやく生還した私を待っていたのは、平和に浮かれる人々の空っぽの賛辞と、冷たい拒絶だった。
***
※アルファポリスで公開していた「卑怯で臆病な僕は血塗れの聖女を受け入れることができない~セプテントリオの妖精姫~」および続編「幸福とは死者の群れの中に生者を見出すこと」を加筆、修正したものです。
※登場人物の感情を描いた作品なので、軍の組織や作戦などはものすごく適当です。戦車などについても作者は全くの無知なので、あり得ない勘違いなどがあれば教えていただけると幸いです。
※関東軍の従軍看護師だった母の従姉の思い出や、今まで読んだり人から聞いた戦争体験がごちゃまぜに入っています。どこかで聞いたようなエピソードがまじっていても生温かくスルーしてください。
※ご存じの方もいらっしゃるとは思いますが、関東軍に従軍した女性たちが八路軍に投降した後、さまざまな不幸な出来事がありました。これは八路軍の人々が酷いというより、戦場というものが持つ根源的な性質による悲劇だと思います。
母の従姉も直接的な被害には遭いませんでしたが複数の戦友が犠牲になったそうで、そのエピソードを参考に載せています。
そのため直截的な性描写は一切ありませんが、女性や子供への性暴力を含むあらゆる暴力をうかがわせるエピソードが複数あります。苦手な方はご自衛ください。
また、日本に限らず復員兵や軍属に対する差別で、戦場で傷ついた人々がさらに精神的に追い詰められた現実がありました。こちらの作品でも復員兵への差別が随所に現れているので、そういったものが苦手な方も回避された方が良いかもしれません。
※バッドエンドです。毎回のように惨たらしく人が死にます。流血や腐乱死体が毎回出てきます。
苦手な方は回避してください。
※今隣国で起きている出来事も、いつかは終息するでしょう。
その後残された人々の苦痛が少しでも和らげられるよう、世界が互いに思いやりあえますように。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-08 20:00:00
44839文字
会話率:12%
血まみれの天使が、罪人を斬る―――戦火に包まれた地で渦巻く人々の怨念が収束し、天使を形作った。穢れなき天使は誰よりも穢れを嫌い、その身をもって浄化する。何もかもを断罪する最強の鎌を持って少女は今日も突き進む。見た目は美少女なワケだけど、殺す
時は殺します。だって罪深いんだもん。これは、地上に降り立った天使がちょっとおかしい女達に愛でられながら世界を浄化する話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-03 22:06:59
3855文字
会話率:33%
果たしてそれは悪夢だったのかーー、ひょっとしたら幸運だったのでしょうか。
血まみれの赤ん坊が足元から這いずってきたのです。
最終更新:2022-02-21 00:06:55
200文字
会話率:0%
———いや本当に助けるんじゃなかった...!
都内の高校に通う(はず)だった普通の高校一年生【イクト】
高校の入学式当日。
通学路の途中で踏切のど真ん中で立ち尽くす謎の影。
その影をよく見ると...真っ白な髪、透き通る肌の少女だ
った。
そのあまりにも現実離れした見た目につい見惚れてしまった俺は、気がついたらその少女の元へと走りだしていた。
無我夢中に。
遮断機の音、迫る電車。
少女の姿を確認する。
が...そこには少女の姿はどこにもなかった。
「ああ...何やってだ。 間違いなく死んだ」
幽霊にでも取り憑かれたかな。
近くにいたオッサンの叫び声が聞こえる。
そして周囲に切り裂くように響き渡るブレーキ音は虚しく、
思いっきり俺を跳ね飛ばした。
弾け飛ぶ血、周囲から響き渡る人の絶叫。
血まみれの手が見える。明らかに俺の手だな。
そして意識が薄れる中、微かに、徐々に、見える。
世界が上書きされていく。
「「おーい」」
なんだ?
どこからか聞こえるんだ?
頭の中に響き渡る声は。
「「おーいってば」」
「「うるせーな、聞こえるってば」」
「「なんだ、聞こえるなら返事しなよ」」
「ヴァルノーツ魔法学園へようこそ、少年♪」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-17 22:13:31
2160文字
会話率:67%
血まみれの死体が消えた…?
最終更新:2021-11-06 21:22:45
22842文字
会話率:74%
幼児シオンに前世の記憶が戻った時、そこは修羅場だった。
血まみれの父親は「父さんの父さんーー爺さんに俺が死んだことを伝えてくれ」と遺言して亡くなり、母親はその父親の血を引いていることを理由にシオンを疎む。しかも母親は人間ではないようで、配下
の人間がシオンを殺そうと襲ってくる。
父親の遺言を果たすため、また母親の配下から逃げるため、シオンは山を下り麓の村に向かう。途中、父親から引き継いだ手の甲の紋章の力が発現し、配下を撃退したものの負傷したシオンは精霊の『リン』に助けられる。
『リン』の手助けで麓の村にたどり着いたシオンは、奴隷商人に売られそうになったところを逃げ出し、爺さんがいるという王都へひとりのんびりと向かうのだった。
不定期更新。最初のシリアス以外は、のんびり旅話
主人公成長&チート物?の予定です。
ムーンライトノベルズのサイトにも上げてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-02 17:00:00
16901文字
会話率:38%
この世界には二つの生き物が共存している。
吸血鬼ヴァンパイアと人間
血を吸うものと吸われるもの。
ただし、吸血行為は吸血鬼最高級の違法に当たり、直ぐ様処刑される。
決められた人間以外の人の血を口に含むと理性が無くなり、殺戮症状、吸血衝動
に駆られる。
この秩序を正しているのが対吸血鬼のハンター達だ。
吸血鬼ヴァンパイアを処する吸血鬼ヴァンパイア
吸血鬼ヴァンパイアを処する特殊な人間
その者達を育成する学園がある。
変わらない日常だった毎日に、突然現れた地上最強だった吸血鬼ヴァンパイアハンターの一族【呉羽沢】の生き残りが来る。
この世界に平和な日は訪れるのだろうか…ー
BLOODY COEXISTENCE【ブラッディ・コイグジスタンス】
血まみれの共存折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-13 21:59:35
13669文字
会話率:39%
2020年、世界は75年間平和でした。偉大なロシアが世界に宣戦布告することを決定するまで、この血と死と破壊の道の間に、ドイツの第12師団の4人の兄弟が祖国を救うために命を捧げます。
彼らが死ぬと、彼らは中世の世界に生まれ変わります。そこで
は、私たちの想像力の最も深い窪みにのみ存在する魔法とモンスターが、この新しい世界で最も一般的です。
今、新しい人生で、Uxiaはドラゴンの最強の戦士になるための冒険を始めます、彼女と彼女の仲間が知らないことは、この新しい世界が彼らに新しい機会を与え、そして何よりも...その強さと力を持っているということです彼らはとても野心的です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-22 01:52:50
3205文字
会話率:60%
聖女と聞いて、みんなはどんな人を想像するだろうか?
優しい人? 聖魔法使い? 美人? 乙女?
俺が召喚した聖女様は、血まみれ幼女様だった。
賢者ルークは国王の願いであった聖女召喚を行い、時間はかかったが、ついにそれを成功させるのだった。
だが、ルークが召喚した聖女はなんと、血まみれの幼女様。
ここから、ルークの運命は大きく変わるのだった。
司祭に幼女を鑑定してもらうも、幼女が聖女か司祭にもわからない。
現国王の判断により、偽物と判断された幼女。
聖女とは何か。
彼女の意味を求めて、二人は旅立つ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-20 23:57:58
8371文字
会話率:19%
聖女の末裔であるセレルは父母が他界した後、義母妹と暮らしていたが、日々は彼女たちの豊かな生活を支えるための道具作りに費やされていた。
唯一の味方だと思っていた幼馴染も、繁盛している道具屋の支配人の地位を得るため、妹と結婚すると婚約破棄を言い
渡し、セレルを惑いの森に追放する。死を覚悟したその時、血まみれの男が現れた。
「触るな……」
長いまつげに縁どられた瞳が、牙をむく狂犬のようにぎらつく。
息をのむほどの美貌だった。
繊細な女性のように薄い色素の美形で、身につけているものはひどく傷ついていたが、よく見ると王族や高位の貴族のような、格式のあるものを着ている。
セレルは面食らったが、素知らぬ顔をした。
「触るな? 触るよ。だいじょうぶ。私、あなたのこと治すから」
「無理だ。俺はもう助からない」
「でも、あなたはここまでやってきた。どうして?」
「うるさい」
「助かりたかったんでしょ」
「うるさい、触るな」
*
閲覧ありがとうございます。シリアスとコメディ混在のファンタジーです。恋愛要素あり。
毎日更新の予定。お付き合いいただけると嬉しいです。
アルファポリスで先行公開しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-14 10:20:30
52903文字
会話率:42%
時は幕末、場所は江戸の端の方。
福元 与兵衛(ふくもと よへえ)は中秋の名月の晩に、
しゃべって暴れる、血まみれの捨て刀、<ゲン>を拾う。
「おっ父(とう)」である鳥天狗(とりてんぐ)は、暴れる刀を見て、
与兵衛に決闘を申し込む。
やがてお
っ父と斬り合うか、となったとき、
謎の女の声がして――――。
与兵衛は、<ゲン>を元に戻せるのか。女は一体誰なのか。
1本の刀を巡る、超時空冒険譚!!
各話のタイトルは、捨て刀のその回の行動を、一文字の漢字で表したものである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-20 12:27:54
8103文字
会話率:51%
夜風のぬるい夏の日のことだった。コンビニに買い物に出かけた理香は空き地を横切っている時、血まみれの女性を目にする。
「待って下さい。今、救急車を呼んで来ますから」
「無駄……よ。あの人からは、逃げられない。それよりも——これを、持って行って
」
と、理香は女性から、涙のしずくの形をした石を手渡される。
「見付けたよ」
老女が空き地に現れ、理香の目の前で女性にキスをした。すると、老女はみるみる若返っていき、反対に重傷を負っていた女性はミイラのように、干からびてしまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-03 17:03:13
97300文字
会話率:35%
平凡な学校生活を送っていた主人公は、ある日見知らぬ倉庫で目を覚ます。血まみれの体、散乱する拷問器具、そしてノコギリを持ち目の前に立つのは紛れもなく自分の高校の担任で……。
「つまり、石川は命を狙われているって話」
副業:殺し屋の担任と奇妙
な取引を交わした主人公は、その特異な体質により、やがて大きな事件の波に飲まれていく。自分を狙う犯人の正体とは? 担任の取引の目的とは? そしてこの体質の原因とは? 「痛み」から始まるラブ・サイコ・サスペンス!!
※暴力シーンがある話には★マークが付いてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-14 17:19:00
17572文字
会話率:52%
男子学生が自転車で黒猫を轢いてしまった。
その黒猫が首輪をしていなかったのもあって、
血まみれの黒猫を見捨てて逃げ出してしまう。
それからその男子学生は、黒猫の呪いに襲われるようになる。
黒猫の呪いがもたらす結末は。
最終更新:2020-11-23 02:00:59
9814文字
会話率:11%
桜井紘彬警部補(26歳)は休みの日、血まみれの日本刀を持って歩いている男に遭遇した。
その男は新種のデザイナーズドラッグを使用していた。
ストーカー事件やコンビニ強盗、女子大生殺人未遂事件などを調べつつ、デザイナーズドラッグの捜査もしていた
。
やがて、デザイナーズドラッグを作っていた男に辿り着く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-01 15:05:07
107027文字
会話率:49%
様々な仕事を転々とし今は派遣の仕事をしている今井時雄。
普通のモブだ。
友人からは自称モブと言われている。
古い友人の誘いでテーブルトークゲームをすることになった。
明らかに人とは違う者と遊ぶ事になった今井。
発狂し記憶を失う羽目に
成った。
気が付くと数年後の公園に立ち尽くしていた。
しかも若返って。
おまけに数年間の記憶を失い血まみれの出刃包丁を持って。
「人生詰んだあああああああっ!」
若返った今井時雄は普通の生活を送れるのかっ!
そのまま人生を刑務所で過ごす羽目に成るのかっ!
どうなるっ!?
「水炊き美味いべ~~」
「ビール飲むか?」
「飲むぞ」
「誰か此の状況を突っ込めやああああああああああっ!?」
身の回りで起こる人外の事件に巻き込まれる今井。
その過程で何故か化け物と勘違いされる。
しかも連続殺人の。
どうなる今井っ!?
頑張れ今井っ!
「誰か話聞けやあああああっ!」
※ 此の作品は異世界転生でも転移でも無いです。
※ あまりの低評価に心が折れたので完結します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-09 21:41:08
26805文字
会話率:20%
――全てはあの日、女性を見殺しにしたことから始まったのだ。
普通の社会人生活を送っていた俺は、ある日一本の電話を受け取る。それは、俺たちが見殺しにした女性の十周忌のため、あのメンバーで供養をしようという内容の物だった。約束の場所に集まり、供
養して解散するという簡素なスケジュールに、気乗りしないまま参加する俺。しかし、その日を境に、俺達の周囲に異変が頻発する。
公衆電話からの謎の連絡とともに、一人が『血まみれの女』に襲撃され、次々と当事者たちが消されていく。
おぞましき怪奇現象は、果たして女性の怨念か、それとも……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-08 01:40:06
110960文字
会話率:38%
私真中紫は23才で死んでしまった
何と小説でお馴染み異世界転生
したのだ。
今度こそは女の幸せをつかもうとする紫の物語
しかし生まれたのは2000年続く王家
血まみれの戦いが始まる
最終更新:2020-05-28 01:56:46
1960文字
会話率:0%
気が付くと、「自分」の目の前に、血まみれの死体が椅子に腰かけていた。「自分」の手にはナイフ。殺したのは自分自身だろうか? わけのわからないまま、「自分」は部屋から出ていくことを決意する。
最終更新:2020-05-27 17:13:38
1756文字
会話率:22%
家族四人で、紅葉した森を歩いていた。けれどそれは普通の散歩ではなかった……。
最終更新:2020-05-09 15:49:53
797文字
会話率:34%
タイトル変更。王子様の愛する女性を虐げ、その他の悪行により父にも見捨てられ、ぼろっちい塔の中に孤独に閉じ込められたぽっちゃり悪役令嬢ディアマンテ。孤独と苦痛の生活の中、ある日電撃とともに、血まみれの男が現れた! 赤い髪のその男は、助けてくれ
たディアマンテに恩を返す、と、彼女とともに塔から逃げ出してくれたのだ! でもその男、何やら大量に秘密があるらしい……
コロナウイルスで皆暇だろうから、昔一章分だけかき上げていた小説を取り出しました! 一章分は毎日更新します!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-16 00:00:00
105435文字
会話率:43%