本作は、「もしも古代中国にモールス信号の様な二進符号体系が存在したら?」という歴史改編SFである。この世界観は、ギブスンおよびスターリング「ディファレンス・エンジン」からの借用だ。十九世紀半ばのロンドンを古代中国へ、コンピューターをモールス
信号にしてしまえば、もうあとの違いはない。但しモールス信号を送受信する機械が存在するためには、科学思想、数学、物理学、工学などを必要とする。また符号の送受信を行うための器具を作成、メンテナンスするための技術者、技術者を育成する機関なども必要になる。とても古代世界に揃えられるような代物ではない。そこで超能力かなにかによって、人間が電磁波を送受信できる設定を取り入れた。このアイデアは佐藤大輔「皇国の守護者」から借用している。人間が電磁波を送受信する能力を「導術」と呼ぶ。我々の世界で電磁波と呼ばれているのは「導術波」となり、導術を扱いこなせる人材は「導術士」と呼ばれる。これらの単語も「皇国の守護者」から借用している。何故導術がこの世界で必要とされたのか。幾ら激烈な戦争があったからといっても、即時通信手段を社会が必要とする描写が欠けていた様に思われる。
モールス信号と同じく、導術波にはトンとツーの二種類の信号しか存在しない。ここで中国独特の事情が関係してくる。漢字は数万種類も存在し、それぞれの読み方は決めっているわけではない。たかだか数十文字を符号化すればよい欧米とは事情が異なる。また広大な中国大陸では、一つの文字をどう発音するのかすら各地方ごとに異なる。そのため文章ではなく、単語の羅列を送受信することになる。結果、複雑な情報を導術で送受信することはできない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-24 23:07:17
19252文字
会話率:34%
無念の死を遂げた反米の指導者たち。その中の一人の石原莞爾が転生した先は、19世紀の幕末だった。
石原は北越戦争で自身の尊敬する軍人の河合継之助と共に旧幕府軍・奥羽越列藩同盟を指揮して、北越戦争を勝利に導き、日本を江戸幕府主導の近代改革に着手
させた。石原と河井は日本の軍制改革で派閥形成を阻止して、藩閥政治を防いだ。やがて、日本は日露戦争を経て、仮想敵国のアメリカとソ連との戦争に備えるようになった。日本は石原を中心に五族協和とアジア・アフリカの解放を目指した。
一方、アジア・アフリカにはそれぞれ反米指導者が転生して、日本の石原と共に協調して、欧米諸国の植民地帝国との真なる戦いに直面するのだった。
果たして、勝負の行方は!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-26 21:38:09
1158文字
会話率:45%
わたしが思ったこと、考えたことを自由に書いていきます。テーマはバラバラ、掲載も不定期ですが、何か心に届く考察が出来ればいいなと思います。
基本的に1話毎で話は完結します。
最終更新:2020-11-17 08:15:45
8802文字
会話率:0%
老人転生~異世界って何じゃ?海外の事かのぉ?~
ワシは茂谷茂雄、今年で93歳の後期高齢者じゃ!
スナックのママさんからはシゲシゲと呼ばれておるが、
正直ゲジゲジの様に聞こえるので腹立たしい限りじゃ!
…婆さんに先立たれて早3年、
数多くの
趣味に生きてきたワシじゃが、
最近は一人寂しくてのぉ…唯一の楽しみと言えば、
寝る前に風呂へゆっくりと浸かる事、
これが至福の時間なのじゃ~!…が、
ある日の事、風呂に入ると急に胸の辺りが苦しくなった…
成程…これが孫が言っておったヒートシンクじゃな!(違)
…大好きな風呂で人生の最後を迎える事が出来る上、
いよいよ婆さんの所に行けるのじゃろうと、
ワシは甘んじてこの病を受け入れるつもりでおった…
にもかかわらず何故か目が覚めた!
…目覚めたらベッドの上じゃ!…ん?
おかしいのぉ?じゃがワシの家は日本建築じゃったはず…
何で暖炉があるんじゃ?
…そして隣に居る金髪で耳の長いネーチャンは一体誰なんじゃ?
…アメリカ人かのぉ?
…あいむ、しげお!しげたに!ないすとぅみーちゅう!
…伝わらん…困った事になってしもうたああああああああ!!!
…一般的な老人には難易度が高い
異世界転生をしてしまった茂谷茂雄、
エルフを見て欧米人と思ってしまう異世界知識の乏しさで
果たしてこの先いきていけるのか?!
勇者としてでもなければ魔法使いとしてでもない、
何の能力も貰えず転生させられてしまったごく普通の後期高齢者、茂谷茂雄は
果たして異世界で暮らしていく事は出来るのか?!
「年金が無い…じゃと?!」
…乞うご期待。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-11 12:00:00
33008文字
会話率:28%
◆オーバーラップノベルス様より書籍化することとなりました。挿絵担当はVM500先生です。
愛人、富栄と入水自殺を遂げた太宰治は、気がつくと見知らぬ川のほとりに立っていた。
ここは地獄に違いない、きっと自分は閻魔に裁かれるのだと恐れる太宰だ
ったが、どういうわけか住民は欧米人であった。
てっきり地獄も文明開化したのかと思いきや、太宰は召喚勇者であり、魔王を倒しうる存在だと告げられ……。
*連載版です*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-03 21:00:00
125123文字
会話率:47%
愛人、富栄と入水自殺を遂げた直後の太宰治は、気がつくと見知らぬ川のほとりに立っていた。
ここは地獄に違いない、きっと自分は閻魔に裁かれるのだと恐れていた太宰だったが、どういうわけか住民は欧米人であった。
てっきり地獄も文明開化したのかと思い
きや、太宰は召喚勇者であり、魔王を倒しうる存在だと告げられ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-24 14:04:43
4258文字
会話率:48%
これは「一葉恋慕・大森編」の続きです。こんどは私が明治時代にワープして来ました。一葉さんや母おたきさん、妹邦子さんがどう暮らしてらっしゃるのか…のぞき根性で拝見しに行って来ました…などと、冗談ですが、とにかく一葉女史の本懐に迫りたくて女史
の往時を描いてみようと思ったのです。それをするに当たって、往時の横浜・神戸等の慰留地で営まれていた、欧米資本による再生茶加工業の実態を描くことから始めました。なぜかと云えば彼の有名な生糸産業とも合わせて、明治の立国を支えるにあたって女性、就中女工たちの力が大きかったことを云う必要があると思ったからです。彼女たちの存在があまり知られていないことを理不尽と捉えました。また同じ慰留地における遊郭において、女性たちが強いられた状態と、さらには、同じ日本人からさえ受けねばならなかった白眼視というものを、こちらも是非描いてみたい。そうすることが男社会に始めてNOを突きつけた、一葉女史の本懐への、良きプロローグになると思ったからです。
日米の間の子である、美しくも哀しい、お島さんの生い立ちから筆を起こしました。ではどうぞ、一葉恋慕・明治編をお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-23 06:21:17
24307文字
会話率:17%
褐色肌はエロいのはわかるけど、日本人の限界は褐色までなのかもしれないなぁ的な発想。
最終更新:2020-09-02 03:46:47
2033文字
会話率:0%
大東亜戦争後期に印緬国境で生起したインパール作戦については、その戦況の悲惨さと戦略の無謀さがくりかえし強調されています。その指摘はたしかに的確なものですが、それだけがインパール作戦ではありません。あまり知られていませんが、インパール作戦は
日本軍とインド国民軍の協同作戦でした。欧米白人国家の連合軍に対して、アジアの日印両国が反旗を翻したアジア解放の戦いでもあったのです。この戦いは日印軍の惨敗に終わりはしましたが、戦後、インド独立に多大な貢献を果たしたのも事実です。
そして、この日印両国の橋渡し役を担ったのは、大東亜戦争の直前に設置された藤原機関です。藤原機関は開戦前から仏印で活動し、開戦後はマレー作戦に参加しつつ日印の提携をかたちづくっていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-23 01:35:59
151335文字
会話率:35%
これから増えそうなアメリカンビーフがなんだか危険な感じ? 欧米で広まる嫌肉ブーム。
最終更新:2020-06-20 23:56:40
4816文字
会話率:7%
中学二年生の神峰純は、とある骨董店一六堂に入って行いく。
そこは、齢数百年にして政に関わり強大な巫術を使う不老不死の巫女、自称、日の本の国の神、玄雨雫が趣味で経営している店だった。
雫はなぜか神峰純を見ると体調に変調を来し、神峰純を店から追
い出してしまう。
雫の変調はアリス・ゴールドスミスに伝わり、アリスは慌てて来訪することとなる。アリスもまた女神。欧米諸国を支配する多国籍企業ファイブラインズのCEOであり人、ならぬ者。自称、西洋の女神。
女神二柱と神峰純の数奇な運命が回り始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-13 00:00:00
318882文字
会話率:32%
「ババ抜き」は元々、考案されたときジョーカーというカードはまだ存在しておらず、代わりに『Q』を一枚抜いて51枚のカードで勝負するゲームだった。
最後には必ず「クイーン」が余るので、そのクイーンを「婚期を逃した年寄りの女性」に見立て欧米ではこ
のゲームを「old maid」と呼び日本に輸入された際「お婆抜き」と和訳された。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-06 22:14:40
2408文字
会話率:34%
日本と欧米の差ってどこにあるのだろう。
キーワード:
最終更新:2020-03-30 01:16:40
501文字
会話率:0%
彼ら彼女らと会うと、必ず声をかけてくれる。
キーワード:
最終更新:2020-02-03 02:54:21
1825文字
会話率:0%
日本人自身が認識し難い、日本人が抱える様々な特徴や問題点について。
小室直樹氏や山本七平氏らの書籍を中心に解説。
欧米とは異なる日本人独自の「資本主義」とそれを支える「資本主義の精神」、および日本独自の「共同体」の存在についてのまとめ。また
、その欠点が日本の将来に与える問題点についても。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-26 15:55:24
48668文字
会話率:6%
皆様は普段の生活や、なろうに小説を書いたり、小説を読んだりする時にどんな音楽を聴いていますか?
私は気分によって様々なんですが、子どもの頃から愛し続けて、卒業しようと思っても卒業出来ずにまた戻ってきてしまう音楽ジャンルがあるんですよね……。
それが、ハードロック・ヘヴィメタル!
欧米・南米程の熱狂は無くとも、日本にもかなりのファンがいるこの音楽ジャンルを、120%独断と偏見で取り上げて語りたいと思います!
自分は楽器も作詞・作曲もするので、アーティストの話に限らずマニアックなツッコミなどから交流が広がればまた楽しいと思うんですよね!
★全50回をもって完結しました!
1回あたり2000文字前後で、スマホでも読める長さにしていますが、出来る限りの情報は詰め込んでおりますので、サクッと読める保証はありません。
どっしりとヘヴィに受け止めていただけるとありがたいです(笑)。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-23 11:13:55
100131文字
会話率:1%
~~~これはまだ、夕月達一家が欧米に暮らしていた頃のお話。~~~
そう、このお話は、『夕月』の知られざる過去のお話なのです。今でこそ、男の子っぽい仕草や言葉使いですが、まだ幼い頃は女の子らしかった?という、今迄秘密にされていた部分を、一
部お見せ致します。
また双子と言う設定にも関わらず、中々登場して来ない双子の弟『葉月』も、ここでは登場します。
このお話を読めば、主人公側の秘密がホンの少し分かります。
※このお話は、クリスマス企画として、特別編とさせて頂いております。なるべく本編を読まずとも、このお話だけでも読めるように配慮しましたが、登場人物の把握なしには、理解不能な部分もあるかもしれません。ご了承願います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-25 00:00:00
4795文字
会話率:16%
バッドテイストな幻想・怪奇小説・暗黒小説・ブラックメルヘン ベスト20選 1950年代以降の欧米の作品から私の独断チョイスで、、、。
キーワード:
最終更新:2019-10-02 07:31:59
2380文字
会話率:0%
時は2030年代。
極東の島国、日本は北朝鮮によるテロに脅かされていた。欧米に歩み寄る中国、沈黙するロシア、そして財政赤字に苦しみ日米同盟を煙たがるアメリカ。北朝鮮も柔軟な姿勢を見せ、かつてのような激しい対立は見られなくなった。そうして
アジア諸国と西欧が足並みを揃えるなか、北朝鮮を批判する日本は孤立した存在になりつつあった。
元自衛官・帝下在都は「北の死神」と呼ばれる北朝鮮の特殊部隊員の暗殺を命ぜられるが――、
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-21 20:03:15
6589文字
会話率:31%
この世界は『カイン・リセンツ』と呼ばれているらしい。
私、柊美冬はある日体調不良で仕事中に倒れてしまった。しかもずっと片想いをしてる人の目の前で。それで、彼に車で送って貰ってたはずなんだけど……
「おはようございます。目は覚めました?」
透き通るようなアクアマリンの瞳が、見惚れるほど綺麗な三日月を描いて私を見つめている。部屋の内装はまるで中世の欧米のよう。
「此処は『アリス』という喫茶店です。あなたはお店の裏庭で倒れてたんですよ?」
私が意識を失っている間に一体何が起きたのだろうか?目の前のメイドさんを呆然と見つめながら頭を抱えた。まだじんわりと頭が痛い。倒れていたって…それじゃあ、彼は?
「あの、倒れていたのは私だけですか?」
「…え?そうです、けど…誰かといたんですか?」
彼女話を聞けば、私は1人で倒れていた。なら、直前まで一緒にいたはずの春斗さんは?
《アリス、彼女は起きた?》
頭に直接響くような声に思わずアリスへと勢いよく視線を戻すと、彼女の肩に白いうさぎが赤いベストを付けてちょこんと乗っていた。背中に鳥の羽が生えている、兎が。
ちょっと待ってよ……
私は目を擦って兎もどきを凝視する。目が合った。
《あんた!俺が見えてるの?!》
話しかけられた。
私はもう一度ベッドに倒れるように沈んで意識を手放した。お願い、夢でいて。次、起こされるのも、起きて初めに見るのもあなたがいい。というか、ハルさんでないと可笑しい。だってあたしの最後の記憶はあなたの助手席に乗って寝てるところなのだから………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-22 04:15:27
6164文字
会話率:63%
安田武夫と清水律子は橫浜と川崎の境の橫浜東北部の古い農家の集落に生まれた。
山里で田んぼと里山の自然に恵まれて山菜、セリ、ノビロ、フキなど食べられる野草
も多く、どじょうもとれた。春には里山に多くのタケノコが出て、夏になると自然薯
もみつか
り、秋になると、クリタケ、ナラタケ、ナメコもとれ、自然、豊かな
環境に育った。清水律子の父の清水浩三が自治会の副会長をして、で安田家と清水家は
親しくしていてた。そのため安田武夫と清水律子は幼なじみで、小さい頃から遊んでいた。
2人は地元の小学校、中学校を卒業して安田武夫は理科、数学が得意、清水律子は
国語、社会が得意で英語に興味を持っていた。その後、清水律子が地元の進学塾に
入り勉強して上智大学をめざし、将来は英語を生かして欧米で仕事をしたいと言う
夢を描いていた。安田武夫は地元の高専の電気科を卒業して日本電気・NECに就職。
入社後、NEC Bit-INN秋葉原に配属された。そこには、マイコンのマニアが
集い、交流の場となった。そこで交わされる情報をNECに、持ち帰り、次の
コンピュータ開発に役立てようとした。その後、安田武夫と清水律子の関係は、
また、コンピュータ開発では、激務の連続・・・、果たして、どうなっていくのか?
それは読んでのお楽しみ。なお、この作品はアルファポリスに重複掲載してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-12 22:33:14
47076文字
会話率:1%