「俺は、魔法が大嫌いだ」
優秀な「魔道士」の卵たちを育成する「魔法科学院」、その一つが存在するとある都市に、少年──アクト=セレンシアがやって来る。
「あんなロクでもない『人殺しの技術』を極めようとしてるアンタ達の方が、俺には恐ろしく
見えるよ」
ただしこの少年、大がつくほどの魔法嫌い。魔法を使わず、己の肉体と魔力だけを携え、強大な力を持つ魔道士と戦ってきた生粋の剣士である。だがしかし……
「喜べ。お前には私の手駒として、この街を拠点とした学生生活を送ってもらう」
「じ、冗談だろ……?」
少年に拒否権なし。帝国に巣食う「闇」を一掃すべく、元・傭兵のアクトはかつての師である学院長からの要請(命令)によって、不本意ながらも学院に(ほぼ強制)入学させられることになった。
そしてそれは、歪な半生を送ってきた彼にとって、激変する生活・当たり前のように享受せし「日常」との乖離・長らく目を背け続けてきた魔法との付き合い方に、否応なく向き合わなければならない始まりでもあった。
「アホか! こんな街中でぶっ放すとか、正気かお前!?」
「うるさいうるさいうるさい!! こんな事故に乗じて乙女の体を触るなんて最低よ!!」
「私の友達がご迷惑をおかけしてすいません!」
ひょんな事から、アクトは二人の少女と出会う。そして、偶然にも起こったこの不思議(?)出会いが、彼らの運命を良くも悪くも大きく変えていくことになるのだった。
図らずしも次々と襲い掛かる「波乱」の日々を経て、彼とその仲間は共に成長していき……やがて、邪悪なる存在によって引き起こされし「波」は帝国を、世界の命運をも揺るがす動乱の嵐を巻き起こす!!
これは、人が紡ぐ歴史の転換点、その記録。暗雲立ち込める混迷の時代に、多くの人々の「願い」と「希望」を背負い……魔法を嫌う少年は帝国を、世界を救う英雄となる。
(注意1)本サイトと並行してカクヨム・ノベリズムでも掲載しております。
(注意2)本作は非常に超長編・文字数です。時間がある時に読むのをお勧めします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-30 12:00:59
984941文字
会話率:44%
人殺しの「僕」と人殺しの「君」の物語です。
最終更新:2024-12-27 14:08:05
494文字
会話率:0%
平凡に生きた事を「罪」と言われ、神との取引で償いのため、贖罪のため、そして己のために過去に戻り、人殺しをする使命を受けた主人公、狗神文麿が描く長編歴史改変小説
最終更新:2024-12-25 03:34:13
2110文字
会話率:28%
父子家庭のアリア・ロックブラド公爵令嬢は、父親がいつも愛人のもとに出かけているため孤独だった。そんなアリアの誕生日に美青年の刺客が現れる。目的はアリアの暗殺らしいが、人殺し未経験の彼は返り討ちにされてしまった。美しく情けないその青年を気に入
ったアリアは、彼を「ナイト」と名付け屋敷に軟禁する──。
これは、狂気の令嬢と情けない美青年の密やかなラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-06 19:20:00
7729文字
会話率:28%
17歳の少年「アレン」はある神を信仰する小さな村で平和に生きていたが、ある日突然「神の遣い」と名乗る者たちからの攻撃を受ける。逃げこんだ先の洞窟で小さな祠を見つけ、そこで魂として封印されていた神「ヴァルド」と出会う。ほかの村人たちの全滅を知
ったアレンは、村の皆を生き返らせてもらうことそして神の遣いへの復讐を目指し、ヴァルド復活の手掛かりを探す旅に出る。その旅の助けとしてアレンはヴァルドからスキル【HOPE】を授けられる。その能力とは、自分が殺した相手の能力を奪うというものだったが、心優しいアレンに人殺しなどできるわけもなく...
謎が謎を呼ぶ王道異世界ファンタジー物語!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-01 12:00:00
23125文字
会話率:68%
ミナテキ
俺は転生した
五歳の時に転生した気づいた
それから 俺は転生した村で楽しく暮らした
だがある時を境に俺は俺は
最終更新:2024-11-20 00:00:00
9121文字
会話率:12%
ある日、人殺しの疑いをかけられ追放された僕は山奥のお城で一人寂しく暮らしていた。
そんなある日、僕の目の前に謎のタコス六人組が現れて……?
最終更新:2024-11-10 14:00:00
1614文字
会話率:16%
──多くの人間を殺した。多くの不幸を振りまいた。
祖国の繁栄と恒久の平和を願い、屍の山を築き、血の海を創りあげた。
矛盾と欺瞞に満ちた世界の果て。待ち受けていたのは祖国からの裏切り、そして守ってきた祖国の滅亡だった。当然のように俺は戦争の中
でくたばった。
因果応報。惨めな人殺しにはお似合いの結果だ。そのまま地獄でよろしく裁かれておくか。
──そう思っていたんだがな。
「おーいルルー! 楽しい楽しいオフコラボ配信の時間ですよー!」
「あいよー。もうちょっと待ってて、お嬢」
「ルルちゃん早くー! ルルちゃんのチャンネルなのに主役抜きで始まっちゃうよ!」
「主役は遅れてくるもんだ。姫とお嬢の小粋なトークで繋いどいてくれ」
『屍山血海のルーファス』は美人ちゃんの『ルルーファ・ルーファ』となって令和の世界へ放り込まれ。
そのルルーファはアイドルVtuber『ルルーナ・フォーチュン』へ生まれ変わることとなる。
こうして第2の人生を得て、俺の地獄巡りはおあずけとなった。
いわはや。人生はどう転ぶか分かったもんじゃねえな。
願わくば、今度は悔いの無い人生を歩めますように。
---------
この作品はカクヨム様にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-06 09:00:00
696161文字
会話率:55%
この勇者終わってます、封印した方がいいぐらい
最終更新:2024-10-27 13:11:03
4142文字
会話率:66%
七歳のアキラは育ての父に一升瓶で頭を殴られた。
アキラは幼く、弱かった。
実の父は母と離婚し、アキラは母に引き取られた。
だが、新しい父親は離婚の際の慰謝料とアキラの養育費が目的のクズ男だった。
母と共に毎日暴力を振るわれたアキラは、つい
に死に至る。
だが次の瞬間、彼は息を吹き返した。
そのときすでに彼は七歳の弱い子供ではなくなっていた。
――『勇者にして魔王』、『千人殺し』。
異世界に転生し、傭兵として数多の戦場を生き抜いた彼は、
そのとき得た能力と精神をそのままに、再び日本に戻ってきた。
そんな彼のモットーは『やられたらやり返しすぎる』。
自分をナメた相手には、手段を問わず徹底的にわからせる。
元傭兵アキラの明るく楽しく笑える(自分だけ)復讐劇が幕を開ける――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 00:56:29
2802869文字
会話率:40%
七歳のアキラは育ての父に一升瓶で頭を殴られた。
アキラは幼く、弱かった。
実の父は母と離婚し、アキラは母に引き取られた。
だが、新しい父親は離婚の際の慰謝料とアキラの養育費が目的のクズ男だった。
母と共に毎日暴力を振るわれたアキラは、つい
に死に至る。
だが次の瞬間、彼は息を吹き返した。
そのときすでに彼は七歳の弱い子供ではなくなっていた。
――『勇者にして魔王』、『千人殺し』。
異世界に転生し、傭兵として数多の戦場を生き抜いた彼は、
そのとき得た能力と精神をそのままに、再び日本に戻ってきた。
そんな彼のモットーは『やられたらやり返しすぎる』。
自分をナメた相手には、手段を問わず徹底的にわからせる。
元傭兵アキラの明るく楽しく笑える(自分だけ)復讐劇が幕を開ける――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-05 20:45:05
4868文字
会話率:27%
愛してくれるなら居て欲しいし、愛してくれないならどっか行って。
最終更新:2024-10-19 22:14:38
304文字
会話率:0%
ある組織の陰謀によって恋人を殺さされたロバート・クロムウェル。失意の中逃げるように日本に渡航し、事象改変研究所の教授となる。魔法と超能力の融合を目指し、ミスティック・シナジーを提唱、10人の生徒達といろんな事件を解決しつつ、恋人殺しの汚名を
着せられた組織を暴くために東奔西走する。果たして恋人を殺さされたのは誰の差し金だったのか。エリュ・コーエンとはどんな組織なのか。フリーメーソンとの関わりは?実は高校生の群像劇だったりする物語です。前作(仮)を大幅に加筆修正したものですので前作を読んでくださった方にはネタバレもあると思いますので覚悟してご覧になってください(笑)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-01 12:10:00
77558文字
会話率:29%
押し入れの整理整頓をしていたらブタの貯金箱が見つかった。
振れば中々に小銭の音が鳴ったので、盛大にぶっ叩いて中身を失敬しようとハンマーを探したが、いつの間にかブタの貯金箱がお姉さんに返信していて──
「ぶっ叩く」
「人殺しぃぃ!!」
最終更新:2024-09-29 22:34:12
1560文字
会話率:57%
ノンフィクション 私は人殺し政権に殺された。
最終更新:2024-09-24 18:10:00
21301文字
会話率:0%
物語の舞台は近未来の日本。物語の中心は、死刑執行の是非を巡る「死刑執行判断会議」。物語の主要な登場人物たちは、この会議に選ばれたメンバーです。
人殺しに関わりたくないけれども、関わらざる得ない。どうせ休めないのであれば、締め切りを伸ばせ
ないだろうか、そんなことを考えながら消極的に参加する者、日ごろの鬱憤を晴らすように、会議を荒らすことが目的の者、様々な立場の人間が、SNSから隔離された環境で、好き放題発言します。
冤罪の可能性のない、罪を悔いる様子のない死刑確定囚は、死ぬべき人間なのか。
一方で、殺し屋たちが会議参加者を狙います。殺し屋が人を殺す条件とは。仕事であれば殺すのか、仕事でなくても殺すのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 22:29:18
128939文字
会話率:61%
2016年、日本。20世紀末に突如として現れた“魔人”と呼ばれる異形の存在によって、世界の人口は一千万人にまで激減した。“魔人”は人間よりも身体能力が高く、人間が持つものとは比較にならないほどの魔力を秘めている。そして、そのほとんどが“ブレ
フト”という不思議な力を授けられたーーー。家族を魔人に殺され、東京の孤児院で育ったアリス・クリアベールはある日、“魔人”からの襲撃を助けたノアと名乗る人物に告げられる。「君のお姉さんは生きてる。一緒に探さないかい?」人間として最底辺なアリスと自称“最高の師匠”のノア。そんなアリスとノアによる“魔人殺し”の旅。
※伏線とかミスリードとかあるので、ぜひ楽しく考えながら読んでください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-10 12:00:00
67422文字
会話率:33%
日本人とオーストラリア人のハーフ・億里(おくり)アニーは、クレー射撃で卓越した腕を持つ少女。オーストラリアでの最後の試合で太陽に邪魔されて優勝を逃し、それが差別による判定だと信じ込む。
三か月後、交換留学生として日本に来たアニーは、根
源院(こんげんいん)美味(びみ)と共に高校生活を送るようになる。美味に渡された不出来なチラシに文句を言うために行った射撃部の部室で、アニーは書道部を辞め射撃部で新たな道を探そうとしている硯耶(すずりや)翅采(とめは)に出会う。入部を懇願されるアニーだが、Yesと言えない。
だが美味の説得と両親が日本に送っておいた自分の銃を見て、自分がまだ射撃を愛している事を知ったアニーは入部を決意する。硯耶の後輩たちによるトラブルの中、「銃は人殺しの道具」という後輩たちに対し、アニーは「じゅうはおさらをうつものだ」と宣言し、アニー・美味・硯耶の三人は夏に行われる初の『懇親クレー射撃大会』に向けて練習を開始してゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-08 17:01:43
104695文字
会話率:53%
千の魔術を操ると称される伝説の魔道師シンドウ・カズトラは、魔王マリア・マクスウェルを自らと共に封印。人間と魔族の間でおきた戦争を終結に導いた。
五百年後の未来で目覚めたシンドウが目にしたのは、平和になった世界と魔術を用いた格闘技『マギシ
ングサークル』であった。マギシングサークルは、シンドウよりも百年早く封印から目覚めた魔王マリアが作った世界的に大人気のスポーツである。
人殺しの技術であった魔術が今では興行色の強いスポーツに用いられていることに戸惑うシンドウは、落ちこぼれのマギシングサークル選手の少女ナルカミ・イズナと出会う。
イズナは、祖父が残したマギシングジムを守るために奮闘していたが、マギシング協会の理事を務めるマリアからジムの廃業を宣言される。
しかしマリアは、シンドウがジムの会長を務めること。マリアの弟子のユーリ・ストラトスに勝つことを条件に廃業を取り消すと言う。
シンドウはイズナのトレーナーを引き受け、修業をつけることとなる。
落ちこぼれと揶揄されているイズナだったが、シンドウは彼女に秘められた天賦の才に気付き、その才能を開花させていく。
しかしシンドウとイズナの出会いは、魔王マリアによる策略の始まりでもあった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-06 20:41:52
126518文字
会話率:41%
※本作は、残酷描写・暴力描写等の過激な表現が多く含まれているダーク異能ファンタジーです。
そういった描写が苦手な方は、ご注意ください。
高校生の少女『沙月エリカ』は、クラスメイトから〝人殺し〟と呼ばれている。エリカの両親や親戚が次々に
惨殺される中、たった一人生き延び続けたため、連続殺人犯なのではないかと疑われているのだ。
人生に絶望していたエリカは、ある日、担任の如月正太郎から世界の真実を教えられる。
1908年、突如地球上に未知のエネルギー〝揺蕩う力〟が出現する。
揺蕩う力は、人類の負の感情と誰もが知っている著名な物語の影響を受け、物語を模した醜い怪物『ワード』が誕生した。
時同じくして物語を模した能力を持つ異能者『グリムハンズ』が現れ、人類の歴史の裏でグリムハンズとワードは100年もの間、人知れず熾烈な戦いを続けていた。
エリカ自身も無自覚なグリムハンズであり、ワードに襲われた際、能力が暴走してしまったのだ。
真実に絶望するエリカだったが、罪を償うため、ワードと戦うことを決意し、正太郎がグリムハンズを集めるために作った部活『童話研究会』に入部。自分と同じく心に深い傷を負った仲間と共に、ワードとの血生臭い死闘を繰り広げていく。
【参考文献】グリム兄弟(1999)『完訳 グリム童話Ⅰ さようなら魔法使いのお婆さん 』(関 敬吾・川端豊彦=訳)KADOKAWA.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-02 18:08:22
198562文字
会話率:39%
1966(昭和41)年、高度経済成長の真っ只中であった。
江戸時代のころから地主であり、豪農の名で知られた西大路家がしだいに没落し、かわりにお隣の高野家が急激に富裕へとのし上がった。
それだけならまだしも、生け垣のすぐ向こうに立派な土蔵を建
てたのだ。
蔵とは、ひと昔で言えば、富を表すステータスシンボルである。いささか時代遅れではあるが、西大路家に与えたインパクトは絶大であった。
とくに西大路 郁子にとっては、はらわたが煮えくり返るほどの屈辱を味わう。
きっと高野家は、人外の力を借りて富を築いたにちがいない。考えられるのは、狐持ちか犬神持ちの憑き物でも使役しているのではないか。
狂気に捉われた郁子は、村の縫製工場に火をつけ、村人を陽動。その隙に、高野家の土蔵に潜入するのだった。
そこで見たものは予想外の仕掛けであった。
思いもよらぬカラクリに、郁子は頭を抱え、半狂乱になる――。
※本作には現代の社会通念および人権問題に鑑みても、差別的、不適切な表現や語句が含まれております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-29 23:50:00
10042文字
会話率:9%
岡山県玉野市に恐ろしくも悲しい伝説がある。
今を遡ること動乱のさなかの室町時代、安芸出身の盲目の座頭たち五人がいた。
一念発起して信濃の善光寺へ参るべく、瀬戸内の海を船旅の途中であった。
ところがその全財産に眼がくらんだ船頭。座頭たちは金
品をまるごと奪われたうえ、ちっぽけな岩礁に置き去りにされ、潮が満ちてきて海の藻屑と消えたという。
それ以来、周辺では怨みを飲んで死んだ五人の無念か、すすり泣く声が聞こえたり、火の玉が飛ぶなどとよからぬ噂が飛び交った。地元漁師は気味悪がって近寄りたがらない、いわくつきの岩礁だった。
……この悲劇伝説には諸説がある。
五人とも溺れ死んだのではなく、うち一人が近くの海岸に打ち上げられ生き残ったともされているのだ。
本作は、この生き残った座頭の逸話を題材に、恣にアレンジした物語である。
岩礁から近くの無人島に命からがら逃げた座頭の一人、杜の市。琵琶法師だった。
口封じするために追ってくる船頭、鬼市郎。
因果な運命の綾糸が織り成すさなか、得体の知れない不気味な島で命がけの遊戯がくり広げられることになる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-14 10:07:34
61867文字
会話率:13%
元短距離走者の上條 充留(かみじょう みつる)は、突如失踪した婚約者・町村 密(まちむら ひそか)の足どりを追って、彼女の故郷、〆谷(しめたに)へ向かう。
〆谷は某県の紀伊山地を深く分け入った先にある山村。少子高齢化の著しい絶望的な限界集落
にすぎない。
折しも〆谷では夏祭りを二日後に控えており、住民たちはその準備に追われているようだった。
ところが上條は密を捜すも、〆谷の住民たちの陰謀にはめられてしまう。囚われ、村に隔離されたのだ。
この村は異常だ。誰も彼もが狂気に我を忘れていた。
連中は、夏祭りの際、18年ぶりに秘儀『異人担ぎ』とやらを行うため、上條をご神体として祭りあげるのだと息巻く。
このまま、おめおめと神輿にされてたまるか。必ずや奴らの暴走をとめ、そして密を取り戻してみせると、上條は誓うのだった――。
※これは遥彼方さま主催『夏祭りと君』企画、参加作品です。
※参考文献
『聴耳草紙』佐々木 喜善 筑摩叢書
『異人論序説』赤坂 憲雄 ちくま学芸文庫
『異人論 民俗社会の心性』小松 和彦 ちくま学芸文庫
『藪原検校』井上 ひさし 新潮文庫
『魔の系譜』谷川 健一 講談社学術文庫
『民俗宗教 タタリと民俗社会』監修・櫻井 徳太郎 東京堂出版折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-29 18:07:59
99357文字
会話率:18%
大公と貴族議会の支配する「公国」が隣国帝国との戦争に勝利し、1年が経過していた。公国の片隅にある荒野の田舎町は、搭乗型戦闘用二足機(ボードロイド)と呼ばれる巨大な甲冑のような戦闘用機械を操る公国軍人デッケンの一団に支配されていた。そんなある
日、町にガジャと名乗る大柄な元兵士がやって来る。町の食堂のウエイトレス・メイは、デッケンたちを追い払ったガジャを信頼し、ひょんなことからガジャを彼の目的地である公国首都ジヒに連れて行くことを約束する。一方でガジャは、戦場で戦った自身やデッケンを「人殺し」と称するなど卑屈な態度を取っていたが、メイの言葉に救われていた。
そんななか、メイはデッケンらの一団に誘拐される、ガジャは搭乗型戦闘用二足機に肉薄し、直接コクピットに攻め込む「対搭乗型戦闘用二足機猟兵」という戦闘法を行うために作られた四肢を機械化した兵士だった。ガジャはこの戦闘法を用いてメイを助け出し、彼女と共に首都ジヒへ向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-22 23:09:41
9866文字
会話率:56%