「……暗い奴が来たな」。ある日突然、隣に引っ越してきた同い年の少女を見ても、少年は興味を抱かなかった。◆――だが、ある事件をきっかけに、状況は一変。ふたりの距離は一気に縮まり、少女のそばにはいつも少年がいるようになった。◆日々は流れ、あまり
にも美しく成長した少女を、ナンパ野郎どもの魔の手から守るため、少年は今日も『悪役』を演じる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 16:51:43
73681文字
会話率:50%
ーー勇者は絶望した。いつの間にか、アイツに魔王を倒されていたなんてーー!!
なんにも上手くいかない男子高校生タクミは、気がついたら大人気RPG「セイナル・ファンタジー」の世界に召喚されていた。そこで出会ったのはこのゲームの主人公セウィロウ。
後にルシファー、ヤンデ、マサと続き歴代の仲間となる。だが、あまりにも弱すぎたためセウィロウから「ゴミ」と嘲笑われてしまう。しかし、実は世界最強の魔力である「セイバー」を所持していた。ということで魔力を試そうと思ったタクミはうっかりこの場にいた魔王を倒してしまう。
勇者が倒す予定だった魔王を呆気なく倒してしまったタクミ。そこに待ち受けていたのはラスボスになった勇者だった!?
試練、復讐、ハーレム!そして、勇者セウィロウとの戦いが始まる!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 16:32:04
16236文字
会話率:28%
「さぁて、今日が高校初日だ!」
そう息巻いていた緋高だったが、ゴリマッチョ少女にぶつかって命を落としてしまう。
天国に行った緋高は、異世界転生専門科のパリピ神様に異世界転生させられるが、その異世界はルールなし、知力でも武力でも強いものこそが
正義の弱肉強食世界だった。
「ちなみに・・・俺の戦闘力と知力を数値化すると・・・?」
「1。他も全部ね。」
そんなすべてがダメな主人公が、転生するときに神様からある使命を受ける。それは、「この世界で秩序ある国家を作れ」という緋高には難しすぎる無理難題だった。
そうやって無茶苦茶な世界で、神様のサポートもありながら緋高は国家を築いていく・・・
でも、あまりにもやばすぎる世界で・・・!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 11:24:28
12177文字
会話率:72%
神様チートを貰って転生したものの、強大な力を振いすぎて迫害された転生者、ユウヤ。
パンのひとつも売ってもらえなくなった彼は、誰にも遭遇しない超高難易度ダンジョン『深淵の穴ぐら』の奥深くに潜むことになる。
何もない場所での唯一の趣味は
、石像作り。石化能力を持つ魔物を利用しながら、石像を制作して日々を過ごしていた。
それから長い年月が過ぎ、そろそろ地上に戻りたいという欲が湧いてきた頃、ものすごく久しぶりに人間の声を聞く。
ユウヤが潜んでいるのは超高難易度ダンジョンの奥深く。
生半可な実力では辿り着けない。
そこに辿り着ける者が現れたということは、自分の力も迫害されない状況になっているかもしれない。
そう考えてその人間たちに近づこうとするが、ユウヤの目に映ったのは、彼が簡単にあしらえる石化能力持ちの魔物に追いかけられている五人組の姿だった。
アテが外れて落胆するも、そのうちの一人がこけて、石になってしまう。
引き返そうとする者はいたものの、結局残りのメンバーは逃げてしまい、石になった冒険者が取り残される。
その様子を見ていたユウヤは、地上の様子を知るために、助けることを決意。
が、あまりにも美しい石像に、ユウヤの悪い部分が刺激される。
結局、欲に負けてその人間の石像を複製したユウヤ。
あまりにそっくりでどちらか分からなくなりそうになった彼は、勢いで石化を解呪した。
石にされていたのは、クレア・ウィンストンという名の女シーフ。
彼女曰く、ユウヤが迫害されていた頃から百年ほどが経っていて、ユウヤは『冤罪の大賢者』として祀られているとのことだった。
ユウヤが迫害される前の酒の席で話した、転生前の現代アイテムが実用化されたことに起因するようなのだが、もはやユウヤの手を離れ、現代そっくりのネットや配信が出来ているほどに。
地上のことを教えてくれたお礼をしたかったユウヤは、クレアがこけたのは人為的なものだと口を滑らせてしまう。
その流れのまま、復讐を提案するユウヤ。
その復讐とは、クレアそっくりの石像を使ったドッキリ配信企画だったーー。
某人気番組の要素を異世界に取り入れた、新感覚ファンタジー。
準備回、ざまぁ配信回、掲示板回を一セットにした、オムニバス形式のざまぁ連作集。
カクヨム、ハーメルンにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 07:10:00
68153文字
会話率:30%
物語の主人公に葉なれそうもない、普通のモブとして過ごす中《かなめ》。
とある日の学校帰り、歩道で格好など気にせず四つん這いで何かをしている同じ学校の女子生徒に遭遇してしまう。
眼福だなぁなんて思ってしまたけど仕方ないよね。でもど
うしようか?
そんな事を考えては視たモノの、結局はモブではあっても困っている人を見過ごす事はできず、その場で話しかける事に。
するとその子は、校内でも知らない人がいないくらい有名な子だった。
それから何故かその子が主人公と急接近!?
え? 物語の主人公がフラれた!?
は? 物語の主人公が暴走してる!?
モブだったはずの少年が出会いをきっかけにして『物語』の登場人物に巻き込まれて行ってしまう、頼庵作の学園ラブコメスタート!!
※あまりにも酷い内容の感想・レビュー等は削除させていただきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 02:12:54
9370文字
会話率:48%
『不法侵入ですよ!! ○○さん!!』
という、ちょっと内容的にはこわそうなお話しですけど、かわいらしい小さななモノたちも、実際に入られると厄介なモノたちに変わるというお話です。
どのように藤谷が対応したのか、結果どうなったのかなど
、皆さんんで楽しんでいただければと思います。
※あまりにも酷い内容の感想・レビューなどはコチラの判断で削除させていただきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 00:45:54
2995文字
会話率:0%
時間が空いてしまいましたけど、満を持してこのお店を!!
待ってないかもしれませんけどね(笑)
喜多方ラーメンのお店ご紹介エッセイです。
今回のお店は、市内中心部に新しくできたお店なんですが、実はこのお店というのが――。
※あ
まりにもな感想・レビュー等は削除させていただきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 16:43:15
3213文字
会話率:0%
天正二年。小国の姫・螢(ほたる)は、織田信長の侵攻によって故郷と家族のすべてを失った。絶望の淵で彼女が思い出したのは、「未来を知る」前世の記憶。それは、信長の将、明智光秀によって自らも非業の死を遂げるという、あまりにも残酷な運命だった。
捕らえられた螢は、その知性の片鱗を見せたことで、冷徹非情と噂される光秀に興味を持たれる。「利用価値あり」と判断され、殺される代わりに彼の居城で「籠の鳥」として生きることを余儀なくされた。
利用し、利用されるだけの関係。しかし、氷の仮面の下に隠された光秀の苦悩と優しさに触れるうち、螢の心には密やかな恋が芽生えていく。
だが、運命の時は迫る。彼が主君を討ち、歴史に汚名を刻む「本能寺の変」。そして、その先に待つ破滅の未来。
愛する人を救うため、螢は歴史という巨大な流れに抗う決意をする。一人の姫の小さな光が、戦国の世の闇を照らし、未来を紡ぎ出す、運命の恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 23:49:49
81553文字
会話率:33%
忘れられない人がいる。
15歳の春、私は彼に出会った。
不器用で、ぶっきらぼうで、だけど時々見せるまっすぐな眼差しが、心に残った。
イヤホンを分け合った夏、手がふれた夜、渡せたチョコ、渡せなかった想い。
私たちは、あと少しのところで何度
もすれ違った。
そして彼は、突然転校した。
最後にかけた電話で、彼は言った。
「もう電話してこないで」
それが、彼との最期の会話だった。
大学に入った春、彼の訃報が届いた。
19歳、バイク事故。あまりにも、あっけない終わりだった。
私の時間は、あの日からずっと止まっている。
――これは、夢でしか会えなくなった彼を、今も想い続ける私の、静かな再生の物語。
*更新は20時です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 20:00:00
6790文字
会話率:10%
人生のはじまりを、誰もが平等に祝福されるとは限らない。
1981年9月、僕は重度の二分脊椎と水頭症という先天性の障がいを持って生まれた。
医師の口から出た言葉は、「余命3か月かもしれない」という、あまりにも重く冷たい宣告だった。
生まれた
瞬間から、僕の人生は「いつまで生きられるか」ではなく、「どこまで生き延びられるか」という基準で語られていた。
誰にも愛されない場所から、奇跡のように立ち上がるまで。
歩けないはずの足が、ふとした瞬間にわずかに動いた。その小さな一歩が、僕に「希望」という言葉を初めて与えてくれた。
だが、歩けるようになったからといって、世界が優しくなったわけではない。
保育園、小学校、中学校——どこへ行っても、僕を待っていたのは“異物”を見る目と、言葉にならない拒絶だった。友達は一人もいなかった。
僕は手話という「もうひとつの声」と出会ったことで、“伝えられる自分”に変わっていった。
この物語は、障がいを持つ一人の男の44年間の記録であり、人生の断片の積み重ねである。
葛藤、孤独、怒り、そして希望。それらすべてを胸に抱きながら、僕は今日も杖をついて、自分の足で歩いている。
風のない空でも、翼はなくても、僕は翔けてきた。これは、そんな僕の、実話に基づいた物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 14:44:40
69330文字
会話率:27%
名門ゴートウィスト家の次期当主として育てられた令嬢ロウリ。呪術に関しては規格外の才能を持つ彼女だが、呪術師は悪辣な者として軽蔑されていたため、才能を持て余す日々を送っていた。家ではあまりにも厳しい教育と激務に追われる日々に、彼女は精神をす
り減らしていく。ある日、ひょんなことから大陸最大の犯罪組織『アルカナン』のアジトに招き入れられたロウリ。家よりもずっと居心地の良い場所を見つけたロウリは、少しずつ悪の世界に染まっていく。「正しさも未来もどうでも良い。私はただ、私を否定する誰かを壊したい」。道徳も倫理も捨て去って、ただ自分の心が赴くままに。嫌いなヤツはぶっ殺せ。気に食わないモノはぶっ壊せ。これは一人の少女が悪を謳歌する物語。その果てに辿り着く、少年少女の不在証明である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 14:24:21
256423文字
会話率:17%
主人公・佐藤信雄はアラサー社畜サラリーマン。そしてオタク。激務と薄給により、好きなアニメを見る事すら出来ず、疲労とストレスを溜め込む毎日を送っていた。
ある日、血のションベンを出した後に実家から届いた荷物を開けると、食料品に紛れて一冊の
古びたノートが。開いてみるとヘタクソな絵と、香ばしいネーミングセンス、起伏の無いストーリー(未完)が綴られているではないか。それは彼が中学生の時に書いていた激イタ黒歴史ノート“漆黒の聖典”だったのだ!
あまりの痛恥ずかしさに気分を悪くした信雄はベッドに入る。しかし、信雄は二度と現実世界に目覚める事は無かった。
信雄が目を覚ました先に広がる光景は、地平線と青空の広がる草原! そして空を舞う見たことも無い鳥、そしてドラゴン!!
ドラゴンに襲われる信誰を救ったのは、一人の若者。
「グレートカイザードラゴン!お前の相手はこのアルフレッド・ザン・社(ヤシロ)だ!!」
大剣を担いだ若者は甲冑に身を包み、宝玉の付いたサークレットをした“ステレオタイプな勇者”!!
「くらえ!アルティメット・ギガンテック・ブスラーーッシュ!!」
ポーズを取ると剣からビーム。それが直撃したドラゴンは「グギャー」と鳴き爆発。
信雄は思わず叫んだ。
「だっせええええええええええ!!!!!!」
伝説の勇者アルフレッド・ザン・社・・・冥天竜グレートカイザードラゴン・・・そう、この異世界は信雄が中学生の時に書いた「黒歴史ノート」の世界だったのだ!!
「駄目だ……恥ずかしすぎて死にそうだ……もう滅ぼすしかない、こんな世界!!」
※本作品は、『カクヨム』にて掲載した作品に加筆・修正を加えたものとなります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 13:04:20
21981文字
会話率:46%
春から女子大生になる桐埜花実は春休みで暇な時間をアルバイトに費やすことにした。そのバイトと言うのがソーシャルゲームのβ版をプレイし、運営へ報告するというバイト。ゲームエンジョイ勢の花実は早速そのバイトへ応募した所、見事採用される。
その
ソーシャルゲームはVRとも違う没入型の見た事も無いハードを使用する物だった。恐る恐る使用してゲームを始めてみれば現実とほぼ変わらないグラフィックのゲームが展開される。チュートリアルの指示に従い、最初のキャラクターを手に入れたのは良かったが、あまりにも初期キャラには相応しくない言動をしていて――
相手の嘘を見抜ける少女、花実がゲームをプレイして徐々に事の真相に近付いたり、不穏なキャラクター達と過ごすお話。
重複投稿です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 12:38:53
478205文字
会話率:51%
特技も何もない
誰かを傷つけることすら怖いから優しいふりをして逃げ続けた負け犬
事故に遭い異世界転生させてもらえることになったが
女神から言われた異世界でやることは逃げる回ること…?
あまりにも説明不足のまま生まれた先は犬の獣人…
これから
自分が何をするべきなのかを探す異世界ファンタジー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 12:00:00
111510文字
会話率:31%
平凡な一日を過ごしていた大学生が気が付くとゲーム世界に中学生として異世界転生した。だが、転生先はキラキラネームのメインキャラではなく森山信二とかいう平凡な名前のモブキャラ。
しかも、このゲームはモブに厳しいことが有名で、物語終盤になるとメイ
ンキャラ以外死亡することが決まってる。
死亡を回避しようと力を手に入れたい信二は原作知識を生かして、主人公よりも先んじて終盤に訪れるダンジョンに入り、高性能武器を手に入れようとする。
そこで、手に入れた武器はあまりにも一癖あるもので、信二は女装する羽目に。なぜ、こうなったと思いながらも、原作から離れつつあるこの世界で信二は生き残るために今日もまた女装するのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 09:10:00
244481文字
会話率:61%
その世界では人類と魔族の戦争が途方もない期間続いていた。
数多の命を犠牲にして勝利を納めたのは人類サイドだった。
魔王を討ち取り、戦争を終結させた勇者の名は【ノルバ・スタークス】。
人類は勇者ノルバを讃え、その名は歴史に刻まれた。
しかしノ
ルバは魔王討伐後からパタリと世界中どこにも顔を見せなくなり、世間には名前だけが広まっていた。
彼はどこに行き何をしているのか。
ノルバは王より生涯生活に困る事がない程の金と豪邸を与えられ、そこで暮らしていた。
生活の全ては使用人が行い、一日中遊んで過ごす事が出来る環境。
だがそれは誰もが憧れる暮らしなどではなかった。
表向きの理由は勇者への褒美。裏の理由、それは勇者を外に出さない為の処置。魔王を倒す程の力が自身に向く事を恐れた王による迫害だった。
何不自由ない暮らし。だが真の自由もない。
ノルバは王の思惑には気付きつつも人々の事を想い、敷地内から出る事はなかった。
そして16年の時が経った。あまりにも長い月日はノルバの心を蝕んだ。
何を思い、何の為に生きているのか。
死んだ方がマシとすら思える生活だったが、ノルバを迫害した王の急死により、そんな生活は突如として終わりを告げた。
新王の名の元、自由を得たノルバ。
全てを持ちながら、全てを失った元勇者の第2の人生が幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 01:42:31
38486文字
会話率:38%
冬空が寒くなった日、男がアンドロイドと寄り添って眠りあっていた。腐敗が進み、人と呼ぶにはあまりにも酷い状態。
しかし、男はどこか安らかな顔をしていた。傍らには感情を知らないはずのアンドロイドが。
最終更新:2025-07-19 22:54:28
6518文字
会話率:50%
私の世界は、完璧だった。恋人・奏との、塵一つない静謐な部屋。それは、私の価値の、唯一の証明。
けれど、彼のヘッドホンに絡みついていた、私のものではない、あまりにも美しい「一本の金の髪」
その、絶対的な美の発見は、私が信じてきた全ての物語を
、砂の城のように、音もなく崩していく。
絶望の果てに、雨の街をさまよう彼女が見たものは、憎しみか、諦めか。
いいえ。
これは、愛が死んだその場所に、新しく、そして、美しい狂気が「誕生」する瞬間を描いた、静かで、荘厳な、破滅と創造の物語。
楽曲としての「一本の髪」は2025/07/25リリースします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 21:10:00
8539文字
会話率:13%
産まれながらにして、最弱のレッテルを貼られた主人公アイト。冒険者に憧れるが、スキル『魔獣魔物弱点S』によって防具も関係なしに低級モンスターにもやられてしまう。そんな状況に絶望したアイトは冒険者を諦めて別の道に進むことを決心した。
新たな
道へのスタートラインの女神スキル授与式でアイトは声高く叫びを上げる。
「がっぎゃあぐじてぐだじゃい!」
そうして涙ながらに叫んだ言葉はあまりにも聞き取りずらく、案の定女神「カッコ良く」を「硬く」に聞き間違えられてしまった。そして、与えられたスキルは一度も聞いたことがない『剛健』に。その内容は……
『剛健』 レベル1 体の外側から1ミリが硬くなる。
次のレベルまで 被ダメージ500
ただただ不運で、身体が硬いだけのアイトの魔王討伐の旅が始まる!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 21:00:00
2085281文字
会話率:51%
植物を操る異能「みどりのゆび」を持つ少女と、
両腕を失った元「庭師」の青年。
世界を巡る旅が、二人の運命を大きく変えていく。
実在する草木花類をモチーフに綴られる、ボタニカル・ファンタジー!
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時は22世紀。
自由自在に花を咲かせ
る異能「みどりのゆび」を持つ人物が、第三次世界大戦の勃発を未然に防いだ――そんな信じがたい史実から百年余り。
世界は「植物こそが平和の鍵」と信じ、国際組織VERT(ヴェール)を設立。植物に関わる職業者は「庭師」と呼ばれ、英雄視されるようになっていた。
主人公の青年リュッカは、VERTに所属するお人好しな五級庭師。
ある日、リュッカは砂漠の緑化作業中に地雷に触れて、両腕を失ってしまう。リュッカは鉄の義手を装着するが、それは、繊細な植物を扱うにはあまりにも不器用だった。
そんなとき、リュッカの前に金髪碧眼の美少女が現れる。
少女の名はチト――伝説の異能「みどりのゆび」を継ぐといわれる一級庭師。VERTの最高権力者でもあるチトは、失職寸前のリュッカにある任務を提案する。
「VERTの特派員として、わたしと一緒に来ないか?」
それは、植物にまつわる異変や事件を解決するために、世界を旅する特例任務だった。
リュッカは任務を引き受け、チトの護衛として4つの地域へ旅立つ。
ひとつだけ気にかかるのは「チトに関わると長生きできない」という不穏な噂――旅の中で、リュッカは噂の真相を身をもって知っていく。
植物を巡る人の思惑。
二人を試す、異能「みどりのゆび」の正体とは……
異能の少女と鉄腕の青年が紡ぐボタニカル・ファンタジー、ここに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 21:00:00
48919文字
会話率:26%
神に与えられた天職は、最も嫌悪すべき『奴隷商』だった。
本を愛し、知識の探求を夢見ていた心優しい少年、リアン・アシュフォード。彼が神託で授かったのは、人の自由を奪い、魂を踏みにじる非道な職業だった。
絶望の淵で、彼は一人の銀髪の少女「ルナ」
と出会う。初めて担当する事になった奴隷である彼女の世話をする中で奴隷商の仕事に苦しみながらも向き合おうとしていた。しかしルナとのある出来事をきっかけに己の心を凍りつかせてしまうのだった。
十年後――。
彼は冷徹な『氷の仮面』を被り、王都で最も恐れられる奴隷商として君臨していた。だが、その館は奴隷を搾取する砦ではなく、彼が過去の罪を償うための、孤独な『贖罪』の祭壇だった。
これは、最も残酷な運命を背負わされた男が、絶望の中にいる者たちに「選択」と「未来」を与えようと足掻く、魂の救済の物語。果たして彼の行いは偽善か、それとも本物の救いか。氷の仮面の下に隠された、あまりにも不器用な優しさが、やがて凍てついた世界を少しずつ溶かしていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 19:43:58
73707文字
会話率:31%
類まれな暴力性と人心掌握術を武器に、極道社会で頭角をあらわした1人の男。
金の匂いを嗅ぎつけては神出鬼没に暗躍し、あらゆる利権を貪り食らい、富と力を蓄えていく。その姿を人々に「カラス」と渾名され、忌み嫌われるも、なり上がることを決して止め
なかった。
すべては、幸せになるために。
しかし、手段を選ばぬ立身出世の果てに待っていたのは理想とは程遠く、あまりにも虚しい末路であった。
いったい彼は、どこで道を間違えたのか?
仁義、欲望、裏切り、謀略が渦巻く極道社会の不条理を描いた哀愁のヒューマンドラマ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 18:00:00
3581105文字
会話率:53%