華やかな歓声に包まれる甲子園球場。
夏の甲子園、春のセンバツ。
年に2度開催される煌びやかな高校硬式野球の熱戦が世間を賑わす一方、女子選手は公式戦への出場できず、舞台へ上がる挑戦権すら与えられていない。
楓山珠音(かえでやまたまね)は兄の影
響もあり、小学生の頃から野球に親しんでいた。
中学3年生で迎える夏の大会。
珠音の野球は、間も無く終わろうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 15:14:59
311424文字
会話率:42%
霧の中にぼんやりと霞んで見えるその島は、帰らずの島と呼ばれていた。一度上陸した者は、二度と帰ってこないとの噂だ。今日もまた一人、思いつめた表情の男が、島へ渡ろうとしていた。
全4話。GW中に完結予定。
※ずいぶん前に書いた手書きの原稿が出
てきたので、供養するような気持ちでテキスト化しました。ジャンルに困ってホラーにましたが、あんまり怖くないです。不思議で怪しい話がお好きな方はどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 14:47:10
10182文字
会話率:66%
春、新学期、自己紹介をできなかった新井幸次(あらいこうじ)は友達のいないまま、5月のGWを迎えようとしていた。
そんなとき、幸次を呼ぶ少女の声がクラスに響いた。
彼女は黒井花那(くろいはな)と言い、美しい黒髪をなびかせた少し浮世離れした少女
だった。
ゴールデンウイークからボーイミーツガール、二人の出会いから世界が変わる恋が始まる……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 13:00:00
3977文字
会話率:17%
両親が離婚するのは目に見えていたので、自立する為の準備をずっとしていた。
母親の方についていったのは、娘として母を愛していたから。
しかし、二人暮らしの生活は一方通行だとすぐに思い知らされた。
お弁当美味しい?
ボタンつけるの上手でしょ。
手伝ってもありがとうの言葉がないのは悲しい。
不満もあったけれど、共に暮らせるだけで良かった。
なのに、家族だと思っていたのは私だけだったみたい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 06:00:00
7040文字
会話率:23%
モノノケが見えることで狂人扱いされてきた少女、四辻茉莉。彼女は最愛の両親とペットを亡くし、自らも命を絶とうとしていた。そこに現れた謎のシルクハットの青年、鴨公宏。彼は茉莉の自殺を止め、あろうことか自身が経営するモノノケ専用ダンスクラブ『モ
ノノケダンスフロア』のスタッフとして彼女をスカウト!?
茉莉とモノノケ達が織り成す笑いあり涙ありの痛快ヒューマンドラマ。ラブもちょっとあったりなかったり...
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 22:59:46
13367文字
会話率:57%
上京を決断したイトは勤めていた会社を辞め新たな人生を始めようとしていた。
ある日謎の女がイトに話しかける。
『わたしたち知り合いだよね』
不自然な出会いから始まった2人の関係を最後まで見放せない。
最終更新:2025-05-02 19:55:48
1444文字
会話率:15%
竜神が没して以降、竜神の血を引いた血族が北方に竜王国を築きこの地の覇者となっていた。しかし時と共に神話の時代は終わり、人間の時代が訪れようとしていた。それは同時に戦争と謀略、鉄の時代の始まりでもあった。竜王国は南方の覇国である帝国に侵攻され
存亡の危機に立たされる。
剣と魔術、策謀と裏切りの蔓延る時代の大渦に、ヴィオラとイリシアの姉妹は飲み込まれていく。そしてそんな二人の前に突如として異界の神が現れる。異界に連れ去られた二人は祖国への帰郷、そして祖国の救済の路を探す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 16:29:22
43357文字
会話率:63%
「――ねえ、なんでおとなはクレイドルにのれないの?」
戦争の在り様を変えた次世代型戦闘機【クレイドル】。
宙域都市を中心とする皇国。
アメリカ大陸を中心とする連合。
極東の国々が集まる、東アジア藩国連盟チョンジエン。
3つの大国はクレイド
ルの開発に血道を上げ、パイロットは英雄視された。
クレイドルはその進化しすぎたAIで己のパイロットを選ぶようになり、選ばれなければ起動することすら叶わない。
そして、パイロットの活動寿命は長くて二十代後半まで。
そんな中で綺羅星のように活躍したパイロットがいた。
〈マギエル〉――世界が畏怖した魔女の名前。戦場を席巻し、数百機の屍を築いた世界最高峰のパイロット。
しかし、クレイドルの選別は〈マギエル〉も、そして各国のエースも例外ではなかった。
なぜクレイドルは主を選ぶのか。
〈マギエル〉はもういない。英雄は消えてゆく。
世界の在り様も刻々と変わってゆく。
西暦2287年2月――第五次世界大戦開戦。
クレイドルのエースを各国失い決定打に欠ける開戦は鉾の納め処を失ったまま、
西暦2300年――13年目を迎えようとしていた。
近未来SFファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 14:53:57
84650文字
会話率:43%
夢と現実のはざまで、私はいつも夢を見る――。
16歳になったばかりの日月揚羽は、幼少の頃から人には見えざるものを見、友としていた。何時からそうだったのか、子供の頃の記憶は曖昧で、よく覚えていない。
そんなある日のこと、揚羽は母親を亡くす。「
私が死んだらそこへ。あなたもそこに住んでいたんだよ」という母の遺言に従って、山奥にある『蝶塚村』にやって来た。
親戚もいるかどうかもわからない全くの未知の土地なのに、揚羽はそこに懐かしさを感じてしまう。到着早々途方に暮れていると、一羽の蝶が舞い降りる。揚羽蝶のような見た目をしたそれは、アゲハモドキといい、その村では『ゲガレの象徴』と言われており…?!
天女伝承と鬼伝承が混在するその村で、揚羽は様々な人と再び出逢い、朧気だった記憶が戻って行く。現代が舞台の、閉鎖された場所での物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 22:23:58
21600文字
会話率:52%
キッチンに体長20センチ弱の男が現れた。
現実世界に嫌気が差している人間を迎えに来たらしい。
わたしは絶賛不倫中の夫を冷めた目で見ているだけで、別にどうでもよかった。その日は適当に追い返すが、男は再び現れる。
男の目的は可哀想なわたしを救い
に来たわけではなく、魔王として世界征服をしようとしていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 17:00:00
52323文字
会話率:42%
長女のエレオノーラが目覚めさせられると表に騎士が回れ右をしようとしていた。声をかけると振り向いてエレオノーラを担いで邸宅へ戻る。
スヴェンという騎士の闇の存在を知らされた姫は自分では不可能だと思い込みお見合い相手を探す始末。スヴェンはエレ
オノーラを溺愛しているのに気づかないエレオノーラ。
またも魔術のせいで声が筒抜け。
しつこくスヴェンにアタックされるが、凝らせ恋でなかなか成就しない。
すれ違い恋は難しい。この恋は果たして成就するのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 16:35:03
41833文字
会話率:63%
とある世界の物語。
世界には神の創りし三種族が生命を築く。
三種族は平和な時を紡いだハズだった。
世界にはやがて一つの邪が生まれ……世界はいつしか混沌の世界へ変わろうとしていた。
最終更新:2025-04-30 17:04:35
245637文字
会話率:41%
「観測することは、存在することなのか?」
惑星間戦争後の近未来、地球連合の科学者ナディア・オカフォル大尉は量子物理学を応用した「相互作用なしの観測技術」を開発していた。ケプラー62f惑星から検出された謎の信号を調査する任務に就いたナディア
が発見したのは、量子状態で存在する全く新しい形態の知性体だった。彼らは物理的な接触や相互作用なしに情報を共有し、観測そのものを存在の基盤としていた。
しかし地球連合はこの未知の存在に脅威を感じ、惑星への先制攻撃を計画する。ナディアと彼女のチームは知性体との理解を深め、人類の概念を超えた「観測」と「相互作用」の新しい意味を発見しながら、悲劇的な衝突を防ぐために奔走する。
エリツァー=ヴァイドマン効果と量子自己干渉というニッチな量子力学現象に焦点を当て、ハードSF、ファーストコンタクト、ミリタリーSFの要素を融合させた本作は、「相互作用」という私たちが当然視している基本概念への根源的な問いかけと、異なる存在様式を持つ知性との真の理解の可能性を探る物語である。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-30 06:23:05
25991文字
会話率:61%
陸上自衛隊の次世代兵器、標準機動戦闘車両(標準機)の開発が本格化する中、初の女性パイロット候補生として選ばれた三名―通信科出身の霧島弓弦、施設科出身の綾瀬時雨、情報保全隊出身の鷹見千早が、北海道機甲教導学校での訓練に挑む。
一方、完全自動
化を目指すATLASシステムの開発が、戦術評価特別委員会によって極秘に進められていた。園部明日香博士を中心とする研究チームは、人間の限界を超えた戦闘システムの実現を追求していく。
両プロジェクトは、予算と技術的課題から、GENESIS計画として統合される。しかし、この統合は深刻な技術的矛盾を引き起こす。標準機の持つ人間との協調性と、ATLASシステムの完全自動化思想が、根本的に衝突したのだ。
実験の過程で、標準機は予想を超えた進化を示す。それは単なる兵器ではなく、人間とAIの間の理解者として、独自の発展を遂げようとしていた。しかし、この発見は組織の論理の前に押し潰されていく。
GENESIS計画は当初の目的を無視し、より強力な軍事力の追求へと方向を変えていく。人命よりも効率を、理解よりも制御を優先する新たな段階へと突入していった。
この物語は、技術の進歩と人間性の相克、組織の論理と個人の理想の対立を、描き出している。
(理想)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-02 10:09:35
32559文字
会話率:54%
高瀬財閥の当主、高瀬正義(たかせ まさよし)は、自分の書斎の窓から外を見ていた。東京の夜景が雨に濡れ、ぼやけている。70歳になる彼は、長年の高血圧と心臓病に悩まされていたが、未だに財閥の実権を握っていた。今夜、彼は重大な決断を下そうとしてい
た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 23:00:00
14170文字
会話率:67%
今日は誕生日だ。
一人っ子のおれの前に妹を名乗る女の子が現れた。
深海に沈んだ記憶は、彼女を通して浮上しようとしていた。
最終更新:2025-04-29 20:57:14
14233文字
会話率:48%
突如として現実世界に出現したダンジョン。そこではスキルやジョブ、ステータスなど超常の力が存在しておりそこで得られる未知の力やアイテムを活用することで人類は大きな転換期を迎えようとしていた。
そんな時代の転換期においてダンジョンを攻略するこ
とを生業とする存在、通称探索者して活動していた主人公の八代 夜一はある魔物によって片目の視力を奪われてしまう。
これは片目を奪われて引退するしかなくなったと周囲に思われていた男が織りなす逆襲の物語である。
注意
R-15と残酷描写及びボーイズラブ、ガールズラブのキーワードは念のため付けてます。
そこまで重い描写ではないつもりですが多少はあるのでお気を付けください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 04:45:00
701380文字
会話率:27%
深夜、
あるラジオ番組が終わろうとしていた。
ナビゲーターは黒島ユリカ。
「私は、最期までリスナーの皆さんとともにあります」
生放送でお送りします。
最終更新:2025-04-26 23:34:13
2726文字
会話率:19%
第六地球宙域駐留軍所属従軍複製僧兵、住職階級にあったHTF-OB-03は蟲人との死力を尽くした宇宙戦の果て、力尽きようとしていた。
死の淵にて己の虚ろな生涯を顧み、得られなかったものを欲して手を伸ばした彼が次に目を開けた時、その体は重力
ある見知らぬ世界にあった。
自身を救った少女、ケイト・ウィリアムズに眩いものを見た彼は、彼女の望みを容れ魔皇討伐に同行。
手のひらにつかめなかったものを求めて、異世界を進撃する事となる。
※セルバンテス様にて、『ボーズ・ミーツ・ガール 住職は異世界で破戒する』のタイトルで同一の内容を公開しています。
またレジェンドノベルス様より、上記のタイトルで第一巻が発売中です。
※仏教という真面目な教えを茶化してしまっているので、ジャンルをコメディとしています。
アクションファンタジーが基本的な中身と思っていただければ、おおよそ間違いありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 18:00:00
381062文字
会話率:26%
これは未来、もしくはいずれかの世界。かつてこの世界を維持してきた安寧と言う名の世界秩序は極東動乱に端を発する事件を境に唐突に崩れ去った。それ以来、世界の国々はそれまでのグローバル社会からコミュニティ社会へと移行し、各国は恒久的な生存権確保
のために熾烈な戦争を繰り返すようになる。
その極東動乱より200年弱。分断されたこの世界の大国の一つである神聖ルオンノタル帝国は新たな戦争に巻き込まれようとしていた。一方的な領土紛争から始まったこの戦争は「アアル戦争」と呼ばれ、後に世界規模の大戦へと発展してゆくこととなる。だが、増えるのは敵国ばかり。果たして神聖帝国はこの大戦をどのように生き抜いてゆくのか。
また神聖帝国第三皇孫であるセレナも徐々にこの世界の戦争に巻き込まれていく。彼女は皇族としての役割を演じ、祖国と人類のために奔走し、いつしか英雄と呼ばれるようになる。
これは焼かれていく大地とヒト、決して超えることのできない価値観、自身の命の保証すらない。そんな世界で生きた人類の物語。
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文字数は一話2000字程度を予定。評価、感想、質問、批判(糾弾ではない)をお待ちしております。ブックマークもぜひ。
注意:未完の作品です。実験的に投稿しました。不定期投稿です。別作品を中心に書いているので終わるかもよく分かっていません。それでもよろしい方はどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 07:00:00
204325文字
会話率:34%
社交界に咲く“悪徳令嬢”R。
華やかで傲慢、男たちを翻弄し、令嬢たちの恨みを一身に集めるその姿は、まさに悪女の象徴だった。
だがある日、王太子から突然の婚約破棄を言い渡される。
平民の少女への嫉妬と陰湿ないじめ――。
噂は瞬く間に広がり、
社交界の頂点にいたRは、一気に断罪されようとしていた。
しかし彼女は、微笑を崩さない。
なぜなら“悪徳令嬢”とは、彼女が自ら選んだ仮面にすぎなかった――。
すべては、裏社会を渡る一人の情報屋の、精緻な“計画”だったのだ。
優雅にして大胆、謎多き令嬢Rが織りなす、逆転と真相の悪役劇。
“本当に恐ろしいのは誰か?”
その問いが、静かに観る者の心に刺さる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 01:31:55
1717文字
会話率:34%