読書家の帳と歌が得意な朝日。一見何もかもが噛み合わない、共通点のない二人は、お互いの素性も年齢も本名すらもわからないまま、帳の運転する中古のミラジーノに乗って遠くへ逃げ出した。
遠くへ遠くへ行く中で、やがて二人は互いに惹かれはじめる。ただ、
そんな穏やかで心地いい毎日は、長くは続かなかった。
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ゆっくり書いていきます。よろしくお願いします。
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@show_orji折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-01 16:13:37
1509文字
会話率:55%
前世魔王が勇者の卵に転生!?
父を殺した勇者に圧倒され、命からがら逃げた魔王。しかし奴は狙った獲物は逃がさなかった。
彼が目をさますとそこは天界らしき場所で、そこには神が……?
話すうちにその素性が明らかになるも、その目的はいったい……。
コツコツ書いていきますのでぜひ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-29 17:28:17
16466文字
会話率:70%
アイラ――自由奔放で、性格が強く、口も(少々)うるさくて、怖いもの知らずの、なかなか――豪快な気性である。
全国でも有名な超進学校に転入してきて、素性も経歴も明かさず、ただ名前だけを口にして、何か裏のありそうな、なんだか謎の少女だった
。
その学校で知り合った男友達(?)菊川(きくかわ)龍之介(りゅうのすけ)(素直で快活、腕っぷしは先祖直伝)と藤波(ふじなみ)廉(れん)(冷静沈着、淡々男)の二人を巻き込んで、全く対照的なその3人が揃い、一人は意図的に、そして偶然に――学園の裏で繰り広げられている危ない事件に遭遇していく。
危ない事件に首を突っ込んでも、怖いもの知らず。
「かかって来るなら、かかって来い!」――とのアイラの側に廉がつけられることとなってしまった。
そしてその廉を引き連れて、更に危ないことに首を突っ込んでいくアイラ。
なのに、何も知らされていないはずの龍之介まで、事件に巻き込まれることになって、平穏だった学園生活がなんだかハチャメチャになってしまったのだろうか……。
アイラに振り回されて、その性格に翻弄されて、その行動に巻き込まれて。
それでも、性格も行動も違う3人が揃い、アイラの機転に、廉と龍之介の手助けも借りて、事件の解決に望む3人は、やっぱりやらねば――と全力投球!
そんなアイラの周囲のもにぎやかで、誰がアイラを手にするのか?
振り回される龍之介と廉、そして、賑やかなアイラの“一族”も出て来て、ありふれた平穏無事と日常から離れて、ちょっとスパイスなアドベンチャーを、「やっぱりやらねば」ね?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-21 12:00:00
495123文字
会話率:57%
海辺に立つ小学校が取り壊される中、近くの公園に現れた謎の男と先生(主人公)との会話が不思議な異次元モードで流れていきます。やがて、素性を明らかにしないままに男は姿を消してしまいます。その後、しばらくして、先生は妻との何気ない会話から男の正体
に気づくのですが・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-19 20:28:56
2934文字
会話率:24%
時は大正時代。いかにも文学書生然とした「うれい顔のお兄さん」こと勇作と、それを支えるモダン趣味の妹、美鈴。妹から見てなんともこの兄はだらしない。
だがこの兄には秘密があった!彼には妖怪が「視える」のだ。
のみならず、大正時代の文化の激変に戸
惑う日本妖怪たちからは一目おかれ、たびたび厄介事の相談を持ち込まれているほど、妖怪社会では顔が広い。
そんな彼の前に、金髪碧眼の女性が現れる。素性を探ると、ロシア革命の動乱を避けて逃げてきた外国妖怪。
彼女自身は善良そうな妖怪だが、何やら、彼女と一緒にもっと恐ろしい外国妖怪が日本に入りこんでいるそうな──ヘタをすれば妖怪戦争の危機!
これを回避できるのは──やりたくなさそうだけど──この頼りなさげな兄しかいない!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-19 12:53:38
97312文字
会話率:21%
ピンクフロイドのジャケットに惹かれて入った雑居ビルのバー。そこは自分のお気に入りの曲を流してくれる。何度か通ううちに、自分と曲の嗜好が合う彼と知り合った。お互いに名前も素性も知らず、このバーで曲の掛け合いをするだけの関係を続けている。
友人かと聞かれれば間違いなくNOだが、こういう縁も悪くないと思う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-15 08:40:43
978文字
会話率:0%
引っ込み思案の千尋は、SNSで知り合った野球観戦に憧れていた。
ある日、SNS上で知り合った圭佑という名前の彼と野球観戦に行くことなる。
しかし、彼は素性を明かさない。
彼はどんなひとなのか・・・
最終更新:2022-06-07 21:17:50
832文字
会話率:27%
「仕事が貰えるだけでも有難いと思え。この底辺冒険者!」
主人公のシュジンは優れた力を持っていながらも、ギルドでは冷遇され続けていた。理由は彼が素性の知れない人物だったからである。
「これが親クジというやつか……」
彼の住むツーノッパと
いう地域では、5段階の身分がある。
貴族階級のプラチナ。騎士階級のゴールド。金持ち階級のシルバー。中流庶民のブロンズ。下層庶民のアイアン。
階級は絶対的なもので、ゴールドの親に生まれた子はゴールド。アイアンの親に生まれた子はアイアンを引き継ぎ、同じ身分の者としか結婚も許されないし、冒険者になっても回って来る仕事も違う。
しかし、そんなアイアン身分のシュジンでも成り上がる方法はある。完全な実力社会であるモンスター側に立って、ダンジョンの長になることである。
ダンジョンのボスになれば、自分の意思でダンジョンを支配し、貴族や騎士にも引けを取らない実力を持つことさえできる。
シュジンがその決意をする転機は、少しずつ近づいていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-30 13:04:50
83411文字
会話率:59%
王太子ヨナスの幼馴染兼女官であるエラは、結婚を焦り、夜会通いに明け暮れる十八歳。けれど、社交界デビューをして二年、ヨナス以外の誰も、エラをダンスへと誘ってくれない。
「私の何がいけないの?」
嘆く彼女に、ヨナスが「好きだ」と想いを告
白。密かに彼を想っていたエラは舞い上がり、将来への期待に胸を膨らませる。
けれどその翌日、無情にもヨナスと公爵令嬢クラウディアの婚約が発表されてしまう。
傷心のエラ。そんな時、彼女は美しき青年ハンネスと出会う。ハンネスはエラをダンスへと誘い、優しく励ましてくれる。
(一体彼は何者なんだろう?)
素性も分からない、一度踊っただけの彼を想うエラ。そんなエラに、ヨナスが迫り――――?
※短期集中連載。10話程度、2~3万字で完結予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-29 14:49:46
26532文字
会話率:34%
「本能寺から来た男」外伝です。
突然、奈良の高鴨神社に現れた信長公の扱いに困った方々は、とりあえずは京都帝国大学に、彼に「現代」を理解できるように教育を命じたようです。
もちろん素性などは全く明かされないまま、この奇妙な依頼に向き合わされ
ることになった教授陣は、講義にて聞き取った信長公のリアクションに戸惑い続けることになりました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-27 16:41:51
13243文字
会話率:77%
父親の勝手な都合で修道院入りさせられたシャルロッテ。
そんな彼女はひとつだけ魔法を使うことができる。
それは、生後一年以内の子猫とお話しできる魔法だ。
そして彼女にはその魔法を使ったある楽しみがあった。
夜、修道院を抜け出したシャルロッ
テは子猫に導かれてとある場所へ。
そこにはシャルロッテと同じように、
生後一年以内の子犬とお話ができる魔法を使う彼がいた。
シャルロッテは彼をドギィ(子犬さん)と呼び、
彼はシャルロッテをキティ(子猫さん)と呼ぶ。
お互い、素性は知らせないまま、
同じ魔法が使えるから意気投合し、二人は時々こうしてお話をする。
わかっているのは、ドギィが騎士候補ということだけ。
息苦しい修道院生活の中、このお話しの時間は唯一の楽しみだった。
だけど、そんな楽しい時間にもついに終わりのときが来てしまい――、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-18 13:00:00
16350文字
会話率:28%
アグナ暦の6月 夕の12時頃
1人の赤ん坊が捨てられた。いな捨てる他道はなかった
この子を救うためこの子には幸せに生きて欲しいから
相手は赤ん坊そのような思いはまだ知る由もない
そして月が落ち日が登り始めたある日のこと
街から少し離れた村
で牧師をしているアドバンは森で泣き声を聞きそこでギレットと出会ったのだ
素性も何故ここに捨てられたのかも分からない だが彼の正義感ゆえ捨てることも見殺しにすることもできない
「今日はこの子の為に時間を費やすとしよう」
そうひとりでに呟くとアドバンは山を降りた
老人が天から命を授かるとき それは神から使者であった
それは運命を変える刃であった。
原典聖書 黙示録の第十章 第二行折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-17 15:00:00
65006文字
会話率:52%
「創造主は、私だけのものです。なぜ下等な者達に力を分け与えるのですか?理解できません」
幾多の神を創造していた時から、ノルフィアはすぐ側で微笑みながら助力しながらも、心の奥底から創造主を閉じ込めて自分だけのものにしたいと思っていたのだった
。
弱ってきた創造主を側で支えながら、とうとう自分の部下に命じて創造主の首を切り落とさせた。
創造主は、首を切っただけでは死なない。
命じられるまま大それた事を成し遂げてしまった部下は、この後どうすればいいのかと、次なる命令を待った。
ノルフィアは、迷いに迷ったすえ、どうしても支配できない脳部分を宿した首の前に姿を現すことも出来ず、部下に宇宙に放置してくるよう命じた。
長い年月の間、暗く広い宇宙を意識なく首だけで漂いながらも、創造主は、首から胴体まで、少しずつ回復していった。
しかし、意識が再び目覚めた時には、自分が創造主という記憶を失っていた。
知識はなんとなくあるが、自分の素性が思い出せないし、思いだしたくないような奇妙な感じがする。
創造主は、新たなる名を考えた。
この瞬間より「エトワール」と名乗り、この先、生きていく事となる。
一方、切り離された胴体は、その心臓部分が創造主の力を宿しており、しばらくして首部分が回復した時には、脳が新しい為、記憶が曖昧なまま、側にいたノルフィアに自らの名をルヴァレスと名乗った。
側にいたノルフィアは、甲斐甲斐しくルヴァレスの世話をして、洗脳した。
「今ある世界は全て創造主様の力を奪って創られました。
それは許される行為ではありません。
全ての魂をもう一度吸収して、ルヴァレス様の為の新たなる世界を創りましょう」
こうして世界は、ノルフィアの思惑に導かれて行く事となる。
ノルフィアは、創造主にしか稀有なる自らの名前を呼ばれたくないと、自らの名は、賢者と名乗り、ルヴァレス神を崇める者達の組織を作り出し、世界を滅ぼしていった。
それに抗う世界達。
弱い世界はすぐに滅ぼされ、魂を回収されてルヴァレスに吸収された。
~創造主が二人に別れたがゆえに紡がれる物語~折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-17 12:26:59
21920文字
会話率:37%
大陸北部に位置するエーデルラント王国の王太子レオンハルト、王国宰相の息子にして賢者ユリウス、王国の次期聖女シャルロッテ。
王国の未来を担う事になる三人の少年少女は、幼い頃から共に過ごした幼馴染で、宮廷の大人達も涙目になるような悪戯を成す悪ガ
キ集団でもあった。
その一方で、その鮮やかな手並みと巧みな連携から、彼等が立派に成長してくれれば王国は過去に類を見ない繁栄を迎えられるだろうと期待する者も大勢いた。
しかし、それが実現する事は無かった。
二十歳となったユリウスは、クーデターを起こして政権を奪取。レオンハルトとシャルロッテも命を狙われるが、二人は辛うじて王都を脱出した。
追手から逃げ切ったレオンハルトとシャルロッテは、国外へと落ち延びて素性を隠し、ギルドを立ち上げて慎ましいながらも新たな生活を始める。
一方、政権奪取に成功したユリウスは、レオンハルトの異母弟カール王子を新国王に即位させ、自らは宰相に就任。己が目的のために暗躍を開始する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-30 10:47:27
45110文字
会話率:42%
平凡な日常が、これからもずっと続いていく。
そう思っていた、花海 愛姫 (はなみ あき)。
本当の素性を知るものは少ないが、彼女は、元捨て子。
今は、義両親と義姉とともに何不自由なく過ごしている。
なんとなく中学校を過ごし、高校受験期間に
差し掛かろうとしていた時。
愛姫のもとのは、とある名門学園から勧誘状が来た。
その勧誘により、入試試験を受けることになり、程なくして合格通知が届く。
ここから、愛姫の生活は一変することになった。
本当の家族は、もういない。
そう思っていた愛姫の目の前に現れた、実姉である未姫(みき)。
学園最恐と恐れられる不思議な兄妹。
たくさんのヒミツを抱える学園。
こんな、今までではあり得ないような出来事が次々と愛姫を襲う。
一体この先には、何が待ち受けているのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-24 15:05:09
299文字
会話率:8%
「――さて。仕事を始めるとしますかね」
表では冴えない男子高校生を演じる佐藤京介は、実は異能世界最強の重力使いだ。
夜に紛れて異能犯罪者を断罪する目つきの悪い人相から、『暁鴉』と恐れられていた。
異能犯罪者を断罪するための組織『対異能犯罪者
特務課』に所属する京介は、真実を知る仲間と共に今日も異能犯罪者を狩る。
「貴方なんて異能がなければただの冴えない平々凡々な男ですよね」
「普通に傷つくからやめて????」
辛口ツンツンツン時々デレな同僚、有栖川アリサを初めとした仲間たちと繰り広げる非日常。
京介は妹の美桜と送る平穏な日々を守るため、今日も夜の街を駆る。
少しでも面白いと思っていただけたら、ブクマや評価、感想等いただけると嬉しいです。
下にあります評価ポイントの星を押してもらえるとモチベーションにも繋がりますので、是非よろしくお願いします。
※カクヨムにも投稿しています。カクヨムコンにも応募しているので、よろしければ応援お願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-20 20:18:06
111867文字
会話率:32%
「なんで女になってるんだ……?」
世界を脅かす絶望の使徒『魔王』を狩る『特務兵』の七生カズサは、軍からの報酬として『普通の生活』を望んだ。
その要求は、ややねじ曲がった形で叶うこととなる。
カズサへ言い渡されたのは軍の訓練校へ入学し、『東
京人工都市』の第三皇女――天道レンカの護衛任務付きでの生活だった。
カズサは素性を隠すため、天才魔術薬師の神崎エルナの提案で彼女が作った『変身薬』を飲み……目が覚めると少女になっていた。
銀白色の長い髪、黒耀石の如き瞳。
慎ましやかな胸元と、線の細い輪郭。
七生カズサは儚げな少女の姿になっていた。
戻るための『解除薬』を「俺はまだ死にたくない」と拒否したカズサは、少女の姿のまま訓練校へ通うことになる。
訓練校で普通に生活する裏で、レンカに素性を知られないよう護衛任務を遂行するカズサ。
寮で同室のレンカと過ごす日々は安らかで、ほんの少し騒がしい。
少女として振舞うカズサとレンカは着実に距離を詰めていく。
「お風呂、一緒に入りませんか?」
「……そんな表情で言うのは反則じゃない?」
自由で無垢なレンカに振り回されながら、カズサも次第に変わっていく。
それでも、カズサは自分が信じる『普通』を突き進む。
これは『東京人工都市』最強とも謳われる七生カズサが降り掛かる火の粉を全て跳ね除けて、護衛対象のレンカと普通な学校生活を過ごす物語。
例によって話の進みは遅めです。
GLタグは保険。
それでもよろしければどうぞお楽しみください。
ブクマや星も頂けると励みになりますので、少しでも面白いと思ったらよろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-09 00:05:04
121484文字
会話率:29%
小説『大都会のセイレーン』で小説新人賞を受賞した覆面作家・朝海愛(あさみ・あい)の素性は謎に包まれていた。ベストセラー小説となった『大都会のセイレーン』の文庫版のあとがきは世間を騒がせた。
(この物語はmonogatary.com等のサイ
トに天野つばめ名義で掲載しています)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-20 14:00:00
3088文字
会話率:25%
奉公先の領主は怜悧な視線を向けて言い放った。
「何が狙いだ」
しがない村娘のはずなのに何故か素性を疑われて…。
仮想世界の身分差恋愛。
最終更新:2022-04-03 22:16:02
47443文字
会話率:43%
世界一広い国土と強大な軍隊を誇るヨーゼンシア連合帝国が、悲願であった大陸制覇を果たし、覇権国家と呼ばれるようになってから20年。
ヨーゼンシアは世界に残る数々の謎を解き明かすべく、高額の賞金を設定した大規模調査を長い間実施している。未知
のロマンと一攫千金を夢見た多くの冒険者が、今日も世界中で旅を続ける。
こうした冒険者達の中でも最高の腕を持つ1人が、フィオン・レイネ。だがとある理由から、その素性は全くの謎であった。
◇
物語の主人公リュセイ・ケイルズは、ヨーゼンシアにある小さな村、ハクランの辺境に暮らす。彼は伝説の冒険者フィオン・レイネを義姉に持つ少年であり、彼女の素性を知る数少ない人物の1人でもあった。
リュセイは幼い頃、フィオンと共に過ごす中で、彼女の優しさと強さに段々と惹かれ、彼女のような冒険者になることを強く志すようになった。
彼は、村では珍しい英才教育を施されつつ、森の過酷な自然の中で狼と戯れて暮らすことにより、天性の運動センスと知勇を兼ね備えた優秀な狼使いに成長。その卓越した身体能力は村中で賞賛を巻き起こし、特に際立って優れた脚力は《驚脚》と称され話題を呼んだ。さらに、リュセイが義姉譲りの優しい性格の持ち主であることも奏功して、老若男女を問わず多くの村民が彼を慕うようになった。
若くして村有数の有力者となったリュセイのことを、誰もが心の中で応援し、彼ならすぐに優れた冒険者になれると信じている。
しかし、齢15になるまでは、村の掟により村の外へ出ることが認められない。
リュセイはまだ14歳。冒険に行きたくても行けない、悶々とした日々を送っていた。
そんなリュセイはある日、悪漢に追われていた麗しい少女ミラーナを保護。彼女とはすぐに打ち解けあい、暫く自宅で匿うことに。
その日の晩、リュセイは奇妙な夢を見る。目覚めると、限られた人だけが保有できる《固有魔法》を発現していることに気づく。
そして何の因果か、ミラーナもまた、リュセイとは別の種類の《固有魔法》の持ち主であった。彼女は自分の能力と、誰にも話していない《出自の秘密》を打ち明ける。
ふたりはこの日の出来事をきっかけに村を出る権利を勝ち取り、リュセイ長年の悲願であった冒険の旅をスタートさせるのだが――。
※作品名の最初は『きょうきゃく』と読みます。
©︎2022 藍弓野折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-30 13:05:41
31573文字
会話率:20%
魔人と呼ばれる半魔物の異形の人々が暮らす国アスクラン。人間との戦争が終わって3か月。まだ人間が誰一人としていないこの国に、ソフィは魔王の秘書になるためにやってきた。
魔王であるリズロウは人間であることからソフィを雇うことに躊躇するが、
あまりに有能すぎるため手放すに手放せなくなってしまう。
だが彼女は色んな意味でヤバい素性を持っており、その奔放ぶりから周囲を振り回し、そして多くの人たちを惹きつけていくことになる。
これは、魔人なんかよりもよっぽど化物な女秘書ソフィの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-19 21:04:53
299834文字
会話率:56%