大陸北部に位置するエーデルラント王国の王太子レオンハルト、王国宰相の息子にして賢者ユリウス、王国の次期聖女シャルロッテ。
王国の未来を担う事になる三人の少年少女は、幼い頃から共に過ごした幼馴染で、宮廷の大人達も涙目になるような悪戯を成す悪ガ
キ集団でもあった。
その一方で、その鮮やかな手並みと巧みな連携から、彼等が立派に成長してくれれば王国は過去に類を見ない繁栄を迎えられるだろうと期待する者も大勢いた。
しかし、それが実現する事は無かった。
二十歳となったユリウスは、クーデターを起こして政権を奪取。レオンハルトとシャルロッテも命を狙われるが、二人は辛うじて王都を脱出した。
追手から逃げ切ったレオンハルトとシャルロッテは、国外へと落ち延びて素性を隠し、ギルドを立ち上げて慎ましいながらも新たな生活を始める。
一方、政権奪取に成功したユリウスは、レオンハルトの異母弟カール王子を新国王に即位させ、自らは宰相に就任。己が目的のために暗躍を開始する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-30 10:47:27
45110文字
会話率:42%
現代において数少ない本物の魔術師だったマイスター・クラウリーは魔術の深淵を求め別世界への転生を試みる。
己の命を賭けた魔術は無事に成功し、マイスターは魔術適性の低い現代の体を捨てて幻想に満ちた世界の住人となることができたのだが、どういう
わけか人類最高の魔術適性を持つ勇者に転生するはずが魔王の子供として転生してしまった。
秘密を暴くのが大好きな困った兄。プライドは高いが家族想いな姉。マイスターの言うことを全く聞かない自由気儘な従者にマイスターの才能に惚れ込み心臓を捧げる悪魔。そしてマイスターの今世の母である、美しくも残酷な魔王。
当初の予定と違ったものの魔術師として最高の環境と誇らしい家族に囲まれてマイスターは日々を謳歌する。しかしマイスターはまだ知らなかった。己の後を追って勇者へと転生を果たした一人の弟子の存在を。
ギルド『ヴァルキリー』を立ち上げ周囲から天才と讃えられる弟子と魔王の後継者とまで称される師が邂逅する時、異種族間戦争は終局に向けて加速する。
これは天と魔が争い合っていた最後の時代に転生を果たした、とある元現代魔術師の話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-24 20:30:31
795995文字
会話率:47%
終わる世界を生きる人々の年代記。
四部構成作。
最終更新:2016-06-30 08:56:05
36313文字
会話率:38%
名門伯爵家令嬢 オフィーリアは、オルコック伯爵家当主 ローランドに嫁いだ。
しかし、初夜、ローランドはオフィーリアにある忠告をする。その忠告にオフィーリアは了承し、二人の約束になった。
「わたくしの旦那様は素晴らしいのです」
それは他者から
すればまるで惚気るような、オフィーリアがよく口にする言葉。
そんなオフィーリアの、伯爵夫人としての日常物語。
(予告なくR15程度の性描写があります)(全5話+蛇足全6話)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-16 07:00:00
69750文字
会話率:20%