※第十三回書き出し祭り参加作品の改稿・連載版です。
「私、タヌキなんです」
マオと名乗った少女は事も無げに僕に告げた。
ここは静かな山の麓に建つ小さな大学の学生相談室。そこで僕はカウンセラーとして働いている。
ある日、僕の前に予約も無く訪
れた少女は開口一番衝撃的な告白をする。
精神病の症状か、はたまた薬物による幻覚・妄想か……。内心焦り、医療機関への紹介を考える僕をよそに、マオと名乗った少女は平然と続けた。
「私の話を聞いてください」
自身をタヌキと語る少女と僕の不思議な面接が始まる。
――僕が僕であるために、必要なのは「母殺し」だった折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-06 18:00:00
21677文字
会話率:34%
主人公は陰キャ、ヒロインたちも陰キャの日陰者ラブコメ……。
式守恭治はやや陰キャ寄りの平凡な男子生徒。
ある日の放課後、教室で告白の現場に出くわしてしまう。
トップカーストの男子〝天原遼〟が、地味子なクラス委員の〝萩月つぐみ〟に思いを告
げていたのだ。ところが萩月つぐみはその告白を断ってしまう。
――あろうことか『式守君と付き合っているので』と嘘をついて。
その後、恭治はつぐみにニセ恋人役を頼まれる。
放課後は引きこもり幼なじみの〝柊真名佳〟世話で忙しいため、学校にいる間だけという条件でニセ恋人を引き受けることに。
ニセ恋人を演じつつ、幼なじみとの時間も確保する、地味な二重生活の日々。
しかし、思春期の男子が、偽りの関係とはいえ女子と一緒に過ごしていて、何も変わらないはずがない。
恭治の微妙な変化の裏に、異性の影を感じた真名佳は、焦りからやがて積極的な行動に出る。
そう、保健室登校である。
地味子なクラス委員と引きこもり幼なじみが衝突するとき、恭治の選択は――?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-19 23:56:45
96514文字
会話率:41%
アラサー女子の四宮葉月は恋愛が苦手。恋愛したいという気持ちや恋愛に対する憧れはあるけれど、正直結婚するための恋愛には興味がない。遊びたい訳ではなくて、ただ一緒に居られる好きな人が居たらな、それぐらいの気持ちだった。28歳にもなって。そんな事
は言われなくても分かっている。だけど、彼女の中に世の中の女子達の言うような焦りというものは不思議と無かったのだった。
彼女は、夜になると目が視えなくなってしまう。ある日、絡まれた連中から追いかけられていた時、一人の若者と出会う。助けてもらったその若者から出た言葉は「俺のお願い一個だけ聞いてくれない?」だった。彼の真意はいったい何?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-17 03:29:37
45041文字
会話率:34%
彼と私には11個の壁がある。
11個の壁を越えるか壊すか諦めるか。
選択の毎日を過ごしているカンナ(31歳)は、年齢的な焦りと彼との壁に悩みながら生きる。
最終更新:2021-11-04 04:46:53
1041文字
会話率:3%
目が覚めた。
いつものベッドの上。しかし、何だかおかしい。
静かすぎるのだ。
朝の六時、母が慌ただしく朝食を作ってる時間である。
ベッドから出てカーテンを開ける。
マンションの外を見た景色は、車が一台も走っていなかった
。
私は夢を見ているのだろうか?
……寝直そうかな。
って今寝直したら、学校遅刻しちゃうじゃん。
自室から出るとキッチンには誰もいない。
あれ?
「お母さん?」
呼びかけても、返事は返ってこない。
「お父さん?」
私の声は静寂に響いた。
頭の中が焦りと不安でいっぱいになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-22 12:17:21
293文字
会話率:11%
色々なものがのしかかる中、私は陸上クラブとして最後の運動会を走る。
でもそれは、私には辛すぎるものだった.........。恐怖、焦り、不安、その全てが彼女を孤独に誘う、新たな短編ブラックストーリー!
最終更新:2021-10-15 14:56:28
3133文字
会話率:24%
物にだって魂が宿っている。新品だって例外じゃない。
靴屋の『いろはマート』の奥の棚には売れ残りばかりを集めた棚がある。『ラス市』と銘打ったその棚には、経年劣化に寄って変色してしまった一足の靴があった。
左足のさー子と右足のユウさん。彼ら
は開店前、「近々冬の新作が入荷してくるから、ラス市のなかから何足か処分しよう」という会話を聞いてしまった。
真っ先に処分されるのは私たちだと焦りはじめた、そんなとき、一人のお客さんがラス市の棚にやって来た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-10 21:53:35
7523文字
会話率:49%
剣と魔法が存在する異世界。緑豊かな山々と大小様々な湖沼の恵みを受けたドゥンスト王国。
お飾りの王太子妃オティーリエは、結婚半年にして未だに伽が無い夫と役立たずと蔑む貴族達に挟まれ息苦しい毎日を送っていた。歯がゆい思いをしながらも、王太子との
関係改善のためにとオティーリエは王太子宛てに手紙を書くのだが、未だに返事は届かなかった。侍女達に励まされながらも、焦りを抱き始めていたオティーリエは書庫へ行った帰り何者かに襲われ意識を失う。
目覚めるとオティーリエは小鳥の姿になっていた。自分が小鳥になってしまった事を周りに伝えられないオティーリエ。目覚めない自分を見つめながら、途方に暮れる彼女の前に現れたのは情愛薄いと言われてきた王太子ヴォルフラムで!?
ホワイトハート新人賞投稿作品。以前小説家になろうにも投稿していた作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-28 23:09:58
86993文字
会話率:57%
自分には何もないという女が不倫に走った理由。孤独、女としての諦めきれない思い、歳を取ることへの焦り。
最終更新:2021-09-07 04:40:20
26625文字
会話率:1%
その運命を逸らすために……。
泣き虫の天然ぽわぽわ少年(鬼と妖精のハーフ)が、
主人のためなら何でもやりかねない思い詰め系従者と、
何かと不憫な恋する弄られイケメン天使と共に、世界に巻き込まれていく。
剣と魔法ならぬ、刀と炎の和洋折衷フ
ァンタジー。
生きている事が許されない、この世界をなんとかしたい。
そんな焦り気味の敵達と、戦ったり戦わなかったりします。
第一部(1〜8話)は恋愛色強め、出血そこそこ、死亡あり。
第二部(9話〜36話)は恋愛色弱め、出血そこそこ、ちょっとだけ大量虐殺。
(37話〜41話)一部キャラがストーリー復帰して、恋愛色出てきます。
第三部(42話〜58話(完))ええと……レイが不憫です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-01 13:00:00
524632文字
会話率:32%
ティエラ・ド・ランツェアイルは子供の頃から将来の婚約者に恥をかかせないように、色々と習い事をし、厳しく育てられた。
全ては、未来の夫のために。
十五歳の頃はまだ焦る必要ないと思い、さらに自身を高めていた。二十歳になる頃は流石に若干の
焦りを覚え始めていたが、完璧に仕上がっていた自分を、きっと選ぶ殿方はいるのでしょうと待っていた。
だが時は過ぎ、二十五歳、三十歳、いつしか彼女は行き遅れ令嬢と呼ばれるようになり、結婚の機会を逃していた。
年のハンデを払拭するべく、彼女は更に努力し、あらゆる分野の頂点を極め、いつか迎えに来る殿方のために自身を磨く。
しかし、まるで彼女をあざ笑うかのように、頑張れば頑張るほど、逆効果になっている。
気がつけば、もう七十歳。
すっかりヨレヨレの婆さんになってしまった彼女は、未だに女の幸せを知らない。ベッドで孤独に死を迎え、その間際、徐々に薄れていく意識の中で、彼女は神様に願う。
孤独な人生だった、幸せになりたかった。
と、静かに息を引き取った。
が、次に目を開けると、何故か十五歳の頃に戻っていた。
これは夢? と疑っていると、神様が残した彼女へのメモを発見する。
『十五歳のときに時間を戻しておいた。頑張ってね。能力も全盛期のままにしておいたわ。これで貴女に落とせない男はいないわ』
だが――
「なんてことをしてくれましたのぉ――!!!」
これは、神の完全なる善意によって、時間が十五歳に巻き戻っていた元・行き遅れ令嬢が、史上最強の力を保ったまま、幸せを掴む話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-22 17:12:37
101014文字
会話率:34%
強者である父に憧れ、魔術界最高の称号――『魔王』を目指すアクセル・ライドマンは、スキル鑑定で無事にスキルを獲得する。
スキル保有者となったことで、アクセルは王都の名門魔術学園への特待生入学を決めたが、当の本人は自身と強者たちとの実力差
に焦りを感じていた。
そんな時、アクセルは一人の怪しげな老人を助ける。
その老人の正体は、『寂眼の賢者』と呼ばれる稀代の魔術師で、この出会いを機にアクセルの人生は大きく変化していくことになり……。
これは世界最速となった少年が、とある事件をきっかけに表舞台に名を知らしめるまでの物語。
※毎日更新で全9話の予定です。
※活動報告にミリアたちのイメージイラストを公開中です。良かったら覗いてみてください!
※この小説はカクヨムでも公開中です。
※タイトル変更しました。2022/08/22 旧 「テレポーター? いいえ、違います。彼は高速で走っているだけです!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-13 19:05:18
28235文字
会話率:44%
聖女マリアは妹によって貶められ、封印されてしまう。稀代の魔法の才能を持つマリアは、決して破られるはずのないその封印の破壊を試みる。しかし上手くいかず焦りを感じ始めた。そこに、既にその封印を破ったという悪魔が現れた……
何をもって聖女と呼ぶか
。何をもって悪魔と呼ぶか。その答えは果たして。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-10 21:00:00
17905文字
会話率:32%
他に誰も居ない図書室で、机を叩く爪の音だけが響く。思い通りに進まない事への苛立ちだけが募り、残された期限から来る焦りが目を曇らせていく。
最終更新:2021-08-04 12:27:00
949文字
会話率:59%
太古の昔から1万人に1人の確率で人類から魔法使いが誕生してきた。100年前、脈々と繋がる魔術の血統を隠し持っていたウィンザー公爵、エドワード8世が「青の公文書」を魔法界に交付した。
-青の公文書-
「私達はこれまでの歴史でなぜ優秀であるこ
とを隠さなくてはいけなかったのでしょうか。
我々は家族を、同胞を、我々に与えられた力を信頼しています。我々の同胞は今も、魔法の力を持たない家庭から1万分の1の確率で誕生しているのです。私達の始祖ノーブルもごく普通の人間から誕生しました。私達は我々と同じ力を受け継ぐ子供たちを守らなくてはなりません。生まれてくる子供たちに必要なことは、過去の柵ではなく、確かな人権と彼等を守る法制度です。」
(序文 第1章2節 抜粋)
-100年後-
「この100年で随分変わったものね。」
真っ直ぐなブロンドをしたマリンブルーの瞳をもつ少女が、ため息まじりに言葉を漏らした。
隣に座っている少女の言葉を受けて、窓の外を見ていた男の子が少し間を置いて答えた。
「どうしたの?まだ僕たち16年しか生きていないけど笑」
「うざい!!魔法史の予習をしていたのよ!あなたちゃんと勉強してて⁈」
男の子は微笑しながら少し開いていた車の窓を閉めた。ブロンドのくせ毛。女の子と同じマリンブルーの瞳だった。
「100年で変わったということは、青の公文書のところかな?イングランドで魔法憲法の雛形が完成して、実験的な人と魔法使いとの共存コミュニティの実施、魔法使いの為の義務教育機関の設立等、正直いいことづくめだと思うけどね。」
さらっと答えて得意げな顔で目を瞑っていると隣から何の反応もない。
・・・?
男の子は不思議に思い少女の方に目をやると、見開いた教科書を口に当て、青白く震えている様子が目に飛び込んできた。
「酔った。」
教科書から涎が垂れていた。
「ごめん!ミオが吐きそう!どこか止めれない?」
運転手が焦りながら叫んだ。
「すぐ高速降りるからもうちょっと我慢しろ!」
女の子は後部座席を少し倒して、息も絶え絶えに窓から空を見上げていた。
(やばい、まじ死ぬ。吐きそう、、)
(あれ?、、なんか空飛んでる人いない?)
虚ろな意識の中、はるか上空を箒に乗った人が飛行しているのを、豆粒程の大きさで、瞳が捉えた気がした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-04 06:22:34
39125文字
会話率:52%
ある世界に勇者パーティーがいた。
王から直々に命令された勇者が、魔王を討伐しに行く物語――――にしては様子がおかしかった。
自由奔放で無敵すぎる、そもそも魔物も友達だろ理論を地で行く勇者、魔王軍幹部で勇者暗殺を狙い続けるも、全てを防がれ焦り
続ける盗賊、女を毛嫌いしながら勇者に近づく年少魔法使い、世界を統括する女神が姿を変えている、勇者に恋した回復術士。
魔王討伐など全く考えていない勇者パーティーの旅はどこに向かっているのか?
これは勇者パーティーとは名ばかりの集団の旅を描いた物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-12 18:49:12
13540文字
会話率:0%
就活で疲労困憊中の俺、新田勇紀。
友達が次々と内定を貰い始めて焦りが生じる中、ふと耳に残る歌声が。
路上シンガーソングライター、雨宮砂月。
夢追うヒロインを助けたことをきっかけに、俺のラブコメは始まった!
最終更新:2021-06-30 22:00:00
101613文字
会話率:34%
焦っても良い事など一つも無い
キーワード:
最終更新:2021-06-27 23:00:00
205文字
会話率:0%
平野すずか(29)都内に住む独身OL
見た目は不細工ではなく普通よりもちょい上の顔立ち。声質は低め。少しハスキー。
彼氏とは5年前に分かれて恋愛面音沙汰なし。
30才目前で焦る彼女が起こした奇跡の物語。
最終更新:2021-06-20 22:00:01
3325文字
会話率:28%
新型コロナウイルスによるパンデミックが起きなかかった世界線の二〇三〇年。
不思議な力に憧れる少年、秋葉クロウは、オンラインゲームのキャラクターに自己投影をしながら何でもない日々を淡々と過ごしていた。
一方、亡き父の背中を追って刑事にな
った室生もみじは、平和な世の中に退屈しながらもそれなりに充実した生活を送っていた。
ある日、指名手配中の強盗を見つけたもみじは、正義感と手柄への焦りから一人で、尾行してしまい窮地に陥るが、そこに現れた謎の少年に助けられる。
数日後、母の再婚相手を紹介されたもみじは、相手の連れ子で、義理の弟になるクロウ見て、驚いた。彼は、あの日、もみじが出会った少年だった。
やがて、二人は、それぞれの目的の為に協力して巷で起こったある怪事件を追う事になる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-15 17:08:40
20831文字
会話率:51%