「この私、レムレス・ド・アルメルセデスの名において、アナスターシア・スタンフォード侯爵令嬢との間に結ばれた婚約を破棄することをここに宣言する!」
その声は、よりにもよってこの年に一度の神事、国家の祭祀のうちでもこの国で最も重要とされる聖緑
祭の会場で、諸外国からの特使、大勢の来賓客が見守る中、長官不在の聖女宮を預かるレムレス・ド・アルメルセデス王太子によって発せられた。
ここ、アルメルセデスは神に護られた剣と魔法の国。
その聖都アルメリアの中央に位置する聖女宮広場には、荘厳な祭壇と神楽舞台が設置され。
その祭壇の目の前に立つ王太子に向かって、わたくしは真意を正すように詰め寄った。
「理由を。せめて理由をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「君が下級貴族の令嬢に対していじめ、嫌がらせを行なっていたという悪行は、全て露見しているのだ!」
「何かのお間違いでは? わたくしには全く身に覚えがございませんが……」
いったい全体どういうことでしょう?
殿下の仰っていることが、わたくしにはまったく理解ができなくて。
♢♢♢
この世界を『剣と魔法のヴァルキュリア』のシナリオ通りに進行させようとしたカナリヤ。
そのせいで、わたくしが『悪役令嬢』として断罪されようとしていた、ですって?
それに、わたくしの事を『お飾り聖女』と呼んで蔑んだレムレス王太子。
いいです。百歩譲って婚約破棄されたことは許しましょう。
でもです。
お飾り聖女呼ばわりだけは、許せません!
絶対に許容できません!
聖女を解任されたわたくしは、殿下に一言文句を言って帰ろうと、幼馴染で初恋の人、第二王子のナリス様と共にレムレス様のお部屋に向かうのでした。
でも。
事態はもっと深刻で。
え? 禁忌の魔法陣?
世界を滅ぼすあの危険な魔法陣ですか!?
※アナスターシアは異世界恋愛で連載したお飾り妻のシルフィーナの娘です。あちらで頂いた感想の中に、シルフィーナの秘密、魔法陣の話、そういたものを気にされていた方が居たのですが、あの話では書ききれなかった部分をこちらで書いたため、けっこうファンタジー寄りなお話になりました。
※連載版にあたり、その後の展開も鑑みてジャンルをハイファンにしてみます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-21 00:34:07
83920文字
会話率:23%
「この私、レムレス・ド・アルメルセデスの名において、アナスターシア・スタンフォード侯爵令嬢との間に結ばれた婚約を破棄することをここに宣言する!」
その声は、よりにもよってこの年に一度の神事、国家の祭祀のうちでもこの国で最も重要とされる聖緑
祭の会場で、諸外国からの特使、大勢の来賓客が見守る中、長官不在の聖女宮を預かるレムレス・ド・アルメルセデス王太子によって発せられた。
ここ、アルメルセデスは神に護られた剣と魔法の国。
その聖都アルメリアの中央に位置する聖女宮広場には、荘厳な祭壇と神楽舞台が設置され。
その祭壇の目の前に立つ王太子に向かって、わたくしは真意を正すように詰め寄った。
「理由を。せめて理由をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「君が下級貴族の令嬢に対していじめ、嫌がらせを行なっていたという悪行は、全て露見しているのだ!」
「何かのお間違いでは? わたくしには全く身に覚えがございませんが……」
いったい全体どういうことでしょう?
殿下の仰っていることが、わたくしにはまったく理解ができなくて。
♢♢♢
この世界を『剣と魔法のヴァルキュリア』のシナリオ通りに進行させようとしたカナリヤ。
そのせいで、わたくしが『悪役令嬢』として断罪されようとしていた、ですって?
それに、わたくしの事を『お飾り聖女』と蔑んで呼んだレムレス王太子。
いいです。百歩譲って婚約破棄されたことは許しましょう。
でもです。
お飾り聖女呼ばわりだけは、許せません!
絶対に許容できません!
聖女を解任されたわたくしは、殿下に一言文句を言って帰ろうと、幼馴染で初恋の人、第二王子のナリス様と共にレムレス様のお部屋に向かうのでした。
でも。
事態はもっと深刻で。
え? 禁忌の魔法陣?
世界を滅ぼすあの危険な魔法陣ですか!?
※鋼鉄の聖女の完全版を書こうと思っていたら、結局こんなお話ができあがりました。お飾り妻の方の続編という形で今まで書いた短編の設定を目一杯詰め込みました。
※アナスターシアはお飾り妻のシルフィーナの娘です。あちらで頂いた感想の中に、シルフィーナの秘密、魔法陣の話、そういたものを気にされていた方が居たのですが、あの話では書ききれなかった部分をこちらで書いたため、けっこうファンタジー寄りなお話になりました。
※楽しんでいただけると嬉しいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-16 20:54:16
14751文字
会話率:25%
「このわたし、ライゼリード・フォン・ヴァインシュタインの名に置いて、アーリシェ・ラ・ローエングリーン公爵令嬢との間に結ばれた婚約を破棄することをここに宣言する!!」
それは、よりにもよってこのヴァインシュタイン王国建国記念祝賀パーティー
の真っ最中、来訪してくださった諸外国のご来賓の目の前で。
その主役となるはずであった王太子の口から高らかに語られたのだった。
っていうか、なんで今? こんな場所で国家の恥を晒してどうするのこのぼんくら頭が!
「アーリシェお嬢様、これ、片付けてもいいですか?」
耳元でそんなふうに囁く側仕え件護衛のリリム。
ああ、国王陛下まで顔を真っ赤にされて怒っていらっしゃる。
もうしょうがないわね、速やかに御退場願いましょうか。
それなのにぼんくら王子はなおも続ける。
「ふん。突然のことで言葉も無いようだな! どうした、理由も聞かないのか!?」
「はは、知りたいだろう、聞かせてやるよ。わたしは真実の愛を見つけたのだ!」
そういうと、ライゼリードは手招きをする。「パーシャ、おいで」
てとてとと走り寄ってきて彼の腕にしがみつく頭の悪そうな貴族令嬢。
着ているドレスは既製品それも去年の流行りのもの。
子爵? それとも男爵? ひょっとしたら騎士爵のどなたかの御令嬢かしら?
お会いしたことありませんよね。
見覚えの無い娘《こ》です。
でもそうですか、この娘がそうなのですね。
「お前はこのパーシャ・マルガリッタをいじめていたそうだな」
はあ?
「ドレスをよごしたり、切り裂いたり。あげくに階段から突き落とそうとしたそうじゃないか。わたしはおまえのような陰険ブスと結婚するなんてまっぴらなんだ。ほら、どうだ、この場で宣言してやれば、父上とて婚約破棄をみとめざるを得ないだろうさ。そうしてわたしはこのパーシャと結婚する。彼女を王太子妃にしてやると誓ったのだ!」
ああ。
もういいわ。
もうほんと、こんなおバカな王太子、こちらから願い下げです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-12 19:56:46
4760文字
会話率:40%
侯爵を父に持つフェイだが、娘とは認められていない。妾の子だからというのが、その最たる理由だ。しかし、年頃を迎えるまでは育ててもらうことができ、さらには給仕として雇ってもらうことができた。日々、まめまめしく働くフェイ。その最中にあって恐ろしい
のは二人の姉、正統な令嬢だ。名はそれぞれ、アナスタシア、エレクトラ。日常的にフェイに暴力を振るい、口汚く罵る。そんな不遇のなかにあって、ある日、"魔王"を名乗る男が彼女の前に現れる。「きみのことを守りたい」ということらしい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-16 12:50:17
9877文字
会話率:39%
石原結は小学校時代に女の子みたいな容姿からいじめを受けていた。もういじめを受けないように見た目を地味にし、空気のように誰とも関わらず生活をしていた。だがある日、クラスの人気者の西城秀樹に階段から落ちたところを助けてもらってから、結の日常に変
化が訪れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-10 08:00:00
3747文字
会話率:45%
片田舎から村を救うために都会の学校にやってきたエール•モキュル。国のエリートたちが集う学校で、エールカは学校のエリートたちに目を付けられる。見た目が整っている王子たちに自分達の美貌や魔法の腕を自慢されるもの
「いや、私の幼馴染の方がすご
いので…。」
と本音をポロリ。
その日から片田舎にそんな人たちがいるものかと馬鹿にされ嘘つきよばわりされいじめが始まってしまう。
その後、問題を起こし退学処分となったエールカを迎えにきたのは、とんでもない美形の男で…。
「俺たちの幼馴染がお世話になったようで?」
幼馴染たちの復讐が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-09 19:00:00
100590文字
会話率:57%
クリード第二王子はカロリーヌ・フリーマン公爵令嬢との婚約の破棄を大きな声で宣言する。
理由は、クリード王子のお気に入り、マリア・ドイル男爵令嬢をいじめたというもの。
しかし、クリード王子が挙げた『マリアへの言いがかり』は全部、他の公爵夫人た
ちのものだった……。
並み居る公爵夫人を敵に回してしまったクリード王子。
わらにもすがる気持ちで、自分を幼いころから可愛がってくれた王弟妃に縋りついたクリード王子だったが、ここでとんでもない爆弾を破裂させてしまう……。
一方、カロリーヌの方は、新しい恋人に恵まれ、祝福される結婚を果たすのだった。
異世界恋愛、『王道』婚約破棄モノです!(笑)
設定はゆるいです。
お気軽に読みに来ていただけたらありがたいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-05 04:00:00
7922文字
会話率:47%
「だって先輩は、カッコイイし、私のことをお姫様みたいに──」
「先輩がいなくなってから大変だったんですよ~」
「そうじゃないと、私がまたいじめられて……」
俺にトラウマを与えてくれた三人のことが、頭から離れなかった。そして、そんな三人に
苦しんでいる俺の事を心配してくれる優しい妹。
妹の涙をみた俺は、一つの決意をする──
これは、優しかったがゆえに苦しんだ男が、幸せの第一歩を踏み出すお話。そう、その価値・大切さを失ってから気づいたのでは、手遅れなのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-28 13:11:48
9614文字
会話率:49%
職明書に記される職業によって、能力が決まる世界。
少年クラウスは、長年級友から馬鹿にされ続けていた。
理由は──記されている文字が誰にも読めないものであり、実質【無職】だったから。
しかしある日学院を訪れた【大魔道師】によって、彼の状況は
一変する。
「これ、古代文字ですよ! えぇと、これは……道化師。あなたは【道化師】です!」
自分の職業、そして瞬間移動などの最強スキルを手に入れた彼は、かつてのいじめっ子たちを見返していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-28 12:04:15
8092文字
会話率:39%
ある日、部活の後輩をいじめている犯人にされてしまった主人公。
やっていないと訴えるが彼女である錦織しずかには信じてもらえず、一方的に別れを切り出されてしまう。
しかしその後、全て嘘であったと知ったしずかは主人公に謝罪をするがすでに時は遅く…
…。
後になって必死に話しかけてくる彼女を無視して追い込みたいなって話です
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-21 11:14:49
4841文字
会話率:72%
卒業式のパーティーにて、婚約者である第一王子ノクティスから、男爵令嬢をいじめたとして婚約破棄をつきつけられた侯爵令嬢ジゼル。
窮地に陥りかけたところを颯爽と救ってくれたのは、婚約者の弟である第二王子。
――御年10歳のサイラスだった。
タ
イトルそのままに、第一王子から婚約破棄を言い渡された侯爵令嬢が、弟のショタ王子に助けられた流れのままに熱烈に求愛されるラブコメです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-22 19:29:19
10673文字
会話率:28%
魔法属性「空(から)」。 そう告げられてから、チェーロ・アレッシの人生はどん底へと落ちた。
普通15歳になれば、誰もが魔法の才に目覚める。
しかし、チェーロにはなぜか一切の魔法が使えなかったためだ。 それでも、実家に仕送りをするため、
稼げる職業である冒険者の仕事を諦めなかったチェーロ。
自分を拾ってくれたパーティに恩を返そうと、魔法が使えないなりに目一杯貢献する。 食事の準備や道案内、雑用まで。 いじめられても、不当な安月給しか与えられずとも、真摯に尽くしてきた。
しかし、ある日突然、所属ギルド経由でパーティ追放を言い渡されてしまう。
なんでも、新メンバーが見つり用無しになったとのことだった。 絶望感に包まれているうち、気づけば初級ダンジョンに足を向けていたチェーロ。
そこで出くわしたのは、普通は初級に出現しないような強力な魔物であった。
チェーロは正義感から、襲われる冒険者たちを躊躇なく守りに入る。
そこで、一か八か詠唱を唱えると、なぜか魔法が発動したのだ。 戸惑いながらも近くにいた冒険者レベッカとともに、魔物を退治するチェーロ。
知らずのうちに、レベッカにバフまで与えていたらしい。 そこへきてチェーロはようやく知る。
自分の魔法属性が「空(から)」ではなく、全てを包括する属性・「空(そら)」であると。
その数百年に1人にしか発現しない属性の特徴は、自らの信じる者へ強力なバフを自動で与えること。
そしてバフをかけた相手の魔法を、使用できるようになることであった。
これまでは「空(から)」と信じ込まされていたため、使ってこなかったのだ。
ここから、チェーロの落ちこぼれ冒険者人生の大逆転が始まる。
ピンチのところを救った公爵令嬢・レベッカと新たにパーティを結成することとなった彼は、レベッカの目標であった「人助けのためのギルド」結成に共感し、その設立へ向けて動き出す。
一見すると果てしない夢であったが、チェーロの人柄や強さにさまざまな人が惚れ込んでいって…… チェーロらは目標に向かって邁進するのであった。
そんなチェーロを追放したメンバーたちは、チェーロの自動バフによる加護を失い、一気に弱体化。
自分たちの本当の実力を素直に認めることもできず、所属ギルドもろとも光の見えない地の底まで落ちぶれていくのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-08 12:00:00
55219文字
会話率:36%
あらすじ
シナリオライターの霧崎祥子は、仕事に疲れて帰ってきたある日、乙女ゲームの世界に転生してしまう。
しかし、転生してきたのは嫌いな乙女ゲームの世界。
キャラやストーリー展開の遅さなどが得意ではなく、付き合いだけでプレイしていただ
けのゲームだった。
転生したのは、モブキャラであるアニータ・デムーロ男爵令嬢。
悪役令嬢にいじめられるだけの役回りであり、本編にはほとんど絡まないキャラであるが、彼女はストーリーの裏側で人知れず婚約破棄を突き付けられていたらしい。
転生して速攻、婚約破棄の憂き目にあった祥子は決意する。
「もう誰ともかかわらずに、のんびりモブキャラ男爵令嬢として生きていく」と。
しかし、ひょんなことから、王太子・エリゼオが女性関係に苦悩しているシーンに出くわしたアニータはついつい放っておけず……。
得意のシナリオでもって彼を助けることとなり、偽の恋人関係を結ぶこととなった。
はじめはただの演技だったが、やがてエリゼオは本気でアニータのことを気に入るようになっていく。それが王子による溺愛の始まりであった。
「君のそばにいられるなら、僕はなんだってやるさ」
ゲームをしていたときは、情けなくて優柔不断なキャラだったはずのエリゼオは、どんどんと祥子にとって魅力的な男へと変わり、積極的なアピールをしてくる。
それに心を動かされつつも、静かに平穏に過ごしたいアニータは、元シナリオライターとしていろいろな策でもって展開を変えようとするが、なにをどうしても王子からの溺愛だけは止まらない!?
一方、アニータに婚約破棄を突き付けた元婚約者や、アニータをいじめていた悪役令嬢らは、アニータをおとしめんと画策するが……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-14 22:21:13
87422文字
会話率:30%
ある時、乙女ゲームの世界の悪役令嬢に転生してしまった公爵令嬢のシスティーナ。
突然ドS王子を始めとした、ヤンデレ系王子、年下無口系王子やエロ執事達に囲まれての危険な共同生活が始まった!
でも同じく転生者のゆるふわ可愛いヒロインにいじめられ
てイケメン王子達に追い込まれてしまう…!
しかもあっちは男性経験豊富な元リア充女子(26歳)、
こちとら彼氏いない歴=年齢(27歳)の元独身会社員じゃい!!
清らかなピュアラブを夢見ていた私が普通の恋愛を求めて、目の前のクセ強め王子達を相手に大奮闘するドタバタラブコメです!(言い方昭和)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-06 08:09:39
227723文字
会話率:45%
【※甘さ控えめ注意】
よくある断罪もの。ただし断罪されるのは身分の低い男爵令嬢です。
婚約破棄とか断罪っていうと悪役公爵令嬢が男爵令嬢をいじめた結果断罪されたり婚約破棄するのが一般的?ですが、もしその身分が逆だったらどんな形になるんだろうと
考えたうちの1つです。
今回は公爵令嬢はとことん弱くて男性に縋りついて甘えようとするパターンになります。
なお、公爵令嬢は出てきません。
ジャンルは「異世界恋愛」と「ヒューマンドラマ」で悩みましたがこちらにしました。と言うくらい恋愛要素はほぼ無いのでご注意ください。(最後の方にちょこっとあるだけです)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-26 18:49:47
4383文字
会話率:33%
「セルマよ! お前との婚約は破棄させてもらう!」
貴族学院の卒業パーティーの真ん中で、セルマは婚約していた男に宣告された。彼は真実の愛の相手として、別の令嬢と新たに婚約を取り結ぶそう……。
そのお相手の令嬢はセルマをおとしいれようと、平然と
嘘をついてきた。「私、セルマ様にずっといじめられていたんです!」なんてことを大声で訴えて。
……彼らの言葉を聞いているうちに、セルマはすっかり疲れてしまった。もはや上手くいかない自身の人生そのものに、疲れ果ててしまった……。
自暴自棄を極めたセルマは、『もう、消えてしまいたい……』という願いを叶えるべく、事実無根のいじめの罪を受け入れることにした。
――が、ふと考えた。『いや、受け入れるだけでなく、いっそ盛りに盛って大罪にしてやろう!』と。
「あなたたちが嘘をつくのなら、わたくしだって大嘘をついてやりますわ……!」
大嘘の罪をでっちあげて、目指すは極刑の中の極刑――魂までもを消し飛ばされる魔法の刑罰『滅却刑』だ。この刑を食らってやろうじゃないか!
断罪と破滅を望むやけくそ女と化したセルマは、非道の悪役令嬢を演じるべく、嘘の犯行を喋り始めた。
――けれど、嘘の内容が残虐すぎて、逆に相手側が疑われるようになっていき……事態は思わぬ方向へと進んでいってしまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-15 18:13:01
17322文字
会話率:28%
主人公メルーシャは、貴族学院に通う、婚約者のいるごく普通の令嬢。だったのだが……
突如現れたヒロインを自称する女に「あなたの婚約者を攻略したいから、私のことをいじめて!」と、いじめを強要される。従わないと「可愛がってる猫に乱暴する」という脅
迫と共に……。
この日からメルーシャは即席の悪役令嬢となり、ヒロインのことを、ヒロインの指示通りに、ヒロインの顔色をうかがいながら、いじめる日々が始まってしまった。
「高笑いとか、恥ずかしすぎる……でも猫のために私、いじめ頑張るわ……胃が痛いけれど」
婚約者はヒロインにメロメロ。友達もいない。話し相手はもはや猫と神官だけ……メルーシャの青春はズタボロだ。
――最後のイベント、卒業パーティーが迫る中、ヒロインは横暴さを増す。しかしそんな悪役令嬢を、そっと見守っていた人がいて――
(サクッと読めるざまぁ。全六話の短いお話。猫は一切、酷い目にあいません。ご安心を)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-09 22:28:45
27620文字
会話率:21%
聖クリーチャー王国の女性貴族の優劣は「治癒能力」で決まる。そんな王国で生まれつき魔力を全く持たないミシェルは落ちこぼれの烙印を押され、狭くくらい天井裏の部屋で毎日継母と義理の姉のいじめに耐える日々であった。
次第に彼女は感情すらも失ってしま
う。
しかし、人々に「ネズミの人形」と揶揄される彼女は現代に転生し、花よ蝶よと大切に育てられやっと愛を知り感情を取り戻す。そして成長しその明晰な頭脳を用いて医者になる。
たくさんの人々を救う中で、充実した日々を送るミシェルだが、あるきっかけで聖クリーチャー王国に出戻ることになる。そこで彼女は落ちこぼれ令嬢の汚名を返上し、バカにしてきた貴族連中を見返すことになる。
そうして彼女が何を思い、何を選択するのか…。
ミシェルの波乱に満ちた人生の物語。
注意
前半いじめの要素を含みます。
後半ざまぁ要素を含みます。
以上のことが苦手な人はあまり読むのをおすすめしません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-14 23:46:17
3994文字
会話率:23%
僕、蒼樹空也は出口を完全に塞がれた教室で目を覚ます
他にも不良グループの山岸、女子生徒の女王と言われている河野、正義感が強くて人気者の多治比など、僕のクラスメイト全員が集められていた
それをしたのは、ひと月前にいじめが原因で自殺した古賀優
乃の姉、古賀彩乃
彼女は僕たちに爆発する首輪を取りつけ、死のゲームを強要する
自分勝手な理由で死んでしまう生徒
無関心による犠牲
押し付けられた痛み
それは、いじめという状況の縮図だった
そうして一人、また一人と死んでいく中、僕は彼女の目的を知る
それは復讐だけではなく……
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスにて連載しております
2月12日~日間ホラーランキング1位
2月22日 月間ホラーランキング1位
ありがとうございます!! 皆様のお陰です!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-08 20:10:52
17429文字
会話率:41%
白山菊理(しらやま くくり)はいじめられていた。
暴力、罵倒、恐喝……辛い毎日を過ごしていた菊理であったが、ある日転校生である夜見坂 凪(よみさか なぎ)が話しかけてくる。
彼の要件はたったひとつ。彼女たちを、クラスメイトを殺して良いかとい
うものだった。
夜見坂に押し切られる形で頷いた次の日、いじめをしていた少女が死体で見つかることになる。
騒然となる中、その次の日には失踪者が出てしまう。
誰が殺したのか。次は誰が犠牲になるのか。
疑心暗鬼になるクラスメイトたちに、夜見坂はそっと囁きかけ……。
――いま、殺戮の狂宴が幕を開ける。
※小説家になろう、カクヨム、ノベリズムで公開しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-31 17:08:10
130870文字
会話率:31%
いじめられてるわけでもないのにぼっちで陰キャな性格で、現代日本の学園生活を送る、スクールラブとは無縁なクソ雑魚ナメクジ男子高校生レイトが、学校で唯一の会話相手であるクラスメイトの美少女アーリーと一緒に、なろう小説でよく見かけるような剣と魔法
の西洋風ファンタジー世界に転生します。女神様にもらったチート能力で異能力バトルに勝って成長して成り上がり、勇者や魔王よりも強くなって、主人公最強、俺Tueee無双していきりたい。ツンデレ、ロリ、獣耳獣人、ロリババア、女騎士、エルフ、ドワーフ、悪役令嬢、美少女アンドロイドなど身分差、年の差、人外キャラ関係なく、チョロ過ぎる多種族多属性ヒロイン達にモテてハーレムを作りたい。自分を追放した性悪パーティーメンバーや極悪人を懲らしめて「ざまぁ」と言ってメシウマ展開を楽しむダークヒーローになりたい。ダンジョン攻略したり、ドラゴンなどの強敵を倒したり、盗賊を退治して王様や王女様から賞賛されて貴族の爵位を得たり、領地を下賜されたい。戦争で活躍してオリジナル戦記に名を残したい、などと数々のなろう小説のテンプレ活躍をできたらいいなと願望を抱き、実現しようとする物語(実現できるかは別問題)。壮大な異世界での冒険を軽やかに描くことで、まるで地の文が存在しないかのようにテンポ良く読める、ほのぼのとした中世風ファンタジーコメディ小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-07 09:06:02
73208文字
会話率:100%
地味で陰キャの非モテで非リアの俺が異世界に転移⁉⁉ いったいどんなジョブになるのかとワクワクしながらスキル「鑑定」で確認したらなんと「釣り人」だった。最下級ジョブ「釣り人」になった俺はクラスの奴らから「いらない」と捨てられて一人で旅をするこ
とになってしまった。笑いあり、涙あり、胸キュンありの激動の物語が今ここに始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-03 03:54:06
4210文字
会話率:0%
私の婚約者、リュシアンさまには新しい恋人がいるようです。
その方からのいじめに耐えきれずに婚約破棄を申し出ましたが……あれあれ? 私、実はとっても愛されていますか?
最終更新:2022-05-26 18:39:51
2734文字
会話率:37%
帝国学園に留学していた共和国公爵令嬢のミーナ。
帝国のウィリアム殿下の婚約者として差別的な扱いを受けながらも親友と楽しく学園生活を送っていた。
入学して一年後、ウィリアム殿下は、パーティの最中にミーナに婚約破棄を宣言した。
言われの
ない、私が共和国の詐欺師というのが婚約破棄の原因らしい。
ミーナのことを目の敵にしている悪役令嬢カミラが殿下に吹き込んだらしい。
婚約破棄を承諾したのだが、
学園生活での私への嫌がらせはエスカレートしていく。
ひょんなことから、帝国の公爵家ロイドと出会い…昔のことを思い出す。
ロイドは優しく、私を貴族の令嬢ではなく一人の人間として見てくれた。
ウィリアム殿下が泣きついてきたけど、一度言ったことは取り消せないのだから。
私はロイドと幸せを掴みます。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-22 15:49:54
14127文字
会話率:48%
「このような事件が明るみになった以上は私の婚約者のままにしておくことはできぬ!そなたと私の婚約は破棄されると思え!」
ルテティア国立学園の卒業記念パーティーで、第二王子シャルルから唐突に飛び出したその一言で、シャルルの婚約者である公爵家令
嬢ブランディーヌは一気に窮地に立たされることになる。
シャルルによれば、学園で下級生に対する陰湿ないじめが繰り返され、その首謀者がブランディーヌだというのだ。
だが彼女には身に覚えがない。
ブランディーヌは周囲を見渡す。その視線を避けて顔を背ける姿が何人もある。
シャルルの隣にはいじめられているとされる下級生の男爵家令嬢コリンヌの姿が。そのコリンヌが、ブランディーヌと目が合った瞬間、確かに勝ち誇った笑みを浮かべたのが分かった。
ああ、さすがに下位貴族までは盲点でしたわね。
ブランディーヌは敗けを認めるしかない。
だが、彼女は次のシャルルの言葉にさらなる衝撃を受けることになる。
「そして私の婚約は、新たにこのコリンヌと結ぶことになる!」
正式な場でもなく、おそらく父王の承諾さえも得ていないであろう段階で、独断で勝手なことを言い出すシャルル。それも大概だが、本当に男爵家の、下位貴族の娘に王子妃が務まると思っているのか。
これでもブランディーヌは彼の婚約者として10年費やしてきた。その彼の信頼を得られなかったのならば甘んじて婚約破棄も受け入れよう。
だがしかし、シャルルの王子としての立場は守らねばならない。男爵家の娘が立派に務めを果たせるならばいいが、もしも果たせなければ、回り回って婚約者の地位を守れなかったブランディーヌの責任さえも問われかねないのだ。
だから彼女はついコリンヌに問うていた。
「貴女、王子妃となる覚悟はお有りなのよね?
では、一度お試しで受けてみられますか?“王子妃教育”を」
そしてコリンヌは、なぜそう問われたのか、その真意を思い知ることになる━━!
◆拙作『今日も姫様がグイグイ来る』と同じ国の同じ時代の物語です。直接の繋がりはありませんが登場人物の一部が被ります。
基本的にはコメディ調なのでざまぁなどは無い、もしくは控えめです。ご了承下さい。
◆全四話(予定)。アルファポリスさんでも投稿します。
◆異世界恋愛ジャンルで投稿しますが恋愛要素はきっと薄め。もし違和感あればご指摘下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-19 21:00:00
111820文字
会話率:41%