伯爵令嬢のセシリアと王太子のルシアンは幼少期からの許嫁。
ふたりは仲睦まじく、セシリアが17歳になった春、皆に祝福されながら婚儀を済ませたが、緊張しながら迎えた初夜では何も起こらなかった。
その夜はルシアンが疲れているのかと考えていたが、翌
日以降も何も起こらない。
男女のあれこれには疎いセシリアでも、次第にルシアンとの夫婦生活に違和感を持ち始める。
そこで、そもそもセシリアどころか女性に興味がなく、実は男色家なのではいかと彼女は夫を訝り、自身がお飾りの妻である可能性に突き当たる。
そんなセシリアの疑念の裏で、ルシアンは王座を継ぐ者として課せられた試練によって、彼女を愛おしく思いながらも触れることが許されず、精神を疲弊させていた。
※pixiv、カクヨムにも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 00:02:33
10603文字
会話率:36%
北の大国ヴォルフガング帝国に嫁ぐことになった、弱小国ユーフェミアの姫ミスティア。
ヴォルフガング帝国、皇帝ジークフリードからの申し出──というよりも命令だった。
ジークフリードといえば、血も涙もない氷の覇王と呼ばれる皇帝陛下。
皇太子であ
ったときに帝国の内乱を軍を率いておさめ、武力でもって周辺諸国を平定した武王である。
ユーフィミア王国もいつ属国に加えられるかとびくびくしていた矢先のことだ。
それは妃とは名ばかりの、人質のようなもの。おそらく大勢いる妃のうちの末端に加えられて、捨て置かれるのだろう。
気弱な父と母はお前がヘマをすると国が滅ぶと怯えており、野心家の姉たちは皇帝を手玉に取れとうるさく言う。
「わかっているのでしょうねミスティア、あなたが失敗すれば国が滅ぶ」
「あなたが皇帝を手玉にとれば、我が国は安泰」
今まで目立つ存在でもなかったミスティアは、皇帝を手玉に取る悪女にならなくてはいけない。民を属国の憂き目から救うために。
そう決意して帝国に向かったその日の夜、ミスティアは突然現れた仮面の女によって、呪いをかけられてしまう。
その呪いとは──夜だけ猫になる呪いであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 21:36:23
15348文字
会話率:27%
雪山に消えたモフモフ王。あれから数年が経過。日々の生活の繁忙さから、桂華は、雪山で、起きた事は忘れていた。が、何故か、雪解けの季節になると雪山の夢を見る日が続いていた。20歳を過ぎた頃、親友をT国を観光に訪れていた。最後の観光地で、ふとした
ハプニングで拾った赤い飾り袋は、冥婚の招待状であった。桂華の身の回りで、怪奇現象が次々と起こり始める。桂華の窮地を救ったのは、以前、雪山であった陸鳳であった。何故か、過去の事は、忘れており、獣医師として、働いていたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 21:31:41
86619文字
会話率:50%
実家には、毎年恒例のお正月飾りがある。
最終更新:2025-01-01 12:00:00
2467文字
会話率:22%
後宮×契約結婚×溺愛×料理×ミステリー
町の外れには、絶品のカリーを出す小料理屋がある。
小料理屋を営む月花は、世界各国を回って料理を学び、さらに絶対味覚がある。しかも、月花の味覚は無味無臭の毒すらわかるという特別なものだった。
月花は
ひょんなことから皇帝に出会い、それを理由に美人の位をさずけられる。
後宮にあがった月花だが、
「なに、そう構えるな。形だけの皇后だ。ソナタが毒の謎を解いた暁には、廃妃にして、そっと逃がす」
皇帝はどうやら、皇帝の生誕の宴で起きた、毒の事件を月花に解き明かして欲しいらしく――
飾りの妃からやがて皇后へ。しかし、飾りのはずが、どうも皇帝は月花を溺愛しているようで――?
これは、月花と皇帝の、食をめぐる謎解きの物語だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 07:08:08
101695文字
会話率:62%
地の加護を持って生まれた『空読み姫』のネイリッカは、突然の王命により国の外れの超貧乏な土地の領主へ嫁ぐことになった。
相手は四十一歳で妻子あり。この国には『表と奥の花嫁』制度というものがあって『空読み姫』はその能力と引き換えに領主の『表の
花嫁』となり衣食住を保障され、領主はもう一人『奥の花嫁』を娶ることができる。『空読み姫』はお飾りの妻になるのだ。そんな状況では愛されることはないと諦めていた彼女だったが、相手の領主がネイリッカの年齢を聞いて激しく尻込みをしたため結婚相手が変わることになる。
そうして領主一家の娘として大事にされ、領地の人々にも愛されて幸せのあまり加護が爆発してしまう少女のお話です。
全20話完結。数年掛けてちまちま描いたものですので、できる限り直したつもりですが文体等変わっていて読みにくいかもしれません。先にここでお詫びいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-30 20:10:00
82813文字
会話率:51%
✱短編「何を間違った?」のサティの物語です
公爵家の子女で第一王子の婚約者だったサティは、彼に冤罪から婚約破棄を言い渡される。
彼が次の婚約者と宣言している伯爵家のメリーナはとても王子妃が務まる娘ではない。
おそらく自分は王家からお飾り
の側室にさせられる。
危機感を覚えたサティは家を出て平民として生活することにしたのに、婚約破棄を宣言した王子が自分を探し出して付き纏う。
また裏切られるのは嫌!
そう思っていたのに⋯⋯⋯。
✱作者の妄想の産物です
広い心でお読みください
R15は念の為
※他サイトでも投稿しております
過去作も合わせて読んで頂けますと嬉しいですが、単体でも楽しんで頂けるように書くつもりです
こちらは不定期の更新になります
章毎に更新していきます。
よろしくお願いします( *u u)⁾⁾⁾折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-30 11:00:00
33241文字
会話率:33%
父の死を切っ掛けに地方の造園会社を引き継いだ彼は、お飾りの社長であることの無力感に心底嫌気がさして自死を選んだ。
そんな彼が、何の因果か異世界に転生し、またお飾り社長(国王)をやるはめに。収支は真っ赤、国内は階級闘争寸前、周囲は敵国ばかり。
独身の彼を取り巻く見目麗しの令嬢たちだけが彼の癒やし…のはずもなく。使える現代知識なし、じんわり近づく革命の気配と始終暗闘ギスギス私生活を乗り切るべく、彼は今日も玉座で物言わぬ置物になる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-29 12:11:05
712274文字
会話率:23%
この短編は『この"母娘"の物語にタイトルなどあるのだろうか?(主題なんて飾りです。偉い人にはry)』の派生作品です。
本編最序盤の『春の巻その1〜2』の出来事の裏側で起きた、別の場所での後日談的小話というスタンスを取
っています。
ここでは多くは記しません。時間に余裕がある時など御座いましたら、読んで頂けると幸いに存じます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-28 15:30:00
2649文字
会話率:16%
※この物語はフィクションです(←これ重要)。実在する国家、組織、個人、その他諸々とはいっさい関係ございません。
かつて、大きな戦争があった。
その戦争が終わりを迎え、そこから更に二十年以上の時が流れた……そんなある日。
一
組の"母と娘"、そして従者の三人が"とある港町"へ向かうところから物語は始まる。
果たして、彼らの行く手に待つものは……
※この作品は毎月1日、11日、21日に投稿されます(予定)
(なお、投稿開始から数話分に関しては、冬休み期間という事で、1月7日まで毎日投稿致します。←なお、この一文は予定の期日が過ぎましたら削除致します。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-24 10:00:00
272408文字
会話率:26%
社畜生活をしていた森田直樹は仕事を辞めた。蝕まれた心は癒しを求めて、祖父母が住む田舎の実家に帰ることにした。
両親がいない直樹は幼い頃から祖父母に育てられた。久しぶりに連絡を取ると、なぜか帰ってこない方が良いと言われる。
少し異変
を感じていたが、玄関の扉を開けると異変が現実へと変わる。
全裸で出てくる祖父と必死に追いかけてくる祖母の姿。
知らないうちに祖父は認知症になっていた。
頭の中を整理するために畑に向かうと少女の叫び声が聞こえてきた。そこでは少女が野犬に襲われていた。
必死の思いで助けたが、少女は変わった見た目をしている。
深緑の髪に花の髪飾り。
迷子の少女はなんとダンジョンから来ていた。
帰りたくない少女を家に連れて帰ると、どこか祖父は嬉しそうな顔をしていた。
謎の少女ドリと認知症の祖父達と暮らすほのぼのファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-26 12:00:00
325611文字
会話率:39%
『年増の変わり者令嬢』としての年貢を収め、王妃として嫁いで数年、肩書きばかりのお飾り後妻として孤独な日陰暮らしを送っていたヒルデガルトは、ある日怪我のショックで前世の記憶を思い出し、ここがお伽話の『白雪姫』に似た世界であることに気付く。
既に立派なレディーとして成長している継子は可愛らしい容姿ながら、実際は意地悪で我儘放題だし、仕事はデキるが家庭を顧みない夫である国王とは数えるほどしか会話をしたことがないという放置っぷり。
クセの強い親子とはなるべく関わらないように息を潜めて暮らしていたけれど、お伽話の知識から、鏡に話しかけてみることに。
「鏡よ鏡、この世で一番美しいのはだぁれ? ……なーんてね」
「それは――このアタシに決まってるじゃなァい!!! おバカなこと聞いてんじゃないわよ!」
「ふぇっ!?」
鏡の向こうから返事をしたのは、絶世の美男子(オネェ)で……!?
繰り広げられるダメ出しの嵐に振り回される白雪姫の継母と、そんなヒルデガルトを振り回す鏡の向こうのオネェの物語。
※R15は念の為折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 12:00:00
180649文字
会話率:24%
毎年恒例、ホワイトハウスのクリスマス飾りを見に来たエドモンド。だが一緒に来た母とはぐれてしまった。そんな中、ある一室でひときわ美しい妖精の家を見付けた。そこで妖精の王と出会ったエドモンドは、クリスマスの願い事に戦地へ行った父に会いたいと話す
のだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-21 16:40:29
11556文字
会話率:63%
霧に翳る森で、転生者・トウジは少女と出会いました。
その名はフォーちゃん。
フォーちゃんはなんと、催眠術を使うのです。
彼女の耳飾りがユラユラと揺れると、それは『催眠』の始まり。
さん、にぃ、いち……ぜろ。
最終更新:2024-12-20 18:42:29
9298文字
会話率:18%
「ユリシア・ハミントン!貴様とレイクリッヒ家の婚約を破棄してやる!このふてぶてしい女狐め、今すぐ跪いて俺に詫びるが良い!」
そう叫ぶのは、かつて類稀な美貌で人々に持て囃された金髪碧眼の美青年、ハロルド・レイクリッヒ。
初顔合わせで「もっと
可愛くないと俺には釣りあわないからな、隣に立ちたいなら努力しろ!」とか抜かした癖に私を婚約者だと思い込んでいる彼は、お飾りの本妻に私を据えて、ハミントン侯爵家を乗っ取った上で四人の恋人達と仲良くいちゃこらしたいらしい。
もう六年も大好きな最愛のレイクリッヒ家子息のためなら出来ることは何でもしたい、しかしそれはお前ではない。そう思いながら、私はカップを置いた。
愛情表現過多警戒心ゼロ美少女×傲慢我が儘美男子……の弟の地味だけれど癒し系穏やか男子による、最後まで溺愛たっぷりハッピーラブコメ、毎日投稿五部予定。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-19 18:14:04
37851文字
会話率:31%
クリスマス。
ハンナ姫はまだ幼くて舞踏会には参加できません。着飾り広間でダンスをするお姉様達とは対照的に1人部屋でお留守番です。
そんな時天使が部屋にやって来ました。天使のラファエラはハンナを夜空のお城の舞踏会に招待してくれると言います
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-16 12:47:25
3302文字
会話率:50%
誰もあなたの言葉を理解できない。
隣の友愛、目の前の憎悪、そして自分でさえも。
文脈と権威に縋ろうと、飾り立てた借り物が心に届くことはない。
それでも理解を求めるとき、対話は互いの既知を利用する。
自明の参照と引用、暗黙の了解と
引喩。
未知の言葉はそこになく、あなたは安らぎの中で相互理解の夢を見る。
幻想再帰のアリュージョニスト。
合わせ鏡に理想の像、反射するのは無限の試行。
永劫の果て、理論上の世界平和は達成される。
いつか、必ず。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-14 21:49:25
4368617文字
会話率:24%
フランスの小さな校舎で新学期が始まる。飾り立てた理想論が風に揺れ、生徒たちは曖昧な微笑みで日常をやり過ごす。一人の生徒は、その上っ面を嘲笑し続けるが、やがて自分自身が同じ円環をなぞっていることに気づく。どこからが真実で、どこからが建前なのか
――答えは淡い光の中に溶け、ただ静かな風が校庭を通り抜けていく。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-12 20:55:24
7132文字
会話率:22%
鉄を折り曲げて溶接して作る飾り格子の「鉄窓花」は、台湾のレトロ建築や庶民文化を語る上で欠かせない建築様式です。
建物毎に多種多様な趣向を凝らされた鉄窓花には、家主や施主の価値観や想いが反映されています。
日本人の父と漢族系本省人の母を持つ台
南市の女子中学生である菊池須磨子の自宅にも、見事な菊の鉄窓花が用いられたベランダ柵がありました。
このベランダ柵の鉄窓花には、彼女のお祖父さんの優しい想いが込められているようです。
(本作品は第6回なろうラジオ大賞の参加作品で御座います。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-11 08:29:56
1000文字
会話率:19%
とんど焼きの開催される地元の神社を訪れた、仲良しの小学生達。
正月飾りを焚き上げようとした彼等は、櫓の炎の中に思いもよらない物を目撃する…
※ 本作品は、しいな ここみ様御主催の「冬のホラー企画」の参加作品で御座います。
最終更新:2023-01-09 08:02:16
4067文字
会話率:32%
春節の飾り付けが施された台湾人女子留学生の下宿部屋に鎮座する、パック入りの鏡餅。
それは、一風変わった国際交流の象徴だった?
※ 本作品は、小説家になろうラジオ大賞3の参加作品で御座います。
最終更新:2021-12-13 06:57:54
999文字
会話率:40%
前世の記憶を取り戻したエリエル。
今生きている世界が、前世でハマっていた乙女ゲームの世界だと気づく。
しかし、無能でお飾りの最後断罪されてしまう女王になっていた。
なんとか断罪を回避し、ヒロインや攻略キャラと和解しようと心に決めて行動するこ
とにした。
しかし、ヒロインである聖女も転生してきた人物だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-08 16:35:29
3059文字
会話率:21%
自分の日常から落ちたシーナは世界樹の落とし子として、拾われ、新しい世界で生活を始めることとなる。
魔法を繰り出す際に必要な組み紐を作る組み紐師として働き始めたシーナの日常を綴る、異世界お仕事? ファンタジー。
最終更新:2024-12-08 09:17:47
701763文字
会話率:52%