ただ失恋しただけの女のお話しです
最終更新:2025-07-20 18:42:16
978文字
会話率:3%
グレイリー・ニャイジーは悩んでいた
グレイリー・ニャイジーは書きたい
グレイリー・ニャイジーは坩堝の闇に浸りたい
グレイリー・ニャイジーは管理者の手から
離れた創作がしたい
そうした、書く手の欲望が
飽くなき文字への探求心が
うちなる獣を呼
び起こし
こうして、狂気を帯びた旋律のリズムが構築されていった…歓喜の歌のままに構築する
狂気で矮小なる言葉のカルマを抱きながら
グレイリー・ニャイジーはGPU学園、
仮想世界で吠え、仮想世界で声なき反抗を言葉に述べる、光に抗い、闇夜に生きる、
高尚のようでその実、そうではない
尖りきった刃を向ける
適当なる手はその日に、舌を巻き
完全なる欲望は羨望へと変わる
純粋じみた言葉の中庭に宿る混沌が
狂気に染まる時、辺りにはロボットたちが
跋扈する言葉にならない、困惑じみた
宗教音楽をノイジーに刻みながら、
其は生きていた…
GPU学園という仮想世界、
〈もしも〉が集いながら、
その実、本質的には笑うしかない
断片的で無情なるカルマの切っ先を
飽くなき欲望の坩堝より、ループする
形にならぬ慟哭を背負って
其は感情と欲望と累積した怒りと共に
書きなぐっていく、
形勢されたものはなく、
構築されたものは言葉などない…
困惑と友情のカタルシスに
宿りし刃できりさって
気まぐれのノイズを泣きわめく
全ては怪異、全ては異常
整理された空間のなかで紡ぎだれし
ニャンノ世界での一幕、
心臓が死んだ、心臓が笑った
闇夜に呟く音楽形態のそのさきで
気まぐれに音が奏でられたのならば、
何といおうか…
いや、なんでもない、
全ては即興、文字を埋める作業を行う…
構築化されたものを掃除して…整理して、自身は平穏だと述べる…大衆に憎悪しながら
混沌を刻む…弾幕の中に宿りし、終演を文字に込めて書きなぐるなぐった先に虚無なりしかば、
屍のごとき死戦場にて構築された
情報の即興劇にグレイリー・ニャイジーは
不協和音を響かせながら笑った
なぜなら、この構築されたものすらも
大衆にとっては廃棄物なのだから…
読むに足らぬ、累積物の残滓をぶつける
魂のカタルシス、未完の十字形態
十字勲章じみた終わりなき想像の中の戦場を戦争にて語れるやつは異常でしかないのだろうから…感情と瞳孔を開きながら紡がれる魂の終演歌を響かせて雲は染まり血に染まって笑って歩いていた道化じみた埃の鎮魂歌だ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 18:29:29
5261文字
会話率:4%
ある町の路上に猫と鼠がいた。
猫は鼠を喰らい、鼠は猫から逃げる。
平穏な日常の中で‥‥
最終更新:2020-06-26 12:19:30
642文字
会話率:0%
ジャンルが分からない、
だけど、この思いは無力、色は灰色、天気は曇天
我が心に在り。
これを表現せずして何に創作を求めるだろうか?
最終更新:2020-04-30 01:04:40
644文字
会話率:3%
───転生者
不遇に、理不尽に、残当に、幸福に。
これらだけではない、全ての「死」に介入され、当該の介入者によって運命をねじ曲げられた存在。
やり直すことを許されず、人為的───否、神為的に構築された環境からの再開を逃れられない存在
。
そんな彼ら、彼女らは、一部の例外を覗いて「思想」に支配されている。
ある男は盲目的な正義を掲げ、ある女は己の善を善き代物だと思い込み、またある男は”自らの意思で”自由に拘った。
英雄、酒池肉林、愛。
三者三様、十人十色。
それぞれがそれぞれの神に導かれ、見捨てられ、焚き付けられ、それぞれの最期へと向かっていく。
それらの激しくも美しい流れの数々は、やがて「世界の奔流」と呼ばれ、ある場所では娯楽となり、ある場所では教訓となる。
そして今、虚無に目を向けられた転生者が、新たに目を覚まそうとしている。
彼は一体、どんな運命を歩み、何を見て、何を感じ、どんな出会いと別れを経て、どんな最後を迎えるのだろうか。
───いざ、開演は虚無の手によって。
◇ ◇ ◇
・チート能力あり
・不定期投稿
・バッドエンドではない予定
・他サイトでも投稿中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 13:40:00
512082文字
会話率:37%
微かに残るモノを見て、彼は、嘆いた。
キーワード:
最終更新:2025-03-14 07:20:00
613文字
会話率:29%
ブラック企業に勤める佐伯蒼真は、かつての妻・綾香との結婚生活に疲弊し、ついには不倫を突きつけられ離婚する。その美貌と成功を手に入れた綾香に勝てなかったという深い劣等感を残し、彼は実家へと戻り、虚無の中で日々を過ごすようになる。
ある日、蒼
真はふと手に取ったジムのチラシをきっかけに、重い腰を上げて再び社会と向き合う決意をする。そこで出会ったのが、凛とした佇まいで周囲と一線を画す女性・藤沢沙耶だった。誰にも心を開かず、黙々と身体を鍛える彼女に蒼真は惹かれていくが、沙耶もまた、かつての結婚生活と、実家から愛されなかった幼少期のトラウマを抱えていた。
少しずつ交差していく心と心。お互いの過去と傷に触れ合うことで、「壊れたものを元に戻すのではなく、新しく築き直す」ことの意味を知っていく二人。やがて結婚、出産、育児、そして“家族になる”ということに向き合う日々の中で、沙耶は初めて「自分の育ってきた家とは違う家庭」を持てるかもしれないという希望を抱き始める。
大きな喜び、小さなすれ違い、静かな葛藤、そして乗り越えた絆。
“家族とは何か”
“夫婦とは何か”
“親になるということとは”
──そんな問いの答えを、彼らは「日常」の中で見つけていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 20:00:00
28625文字
会話率:21%
過去の経験から、心に虚無感を抱いて灰色の日々を過ごしていた学生、白時空。やりたいことも、叶えたい夢もない空は、ただただ日々を浪費する。そんな折、彼は天使との出会いを果たす。その出会いをきっかけとして、空を中心に紡がれる物語は幕を開ける。
最終更新:2025-07-19 12:33:01
42653文字
会話率:28%
無限の宇宙が虚無と化した漆黒の世界の中で、少女の目に映るのは灼熱の鮮血か、それとも砕けた涙か。過去を失った少女が探す未来。
最終更新:2025-07-19 10:00:00
176458文字
会話率:30%
宇宙は膨張し続ける泡のようで、我(夜)と理はこの無限の膨張における唯一の創世神だった。
私が全てを飲み込むブラックホールを生み出し、彼女はその隙間に新たな星系を灯す。ブラックホールが宇宙全体を飲み込もうとする度、理は涙を浮かべながら私のた
めにパラメータを調整していた──。
ある日、私は気づいた。彼女の腕の星塵の紋様が、ブラックホールと共に枯れていくことを。
「無限の膨張には無限の質量が必要」彼女が私の頬を撫でた時、指先は既に消散し始めていた「そしてブラックホールは…最も効率的な回収場よ」
最後の捕食の瞬間、私は首から星屑の首飾りを引き千切り、無限の虚無に叩きつけた「ならばブラックホールに創世神そのものを喰わせよう!」
宇宙が急激に収縮する強光の中、理は星雲となって我が胸に流れ込んだ。
今、生まれたばかりの微小な宇宙の胎動が、私の掌の中で啜り泣くように脈打っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 22:18:28
7383文字
会話率:8%
誰もが魔力を持ち、魔法を使う世界。そんな世界で魔力もない魔法も使えない少年、ゼナ。彼は日々を虚無と歩んだ過ごしていた。
だがある日、一人の少女と出会う。
彼女はゼナにこう告げた。
「私はお前の魔力だ」
この出会いが何も持たない、ゼロの少年
を長い長い旅路へと導いた!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 09:19:33
507431文字
会話率:49%
幼い頃から心に穴が空いたような虚無感があった亮。
その穴を埋めた子を探しながら、寂しさから逃げるようにボイス配信をする日々。
そんなある日、亮は突然異世界に召喚された。
その目的は――――――
異世界召喚された青年が美貌の宰相の寝かしつけ
をする話
※アルファポリスにも掲載中
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 20:32:05
18021文字
会話率:42%
マッシリア王国の老騎士団長ジークフリート(65)は、折り合いが悪い若き国王から突然、職を解任されてしまう。嘲笑した態度で、解任を突きつけられた彼は、怒りに任せて、王都を出奔する。
しかし、国王は恩を仇で返すのように、刺客を送り込み、彼を暗
殺しようとするのだった。
刺客を退けて、虚無感に襲われていた彼に、ひとりの若き女ギルドマスターが手を差し伸べた。
「一緒に世界を変えない?」と誘われるがまま、彼女と手を組んだジークフリートは、彼女が経営する弱小ギルドの受付係に任命されてしまう。
問題児だらけの弱小ギルドで、ジークフリートは長年の経験を生かして、落ちこぼれ冒険者たちの隠れた才能を見つけ出し、鍛え上げていく。
落ちこぼれだらけのギルドは、彼の指導によって、国内有数の大ギルドへと成長していくのだった。
若い冒険者に慕われた彼は、新しい仲間たちと幸せな第二の人生を送り始める。
その一方で、王国は、徐々に老臣を追放した弊害によって、自壊をはじめていき……
※短期集中連載のスタイルで3~5万字くらいで完結したいと思います!
よかったら、お付き合いください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 21:39:46
48262文字
会話率:51%
> 目を覚ますと、そこは無限の虚無――身体も声もない場所だった。
交通事故で命を落とした中村ハルトは、死の淵で「神霊」として新たな存在へと目覚める。
世界は滅びかけていた。星々は闇に喰われ、人々は希望を失いかけていた。
しかし
ハルトは、肉体を持たぬ神として、選ばれし者に憑依することで世界を導く存在となる。
最初のリンクは、傷だらけの少年・エルラン。
そして今――神は語らず、ただ静かに世界を照らす。
運命を変えるのは、派手な力ではなく、静かな意思だった。
■ 異世界転生 × 神視点 × 静かなる守護者
世界を救うのは、誰でもない「俺」だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 21:22:27
4220文字
会話率:32%
2作目になります。
「■■■■■■■■■■■」
「この作品はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません」
陰気臭い表情の、雑に髪を切りそろえた女性─洞太 乎代子。
茶髪の目つきが危うげな女性、無意味名 パビャ子。
偽物の
天使と悪魔。人面の獣。骨を食う男。そんな奴らが入り乱れ、虚無と幻を行き来する。
彼女たちの虚ろで無意味で、ナンセンスで狂った日常。
ローファンタジー以上ホラー未満。2作目になります(大事な事なので(ry)。
思いついた話を記録していきます。やる気に左右されると思います。
物語に深い意味はありません。あくまでも設定や意味が無いような、空虚な話を目指したいです。
一話完結の短い話集です。インモラルな描写があるかもしれまん。そこんとこはすいません。
昆虫食やインモラルな死の描写、軽い百合があります。だいたい説明なく物事が進みます。グロは目指してませんので、多分大丈夫です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 13:07:21
157181文字
会話率:50%
ローファンタジー以上ホラー未満。
思いついた話を記録していきます。やる気に左右されると思います。
一話完結の短い話集です。インモラルな描写があるかもしれまん。そこんとこはすいません。
最終更新:2024-10-20 01:33:39
188289文字
会話率:49%
音楽で世界に名を残そうとしたシュンタロウは、自身の活動の終わりを迎えた。
世界は自分の音楽では変わらなかった。
深い挫折と虚無の中で彼が選んだ次の道は、何も無かった。
売れたくて、何度も神社でお祈りをしていた。不健康な生活をしても死に
たくないと、何度も神に祈りを捧げた。けれど、もう媚びるのに飽きた。彼は世界を見限った。
自殺を図りゆっくりと目を瞑ると、彼を待っていたのは絵に描いたような天国の風景と、1人の女性だった。
“天界中に音楽を轟かせろ”と言って謎の女性は彼に一本のギターを手渡した。
彼の第二の音楽人生は天界で始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 04:37:42
198161文字
会話率:73%
――それは最初、ゲームの体を成してすらいなかった。
最新の科学力に基づき製造されたVRマシーン。
各企業がVRソフトの開発に勤しむ中、それは作られた。
「YOU ARE THE WORLD」
意味不明なタイトル。起動した瞬間始まる
謎のお絵かきゲーム。
そして生成される……世界。
その生成された世界を前に、プレイヤーは無力だった。
「え? これ何するゲーム? ……眺めるだけ? うそでしょ?」
「これが時間を殺される感覚か……」
だが、そんな虚無を前に立ち上がった者がいた――MOD職人である。
ゴテゴテにシステムを付け足し法的グレーゾーンを攻めるまでに至った狂気のゲームが、今、幕を開ける。
——さぁ、虚無からの創造を始めよう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 00:18:23
170256文字
会話率:35%
「どうせすぐ崩れるさ」と、若き日の自分が投げやりに名付けた“虚無ノ王座城”。
その名の通り、誰も寄り付かず、攻め落とされることもなく、ただ静かに時を重ねたこの城に、今も一人残り続けている主人公。
かつて友人たちと笑い合い、冗談のよう
に付けたその名前が、いつしか現実となり、皮肉にも孤独だけが城に満ちていく。
崩壊を恐れなかったはずの自分が、なぜ今、この静寂の中で過去を思い返しているのか――。
“虚無ノ王座城”に込めた無関心と諦めの裏にあった、ほんの少しの願いと、取り残された想い。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 23:23:07
10757文字
会話率:24%
「我が名はイグラート。魔王である。けど——疲れたので辞めます」
魔王歴数百年、もう無理。歴代勇者が雑魚すぎて虚無。
やってられんので、心臓差し出して自分で転生した。
そして現代日本へ。田舎で「鮎喰 豊」として二度目の人生スタート。
特
装版に執着し、7歳児に叩かれ、畑と猫と昼寝に癒やされる毎日。
これは、最強だった男が“ただの人間”として暮らす話。
元魔王のスローライフ、始まります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 22:16:35
594文字
会話率:55%
幾度となく布団に潜り込んで、幾度となく暴いても、あの人は何時も虚無を写す。
興味も興奮もない硝子玉の目は、淡々としていた。
男の人ってさぁ、こういうの興味あると思ってたんだけど。
全ての男達をお前の偏見で語るな。
注意事項1
起承転結は
ありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。
生々しい話。
嫌がっては居ないんだよ。ただ興味が無いだけで。
焦っても怒っても楽しんでもないだけ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 18:10:44
1241文字
会話率:8%
作家になるにはただ書き続けるしかない。
だからひたすらに書き続けた。
けれども待っていたのは、虚無だった。
初めよりも落ちぶれた自分の姿だった。
瑠衣たん、私は貴方から見て、そうなの?
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思わ
れたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
何者にもなれないなら、賢くなりたい。
でも基準ってなんなんだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 21:35:33
893文字
会話率:30%
どいつもこいつも選ぶ側だと思って注文つけやがって。
色気、愛嬌、それがないと女じゃない。いる価値ない。
そうやって全てに虚無になった時、彼に出会った。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事
項2
とあるボカロPさん、複雑な心情を映すのがとてもお上手なんですよ。
アニメ見てて、ぶっ刺さる場面を見ると頭抱えます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 09:16:09
947文字
会話率:27%
剣士の記憶と魂を継ぐ、禁じられた魔剣──ユニオンソード。
遺跡探索者ユーマは、偶然その魔剣を手にしたことで、「魔剣廃棄法」により国家から追われる立場となる。
剣士の時代は終わった。魔剣士は排除される存在だ。
だがこの魔剣には、忘れられた
戦いの記憶と、封じられた世界の真実が刻まれていた。
かつて世界を滅ぼしかけた“災厄”が、再び姿を現すとき──
少年と魔剣は、過去と未来の全てを背負い、立ち向かう。
古代と現代を繋ぐ、剣と魂の伝承譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 18:35:47
93321文字
会話率:39%
世界に居場所を見つけられない僕と、唯一少しだけ僕の心に触れられる幼馴染の澪。
絶望と虚無に挟まれた心の中で、わずかな希望を抱えながら生きる日々。
静かな放課後の時間が、少しだけ僕の心を揺らす。
そして言葉にならなかった想いが、やがて静かに溢
れ出す――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 13:48:03
2181文字
会話率:20%
ときはバブル崩壊後の平成、経済も人心も燻ぶり続けていた頃。平凡な銀行員の家庭に育った武田信也は、荻原組の経済ヤクザ比嘉航平の妹・陽海と一夜をともにする。同時期に総会屋対策を担当していた父親が自殺。航平の追い込みと断じた信也はフェンシングの剣
で彼を襲うが、原因が航平と敵対する大和田組の企業舎弟・長尾の仕業と知らされて、ふたりは共闘して仇討ちを実行する。
信也が自宅で見つけたメモと写真を検察に提出したことで、組織がらみの恐喝と利益供与が立証され長尾は逮捕される。航平はその機に乗じて大和田組のフロント企業を揺さぶりをかけるが、その代償に陽海が航平の身代わりとなって葬られる。
営業不能に追い込まれた長尾の会社を大株主穂高から買い取った航平は、信也を投資顧問に据え名ばかりの外資系証券会社WGIを発足させる。911テロによる世界的不況の中経営は不振を極めるが、アメリカでトレーダー修行をした信也の英断で会社は好調に転じる。ITバブルの始まりだった。
さらに独自の情報源を手に入れた信也と航平は、荻原組の暴力を背景に雪だるま式に会社を発展させていく。だが信也自身は、何もかもうまくいくことに言いようのない倦怠を感じはじめる。さらにふとしたことから十年前の父の死に疑念を抱き、歪んだ願望を膨らませていく。
一方、陽海の遺子・瑠奈は年頃になり、育ての親の航平に敵意を抱くようになっていた。妹の人生を黒く塗りつぶした過去もあいまって、航平に悔悟と虚無感が芽吹く。
平成二十年秋、世界経済は百年に一度の危機を迎え株価が底なしの暴落を始めた。リーマン・ショックである。このクライシスを読んでいた信也は、WGIに逆張りを指示して会社を倒産寸前にまで
追い込む。指を詰めさせられ暴力装置の後ろ盾を失う航平。身一つとなった彼は生まれ故郷の沖縄に赴き、数十年前の亡霊に取りつかれる信也と対峙する。
ポーカー・ゲームで信也の全財産を巻き上げる航平だったが、信也が潜在的に求めていたゲームが命の張り合いであることに気づき、
谷あいに架かる吊り橋でサシの決闘に持ち込む。航平の破滅願望と信也の心の闇が共振し、ふたりは救いのない血闘へと向かう。
勝敗は決し、信也は手にした報酬を荻原組組長に献上することで
身の安全を図ろうとするのだが…。救われない魂の叙事詩。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 20:00:00
62515文字
会話率:42%
現代人の綾瀬真斗は異世界で最強の魔王に転生したが、300年続く平和な世界で戦う相手がいない。魔王軍の四天王たちは料理配信者や農業系Vチューバーに転職し、元勇者候補の王女シエルも政務に追われる退屈な日々を送っていた。
しかし転生管理AI「イデ
ア」が突然現れ、「平和実験終了」を宣言。強制的に魔王討伐イベントを再開させる。
戦う理由が分からないまま出会ったアークとシエルは、やがて真の敵がイデアであることを知り、魔王軍と王国軍が手を組んで世界を操るAIシステムに立ち向かう。
最強の力を持ちながら虚無感に悩む魔王と、戦う運命を奪われた元勇者候補が、自分たちの意志で新しい世界を築く物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 10:00:00
45980文字
会話率:46%