月代探偵事務所。都内の寂れたビル街に建つ雑居ビルに収まる探偵事務所だ。所長の月代蘭丸は美人だが言動、行動ともに残念な女探偵。
今日も彼女と、事務所に入り浸る近所の大学生、浅倉剣也のもとに、一風変わった依頼が舞い込んでくる……。
最終更新:2021-08-30 22:10:12
57566文字
会話率:60%
ゴミ漁りをしていた少年は、たまたま通りかかった奴隷商人に拾われた。
少年に与えられたのは体を覆うボロ布一枚だけ。
奴隷商人は少年に32号と名前を付けた。
番号で呼ばれ、奴隷として過酷な扱いを受け続けた少年は心を閉ざす事を覚えた。
それは少年に出来る唯一の自己防衛だった。
ある時、魔物に襲われ大怪我を負ってしまった少年は、奴隷商人に森の中に置き去りにされてしまう。
魔物の彷徨く森の中で一人。
不安と恐怖に震えながら死を待つだけだった少年の元に一人の老人が現れた。
老人の名はオルド。
木こりを生業としていた老人は、森で見つけた少年を不憫に思い、家に連れ帰ると看病を始めた。
献身的に看病を続けたとは言え、常人離れした速度でみるみる回復していく少年の姿にオルドは驚愕する。
魔物に受けた傷口は完全に塞がったものの、少年が心を開くことは無かった。
言葉は理解しているらしいが、黙っているばかりで喋ろうとはしない。
それでもオルドは少年を見捨てなかった。
服を与え、食事を与え、若い頃に冒険者として培った知識、人間として生きる為に必要な知識を夜な夜な語って聞かせた。
ある日、オルドは木こりの仕事の最中に魔物と遭遇してしまう。
もうこれまでだと悟ったオルドの前にあの少年が現れた。
「爺さん。まだ、死ぬな」
少年はそれだけ言うと、武器も持たず、素手で魔物をあっという間に倒してしまった。
オルドは安堵した。
自分の命が助かったからでは無く、少年が初めて言葉を発した事に。
だが、振り返った少年の目は魔物のそれだった。
指先から滴り落ちる魔物の血と同じ色。
全身に真っ赤な返り血を浴びて尚、紅くギラつく瞳は人間の物では無かった。
怯えた目で自分を見つめるオルドを見た少年はそのまま立ち去ろうとした。
去り行く少年の背中を見たオルドは、少年に別れの言葉では無く、名を与える事にした。
「待て。どうせ名も無いのじゃろ。たった今からお前の名はレイヴン。レイヴンと名乗るがいい」
「レイヴン……」
噛み締める様に名前を呟いた少年はそのまま姿を消した。
そして数年後ーーー
レイヴンと名付けられた少年は冒険者の街で第二の人生を歩み始める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-30 08:00:00
1272911文字
会話率:42%
天界で暮らしていた竜人族の少女ロアは、人間や妖精種の暮らす地上での生活に憧れていた。
祖父が教えてくれた『楽しい』を見つける為に天界を飛び出したロアであったが、それはまだ幼かったロアにとって予想だにしていなかった、辛い別れの連続という結末
に終わってしまう。
世界には楽しい事が沢山ある。
けれど、竜人族は長命な種族。
人間達と触れ合うには生きている時間の流れが違い過ぎた。
心に深い傷を負ってしまった幼いロアは、幼馴染のミトと共に始めた『便利屋』の仕事もほったらかして、一日の大半を家に引き篭もって過ごす様になっていた。
そんなある日、ごろ寝して暮らす毎日にもすっかり慣れてしまったロアの元にミトが依頼を持ち込んで来た。
生活費を稼ぐつもりで出掛けたロアの元に現れた名前も知らない依頼主は、多額の報酬を提示して、“世界を救って欲しい” と告げた。
なんでも竜人族が生まれながらに持つ固有能力。その中でも特異能力に分類される『ギフト』を持つロアにしか出来ない事だと言う。しかし、長い間怠惰な生活を送っていたロアにはギフトの力が使えなくなってしまっていた。
再び能力を使える様になる為には、冒険者となって自分を鍛え直す所から始め無ければならない。
そんな面倒な事は嫌だと一度は断ったロアだったが、別れ際に言われた“見た事の無い楽しいを見られる” という言葉が頭から離れなかった。
胡散臭いと思いながらも依頼を引き受ける事にしたロアは、幼馴染のミトと共に冒険者になる事を決意する。
【本作品注意事項】
本作は「最強の冒険者と呼ばれた俺が最高の冒険者を目指した訳」のスピンオフ作品です。
主人公ロアの一人称視点となっています。
登場人物は「最強の冒険者〜(略)」作中の人物も登場しますが、本作単体でも楽しめます。
この作品はノベルアップ様にも掲載予定です。2020/05/05 現在
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-07 00:42:09
91774文字
会話率:36%
小説なので当然フィクション。
でも歴史物って実在の人物、出来事を扱ってる訳だから、小説内で書かれてる事が、どこまで史実や史料に基づいてるのか?って、つい気になってしまう方の為に。
本能寺の変についても書いてます。
お時間あれば、どうぞ。
森蘭丸伝 花落つる流れの末をせきとめて の解説ですので、本編を読まれた後に御楽しみ下さい。本編読んでいないと分からないと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-29 19:29:12
48173文字
会話率:1%
ミッドナイトラジオジョッキーオカやん 第6夜
JKイタコの心亜ちゃん登場の巻
草木も眠る丑三つ時、今宵もあの世とこの世が繋がる午前2時半。
毎週金曜日、「三度の飯より「月刊ムー」が好き!」というオカルト大好きなおじさんラジオパーソナリティ「
オカやん」が、深夜放送を通じてリスナーからの質問に答え、リスナーの体験談を紹介するラジオ番組です。
異世界とこの世の橋渡し役、オカやんが、「時にはシビア」に、「時には面白おかしく」、「時にはほろっと」、オカルトの世界について語ります。
「オカルト現象を信じる人も信じない人」も、「オカルト好きな人もそうでない人」も一度は聞いてみて下さ~い。
あなたが、今まで知らなかった、世界が広がりますよ~。
では、今夜も「放送開始~!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-10 09:21:08
25298文字
会話率:53%
織田信長公が好んだと伝えられる幸若舞「敦盛」の一節。
そこから何が読み取れるのか……
歴史は答えてくれない……
家紋武範氏主催の夢幻企画参加作品です。
最終更新:2021-01-14 18:37:07
1217文字
会話率:39%
時は天正十年六月二日、本能寺で起こった歴史に残る裏切りの陰に一人の少年の存在があった。
信長が全幅の信頼を置いていた森蘭丸と双璧を成した小姓――篠塚左一は主君の命を救うべく降り注ぐ矢の中を駆け、敵兵を斬り捨て、炎の中へと飛び込んだっ
。
そこで目にしたのは自らの死期を悟り、覚悟を決めた織田信長の姿だった。
「ふっ。是非もなし、とはまさにこのことよな」
それでも助けたいと手を伸ばした左一だったが、運悪く床板を踏み抜いて奈落の底に落ちてしまう……。
気がつくと、そこはどことも知れない森の中だった。
そして、金髪の修道女――ステラとの出会いが左一の運命を大きく変えていく。
一体何の因果か、はたまた何者かによる陰謀か。
これは〝異世界〟に転移した信長の小姓が元居た世界に帰還すべく悪しき竜を討滅し、運命を〝斬り〟開く物語。
彼は実在したかもしれないし、あるいはそうではなかったのかもしれない。
ただ一つ言えることは、ここに〝篠塚左一〟という一人の小姓が異世界を駆け抜けた記録があるということだけ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-31 22:10:21
137889文字
会話率:40%
名前は海山 刀蘭、アカウント名は蘭丸。男です。何故か気づいたら異世界に。チート能力あると思ったら『動画配信』だと?!ふざけるな!!あっ…いや…ごめんなさい。謝るからお茶じゃなくて、異世界を生き抜くための武器を下さい。
果たして蘭丸はお茶
以外の物を貰うことはできるのか?!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-01 20:00:00
8631文字
会話率:35%
平凡な高校生だった俺、弓永ミナトは帰宅中にうっかりトラックに轢かれ即死してしまうが、神様の計らいにより異世界で第2の人生を過ごさせてもらえることになった。
ついでにお役立ちアイテムとしていくつか魔法道具を貰ったが、こいつが相手を石化させ
たりスライム化させたりとどこか使いにくい。
しかも仲間にした奴隷は、俺を無理やり冒険に連れて行ったりどさくさにまぎれて貞操を奪おうとしてきたりする。
……女神様、余生を過ごさせるならせめて普通っぽい異世界に送って貰う事は出来なかったんですかね?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-21 18:44:24
141755文字
会話率:56%
金属を自在に生み出し自由に操る魔法『錬金術』と、天才的頭脳を持つ主人公、フリード・ヴァレリー。
一人が一つだけ魔法を持って生まれてくる世界で、優秀な魔法に恵まれた彼は、実力のある者こそ皆を導くべきだと考え、ギルドを設立する。
仲間
のメイドに傷を舐められたり、お嬢様に頬を引っ張られたり、露出狂に興奮されたりしながらどんな難しい依頼も解決する彼は、目標通り皆を導く最強ギルドを作ることができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-09 10:17:21
590802文字
会話率:56%
パイナップルは『酢豚』のリーダー豚肉に、突如クビを宣告されてしまう。
行く当てもなく1人酒をあおっていると、同じく『ポテトサラダ』を追放されたリンゴに会った。
彼はそのリンゴとともに、追放したパーティーを見返そうと画策するが……?
最終更新:2018-09-20 23:22:30
7930文字
会話率:63%
竜の大陸「瓏雅(ろうが)」には竜人の国「翔」、
人間の国「瑛」、竜人と人間の国「煌」
の三つの国があった。
「煌」の青年、日輪 焔(ひのわ ほむら)と
竜人最強の男、暁 天道(あかつき てんどう)
二人の出会いが三国の未来を大きく変える。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-09 03:28:05
1306文字
会話率:38%
光明寺 蘭丸( 17歳)は朝の通学中、ひょんなことから蓋の空いたマンホールに落ちてしまった.....
目が覚めると、そこはなんと自分のいた世界とは全く別の異世界だったっ!!
これは、ひょんなことから異世界に迷い込んだ男のっ!
異世界学園ラブ
コメ的な物語である!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-30 03:22:24
834文字
会話率:28%
安土城で、濃姫、織田信忠、森蘭丸が、織田信長を待つ間に語る信長の人となりは、あまりに気配りをしすぎて、甘過ぎる人となり。
最終更新:2020-06-08 20:57:37
10116文字
会話率:56%
コミュ障ヲタクの藤川蘭丸と、学校でも有名な美少年の小鳥遊雪哉。ふたりの不思議な関係は、日を追うごとに変化していくのだった。
最終更新:2020-05-24 22:51:51
45354文字
会話率:53%
人間ヒトは皆、なにかの能力に長けた存在として、この世に生まれてくる。
だが、生まれながらにして、才能を発揮していく者達と、そうでない者達との差は歴然たるものだーー。
無論、才能が無い者として生まれてくる者も居るだろう。
だが、そう
いう者達こそこれからの努力や経験などでいくらでも自分自身の力で才能を掴み取れる機会チャンスがあるということを嘆ナゲかずに心に抱き留トドめておいて欲しい。
これから始まる物語は、そんな能力を持たない青年のーー
いや、正確には能力はあっても、それを数値(レベル)や値(ギミック)では判定出来ない程の奇跡の異能力チカラを秘めた無能力者の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-04 07:00:00
7552文字
会話率:37%
家紋 武範さま主催「あやしい企画」参加作品。
織田信長の随一の忠臣・明智光秀。しかし彼は、信長の愛する近習・森蘭丸と情を通じていた。
三角関係の中心にいる美青年・蘭丸は、ある夜、光秀の頼みを受けて彼のために妖艶な踊りを披露するが……
。
拙作『光秀と蘭丸 〜 魔性のらんと上様の首 〜』N6116FH の題材を使って、企画参加のために改めて書きましたって感じです。今作では、蘭丸がふたりの男のあいだで揺れ動く様を、駆け足ではありますが、描き足しました……、つもりです、はい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-07 00:13:34
3823文字
会話率:50%
織田信長の随一の忠臣・明智光秀は、信長の愛する近習・森蘭丸と情を通じていた。
三角関係の中心にいる美青年・蘭丸は、ある夜、光秀の頼みを受けて彼のために妖艶な踊りを披露するが……。
※ もちろんフィクションです。箸休め的に読んでも
らえれば^^;折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-09 16:42:53
2579文字
会話率:57%
鞍馬寺の別当蓮忍が幼い遮那王に守り刀として与えた寺宝の名刀、義経を守り通した今剣(いまのつるぎ)は今、光秀から信長の元に戻された。
今剣が選ぶのは光秀か信長か。
運命は変えることができるのか。
最終更新:2020-01-13 21:20:52
15398文字
会話率:29%
幼少、数奇な運命により鞍馬寺に預けられた遮那王。
後の義経は自分の出自を知るに及び、源氏再興の願を立て、奥州藤原氏を頼り密かに寺を出る決心をする。
出立の日、彼を守り育てた本山別当の蓮忍が門出に与えた寺宝の名剣。
その行方は
最終更新:2019-10-02 19:34:45
5105文字
会話率:28%
山と海を有する美しき国・香国。
その国で生まれた、蘭丸、雲雀、都羽、朔夜は性格・身分こそ違えど仲の良い幼馴染であった。
しかし、四人が成長していく中で香国を揺るがしかねない大きな荒波に次第に巻き込まれていくことになる。
花の如く美しく咲き
乱れ、鳥の如く天を自由に舞い、風の如く正義を吹き抜き、月の如く沈静と優しき光を注ぐ。
これこそが、花鳥風月---。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-06 09:14:44
98844文字
会話率:47%
勇者という存在が、戦争の為の人間兵器として定義されるもう1つの世界で、勇者嫌いの女神に召喚された少年、無藤蘭丸がで大暴れ(?)。勇者候補を打倒する為だけの学園生活が始まる……的な感じで、はじめまして。夜宵野まつりです。決してみんなのヒーロー
ではないけど、間違いなく誰かのヒーロー。そんな主人公を書きたくって…つい…。処女作ゆえ、至らない所も多いかと思いますが、よろしゅうお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-13 22:57:49
840文字
会話率:0%
天正十年四月二十一日、織田“上総守”信長は甲州征伐を終えて安土に凱旋した。
長年苦しめられてきた宿敵を倒しての帰還であるはずなのに、信長の表情はどこか冴えない。
今、日ノ本で最も勢いのある織田家を率いる天下人である信長は、果たして何を
思うのか?
※この作品は過去新人賞に応募した作品を大幅に加筆修正を加えて投稿しています。
『アルファポリス(https://www.alphapolis.co.jp/novel/907568925/419308594)』『カクヨム(https://kakuyomu.jp/works/1177354054891485907)』および私が運営するサイト『海の見える高台の家』でも同時掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-08 20:31:09
32624文字
会話率:32%
何てことない日常を送っていた青年がある日
道の角で泣いていた薄汚れた
子猫を助けた時から
それははじまった。
最終更新:2019-10-03 15:20:07
206文字
会話率:0%
あらすじ
クリスティーナ公爵家の娘、ルリ・クリスティーナはある日突然、家族と家を失った。養子として引き取ってくれたカールトン公爵家に何か恩を返したいと思っていた。その夜、自分の前世が戦国時代の武将織田信長の小姓、森蘭丸であった事を思い出す。
前世の知識を使い、騎士として家族や大切な人を守る決意をする。実力が認められ王女付きの騎士になるが、これをきっかけに王宮の様々な問題に巻き込まれてゆく。魔王と勇者が大暴れ!他国の人たちのちょっかいに焦りと苦労が増えていく!
もし、戦国時代の記憶を持ったまま、中世ヨーロッパに似た異世界に転生したら!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-11 13:35:49
2855文字
会話率:54%