「お前は怖いんだよ! だからもう婚約破棄する!」
王宮舞踏会の会場で、コットン王子はそう叫んだ。
ざわめく観衆の中で扇を口もとにあて、首を傾げる女性はコットン王子の婚約者リンネルだった。
「ほほほっ、ご冗談を」
そう言う彼女は、心底
楽しげに笑った。
リンネル侯爵令嬢は、非の打ち所のない完璧令嬢。時々魔獣退治にも参加し、おおいに国に貢献する女傑でもある。その上、輝く金の髪のこの上なく美しい女性だ。
どこに不満があるのかと、彼女はまた首を傾げる。
「………分からないのか? お前は俺のピーちゃんをいつも苛めるからだ!」
観衆は固唾を飲んで見守る。
その時遠くから小鳥が飛んできた。
「ピーッ、ピッ」
王子を守るように彼の前にちょこんと座る。
「っち。また貴女ですか? もういい加減になさいな」
小鳥に話かけるメルヘン展開だが、両者険悪ムードである。
少女VS小鳥
どうやら小鳥には、亡くなった太后(王子の祖母)が憑依しており、いつもリンネルを邪魔する。
リンネルの魔法スキルは吸収と開放。
そのスキルで魔獣や反逆者を吸収し、ぺらぺらの紙状にする。あくまで一時的で、開放で元に戻る。
勿論燃やしたり破けば、復活不可である。
国王は彼女を自国に留める為、幼い時に王子と婚約させた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-03 16:38:17
999文字
会話率:38%
気付くと何故か公爵令嬢リリアンヌになっていた桜。
しかも、苛められっこ令嬢!!
リリアンヌの事は私が守ってみせる!と何故かやるき満々です。
ギャグよりのほのぼの系にしたい。
時々シリアスになる予定。
最終更新:2024-11-08 15:00:00
96302文字
会話率:24%
「悪魔は祓われた」
黒髪の少年は、多くの蔑みの目にさらされながら生きたまま燃やされた。
最後に心に思ったのは亡くなった幼馴染、親友、家族、大切な人達との思い出と後悔。
意識がついに途切れた後、次に目にしたのはかつて幼少期に自分を苛めてき
た少年達の姿だった……。
『もう誰も失わせやしない』
これは、悪魔の戯れで時間をループした男の熱い物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-02 10:23:38
10886文字
会話率:36%
碇二亜《イカリニア》は人間が嫌いだった。
笑っているだけで何となく進む日常も嫌いで、媚びを売れば何とかなってしまっていた歪な職場も嫌いで、喧嘩が絶えない家族も嫌いだった。
そんな彼女の唯一の趣味が、乙女ゲームの悪役令嬢が主人公を苛め
る所を見る事。
悪役令嬢が主人公をいびる部分だけゆっくりと堪能し、主人公が恋をしそうになったら未読スキップボタンを押し、選択肢はなるべく主人公が誰ともくっつかないように操作し、万が一悪役令嬢が痛い目を見るようになったらプレイをやめるなんていうプレイで、日常の憂さを払っていた。
とある日曜日、朝から酒を飲みそんな事をしていた彼女は、母と父の喧嘩の声が聞こえプレイ中のゲームを止め、仲裁に入る。
唯一大好きだった母に教えられた紅茶、そのティーカップが父によって割られていく居間で、彼女は凶刃に走ろうとする母を止めに入ろうと、鋭利な破片を拾い自分の首元に当てブラフで二人の冷静さを取り戻させようとするが、酒に酔っていたのもあり転んだ拍子に結果として自害してしまう。
目が覚めると、そこはプレイを止めたままだった乙女ゲームの世界。
悪役令嬢の記憶を持ったまま、先の展開も知らぬまま、彼女は『レイジニア』として紅茶のカップをゲームの主人公『ウェヌ』の前で持っている状態だった。
勢いのまま主人公を部屋から追い出すが、すぐにいつも自分のしていた事を思い出す。
――彼女にとってのバッドエンドは何だろうか。
全部のフラグを折ったなら、彼女は不幸になる。
その勘を信じ、彼女はウェヌに言い寄る男性の好意を壊す事を決意する。
『もし魔物に襲われる所を救われるならば私が代わりに魔物を倒せばいい』
『もし執事に慕われるならば執事の失態を見せつけてやればいい』
そんな事をした結果、彼女自身がウェヌに好かれる事も知らず、レイジニアは奔走を始めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-28 08:49:38
279084文字
会話率:31%
学年で一番ちいさい宗太くんは、クラスでも馬鹿にされたり苛められたり。 大切にしている筆記用具とぬいぐるみだけが知っています。 おうちにひとり留守番をする彼に、不思議なことが起きました。
最終更新:2024-10-19 09:37:02
3491文字
会話率:58%
十八歳の少年レイには十三歳から共に暮らす学校の教師であり、孤児だったレイを義弟として教会から身を引き取った義兄のデイレスがいた。臆病で人を怖がるレイにデイレスは自分がいつでもいるといって学校で苛められていた彼の心の傷を癒す本当の兄のような存
在。しかし、彼への信頼と憧れの思いはいつしか恋心に変わっていた。
男が男に恋をするだなんて可笑しく、いけないことなのだろう。レイはその感情を必死に堪えていた。
レイが学校を卒業する数日前、彼を虐める男子の集団はデイレスが死神であるといった噂話をしていて、レイはそれを耳にしてしまう。
死神というのは、数年前にこの村の山の麓にある教会をたった一夜で乗っ取り、大鎌で殺した人間の血肉を貪る世にも恐ろしき存在。何千もの人間を廃教会へ連れ出し、殺戮を続ける凶悪な化物のことだ。
あんなに優しいデイレスが死神な訳が無い。
しかし、学校を卒業した日の夜、デイレスに連れられてやってきたのは廃教会。
血生臭い悪臭が漂う中レイは教会の地下室、祭壇のある小部屋へと誘導される。
グチャリ。
肉塊が踏みつけられた音だった。
恐る恐るレイが下を見下ろすと___
そこみは他の死体よりも損傷が酷いレイを虐めた彼らの亡骸だった。
デイレスの名を叫ぶレイの白い頬に背後から彼の冷たい掌が触れる。
「ああ、そんなに怯えないでくれ。余りにも可愛い過ぎて俺の喉がお前の血を欲しがっている」
デイレスの黒髪は白銀の長髪に変わり、赤い瞳には獣のような鋭い瞳孔が。
爪も伸びていて、ニヤリと笑う口元からは獰猛な二本の牙が零れていた。
祭壇上の椅子に腰掛け漆黒の大鎌を背負うその姿は死神そのものだった。
無垢な子どもの血は上手い
そんな噂と好奇心だけでレイを引き取ったデイレス。
しかし臆病なレイがデイレスに対してのみ甘えるその姿に理性が吹き飛ぶ程のとある衝動を引き起こしていた。
溺愛から生まれた愛の歪みはエスカレートしていく。
そしてレイは感じた。
死神を前にした恐怖、絶望、心臓の悲鳴。
それと興奮。
教師として、普段の好青年なデイレスの面影は無いが、殺しと血に飢えた本来の彼の姿は実に妖艶で、引き込まれる。
抱き合った二人は今宵......
赤黒く歪んだ、けれども相思相愛故に契約の首輪を取り付けて監禁を受諾した少年と彼を愛する闇深き死神のストーリーが今、幕を上げる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-08 22:23:41
43380文字
会話率:23%
義姉と義妹、二人の視点で描かれる、二人が幸せになるための物語―
※この作品は姉と妹、二人の視点がそれぞれ描かれます。
・シエル帝国の貧民街に住む平民のアウロラは、スぺキュラム侯爵に平民の隠し子が見つかったとして7歳の時に侯爵家に引き取られる
が、そこには侯爵の寵愛を受ける義妹、ステラ・スぺキュラムがいた。彼女の幸せそうな笑顔に苛立ち、劣等感を抱いたアウロラは、ステラを苛め抜く。
・シエル帝国の侯爵家に生まれたステラ・スぺキュラムは、5歳の時に父親であるスペキュラム侯爵の隠し子であるアウロラがやってくる。
始めは歓迎していたが、アウロラに苛められ、彼女を憎むようになっていく。
しかしある時、二人は命を落とすことになる。
そして、アウロラは8歳に、ステラは6歳に死に戻る―折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-28 23:36:54
1490文字
会話率:24%
イジメに虐待。辛い日々を過ごしていた中学二年生の相沢翔太は、ある日の帰り道、同じくラスで同じく苛められている真白美香にある提案を持ち掛けられる。それは、「一緒に死のう」と言うものだった。
最初は相手にしていなかった相沢だったが、日々エスカレ
ートしていくイジメに、真白の提案に乗ることを決意する。一週間後の日曜日に死ぬことを決意した二人は、最後の一週間を共に過ごすのだが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 20:00:00
39207文字
会話率:33%
エントリー伯爵家令嬢ヘーゼルは聖女候補のヒロインを苛めていた咎で断罪されていたが、その途中で気を失い、再び意識を取り戻した時に前世の記憶を取り戻す。
今いるのは前世でプレイしていた乙女ゲーム『君スキ』の世界で自分は死亡フラグが立っている悪
役令嬢であること。
そして、前世でプレイしていたもうひとつのゲーム、VRMMO『SWTO』では剣聖スキルをマスターしており――
※1話読み切りで終わりますが、設定資料を投稿したいので、連載小説の形で投稿させていただきます。
→ 「1話が長過ぎて少し読み辛い」のご感想に応えるため5話に分割しました。
→ 「説明不足で話が分かり辛い」の感想に応えるため話を修正中です。修正完了後、ここと活動記録で報告します。→修正終了、詳しく確認したい方は活動記録でお願いいたします。m(__)m折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-16 05:55:16
25859文字
会話率:13%
エントリー伯爵家令嬢ヘーゼルは聖女候補のヒロインを苛めていた咎で断罪されていたが、その途中で前世の記憶を取り戻す。
はたして悪役令嬢は300文字で死亡フラグ回避できるのか――。
最終更新:2020-03-25 12:27:57
300文字
会話率:36%
剣や魔法が当たり前にある世界、皆魔力を持って生まれてくるのが当たり前のそんな世界。そんな世界の片隅のとある小さな村で暮らす少女、名はリンゼル。少女は周囲から無能のリンゼルと呼ばれていた。少女は産まれた時から魔力を持たなかった。それだけならま
だしも、少女は何をやっても失敗ばかり、あれもこれもそれも、皆より覚えるのが遅く、物覚えが悪ければ何の役にも立たない、本当に正真正銘の無能であった。
そんな無能少女リンゼルは村からも家族から苛められ暴力や罵倒の対象になるには時間の問題だった。
ある日妹のピーリフが王都の魔法学園への入学決まり、幼いピーリフを連れて両親は王都へ引っ越す事に、ただし、リンゼルを除いて。
絶望するリンゼルはただ一人、味方のいない村で立ち尽くしていたーー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-19 20:55:27
213569文字
会話率:63%
タコが3個入っているたこ焼きを食べると“幸せ“になれるという噂に群がる人たち。高校生の新藤優奈も、その一人だった。優奈は隠れてこっそりと、たこ焼きを買っていたのだが……。優奈を待っていた運命は残酷なものだった。
いじめの描写があるので、苦
手な方は読まないようにお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-17 00:45:09
5926文字
会話率:48%
「サテナローズ! お前との婚約を破棄する!」
そんな言葉から物語は始まった。舞台はとある学校の卒業パーティー。見ると男女二人と女一人が向かい合っている。どうもありがちな婚約破棄が始まった模様。出された料理に舌包みを打ちながら(時にあまり
のベタに吹き出しながら)それを見ていた部外者であり平民の俺。
…を同級生は表舞台に引っ張り出した。というか無理やり押し出した。何でだよ。ここはモブが出る場面じゃねえって。そう思いながらも仕方ないから参加する。
「俺の愛が得られないからと言って彼女を苛めるような女だから婚約を破棄されるんだぞ! 責任はお前にある!!」
成程。状況は理解した。で?
「証拠は?」
「え?」
「っていうか、婚約者がいるのに恋人作るとか、お前のやってること不貞行為だぞ」
「は?」
「は? じゃねーよ。こんなの、ただの堂々とした浮気だわ」
王道の婚約破棄をモブが滅茶苦茶にするお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-12 07:20:00
31411文字
会話率:56%
ミレイ・シュライアーは、侍女を苛め抜いたと指弾され、王太子のフェリックスから婚約破棄を通告される。
事実無根だと訴えるミレイだが、フェリックスは聞く耳を持たない。
そこへ現れた、国王は王太子を殴りつけ、ミレイに優しく微笑みかける。
「
確信した。あれは、君のように賢い女性には相応しくない。俺の妻に――王妃になってほしい」
※他のサイトにも掲載しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-06 18:40:36
47562文字
会話率:50%
鳳国の「烏道士」晨玲は、仕事の腕は優秀だが、鳳国の神様大好き少女。
晨玲は、後宮の宦官長から一カ月だけ「後宮の浄化」を依頼される。
怪訝に思いながらも、後宮の廟を見学したい一心で、引き受けてしまった晨玲。
しかし、後宮内での苛めは酷くて
……。
そんな時、仲良くなった天女の如き宦官は、実は皇帝陛下だった。
「死神皇帝」×「女道士」
変わり者たちの後宮恋愛ファンタジー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 23:29:26
30012文字
会話率:39%
時は大正五十年。高圓寺家の妾の子である時生は、本妻とその息子に苛め抜かれて育つ。元々高圓寺家は見鬼や先見の力を持つ者が多いのだが、時生はそれも持たない。そしてついに家から追い出され、野垂れ死にしかけていたところ、通りかかった帝国軍人の礼瀬
偲が助けてくれた。話を聞いた礼瀬は、丁度子守りをしてくれる者を探しているという。時生は、礼瀬の息子・澪の面倒を見ることを条件に礼瀬の家で暮らすこととなる。軍において、あやかし対策部隊の副隊長をしている礼瀬はとても多忙で、特に近年は西洋から入ってくるあやかしの対策が大変だと零している。※架空の大正×あやかし(+ちょっとだけ子育て)のお話です。他サイトからの転載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-20 21:07:47
123119文字
会話率:52%
26歳の瀬戸留美は、大人気少女漫画『ミストラルの密約』第4巻をコーヒーショップのカウンターで読んでいた所、トラックに轢かれて命を落とした。
目覚めた留美は、作中で主人公を苛め抜いた罪で悪役令嬢として18歳の時に処刑され、怨霊となり彷徨ってい
る公爵令嬢、12歳のエルミーヌ・テルセートに転生していることに気づく。
原作通りに歩むわけには行かないと、婚約者で14歳のディナルド・モントーネに聖女エステラムの名を騙り、悪縁をでっち上げて婚約破棄を持ちかけた。
「私はあなたを愛することはない」
その言葉を受けた彼は1人で敵対領地との戦争へ向かい、瀕死の重傷を負ったまま孤立してしまった。
エルミーヌは聖騎士と協力し、彼を救い出す。
「オレ以外に、好きな奴ができたなんて言わないよな…?」
そう不安がる彼に、聖騎士が好きだと嘘をつこうとした彼女の元へ、少女漫画の主人公がテルセート公爵領に捕虜として現れて…?
六年の時が過ぎて原作が始まると、エルミーヌは聖女エステラムの転生体だと指摘を受ける。
ちょっと待って。何を言っているの?
私は悪役令嬢エルミーヌ・テルセートであり、瀬戸留美が転生した姿よ?
予言の話は、私がでっちあげた嘘だけど?
困惑する彼女は、かつて神の化身と呼ばれた男との結婚を迫られる。
そのことを知った婚約者の重い愛と狂気が目覚めてピンチに陥った彼女は、死を回避できるのだろうか…?
全44話・予約済み折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-11 16:10:00
107654文字
会話率:39%
男爵家に生まれたエリスティーヌは、母の再婚により、伯爵令嬢になります。危惧した苛めにあう事もなく、幸せに家族と暮らしていたのだが・・・。妹のエラが、15歳になり、デビュタントを迎えるはずだったのに、何と王子様の婚約者を決める為の招待状が来て
しまう・・・。果たしてエリスティーヌは、平凡な幸せをゲット出来るのか!?◇◇◇◇◇久方ぶりの新作&初めてのジャンル・恋愛です。生暖かい目でご覧くださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-22 12:00:00
101964文字
会話率:38%
「リリア、本日を持って君との婚約を破棄する!」王太子トーマス殿下に婚約破棄された私、リリア。そのトーマス殿下の腕にぶら下がって、嬉しそうに微笑む男爵令嬢ナタリー。ああ、ありがとうナタリー、頑張ってね!私はナタリーを応援しているわ!ナタリーの
おかげで私は自由になれるんだもの!なんて喜んだのもつかの間「ナタリーを苛めた罰としてお前にはボンディング公爵の元へ嫁いでもらう!」ですって?はぁ?ボンディング公爵って『魔物公爵』と呼ばれる悪名名高いあのボンディング公爵?そこに嫁げって?くっそー!やってくれたわね!トーマス殿下め、計画が台無しじゃないのよ!!
‥‥‥まぁ、王太子殿下の命令なら仕方ない。前世アイドル、今世ヒロインの私リリアなら何とかなるでしょ!ってヤバイ!なにこれ?!魔物公爵がこんなにかっこいいなんて聞いてないんですけど?!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 23:28:52
68067文字
会話率:28%
絶対究極の王者王デフィニティーヴォグランティグリスによるいじめに関する詩
最終更新:2024-05-06 14:18:29
444文字
会話率:0%
苛められていた子猫を助けた美織は、マヘス王のソウルメイトとなりケット王国に招待される。王のバトラーであるアパデマクに振り回されながら色々な経験をする。
最終更新:2024-05-02 23:08:22
25736文字
会話率:42%