舞台は江戸初期。金平糖屋のせがれに恋した音子だったが、或る日母親が両想いのせがれと不倫をしているところを目撃する。絶望した音子は、何も言わずに母と帰宅をする。その道中にタンチョと遭遇をする。母親は悪阻と同時にタンチョウの頭のブツブツに吐き
気を覚えて、音子にそのタンチョウを殺せと命ずる。タンチョウを殺した音子を目撃していた佐々木小次郎は、立派な鶴殺しとしてとっつかまえる。
音子は小次郎に連れていかれるも、実は小次郎は音子を庇ったに過ぎなかった。鶴殺しの罪は母親に着せられた。詰まる所、音子と小次郎は夫婦となり、子を授かる。小次郎は父親に音子を紹介しようとするも、その父親は音子の実の父親でもあった。つまり、小次郎と音子は兄妹だったのだ。
赤子は最寄りの寺にあずけて、音子自身は遊郭へと身を投げた。その分のお金は、自分の子供へと送るという約束で。
赤子は大きくなり、大道芸人として相模湾で神通力を披露する。人気者になった矢先に、余所者から神通力の種を暴かれてしまう。しょげている音子の息子を見ていたひとりの武士が励ましてあげた。その武士は佐々木小次郎であった。お互いに血が繋がっている事はしらない。
江戸後期にもなれば、武士は世間から除け者にされていく。小次郎は仲間が社用族になるのを黙ってみて、自分だけ一生懸命に武士として生きた。だが、小次郎もやり切れなくなる。小次郎は遊郭へと通う様になり、貢いできた女にも裏切らてしまう。のらりくらりと夜の街を歩いていれば、夜鷹となった音子が小次郎を誘惑した。もちろん、二人は知らない。小次郎は音子と寝た。同時に小次郎は遊女から結核をもらっており、夜鷹の音子からは梅毒を移されしまった。
励ましてもらった大道芸人は小次郎のあとを追っていて、見つけた時には小次郎が血反吐をはいていた。名の無い大道芸人は、小次郎から刀と名前をもらう。佐々木小次郎として音子の息子は生きると同時に、夜鷹の音子となんやかんやで親子であると悟る。小次郎は、母親の音子のためにペニシリンで梅毒を治療してやり、二人は慎ましく生きるのであったとさ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-12 18:12:39
27626文字
会話率:58%
主人公の紗代は、高校二年生の秋からずっと病院で 結核 として入院していた。結核を治せる薬くらいあるんじゃないか、周りの患者はすぐ出ていくのに、私だけどうして。そういった疑問を持ちながらベッドの上で暮らしていた。だが、予報ハズレの雨が降った朝
、紗代は医者から自分の身体の報われない事実を知ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-17 18:00:02
4277文字
会話率:48%
なんとなく、素直な今の気持ちを書き綴っただけである。
結核小説を書いていた作家達の気持ちが、今は少しわかる。
文章として吐き出さなければ、やってられないのである。
最終更新:2018-10-14 01:11:17
1529文字
会話率:0%
せっかくヤモメな長兄に押しつけた、、もとい預けた弟ですが
意外な病気になってました。
またまたトバッチリが飛んできましたよ!。
コイツはもうずっと隔離しとくほうが日本のためかもねぇ、、
でも『弟』なんだよねぇ、、、
最終更新:2018-02-07 12:00:00
1475文字
会話率:0%
私の名前は薫という。今年で歳は二十半ばを迎える。父を結核で亡くし、幼い姉妹達を養うため叔父の家に女中として奉公に行った。そして、そこで叔父の息子「清太郎」と出会った。あれは、まだ清太郎さんが両の手の指で数えられる年齢の時のことで。同時に私
が丁度齢二十になった時のことでもある。私は年齢も、立場も違う彼に恋をしてしまった。だが、それは彼も一緒だったのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-02 20:26:23
5412文字
会話率:21%
時は2020年。待ちに待った東京オリンピックに日本中が沸いている中、結核を患っていた少年、矢吹伊織は治療の為に病院で絶対安静を余儀なくされていた。日々変わらない生活にうんざりしていた矢吹は、いろいろあって幕末乱世の世に送り込まれてしまう。必
死に帰り方を探すが見つからず...結核が治っているかと思いきや治っておらず。知らない男に連れていかれたり、いきなり襲われたり、結核で倒れたりと散々な事に。矢吹が帰り方を探す中、沖田総司の行方が分からなくなり...
果たして、矢吹伊織は変わらぬ平穏な生活に無事戻る事が出来るのか...?
※軽度な性的表現、暴力が含まれることがあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-14 06:22:11
2040文字
会話率:35%
いつか物書きとして生きていくことを夢見ながら、華々しい活躍もできぬまま医者に告げられたのは不治の病、肺結核であった。失意の中、かつての級友を頼んで静岡のサナトリウムへと入居した『私』こと進藤(しんどう)を出迎えたのは、奇妙ながらもどこか温か
い不思議な出来事の数々で…… 海沿いのサナトリウムを舞台に、人と人、そしてヒトならざるものとの細やかな触れ合いを描く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-02 00:32:36
55660文字
会話率:36%
内藤藍葉(ないとうあおば)
アオバ10歳のとき、兄・信節が病気(肺結核)をきっかけに父・内藤信順から「今日からお前は男として生きろ。名はアオバからアイヨウとせいわかったな」と言われる。
父の言い付けで、親戚筋から三歳年上の「お末」が、アイヨ
ウの教育係として付けられた。勿論、男としての教育である。
アイヨウは、会津藩校・日新館で剣術を習うのであった。
それから、元服を迎えたアイヨウは、「内藤蒼馬(ないとうあおば)」と改名する。
蒼馬は、江戸の千葉道場で剣術を習っている頃、家老・梶原平馬から見廻り組目付け役を命じられて京にのぼる。
女流剣士・蒼馬は『蛤御門ノ変』など、激動の幕末に身を投じることになる。
京で出会った新撰組・沖田総司との「秘めた恋心」に苦しむ蒼馬であった。
そこに日新館同期生、川村筑馬が加わり、恋のトライアングルが複雑に絡み合う。
表向きは、「武士(男)」。
内面は、「姫(女)」。
として内藤蒼馬は激動の幕末を生きぬいていくのであった。
沖田総司の病死で蒼馬の秘めた恋は終わった。
死ぬ直前に心の内を伝えることができるのである。
「あなたを好いています。」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-11 14:03:54
47225文字
会話率:39%
動かねば 闇にへだつや 花と水
沖田総司 辞世の句
大刀を損じれば小刀を抜きなさい。
小刀を損じれば鞘で、鞘を損じれば素手でも戦いなさい。
戦場では誰も待ってはくれないのですよ。
最後まで戦い続けたかった、新選組で有り続けたかった死に間
際の沖田総司。
沖田は、池田屋で吐血、戦線離脱して以降禁門の変、第一次長州征伐、戊辰戦争を参加せず、大阪にて当時死病と呼ばれていた結核の治療のため、幕医である松本良順に匿われながら療養を続ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-23 23:44:37
1344文字
会話率:36%
「俺」がつとめるサナトリウムに入院する、夏川という患者。
彼の記憶は頼りなく、危うい。
忘れられた、歪められた記憶の中の子らは、今頃一体を感じているのだろう。
最終更新:2015-04-07 13:43:43
5705文字
会話率:31%
いい兄さんの日にあげようとして失敗したもの。
とても暗いです。
結核を患う兄弟と、一人の男の話。
死ネタ満載。ご注意ください。
最終更新:2014-11-24 11:43:55
16971文字
会話率:31%
生きた少女人形、という設定は数あれど「病弱な生き人形があったら」という妄想だけで書きました。二次創作ではありませんが川原由美子先生「観用少女」より設定を一部お借りしています。
また、サイト「病弱好き同盟」様 http://www.geoci
ties.jp/bougainvillea_agitator_kakketu/byoujyakudoumei.html の掲示板におけるユメコ様の投稿(No.387 - 2014/05/04)に着想を得ましたことを、ご報告いたします。
更に蜈蚣Melibe先生「バージェスの乙女たち」「この世界には有機人形がいる」からも影響を受けております。
…なんだか別サイトで公開した方が良い気がしてきました。
Pixivでも公開しています。http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3790792折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-11 19:08:31
6128文字
会話率:11%
親のいない一匹の子ぎつねが少年に助けられ、その子ぎつねの些細な恩返しなのだが……
結核の少年と子ぎつねの切ない話し。
時代設定は明治です。
ちょっと分かり難いかもしれません。
最終更新:2013-11-29 15:37:47
572文字
会話率:0%
沢木香穂里先生のお題に基づくお話です。
この作品はカクヨムにも掲載しています。
最終更新:2013-08-16 19:00:00
871文字
会話率:38%
多剤耐性肺結核の僕っ子少年と研究者32歳お姉さん(?)がVRMMORPG―――sword・magic・online(SMO)内でバグ修正やオブジェクト配置などを頑張ったりするお話。
最終更新:2012-08-01 21:11:50
8650文字
会話率:51%
今年もまた、怪物のような暑さが訪れ、そして去って行く。
当たり前のように、そしていつもと同じような顔つきの夏だが、去年とは確実に違う夏。
その終焉が唐突なればこそ、鋭く深い。だから痛い。
(他サイト、ならびにブログでの投稿あり)
最終更新:2012-06-08 00:01:21
1989文字
会話率:5%
今日も『俺』は友人一樹への見舞いへ訪れる。
一樹と妻の不義の子『信』の手を引いて。
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音澄奏が運営するサイト『ねずみの住処』より転載致しました。
最終更新:2011-08-25 16:45:15
2663文字
会話率:37%
幼い頃に結核で両親を亡くしたローラ・リーは、母方の姉であるエリザベスに引きとられて育ちます。自然の中に官能的なまでの愛情を感じるローラは、親友トミーの求婚をずっと拒んできました。けれども、その彼が戦争へいくことになり、初めて彼への本当の気持
ちに気づきます。19世紀末〜20世紀初頭の雰囲気を意識した、異次元パラレル小説と思ってお読みください。特に『赤毛のアン』やモンゴメリの他の作品がお好きな方におすすめします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-01-05 23:24:32
98574文字
会話率:41%
結核により若くして母を失った藤堂真吉は、母の遺言どおり、聖セシリア病院の警備員となる。ある夜、彼は警邏中にとある病室から転落死している娘の遺体を発見する。事件を知った礼子は、娘、藤村環は自殺ではないと主張するも、警察から相手にされない。一方
、家族からコンパスと三角定規を受け取った礼子は、病院の地図を作り、病院の正体を突き止めようと、杉崎とともに未開の地、第六病棟へと向かうのだった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2008-03-04 17:50:54
5899文字
会話率:41%
新撰組隊士の市村鉄之助は、親友の玉置良蔵と恋仲になる。しかし、玉置は不治の病である結核に体を蝕まれていた。
最終更新:2006-11-26 02:32:39
14792文字
会話率:42%