1984年8月、《積層学園都市(バビロン)》と化した名古屋。
その北に広がる"東春日井(ひがしかすがい)"と呼ばれる土地に、太古からある一族が住んでいた。
双子の高校生をその血は、どこに誘うのか?
テクノロジーの檻の
中で、呪われた血が膿み、零れてゆく……。
中世以降、われわれの歴史とは別の道を辿って辿り着いた《戦後》世界は、東西思想圏による緩やかな冷戦と、ヴィクトリア朝時代に誕生した英国 - 植民地間を結んだ官製電信から広がったインター・ネットワーク上のサイバー・スフィアでの抗争という複重構造の中で駆動していた。
1960年代には《インター・ネットワーク》が地球上を覆い、宇宙開発も格段に究められた"現在"。
これは神をめぐる物語。様々な《神》の対立が輻輳し、精神と理想が相克する。名古屋圏から始動する、《伝奇ロマン》というかつて聳えた〈バベルの塔〉の末裔――。
「あなたのSFコンテスト」参加作品(選外)。
ここでのSFは「ソノラマ文庫(っぽい雰囲気の)フィクション」(?)です。
※2016年6月30日、投稿していた「1.」「2.」を「1.」~「5.」(「1/-1」~「2/-3」)に分割しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-18 16:40:00
178148文字
会話率:24%
舞台モデルは、19世紀末のロンドン。
魔術やモンスターが混在する、似非ヴィクトリア朝時代の霧の都。
そこには都市に持ち込まれた〈モンスター〉を駆除する、公務員たちがいた。
固有の魔法を駆使する凶悪な〈モンスター〉から市民を守る、多忙で薄
給な〈衛生官〉の物語。
(毎日20時更新。全30回+後日談3話)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-25 20:00:00
111179文字
会話率:30%
精神科医のぼくの許に、奇怪な患者が連れてこられた。
殺人事件の容疑者らしい彼は、「もうひとりの自分」によって事件は起こされたのだという。
最終更新:2018-06-22 20:54:07
2978文字
会話率:47%
ヴィクトリア朝時代、霧の都ロンドンで捨て野良猫娘が、車椅子の人形少女メリー御嬢様に拾われてメイドとなり、切り裂きジャック、人間自然発火、謎の秘密結社などの怪事件にひっかかりまくる――かもしれないお話。
最終更新:2016-11-26 20:19:16
330文字
会話率:10%
アデライン・フィッツモーリス。それがこの世での私の名前だ。二十一世紀の日本に生まれた私は、いつの間にかお気に入りのハーレクイン小説の中の世界に生まれ変わってしまっていた!?しかも主人公と相手の公爵との仲を邪魔する当て馬令嬢に。しかも彼はかな
り魅力的で・・・。
ヴィクトリア朝時代の世界観を背景にゴシックロマンスを書いてみました。大好きなハーレクインロマンスっぽく書けたらいいなと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-27 09:36:16
17275文字
会話率:44%
アリステア・フォレスターは使用人たちから頭がおかしいと噂されているちょっと変わった紳士だった。女王陛下に届かぬ手紙を書き続け、妖精が見えるだの、魔法が使えるだの……。けれども、彼は理不尽なこの世界で、ただひとつの愛(真実)を信じ続けていただ
けなのだ――。ヴィクトリア朝時代のロンドンを背景に、二人の青年の喪失と再生を描いた物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-20 10:42:32
7390文字
会話率:44%
ソフィーが魔女を信じなかったのは、それらが童話やおとぎ話といった架空の世界の住人であって欲しかったからに違いない。
それに蒸気の力で巨大な、しかも鉄でできた船が海を渡り、電信によって地球の裏側にまで手紙が一瞬で送れるこの時代だ。魔女が現れた
からと言って「はい、そうですか」と信じるのが難しい。
しかし、ソフィーはもう魔女の存在を否定しない。
こうして自分自身が箒に跨がり、空を飛んでいるのだから。
20世紀も目前に迫ったヴィクトリア朝時代のロンドン。
これはソフィーたち魔女の物語。
この作品はCOMITIA108で頒布した「White Tower Witches RAVEN」のWeb版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-13 19:52:53
69935文字
会話率:42%
戦争が終わり、自然の美から生きる力を回復させたローラの元に、トミーの兄が求婚者として現れる。だが彼女は別の男――アンソニー・レイノルズに心惹かれ、彼との結婚を決意するのだった。
暫くの間は、幸福な結婚生活を送っていたローラだったが、平和
な村ロチェスターで殺人事件が起き、彼女はまた自然の精霊ルベドとの交わりを深く求めるようになっていく……。
19世紀末~20世紀初頭の雰囲気を意識した、異次元パラレル小説です。特に『赤毛のアン』や『大草原の小さな家』シリーズなどがお好きな方にお薦めします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-05-19 13:36:55
217316文字
会話率:45%
幼い頃に結核で両親を亡くしたローラ・リーは、母方の姉であるエリザベスに引きとられて育ちます。自然の中に官能的なまでの愛情を感じるローラは、親友トミーの求婚をずっと拒んできました。けれども、その彼が戦争へいくことになり、初めて彼への本当の気持
ちに気づきます。19世紀末〜20世紀初頭の雰囲気を意識した、異次元パラレル小説と思ってお読みください。特に『赤毛のアン』やモンゴメリの他の作品がお好きな方におすすめします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-01-05 23:24:32
98574文字
会話率:41%