花と精霊に愛される街カイム・アウルーラ。
その街で有名な花修理工房の2代目店主であるユノ・ルージュは、花と精霊に感謝を捧げ、花学技術の結晶たる花導具を恋人のように愛でながら修理して過ごしている。
過去の出来事から、ユノはあまり人間を
好まない。
だけど、彼女を好む人達は街の中にも外にも多かった。
ユノの工房で居候している見た目幼女な年齢不詳の謎多き女性ユズリハ。
何故か工房に住み着き始めた妙に頭の良いトカゲのドラ。
気がつけばユノの弟子となっていた、孤児院で暮らす少女ライラ。
カイム・アウルーラの最高責任者夫婦に、暗部たる裏社会の統べる東の帝王に西の女帝。
隣国の王族たる白銀の双子に、さらには伝説の存在とされていた統括精霊にまで――
……人を嫌い、最低限にしか接することがない自分は、他人から好かれることなどないと思っているユノは、みんなからの好意に気づいておらず、自分の『居場所』なんて存在しないと思い込んでいた。
それでも彼女は、自らが愛する花導具を、誰かの大切な花導具を修理し続けていた。
そんなユノが、ある日――カイム・アウルーラのシンボルである大花時計を巡る事件に首を突っ込んだ時、周囲のことと、自分の中に芽生えていた気持ち……そして『居場所』を少しだけ自覚する。
街を愛する奇人・変人・超人に、流れに流れて腰を落ち着ける流れ者が集まる街カイム・アウルーラ。
そんな街を中心に、日々の生活を営む者たちの物語。
これは――人と花と精霊の『居場所を巡る幻想譚』。
『居場所』に気づくか、『居場所』を築くか――
あるいは、『居場所』を護るか、『居場所』を変えるか――
人間はいつだって『居場所』を巡って右往左往するモノだから――
しばらく不定期の更新となります。
(R15とか残酷描写とかは一応つけておきます)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-15 21:33:52
622205文字
会話率:41%
かつての仲間から連絡を受けた元宇宙海賊のラライは、相棒のタコ型宇宙人バロンと共に辺境の惑星を訪れた。そこははじめ暴力が支配する無法の大地と思えたが、辿り着いた流れ者の町レバーロックには、新しい人生を夢見る人々が集っていた。しかし彼らは、理不
尽に繰り返される武装勢力ストームヴァイパーの襲撃に悩まされていた。親友の夢を、そこに住む人々を守るため、ラライの孤独な戦いが始まる。蒼翼のライシリーズ、エピソード5。今度は西部劇だ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-14 06:00:00
388168文字
会話率:28%
一文無しな流れ者の話
最終更新:2021-12-22 19:00:00
312文字
会話率:25%
大魔災により旧世界が崩壊して千年、魔属の跳梁する世界に二人の男女が挑む。
幻想悪漢小説(ファンタジー・ピカレスク・ロマン)。
詐欺師の二人組、アキラ・フォードとライア・トラップは、とある宿屋で瀕死の女性と出会い、その女性を診ていた医者から衝
撃の事実を伝えられる。
やせ細って、骨と皮だけと化した女性が、実は、さる皇族の姫君だという。
医者の話によると、皇族は現在、王位継承権をめぐって争いが絶えず、姫君はその争いの犠牲になったという。
医者は涙ながらに国を憂い、流れ者の二人なら、きっとこの争いを止められる、と強く訴えるのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-15 00:36:59
5161文字
会話率:24%
ーー死者の弔い方にはその地の特色が強く現れる。
異世界におけるチベットのような土地に住む人々のお話。
厳しい自然、外部から隔絶した社会、長い歴史がその地で多くの文化を生んだ。
そんなこの地にでは特殊な葬送方法を生み出した。
動物に墓を背負わせるのだ。
この儀式を通して人々がどう動くのか、ある一人の流れ者を中心に話は進んでいく。
※この話は連載するシリーズの前日譚的なお話です。
蟲師とかキノの旅といった不思議な風習を持つ街が好きな方におすすめです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-17 17:45:47
8353文字
会話率:14%
不意を打たれ倒れた武人・山民(サンミン)は、しかし死の淵から蘇る。身を起こした先に見えたのは、白衣の占者・師尊(シズン)であった。
恩義を感じた山民(サンミン)は、半ば押しかける形で旅に同行する。師尊(シズン)の行く先を、あるいは行く末
を見届けるために。
かくして動乱の世、奇妙な二人旅が始まった。
山民(サンミン):武人。流れ者。生命を救われ、護衛を買って出る。
師尊(シズン):占者。「おさめよ」と天の声を聞く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-16 20:01:52
30130文字
会話率:31%
古来より魔法が存在する世界で。
幼い頃に生を求めて数多の国文化が集う超自由幻想都市国家{クレアヴォーヤンス}に流れ着いた青年、ブレード。
彼はハワイアンカフェを経営しながらも許可制階位式賞金稼ぎ{ランカー}となり、地元のトラブルシューターを
行い、生きていた。
しかしある日、同級生であり仕事仲間の弟の救助任務が発生。
それをきっかけに、過去の精算に苛まれる大事件が発生するのだった。
暴虐で傍若無人な自称キモヲタ男が男女平等に数多の敵をちぎっては投げ、ちぎっては投げ。
外道英雄譚、ここに開幕。
※pixivにも投稿してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-03 00:56:11
416618文字
会話率:32%
京の街で鬼と謳われた幕末の天才剣士『沖田総司』は25歳と言う若さで肺結核によりこの世を去る。
しかし死の闇を漂う沖田に謎の女性の声が響く。
「似て異なる身体を持ち、無より転生する」と。
気がつけばそこは異世界。
目を開け初めて見たのが行商人
でもある蜥蜴人《リザード》のルー。
その風体に驚きつつも次第に打ち解けて行動を共にする二人。
しかし時代は神族《スピカ》と魔族《ルファルド》の戦争真っ只中。
果たせなかった夢。
届かなかった剣の頂き。
叶わなかった恋。
幕末の騒乱から異世界の戦争に舞台を変え、新たな仲間たちと歩き出す、沖田総司の新しい異世界浪漫風雲録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-09 15:15:34
8040文字
会話率:58%
流れ者イヴァルノンと、ペットのオセットの放浪記。 球体の中にある世界、空の上に薄らと見える景色 魔法や機械が入れ混じる不思議な世界観は如何ですか?
この作品はpixivにも掲載しています。
最終更新:2021-02-01 00:01:34
175087文字
会話率:49%
つむじ風のアッシ。
一箇所の町に根を下ろさず、町から町へと渡る冒険者。
擦り切れたマントの下は風雨に晒され、土に汚れて黒くささくれた皮鎧。
何度も継ぎ接ぎを重ねた革の長靴も泥水を吸っては吐いてを繰り返す。
ただ、腰に吊るした短剣だ
けは、その柄飾りも見事な業物を備えており、こればかりがアッシの財産であろうと思われた。
流れ者の冒険者が生業とするのは、根を張った連中が嫌う泥仕事。すなわち、悪所の掃除に、狩っては増える小鬼退治、そして市内の勢力争いの鉄砲玉と相場が決まっていた。
アッシがなぜ、そのような臭い仕事で口に糊する境遇に至ったかは誰にも分からない。だが、その剣の煌き一つ、己一つに身を任せ、町から町へと流れていく。
その姿はまるで一陣のつむじ風。
故に人は彼をつむじ風のアッシと呼んだ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-16 22:43:58
22303文字
会話率:55%
――妄者。
それは、己が有利な形に世界を歪める異能者である。
ただの人間が一騎当千を体現し、絶対強者の竜すら容易に屠る。
外道な賞金稼ぎハワード・レントも妄者の一人だった。
流れ者の彼は、各地を巡りながら欲に溺れた日々を送る。
すべてを
力で掴み取る彼は、同じ妄者からも恐れられるほどの人物であった。
正義も悪も薙ぎ倒す。
理不尽な暴力はそれ以上の暴力でねじ伏せる。
金を奪い、女を抱いて、あらゆる悪名名声を轟かす。
虐殺者として知られるハワードは、立ち塞がる敵に鉄槌を下していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-28 07:14:59
114779文字
会話率:21%
異世界に転生し、実家のためにと内政に精を出していた主人公は「貴族は戦うのが仕事、銭勘定など下賤な仕事、読み書きも名前が書ければ十分」というあまりにも脳筋すぎる家族に「腰抜け」と罵られ着の身着のままで追放されてしまう。しかし、実はこの世界は乙
女ゲームの世界で、主人公はその攻略キャラクターなのだった。運命から解き放たれ自由になった彼は、自らの異能『アイテムボックス』を使って冒険者からの成り上がりを目指す。
ハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-21 12:00:00
56143文字
会話率:49%
国中の市民が憧れた英雄職〈獣滅士〉。魔獣狩りを生業とした彼らのホーム〈獣滅士ギルド〉は、権力を求めるあまりに今や在職員から金を貪るブラック企業と化した。法外な契約解除料も支払えず泣く泣く仕事を続ける彼等に、一つの朗報が入る。
「『善』有る
ところに『財』有り。『財』有るところに『名声』あり。故に、全ては濁りなき『善』から始まる。我と等しく富や地位を捨て、零から踏み出す勇者を求む」
「勇気ある一歩に必要な費用は全て肩代わりする」と記載された要項に、獣滅士を含めた大陸中の人間は歓喜の声を上げた。
そして迎えた次期公爵主催の選抜会。群がる勇者達の中に異なる過去を抱え、大いなる未来を見据える者どもが集う。
ある者は英雄となるため。
ある者は家族のため。
またある者はーーーー。
全てを捨てた彼、彼女らに待ち受けるのは、自由の前に立ちはだかる過酷な未来。それでも追い求める目的のため、戦い続けていく。
これは、そんな夢追い人達がいつの間にか世界を変えてしまう物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-19 21:45:58
1749文字
会話率:35%
一人で旅する流れ者の冒険者
たまたま助けたのは記憶をなくした小さな魔女だった
たぐいまれなる才能と高度な教育を必要とする魔法
しかし少女は失われた時代の古代文字を理解し、魔導書を読み解く
なくした自分自身の記憶を手繰り寄せるように・
・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-16 16:35:22
18529文字
会話率:50%
風吹き荒ぶ野にぽつねんと在る男一人。
その眼の先に何を見、その手の先に何を掴むか。
キーワード:
最終更新:2020-08-19 19:57:19
1845文字
会話率:14%
「当ても無いただの流れ者さ。そんな洒落たもんじゃねぇよ」
砂漠の街ミドガに現れた一人の賞金稼ぎ。彼女の名はディーン。
馬の姿を模した機械の獣――ニール――を駆るその姿に人々は不安を抱く。
その矢先、古の兵器『機構獣』が街に襲来。
子供たちが危険にさらされるも、ディーンは相棒ニールとの連携と華麗な銃捌きで機構獣を撃破し、危機を救う。
人々の理解を得て、気のままに日々を酒場で過ごすディーン。
そんなある日、舞い込んできたのは隊商の失踪事件の情報と、謎多きガンマン、ホークからの調査協力依頼だった。
事件の背後に機構獣の影を感じ取ったディーンは、ホークと共に調査へと乗り出す。
だが、これは迫りつつある脅威の前兆に過ぎなかった。
彼女たちを砂海の中で待ち受けていたものは――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-24 20:00:00
106382文字
会話率:35%
多くの男の子がプロ野球選手やサッカー選手を夢見るように
武で強くなる事を目指し努力する少年<千ヶ瀬 凩(ちがせ こがらし)>
少年は周囲に溶け込む一介の小学生、特別な血筋も傑出した才もない
そんな少年が不運な偶然により異世界に飛ばされた
異能の力も有難い加護も無い
あるのは3人の師より不完全ながら受け継いだ精神と技術と肉体、そして天来の悪運強さのみ
そんな状況で少年は故郷を目指す旅を強いられる
本作品の主人公は特殊能力を所持しておりますが、チート級ではありません
故に、爽快感ある戦闘は中々望めませんので悪しからず
追伸
改題しました旧題『学童異世界彷徨録 ~春をのぞまぬ流れ者~』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-22 21:34:23
88972文字
会話率:36%
名もない流れ者の町
その町で生まれ育ち、両親から継いだ色屋を営むケン
ケンは様々な事情を抱えながら、それでも強く生きようとする人々の生き様と終焉を見届け、手助けし、翻弄される
生と死、感情、消せない過去と罪
今日もそれらに直面する者たちにケ
ンは必死に手を伸ばす
それは優しさでも親切心でもなく――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-10 14:00:00
68642文字
会話率:83%
むかしむかしのこと。流れ者がちらほらといた時代、探検家を名乗って各地の墓所や遺跡を荒らしている、二人組の盗掘者がいた。
ひとつところに留まらない彼らの今度の標的は、珍しく知名度の高い場所だった。
かつて武士の棟梁であったという、「不動」の
一族。彼らが遺した屋敷だ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-18 22:04:57
3803文字
会話率:5%
『流れ者(ナガレモノ)の、思想とその周縁』
統一されていた地上が分断されてから、存在し始めた流れ者は、土地を支配し始める。そして、元居た人間が、今度は流れ者になると言った評論的思想文章。
最終更新:2019-08-01 04:50:15
967文字
会話率:5%