紅蓮の炎が渦を巻く。
黒い煙を伴ったそれは次第に一条の光へと姿を変えた。
中から現れたのは、赤い体躯の大きな鳥だ。真紅の瞳を持っている鳥は、クチバシを開けて耳をつんざくような雄たけびを上げる。
冴え渡るような青空に消えていく声の主に、少年
は手を伸ばした――
「アクガミ」という土と鉄でできた化け物が、日本の平和を脅かしていた。
それと戦う組織「アマテラス機関」は、ついに「鉄神」という唯一の対抗策を見つける。
鉄の巨神に選ばれた少年少女は、己の大切なものと共に戦いへと挑んでいく――!
◆ロボットに乗って戦う少年たちの話です。全2部構成。
<注意>
※多少の暴力表現と死ネタ有。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-02 00:00:00
197845文字
会話率:56%
※サイトでも連載しています。
◆神様を殺すために旅に出た魔人一行の話です。ダークファンタジー。
<世界観>
・魔人、人間、魔物、妖精の四種族が生きている「シン」という異世界が舞台です。
シンでは神様の指示によって、魔人狩りが行われていた
。
魔人を保護している城の主である月は、「魔王直属独立部隊」というものを作った。その任務内容は、神の殺害。
その部隊の隊長を任された少年の話。
<雰囲気>
・基本真面目に進行してるつもりです。
・ギャグを入れたりして、軽めにしてます。
ですが、内容が暗い上大体のキャラが色々背負っているのでかなり暗いです。
<注意>
※暴力表現と死ネタがあります。
※恋愛成分薄めです。CPは基本的にはBLです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-01 00:09:31
144872文字
会話率:58%
▼カスティーネとマロニエ(栗の木の精霊と人間)
恋人未満、悪友以上。
姉弟のようであり、兄妹のようでもあり、庇護者と守られる者でもある。
※本文中に流血表現あり。
【出会い】
「……お前、コンカーナに唾つけられてんじゃねーの?」
「
誰、あんた…」
「この辺りで見目麗しい美青年が居たら精霊に決まってんだろーが」
「美青年…?少年の間違いでしょ。まあ見た目は確かにいいけど…」
「お前、名前は?」
「マロニエ」
「最悪だな!あのババアと同じ系統じゃねーか!」
「はあ?人の名前にケチつけないでよ!そういうアンタは何ていう名前なわけ!?」
「………」
「なによ…もしかして、名前ないの?」
「あるけど、精霊から名前を授かるってことは物凄いことなんだぜ?アンタにその覚悟があるのかと思ってな」
「何それ、わけわかんない。教える気がないならいいわよ。一刻も早くこんな面倒な儀式終わらせて家に帰らなきゃいけないんだから。片道十日もかけてきたのよ?それなのにみずぼらしい身なりだ何だって陰口ばっかり言われてさ。地方の平民見るのが嫌なら王都以外でも儀式やれっつーの」
「本当にな」
「………ちょっと、なんで付いて来んのよ」
「面白そうだから」
「はあ?……守護くれるつもりならあんたの宿る木、この鉢植えに入れて行かなきゃいけないんだけど」
「そんなちっぽけな鉢に入るかよ。俺を閉じ込めたいなら国土丸ごと使わなきゃな」
「出口どこ〜」
「無視すんな。俺は栗の木の王カスティーネだ。忘れるなよマロニエ」
「出口〜」
▼過剰な暴力表現はありませんが、作中に多少の流血表現があるためR15にしています。こちらで注意喚起済みとし、本文前書き等には記載しておりません。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-31 00:03:42
12160文字
会話率:24%
夫婦になったふたりは平和に暮らしていたが、ある日夫は記憶を失くしてしまった。ふたりの結末は。
※暴力表現がありますのでR15です。
最終更新:2025-01-30 20:39:16
6964文字
会話率:49%
身寄りのない村娘は年上の幼馴染に告白するが玉砕してしまう。
しかし突然のそれには理由があった。
※暴力表現がありますのでR15です。
※直接的な性交描写はございません。
※ハッピーエンド短編です。
最終更新:2025-01-21 05:00:00
4403文字
会話率:44%
シヴィアは知らなかった。母の愛が向けられず、諦めた自分よりも酷い目に遭わされている従兄が居る事を。後妻である祖母ディアドラが、先妻の息子夫婦を殺め、一人生き残った子供カッツェを、虐待していたのだ。だから、シヴィアは決心した。祖母の悪事を白日
の下にし、正当なる後継者の従兄へ全てを返す事を。
※ドアマットヒーローを助けるためにスパダリ幼女が頑張るお話。救う側の物語です。※一部登場人物は大変悪辣なので、暴力表現を含みますのでご注意を※悪女VS悪女の悪女はディアドラ(祖母)VSフローレンス(妹)です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-29 21:00:00
91117文字
会話率:35%
「私はただ普通になりたい」
普通の生活を望む公爵令嬢ロゼアは婚約破棄を始めとする「普通じゃない」出来事に巻き込まれてしまう。
いつかロゼアは普通の生活が送れるようになるのか・・・
R15は念のため。
少々の暴力表現が入る可能性があります
。
「公爵令嬢は普通になりたい」の改訂版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-28 20:08:00
2141文字
会話率:29%
チトリス・クラディエル公爵令嬢はある日、自らの激情をトリガーとして、最凶の禁術を覚醒させてしまう。
それは、この世に存在している限り忌み嫌われ、存在を秘匿され、禁じられた魔術。
しかし、その魔術には壮絶な過去が秘められていた―――!
チトリ
ス・クラディエル公爵令嬢はその過去を紐解き、世界の終焉と闘う。
※以前に投稿していた「殺すしか能がない権能を有効活用したい!」のリメイクです。
リメイク前の作品は一部、カクヨム様、みくらむにて投稿しています。
※R15指定は保険です。作者の感覚ではセーフだと思っていますが、読者の皆様にとってそのような判断か
は分かりませんので、一応付けています。過度でない流血表現、喧嘩程度の暴力表現が含まれる可能性があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-25 20:00:00
128208文字
会話率:26%
1/19開催の文学フリマ京都9にて頒布作品のサンプルです。
全十章のうち、第一章~第三章までを3日間に分けてサンプルとして公開いたします。
※サンプル部分には含まれませんが、暴力表現、同性同士の性的接触を想起させる表現がございます。
あら
すじ
現代社会にストレスはつきものだ。
長時間勤務、横暴な上司、あと、隣室からの騒音とか。
騒音被害に悩む男は、原因である隣人と、バルコニーの間仕切り越しに接触する。
しかし、その出会いは、職場、友人、さまざまなものを巻き込んで
彼の平坦な日常を変質させていくものであった。
更新予定
1/16 第一章公開
1/17 第二章公開予定
1/18 第三章公開予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-18 21:00:00
20137文字
会話率:50%
とある怪盗が絵本を盗んだ。
それだけのお話。
注意
嘔吐描写があります
残酷描写が含まれます
暴力表現が含まれます
性暴力を示唆する描写があります
自殺描写があります
精神不安への自己解釈が含まれます
うつ病への自己解釈が含まれます
当
作品はフィクションです。
性癖に素直に書きあげたものな上、ふんわりファンタジー要素があるので、リアリティラインは薄めです。
ふんわりとお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-15 18:00:00
66300文字
会話率:61%
読みはフォーゲルショイヒェ。
【閲覧注意系の作品】です。胸糞の悪さ的に。
ちょい色々入ってますが一応18才未満でも読める内容のはずです(12、15才程度)が、性描写(ぼかし)が入っております。
占いツクールで掲載していた、とあるクソッ
タレな案山子の短編。
短編……?短編です、たぶん。
この話はフィクションです。 この話の内容は正確な知識無く制作されております。
また、話に含まれる行為を推奨するものではありませんので、予め御了承ください。
作者の脳味噌は案山子のようにクソッタレです。
全体的に耐性の無い人にとっては、内容が見事にエグいので、閲覧要注意。今は平気でも、どんどんエグくなっていくのでご用心。
案山子の話、やってないけど、っぽい描写がバリバリあるよ!暴力表現も若干入っているよ!(若干どころではない)
ごめんなさい、本人は何もしてないがモブがやっちまった。(エルシャ祭り3)
4以降はエグさMAX(の予定)なんで読まなくても話に影響無いようにしてます。(祭の後除く
この話の世界は肉の腐りが早いので直ぐに虫が湧くよ! 虫の成長も早い!
苦手な人は回れ右をお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 19:50:00
36734文字
会話率:44%
ある日菰田≪こもだ≫みよは、冷蔵庫の中で寝ることを思いついた。
室温は約3℃から6℃。人が入るには低すぎる温度だ。
だが上下に区切る棚を外し、中に入れば狭いながらも心地よい。
冷蔵庫の冷たさだけが、みよに安息をくれる。
※タグをよくご
確認下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-12 00:06:55
18829文字
会話率:49%
何も分からないままに、自分のパートナーだという男、「雪都」に捕まり、屋敷の最奥で監禁されてしまった「栖桜」。
空っぽになった栖桜の記憶を呼び起こすための、雪都との地獄のラブラブ生活が始まる。
※ゴリゴリの暴力表現有
※あって無い様なも
のですが、それっぽいシーンが数行だけ出ます。只作者も初心者なのであくまで「っぽいシーン」です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 00:00:00
5532文字
会話率:34%
現代ダンジョンで最強の名をほしいままにしたおれは、ウルトラSSS級ダンジョン攻略成功の打ち上げて調子に乗ってそのへんで採ったきのこを食ったら死んだ。
そして気がついたら異世界だった!
そこは魔王の領地内。
人類は魔王との戦いに敗れ、完全に支
配下に置かれていた。人間たちは滅ぼされない代わりに、定期的に若い女を魔族に献上しているらしい。
人類史上最強にして最良のニンジャと言われた俺はその持てる力を存分に発揮して女の子たちを奪還。
人類を救うため、魔王軍と対峙するのだった。
と思ったら俺のやり方があまりにも残虐すぎて人間にも魔族にも怖がられ始めたんだけど!?
俺の忍術の前では魔族も絶叫、人間も恐怖で失神。
まあいい、人類救済のために俺は魔王の娘を傀儡にして独立政権を樹立し、女の子たちには忍術を教え込んでくノ一にしたてあげ、町の悪い人間たちは力で支配下において世界を平和にするために戦う!
ま、多少はね? 過程において残酷なこともしちゃうかもしれないけど、これ、人類平和のためだからしかたがないんだよね!
みんな、わかってくれよな!
じゃあまずは爪をはぎます。
最悪にして災厄のダークヒーロー、見参!
【残虐で残酷な暴力表現がありますのでご注意ください】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 07:10:00
54340文字
会話率:34%
霊感があり『巻き込まれ体質』の東雲が、就職を機に京都へ越してきた。
大家の勧めで近所の「伏見稲荷大社」へ挨拶参りへ伺うと、そこに居たのは小さなお稲荷さまで……!?
神様に眷属の狐達、鴉天狗、巫覡、妖に至るまで。
稲荷と東雲を取り巻く八百万の
宴が古都・京都にて今、始まる――。
※この物語はフィクションです。
実在の人物・団体・宗教・建物・名称等、一切関係ありません。
また、この作品は「カクヨム」にて先行掲載しています。
※物語は、地味な主人公と彼を取り巻く個性だらけの周囲との「一年間の日常生活」に趣を置いて問題の解決へと進むため、雑談等も多く展開もゆるりと進みます。
血・暴力表現等も有り。ご注意ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 21:00:00
231359文字
会話率:59%
純粋な見習いシスターであるエレナは偶然美しい「天使様」に出会い、彼のために献身を続けていた。しかし「天使様」の要求は日に日にエスカレートしていき、エレナはとうとう彼の本当の正体を知ることになる。
善良で健気な女の子が信じていた存在に裏切ら
れて可哀想な目に遭うのが見たいという欲だけで書いた作品です。
ハッピーエンドでは無く、本当に軽微ですが血や暴力表現もあるため上記の要素が苦手な方はご注意ください。シスター関連の知識は曖昧なので、架空の宗教を信仰する架空の街が舞台という設定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-30 20:10:55
6657文字
会話率:43%
5つのエリアに分かれた島国、大都〈やまと〉
この国には人間族の他、亜人と呼ばれる獣人族や怪人種、天使族、悪魔族、魔族等々、様々な種族が暮らしている。
そして、規模は大小様々な多くの悪の組織が存在し、虎視眈々と世界を手に入れる事を狙ってい
た。
悪あれば正義あり。
ヒーロー協会から派遣される〈戦隊〉と呼ばれる戦闘部隊と悪の組織との戦いは、日々苛烈を極めていた。
これは、大手悪の組織〈ヴィランズ・カンパニー〉と、正義の戦隊ヒーロー〈鳩鳴戦隊ピジョンファイブ〉の長く果てしない戦いの物語である。
※R15は暴力表現や流血がある為つけています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-21 00:11:42
39876文字
会話率:50%
いじめられたことが切っ掛けで不登校中の少女、成海は男性同士の恋愛に熱中するオタク腐女子。一方、突然転校してきた転校生は、学校中をにぎわせるほど美しい容姿を持ち、成績は学年トップ。抜群の運動神経を備えた完璧な優等生として注目を集めていた。
あ
る日、少年は、担任の先生に頼まれクラスメイトの成海の元へ学校の配布プリントを届ける係を請け負うことに。しかし、人間不信を拗らせた成海にとって、突然やってきた見知らぬ少年は恐怖の存在でしかない。 きっと、嫌がらせに来たに違いない。頑なに心を閉ざす成海だったが、結局、一緒に勉強することになってーー。
『何があっても、俺がきみをまもるから』そう、きみは言ってくれたけど、わたしだっていつかは自立しなくちゃ!
自分の容姿に自信がないぽっちゃり少女が自分なりに成長する…だけの話じゃない、美少年と紡ぐ腹黒(?!)青春ラブストーリー‼︎
※主人公は痩せません。
※暴力表現や、いじめ表現があります。
※舞台は現代日本ですが、ICT教育が普及した後の中学校を想定しています。連絡物やテストは電子化されてる設定ですが、紙の教科書やノートの使用がまだされている描写があります。また、作者自身がICT教育への解像度が低いため、多分に想像も含まれます。その点を合わせて、フィクションとしてお楽しみください。
*★*―――――*★*―――――*★*――――
※【カクヨム先行公開中】
https://kakuyomu.jp/works/16817330664367241645
※その他、各小説サイトにも連載しています。
Alanhartの小説作品では、二次創作活動を容認しています。
二次創作を楽しまれる方は、トラブル防止のため下記のURLにガイドラインを設置していますので、必ずご一読いただくようお願いします。
【二次創作ガイドライン】
https://www.notion.so/bkumbrella/9abe5dc489c24a228e8e79d3a63f1f92?pvs=4
【X:@MagicalActors】
https://twitter.com/MagicalActors
小説のフォロー・Xのフォローをお願いします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-12 16:30:00
472887文字
会話率:44%
※カクヨムで先行公開しております。続きが気になる方はそちらをご覧下さい。
※転載にあたって内容修正をそこそこ行っております。内容はカクヨム版と変更はございません。ご容赦ください。
※この小説はフィクションです。実在の人物、団体などとは関
係ありません。
※飯の話はたまに出ます。本当に忘れない程度に出てきます。
※暴力表現はありますが極わずかです。流血表現も極々たまにです。ざまぁもありません。
※1話が短いので隙間時間に読めます。通勤・通学隙間時間にオススメです。
※この小説はフィクションです。実在の人物、団体などとは関係ありません。
_______________
世界地震
20年前に起きた世界的な大地震
その後に現れたダンジョンと呼ばれる謎の空間
人々はダンジョンに宝を求めて挑み始めた
田島安来太(タシマアラタ)29歳
地方で普通に働くシステムエンジニア。
地元で結婚し現在2児のパパ。
趣味は飯を作ることと食べること
ダンジョンに入って肉を食べることが週末の息抜き。
ある時、ダンジョンに潜っているときにイレギュラーモンスターに襲われているパーティーを助けたことで世界に知られる存在になる……のか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-08 22:00:00
382957文字
会話率:36%
完璧で立派な人物と評される伯爵。
その夫人が語る、夫の秘密とは。
暴力表現、性的とも取れる表現があります。
最終更新:2024-12-06 20:10:00
1553文字
会話率:21%
・暴力表現、人体破壊描写があります。
・描かれる人物や歴史はフィクションです。
・ニンジャは架空の存在、いいね?
侯爵令嬢コンスタンツは王子との婚約発表の夜、突如として両親が国に反逆したとの疑惑を突き付けられ、婚約を破棄されてしまう。
しかも王子は聖女的立場の女性と婚約すると言い、彼女を記念のパーティーから追い出される。
失意の帰路にて謎の暗殺者たちの待ち伏せを受けたコンスタンツは抵抗むなし、あえなく殺害されてしまうが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-28 13:07:57
45744文字
会話率:43%
※軽度の性暴力表現が含まれます。苦手な方はブラウザバックを推奨します。
好きな人が出来て、で、振られました。それだけの話です。
最終更新:2024-12-01 21:23:09
10391文字
会話率:32%
「わたしを悪女というのなら、望み通り『国を亡ぼす悪女』になって差し上げますわ」
ある日エルピシラは、婚約者のルシオン第一王子に自分が偽物の令嬢だとバレてしまい、断罪を受けてしまう。
言い渡されたのは死刑よりも重い処罰――国から見放され
た土地であるスキアー辺境伯領への追放だった。
けれどエルピシラは喜んで追放を受け入れた。
実はエルピシラは一度目の人生で全く同じ道をたどり、死に、戻ってきた人間だった。
やろうと思えば、断罪そのものを回避することができた。
そうしなかった理由は一つ。
――スキアー辺境伯領を守るため。
エルピシラにとっては、スキアー辺境伯領こそ何よりも大切なものだった。すべてを奪われた彼女にようやく訪れた安寧の場所だったのだ。
けれど追放から2年後、領地は冤罪を受け燃やされてしまう。
領民たちは生きたまま焼かれ、エルピシラも炎の中で意識を手放した。
そのはずだったが、ふと気がつくと8歳の身体に巻き戻っていた。
これはチャンスだ。あの悲劇を食い止めるための。
そう思ったエルピシラは追放までの10年間、一度目の人生をなぞりながら、裏で悲劇を食いとめるべく動いていた。
そしてようやく追放のときがきた。
守るための復讐劇の幕が上がったのだ。
※暴力表現、火事表現があります。苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-25 22:43:48
48812文字
会話率:39%