夜に逃げる優斗はいつもの様に公園へと来ていた。
別に目的はない。何がしたいわけでもないのだ。
そうして、夜空を見上げ、感傷に浸っていると、何処からか笛の音が聞こえてきた。
その音の方へと進み、斜面林へと入っていくと、そこには女の人がいたのだ
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-28 11:26:05
4158文字
会話率:48%
「草履隠し」あらすじ
のどかな山里を見下ろす大きな山があった。その山は村人達が恐れ敬う山で、数々の伝説や曰くが今も語り継がれている山だった。
その山裾に或るリゾート計画が持ち上がり、その工事は村人達の思いとは裏腹に順調に進んでいった。け
れどもある日、その作業中に重機が斜面を転がり落ちるという事故が起きた。しかもその事故とは本人が言うにはそれは単なる事故ではなく、信じ難い不思議な事故だと言い張り、もうあの現場には出たくは無いと現場監督の山崎に告げた。更にその補充として雇った二人の作業者が、一人は事故に遭い、もう一人は忽然と姿を消すという事態が起きた。そんな状況に、山崎は頭を抱え込んで思い悩んだ。そんな時ふとした事から、村に住む木村源司とその孫の一樹と知り合った。源司は山崎にその山に纏わる話と、その山の聖域との結界を教えた。そしてその後、再度一樹と顔を合わせた山崎は一樹に誘われて木村家に行くこととなった。その席で山崎は偶然、予てより密かに恋心を抱いていた咲子と、その娘の弥生と出会った。そしてその席でみんなと打ち解けた山崎は、それから彼らとの関係を深めていった。しかしその山に伝わる不思議で奇怪な話と共に、いつしか彼らは、その語り継がれる伝説の渦中へと引き摺り込まれていく事になる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-23 08:00:00
65587文字
会話率:11%
ある日ママチャリで移動中にピンクのロードバイクに乗った女の子に超速で抜かれた男。
次の日車で峠を走っていたら更に爆速で急斜面を下っていく彼女に遭遇した。
ロードバイクと彼女に興味が湧いた男は自身もロードバイクに乗り始める。整備とか
ネット鵜呑みにしてもうまく行かなかったり、ロードバイクに関するあれこれに振り回されるがどんどんのめり込んでいく男。
そして男は、あの峠で偶然の再会を果たすのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-26 13:20:16
20291文字
会話率:27%
ここはとある河川敷。夕暮れ。いつもの場所。学校帰りに飽きるほど寄って、たむろして、そして今日も。そういった二人組の少年がいて、仮に一方をA、もう一人をBとしよう。
最初に叫んだ方の少年はA、斜面に寝転がってそれを見下ろすのがBだ。
最終更新:2019-09-16 22:41:03
1156文字
会話率:63%
小学校低学年の頃の私たちの間で、流行っていた遊びのひとつ。
それは通学路近辺にある、土がむき出しになった斜面。その根元にある土留、擁壁の上から飛び降りること。
自分に合った高さから飛び降りて、度胸を示すという危ないもの。
怪我と隣り合わせ
の中、皆から頭一つ抜けて、高所から飛び降りる少女がいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-07 20:00:00
3970文字
会話率:8%
沢井登はフリースタイルスキーにおける、若干19歳ながらも日本モーグル界のエースである。ただ一人ワールドカップツアーを転戦し、初挑戦の中善戦している。今回、ワールドカップ全8戦中の第7戦の為に日本に帰国してきた。会場は舞ケ岳スキー場。
全日
本代表チームのオフィシャルサプライやーである「ニシムラ」から派遣されている櫻田京子は、登のサービスマンを担当している。その完璧なチューンアップ、厳格な性格から、まだ若い登のお目付け役としての働きもある。
今回の大会に「ニシムラ」は、元来の板のサプライについで金具のモーグルモデルを発表、代表チームの登にサプライしたが、実は強度と安全開放の面で熟成されていないことが隠されていた。
一方登は、舞ケ岳到着早朝にゲレンデに繰り出し一人プライベートスキーを楽しもうとしたところ、同じことを目論んでいた長髪の一人の少年に出会う。一平と名乗るその少年は、地元のスキーチームにも入らず一人で新雪や激しいコブ斜面を滑るのが好きという。登も一平と気が合い、櫻田の目を盗んでは一平と滑りにいくことになるが……。
※本小説は「カクヨム」にも同タイトル・内容の小説を投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-22 00:00:00
84449文字
会話率:38%
前大阪市長・元大阪府知事の橋下徹氏が「三角関数はすべての人間に必要ではない」と言って物議をかもしている。2019年1月9日付のPRESIDENT Online 誌上でも橋下徹「三角関数は絶対に必要な知識ではない」という一文が掲載されている
。
これへの反論はあまりにもたやすいので、簡単な説明にとどめる。たとえば、日本全国すべての国土がなにがしかの川の流域に入っているので、治水が無ければ日本には住めない、誰もがである。しかし、治水を行うためには「河積」つまり川の断面を図形で近似し、それの面積を測ってどのくらいの水がある地点で疎通可能なのかを測っておく必要がある。その際に川の両端は斜面で近似することがほとんどなので三角関数がないと計算ができない。つまり三角関数がないと治水できないわけで、日本に住むためには三角関数は絶対に必要なのである。
政治家や弁護士、タレントをするために三角関数が必要ないことを以って三角関数が要らないとする橋下氏の愚かしさにはあきれるが、このような人は多いかもしれない。
学問の必要性と橋下発言について考えてみました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-18 10:59:05
3625文字
会話率:8%
とある国の小さな村に住んでいるリディアは数年前に母が死んで一人ぼっち。叔母に一度は引き取られたがあまりに邪険にされるので結局家に戻ったのだ。
初めて一人で迎える冬が近づき寒くなってきて、寒い長い時を越える準備をしなければならない季節。暖
を保つための枝をせっせと集めた帰り道、リディアは足を滑らせ斜面を転げ落ちてしまう。
薄れる意識の中で聞いたのは春の風のように穏やかな声。
そして、次に目覚めたとき王都、王宮にいた。美形宰相によるとリディアはこの国の王の子どもだというではないか――。
小さな陛下 (即位前) が護衛にかくれんぼで勝てるように頑張りながらの日常。ほどほどに一生懸命な女の子とひたすらに彼女を甘やかす護衛のお話。
※別に作っていた続編もこちらにまとめました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-17 21:35:19
100786文字
会話率:37%
猫が考えながら、斜面を転がり続ける話し。
最終更新:2018-05-06 04:05:48
1225文字
会話率:12%
私は或日
目覚めた
高い山間の斜面を
切り開く斧が
私の静かな
二百年の眠りを。
最終更新:2018-01-28 21:01:57
1116文字
会話率:41%
島ではなく大陸の一部であった頃。
巨大な湖の東側に陸橋になる地形があり、陸橋の半分ほどが山で形成され、その山の北半分は山岳の頂きや山腹の緩やかな斜面、山岳の谷間に溶けない氷と長い間凍結している土地で形成される。
陸橋の東側は海で北東から
南西へと流れる冷たい海流と南西から北東へと流れる暖かい海流が南半分を人や動植物の住める場所になっている。
山頂付近ではカラマツ・山腹ではエゾマツやトドマツ・山麓ではシラビツやコメヅカが生え、平野・盆地・台地ではブナやミズナラやカエデやタブノキやカシが植生している。
最南端の一部ではクスノキやシイが分布している。
中央部と西部に大きな平野があり中央部の平野は大型動物と親潮と黒潮の潮境で魚が多く棲んでいる。
西部は寒くなると北から大型動物がやって来る。
日差しが強くなったことで大気の循環が大きく変わり大気や海の平均温度が上がって氷河が溶け海面上昇が起こり大きい湖が海の一部となった。
そして、列島が形成され多様な森林を持ち豊かな四季の移り変わりのある島となったが、この気候・植生環境の変化により、大型動物は死に絶えてしまった。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2017-12-31 23:00:00
474文字
会話率:0%
斜面に貼りつくように建ち並ぶ住宅街。少年の家のすぐ真下の家に一人の少女が引っ越してきた。少女は窓からスケッチブックを見せ、自己紹介をした。その日から、少女と少年は互いの窓を開けてスケッチブックでメールをやり取りするようになった。が、少年が趣
味で書いている小説をせがんで届けてもらったその日から少女は姿を見せなくなる。心配した少年は意を決し、少女の家を訪れ、少女の姉から意外な真実を聴かされる。少女は、病の身だったのだ。入院した少女を見舞う少年だったが、散歩途中で見た遠くを飛ぶ飛行機に乗り、二度と降りない旅に出てみたい、と言った少女は静かにただ一人の旅に出てしまう。少女の棺に無理を言って入れてもらった手作りの黒板。空の上から必ずメールをくれるように、少年は冬の青空を見上げて祈った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-15 23:14:12
13722文字
会話率:37%
他人を信じることに抵抗のある男子高校生、鹿島皐月。彼は昼休みにとある女子生徒に呼び出され告白を受けるも、面倒臭い性格が功を奏しその告白を「嘘」だと看破。そして親友の高浜穂希に背中を押され、鹿島は好きな人である川崎みらいに告白することを決意す
る。しかし屋上で告白するも振られてしまう結果に。放課後、意気消沈する鹿島だったが川崎の粋な演出で振ったのは嘘だと知る。帰り道、彼女が出来た事にうかれて自転車を漕いでいるとバランスを崩し、脇の斜面に体を思い切り投げ出され、そのまま意識を失ってしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-19 23:18:12
8477文字
会話率:30%
日没とともに三分の一が水没する、とある島を舞台にしたファンタジー。
オムニバス形式の連作短編小説。全四編。
第一話「水底から望む」:鉱山で働く10歳のセンとトーヤは、ある日浸水から逃げ遅れて、ボロの船でふたり、夜の海を漂流する羽目になる。
しかし普段は波の立たない穏やかな海は、この日に限って荒れていた。
第二話「黎明」:斜面ばかりのこの島では馬は使えない。だから代わりに『リーヴェ』と呼ばれる大型鳥類が輸送・移動手段として使われていた。14歳の少女、ショウとリーヴェと彼女の挑戦のお話。
第三話「あかつきの冬」:菓子屋になる!という夢を追いかけて借金まみれになり、養父の家に転がり込んだランチェスが、諦めない話。
第四話「水平線の果てに」:8歳のカナは、植物学者の先生と一緒に、お父さんの故郷である島にやってきた。初めて訪れる島にはしゃぐカナだったが、島にはある異変が起こっていた…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-25 20:00:07
74362文字
会話率:39%
響、歌音、恭介の三人は幼稚園の頃から仲が良かった。歌音は歌が好きで、いつも歌っている女の子だ。小学生になり、三人は山に蛍を見に行く。歌音は響に告白をしようとするが、急いで山を下りなければいけなくなり告白は出来なかった。響は歌音と圭介に取り
残されている様な焦燥感から山の中を駆け出すが、それが原因で圭介と共に斜面を転げ落ちてしまう。響の腕は折れただけで済むが、圭介は数日後に死んでしまう。歌音は自分が誘ったから圭介が死ぬことになってしまったとショックを受け、声が出なくなる。
高校生になっても響と歌音は一緒だった。しかしそれは家族の様な関係だった。響は圭介への罪悪感から歌音への感情が分からなくなり、歌音もまた、自分の声が戻らないと響とは付き合えないと考えていた。そんな中響に同じクラスの叶からのラブレターが届く。叶は響が歌音の事を好きだと分かりながらも告白する。歌音への気持ちが分からなくなっていた響は叶と付き合う事にする。
ラブ多めの青春物です。
これまではライトノベルらしく、テンション高くと書いていたのですが、ストーリーだけで楽しんでもらえるような作品に挑戦してみたくてこの作品を書きました。
既にラストまで書き終わっているので、途中で失踪は致しません。
また、ライトノベル作法研究所というサイトにも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-10 21:33:49
42509文字
会話率:20%
大学受験に失敗した日野恵(ひのめぐみ)は予備校に向かうため、いつも通る土手を歩いていると、クローバーがたくさん咲いている土手の斜面に赤い人形のような物が落ちているのを見つける。
テッ〇のような10cmほどの熊っぽい人形を拾うと、そいつは話始
めた。
「どうもお姉さんこんにちは。恐いと思うけど怖がらないで。正直俺もなんでここにいるのか、何者なのか、記憶も何もない。ただ一つ、誰かの恋を実らせたいって気持ちだけはあるんだ。だから協力してほしい! そしてベージュのパンツ、いいセンスだ! 一瞬履いてないのかと思ったよ」
そんな人形と、誰かの恋を実らせる話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-16 16:59:43
2850文字
会話率:18%
あらすじ
スキージャンプのオリンピック候補強化選手だった私は、スランプに苦しみ選手生活を断念した。
大事な試合になると、あがって力んでしまう私は、この競技に不向きだった。
大学三年の学年末試験を最後に退学し、故郷の北海道に帰る。
その日、
合宿所にファンレターが届いていた。その人は、「私は松葉杖で歩けるようになりました」とあって気になった。
残雪の高校のグラウンドを訪れた。毎日、ランニングに励んでいたコースを辿った時、その手紙の人の住所を見つけた。
私は、恩師の世話で地元の建設会社に就職した。そして、総務課の一員としてスキージャンプ部の手伝いをすることになった。
その家を訪れてみると、小児麻痺の少女だった。その人は、私たちがランニングする姿を、二階の窓から眺め、応援してくれたのだ。
その人は萎えた左足の手術を受けた。ひたむきに努力する姿に心打たれた私は、リハビリを手伝った。彼女は一歩ずつ歩数を伸ばした。ゆーら、ゆーら、体を揺らしながら歩いて、手を伸ばした私の胸に飛び込んでくる。
私も、その人に負けずにトレーニングに励んだ。
シーズンになった。私は、皆よりも遠くまで飛べた。
ゲートバーに腰かけて、スタートの合図を待つ間、私は空中に少女の姿を思い浮かべる。歯を食いしばって必死に歩こうとする美しい顔。「さあ、おいで」と、私は両手を差し伸べる。彼女の、ゆーら、ゆーら、ゆーら、体を揺らして足を踏み出すリズムに合わせて、私は鋼鉄製のバーを、タァーン、タァーン、タァーン、と叩いている。
そうやって、私はジャンプ台と一体になり、恐怖心と気負いの心を抑える、静のリズムを得た。そして、風が収まりスタートの合図が出ると、タン、タン、タン、と駆け足の動のリズムになって、無心でアプローチ斜面に挑む。
猪突猛進の私が復活した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-23 21:10:21
45250文字
会話率:16%
両親が離婚し、母親が再婚し、妹の詩乃愛まで生まれ、孤独になっていた杏菜。
そんなある日、学校の帰りにたまたま近くの神社によった。そこの斜面で滑り落ちた先は何と、パラレルワールドだった。
今、孤独の少女に極上の幸福を…。
最終更新:2015-11-12 18:53:38
539文字
会話率:48%
「わはははは!これは傑作だな」
俺はダンジョンの最下層、住居でモニターに映し出されるものを見ながら笑っていた。
「くそ!囲まれた!」
魔物に包囲され
「くっ!滑って登れない!」
斜面にローションを塗りたくり
「うぉおお!水がっ
!」
密室に水を流し込み
「い、息がっ」
灯による火によって酸素濃度を減らし
これらは魔王の1人によって作られたダンジョンの、言わばお遊び用の階層だ。ここの難易度は極悪、魔王の娯楽鑑賞用として設計されている。さらに、死に近付くとダンジョン入り口にワープさせられてしまう。
通称 嫌がらせダンジョンと呼ばれている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-06 19:30:58
23593文字
会話率:64%
子供達の集まる小山の北側の斜面は、何故か誰も寄りつかない不思議な場所だった。ある日八人の子供達が禁忌を犯して北側の斜面からアプローチを試み、そこで不思議な小屋を見つける。
最終更新:2015-08-23 13:42:05
5620文字
会話率:23%